JP2010148326A - 電源回路の故障検出装置 - Google Patents

電源回路の故障検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】永久磁石同期発電機を電源とする整流装置であっても、整流装置の故障や永久磁石同期発電機と整流装置間の配線の故障を容易に検出する方法を提供する。
【解決手段】永久磁石同期発電機2の出力端子に交流入力端子を接続するとともに、直流出力端子を直列にして負荷に接続した複数の整流装置3,7と、この整流装置の直流出力端子電圧を検出して出力する複数の電圧検出器9,10と、この電圧検出器から出力された電圧検出信号を入力し、その差分が予め設定された値よりも大きいとき、複数の電源回路のいずれかに故障が発生したのかを判定する判定手段13とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、整流装置による電源回路における故障を検知することが可能な電源回路の故障検出装置に関する。
風車等の原動機で駆動される永久磁石同期発電機により発電された交流電力をブリッジ接続されたダイオードで整流したのち負荷に出力するようにした電源回路は、特許文献1または2で周知である。
図6はこれらの特許文献に記載された電源回路を簡略して示す図である。
図6において、1は風車等の原動機、2はこの原動機1によって駆動される永久磁石同期発電機等の発電機である。3は整流装置であって、ダイオード3−1〜3−6を三相ブリッジ接続して構成されており、交流入力端子を前記永久磁石同期発電機2の電機子巻線(固定子巻線)の出力端子に接続されている。4はこの整流装置3の直流出力端子に接続され、リアクトル4−1および平滑コンデンサ4−2を備えたフィルタ回路である。なお、リアクトル12は省略される場合もある。5はこのフィルタ回路4から出力された直流電圧が供給される負荷である。この負荷5は抵抗負荷やインバータ等の直流電力を電源とする負荷を示す。
特開平11−356097 特開2006−109554
図6に示すような電源回路において、整流装置3の故障、例えばダイオード3−1〜3−6の何れかの断線、短絡等の故障が発生した場合や、永久磁石同期発電機2と整流装置3の間の配線Wに断線等の故障が発生した場合、整流装置3が出力する直流電圧は低下する。このような故障を検知しようとする場合、整流装置3の交流入力端子に接続される交流電源が商用系統とか、電圧が一定制御される同期発電機等であれば、整流装置3へ入力される電圧が予め決められた電圧であるため、直流電圧の低下を捕らえることで比較的容易に実現できる。
しかしながら、交流電源が図6に示すような永久磁石同期発電機である場合、永久磁石同期発電機2から出力される電圧が、固定子電流や回転数によって変動するため、整流装置3の出力直流電圧の低下が上記したような故障によるものか、あるいは永久磁石同期発電機2の電圧の低下によるものかの区別ができず、故障の検出に困難をきたしていた。
そこで、本発明の目的は、このような課題を解決するために、永久磁石同期発電機を電源とする整流装置であっても、整流装置の故障や永久磁石同期発電機と整流装置間の配線の故障を容易に検出することができる電源回路の故障検出装置を提供するものである。
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、永久磁石同期発電機の出力端子側に直接または間接的に交流入力端子を接続するとともに、直流出力端子を直列にして負荷に接続した複数の整流装置と、前記複数の整流装置の直流出力端子電圧をそれぞれ検出して出力する複数の電圧検出器と、前記各電圧検出器から出力された電圧検出信号を入力し、その差分が予め設定された値よりも大きいとき、前記複数の電源回路のいずれかに故障が発生したことを判定する判定手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、永久磁石同期発電機の1つの出力端子に入力巻線を接続するとともに複数の出力巻線を備えた変圧器と、前記変圧器の各出力巻線に交流入力端子をそれぞれ接続するとともに、直流出力端子を直列にして負荷に接続した複数の整流装置と、前記複数の整流装置の直流出力端子電圧をそれぞれ検出して出力する複数の電圧検出器と、前記各電圧検出器から出力された電圧検出信号を入力し、その差分が予め設定された値よりも大きいとき、前記複数の電源回路のいずれかに故障が発生したことを判定する判定手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、複数の電機子巻線を備え、各電機子巻線の出力端子から交流電圧を出力する永久磁石同期発電機と、前記永久磁石同期発電機の各電機子巻線の出力端子に交流入力端子をそれぞれ接続するとともに、直流出力端子を直列にして負荷に接続した複数の整流装置と、前記複数の整流装置の直流出力端子電圧をそれぞれ検出して出力する複数の電圧検出器と、前記各電圧検出器から出力された電圧検出信号を入力し、その差分が予め設定された値よりも大きいとき、前記複数の電源回路のいずれかに故障が発生したことを判定する判定手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、永久磁石同期発電機を交流電源とする整流装置であっても、整流装置の故障や永久磁石同期発電機と整流装置間の配線の故障を確実に検知することが可能である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。ただし、図3中の部品要素と同一部分については同一符号を、また、関連する部品については関連する符号を付けて重複する説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態を示す電源回路の故障検出装置の構成図であり、図2は図1に示した回路の波形図である。
図1において、原動機1〜負荷5までの部品については図6で説明したものと同じ構成要素であるため、説明は省略する。なお、説明の便宜上、整流装置3を第1の整流装置3と称し、フィルタ回路4を第1のフィルタ回路4と称する。
6は永久磁石同期発電機2の電機子巻線の出力端子に配線Wを介して接続される入力巻線6−1と、2個の出力巻線6−2および6−3を備えた3巻線変圧器である。ここで、入力巻線6−1と第1の出力巻線6−2との巻数比および入力巻線6−1と第2の出力巻線6−3との巻数比を等しく設定し、両出力電圧が等しくなるようにしてある。また、入力巻線6−1および第1の出力巻線6−2はスター(Y)結線、第2の出力巻線6−3はデルタ(Δ)結線としているが、これは一般的によく用いられる結線方法を例として示したものであり、これに限らず他の結線方法でもよい。
そして、変圧器6の第1の出力巻線6−2は、配線Wを介して第1の整流装置3の交流入力端子に接続され、同様に第2の出力巻線6−3は、配線Wを介して以下述べる第2の整流装置7の交流入力端子に接続されている。
第2の整流装置7は、第1の整流装置3と同様にダイオード7−1〜7−6を三相ブリッジ接続して構成されており、その直流出力端子にはリアクトル8−1および平滑コンデンサ8−2を備えた第2のフィルタ回路8が接続されている。
9は第1の電圧検出器であり、第1のフィルタ回路4の出力電圧Vを所望の大きさに分圧して電圧信号Vとして出力する。10は電圧検出器9と同様に構成された電圧検出器であり、第2のフィルタ回路8の出力電圧Vを所望の大きさに分圧して電圧信号V10として出力する。なお、定常状態において、第1の電圧検出器9の電圧信号Vと、第2の電圧検出器10の電圧信号V10とは等しくなるように調整されているものとする。
11は電圧検出器9および10から出力される電圧信号VおよびV10を入力して一方の電圧信号から他方の電圧信号を減算する減算器であり、図示の例では電圧信号VからV10を減算して差分電圧α(V−V10=α)を出力する。12は減算器11から出力された差分電圧αの絶対値β(β=|α|)を演算して出力する絶対値回路、13は絶対値回路12の出力信号(β=|α|)と、故障を判定するために予め大きさが設定されている比較信号Aとを比較して故障発生か否かを判定する判定手段であり、この判定手段13は絶対値回路12の出力信号βが比較信号Aを超えている場合、すなわち出力信号βの大きさが比較信号Aよりも大きいとき(β>A)のみ、論理信号「真」すなわち“1”を出力し、絶対値回路12の出力信号βが比較信号Aを超えていない場合(β≦A)、論理信号「偽」すなわち“0”を出力する。
判定手段13が、論理信号「真」(“1”)を出力したとき、永久磁石同期発電機2以降の電源回路(すなわち、配線W0−変圧器6−配線W1−整流装置3−フィルタ回路4の回路と、配線W0−変圧器6−配線W2−整流装置7−フィルタ回路8の回路の何れかの回路)に故障が発生したということが検出される。
次に、図2に示す波形図を参照して、第1の実施形態の作用について説明する。
図2において、(a)は第1の電圧検出器9から出力される電圧信号Vを、(b)は第2の電圧検出器10から出力される電圧信号V10を、(c)は減算器11から出力される差分電圧αを、(d)は絶対値回路12から出力される絶対値信号βおよび設定信号Aを、そして(e)は判定回路13から出力される判定信号Bをそれぞれ示す。
図1に示した2つの電源回路、すなわち永久磁石同期発電機2−変圧器6―第1の整流装置3−第1のフィルタ回路4までの第1の電源回路と、永久磁石同期発電機2−変圧器6−第2の整流装置7−第2のフィルタ回路8までの第2の電源回路とが正常なときは、第1のフィルタ回路4および第2のフィルタ回路8でそれぞれ検出される電圧信号Vと、電圧信号V10とはほぼ等しくなっている。ただし、厳密にいえば、フィルタ回路4および8の出力は完全に平滑されておらずに脈動分を有し、しかも第1の出力巻線6−2はスター結線され、第2の出力巻線6−3はデルタ結線されているため、第1のフィルタ回路4と第2のフィルタ回路8とから出力された両電圧信号V、V10間には脈動分による僅かな位相差がある(図2(a)および(b)を参照)。
したがって、双方の電源回路が正常状態なときでも、減算器11の出力信号αは完全には零にならず、脈動する差分電圧αが現れる。しかし、この場合、差分電圧αの絶対値は図2(d)で示すように予め大きさが設定されている設定信号Aよりも小さい(α<A)ので、電源回路が正常な状態では、判定回路13から論理信号「偽」(“0”)が出力され、判定回路13からアラーム等の故障検出信号が出力されることはない。
ところが、図2の時刻t1で例えば、第1の整流装置3のダイオード3−1に開放故障(整流アームが非導通状態となる故障)が発生したとすると、電圧検出器9から出力される電圧信号Vの大きさは、図2(a)で示すように一定の周期で定常状態よりも小さくなるが、第2の整流装置7側は正常なので、電圧検出器10から出力される電圧信号V10の大きさは図2(b)で示すように定常状態と同じ大きさのままである。
このため、減算器11から出力される差分電圧α(α=V−V10)は、図2の(c)で示すように、一定の周期で定常状態の大きさよりも負の方向に大きくなるので、図2(d)のように時刻t2から所定時間および時刻t3から所定時間前記設定信号Aを超える大きさになる。この結果、判定回路13は真すなわち“1” 信号を出力する。
なお、故障警報は、判定回路13から出力される1発目の“1”信号が発生した直後または、誤動作防止の観点から2発目の“1”信号が発生した直後に発するようにしても良い。
以上の説明では、整流装置3の開放故障について説明したが、変圧器6の第1の出力巻線6−2と整流装置3の間の配線Wの断線や短絡の場合も同様にして判定回路13から警報出力が発せられる。
ところで、永久磁石同期発電機2の固定子電流の増加や回転数の低下によって永久磁石同期発電機2の電圧が低下した場合は、第1のフィルタ回路4の出力電圧Vと、第2のフィルタ回路8の出力電圧Vとは同時に等しく低下するので、差分電圧αの絶対値は設定信号Aよりも小さい。このため、永久磁石同期発電機2の電圧が低下した場合は判定回路13から故障検出信号が出力されることはない。
なお、本実施形態では、変圧器6の出力巻線を2巻線としたが、特に2巻線に限らず、3巻線以上として、各巻線に整流装置、フィルタ回路、電圧検出器を備えても、同様の原理により故障を検知可能である。
(第2の実施形態)
図3は本発明の第2の実施形態を示す電源回路の故障検出装置の構成図である。なお、作用を説明するための波形図は前掲の図2を参照する。
図3において、第2の実施形態が図1の実施形態と異なる点は、永久磁石同期発電機2および変圧器6に替えて、永久磁石同期発電機2Aを設けた点にある。この永久磁石同期発電機2Aは図示していないが出力電圧が互いに等しい2つの電機子巻線(固定子巻線)を備えている。
本実施形態では、第1の実施形態の変圧器6を省いているため、永久磁石同期発電機2Aの各固定子巻線の出力端子2AT1、2AT2は、それぞれ配線W、Wを介して第1の整流装置3の交流入力端子、第2の整流装置7の交流入力端子に直接接続されるようになっている。その他の構成は図1に示す第1の実施形態と同じであるので、説明は省略する。
次に、第2の実施形態の作用について前掲の図2を参照して説明する。
本実施形態における第1の電圧検出器9から判定回路13までの波形図は第1の実施形態の場合と同じ図2のとおりである。すなわち、電源回路の正常状態では第1の整流装置3および第2の整流装置7に入力される交流入力電圧は等しいので、第1の電圧検出器9からの電圧信号Vおよび第2の電圧検出器10からの電圧信号V10の大きさはほぼ等しく、しかもこれらの電圧信号V、V10は脈動分を有しており、減算器11から出力される差分電圧α(V−V10=α)、絶対値回路12の出力β(β=|α|)、判定回路13の各出力は図2の場合と同じである。
一方、例えば第1の整流装置3あるいは第2の整流装置7のダイオードの故障や、永久磁石同期発電機2Aと整流装置3の間の配線W、Wに断線が発生した場合には第1のフィルタ回路4と第2のフィルタ回路8の出力電圧VとVとの差分電圧が大きくなって、絶対値回路12の出力信号βが設定信号Aを超え、最終的に判定回路13で故障を検知することが可能である。
ところで、第1の実施形態と同様に、永久磁石同期発電機2Aの出力電流の増加や回転数の低下により永久磁石同期発電機2Aの電圧が低下した場合は、第1のフィルタ回路4の出力電圧Vと第2のフィルタ回路8の出力電圧Vは同時に等しく低下し、それらの電圧に差が発生しないため、信号Bは論理信号「真」(“1”)とならず、故障と誤って警報することはない。
なお、この第2の実施形態では、永久磁石同期発電機2Aの固定子巻線は2巻線としたが、特に2巻線に限らず、3巻線以上として、各巻線に整流装置、フィルタ回路、電圧検出器を備えても、同様の原理により故障を検知可能である。
また、第3の実施形態では2つの電機子巻線の各出力端子を別々の整流装置の交流入力端子に接続しているので、永久磁石同期発電機の固定子巻線の断線についても検出可能である。なお、故障として断線の場合を述べたが、短絡の場合も同様に検出可能である。
(第3の実施形態)
図4は本発明の第3の実施形態を示す電源回路の故障検出装置の構成図であり、図5は図4に示した回路の波形図である。
図4において、本実施形態が図1の実施形態と異なる点は、減算器11の出力である差分電圧α(V−V10=α)をゼロ値「0」と比較して出力する判定回路14、この判定回路14の出力Cの極性を反転して出力する否定回路15、この判定回路13の出力Bおよび否定回路15の出力の論理積を演算して出力する論理積回路16および判定回路13の出力Bおよび判定回路14の出力Cの論理積を演算して出力する論理積回路17を付加した点にある。その他の回路構成は図1に示す第1の実施形態と同じであるので説明を省略する。なお説明の便宜上、13を第1の判定回路、14を第2の判定回路、16を第1の論理積回路、17を第2の論理積回路とそれぞれ称する。
次に、図5に示す波形図を参照して、第3の実施形態の作用について説明する。
図5(a)〜図5(e)までは図2と同じなので説明を省略する。
図5(f)は第2の判定回路14の出力Cを、図5(g)は否定回路15の出力Dを、図5(h)は第1の論理積回路16の出力Eを、そして図5(i)は第2の論理積回路17の出力Fをそれぞれ示す。
第2の判定回路14は、電源回路が正常な状態でも減算器11から出力される差分電圧αの脈動分によって、図5(f)のように真(“1”)および「偽」(“0”)を高頻度で繰り返す出力Cを生ずるが、第1の論理積回路16は第1の判定回路13の出力Bおよび第2の判定回路14の出力Cを否定回路15で反転した出力Dの論理積を演算して出力するので、第1の論理積回路16の出力Eが真(“1”)になることはない。また、第2の論理積回路17は第1の判定回路13の出力Bと第2の判定回路14の出力Cの論理積を出力するので、第1の論理積回路16と同様に出力Fが「真」(“1”)になることはない。したがって、電源が正常な状態では、本実施形態による電源回路の故障検出装置が誤って故障判定するということはない。
次に、第1の整流装置3側に故障が発生した場合を説明する。
第1の実施形態の場合と同じように、時刻t1で第1の整流装置3のダイオード3−1に開放故障(整流アームが非導通状態となる故障)が発生したとすると、時刻t2およびt3で第1の比較器13の出力Bが真(“1”)となり、このとき第2の比較器14の出力Cは「偽」(“0”)なので否定回路15の出力Dは真(“1”)となる。
この結果、第1の論理積回路16の出力は図5(h)で示すように真(“1”)となり、第1の実施形態と同様に警報出力が発せられる。一方、第2の論理積回路17の出力は図5(i)で示すように、「真」(“1”)になることはない。
このようにして、第1の論理積回路16による出力によって、第1の整流装置3側の回路に故障が生じたことが警報される。
次に、第2の整流装置7側に故障が発生した場合を説明する。
第2の整流装置7側に故障が発生した場合は、減算器11から出力される差分電圧α(V−V10=α)は図5(c)の場合と比べて逆極性になるので、第2の判定回路14の出力Dも図5(f)とは逆極性となる。
この結果、第1の論理積回路16の出力Eは論理信号「真」(“1”)になることは無く、第2の論理積回路17の出力Fは第1の判定回路13の出力Bと第2の判定回路14の出力Cとの論理積演算結果に基づいて論理信号「真」(“1”)となる出力を生じる。この出力によって第2の整流装置7側に故障が発生したことが報知される。
以上述べたように、第3の実施形態によれば、第1の整流装置3側の故障あるいは第2の整流装置7側の故障を識別して警報することができる。
(変形例)
なお、第1および第3の実施形態では、変圧器6の二つの出力巻線6−1、6−2の出力電圧は電源回路の正常状態において等しいものとして説明したが、出力巻線6−1、6−2の出力電圧は電源回路の正常状態において等しくなくてもよい。この場合には、第1の電圧検出器9および第2の電圧検出器10の分圧抵抗器を調整することによって、電源回路の正常状態検出電圧VおよびV10をほぼ等しくなるように調整すればよい。要は、電源回路の正常状態で減算器11に入力される電圧がほぼ等しければよい。
また、電圧検出器9、10の出力の差分電圧α(V−V10)を、絶対値回路12に替えて設けた正および負の設定値を有する判定回路に入力するように構成し、差分電圧αが負の設定値を負方向に超えた場合、整流装置3側の故障と判定し、差分電圧αが正の設定値を正方向に超えた場合、整流装置7側の故障と判定するようにしても良い。
本発明の第1の実施形態による電源回路の故障検出装置の構成図。 第1の実施形態による構成図の回路波形図。 本発明の第2の実施形態による電源回路の故障検出装置の構成図。 本発明の第3の実施形態による電源回路の故障検出装置の構成図。 第3の実施形態による構成図の回路波形図。 従来装置の構成図。
符号の説明
1…原動機、2,2A…永久磁石同期発電機、3,7…整流装置、4、8…フィルタ回路、5…負荷、3−1〜3−6,7−1〜7−6…ダイオード、4−1,8−1…リアクトル、4−2、8−2…コンデンサ、6…変圧器、9,10…電圧検出器、11…減算器、12…絶対値回路、13,14…判定回路、15…否定回路、16,17…論理積回路。

Claims (6)

  1. 永久磁石同期発電機の出力端子側に直接または間接的に交流入力端子を接続するとともに、直流出力端子を直列にして負荷に接続した複数の整流装置と、
    前記複数の整流装置の直流出力端子電圧をそれぞれ検出して出力する複数の電圧検出器と、
    前記各電圧検出器から出力された電圧検出信号を入力し、その差分が予め設定された値よりも大きいとき、前記複数の電源回路のいずれかに故障が発生したことを判定する判定手段を備えたことを特徴とする電源回路の故障検出装置。
  2. 永久磁石同期発電機の1つの出力端子に入力巻線を接続するとともに複数の出力巻線を備えた変圧器と、
    前記変圧器の各出力巻線に交流入力端子をそれぞれ接続するとともに、直流出力端子を直列にして負荷に接続した複数の整流装置と、
    前記複数の整流装置の直流出力端子電圧をそれぞれ検出して出力する複数の電圧検出器と、
    前記各電圧検出器から出力された電圧検出信号を入力し、その差分が予め設定された値よりも大きいとき、前記複数の電源回路のいずれかに故障が発生したことを判定する判定手段を備えたことを特徴とする電源回路の故障検出装置。
  3. 複数の電機子巻線を備え、各電機子巻線の出力端子から交流電圧を出力する永久磁石同期発電機と、
    前記永久磁石同期発電機の各電機子巻線の出力端子に交流入力端子をそれぞれ接続するとともに、直流出力端子を直列にして負荷に接続した複数の整流装置と、
    前記複数の整流装置の直流出力端子電圧をそれぞれ検出して出力する複数の電圧検出器と、
    前記各電圧検出器から出力された電圧検出信号を入力し、その差分が予め設定された値よりも大きいとき、前記複数の電源回路のいずれかに故障が発生したことを判定する判定手段を備えたことを特徴とする電源回路の故障検出装置。
  4. 前記判定手段は前記各電圧検出器から出力された電圧検出信号を入力し、その差分を演算して出力する減算部と、前記減算部から出力された差分電圧の絶対値および予め設定された比較信号を入力し、差分電圧の絶対値が前記比較信号よりも大きいとき、出力を生じるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電源回路の故障検出装置。
  5. 前記判定手段に加えて、前記減算部から出力された差分電圧を入力し、当該差分電圧の極性を判定する第2の判定手段と、前記判定手段の出力および前記第2の判定手段の反転出力との論理積を演算して電源回路の故障検出を行う第1の論理積手段と、前記判定手段の出力および前記第2の判定手段の出力との論理積を演算して電源回路の故障検出を行う第2の論理積手段とを設けたことを特徴とする請求項4に記載の電源回路の故障検出装置。
  6. 前記複数の整流装置の直流出力端子に、整流電圧を平滑して出力するフィルタ回路をそれぞれ接続し、各フィルタ回路の出力側に前記電圧検出器をそれぞれ接続したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電源回路の故障検出装置。
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