JP2010145881A - 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
定着装置及びこれを備えた画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010145881A JP2010145881A JP2008324882A JP2008324882A JP2010145881A JP 2010145881 A JP2010145881 A JP 2010145881A JP 2008324882 A JP2008324882 A JP 2008324882A JP 2008324882 A JP2008324882 A JP 2008324882A JP 2010145881 A JP2010145881 A JP 2010145881A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- roller
- fixing
- fulcrum
- fixing device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Abstract
【課題】装置本体から取り出すことなく加圧レバーの支点を選択するだけの簡単な構成で定着圧を容易に切り替えることができる定着装置を提供すること。
【解決手段】互いに当接して回転する加熱ローラ(加熱部材)25及び加圧ローラ(加圧部材)26と、前記加圧ローラ16を前記加熱ローラ25に押圧する加圧バネ28を備えた定着装置22において、前記加圧ローラ26を加圧レバー27によって回転可能に支持するとともに、該加圧レバー27の前記加圧ローラ26の両側に第1及び第2の支点P1,P2をそれぞれ設け、加圧レバー27を前記加圧ローラ26が前記加熱ローラ25に押圧される方向に付勢する前記加圧バネ28を前記加圧ローラ26と前記第2の支点P2との間に配し、前記第1又は第2の支点P1,P2を選択することによって定着モードを通常加圧モード又は圧軽減モードに切り替える。
【選択図】図3
【解決手段】互いに当接して回転する加熱ローラ(加熱部材)25及び加圧ローラ(加圧部材)26と、前記加圧ローラ16を前記加熱ローラ25に押圧する加圧バネ28を備えた定着装置22において、前記加圧ローラ26を加圧レバー27によって回転可能に支持するとともに、該加圧レバー27の前記加圧ローラ26の両側に第1及び第2の支点P1,P2をそれぞれ設け、加圧レバー27を前記加圧ローラ26が前記加熱ローラ25に押圧される方向に付勢する前記加圧バネ28を前記加圧ローラ26と前記第2の支点P2との間に配し、前記第1又は第2の支点P1,P2を選択することによって定着モードを通常加圧モード又は圧軽減モードに切り替える。
【選択図】図3
Description
本発明は、加圧部材の加熱部材への加圧力(定着圧)を切替可能な定着装置及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
電子写真方式によって用紙に画像を形成する複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、像担持体上に形成された静電潜像を現像装置によって現像してトナー像として顕像化し、このトナー像を用紙上に転写する。そして、トナー像が転写された用紙は、定着装置へと搬送され、該定着装置によって熱と圧力によってトナー像の定着を受けた後に機外に排出され、これによって一連の画像形成動作が完了する。
ところで、上記定着装置には、互いに当接して回転する加熱部材及び加圧部材が備えられており、加圧部材を加熱部材に押圧することによって両者間に所定の定着圧(ニップ圧)を確保するようにしている。
斯かる定着装置に封筒等の厚紙を通紙する場合、通常の薄い普通紙を通紙する場合の定着圧では厚紙が過度に加圧されるため、定着ニップを通過した厚紙にしわが発生する等の問題が発生する。
そこで、定着モードを通常加圧モード又は圧軽減モードに切り替えることができる定着装置が提案されており(例えば、特許文献1参照)、斯かる定着装置においては、封筒等の厚紙を通紙する場合には圧軽減モードに切り替えて定着圧を低く設定される。
又、特許文献2には、シート搬送装置において、搬送ローラ対の下ローラに接触する上ローラを板ばね製のホルダによって支持し、ホルダの略中央部に当接するカムによって両ローラの接触圧を変更する構成が提案されている。
特開平9−034299号公報
特開平9−118449号公報
しかしながら、従来の定着装置においては、定着圧を切り替えるための機構が複雑であり、定着装置を画像形成装置本体から取り出さなければ定着圧の変更ができないものもあった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、装置本体から取り出すことなく加圧レバーの支点を選択するだけの簡単な構成で定着圧を容易に切り替えることができる定着装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、互いに当接して回転する加熱部材及び加圧部材と、前記加圧部材を前記加熱部材に押圧する加圧バネを備えた定着装置において、前記加圧部材を加圧レバーによって回転可能に支持するとともに、該加圧レバーの前記加圧部材の両側に第1及び第2の支点をそれぞれ設け、加圧レバーを前記加圧部材が前記加熱部材に押圧される方向に付勢する前記加圧バネを前記加圧部材と前記第2の支点との間に配し、前記第1又は第2の支点を選択することによって定着モードを通常加圧モード又は圧軽減モードに切り替えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記加圧レバー上の前記加圧ローラの支持点と前記第2の支点間の距離を前記加圧部材の支持点と前記加圧バネ間の距離よりも大きく設定したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記加圧レバー上の前記加圧部材の支持点を挟んでこれの両側に前記第1の支点と前記加圧バネを等距離Lの位置に配置するとともに、前記第2の支点を前記加圧バネから距離4Lの位置に配置したことを特徴とする。
請求項4記載の画像形成装置は、請求項1〜3の何れかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、薄い普通紙を通紙する場合には、加圧レバーの支点として第1の支点を選択すれば定着モードが通常加圧モードに設定され、加圧部材は加圧レバー上の第1の支点と加圧バネとの間に位置するため、加圧部材には加圧バネの付勢力よりも大きな押圧力が作用して所定の定着圧が得られ、薄い普通紙が加熱部材と加圧部材間の定着ニップに挟持されて加熱及び加圧され、これに担持されたトナー像が定着される。
又、封筒等の厚紙を通紙する場合には、加圧レバーの支点として第2の支点を選択すれば定着モードが圧軽減モードに切り替えられ、加圧バネが加圧レバー上の加圧部材と第2の支点との間に位置するため、加圧部材には加圧バネの付勢力よりも小さな押圧力が作用して定着圧が軽減され、定着ニップを通過した厚紙へのしわの発生が防がれる。
例えば、加圧レバー上の加圧部材の支持点を挟んでこれの両側に第1の支点と加圧バネを等距離Lの位置に配置することによって、定着モードとして通常加圧モードが選択された場合に定着圧は加圧バネの付勢力の2倍の大きさに設定される。そして、加圧レバー上において第2の支点を加圧バネから距離4Lの位置に配置すれば、定着モードとして圧軽減モードが選択された場合に定着圧は加圧バネの付勢力の0.8倍の大きさに軽減される。
従って、本発明によれば、定着装置を画像形成装置本体から取り出すことなく加圧レバーの支点を選択するだけの簡単な構成で定着圧を容易に切り替えることができるという効果が得られる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
[画像形成装置]
図1は本発明に係る画像形成装置の一形態としてのカラーレーザープリンタの断面図であり、図示のカラーレーザープリンタはタンデム型であって、その本体100内の中央部には、マゼンタ画像形成ユニット1M、シアン画像形成ユニット1C、イエロー画像形成ユニット1Y及びブラック画像形成ユニット1Kが一定の間隔でタンデムに配置されている。
図1は本発明に係る画像形成装置の一形態としてのカラーレーザープリンタの断面図であり、図示のカラーレーザープリンタはタンデム型であって、その本体100内の中央部には、マゼンタ画像形成ユニット1M、シアン画像形成ユニット1C、イエロー画像形成ユニット1Y及びブラック画像形成ユニット1Kが一定の間隔でタンデムに配置されている。
上記各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1Kには、像担持体である感光ドラム2a,2b,2c,2dがそれぞれ配置されており、各感光ドラム2a〜2dの周囲には、帯電器3a,3b,3c,3d、現像装置4a,4b,4c,4d、転写ローラ5a,5b,5c,5d及びドラムクリーニング装置6a,6b,6c,6dがそれぞれ配置されている。
ここで、前記感光ドラム2a〜2dは、ドラム状の感光体であって、不図示の駆動モータによって図示矢印方向(時計方向)に所定のプロセススピードで回転駆動される。又、前記帯電器3a〜3dは、不図示の帯電バイアス電源から印加される帯電バイアスによって感光ドラム2a〜2dの表面を所定の電位に均一に帯電させるものである。
更に、前記現像装置4a〜4dは、マゼンタ(M)トナー、シアン(C)トナー、イエロー(Y)トナー、ブラック(K)トナーをそれぞれ収容しており、各感光ドラム2a〜2d上に形成された各静電潜像に各色のトナーを付着させて各静電潜像を各色のトナー像として可視像化するものである。
又、前記転写ローラ5a〜5dは、各一次転写部にて中間転写ベルト7を介して各感光ドラム2a〜2dに当接可能に配置されている。ここで、中間転写ベルト7は、二次転写対向ローラ8とテンションローラ9との間に張設されて各感光ドラム2a〜2dの上面側に走行可能に配置されており、前記二次転写対向ローラ8は、二次転写部において中間転写ベルト7を介して二次転写ローラ10に当接可能に配置されている。又、テンションローラ9の近傍にはベルトクリーニング装置11が設けられている。
ところで、装置本体100内の各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1Kの上方には、前記各現像装置4a〜4dにトナーを補給するためのトナーコンテナ12a,12b,12c,12dが一列に並設されている。
又、装置本体100内の各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1Kの下方にはレーザースキャナユニット(LSU)13が配置され、その下方の本体100の底部には給紙カセット14が着脱可能に設置されている。そして、給紙カセット14には複数枚の不図示の用紙が積層収容されており、この給紙カセット14の近傍には、給紙カセット14から用紙を取り出すピックアップローラ15と、取り出された用紙を分離して搬送パスLへと1枚ずつ送り出すフィードローラ16とリタードローラ17が設けられている。
又、装置本体100の側部を上下方向に延びる前記搬送パスLには、用紙を搬送する搬送ローラ対18と、用紙を一時待機させた後に所定のタイミングで前記二次転写対向ローラ8と二次転写ローラ10との当接部である二次転写部へと供給するレジストローラ対19が設けられている。尚、搬送パスLの横には、用紙の両面に画像を形成する場合に使用される別の搬送パスL’が形成されており、この搬送パスL’には複数の反転ローラ対20が適当な間隔で設けられている。
ところで、装置本体100内の一側部に縦方向に配置された前記搬送パスLは、装置本体100の上面に設けられた排紙トレイ21まで延びており、その途中には本発明に係る定着装置22と排紙ローラ対23,24が設けられている。
次に、以上の構成を有するカラーレーザープリンタによる画像形成動作について説明する。
画像形成開始信号が発せられると、各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1Kにおいて各感光ドラム2a〜2dが図示矢印方向(時計方向)に所定のプロセススピードで回転駆動され、これらの感光ドラム2a〜2dは、帯電器3a〜3dによって一様に帯電される。又、レーザースキャナユニット13は、各色毎のカラー画像信号によって変調されたレーザー光を出射し、そのレーザー光を各感光ドラム2a〜2dの表面に照射し、各感光ドラム2a〜2d上に各色のカラー画像信号に対応した静電潜像をそれぞれ形成する。
そして、先ず、マゼンタ画像形成ユニット1Mの感光ドラム2a上に形成された静電潜像に、該感光ドラム2aの帯電極性と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4aによってマゼンタトナーを付着させ、該静電潜像をマゼンタトナー像として可視像化する。このマゼンタトナー像は、感光ドラム2aと転写ローラ5aとの間の一次転写部(転写ニップ部)において、トナーと逆極性の一次転写バイアスが印加された転写ローラ5aの作用によって、図示矢印方向に回転駆動されている中間転写ベルト7上に一次転写される。
上述のようにしてマゼンタトナー像が一次転写された中間転写ベルト7は、次のシアン画像形成ユニット1Cへと移動する。そして、シアン画像形成ユニット1Cにおいても、前記と同様にして、感光ドラム2b上に形成されたシアントナー像が一次転写部において中間転写ベルト7上のマゼンタトナー像に重ねて転写される。
以下同様にして、中間転写ベルト7上に重畳転写されたマゼンタ及びシアントナー像の上に、イエロー及びブラック画像形成ユニット1Y,1Kの各感光ドラム2c,2d上にそれぞれ形成されたイエロー及びブラックトナー像が各一次転写部において順次重ね合わせられ、中間転写ベルト7上にはフルカラーのトナー像が形成される。尚、中間転写ベルト7上に転写されないで各感光ドラム2a〜2d上に残留する転写残トナーは、各ドラムクリーニング装置6a〜6dによって除去され、各感光ドラム2a〜2dは次の画像形成に備えられる。
そして、中間転写ベルト7上のフルカラートナー像の先端が二次転写対向ローラ8と二次転写ローラ10間の二次転写部(転写ニップ部)に達するタイミングに合わせて、給紙カセット14からピックアップローラ15とフィードローラ16及びリタードローラ17によって搬送パスLへと送り出された用紙がレジストローラ対19によって二次転写部へと搬送される。そして、二次転写部に搬送された用紙に、トナーと逆極性の二次転写バイアスが印加された二次転写ローラ10によってフルカラーのトナー像が中間転写ベルト7から一括して二次転写される。
而して、フルカラーのトナー像が転写された用紙は、定着装置22へと搬送され、フルカラーのトナー像が加熱及び加圧されて用紙の表面に熱定着され、トナー像が定着された用紙は、排紙ローラ対23,24によって排紙トレイ21上に排出されて一連の画像形成動作が完了する。尚、用紙上に転写されないで中間転写ベルト7上に残留する転写残トナーは、前記ベルトクリーニング装置11によって除去され、中間転写ベルト7は次の画像形成に備えられる。
[定着装置]
次に、本発明に係る前記定着装置22の詳細を図2及び図3に基づいて説明する。
次に、本発明に係る前記定着装置22の詳細を図2及び図3に基づいて説明する。
図2は本発明に係る定着装置の通常加圧モード時の状態を示す模式図、図3は同定着装置の圧軽減モード時の状態を示す模式図である。
定着装置22は、互いに当接して回転する加熱ローラ25と加圧ローラ26を備えており、加熱ローラ25の下方に配される加圧ローラ26は、その軸26aが略水平に配された加圧レバー27に形成された凹状の軸受部27aが受けられることによって加圧レバー27に回転可能に支持されている。
又、上記加圧レバー27の加圧ローラ26の支持部である軸受部27aの両側には第1の支点P1と加圧バネ28が等距離Lの位置にそれぞれ設けられている。又、加圧レバー27の加圧ローラ26の支持部である軸受部27aから第1の支点P1とは反対側に距離5Lの位置(加圧バネ28からの距離4Lの位置)には第2の支点P2が配置されている。
加圧レバー27の図中左端に設けられた前記第1の支点P1部分には、下方に開口する半円溝状の凹部27bが形成されており、この凹部27aには支軸29が選択的に係合する。又、加圧レバー27の図中右端に設けられた前記第2の支点P2部分には、上方に開口するV溝27cが形成されており、このV溝27cには、これの上方に位置する支点変更用カム、ボールペンノック等の係合部材が30が上下動して選択的に係合する。
以上のように構成された定着装置22においては、加圧レバー27が加圧バネ28によって上方に付勢されることによって、該加圧レバー28に支持された加圧ローラ26が加熱ローラ25に押圧され、これらの加熱ローラ25と加圧ローラ26間には所定圧(定着圧)の定着ニップNが形成されている。
而して、本実施の形態に係る定着装置22には、薄い普通紙を通紙する場合に加圧ローラ26を加熱ローラ25に高い圧力(定着圧)で押圧する通常加圧モードと、封筒等の厚紙を通紙する場合に定着圧を通常加圧モード時の値よりも下げる圧軽減モードを選択することができるが、定着モードの選択は加圧レバー27の支点を第1の支点P1又は第2の支点P2に切り替えることによってなされる。以下、定着装置22の通常加圧モードと圧軽減モードについてそれぞれ説明する。
(1)通常加圧モード:
薄い普通紙を通紙するときに定着モードとして通常加圧モードが選択されている場合には、図2に示すように、係合部材30が加圧レバー27の第2の支点P2部分に形成されたV溝27cから上方に離間しているため、加圧レバー27は図2の左端に配置された第1の支点P1を中心として揺動可能となり、加圧バネ28によって第1の支点P1を中心として上方に付勢され、該加圧レバー27に支持された加圧ローラ26が加熱ローラ25に押圧されて両ローラ25,26間に定着ニップNが形成される。
(1)通常加圧モード:
薄い普通紙を通紙するときに定着モードとして通常加圧モードが選択されている場合には、図2に示すように、係合部材30が加圧レバー27の第2の支点P2部分に形成されたV溝27cから上方に離間しているため、加圧レバー27は図2の左端に配置された第1の支点P1を中心として揺動可能となり、加圧バネ28によって第1の支点P1を中心として上方に付勢され、該加圧レバー27に支持された加圧ローラ26が加熱ローラ25に押圧されて両ローラ25,26間に定着ニップNが形成される。
ここで、加圧バネ28の付勢力をFとし、加圧レバー27の凹部27bに作用する定着圧の反力(加圧ローラ26の押圧力と大きさが等しく方向が反対(下向き)の力)をRとし、第1の支点P1回りのモーメントの釣り合いを考えると、これらの力FとRの間には次式か設立する。
R×L=F×2L …(1)
上記(1)式から反力Rを求めると、
R=2F …(2)
となり、加圧ローラ26の押圧力(反力Rと大きさが同じで方向が反対(上向き)の力)は加圧バネ28の付勢力Fの2倍となり、定着ニップNには2Fの定着圧が作用する。
上記(1)式から反力Rを求めると、
R=2F …(2)
となり、加圧ローラ26の押圧力(反力Rと大きさが同じで方向が反対(上向き)の力)は加圧バネ28の付勢力Fの2倍となり、定着ニップNには2Fの定着圧が作用する。
従って、薄い普通紙は、加熱ローラ25と加圧ローラ26間の定着ニップNに挟持されて加熱及び加圧され、これに担持されたカラートナー像が普通紙に定着される。
(2)圧軽減モード:
封筒等の厚紙を通紙する場合には、図3に示すように、係止部材30を下降させ、その先端を加圧レバー27の図中右端に形成されたV溝27cに係合させて押し下げる。すると、加圧レバー27の図中左端に配された第1の支点P1部分において凹部27bが支軸29から浮き上がるため、加圧レバー27は第2の支点Pを中心として加圧バネ28によって上方に付勢され、該加圧レバー27に支持された加圧ローラ26が加熱ローラ25に押圧されて両ローラ25,26間に定着ニップNが形成される。このように加圧レバー27の支点を第1の支点P1から第2の支点P2に切り替えることによって、定着モードを通常加圧モードから圧軽減モードに切り替えることができる。
(2)圧軽減モード:
封筒等の厚紙を通紙する場合には、図3に示すように、係止部材30を下降させ、その先端を加圧レバー27の図中右端に形成されたV溝27cに係合させて押し下げる。すると、加圧レバー27の図中左端に配された第1の支点P1部分において凹部27bが支軸29から浮き上がるため、加圧レバー27は第2の支点Pを中心として加圧バネ28によって上方に付勢され、該加圧レバー27に支持された加圧ローラ26が加熱ローラ25に押圧されて両ローラ25,26間に定着ニップNが形成される。このように加圧レバー27の支点を第1の支点P1から第2の支点P2に切り替えることによって、定着モードを通常加圧モードから圧軽減モードに切り替えることができる。
ここで、加圧バネ28の付勢力をFとし、加圧レバー27の凹部27bに作用する定着圧の反力(加圧ローラ26の押圧力と大きさが等しく方向が反対(下向き)の力)をR’とし、第1の支点P2回りのモーメントの釣り合いを考えると、これらの力FとR’の間には次式か設立する。
R×5L=F×4L …(3)
上記(3)式から反力R’を求めると、
R’=4F/5=0.8F …(4)
となり、加圧ローラ26の押圧力(反力Rと大きさが同じで方向が反対(上向き)の力)は加圧バネ28の付勢力Fの0.8倍となり、定着ニップNには0.8Fの定着圧が作用する。
上記(3)式から反力R’を求めると、
R’=4F/5=0.8F …(4)
となり、加圧ローラ26の押圧力(反力Rと大きさが同じで方向が反対(上向き)の力)は加圧バネ28の付勢力Fの0.8倍となり、定着ニップNには0.8Fの定着圧が作用する。
以上のように、圧軽減モードにおいては、定着圧が軽減されるため、定着ニップBを通過した厚紙へのしわの発生が防がれる。
而して、本実施の形態では、定着装置22を画像形成装置本体100から取り出すことなく加圧レバー27の支点を選択するだけの簡単な構成で定着圧を容易に切り替えることができるという効果が得られる。
尚、以上の実施の形態における第1及び第2の支点P1,P2と加圧バネ28の位置(レバー比)は一例であって、実施の形態に示した値に限定されるものではないが、圧軽減モードにおいて定着圧を軽減するためには、加圧レバー27上の加圧ローラ26の支持点と第2の支点P2間の距離を加圧ローラ26の支持点と加圧バネ28間の距離よりも大きく設定することが必要である。
1M マゼンタ画像形成ユニット
1C シアン画像形成ユニット
1Y イエロー画像形成ユニット
1K ブラック画像形成ユニット
2a〜2d 感光ドラム
3a〜3d 帯電器
4a〜4d 現像装置
5a〜5d 転写ローラ
6a〜6d ドラムクリーニング装置
7 中間転写ベルト
8 二次転写対向ローラ
9 テンションローラ
10 二次転写ローラ
11 ベルトクリーニング装置
12a〜12d トナーコンテナ
13 レーザースキャナユニット(LSU)
14 給紙カセット
15 ピックアップローラ
16 フィードローラ
17 リタードローラ
18 搬送ローラ対
19 レジストローラ対
20 搬送ローラ対
21 排紙トレイ
22 定着装置
23,24 排紙ローラ対
25 加熱ローラ(加熱部材)
26 加圧ローラ(加圧部材)
27 加圧レバー
27a 加圧レバーの軸受部
27b 加圧レバーの凹部
27c 加圧レバーのV溝
28 加圧バネ
30 係合部材
100 画像形成装置本体
L,L’ 搬送パス
N 定着ニップ
P1 第1の支点
P2 第2の支点
1C シアン画像形成ユニット
1Y イエロー画像形成ユニット
1K ブラック画像形成ユニット
2a〜2d 感光ドラム
3a〜3d 帯電器
4a〜4d 現像装置
5a〜5d 転写ローラ
6a〜6d ドラムクリーニング装置
7 中間転写ベルト
8 二次転写対向ローラ
9 テンションローラ
10 二次転写ローラ
11 ベルトクリーニング装置
12a〜12d トナーコンテナ
13 レーザースキャナユニット(LSU)
14 給紙カセット
15 ピックアップローラ
16 フィードローラ
17 リタードローラ
18 搬送ローラ対
19 レジストローラ対
20 搬送ローラ対
21 排紙トレイ
22 定着装置
23,24 排紙ローラ対
25 加熱ローラ(加熱部材)
26 加圧ローラ(加圧部材)
27 加圧レバー
27a 加圧レバーの軸受部
27b 加圧レバーの凹部
27c 加圧レバーのV溝
28 加圧バネ
30 係合部材
100 画像形成装置本体
L,L’ 搬送パス
N 定着ニップ
P1 第1の支点
P2 第2の支点
Claims (4)
- 互いに当接して回転する加熱部材及び加圧部材と、前記加圧部材を前記加熱部材に押圧する加圧バネを備えた定着装置において、
前記加圧部材を加圧レバーによって回転可能に支持するとともに、該加圧レバーの前記加圧部材の両側に第1及び第2の支点をそれぞれ設け、加圧レバーを前記加圧部材が前記加熱部材に押圧される方向に付勢する前記加圧バネを前記加圧部材と前記第2の支点との間に配し、前記第1又は第2の支点を選択することによって定着モードを通常加圧モード又は圧軽減モードに切り替えることを特徴とする定着装置。 - 前記加圧レバー上の前記加圧部材の支持点と前記第2の支点間の距離を前記加圧部材の支持点と前記加圧バネ間の距離よりも大きく設定したことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記加圧レバー上の前記加圧部材の支持点を挟んでこれの両側に前記第1の支点と前記加圧バネを等距離Lの位置に配置するとともに、前記第2の支点を前記加圧バネから距離4Lの位置に配置したことを特徴とする請求項2記載の定着装置。
- 請求項1〜3の何れかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008324882A JP2010145881A (ja) | 2008-12-22 | 2008-12-22 | 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008324882A JP2010145881A (ja) | 2008-12-22 | 2008-12-22 | 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010145881A true JP2010145881A (ja) | 2010-07-01 |
Family
ID=42566353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008324882A Pending JP2010145881A (ja) | 2008-12-22 | 2008-12-22 | 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010145881A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013073207A (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-22 | Oki Data Corp | 定着装置および画像形成装置 |
-
2008
- 2008-12-22 JP JP2008324882A patent/JP2010145881A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013073207A (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-22 | Oki Data Corp | 定着装置および画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5134347B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5254059B2 (ja) | 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP2008009011A (ja) | 転写装置及び画像形成装置 | |
JP5422762B2 (ja) | 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP2017007769A (ja) | カール矯正装置およびこれを備える画像形成装置 | |
JP5910035B2 (ja) | プロセスユニット | |
JP5772874B2 (ja) | 給紙カセット及び画像形成装置 | |
JP6601166B2 (ja) | 画像形成装置および画像形成システム | |
JP2009139682A (ja) | 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP5254060B2 (ja) | 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP2010271504A (ja) | 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP2010145881A (ja) | 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP5165077B2 (ja) | 二次転写ユニットの変位機構及び画像形成装置 | |
JP4974298B2 (ja) | 蛇行補正機構、及びこれを備えた中間転写ユニット,画像形成装置 | |
JP4944748B2 (ja) | 給紙カセット及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP5054557B2 (ja) | 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP2008298835A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2010091595A (ja) | 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP5422763B2 (ja) | 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP5203120B2 (ja) | 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP2018054658A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2010197774A (ja) | タンデム型カラー画像形成装置 | |
JP4988532B2 (ja) | 給紙カセット及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP2008268612A (ja) | 転写ユニット及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP2009023752A (ja) | 排紙装置及びこれを備えた画像形成装置 |