JP2010145232A - 燃料集合体 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストの増加および燃料集合体内部での圧力損失の増加を抑制しつつ、燃料集合体の内部での冷却材の除熱効率を向上させる。
【解決手段】ウォーターロッドと、ウォーターロッドを包囲する包囲部の水平方向の外側に複数の棒配置部を形成し、包囲部でウォーターロッドに支持される標準スペーサと、被覆管内に核分裂性物質を充填して棒配置部にそれぞれ配置された複数の燃料棒とを備え、沸騰水型原子炉に装荷される燃料集合体に、部分スペーサ18を設ける。部分スペーサ18の外幅は、標準スペーサの外幅よりも小さい。また、部分スペーサ18は、標準スペーサと同様の構造の、ウォーターロッドを包囲するサポートプレート23、セル22およびウォータロッドスプリング27を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、沸騰水型原子炉に装荷される燃料集合体に関する。
一般に、沸騰水型原子炉用の燃料集合体は、核燃料物質を収めた複数の燃料棒とウォーターロッドとを備えている。燃料棒に収められる核燃料物質は、たとえば二酸化ウランを焼結した燃料ペレットとして被覆管の内部に充填される。ウォーターロッドは、内部に冷却水が流れるように円筒状あるいは角筒状に形成される。各燃料棒およびウォーターロッドは、たとえば正方格子状に束ねられて、上下両端は上部タイプレートおよび下部タイプレートに支持される。また、上部タイプレートおよび下部タイプレートの間には、各燃料棒相互間の水平方向間隔を一定に保持する複数のスペーサが配置される。スペーサは、ウォーターロッドに設けられたタブで支持される。スペーサは、一般的に燃料棒の束を外周側から支持する四角枠状の支持バンドと、この支持バンド内に燃料棒および短尺燃料棒を通過させる燃料棒挿入通路をそれぞれ独立に形成する燃料保持部を有している。
冷却材である水は、下部タイプレートの開口から流入し、燃料集合体内を上昇する間に燃料棒により加熱される。加熱された水中には、ボイドが発生する。ボイドが発生した位置より下流、つまり、集合体上部では、蒸気と水の気液二相流となる。
ボイドが発生すると、冷却水の実効的な流路面積は小さくなる。このため、一部の燃料集合体設計では、標準燃料棒および短尺燃料棒の長さが異なる2種類以上の燃料棒を配置し、燃料集合体上部での流路面積を増加させる工夫が施されている。たとえば、短尺燃料棒の上端より上側には、燃料棒が内部を貫通するセルがそれよりも下側のスペーサよりも少ないスペーサが配置される。
ウォーターロッドは、燃料集合体の横断面中央部の冷却材の割合を高める。したがって、ウォーターロッドを導入することにより、燃料集合体の横断面中央部における中性子の減速作用が増加する。このため、燃料集合体の横断面中央部の反応度が高くなるとともに、横断面における出力分布が平坦化される。
しかし、ウォーターロッドの内部では発熱しないため、その表面に冷却材の液膜が形成される。ウォーターロッドの表面の液膜は、隣接する燃料棒の除熱に対してあまり寄与しない。
また、短尺燃料棒を用いた燃料集合体において、短尺燃料棒の上端では、それまで短尺燃料棒の表面を流れてきた液膜が燃料棒間の空間に放出される。このように燃料棒間の空間に放出された水は、大きな液滴を形成し、その周辺の燃料棒の除熱にあまり寄与しない。短尺燃料棒がウォーターロッドに隣接して配置される場合には、特に液相の冷却材が集中する傾向にある。
そこで、特許文献1には、大径のウォーターロッドに固定した流れ転向タブあるいは管状の構造物(ベース)に流れ転向タブを設けることが開示されている。これにより、ウォーターロッド表面に沿って流れる液相の冷却水を隣接する燃料棒の方に転向させ、除熱に寄与させている。また、特許文献2には、ウォーターロッドに短尺燃料棒が隣接して配置された燃料集合体において、ウォーターロッドを保持するスペーサのセルに冷却材の流れを転向させるようなフロータブを設置する方法が開示されている。
特開平5−80171号公報 特開平11−38171号公報
ウォーターロッドなどに流れ転向タブを設けるためには、新たな追加部品の調達、加工が必要であり、また、溶接などによってウォーターロッドに固定する必要がある。このため、ウォーターロッドの加工あるいは燃料集合体組立工程に、新たな工程が必要となる。また、管状構造物の場合には角管型ウォーターロッドに取り付けることができない。
また、ウォーターロッドあるいは短尺燃料棒に隣接した燃料棒の除熱性能のみを増加させたい場合であっても、スペーサを追加して設けた場合、冷却材の流路面積に占めるスペーサの投影面積がスペーサ一つ分だけ増大する。このため、燃料集合体での圧力損失が増大する。二相流領域における燃料集合体内での圧力損失の過度の増大は、炉心を不安定な状態にして、原子炉の運転が困難になるおそれがある。また、ウォーターロッドに短尺燃料棒が隣接して配置されていない場合には、フロータブを取り付けたセルは配置することができない。
そこで、本発明は、製造コストの増加および燃料集合体内部での圧力損失の増加を抑制しつつ、燃料集合体の内部での冷却材の除熱効率を向上させることを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明は、沸騰水型原子炉に装荷される燃料集合体において、ウォーターロッドと、前記ウォーターロッドを包囲する包囲部の水平方向の外側に複数の棒配置部を形成し、前記包囲部で前記ウォーターロッドに支持される標準スペーサと、被覆管内に核分裂性物質を充填して前記棒配置部にそれぞれ配置された複数の燃料棒と、外幅が前記標準スペーサの外幅よりも小さく、前記包囲部と同一の形状の部分を備えて前記ウォーターロッドに支持される部分スペーサと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、製造コストの増加および燃料集合体内部での圧力損失の増加を抑制しつつ、燃料集合体の内部での冷却材の除熱効率を向上させることができる。
本発明に係る燃料集合体の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、同一または類似の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1の実施の形態]
図2は、本発明に係る燃料集合体の第1の実施の形態における一部を切欠いた側面図である。
燃料集合体10は、燃料棒11,12およびウォーターロッド13を有している。燃料棒11,12は、ジルコニウム合金製の被覆管の内部にウランなどの核燃料物質を焼結したペレットを収納したものである。燃料棒11,12には、標準燃料棒11と、標準燃料棒11よりも短い短尺燃料棒12とがある。ウォーターロッド13は、内部に水が流れるジルコニウム合金製の管である。
燃料棒11,12およびウォーターロッド13の下端は、下部タイプレート14で支持されている。標準燃料棒11およびウォーターロッド13の上端は、上部タイプレート15で支持されている。また、燃料集合体10は、下部タイプレート14および上部タイプレート15の間に、互いに離間して配置されたたとえば7個の標準スペーサ16,17および1個の部分スペーサ18を有している。標準スペーサ16,17には、短尺燃料棒12の上端よりも下方に配置される第1の標準スペーサ16と、短尺燃料棒12の上端よりも上方に配置される第2の標準スペーサ17とがある。
また、燃料集合体10は、短尺燃料棒12の上端よりも上方に配置された部分スペーサ18を有している。この燃料集合体10は、角筒状のチャンネルボックス19が装着された状態で沸騰水型原子炉に装荷される。
図3は、本実施の形態における第1の標準スペーサの上面図である。図4は、本実施の形態における第2の標準スペーサの上面図である。
第1の標準スペーサ16および第2の標準スペーサ17は、バンド21とセル22とサポートプレート23とウォータロッドスプリング27とを有している。円筒状に形成されたセル22は、9行9列の正方格子状に配列されている。セル22のそれぞれには2ヶ所のセルストップ25が形成されていて、また、スプリング26が取り付けられている。セル22の内部は、それぞれ燃料棒11,12が配置される棒配置部となっている。また、第2の標準スペーサ17は、第1の標準スペーサ16から短尺燃料棒12が配置される位置のセル22が取り除かれた形状をしている。
9行9列の正方格子の一部には、ウォーターロッド13が配置される部分が形成されている。このウォーターロッド13が配置される部分の周囲は、セル22、サポートプレート23およびウォータロッドスプリング27が包囲している。ウォーターロッド13には、軸方向の異なる位置に複数のタブが設けられている。このタブにサポートプレート23挟み込まれて標準スペーサ16、17は支持され、また、軸方向の位置が決められている。
図1は、本実施の形態における部分スペーサの上面図である。
部分スペーサ18は、バンド29とセル22とサポートプレート23とウォータロッドスプリング27とを有している。部分スペーサ18のバンド29は、5行5列に配列されたセル22の外周を囲んでいる。部分スペーサ18のセル22、サポートプレート23およびウォータロッドスプリング27は、標準スペーサ16,17の中央の5行5列の領域と同じものである。つまり、標準スペーサ16,17および部分スペーサ18は、ウォーターロッド13を包囲する包囲部が同一の形状をしている。また、9行9列分の燃料棒11,12を支持する標準スペーサ16,17の外幅に比べて、5行5列分の燃料棒11,12を支持する部分スペーサ18の外幅は小さい。
標準スペーサ16,17は、正方格子状に配列した燃料棒11,12およびウォーターロッド13の相互間の水平方向間隔を一定に保持するという機能を持つ。また、標準スペーサ16,17は、燃料集合体10中の燃料棒11,12の間隙を流れる冷却材の液滴あるいはウォーターロッド13の表面を流れる液膜を飛散させ、燃料棒11,12の表面に再付着させることで、除熱性能を向上させる機能を持つ。
さらに、本実施の形態では、ウォーターロッド13およびその周辺の燃料棒11,12を囲む部分スペーサ18を設けている。この部分スペーサ18も、燃料棒11,12の間隙あるいはウォーターロッド13の表面の液相の冷却材を隣接する燃料棒11,12の表面に再付着させ、除熱効率を向上させている。
一般的に、燃料棒11,12の表面の液膜が消失し、除熱効率が急激に劣化する沸騰遷移を起こすのは、スペーサの冷却材流れの上流側である。そこで、この軸方向位置での除熱効率を向上させるためにスペーサの数を増やすと、冷却材の流路面積に占めるスペーサの投影面積がスペーサ一つ分だけ増大することになる。その結果、特に、二相流領域における燃料集合体内での圧力損失が増大する。
しかし、本実施の形態の部分スペーサ18は、標準スペーサ16,17と比較して、部材が少なく冷却材の流路面積に占める投影面積も小さいため、燃料集合体全体の冷却材の流れを阻害することがなく過度に二相流圧損を増大させない。
また、短尺燃料棒12を用いる燃料集合体10において、短尺燃料棒12の上端では、それまで短尺燃料棒12の表面を流れてきた液膜が燃料棒11,12の間の空間に放出される。この燃料棒11,12の間の空間に放出された冷却水は大きな液滴を形成し、周りの燃料棒11,12の除熱にあまり寄与しない。
しかし、本実施の形態では、短尺燃料棒12の上端よりも上方に部分スペーサ18を設置することで、部分スペーサ18の上端部より上方の燃料棒11,12の間隙あるいはウォーターロッド13の表面の液相の冷却材を隣接する燃料棒表面に再付着させ、除熱効率を向上させている。
部分スペーサ18は、ウォーターロッド13や燃料棒11,12を包囲する構造が、標準スペーサ16,17と同一であるから、バンド29などの一部の部品のみを標準スペーサ16,17とは別に調達あるいは加工すればよく、大部分の部品を標準スペーサ16,17と同じものを用いることができる。このため、追加部品の調達や加工を最小限にすることができ、製造に要するコストの上昇を抑制することができる。
また、部分スペーサ18は、ウォーターロッド13を包囲する構造が標準スペーサ16,17と同一である。このため、標準スペーサ16,17がウォーターロッド13に取り付け可能であれば、同様の手順で部分スペーサ18をウォーターロッド13に取り付けることができる。したがって、ウォーターロッド13および標準スペーサ16,17の形状がどのようなものであっても、部分スペーサ18を取り付けのためだけに、たとえば溶接などの新たな工程が必要となることはない。
このように、本実施の形態によれば、製造コストの増加および燃料集合体内部での圧力損失の増加を抑制しつつ、燃料集合体の内部での冷却材の除熱効率を向上させることができる。
[第2の実施の形態]
図5は、本発明に係る燃料集合体の第2の実施の形態における標準スペーサの上面図である。
本実施の形態の燃料集合体は、燃料棒11(図2参照)が9行9列の正方格子状に配列され、水平方向の中央部に1本の角筒状のウォーターロッド30が配列される。標準スペーサ31には、直行する2方向に延びる複数の格子板32によって区分されるセル33が形成されている。セル33を囲む四方壁のそれぞれ中央部にはスプリング34が設置されている。セル33の二辺におけるスプリング34の山形弾性片と他の二辺のスプリング34の固定突部によって燃料棒11が保持されている。また、標準スペーサ31は、ウォーターロッド30に溶接固定されて軸方向に移動することが防止されている。
図6は、本実施の形態における部分スペーサの上面図である。
本実施の形態の部分スペーサ35は、ウォーターロッド30を囲む格子板32と、スプリング34を有している。部分スペーサ35は、標準スペーサ31の最も内側の部分と同じ構造を有している。つまり、標準スペーサ31および部分スペーサ35は、ウォーターロッド30を包囲する包囲部が同一の形状である。また、標準スペーサ31の外幅に比べて、部分スペーサ35の外幅は小さい。
このように、ウォーターロッド30を包囲する部分スペーサ35を追加配置することにより、ウォーターロッド30の表面に沿って流れる冷却材の液膜や、あるいは燃料棒11との間隙を流れる冷却材の液滴を燃料棒11に振り向けることができる。このため、燃料棒11からの除熱効率を高めることができる。一方、標準スペーサ31と比較して、部分スペーサ35は、部材が少なく冷却材の流路面積に占める投影面積も小さい。したがって、冷却材の流れをあまり阻害せず、過度に二相流圧損を増大させない。
また、部分スペーサ35は、ウォーターロッド30に溶接固定される。標準スペーサ31もウォーターロッド30に溶接固定されることから、新たな追加部品の調達や加工を最小限とし、ウォーターロッド加工あるいは燃料集合体組立工程に新たな工程を必要としない。
このように、本実施の形態によれば、製造コストの増加および燃料集合体内部での圧力損失の増加を抑制しつつ、燃料集合体の内部での冷却材の除熱効率を向上させることができる。
[第3の実施の形態]
図7は、本発明に係る燃料集合体の第3の実施の形態における部分スペーサの上面図である。
本実施の形態の燃料集合体は、第1の実施の形態と短尺燃料棒12(図2参照)の位置と、部分スペーサ41の形状が異なる。本実施の形態において、短尺燃料棒12はウォーターロッド13(図2参照)に隣接する短尺燃料棒位置42に配置される。部分スペーサ41は、短尺燃料棒12の上端部より軸方向の上方に配置される。本実施の形態の部分スペーサ41は、第1の実施の形態の部分スペーサ18(図1参照)から、ウォーターロッド13が配列する方向に直行する対角に位置するセル22およびバンド29を削除したものである。しかし、本実施の形態の部分スペーサ41のウォーターロッド13を包囲する包囲部は、第1の実施の形態と同じ構造である。
したがって、第1の実施の形態と同様に、標準スペーサ16,17(図3および図4参照)および部分スペーサ18は、ウォーターロッド13を包囲する包囲部が同一の形状をしている。また、9行9列分の燃料棒11,12を支持する標準スペーサ16,17の外幅に比べて、5行5列分の燃料棒11,12を支持する部分スペーサ41の外幅は小さい。
このような燃料集合体では、短尺燃料棒12の上端部より上方の領域には大きな空間が形成され、液相の冷却材が集中する傾向にある。特に短尺燃料棒12がウォーターロッド13に隣接して配置される場合には、液相の冷却材が燃料棒11,12の間の空間に集中する傾向が高い。しかし、本実施の形態では、短尺燃料棒12の上端部より上方に部分スペーサ41を配置しているため、セル22などの部分スペーサ41の部材により液滴の冷却材の流れが攪乱される。これにより冷却材が、隣接する燃料棒11,12の表面に付着し、除熱効率を向上させる。
このように、本実施の形態によれば、製造コストの増加および燃料集合体内部での圧力損失の増加を抑制しつつ、燃料集合体の内部での冷却材の除熱効率を向上させることができる。
[第4の実施の形態]
図8は、本発明に係る燃料集合体の第4の実施の形態における一部拡大断面図である。
本実施の形態の燃料集合体は、燃料棒51,52を10行10列の正方格子状に配列したものである。また、燃料集合体の水平方向中央部には、10行10列の正方格子のうち2行2列に相当するウォーターロッド53が、2本配列されている。燃料棒51,52には、標準燃料棒51と、標準燃料棒51よりも短い短尺燃料棒52がある。短尺燃料棒52は、ウォーターロッド53に隣接して配置されている。部分スペーサ54は、短尺燃料棒52の上端よりも上方に設けられている。
部分スペーサ54は、バンド55と格子板56を有している。バンド55の内側には、直行する2方向に延びる複数の格子板56によって区分されるセル57が形成されている。また、燃料棒51,52は、第2の実施の形態と同様に、セル57にそれぞれ設けられたスプリングによって保持されている。この部分スペーサ54は、たとえば第1の実施の形態と同様にウォーターロッド53に設けられたタブに挟み込まれて軸方向に移動することが防止されている。また、標準スペーサは、ウォーターロッド53を包囲する包囲部として部分スペーサ54と同様の構造を持ち、10行10列に配置された燃料棒51,52を適切に支持している。
また、部分スペーサ54のバンド55および格子板56は、冷却材の主たる流れの方向を横切る向きに突出する突起部58を備えている。突起部58は、冷却材の直進する流れを阻害し、ウォーターロッド53と燃料棒51,52の間隙、あるいは、燃料棒51,52の間隙などの液滴の冷却材の流れを攪乱する。このため冷却材は、隣接する燃料棒51,52の表面に付着しやすくなり、除熱効率が向上する。
このように、本実施の形態によれば、製造コストの増加および燃料集合体内部での圧力損失の増加を抑制しつつ、燃料集合体の内部での冷却材の除熱効率を向上させることができる。
[他の実施の形態]
上述の各実施の形態は単なる例示であり、本発明はこれらに限定されない。また、各実施の形態の特徴を組み合わせて実施することもできる。
本発明に係る燃料集合体の第1の実施の形態における部分スペーサの上面図である。 本発明に係る燃料集合体の第1の実施の形態における一部を切欠いた側面図である。 本発明に係る燃料集合体の第1の実施の形態における第1の標準スペーサの上面図である。 本発明に係る燃料集合体の第1の実施の形態における第2の標準スペーサの上面図である。 本発明に係る燃料集合体の第2の実施の形態における標準スペーサの上面図である。 本発明に係る燃料集合体の第2の実施の形態における部分スペーサの上面図である。 本発明に係る燃料集合体の第3の実施の形態における部分スペーサの上面図である。 本発明に係る燃料集合体の第4の実施の形態における一部拡大断面図である。
符号の説明
10…燃料集合体、11…燃料棒、12…燃料棒、13…ウォーターロッド、14…下部タイプレート、15…上部タイプレート、16…標準スペーサ、17…標準スペーサ、18…部分スペーサ、19…チャンネルボックス、21…バンド、22…セル、23…サポートプレート、25…セルストップ、26…スプリング、27…ウォータロッドスプリング、29…バンド、30…ウォーターロッド、31…標準スペーサ、32…格子板、33…セル、34…スプリング、35…部分スペーサ、41…部分スペーサ、42…短尺燃料棒位置、51…燃料棒、52…燃料棒、53…ウォーターロッド、54…部分スペーサ、55…バンド、56…格子板、57…セル、58…突起部

Claims (4)

  1. 沸騰水型原子炉に装荷される燃料集合体において、
    ウォーターロッドと、
    前記ウォーターロッドを包囲する包囲部の水平方向の外側に複数の棒配置部を形成し、前記包囲部で前記ウォーターロッドに支持される標準スペーサと、
    被覆管内に核分裂性物質を充填して前記棒配置部にそれぞれ配置された複数の燃料棒と、
    外幅が前記標準スペーサの外幅よりも小さく、前記包囲部と同一の形状の部分を備えて前記ウォーターロッドに支持される部分スペーサと、
    を有することを特徴とする燃料集合体。
  2. 前記燃料棒は標準燃料棒とこの標準燃料棒よりも短い短尺燃料棒とを含み、
    前記部分スペーサは前記短尺燃料棒の上端より軸方向上部位置に配置されたことを特徴とする請求項1記載の燃料集合体。
  3. 前記短尺燃料棒は前記ウォーターロッドに隣接して配置され、
    前記部分スペーサの水平方向の最外周部は前記短尺燃料棒の水平方向位置よりも外側に位置することを特徴とする請求項2記載の燃料集合体。
  4. 前記部分スペーサは、冷却材の主たる流れの方向を横切る向きに突出する突起物を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の燃料集合体。
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