JP2010145176A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】半導体力学量センサのうちキャップ部20においてセンサ部10と対向する一面に第1絶縁膜22、第1配線層23、第2絶縁膜24、および第2配線層25によって構成される配線構造を設け、他方、センサ部10にセンサ構造体15〜17を設ける。そして、キャップ部20とセンサ部10とを接合することで、配線構造をセンサ構造体15〜17に接続しつつ、センサ構造体15〜17を封止する構造とする。第2絶縁膜24における開口部24aは、センサ構造体15〜17と第2配線層24とのコンタクト領域14aとは異なる位置にずらされている。
【選択図】図1
Description
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。以下で示される半導体装置としての半導体力学量センサは、可動部を有する加速度センサや角速度センサ(Gyroセンサ)等の力学量センサであり、例えば車両の加速度や角速度の検出に用いられるものである。
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。上記第1実施形態では、半導体力学量センサのうちセンサ部10に外部と電気的接続を図る接続部18が設けられていたが、本実施形態では、キャップ部20から外部に電気的接続を図る構成になっていることが特徴となっている。
本実施形態では、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本実施形態では、配線パターン部を有する2つのチップを接合して半導体力学量センサが構成されていることが特徴となっている。
上記各実施形態では、気密封止部25b、56a、66aが設けられた半導体力学量センサが示されているが、気密封止部25b、56a、66aはセンサ構造体15〜17を密封する役割を果たすものあり、半導体力学量センサに必ず設ける必要はない。すなわち、気密封止部25b、56a、66aが設けられていない構成の半導体力学量センサであっても構わない。
14a コンタクト領域
15 可動電極固定部
16 可動電極部
17 固定電極部
20 キャップ部
23 第1配線層
24 第2絶縁膜
24a 第2絶縁膜の開口部
25 第2配線層
25a 配線部
25b 気密封止部
25c 凹部
60 バンプ
50 第1チップ
51 第1IC回路部
60 第2チップ
61 第2IC回路部
Claims (11)
- 一面を有する板状であって、前記一面の表層部にセンサ構造体(15〜17)が形成されたセンサ部(10)と、
前記センサ部(10)の一面に接合されたキャップ部(20)とを備え、
前記キャップ部(20)は、
前記センサ部(10)が接合される面の外縁部分と前記センサ構造体(15〜17)とを繋ぐようにパターニングされた第1配線層(23)と、
前記第1配線層(23)の上に形成され、該第1配線層(23)を露出させる開口部(24a)が設けられた絶縁膜(24)と、
前記開口部(24a)から露出する前記第1配線層(23)の上に形成された配線部(25a)を有する第2配線層(25)とを備え、
前記配線部(25a)は、前記絶縁膜(24)の開口部(24a)に埋められたことで、前記配線部(25a)の表面が前記開口部(24a)側に凹んだ凹部(25c)を有し、
前記センサ構造体(15〜17)のうち前記配線部(25a)に接合された領域をコンタクト領域(14a)と定義したとき、前記コンタクト領域(14a)は、前記配線部(25a)の表面のうち前記凹部(25c)が形成された領域とは異なる領域に位置していることを特徴とする半導体装置。 - 前記コンタクト領域(14a)は、前記配線部(25a)の表面のうち前記絶縁膜(24)の開口部(24a)が投影された領域とは異なる領域に位置していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記センサ部(10)は、前記キャップ部(20)が接合される一面に前記センサ構造体(15〜17)を一周して囲む周辺部(19)を有し、
前記第2配線層(25)は、一端が他端に繋がった輪状であって、前記周辺部(19)に対応するように形成されると共に前記絶縁膜(24)の上に形成されることで前記第1配線層(23)と電気的に絶縁された気密封止部(25b)を有し、
前記キャップ部(20)が前記センサ部(10)に接合されることで、前記気密封止部(25b)が前記周辺部(19)に接合されると共に、前記キャップ部(20)と前記センサ部(10)とによって構成される空間に前記センサ構造体(15〜17)が封止されるようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。 - 前記センサ部(10)は、前記キャップ部(20)が接合される一面のうち前記周辺部(19)で囲まれた領域の外側にワイヤ(31)が接続される接続部(18)を有しており、
前記キャップ部(20)が前記センサ部(10)に接合されることで、前記センサ部(10)が接合される面の外縁部分に形成された前記配線部(25a)と前記接続部(18)とが接続され、前記接続部(18)を介して前記センサ構造体(15〜17)と外部とが接続されるようになっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体装置。 - 前記キャップ部(20)のうち前記センサ部(10)が接合される面の外縁部分に形成された前記配線部(25a)にワイヤ(31)が接続され、該ワイヤ(31)を介して前記センサ構造体(15〜17)と外部とが接続されるようになっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体装置。
- 一面を有する板状であって、前記一面側の表層部に第1IC回路部(51)が設けられた第1チップ(50)と、
一面を有する板状であって、前記一面側の表層部に第2IC回路部(61)が設けられた第2チップ(60)とを備え、
前記第1チップ(50)は、
前記第1IC回路部(51)の上に形成された第1絶縁膜(53)と、
前記第1絶縁膜(53)の上にパターニングされて前記第1IC回路部(51)に接続される第1配線層(54)と、
前記第1配線層(54)の上に形成され、前記第1配線層(54)を露出させる開口部(55a)が設けられた第2絶縁膜(55)と、
前記開口部(55a)から露出する前記第1配線層(54)の上に形成された第2配線層(56)とを備え、
前記第1チップ(50)の第2配線層(56)は、前記第2絶縁膜(55)の開口部(55a)に埋められたことで、前記第2配線部(56)の表面が前記開口部(55a)側に凹んだ凹部(56b)を有し、
前記第2チップ(60)は、
前記第2IC回路部(61)の上に形成された第1絶縁膜(63)と、
前記第1絶縁膜(63)の上にパターニングされて前記第2IC回路部(61)に接続される第1配線層(64)と、
前記第1配線層(64)の上に形成され、前記第1配線層(64)を露出させる開口部(65a)が設けられた第2絶縁膜(65)と、
前記開口部(65a)から露出する前記第1配線層(64)の上に形成される第2配線層(66)とを備え、
前記第2チップ(60)の第2配線層(66)は、前記第2絶縁膜(65)の開口部(65a)に埋められたことで、前記第2配線部(66)の表面が前記開口部(65a)側に凹んだ凹部(66b)を有しており、
前記第1チップ(50)の第2配線層(56)の凹部(56b)と前記第2チップ(60)の第2配線層(66)の凹部(66b)とが対向するように、前記第1チップ(50)の一面と前記第2チップ(60)の一面とが向かい合わされて、前記第1チップ(50)の第2配線層(56)と前記第2チップ(60)の第2配線層(66)とが接合されていることを特徴とする半導体装置。 - 前記第1チップ(50)の第2配線層(56)は、一端が他端に繋がった輪状であって、前記第2絶縁膜(55)の上に形成されることで前記第1配線層(54)と電気的に絶縁された気密封止部(56a)を有し、
前記第2チップ(60)の第2配線層(66)は、一端が他端に繋がった輪状であって、前記第2絶縁膜(65)の上に形成されることで前記第1配線層(64)と電気的に絶縁された気密封止部(66a)を有し、
前記第1チップ(50)における第2配線層(56)と前記第2チップ(60)における第2配線層(66)とが接合されると共に、前記第1チップ(50)における気密封止部(56a)と前記第2チップ(60)における気密封止部(66a)とが接合されて前記気密封止部(56a、66a)と前記各第1絶縁膜(53、63)と前記各第2絶縁膜(55、65)とで構成される空間が封止されるようになっていることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。 - 一面を有する板状であって、前記一面側の表層部にセンサ構造体(15〜17)が形成されたセンサ部(10)を用意する工程と、
前記センサ部(10)が接合される面に、該センサ部(10)が接合される面の外縁部分と前記センサ構造体(15〜17)とを繋ぐようにパターニングされた第1配線層(23)を有するキャップ部(20)を用意する工程と、
前記第1配線層(23)の上に絶縁膜(24)を形成する工程と、
前記センサ構造体(15〜17)のうち前記キャップ部(20)に接合される領域をコンタクト領域(14a)と定義したとき、前記絶縁膜(24)のうち前記コンタクト領域(14a)が対向した領域とは異なる領域に前記第1配線層(23)が露出する開口部(24a)を形成する工程と、
前記絶縁膜(24)の上に第2配線層(25)を形成してパターニングすることにより、前記開口部(24a)から露出する前記第1配線層(23)の上に底部を有する凹部(25c)を備えた配線部(25a)を形成する工程と、
前記凹部(25c)の底部を残すように前記配線部(25a)の表面を平坦化する工程と、
前記センサ構造体(15〜17)のコンタクト領域(14a)を前記配線部(25a)の表面のうち前記開口部(24a)が投影された領域とは異なる領域に接合することにより、前記キャップ部(20)と前記センサ部(10)とを接合する工程とを含んでいることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記センサ部(10)を用意する工程では、該センサ部(10)として、前記キャップ部(20)が接合される一面に前記センサ構造体(15〜17)を一周して囲む周辺部(19)を備えたものを用意し、
前記絶縁膜(24)の上に前記第2配線層(25)を形成してパターニングする工程では、一端が他端に繋がった輪状であって、前記周辺部(19)に対応するように形成されると共に前記絶縁膜(24)の上に形成されることで前記第1配線層(23)と電気的に絶縁された気密封止部(25b)を形成し、
前記キャップ部(20)と前記センサ部(10)とを接合する工程では、前記気密封止部(25b)を前記周辺部(19)に接合すると共に、前記キャップ部(20)と前記センサ部(10)とによって構成される空間に前記センサ構造体(15〜17)を封止することを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。 - 一面を有する板状であって、前記一面側の表層部に第1IC回路部(51)が設けられた第1チップ(50)を用意する工程と、
前記第1IC回路部(51)の上に第1絶縁膜(53)を形成し、この第1絶縁膜(53)の上に前記第1IC回路部(51)に接続される第1配線層(54)を形成した後、前記第1配線層(54)の上に第2絶縁膜(55)を形成し、さらに、前記第2絶縁膜(55)に該第2絶縁膜(55)から前記第1配線層(54)を露出させる開口部(55a)を設け、前記開口部(55a)から露出する前記第1配線層(54)の上に前記第2配線層(56)の表面が前記開口部(55a)側に凹んだ凹部(56b)を備えた第2配線層(56)を形成する工程と、
一面を有する板状であって、前記一面側の表層部に第2IC回路部(61)が設けられた第2チップ(60)を用意する工程と、
前記第2IC回路部(61)の上に第1絶縁膜(63)を形成し、この第1絶縁膜(63)の上に前記第2IC回路部(61)に接続される第1配線層(64)を形成した後、前記第1配線層(64)の上に第2絶縁膜(65)を形成し、さらに、前記第2絶縁膜(65)に該第2絶縁膜(65)から前記第1配線層(64)を露出させる開口部(65a)を設け、前記開口部(65a)から露出する前記第1配線層(64)の上に前記第2配線部(66)の表面が前記開口部(65a)側に凹んだ凹部(66b)を備えた第2配線層(66)を形成する工程と、
前記第1チップ(50)の第2配線層(56)の凹部(56b)と前記第2チップ(60)の第2配線層(66)の凹部(66b)とを対向させ、前記第1チップ(50)の第2配線層(56)と前記第2チップ(60)の第2配線層(66)とを接合する工程とを含んでいることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記第1チップ(50)の第2配線層(56)を形成する工程では、一端が他端に繋がった輪状であって、前記第2絶縁膜(55)の上に形成されることで前記第1配線層(54)と電気的に絶縁された気密封止部(56a)を形成し、
前記第2チップ(60)の第2配線層(66)を形成する工程では、前記第1チップ(50)の気密封止部(56a)に対応する位置に、一端が他端に繋がった輪状であって、前記第2絶縁膜(65)の上に形成されることで前記第1配線層(64)と電気的に絶縁された気密封止部(66a)を形成し、
前記第1チップ(50)の第2配線層(56)と前記第2チップ(60)の第2配線層(66)とを接合する工程では、前記第1チップ(50)の気密封止部(56a)と前記第2チップ(60)の気密封止部(66a)とを接合すると共に、前記各気密封止部(56a、66a)と前記各第1絶縁膜(53、63)と前記各第2絶縁膜(55、65)とで構成される空間を封止することを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
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