JP2010143492A - ドアシール構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】昇降ガラスを有するドアのウエスト部に設けられ、該昇降ガラスとその先端部32aが接するシールリップ32を有するドアシールであって、シールリップ32の先端部32aがその下部の首部32cより大径の断面略円形に形成されていると共に、シールリップ32の昇降ガラス側の面が先端部32aからシールリップ本体32bにかけて首部32cにくびれのない滑らかな面に形成されている。
【選択図】図2
Description
これにより、昇降ガラスの昇降作動時、シールリップの巻き込みや異音発生を防止するようにしたものである。
このため、シールリップ全体の剛性が高くなってしまい、以下のような問題がある。
・シールリップは、たわみ難くなり、昇降ガラスの動きに対し追従性が低下する。
・走行風圧によって、半開状態の昇降ガラスが振れた時にシールリップが昇降ガラスを叩く音、打音を発生する。
このため、シールリップは、その先端部を肉厚として先端部の剛性を高めながらも首部より下の柔軟性を保持し、昇降ガラスの動きに対しシールリップの追従性を確保できるようになる。
また、シールリップ全体の剛性が高められてしまうことなく低く抑えられることで、走行風圧によって、半開状態の昇降ガラスが振れた時にシールリップが昇降ガラスを叩く音、打音の発生を抑制できるようになる。
加えて、ドア開閉時に昇降ガラスとシールリップ間を出入りする空気がシールリップ先端部に当ることにより生じるシールリップ先端部の振動(震え)が抑えられ、エッジトーン(笛吹き音)を防止できるようになる。
このため、シールリップ先端部を、その下部の首部より大径の断面略円形に形成しても、昇降ガラスの昇降作動に伴ってシールリップ先端部が、首部から昇降ガラス側に折れ曲がり、ドアパネル側に引き込まれるのを防止することができ、昇降ガラスがスムーズに作動できるようになる。
図1はこの実施例1のドアシール構造を示す縦断面図、図2は実施例1のドアシール構造を示す要部拡大縦断面図である。
この両シールリップ22、23は、ドアへの組み付け状態で、共にそれぞれの先端部を昇降ガラス1に押圧し、昇降ガラス1の車内側面1aに常に当接させてシールし、この先端部が昇降ガラス1の車内側面1aと摺接するようになっている。
そして、シールリップ22、23は、共にその昇降ガラス1側の面と、その反対側の面が、シールリップ22、23のそれぞれの基部から緩やかな曲線(アール)を描いて膨らみ、その断面が長楕円形に形成されている。
なお、6は、ドアインナーパネルであって、その上端縁部61を上記インナードアトリム4のトリム基材41と表装材42が覆っている。
詳しくは、図2に示すように、ドア取り付け基部31の内側に突出して設けられた挟持突起31cと、この挟持突起31cに略対面した位置に設けられ、ドア取り付け基部31の内側に張り出した状態の挟持凸面31dとにより、ドアアウターパネル5の上端縁部51を挟みつけることでドアアウターシール3の取り付けがなされている。
なお、31eは、上記金属31aとドアアウターパネル5が接する面を保護するゴムのスペーサであり、31fは、後述のシールリップ32、33の上方を覆い、異物の侵入を防ぐゴムのカバーシールである。
これによって、両シールリップ32、33の先端部32a、33aを昇降ガラス1の車外側面1bに常に当接させてシールし、この先端部32a、33aが昇降ガラス1の車外側面1bと摺接するようになっている。
そして、図2に示すように、両シールリップ本体32b、33bは、共にその昇降ガラス1側の面と、その反対側の面が、シールリップ本体32b、33bのそれぞれの基部の肉薄部kから緩やかな曲線(アール)を描いて膨らみ、その断面が長楕円形に形成されている。
そして、シールリップ32の昇降ガラス1側の面が、先端部32aからシールリップ本体32bにかけて、昇降ガラス1側に膨らむ緩やかな曲線(アール)R1を描いて連なり、首部32cにくびれのない滑らかな湾曲面に形成されている。
このくびれ部32eは、断面略円形に形成された先端部32aの外表面を成す円弧から昇降ガラス1側に向って凹み、かつ、この凹みから車外側に斜め下方に向って緩やかな曲線(アール)R2を描いて膨らみ、シールリップ本体32bへ一体に連なる。
そして、このくびれ部32eは、シールリップ32の連続方向(車両前後方向)へ延びる一筋の溝形状を成している。
なお、シールリップ32、33の少なくとも昇降ガラス1と摺接する側の面には、摺動抵抗を少なくする植毛32dが施されている。
この実施例1のドアシール構造では、上述のように、シールリップ32の先端部32aがその下部の首部32cより大径の断面略円形に形成されているので、シールリップ32全体の肉厚を厚くすることなしに、先端部32aのみ径を大きくして肉厚を厚くし先端部32aの剛性を高めることができ、加えて、断面略円形とすることによっても先端部32aの剛性を高めることができている。
このため、シールリップ32は、その先端部32aの剛性を高めながらも首部32cより下のシールリップ本体32bの柔軟性を保持し、シールリップ32は、容易にたわむことができ、昇降ガラス1の動きに対しシールリップ32の追従性を確保できるようになる。
このため、昇降ガラス1の昇降作動により生じるシールリップ32の巻き込みを防止できるようになる。
加えて、ドア開閉時に昇降ガラス1とシールリップ32の間を出入りする空気がシールリップ32の先端部32aに当ることにより生じるシールリップ32の先端部32aの振動(震え)が抑えられ、エッジトーン(笛吹き音)の発生を防止できるようになる。
一方、断面略円形に形成され肉厚の先端部32aと、首部32cより下の断面長楕円形に形成されたシールリップ本体32bとの間には、その形状および厚さの差によって、先端部32aとシールリップ本体32bとの間を繋ぐ凹部となるくびれが生じる。
そのくびれは、シールリップ32の首部32cの昇降ガラス1と反対側の面にくびれ部32eとして形成されている。
また、首部32cの昇降ガラス1側の面は、くびれのない滑らかな面に形成されているため、昇降ガラス1の昇降作動の際、シールリップ32の先端部32aが首部32cから昇降ガラス1側に倒れ込む(折れ曲がる)虞も、摺動抵抗を大きくする虞もない。
このとき、実施例1のドアシール構造では、シールリップ32の先端部32aがその下部の首部32cより大径の断面略円形に形成されていて先端部32aの剛性が高くなっており、この剛性の高い先端部32aがシールリップ32の反力を連続方向(車両前後方向)に均等に伝えることができる。
このため、上記昇降ガラス1の昇降作動に伴うガラスキャンバーの変化に対してもシールリップ32のシール性を向上することができるようになる。
加えて、ドア、昇降ガラスおよびドアシールの建付けにバラツキが生じても、昇降ガラス1とシールリップ32との接触面積及び面圧をほぼ一定に保つことができ、昇降ガラス1のシール性を向上することができるようになる。
この実施例2は、前述の実施例1におけるドアシール構造の変形例を示すもので、上側のシールリップ32の先端部32aを中空32fとした点が実施例1と相違する。
図3の要部拡大断面図に示すように、上側のシールリップ32の先端部32aは、その先端部32a下部の首部32cより大径とするとともに、中空32fとした断面が中空の略円形に形成され、肉厚に成されている。
この中空32fに形成された先端部32aが昇降ガラス1の車外側面1bと摺接する。
この実施例2のドアシール構造では、上述のように、肉厚の先端部32aが中空32fに形成されることで、昇降ガラス1に当接すると中空32f部分がつぶれて当たり面がより広くなる。
これにより、昇降ガラス1に対する先端部32aの接触面積がより広くなり、シールリップ32のシール性をさらに高めることができるようになる。
また、ドアインナーシール2の両シールリップ22、23のいずれか一方にも適用することにより、ドアインナーシール2側でも同様の効果を得ることができる。
1a 車内側面
1b 車外側面
2 ドアインナーシール
21 ドア取り付け基部
21a 対向面
22 シールリップ
23 シールリップ
3 ドアアウターシール
31 ドア取り付け基部
31a 金属
31b 対向面
32 シールリップ
32a 先端部
32b シールリップ本体
32c 首部
32d 植毛
32e くびれ部
32f 中空
33 シールリップ
33a 先端部
33b シールリップ本体
k 肉薄部
4 インナードアトリム
41 トリム基材
41a ウエストフランジ部
42 表装材
5 ドアアウターパネル
51 上端縁部
6 ドアインナーパネル
Claims (5)
- 昇降ガラスを有するドアのウエスト部に設けられ、該昇降ガラスとその先端部が接するシールリップを有するドアシールであって、
前記シールリップの先端部がその下部の首部より大径の断面略円形に形成されていると共に、前記シールリップの昇降ガラス側の面が前記先端部からシールリップ本体にかけて前記首部にくびれのない滑らかな面に形成されていることを特徴とするドアシール構造。 - 前記断面略円形の先端部が中空に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のドアシール構造。
- 前記ドアシールにはシールリップが上下複数段設けられ、
該シールリップの少なくとも一つに前記断面略円形の先端部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のドアシール構造。 - 前記ドアシールがドアインナーシールとドアアウターシールとで形成され、
該ドアインナーシールとドアアウターシールに前記断面略円形の先端部を有するシールリップが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のドアシール構造。 - 前記ドアインナーシールとドアアウターシールに前記断面略円形の先端部を有するシールリップが上下複数段設けられていることを特徴とする請求項4に記載のドアシール構造。
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