JP2010143473A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010143473A
JP2010143473A JP2008324232A JP2008324232A JP2010143473A JP 2010143473 A JP2010143473 A JP 2010143473A JP 2008324232 A JP2008324232 A JP 2008324232A JP 2008324232 A JP2008324232 A JP 2008324232A JP 2010143473 A JP2010143473 A JP 2010143473A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bus bar
terminals
electric motor
control unit
electric power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008324232A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5212080B2 (ja
Inventor
Takayuki Ochiai
剛将 落合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2008324232A priority Critical patent/JP5212080B2/ja
Publication of JP2010143473A publication Critical patent/JP2010143473A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5212080B2 publication Critical patent/JP5212080B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

【課題】電動モータのバスバー端子とコントロールユニットの端子台とを容易に接続可能であり、かつ、装置の軽量化および低コスト化を図ることができる電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】操舵機構に対して操舵補助力を付与する電動モータと、該電動モータの駆動を制御するコントロールユニットとを備えた電動パワーステアリング装置において、電動モータの筐体内に配設されたステータコイルに接続され、筐体から外部に導出された複数のバスバー端子と、コントロールユニットの筐体内に配設された駆動回路に接続され、筐体から外部に導出されるとともに、複数のバスバー端子とそれぞれ電気的に接続される複数の接続端子とを備え、バスバー端子および接続端子がそれぞれの接触部を互いの接触方向に対して付勢する弾性力を有する形状で形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、操舵補助トルクの発生源として電動モータを用いた電動パワーステアリング装置に関し、より詳細には、電動モータと該電動モータの駆動を制御するコントロールユニット(ECU)との接続構造の改良に関する。
近年の車両の多くには、電動モータの駆動力を減速機構などを介してステアリングシャフトに伝達することにより、運転者による操舵を補助する電動パワーステアリング装置(EPS)が装備されている。この電動パワーステアリング装置では、トルクセンサによって検出された操舵トルク信号がコントロールユニット(ECU)に入力され、該コントロールユニットが操舵トルク信号に基づいて電動モータに供給される駆動電流を制御することにより電動モータの駆動を制御し、適切な操舵補助力を操舵機構に付与している。
この種の電動パワーステアリング装置では、電動モータとコントロールユニットとが離れた位置関係で別々に車両に搭載されることが多く、互いを長いハーネスによって電気的に接続する構成が一般的であった。ところが、このハーネスを用いた接続構成では、車両のエンジンルームのレイアウトによってはハーネスの取り回しが困難な場合があり、また、ハーネスの配線抵抗により電力が損失する、ラジオノイズが増大する、あるいは部品点数が増大するなど、様々な問題が懸念されていた。
かかる課題を解決するものとして、例えば特許文献1〜3には、電動モータとコントロールユニットとを近接に配置し、電動モータ内の複数相(例えばU相、V相およびW相からなる3相)のステータ毎に設けられたバスバー端子とコントロールユニットの端子台とを電気的に接続するようにしたものが開示されている。
特開2007−106234号公報 特開2008−189146号公報 特開2007−276742号公報
しかしながら、上記特許文献1〜3に開示される従来例では、電動モータとコントロールユニットとを電気的に接続する場合、電動モータの一部(フランジ部など)にコントロールユニットを固定し、その後、各バスバー端子に穿設されたネジ孔毎にネジを挿通するとともに、該ネジを端子台に形成されたねじ穴に締結するようになっていた。すなわち、このような従来の接続構造では、各バスバー端子に対して1本ずつネジで締結する工程を要してしまうため、作業効率が悪かった。
また、上記従来例では、各バスバー端子を端子台に接続するためのネジの他に、電動モータの一部にコントロールユニットを固定するためのネジも必要となり、例えばU相、V相およびW相からなる3相ブラシレスモータの場合には、5個ないし6個のネジを要する。すなわち、上記従来の接続構造では、この複数本のネジによる部品点数の増加に伴って、装置重量が増大するとともに製造コストが上昇してしまうという問題があった。
さらに、上記従来例のように複数の締結箇所が存在している場合、その締結箇所が多い分だけネジの締め忘れや脱落などによる欠陥部位が生じ易くなる、という問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電動モータのバスバー端子とコントロールユニットの端子台とを容易に接続可能であり、かつ、装置の軽量化および低コスト化を図ることができる電動パワーステアリング装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、操舵機構に対して操舵補助力を付与する電動モータと、該電動モータの駆動を制御するコントロールユニットとを備えた電動パワーステアリング装置において、前記電動モータの筐体内に配設されたステータコイルに接続され、前記筐体から外部に導出された複数のバスバー端子と、前記コントロールユニットの筐体内に配設された駆動回路に接続され、前記筐体から外部に導出されるとともに、前記複数のバスバー端子とそれぞれ電気的に接続される複数の接続端子とを備え、前記バスバー端子および前記接続端子がそれぞれの接触部を互いの接触方向に対して付勢する弾性力を有する形状で形成されていることにより、達成される。
また、上記目的は、前記複数のバスバー端子がそれぞれの先端が前記電動モータの筐体からの導出方向に対して略反対方向に折り返された断面U字形状であり、前記複数の接続端子がそれぞれの先端が前記コントロールユニットの筐体からの導出方向に対して略反対方向に折り返された断面U字形状であり、かつ、前記バスバー端子と前記接続端子との接触部位がそれぞれの先端折り返し部であることにより、効果的に達成される。
また、上記目的は、前記複数のバスバー端子および前記複数の接続端子が、各端子同士が接続された際に連通して1つの貫通孔が形成されるように穿設された円形孔部を有し、前記円形孔部により形成された前記1つの貫通孔には、略中空円筒状の絶縁性カラー部材が嵌挿され、かつ、前記絶縁性カラー部材内には、前記複数のバスバー端子および前記複数の接続端子を締結固定する1本のネジが挿通されていることにより、効果的に達成される。
また、上記目的は、前記貫通孔が前記電動モータのモータシャフトの軸方向ならびに前記複数のバスバー端子および前記複数の接続端子の導出方向に対して略垂直に形成されていることにより、効果的に達成される。
また、上記目的は、前記複数のバスバー端子間および前記複数の接続端子間にそれぞれの導出方向に沿って配設された絶縁壁をさらに備え、前記絶縁壁が、前記複数のバスバー端子と前記複数の接続端子とが接続された際に前記貫通孔と連通するように穿設された円形孔部を有していることにより、効果的に達成される。
さらに、上記目的は、前記複数のバスバー端子の両端側に前記電動モータの筐体の一部を延出して形成されたバスバー端子側係合部と、前記複数の接続端子を囲繞するように前記コントロールユニットの筐体の一部に設けられ、前記バスバー端子側係合部に嵌合される接続端子側係合部とをさらに備え、前記バスバー端子側係合部および前記接続端子側係合部が、前記複数のバスバー端子と前記複数の接続端子とが接続された際に前記貫通孔と連通するように穿設された円形孔部を有し、かつ、前記貫通孔の両端部に位置する前記円形孔部の一方が、前記1本のネジと螺合するネジ溝が形成されたネジ穴であることにより、効果的に達成される。
本発明に係る電動パワーステアリング装置によれば、電動モータのバスバー端子とコントロールユニットの接続端子とが、それぞれの接触部を互いの接触方向に対して積極的に付勢する構造になっているので、各端子を固定するネジなどを用いることなく、電気的な接続を実現することができる。これにより、ネジの部品点数が削減されるので、装置の軽量化および低コスト化を図ることができる。
また、装置の組付け作業においては、各端子同士をネジで締結する工程が削減されるので、作業効率の向上を図ることができるとともに、ネジの締め忘れや脱落などによる欠陥部位の発生を抑制することができ、信頼性の高い電動パワーステアリング装置を提供することができる。
以下、図面を参照にしながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の概略構成を示す機構図である。同図において、電動パワーステアリング装置1の操舵機構は、先端部に取り付けられたステアリングホイール2の操舵操作に応じて回転するステアリングシャフト3と、該ステアリングシャフト3の他端部側にユニバーサルジョイント4,5を介して連結され、ステアリングシャフト3の回転運動をラック軸の直線運動に変換するラック・ピニオン機構6と、該ラック・ピニオン機構6のラック軸の動きを操向車輪に伝達するタイロッド7とから構成されている。
また、電動パワーステアリング装置1のコラム部には、ステアリングホイール2を介してステアリングシャフト3に入力された操舵トルクを検出するトルクセンサ8と、減速機構9を介してステアリングシャフト3に連結された操舵補助用の電動モータ10とが設けられている。
電動モータ10の駆動は、駆動回路や制御回路などを搭載したコントロールユニット(ECU)11によって制御される。このコントロールユニット11には、バッテリ(電源)12から電力が供給されるとともに、イグニションキー13からイグニションキー信号が入力される。そして、コントロールユニット11は、トルクセンサ8で検出された操舵トルク値Tと車速センサ14で検出された車速Vとに基づいて、操舵補助指令値Iの演算を行い、演算された操舵補助指令値Iに応じて電動モータ10に供給する駆動電流を制御する。
なお、上述した電動パワーステアリング装置1は、コラム部に電動モータ10が配設されたコラムアシスト型であるが、本発明はこれに限定されず、例えばラック&ピニオン機構のピニオン部に電動モータ10が配設されたピニオンアシスト型、あるいはラック部に電動モータ10が配設されたラックアシスト型であってもよい。
図2は、本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の操舵補助部を示す外観図であり、図3は、図2の操舵補助部の要部を示す断面図である。また、図4は、本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の電動モータおよびコントロールユニットの取付構造を図3中の矢印IV方向から見た一部破断矢視図であり、図5は、図4中のV−V線に沿った断面矢視図である。
図2において、ステアリングシャフト3を回転自在に支持しているステアリングコラム15の基端部には、減速機構9を収容したギヤボックス16が形成され、該ギヤボックス16のモータ取付面16aには、電動モータ10がボルト17を介して取り付けられている。
図3に示すように、ギヤボックス16の内部には、一端部(図3上側)で電動モータ10のモータシャフト18に連結されるとともに、両端部に配設された軸受19,20を介して回転自在に支持されたウォーム21と、該ウォーム21に噛合するとともに、内周面にステアリングシャフト3が嵌合されたウォームホイール22とからなるウォーム減速機(減速機構)9が収容されている。
電動モータ10の外部筐体は、全体が略有底円筒状に形成されたモータケース23と、該モータケース23の開口部を閉塞するように取り付けられたフランジ部材24とから構成され、このモータケース23とフランジ部材24とは、ねじ締結、圧入、接着等により結合されている。また、フランジ部材24の周縁部の一部には、外径方向に張り出すように張出部24aが形成され、該張出部24aにはボルト25を介してコントロールユニット11が装着されている。なお、図3および図4中の符号24bは、上述したモータ取付用のボルト17が挿通されるボルト孔である。
図5に示すように、電動モータ10は、モータケース23の底面中央凹部23aおよびフランジ部材24の内側中央凹部24cに配設されたベアリング25,26を介して回動自在に支持されているモータシャフト18と、該モータシャフト18と一体に回転するように固設されたモータロータ27と、該モータロータ27と対向するようにモータケース23の内周面に固設されたモータステータ28とを備えている。
モータロータ27は、モータシャフト18に圧入またはモータシャフト18と一体成形されたロータコアからなる。このロータコアの外周面(埋込磁石型の場合にはロータコア内)には、接着または保持部材などを介して複数個のマグネットが等間隔で配設され、該マグネットの外周には、マグネット飛散防止用のカバー(非磁性のSUS材、アルミ、熱収縮チューブ等)が設けられている。
モータステータ28は、一体、分割、焼結コアのいずれかで構成されたステータコア28aと、該ステータコア28aに挿入されたインシュレータ28bと、該インシュレータ28bに捲回されたステータコイル28cとから構成されている。本実施形態に係る電動モータ10は、3相モータであるため、ステータコア28aの個数は3n個(3の倍数個)であり、これら3n個のステータコア28aは、それぞれの継鉄部(バックヨーク)毎に圧入または溶接されることによって一体化されて、圧入、接着、焼きばめ等によりモータケース23の内側に固定されている。なお、ステータコア28aを一体化する構造はこれに限定されず、例えばステータコア28aを連結したもの、あるいは連結部を溶接して一体化したものであってもよい。このような構成からなるモータステータ28の一端側(図5左側)には、電流供給用の3本のバスバー端子29が挿入またはインサートモールドされた端子台30が配設され、該端子台30の各バスバー端子29と各相のステータコイル28cとは、ヒュージングや抵抗溶接等によって電気的に接続されている。ここでは、作業性の向上を図るために各ステータコア28aを一体化されているものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、各ステータコア28aが一体化されていなくても特に問題はない。
また、フランジ部材24の外側(図5左側)に位置するモータシャフト18には、回転角度(回転位置)を検出するレゾルバ31のロータ(以下、レゾルバロータ)32が圧入等によって固定され、検出対象物であるモータシャフト18およびモータロータ27と一体に回転するようになっている。一方、軸受26が配されたフランジ部材24の内側中央凹部24cより外側(図5左側)に形成された外側中央凹部24dには、略中空円筒状のレゾルバ31のステータ(以下、レゾルバステータ)33がレゾルバロータ32と対向するように配され、ネジ34による締結やカシメ等によってフランジ部材24に固定されている。なお、図示されていないが、レゾルバステータ33に穿設されたネジ34用の挿通孔は、レゾルバステータ33の取付位相を調整できるように、レゾルバステータ33の外周方向に沿って形成された長孔になっている。また、レゾルバ31により検出されたモータシャフト18およびモータロータ27の回転角度に関する信号をコントロールユニット11などに伝送するセンサハーネス35は、レゾルバステータ31から筐体内を通過し、モータケース23とフランジ部材24との間の一部に介在されたグロメット部(図示せず)を貫通して電動モータ10の外部に導出されている。
図6は、図3に示した電動モータとコントロールユニットの接続部を拡大した図である。また、図7は、図3に示した電動モータとコントロールユニットとを切り離した状態を示す図であり、図8は、図7に示した電動モータとコントロールユニットの接続部を拡大した図である。
バスバー端子29の先端部は、モータケース23とフランジ部材24との間の一部に介在されたグロメット部36(図5参照)を貫通して、張出部24aの断面コ字形状の内側に導出されている。このフランジ部材24の張出部24aは、コントロールユニット11に連結されるバスバー端子側係合部であり、該バスバー端子側係合部24a内に導出されたバスバー端子29の先端部は、それぞれの先端が導出方向に対して略反対方向に折り返されている。すなわち、このバスバー端子29の先端部は、先端側の折り返し部29aと基端側のストレート部29bとからなる断面U字形状で形成されている。
一方、コントロールユニット11のECUケース37の一部には、バスバー端子側係合部(張出部)24aと係合する断面コ字形状の接続端子側係合部(コネクタ部)37aが形成され、該接続端子側係合部37a内には、ECUケース37内に配設された駆動回路に接続された接続端子38が導出されている。この接続端子38の先端部は、上述したバスバー端子29の先端部と同様、それぞれの先端が導出方向に対して略反対方向に折り返され、先端側の折り返し部38aと基端側のストレート部38bとからなる断面U字形状で形成されている。
このような構成からなるバスバー端子29および接続端子38は、コントロールユニットの接続端子側係合部37aが電動モータ10のバスバー端子側係合部24aに嵌合された際に、互いの折り返し部29a,38aの表面が接触するようになっている。このとき、バスバー端子29および接続端子38の折り返し部29a,38aは、それぞれの端子29,38の弾性力によって互いの接触方向に付勢されるので、バスバー端子29と接続端子38とが確実に接続されるようになっている。
また、図8に示すように、各バスバー端子29のストレート部29bの背面および各接続端子38のストレート部38bの背面には、導出方向に沿って絶縁壁39,40が立設され、これにより隣接する端子間の接触を防止している。電動モータ10側の接続部を構成する各バスバー端子29の折り返し部29aおよびストレート部29b、各絶縁壁39、およびバスバー端子側係合部24aには、バスバー端子側係合部24aの一側面(図8右側)から他側面(図8左側)まで貫通するように、同一径の円形孔部29h,39h,24hが形成されている。一方、コントロールユニット11側の接続部を構成する各接続端子38の折り返し部38aおよびストレート部38b、各絶縁壁40、および接続端子側係合部37aにも同様に、接続端子側係合部37aの一側面(図8右側)から他側面(図8左側)まで貫通するように、同一径の円形孔部38h,40h,37h,37h´が形成されている。ここで、接続端子係合部37aの他側面に穿設された円形孔部37h´は、上述した締結固定用のネジ25と螺合するネジ溝が形成されたネジ穴である。
バスバー端子側係合部24aと接続端子側係合部37aとが嵌合した場合、電動モータ10側の円形孔部24h,29h,39hおよびコントロールユニット11側の円形孔部37h,37h´,38h,40hが連通して、1つの貫通孔が形成される。この貫通孔は、モータシャフト18の軸方向ならびに各相のバスバー端子29および接続端子38の導出方向に対して略垂直に形成されている。
図4および図6に示すように、円形孔部24h,29h,37h,38h,39h,40hにより形成された貫通孔には、略中空円筒状の絶縁性カラー部材41が嵌挿され、該絶縁性カラー部材41の中空部には1本のネジ25が挿通されている。このネジ25の先端部は、接続端子係合部37aの一側面から絶縁性カラー部材41内に挿通され、接続端子係合部37aの他側面に形成されたねじ穴37h´に締結される。これにより、バスバー端子29と接続端子38とが電気的に接続された状態で、コントロールユニット11が電動モータ10に固定される。なお、接続端子係合部37aの他側面に穿設されたネジ穴37h´の径は、接続端子係合部37aの一側面から嵌挿された絶縁性カラー部材41が脱落しないように、他の円形孔部24h,29h,37h,38h,39h,40hの径よりも小さく設定されている。
以上のように構成された本実施形態に係る電動パワーステアリング装置によれば、電動モータ10のモータケース23内に配設されたステータコイル28cに接続され、筐体23,24から外部に導出された各相のバスバー端子29と、コントロールユニット11のECUケース37内に配設された駆動回路に接続され、ECUケース37から外部に導出されるとともに、各相のバスバー端子29とそれぞれ電気的に接続される接続端子37とを備え、各相のバスバー端子29および接続端子37が、それぞれの接触部である折り返し部29a,37aを互いの接触方向に対して付勢する弾性力を有する形状で形成されている。これにより、電動モータ10とコントロールユニット11とを接続する際に、バスバー端子29と接続端子37の接触部29a,37aを互いの接触方向に対して積極的に付勢することができる。この結果、従来の接続構造で用いられていた各端子を固定するためのネジなどが不要になり、各端子の接続作業を容易化することができ、かつ、ネジの部品点数が削減されるので、装置の軽量化および低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置1では、各端子29,37、バスバー端子側係合部24a、および接続端子側係合部37aの固定を、1本のネジ25の締結によって同時に実現する構造になっている。これにより、コントロールユニット11を電動モータ10に取り付ける際に要するネジの部品点数、およびその締結に要する作業工程をさらに削減することができる。
さらに、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置1では、各端子29,37、バスバー端子側係合部24a、および接続端子側係合部37aを同時に固定するネジ25がが、モータシャフト18の軸方向に対して略垂直に挿通されているので、電動モータ10の回転力によるガタツキやネジ25の締結の緩み等を抑制することができる。
なお、本実施形態では、コントロールユニット11を電動モータ10に固定する手段として、ネジ25による締結固定が適用されているが、バスバー端子係合部24aと接続端子係合部37aとを強固に結合できるものであれば他の固定手段でもよく、例えば接着剤等を介在させることによる接着固定、あるいは係合爪や係合溝による係合固定などを適用してもよい。
図9は、本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の電動モータおよびコントロールユニットの取付構造の変形例を示す要部断面図である。なお、同図において、上述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
同図に示すように、この変形例では、コントロールユニット11Aを電動モータ10Aに固定する手段として、上述した各端子29,38、バスバー端子側係合部24a、および接続端子側係合部37aを同時に固定するネジ25に加え、コントロールユニット11Aの保持を補助するためのネジ25Aが設けられている。
フランジ部材24Aは、バスバー端子側係合部24Aaの一部からコントロールユニット11のECUケース37の内側表面(図9上側面)に沿って延設された突出部24Aeを有し、該突出部24Aeおよびコントロールユニット11AのECUケース37Aには、ネジ25Aを挿通するためのネジ孔が穿設されている。ネジ25Aは、この各ネジ孔が連通することにより形成された貫通孔の一側面から挿入され、その他側面のネジ孔に形成されたネジ溝に螺合される。
以上のように構成された本実施形態に係る電動パワーステアリング装置の変形例によれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果が得られることはもとより、各端子29,38、バスバー端子側係合部24a、および接続端子側係合部37aを同時に固定するためのネジ25と、コントロールユニット11Aの保持を補助するためのネジ25Aとを備えているので、コントロールユニット11Aの支持をより安定させることができる。
以上、本発明の実施形態について具体的に説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の概略構成を示す機構図である。 本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の操舵補助部を示す概観図である。 図2の操舵補助部の要部を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の電動モータおよびコントロールユニットの取付構造を図3中の矢印IV方向から見た一部破断矢視図である。 図4中のV−V線に沿った断面矢視図である。 図3に示した電動モータとコントロールユニットの接続部を拡大した図である。 図3に示した電動モータとコントロールユニットとを切り離した状態を示す図である。 図7に示した電動モータとコントロールユニットの接続部を拡大した図である。 本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の電動モータおよびコントロールユニットの取付構造の変形例を示す要部断面図である。
符号の説明
1・・・電動パワーステアリング装置
3・・・ステアリングシャフト
10,10A・・・電動モータ
11,11A・・・コントロールユニット(ECU)
28b・・・ステータコイル
23・・・モータケース
24,24A・・・フランジ部材
24a,24Aa・・・バスバー端子側係合部(張出部)
29・・・バスバー端子
29a・・・折り返し部
29b・・・ストレート部
37,37A・・・ECUケース
37a,37Aa・・・接続端子側係合部(コネクタ部)
38・・・接続端子
38a・・・折り返し部
38b・・・ストレート部
39・・・絶縁壁(バスバー端子側)
40・・・絶縁壁(接続端子側)
41・・・絶縁性カラー部材
24h,29h,37h,38h,39h,40h・・・円形孔部
37h´・・・ネジ穴

Claims (6)

  1. 操舵機構に対して操舵補助力を付与する電動モータと、該電動モータの駆動を制御するコントロールユニットとを備えた電動パワーステアリング装置であって、
    前記電動モータの筐体内に配設されたステータコイルに接続され、前記筐体から外部に導出された複数のバスバー端子と、
    前記コントロールユニットの筐体内に配設された駆動回路に接続され、前記筐体から外部に導出されるとともに、前記複数のバスバー端子とそれぞれ電気的に接続される複数の接続端子とを備え、
    前記バスバー端子および前記接続端子は、それぞれの接触部を互いの接触方向に対して付勢する弾性力を有する形状で形成されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記複数のバスバー端子は、それぞれの先端が前記電動モータの筐体からの導出方向に対して略反対方向に折り返された断面U字形状であり、
    前記複数の接続端子は、それぞれの先端が前記コントロールユニットの筐体からの導出方向に対して略反対方向に折り返された断面U字形状であり、かつ、
    前記バスバー端子と前記接続端子との接触部位は、それぞれの先端折り返し部である請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記複数のバスバー端子および前記複数の接続端子は、各端子同士が接続された際に連通して1つの貫通孔が形成されるように穿設された円形孔部を有し、
    前記円形孔部により形成された前記1つの貫通孔には、略中空円筒状の絶縁性カラー部材が嵌挿され、かつ、
    前記絶縁性カラー部材内には、前記複数のバスバー端子および前記複数の接続端子を締結固定する1本のネジが挿通されている請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記貫通孔は、前記電動モータのモータシャフトの軸方向ならびに前記複数のバスバー端子および前記複数の接続端子の導出方向に対して略垂直に形成されている請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記複数のバスバー端子間および前記複数の接続端子間にそれぞれの導出方向に沿って配設された絶縁壁をさらに備え、
    前記絶縁壁は、前記複数のバスバー端子と前記複数の接続端子とが接続された際に前記貫通孔と連通するように穿設された円形孔部を有している請求項3または4に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記複数のバスバー端子の両端側に前記電動モータの筐体の一部を延出して形成されたバスバー端子側係合部と、
    前記複数の接続端子を囲繞するように前記コントロールユニットの筐体の一部に設けられ、前記バスバー端子側係合部に嵌合される接続端子側係合部とをさらに備え、
    前記バスバー端子側係合部および前記接続端子側係合部は、前記複数のバスバー端子と前記複数の接続端子とが接続された際に前記貫通孔と連通するように穿設された円形孔部を有し、かつ、
    前記貫通孔の両端部に位置する前記円形孔部の一方は、前記1本のネジと螺合するネジ溝が形成されたネジ穴である請求項3ないし5のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
JP2008324232A 2008-12-19 2008-12-19 電動パワーステアリング装置 Expired - Fee Related JP5212080B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008324232A JP5212080B2 (ja) 2008-12-19 2008-12-19 電動パワーステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008324232A JP5212080B2 (ja) 2008-12-19 2008-12-19 電動パワーステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010143473A true JP2010143473A (ja) 2010-07-01
JP5212080B2 JP5212080B2 (ja) 2013-06-19

Family

ID=42564343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008324232A Expired - Fee Related JP5212080B2 (ja) 2008-12-19 2008-12-19 電動パワーステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5212080B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012086593A (ja) * 2010-10-15 2012-05-10 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置
WO2012073412A1 (ja) * 2010-12-02 2012-06-07 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置
JP2015195214A (ja) * 2015-05-27 2015-11-05 日本精工株式会社 電動機と機器との端子接続構造、電動機、電動パワーステアリング装置、車両及び産業機械
US12027947B2 (en) * 2018-10-22 2024-07-02 Lg Innotek Co., Ltd. Motor

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09163410A (ja) * 1995-11-27 1997-06-20 Molex Inc テレコミュニケーション用コネクタ
JP2003246272A (ja) * 2001-12-21 2003-09-02 Denso Corp 電動パワーステアリング装置
JP2008022653A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Fujitsu Ten Ltd 電動モータの制御装置及び電動式パワーステアリング装置
JP2008056222A (ja) * 2006-04-11 2008-03-13 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置
JP2008189146A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置及び組付方法
WO2008132931A1 (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Nsk Ltd. 電動パワーステアリング装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09163410A (ja) * 1995-11-27 1997-06-20 Molex Inc テレコミュニケーション用コネクタ
JP2003246272A (ja) * 2001-12-21 2003-09-02 Denso Corp 電動パワーステアリング装置
JP2008056222A (ja) * 2006-04-11 2008-03-13 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置
JP2008022653A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Fujitsu Ten Ltd 電動モータの制御装置及び電動式パワーステアリング装置
JP2008189146A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置及び組付方法
WO2008132931A1 (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Nsk Ltd. 電動パワーステアリング装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012086593A (ja) * 2010-10-15 2012-05-10 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置
WO2012073412A1 (ja) * 2010-12-02 2012-06-07 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置
CN102639386A (zh) * 2010-12-02 2012-08-15 日本精工株式会社 电动助力转向装置
US8659252B2 (en) 2010-12-02 2014-02-25 Nsk Ltd. Electric power steering apparatus
JP5472317B2 (ja) * 2010-12-02 2014-04-16 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置
JP2015195214A (ja) * 2015-05-27 2015-11-05 日本精工株式会社 電動機と機器との端子接続構造、電動機、電動パワーステアリング装置、車両及び産業機械
US12027947B2 (en) * 2018-10-22 2024-07-02 Lg Innotek Co., Ltd. Motor

Also Published As

Publication number Publication date
JP5212080B2 (ja) 2013-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4623125B2 (ja) 電動パワ−ステアリング用電動モ−タ装置および電動パワーステアリング装置
JP5248814B2 (ja) モータ駆動装置およびその検査方法
US20060006749A1 (en) Controller for electric power steering and electric power steering system
CN108093665B (zh) 无刷电动机及搭载无刷电动机的电动助力转向装置和车辆
JP2007082373A (ja) 回転電機およびその製造方法
JP2008024171A (ja) 電動パワーステアリング装置
US8739919B2 (en) Motor and electric power steering system
JPWO2013065577A1 (ja) ブラシレスモータ
JP2009213197A (ja) ブラシレスモータ及びこれを使用した電動パワーステアリング装置
JP2015142429A (ja) ブラシレスモータ及び電動パワーステアリング装置
JP5563513B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
WO2021161947A1 (ja) 駆動装置
JP5212080B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5125434B2 (ja) モータおよび電気式動力舵取装置
JP5195458B2 (ja) 電動モータおよび該電動モータを備えた電動パワーステアリング装置
JP5311103B2 (ja) 車両用操舵装置
JP4198723B2 (ja) 電動パワーステアリング装置用ブラシレスモータ
JP5999140B2 (ja) ブラシレスモータ並びにそれを搭載した電動パワーステアリング装置及び車両
JP5150244B2 (ja) レゾルバの位置決め機構及び電動パワーステアリング装置
WO2005049407A1 (ja) 電動パワーステアリング装置
US20070289807A1 (en) Motor and electric power steering system
JP2008172881A (ja) 電動機および電動機制御装置
JP5293256B2 (ja) 回転電機及びこれを用いた電動パワーステアリング装置
JP2007242656A (ja) コイル装置、電動パワーステアリング装置、およびコイルコアのアッセンブリ方法
JP5299706B2 (ja) 回転電機及び電動パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5212080

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160308

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees