JP2010143209A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】温黒調、純黒調、冷黒調を含む領域の色調整に対応して発色ずれを抑制し良好なモノクロ画像を印刷することを可能とする画像処理装置を提供する。
【解決手段】温黒調の記録材と、冷黒調の記録材と、温黒調の記録材の量を決定するために用いる第1のルックアップテーブルと、冷黒調の記録材の量を決定するために用いる第2のルックアップテーブルと、温黒調の記録材及び冷黒調の記録材の量を決定するために用いる第3のルックアップテーブルと、画像を印刷するにあたり、温黒調と冷黒調と純黒調のうちのいずれかの色調を設定する設定手段と、設定された色調に従って、第1、第2、第3のルックアップテーブルのうちのいずれかを選択する選択手段と、選択されたルックアップテーブルを参照し、温黒調の記録材と冷黒調の記録材のうちの少なくともいずれかを用いて印刷を行う印刷手段とを備える。
【選択図】図5
【解決手段】温黒調の記録材と、冷黒調の記録材と、温黒調の記録材の量を決定するために用いる第1のルックアップテーブルと、冷黒調の記録材の量を決定するために用いる第2のルックアップテーブルと、温黒調の記録材及び冷黒調の記録材の量を決定するために用いる第3のルックアップテーブルと、画像を印刷するにあたり、温黒調と冷黒調と純黒調のうちのいずれかの色調を設定する設定手段と、設定された色調に従って、第1、第2、第3のルックアップテーブルのうちのいずれかを選択する選択手段と、選択されたルックアップテーブルを参照し、温黒調の記録材と冷黒調の記録材のうちの少なくともいずれかを用いて印刷を行う印刷手段とを備える。
【選択図】図5
Description
本発明は、画像を印刷する画像処理装置に関する。
画像を印刷出力する画像形成装置として、複数色のインクを色材に用いるインクジェットプリンタが広く知られている。また、色材としてトナーを用いた電子写真方式のプリンタなども知られている。これらの画像形成装置は、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)の3色、あるいはこれらにブラック(K)を加えた4色の色材を用い減法混色により種々の色を表現して印刷を行う。
しかし、このような画像形成では、C、M、Yなどの色材量を定めるそれぞれの信号値に基づいて印刷が行われたときに、それらの信号値によって意図した色が忠実に再現できないことが少なくない。例えば、用紙などの印刷媒体においてそれぞれの色材によって形成されるドットの大きさがわずかに異なると、それらのドットの集合で構成される印刷画像において色が微妙にずれて観察されることがある。これは、例えば、インクを吐出する記録ヘッドの個体差によって吐出されるインク滴の量(体積)がわずかに異なったり、また、電子写真方式の画像形成装置において感光体上に形成される潜像ドットの大きさがわずかに異なったりする場合に生じる。また、用いる印刷媒体の種類とインクやトナーなどの色材の特性との関係によってもドットの大きさのわずかな違いが生じ得る。さらには、これらの画像形成装置の経時変化によっても、形成されるドットの大きさが変化することもある。
以上のように、実際の印刷画像の色が色空間において色材信号が意図した色(位置座標)から外れて表現される現象は、多くの画像形成装置で起こり得る現象である。本明細書では、このような現象を「発色ずれ」と称することとする。
従来、この発色ずれに対処する方法として、いわゆるキャリブレーションが知られている。例えば、対象とするプリンタによってパッチを印刷した後、その側色結果に基づいて色変換やγ補正のテーブルを変更ないし生成することにより色材量を調整し、発色ずれを抑制することが行われている。また、個々の記録ヘッドの吐出されるインク滴の体積を測定し、それに基づいて同様に画像処理を変更などして色材量の調整が行われている。
しかし、モノクロ画像など、無彩色であるブラックないしグレーによって画像を表現する場合の発色ずれは、比較的調整が困難である。従来、グレーは特にその低濃度部でC、M、Yの基本3色を略同じ量を重ね合わせることによって表現されることが多い(例えば特許文献1参照)。この場合、各色の色材量がわずかに変化しても、3色のバランスのくずれによってその色相が比較的大きく動く。このため、色材量の調整そのものが難しくなるとともに、同様の理由で、形成されるドットの大きさがわずかに変化しても比較的大きく色が変化することになる。そして、このグレーの発色ずれは無彩色にわずかながら有彩色の色味がつくことを意味することから、発色ずれは顕著に観察されることになる。
図12は、特許文献1に記載される、グレー画像を印刷する場合の色変換用ルックアップテーブル(LUT)の内容を示す図である。横軸は、色空間におけるグレー軸の色について、例えばR、G、Bの各8ビットの入力データが示す0〜255の濃度レベル(濃度値)を示しいる。また、縦軸はそれぞれ濃度値を表現するための、各色インク色の出力信号値(0〜255)、即ち、インク量を示している。同図に示すように、低濃度領域から中濃度領域にかけてC、M、Yの3色のインクでグレーを表現する。即ち、同図に示す3色のインクそれぞれの出力値は、所定の色空間において、発色ずれがないグレーとして定められたものである。また、入力濃度レベルが11を過ぎた辺りからブラックインク(K)の使用が開始され、最高濃度レベルでは128程度の出力信号値となっている。
図13は、従来の色変換LUTの他の例を示す図である。同図は、図12と同様に色空間におけるグレー軸の色を表現するための各色のインク量を示している。図13に示す例は、シアン(C)及びマゼンタ(M)について、これらのインク以外に、染料などの着色剤の濃度がより薄い淡シアン(lc)及び淡マゼンタ(lm)を用いる場合の色変換LUTを示している。
即ち、近年のインクジェットプリンタの分野では、銀塩写真に匹敵するような高品位な画像が求められている。この場合に、大きな問題の1つは印刷画像が観察者に与える粒状感である。この粒状感は、印刷媒体に形成されたドットが、目視で認識できる程度に目立つ場合に観察者に与える視覚上のザラツキ感のようなものである。このような粒状感を低減するために、上記のように、同系色のインクについて着色剤の濃度が異なる複数種類のインクを用いる。
図13に示すように、低濃度領域では、lc、lm及びYの3色のインクを用いてグレーを表現する。低濃度から高濃度へと徐々に濃度が増す過程では、ドットが離散的に形成されるので、より濃度の低いインクを用いることにより粒状感を低減する。この例でも、3色のインクそれぞれの出力値は、所定の色空間において、発色ずれがないグレーとして定められる。中濃度辺りの領域では、m及びlcの出力値が最大値に近くなり、これらのインクの組み合わせではこれ以上の濃度を表現することが困難になる。一方、この濃度領域では印刷媒体上では多くのドットが埋め尽くされた状態となっているので、単独ドットによる粒状感は目立ちにくくなる。従って、この辺りからは、C、M、さらにはKを徐々に追加して行くことにより、粒状感を低減させた状態で濃度を上昇させて行くことができる。同時に、lc、lm及びYについては、出力値を徐々に減少させて行く。最終的には、Kの出力値が他のインクのどれよりも高い値を取ることにより、階調性の良好なグレーもしくはブラックを表現することができる。
しかし、以上の図12及び図13に示したインク量決定の仕方は、前述したようにグレーもしくはブラックのモノクロ画像などにおいて発色ずれの調整が難しく、また、発色ずれが顕著になる。
これに対し、グレー軸の色を表現するのに、ブラック(K)インクを低濃度領域から高濃度領域の全領域に用いるものが、特許文献1にも黒文字などを印刷するモードとして記載されている。このように、粒状感を特に考慮しなくてもよい場合は、Kインクを全濃度領域に用いてグレーないしブラックを表現することができ、これにより、C、M、Y3色によってグレー等を表現する場合のようなバランスのくずれによる発色ずれは抑制することができる。
特開2000−198227号公報
しかしながら、この場合には、Kインク自体が持つ特性やKインクと印刷媒体との関係によって、モノクロ画像に意図しない色味が付くという、発色ずれを生じることがある。
また、特許文献1は、グレー軸以外の色について、Kインクを全濃度領域に用いることは示唆していない。モノクロ画像においても、完全にニュートラル色調(以下純黒調と言う)、青みがかった黒(以下冷黒調と言う)もしくは、黄みがかった黒(以下温黒調と言う)のようにモノクロ写真の世界では多少色調の付いた画像が求められることがある。
しかしながら、特許文献1によればユーザの好みに応じた多様なモノクロ画像の印刷への要求に応えることができない。本来、すべてのモノクロ写真用色調(温黒調〜純黒調〜冷黒調)のために適切な色変換処理が行われ、なおかつ発色ずれのないモノクロ画像を印刷できることが望ましい。特許文献1に記載のような、純黒調の色について全濃度領域でKインクを用いる技術だけでは、この要求に応えることができないことは明らかである。
また、近年のインクジェットプリンタなどの画像形成装置では、銀塩写真に相当する高精細な画質を実現するために、より小さなインク滴を吐出して印刷する技術が開発されて来ている。このような比較的微小なドットによって印刷画像を構成する場合には、さらにモノクロ画像を印刷するときの「発色ずれ」が問題となることがある。
即ち、吐出されるインク滴が少量化されると、記録ヘッドの生産時に生じる僅かな記録ヘッド間あるいは記録ヘッドにおけるノズル間の吐出量のばらつきや、記録ヘッドの使用頻度に伴う吐出量の僅かな変化が、印刷画像に与える影響は大きくなる。微小インク滴によって形成される微小ドットのそれぞれは、印刷媒体においてその面を覆う大きさ又は割合であるエリアファクタがもともと小さい。従って、上記のような吐出量のばらつきなどによって、画像全体でエリアファクタが比較的大きく変化してグレーの変動が大きくなってしまう。
そのような「発色ずれ」のずれ量やその方向が比較的急である場合は、発色が大きく転移してしまう発色ずれの一現象である「色転び」を生じることもある。特に、図13を参照して説明したように、低い濃度領域から高い濃度領域にかけて支配的に用いるインクが変わる過程では、上記の「色転び」は発生し易いと言える。
純黒調の色について全濃度領域でKインクを用いるとき、温黒調の時には調色成分として有彩色インクであるイエローインクを極めて少量加えて使う。また、冷黒調の時には調色成分として有彩色インクであるシアンインク(淡シアンでも良い)とマゼンタインク(淡マゼンタでも良い)を極めて少量加えて使う。更に、これらの色の間を結ぶことでモノクロ写真としてのカラー調整を可能する技術もあり得る。
しかしながら、温黒調から冷黒調までの調整を行うとき、純黒調を中心にインクの使い方が不連続になるために、温黒調及び冷黒調の色を見たユーザが予想のしづらい純黒調の色になってしまうおそれがある。
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、モノクロ写真印刷モードの温黒調、純黒調、冷黒調を含む領域の色調整に対応して発色ずれを抑制し良好なモノクロ画像を印刷することを可能とする画像処理装置を提供する。
上記課題を解決するため、本発明に係る画像処理装置は、温黒調もしくは純黒調もしくは冷黒調の色調で画像を印刷することができる画像処理装置であって、温黒調で画像を印刷するために用いる温黒調の記録材と、冷黒調で画像を印刷するために用いる冷黒調の記録材と、入力画像データが表現する濃度に対する温黒調の記録材の量を決定するために用いる第1のルックアップテーブルと、入力画像データが表現する濃度に対する冷黒調の記録材の量を決定するために用いる第2のルックアップテーブルと、入力画像データが表現する濃度に対する温黒調の記録材及び冷黒調の記録材の量を決定するために用いる第3のルックアップテーブルと、画像を印刷するにあたり、温黒調と冷黒調と純黒調のうちのいずれかの色調を設定する設定手段と、設定手段により設定された色調に従って、第1のルックアップテーブルと第2のルックアップテーブルと第3のルックアップテーブルのうちのいずれかを選択する選択手段と、選択手段により選択されたルックアップテーブルを参照し、温黒調の記録材と冷黒調の記録材のうちの少なくともいずれかを用いて印刷を行う印刷手段とを備えることを特徴とする。
以上の構成によれば、課題となっているモノクロ写真モードの色ずれを押さえ込むことができ、通常カラー印刷とモノクロ写真印刷とで双方の高画質化を両立させることが可能となる。特に、モノクロ写真については、色ずれに対し鑑賞者が敏感となりがちである。本発明では、純黒調と純黒調以外の温黒調から冷黒調の領域までをも含む色再現域の領域において、画像データによって規定される総ての濃度域で補助色材(以下、温黒調インク、冷黒調インクと言う)を支配的に用いる。その結果、例えば、画像の低濃度域についても色ずれを起こさずに印刷することができる。
これにより、この低濃度域のグレーをシアン、マゼンタ、イエローなどの3つの有彩色色材で表現する際に生じる、これら色材量のバランスのくずれに起因した発色ずれを防止することができる。
さらに、多様な原因による色ずれに対しての対策様態として、総ての濃度域に対応した有彩色の色材を温黒調インク、冷黒調インクより少なく用いることもできる。この場合は例えば、温黒調インク、冷黒調インク自体が持つ特性や印刷媒体との相対的な発色特性によって印刷される色味が違うといった発色ずれを、上記の有彩色でその色ずれを相殺するように用いることで防止することができる。
以上の結果、モノクロ写真印刷に適した温黒調、冷黒調、純黒調を含む領域の色調整が連続的に調整できることを可能としながら同時に発色ずれをも抑制し良好なモノクロ画像を印刷することが可能となる。
さらにモノクロ写真モードの温黒調インク、冷黒調インクは、通常カラー印刷時には、環境色温度設定用として用いることで、温黒調インク、冷黒調インクはカラー印刷時の色温度設定用の調整用インクとして兼ねることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの主要構成を示す斜視図である。図において、1は、紙やプラスチックシートなどの印刷媒体を示す。印刷が開始される前、この印刷媒体1は、不図示のカセット等に複数枚積層されており、印刷が開始されると不図示の給紙ローラによって、装置本体内に1枚ずつ供給される。3は、第1搬送ローラ対、4は、第2搬送ローラ対をそれぞれ示し、これらのローラ対は略鉛直方向において所定の間隔を隔てて配置されている。第1搬送ローラ対3及び第2搬送ローラ対4は、それぞれのステッピングモータ(不図示)によって駆動されて回転し、これらローラ対に挟持された印刷媒体1を矢印Aの方向に所定量ずつ間歇的に搬送する。
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの主要構成を示す斜視図である。図において、1は、紙やプラスチックシートなどの印刷媒体を示す。印刷が開始される前、この印刷媒体1は、不図示のカセット等に複数枚積層されており、印刷が開始されると不図示の給紙ローラによって、装置本体内に1枚ずつ供給される。3は、第1搬送ローラ対、4は、第2搬送ローラ対をそれぞれ示し、これらのローラ対は略鉛直方向において所定の間隔を隔てて配置されている。第1搬送ローラ対3及び第2搬送ローラ対4は、それぞれのステッピングモータ(不図示)によって駆動されて回転し、これらローラ対に挟持された印刷媒体1を矢印Aの方向に所定量ずつ間歇的に搬送する。
5a〜5hは、対応する記録ヘッド11に供給するインクを貯留したインクタンクを示している。インクタンク5aはイエロー(Y)、インクタンク5bはマゼンタ(M)、インクタンク5cはシアン(C)、インクタンク5dは淡マゼンタ(lm)、インクタンク5eは淡シアン(lc)、インクタンク5fはブラック(K)である。また、インクタンク5gとインクタンク5hは、本実施形態における特徴である温黒調インク、冷黒調インクである。
後述するが、本実施形態においては、ユーザによって温黒調モードが選択されると、温黒調インクを用いて印刷が行われる。また、冷黒調モードが選択されると冷黒調インクを用いて印刷が行われる。また、純黒調モードが選択されると冷黒調インク及び純黒調モードを用いて印刷が行われる。また、それぞれのモードにおいて、図7にて後述するルックアップテーブルが予め用意されており、それらのテーブルに従って、温黒調インクと冷黒調インクの量(即ち、色材(記録材)の量)が決定される。また、図1に示す温黒調インクと冷黒調インクは、温黒調モードと冷黒調モードにおいて、図9にて後述するような色再現域を実現するようなインクとして搭載されている。また、以下、温黒調モードと冷黒調モードと純黒調モードとを含めて、モノクロモードという。
本実施形態においては、温黒調と純黒調と冷黒調のモードにおいて、温黒調インクと冷黒調インクを用いるので、CとMとYのインクを用いることによるバランスのずれから生じる発色ずれを防ぐことができる。
また、上記のモードにおいて、Kのインクも用いないので、Kインク自体が持つ特性やKインクと印刷媒体との関係によって、モノクロ画像に意図しない色味が付くという発色ずれも防ぐことができる。
また、上記のモードにおいて、図13のように支配的に用いるインクが変化しないので、上述の色転びのような現象も防ぐことができる。
再び、図1を参照する。それぞれのインクタンクの前方(印刷媒体側)には、それぞれ対応する記録ヘッド11がインク供給路を介して接続されている。これにより、これらの記録ヘッド11のインク吐出口を配設した吐出口面は、第1搬送ローラ対3及び第2搬送ローラ対4により挟持されて一定の張力が作用している印刷媒体1に対向する。なお、上記の8色のインクを吐出する記録ヘッド11は、色ごとに独立に構成されても良いし、一体に構成されていても良い。
記録ヘッド11及びインクタンク5a〜5hは、それぞれキャリッジ6に着脱可能に搭載されている。10はキャリッジモータを示し、その駆動力が2つのプーリ8a、8b及びベルト7を介してキャリッジ6に伝えられることにより、キャリッジ6は矢印Bの方向に往復移動することができる。この際、キャリッジ6は、ガイドシャフト9によってその走査方向が案内支持される。
2は、記録ヘッド11のメンテナンス処理を行うための回復ユニットを示す。記録ヘッド11は、必要に応じて回復ユニット2が設けられたホームポジションに移動し、回復ユニット2を用いて、予備吐出、吸引回復、ワイピングなどの回復処理が行われる。
印刷を行う際は、キャリッジ6は、矢印Bの方向へ所定の速度で移動し、この間にそれぞれの記録ヘッド11からは記録信号に応じて適切なタイミングでインク滴が吐出される。記録ヘッド11による1回の記録走査を終了すると、搬送ローラ対3及び4は印刷媒体1を所定量だけ搬送する。このような記録走査と印刷媒体の搬送とを繰返すことにより、印刷媒体1に順次画像が形成されていく。
図2は、記録ヘッド11の各色インク分(K、lc、lm、C、M、Y、温、冷)の吐出口面を模式的に示す図である。それぞれの記録ヘッド(の吐出口列)は、記録走査方向である矢印Bの方向に、インクタンク5a〜5hと同じの順所で図のように配列されている。各色インクの吐出口列において、吐出口は印刷媒体搬送方向である図1に示す矢印Aの方向に、約40μmのピッチで512個ずつ配設されている。これにより、それぞれの記録ヘッド11が1回の記録走査を行うと、印刷媒体1には600dpi(ドット/インチ:参考値)の解像度を有する画像が形成される。
本実施形態では、各記録ヘッドの吐出口からは約2ng(2pl)のインク滴が吐出される。本実施形態のプリンタにおいて、この2ngのインク量は、「Kインクを記録媒体に離散的に記録した場合、一般的な明視距離においてその粒状感が殆ど問題にならない量」である。
即ち、図7以降で説明するように、本実施形態においては、所定のモノクロ画像を印刷するときは、グレー軸はもとより、全再現色域(ガマット)に対する温黒調インクと冷黒調インクを、すべての濃度域で使用するように定めている。
この場合、特に低濃度域での粒状感が懸念されるが、特にモノクロ写真では文化的に粒状感やノイズ感をあえて加えるようなことをしているような場合もあるので、上記のように約2ngのインク量とすることにより、印刷画像において特に問題とはならない。なお、本発明の適用が、このような微小インク滴を用いる場合に限定されないことは勿論である。
また、例えば、印刷する画像が粒状感を仮に呈しても、それほど問題にしない画像である場合がある。更には、ユーザが粒状感をそれほど気にしておらず、発色ずれの抑制のほうを望むような場合もある。それらの場合のように、発色ずれの抑制が主に求められている印刷では、用いるインク滴の量に係わらず本発明を有効に適用することができる。
図3は、以上説明した本実施形態のインクジェットプリンタとこれに対するホストコンピュータを有して構成される本実施形態の印刷システムを示すブロック図である。
ホストコンピュータ101は、CPU102、メモリ103、記憶部104、入カ部105、CRT108、及びインタフェース106などが備えられている。
CPU102は、記憶部104に格納されたプログラムを実行することにより、図4、図5などで後述する画像処理や印刷に伴う処理全般を行う。メモリ103は、画像処理を行う際のワークエリアとして、また、画像データの一時的な記憶領域として用いられる。なお、画像データの変換処理などを実行するためのプログラムは、不図示の外部装置などからホストコンピュータ101に供給される形態であっても良い。ユーザは、CRT108を確認しながら、入力部105を用いて各種コマンドを入力する。
ホストコンピュータ101は、インタフェース106を介してインクジェットプリンタ107と接続されており、CPU102は、画像処理を施して得られた記録データをインクジェットプリンタ107に送信して印刷を実行させる。
図4は、図5に示したCPU102が行う画像処理(輝度信号から濃度信号への変換)を説明するブロック図である。本実施形態では、RGBの輝度信号で表される8ビット(256階調)の画像データを、最終的にはインクジェットプリンタで用いるC、M、Y、lc、lm、K、温黒調インク、冷黒調インク、各1ビットの記録データに変換する。ここで、Rはレッド、Gはグリーン、Bはグリーンを表す。また、Cはシアン、Mはマゼンタ、Yはイエロー、lcはライトシアン、lmはライトマゼンタ、Kはブラックを表す。
そして、この画像処理の全体は、図5で後述されるステップS505またはS510の変換処理に相当する。
図4に示すように、各色が8ビットで構成される輝度信号RGBは、まず、色変換処理201に入力し、C、M、Y、lc、lm及びKの濃度信号に変換される。ここでは、3次元の色変換ルックアップテーブル(LUT)と補間処理を用いて変換が行われる。即ち、CPU102は、LUTを参照することにより、入力されたRGB信号値の組み合わせに対応したC、M、Y、K、lc及びlm、更に、設定されているならば、温黒調インク、冷黒調インクのそれぞれの濃度値を求める。
ここで、LUTには、特定の離散的なRGBデータに対する濃度値のみが保持されている。従って、入力RGB値の組に対応した濃度値は、各色256段階で表現されるRGBの全ての組み合わせに対応するように保持している複数の濃度値の組を用いて補間処理を行うことで求められる。なお、ここで行われる補間処理は公知の技術であるので、その詳細な説明は省略する。色変換処理201で取得される濃度信号値は、入力値と同様に8bitで表現され、256段階の階調値(濃度値)を有する画像データとして出力される。
色変換処理201が施された画像データに対して、次に、出力γ補正202による変換処理が行われる。出力γ補正202では、最終的に印刷媒体で表現される光学濃度が、入力される濃度信号に対し線形性を保つように、インク色ごとに補正が行われる。ここでは各色独立に用意された1次元のルックアップテーブルを参照してγ補正を行う。出力γ補正202の出力信号は、入力値と同様に8bitの濃度値データとなっている。
次に、出力γ補正202から出力された8bitの濃度値データに対して、量子化処理203が施される。本実施形態のインクジェットプリンタにおいて、記録ヘッドから吐出されるインク滴は一律に2ngである。従って、印刷媒体の各画素では、2ngのインク滴を記録するか否かの2段階で濃度が表現される。
複数の画素が集まったある程度の広さを持つ領域では、インクドットが形成された画素の数によってマクロ的に濃度が表現される。このような濃度表現方法を一般に面積階調法と呼ぶが、面積階調法を適用する記録装置においては、本実施形態のように、多値データを2値データに変換するための量子化処理が必要になる。
量子化処理の方法にはいくつかあるが、公知の誤差拡散法やディザ法などを適用することが出来る。量子化処理203で量子化された各色が1bitの画像データは、インクジェットプリンタに転送され、印刷動作が行われる。
以上説明した色変換処理201、出力γ補正202及び量子化処理203における最適な変換方法は、印刷媒体の種類や印刷する画像の種類等によって異なるのが一般的である。特に、色変換処理201と出力γ補正202で用いられるルックアップテーブルは、記録媒体の種類ごとに用意されているのが一般的となっている。
図5は、本実施形態における、モノクロ印刷の場合におけるインク量(色材量)決定のための色変換処理を含んだ、ホストコンピュータ101による画像処理及びそれに関連した処理の手順を示すフローチャートである。
本処理は、ユーザがアプリケーション上で印刷を指示すると起動され、先ず、CPU102は、印刷モードを選択するための画面をCRT108に表示する(ステップS501)。
図6は、この表示画面の一例を示す図である。本実施形態のインクジェットプリンタでは、複数種類の印刷媒体に記録が可能であり、それぞれの印刷媒体に応じて適切な印刷モードが用意されている。この印刷モードの設定又は選択は、ユーザが、図6に示す画面において、いくつかの条件に関する入力することにより行われる。
本実施形態では、オートパレット81で、どのような種類の画像を記録するのか(文書か写真か等)を設定する。また、用紙の種類82で、どの種類の印刷媒体に記録を行うかを設定する。さらに、グレースケール印刷のチェックボックス83をチェックすることにより、所望の画像をモノクロ印刷するように設定することができる。
再び、図5を参照すると、ステップS502では、設定された印刷モードが、モノクロモードのうち、モノクロ写真モードであるか否かを判断する。本実施形態において、この「モノクロ写真モード」は、チェックボックス83によってグレースケール印刷が選択され、かつ、用紙の種類82においてプロフォトペーパーが選択された場合に設定される。
なお、チェックボックス83によってグレースケール印刷が選択され、用紙の種類82においてプロフォトペーパー以外が選択された場合は、「モノクロ写真モード」以外の、通常のモノクロモード(グレースケール印刷)が設定される。
ステップS502でモノクロ写真モードと判断されたときは、ステップS506に進む。ステップS506では、印刷しようとするRGB画像データが、ユーザによって色調整の施された画像データか否かを判断する。このデータは、例えば、ユーザが行った色調整によってRGB値がそれぞれ微妙に異なっているデータである。
そして、これをステップS507で補正することにより、モノクロ写真調の画像を印刷する際に、以下に示すステップS509の色調整処理やステップS510の色変換処理が有効に作用するようにする。これにより、それらの処理によって意図した良好なモノクロ写真調画像の印刷が可能となる。ステップS506の判断は、ユーザインタフェースを介した所定の入力に基づいて行ってもよい。これには、ユーザが色調整画像もしくはカラー画像を破棄する旨の入力が含まれてもよい。また、判定は、一定の判定条件で自動的に行ってもよい。
ステップS506で、ユーザにより色調整がなされた画像データであると判断したときは、ステップS507で、RGBで表現されるカラー成分を破棄する処理を行う。即ち、画像データのRGB信号をグレートーン(R値=G値=B値)の輝度信号に変換する。この変換は、求める無彩色の輝度信号値をLとすると、例えば、L=0.3R+0.6G+0.1Bという変換式を用い、RGBをL値に置き換えることによって行う。この処理によって一応の明度を意識したカラーデータの破棄が行われる。
ステップS508では、モノクロ写真画像について冷黒調または温黒調の色調整を行うか否かを判断する。これは、図10に示す画面を開き「モノクロ写真モード」のチェックボックスをチェックしたか否かに応じて判断する。図10は、ユーザが、温黒調、純黒調、冷黒調の色調整を行うことができるユーザインタフェース画面であり、図10の上段に示すスライダによって設定することができる。
色調調整処理を行うと判断したときは、ステップS509で、図10に示すスライダのスライド量に応じて色調の調整を行う。具体的には、ステップS507で求めたL値、またはステップS507の処理を行わない場合は、L=R=G=BとするようなL値を用いる。
温黒調の場合は、次式(1)〜(3)によって、RGB値を求めて色調整処理を行う。
R=INT(255×(L/255)(1−m))・・・(1)
G=INT(255×(L/255)(1+m))・・・(2)
B=INT(255×(L/255)(1+m))・・・(3)
ここで、mは、ユーザによるスライダ(図10)のスライド量に対応したトーン調整係数で、例えば、0<m<0.5である。これにより、Rリッチで、GとBは同レベルの画像データに調整される。
G=INT(255×(L/255)(1+m))・・・(2)
B=INT(255×(L/255)(1+m))・・・(3)
ここで、mは、ユーザによるスライダ(図10)のスライド量に対応したトーン調整係数で、例えば、0<m<0.5である。これにより、Rリッチで、GとBは同レベルの画像データに調整される。
一方、冷黒調の場合は、次式(4)〜(6)によって、RGB値を求めて色調整処理を行う。
R=INT(255×(L/255)(1+m))・・・(4)
G=INT(255×(L/255)(1+m))・・・(5)
B=INT(255×(L/255)(1−m))・・・(6)
ここで、mは、同様にスライド量に対応したトーン調整係数で、例えば0<m<0.5である。これにより、Bリッチで、RとGは同レベルの画像データに調整される。
G=INT(255×(L/255)(1+m))・・・(5)
B=INT(255×(L/255)(1−m))・・・(6)
ここで、mは、同様にスライド量に対応したトーン調整係数で、例えば0<m<0.5である。これにより、Bリッチで、RとGは同レベルの画像データに調整される。
この色調整の後、または、調整を行わない場合は直接、ステップS510に進み、モノクロ写真モード固有の変換処理2を実行する。
この変換処理2は、本実施形態における色変換処理を含んでいる。この色変換処理は、モノクロ写真モード専用のルックアップテーブルを選択し、それを用いて、図7にて後述されるように、インクの用い方が定められる。これにより、発色ずれのないモノクロ写真調画像を印刷することが可能となる。
本実施形態において、この色変換処理は、無彩色軸を含む色再現域の全領域(温黒調〜純黒調〜冷黒調の領域)の低濃度領域から高濃度領域に至る全濃度領域で、補助色材が有彩色インクよりも多く使用されるように濃度値信号が生成されることが特徴である。なお、変換処理2には、図4を用いて説明した一連の画像処理が含まれている。
ステップS502において、モノクロ写真モードではないと判断されたときは、ステップS503に進み、「モノクロ写真モード」以外のモノクロモードが設定されているか否かを判断する。
具体的には、ステップS502で説明したように、図6に示すユーザインタフェース画面で「グレースケール印刷」のチェックボックス83がチェックされたか否かを判断する。チェックされていることを検知したときは、ステップS504へ進み、ステップS507の処理と同様、RGBの画像信号をグレートーン(R=G=B)の輝度信号に変換する。その後ステップS505へ進む。
一方、グレースケール印刷のチェックボックス83がチェックされていないと判断したときは、そのままステップS505へ進む。
ステップS505では、画像データに対し変換処理1を実行する。変換処理1も、変換処理2と同様、図4にて説明した一連の画像処理が含まれているが、その色変換処理は、変換処理2のものとは異なっている。
ステップS504を経ずにステップS505へ至った場合、変換処理1は、従来から公知のカラーモード用の色変換処理テーブルを用いて、カラー画像を記録するのに必要な各色インクに対応した濃度値信号を生成する。
ステップS504を経てステップS505へ至った場合、変換処理1は、上述のカラーモード用の色変換処理テーブルを用いて、図13に示されるグレー軸の色変換を含むグレースケール画像を記録するのに必要な各色インクに対応した濃度値信号を生成する。
ステップS505又はステップS510で変換処理が行われた画像データは、2値の記録データとしてインクジェットプリンタ107へ送られて印刷動作に供される(ステップS511)。
なお、本実施形態において、モノクロ写真モードが設定されるのは、印刷媒体がプロフォトペーパーの場合のみである。従って、ステップS510で施される変換処理2では、プロフォトペーパー専用の処理方法が適用されている。一方、モノクロ写真モードではないと判断された場合に、ステップS505で行われる変換処理1は、複数種類の印刷媒体に対応可能となっている。
即ち、色変換処理や出力γ補正は、印刷媒体ごとに異なるルックアップテーブルが用意されており、変換処理1では、それぞれの印刷媒体に対応した変換が行われる。ここでは、特に、モノクロ写真モードとそれ以外のモードとの比較を行うために、図5に示すように2つに分岐される処理として説明した。
また、本実施形態において、色変換処理は、輝度信号値を濃度信号値に変換する工程を、ルックアップテーブルを用いて一括して行われる。色変換処理で行われる変換処理としては、RGBの色再現からCMYの色再現域に変換する前工程と、変換された色再現域で、その色域の色を表現するのに用いる各インク量を定める後工程とが含まれる。
前工程は、例えば、log変換のような輝度濃度変換を行ってR、G、Bの輝度値からC、M、Yの濃度値を算出して、L*a*b*などの所定の色空間において規定される、RGBの色再現域からCMYの色再現域に変換する。
後工程は、プリンタで用いるインクの種類や印刷媒体の特性に合わせて、C、M、Yの濃度値をC、M、Y、K、lc及びlmのインク量に係わる濃度値に変換して、上述の変換された色再現域においてその色域の色を表現するのに用いる各インク量を定める。
前工程である輝度濃度変換は、印刷媒体の種類や記録モードによって変更されることはない。印刷モード毎に色変換処理のルックアップテーブルが異なっているのは、後工程の違いによるものであり、以下に説明する図7に示すテーブルは、上述の後工程のものである。
図7の(a)〜(c)は、モノクロ写真印刷モード時の変換処理2における色変換処理の後工程で用いるルックアップテーブル(LUT)を模式的に示す図である。図7の(a)は、グレー軸ライン(純黒調ライン)のルックアップテーブル(第3のルックアップテーブル)を模式的に示している。また、図7の(b)は、イエローライン(以下、温黒調ラインという)のルックアップテーブル(第1のルックアップテーブル)を模式的に示している。図7の(c)は、ブルーライン(以下、冷黒調ラインという)のルックアップテーブル(第2のルックアップテーブル)を模式的に示している。
図7の(a)〜(c)に模式化されたルックアップテーブルは、図10のスライダによって設定されたモード(温黒調、純黒調、冷黒調)に応じて、選択される。
各図において、横軸は、LUTの各ライン上の格子点を示しており、これらの格子点は、上述した輝度濃度変換後の色材(インク)の濃度値によって規定されるレベルである。縦軸は、それぞれの格子点に対応した、色材(インク)それぞれ濃度値、即ち、そのラインの(格子点の)色を表現するのに用いる各インクの量を示している。
また、図7の(a)に示すグレー軸ラインは、LUTにおいてホワイトとブラックの格子点を結ぶラインである。また、図7の(b)に示す温黒調ラインは、上記ホワイトから温黒調を通ってブラックに至るラインであり、色再現域において温黒色相の最大彩度点を通るラインである。
図7の(c)についても、温黒調ラインと同様に、上記ホワイトから冷黒調を通ってブラックに至るラインであり、色再現域において冷黒色相の最大彩度点を通るラインである。
なお、これらの図に示すライン(格子点)のインク量は、例えば、パッチを印刷した測色結果に基づいて求められ、また、これらのライン以外の格子点のインク量は補間処理によって定められる。
図9の(a)は、本実施形態のガマットを明度(L*)軸の上方から見た図であり、カラー印刷の場合のガマットと比較して示している。同図に示すように、ガマットは、彩度(a*、b*)の値が、カラー印刷の場合のガマットと比べて、かなり小さくなる。図9の(b)は、ガマットを横部からの断面図で示した図である。
図7の(a)〜(c)に示すLUT上のラインによる色再現域は、図9の(a)、(b)に示すように、変換処理1(カラー印刷)の場合の色再現域(ガマット)よりも小さい。また、特に、モノクロ写真では必要とされないイエロー方向とブルー方向(以下、温黒調方向、冷黒調方向という)の面以外は存在しないようになっている。
変換処理2に基づくインクの使用の仕方は、変換処理1のテーブルの場合に比べて、大きく異なる。即ち、モノクロ写真モードでは、ステップS509の色調調整を行っても、基本的にグレー又はブラックによるモノクロ画像である。色再現域は、図9の(a)に示すように、純黒調ラインの周囲に彩度が温黒調方向及び冷黒調方向にしか存在せず、グレー軸を中心とした面ガマットとなる。
図7の(a)〜(c)に示す本実施形態のLUTは、グレー軸(図7の(a))以外の色再現域(図7の(b)、(c))でも、本色再現域の中にある限り、濃度値の低いハイライト領域〜濃度の高い高濃度領域の全領域で補助色材が用いられる。つまり、補助色材は、他の色のインクよりも高い出力値を維持する。補助色材は、以下、温黒調インク、冷黒調インクともいう。
そして、図7の(a)〜(c)に示すように、この温黒調インク、冷黒調インクの量は、高濃度域になるに従い、単調に増加している。このように、モノクロ画像を印刷するのに、画像データによって規定される総ての濃度域で温黒調インクと冷黒調インクをある比率で用いるようにする。その結果、CMYを用いてモノクロ画像を表現することを回避し、これにより、それら3色インクのインク量のわずかなバランスのくずれによる発色ずれを防ぐことができる。
図7の(a)では温黒調インクと冷黒調インクが全階調域に渡り、ほぼ50%ずつ使用されているが、当然比率は記録メディアによって調整されるべきであり、さまざまな場合がありうる。例えば、紙白が青っぽい物であるならば、純黒調を作るためには温黒調インクが多めに使うようにしなければならない。換言すれば、低濃度領域から高濃度領域まで濃度描画が可能な温黒調インクと冷黒調インクとが用いられ、その使用比率の調整のみで純黒調を生成する。
この場合には、粒状感を低減する役割や、互いにバランスを取りながらグレーを形成する基本色としての役割は担っていないので、濃度値が変化しても出力値は単調に増加するのみである。従って、互いに増加と減少により急峻に交差することもなく、図12、図13で説明した従来のモノクロモードのように発色ずれが起きる懸念も殆ど無くなる。
なお、ここでの温黒調インクと冷黒調インクにより描かれる階調特性は、信号値に対してL*リニアとなるような直線が例として示されているが、L*の階調特性や輝度γの値はこれに限られるものではない。
<第2の実施形態>
モノクロ印刷用の色再現域、特に、温黒調と冷黒調のみの調整のみを行うための色再現域において、温黒調インクと冷黒調インク以外に調色用有彩色インクが用いられる場合もある。
モノクロ印刷用の色再現域、特に、温黒調と冷黒調のみの調整のみを行うための色再現域において、温黒調インクと冷黒調インク以外に調色用有彩色インクが用いられる場合もある。
例えば、世の中にある無数の記録メディア(記録紙)によっては赤っぽいものや緑っぽいものがあり、温黒調インクと冷黒調インクの調合だけでは、モノクロ写真の温黒調や冷黒調も生成できないだけでなく、理想的な純黒調も生成できない場合がある。
この場合には、やむを得ず、温黒調インクと冷黒調インクの他に調色用の色材として有彩色インクを使用するわけである。
本実施形態においては、図10の最下段に示すスライダによって、下地の記録紙の色味をユーザが指定することができる。例えば、スライダのセンタの位置では、下地の記録紙は通常の白であるが、青っぽい紙であるならば、ユーザは、スライダを右側に移動させる(色味設定)。
本画像形成装置は、その色味設定のスライダの位置を検出し、記録紙の色味を検出し、温黒調インクと冷黒調インクに加えて、調色用の色材として有彩色インクを用いるか否かを判定することができる。
また、現在の設定されている印刷モード(温黒調、純黒調、冷黒調)を、例えば、図10の最上段のスライダから検出し、後述するどのルックアップテーブルを用いるかを選択する。
図8の(a)は、温黒調インクに加えて、調色用の色材として有彩色インクを用いる場合のルックアップテーブル(第4のルックアップテーブル)を模式的に示す図である。また、図8の(b)は、冷黒調インクに加えて、調色用の色材として有彩色インクを用いる場合のルックアップテーブル(第5のルックアップテーブル)を模式的に示す図である。
図8の(a)及び(b)に示すように、低濃度領域から高濃度領域まで温黒調インクと冷黒調インクと最低限の有彩色インクのみを用いる。そして、これらの有彩色は、それらの出力値を常に温黒調インクと冷黒調インクの使用量以下の低レベルに保っている。
即ち、ここで用いる有彩色は、例えば、温黒調ラインにおいて、温黒調の色相を表現するべく温黒調インクと共に用いられる。有彩色は、その色再現域(温黒調ライン)で用いられる温黒調インク自体の特性や印刷媒体との相対的な特性に起因した発色ずれを抑制するために用いられる。
また、冷黒調ラインにおいても同様に、有彩色は、例えば、冷黒調ラインにおいて、温黒調の色相を表現するべく冷黒調インクと共に用いられる。有彩色は、その色再現域(冷黒調ライン)で用いられる冷黒調インク自体の特性や印刷媒体との相対的な特性に起因した発色ずれを抑制するために用いられる。
このように、温黒調インクと冷黒調インクとともに、最低限の有彩色インクを最低限の分量を用いることにより、モノクロ写真画像を印刷する際の、記録メディアの特性に起因した、モノクロ写真としては不必要な発色ずれを抑制することができる。
図12、図13に示す従来の色変換は、各色の信号値の増減が単調ではなく、所々で各色間の交差が発生している。そのような状態は、発色ずれが発生しやすい状況を生み出してしまう。特に、本実施形態のように吐出量の小さな記録ヘッドを用いた場合には、発色ずれはより顕著に現れ、モノクロ写真モードのように安定したモノトーンの画像が要求される場合において大きな画像弊害となる。
なお、温黒調インクや冷黒調インクのような、低濃度領域から最高濃度領域まで階調を描けるインクを用いることで、粒状感を悪化させる恐れが考えられる。しかしながら、前述したように、本実施形態のように1ドット当たりの吐出量が充分少なく、明視距離では形成されたドットが殆ど感知されない場合には、粒状感よりもむしろ「発色ずれ」のほうを大きな画像弊害として考慮する必要がある。
本実施形態においては、高品位な写真画質を実現しようとする場合において、適用するインク滴の量に応じて「粒状感」や「発色ずれ」のような画像弊害の度合いが変化することに着目している。そして、印刷媒体でのドットの大きさが問題視されない程度に充分小さければ、粒状感よりも「発色ずれ」を抑制するほうを重要としている。
加えて、ガマット中のグレー軸以外(温黒調、冷黒調)においても上記の思想は貫かれており、色調調整機能を搭載しても、「発色ずれ」は発生しにくく高品位を保ったモノクロ写真を提供することができる。
印刷媒体に形成されたドットの大きさやその目立ち具合は、印刷媒体の色味や特性などに応じて変わる。よって、「どのくらいの吐出量であれば、粒状感が問題視されないか」について、一概に断定することは出来ない。しかしながら、一般に提供されているインクジェットプリンタやこれに適応可能な記録媒体より判断すると、1ドット当たり2ng以下であれば殆ど問題なく、1ng以下であればより好ましいと言える。
<その他の実施形態>
図5で、印刷しようとする画像が写真と推測される場合、即ち、グレースケール印刷が選択され、かつ印刷媒体としてプロフォトペーパーが選択されて「モノクロ写真モード」が選択される場合にのみ変換処理2(ステップS510)が実行される例を説明した。しかしながら、本実施形態はこの例に限られるものではない。
図5で、印刷しようとする画像が写真と推測される場合、即ち、グレースケール印刷が選択され、かつ印刷媒体としてプロフォトペーパーが選択されて「モノクロ写真モード」が選択される場合にのみ変換処理2(ステップS510)が実行される例を説明した。しかしながら、本実施形態はこの例に限られるものではない。
例えば、印刷しようとする画像が写真以外であっても、グレースケール印刷が選択されているときは、変換処理2を機能させる形態としてもよい。つまり、印刷しようとする画像が写真かどうかは問わず、画像をグレースケールで出力するためのモノクロモードが選択されたときに変換処理2を機能させるようにしてもよい。
この構成によれば、出力対象の画像がモノクロ写真である場合に限られず、グレースケール画像全般に対して、発色ずれを抑制することができる。
以上のような特徴のある、温黒調インクと冷黒調インクは、モノクロ写真モードの印刷時にのみ使うのではなく、カラー印刷時にも有効に利用することを可能とする。
近年、カラー印刷時には印刷色温度という指標により青っぽい色温度の高い状態から黄色っぽい色温度の低い状態ものまで全体的な色被りのコントロールの要求が高まってきている。特にグレー軸近辺の低彩度部分では、ドライバ設定による色温度が高いときには青っぽくするための調整や、色温度が低いときには黄色っぽくするための調整を必要する。
ドライバ設定のUIの一例として図10の中段のスライダに示す。このときには、通常カラー印刷のデフォルト調整値が示す色分解テーブル(ルックアップテーブル)に温黒調インクと冷黒調インクの色材料信号値を単純に加算しておくことで、この色温度コントロールの調整が容易にできるようになる。
カラーモードでのグレー軸に色温度調整を施したときのインク使用例を図11の(a)及び(b)にしめす。図11の(a)はカラーモードにおけるグレー軸が印刷色温度を低く設定(例えば3000K)したときのインク使用量をグラフ化(ルックアップテーブルを模式化)したものである。また、図11の(b)はカラーモードにおけるグレー軸が印刷色温度を高く設定(例えば7000K)したときのインク使用量をグラフ化(ルックアップテーブルを模式化)したものである。
更に、この温黒調インクと冷黒調インクは、紙白自体の色調調整にも使用できる。例えば、やや黄色っぽい紙には印刷データが無い部位にも冷黒調インクを塗布することで紙白をニュートラルに戻せる。逆に、やや青っぽい紙には温黒調インクを用いれば良い。
またヘッドからのインク吐出量のばらつきが原因で色ブレが生じた場合に、もし全体的に色かぶりが青っぽい方へ生じているならば、温黒調インクを塗布することで修正し、逆に黄色っぽい方へ生じているならば冷黒調インクを塗布することで修正が施せる。
このように、カラー印刷時において、インク吐出量のばらつきで基本有彩色インクのバランスが崩れた場合に、キャリブレーションのような働きを温黒調インクと冷黒調インクにさせることもできる。
図7の(a)〜(c)においては、温黒調インク又は冷黒調インクを支配的に使うことについて説明した。しかしながら、温黒調インク、冷黒調インクの各々の淡インク、中濃度インクも搭載できるシステムを構成し、それら複数濃度の温黒調インク、冷黒調インクを支配的に使用するようにしても良い。
この場合、入力画像データが表現する濃度に対する特性が単調増加傾向であることが好ましい。そして、有彩色インクは、「発色ずれ」を抑える役割を担うのみであり、有彩色インクの濃度値は温黒調インク、冷黒調インクの濃度信号値に対して小さな値に設定される。
以上の実施形態においては、図3で示した構成のインクジェット印刷システムを例にとり本発明の説明をしたが、本発明の適用はこのような構成に限定されるものではない。図3に示される各構成が、ホストコンピュータとインクジェットプリンタのどちらに備わっていても良いし、全てが一体的に構成された画像形成システムであってもよい。
また、上記の実施形態では、図4で説明した変換処理の全てをホストコンピュータ101のCPU102が行うものとして説明したが、例えば、処理の一部または全部がインクジェットプリンタ107にて行われる構成としてもよい。また、図5で説明した記録モードの入力や設定が、インクジェットプリンタにて行われる構成であってもよい。
さらに、図6で説明した記録モード設定のための画面も、記載した内容に限定されるわけではない。同図では、グレースケール印刷を選択するためのチェックボックス83が用意されている。しかしながら、例えば、ユーザ自身が画面上で出力画像の色相及び彩度を設定できる構成とし、所定の色相及び彩度が設定された場合に、グレースケールモードが設定されたと判断するものであってもよい。
上記実施形態においては、8色のインクを吐出可能なインクジェットプリンタを用いて説明した。しかしながら、本発明は、インクジェットプリンタ以外の記録装置であっても、複数の色材を用いてカラー画像を表現可能であれば、有効に適用することが出来る。
但し、「発色ずれ」、「色転び」さらに「粒状感」といった現象は、インクジェットプリンタにおける特徴的な画像弊害であるので、本発明は、インクジェットプリンタを適用した場合に、特に有効に活用される。しかしながら、トナーを色材として用いた電子写真方式の印刷装置においてモノクロ画像を印刷する場合の色変換処理にも、本発明を適用できることは、以上の説明からも明らかである。
本実施形態の機能を実現するような各種のデバイスを動作させるように、各種デバイスと接続された装置又はシステム内のコンピュータ(CPU又はMPU)の構成が考えられる。そのような構成の装置又はシステム内のコンピュータ(CPU又はMPU)に図5に示したソフトウェアのプログラムコードが供給され、格納されたプログラムに従って各種デバイスを動作させることによって実施したものも本発明の範疇に含まれる。
その場合、ソフトウェアのプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えば、プログラムコードを格納した記憶媒体が本発明を構成する。
係るプログラムコードを格納する記憶媒体として、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能が実現されるだけではない。例えば、そのプログラムコードが、コンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)又は他のアプリケーションソフト等と共同して、前述の実施形態の機能が実現される場合も考えられる。その場合にでも、係るプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
供給されたプログラムコードが、コンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納されるとする。その後、そのプログラムコードの指示に基づいて、機能拡張ボードや機能格納ユニットに備わるCPU等が、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能を実現する場合が考えられる。そのような場合も本発明に含まれることは言うまでもない。
1 印刷媒体
2 回復ユニット
3 第1搬送ローラ対
4 第2搬送ローラ対
5a、5b、5c、5d、5f、5g、5h インクタンク
6 キャリッジ
7 ベルト
8a、8b プーリ
9 ガイドシャフト
10 キャリッジモータ
11 記録ヘッド
101 ホストコンピュータ
2 回復ユニット
3 第1搬送ローラ対
4 第2搬送ローラ対
5a、5b、5c、5d、5f、5g、5h インクタンク
6 キャリッジ
7 ベルト
8a、8b プーリ
9 ガイドシャフト
10 キャリッジモータ
11 記録ヘッド
101 ホストコンピュータ
Claims (5)
- 温黒調もしくは純黒調もしくは冷黒調の色調で画像を印刷することができる画像処理装置であって、
温黒調で画像を印刷するために用いる温黒調の記録材と、
冷黒調で画像を印刷するために用いる冷黒調の記録材と、
入力画像データが表現する濃度に対する前記温黒調の記録材の量を決定するために用いる第1のルックアップテーブルと、
入力画像データが表現する濃度に対する前記冷黒調の記録材の量を決定するために用いる第2のルックアップテーブルと、
入力画像データが表現する濃度に対する前記温黒調の記録材及び前記冷黒調の記録材の量を決定するために用いる第3のルックアップテーブルと、
前記画像を印刷するにあたり、温黒調と冷黒調と純黒調のうちのいずれかの色調を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された色調に従って、前記第1のルックアップテーブルと前記第2のルックアップテーブルと前記第3のルックアップテーブルのうちのいずれかを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択されたルックアップテーブルを参照し、前記温黒調の記録材と前記冷黒調の記録材のうちの少なくともいずれかを用いて印刷を行う印刷手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記第1のルックアップテーブルは、濃度が高くなるほど、前記温黒調の記録材の量が多くなり、
前記第2のルックアップテーブルは、濃度が高くなるほど、前記冷黒調の記録材の量が多くなり、
前記第3のルックアップテーブルは、濃度が高くなるほど、前記温黒調の記録材及び前記冷黒調の記録材の量が多くなる、特性を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記第3のルックアップテーブルにおいて、
前記温黒調の記録材の量と前記冷黒調の記録材の量とは、いずれの濃度においてもほぼ等しい特性を有することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 記録紙の色味を設定する色味設定手段と、
前記色味設定手段に従って、前記温黒調の記録材または前記冷黒調の記録材に加えて有彩色の記録材を用いるか否かを判定する判定手段と、
入力画像データが表現する濃度に対する前記温黒調の記録材の量と前記有彩色の記録材の量を決定するために用いる第4のルックアップテーブルと、
入力画像データが表現する濃度に対する前記冷黒調の記録材の量と前記有彩色の記録材の量を決定するために用いる第5のルックアップテーブルとを更に備え、
前記判定手段による判定の結果、有彩色の記録材を用いると判定された場合に、
前記選択手段は、更に、前記第4のルックアップテーブルと前記第5のルックアップテーブルのうちのいずれかを選択し、
前記印刷手段は、更に、前記選択手段により選択されたルックアップテーブルを参照し、前記温黒調の記録材または前記冷黒調の記録材に加えて有彩色の記録材を用いて印刷を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記第4及び第5のルックアップテーブルにおいて、前記温黒調と前記冷黒調の記録材の量は、いずれの濃度においても前記有彩色の記録材の量よりも多いことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
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