JP2010141527A - 伝送路損失補償回路及び伝送路損失補償方法 - Google Patents

伝送路損失補償回路及び伝送路損失補償方法 Download PDF

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Abstract

【課題】伝送環境が変化した場合には、その変化に速やかに追従してリニアイコライザの補償強度を変えて高周波成分の損失を補償し、伝送損失に変化が無い場合は、安定した状態を維持する伝送路損失補償回路、及び伝送路損失補償方法を提供する。
【解決手段】高周波成分の伝送路損失を補償するためのリニアイコライザと、リニアイコライザの出力から高周波成分を取り出すためのハイパスフィルタと、ハイパスフィルタ出力のピーク電圧を第一及び第二の基準電圧と比較するピーク検出器と、ピーク検出器の検出結果に基づいて、ピーク電圧が第一の基準電圧と第二の基準電圧との中間の電圧となるようにリニアイコライザの補償強度を制御する制御回路と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、伝送路損失補償回路及び伝送路損失補償方法に関する。特に、高速シリアル通信等において、高周波成分の伝送路損失についてリニアイコライザを用いて補償する伝送路損失補償回路及び伝送路損失補償方法に関する。
高速シリアル伝送において、伝送損失が大きくなるとISI(inter-symbol interference:符号間干渉)ジッタが発生し、受信側のアイ(Eye)開口が小さくなり、タイミングマージンが小さくなってしまう。これは一般に伝送路はローパスフィルタの特性を示し、伝送路が長くなるほど、高周波成分の劣化が大きくなることが原因である。
これを補償する技術の一つとして、高周波成分を強調するリニアイコライザを受信側に搭載する方法がある。伝送路による高周波成分の劣化と、リニアイコライザによる高周波成分の強調が同程度であるとき、リニアイコライザの出力から最適なアイ(Eye)波形を得ることができる。
ただし、リニアイコライザによる高周波成分の強調が弱すぎる場合はジッタ補償が不十分であるし、強すぎる場合にはジッタが増加してしまう。したがってリニアイコライザの補償強度を伝送損失に合わせた最適な設定へ調整する必要がある。
しかしユーザが自由に設定を変更することができないアプリケーションがある。このようなアプリケーションにおいて、長さや損失が極端に異なる様々な伝送路に対応しなければならない場合、リニアイコライザ設定を固定して対応することは困難である。従って、リニアイコライザが高周波成分の伝送路損失を補償する強度について自動調整の機能が必要となる。
図2は、非特許文献1に記載されている自動調整機能を有する従来の伝送路損失補償回路のブロック図である。図2の伝送路損失補償回路は、バッファ21の出力波形が最適となるようにリニアイコライザ20の強度を自動調整する。
図3(a)にリニアイコライザ20が最適設定となっている場合の、バッファ21の出力信号波形を示す。リニアイコライザ20が最適設定のとき、符号の極性が変化する部分(高周波成分)のピーク振幅:Vpp(high)と、符号の極性が変化しない部分(低周波成分)のピーク振幅:Vpp(low)が同レベルとなる。一方、リニアイコライザ20の高周波成分の補償強度が強すぎれば、Vpp(low)よりVpp(high)のレベルが高くなり、補償強度が弱すぎれば、Vpp(low)よりVpp(high)のレベルが低くなることになる(図示せず)。
図3(a)の理想的な出力信号を整流回路22aに入力すると、図3(b)の実線に示す波形となる。図3(a)の符合の極性が変化する部分の波形がSin波であるとすると、そのピーク値に対して整流平均は、2/π倍となるので、符号が変化する部分の整流平均の平均をVave(high)、符号の極性が変化しない部分の平均をVave(low)とすると、最適状態においてVave(high)=Vave(low)×2/πとなる。したがってこの従来技術ではVave(high)=Vave(low)×2/πとなるようにリニアイコライザ強度の調整を行なう。
強度の自動調整は、Vave(low)のレベルに合わせて参照電位Vthを調整する参照電位調整モードと、調整された参照電位に合わせてVave(high)のレベルを調整するリニアイコライザ強度調整モードと、の2つのモードで構成される。この2つのモードを制御ロジック部31のループタイマー26、状態指示回路30およびセレクタ27によって、一定時間毎に切り替えてリニアイコライザ20を制御する。
まず、一つ目のモードである参照電位調整モードでは、整流回路22b→コンパレータ23→フリップフロップ24→セレクタ27→インクリメンタ28b→参照電位生成回路29→整流回路22bのループにより、参照電位Vth=バッファ出力Vave(low)となるように参照電位Vthの調整を行なう。
整流回路22a,22bによりバッファ21の出力および参照電位生成回路29の出力を整流し、コンパレータ23で整流回路22aと22bとの出力レベルを比較する。Vth<Vave(low)のときコンパレータ23からパルスが出力され、フリップフロップ24からハイレベルが出力される。ウェイトタイマー25によって一定期間カウントするまでの間にフリップフロップ24からハイレベルが出力された場合、インクリメンタ28bで設定を1段階上げ、参照電位Vthを引き上げると同時にフリップフロップ24およびループタイマー26をリセットする。
設定を上げていくと、Vth=Vave(low)となり、コンパレータ23からパルスが出力されなくなる。フリップフロップ24の出力がローレベルのままの場合には、インクリメンタ28bは設定コードをインクリメントしない。さらに時間が経過すると、ループタイマー26がタイムアウト信号を出力し、二つ目のモードであるリニアイコライザ強度調整モードへ移行する。
次に、リニアイコライザ強度調整モードでは、整流回路22a→コンパレータ23→セレクタ27→インクリメンタ28a→リニアイコライザ20→バッファ21→整流回路22aのループにより、バッファ出力Vave(high)=Vave(low)×2/πとなるようにVave(high)の調整を行なう。
リニアイコライザ強度調整モードでは参照電位調整モードで調整された参照電位Vth=Vave(low)をVth=Vave(low)×2/πに変更し、参照電位調整モードと同様の調整を行なう。このときインクリメントするのはリニアイコライザ20の設定コードである。
整流回路22a,22bによりバッファ21出力および参照電位Vthを整流し、コンパレータ23でそれらを比較する。Vave(high)<Vth=Vave(low)×2/πのときコンパレータ23からパルスが出力され、フリップフロップ24からハイレベルが出力される。ウェイトタイマー25で一定期間カウントする間にフリップフロップ24からハイレベルが出力された場合、インクリメンタ28aで設定を1段階上げ、リニアイコライザ20の強度を上げると同時にフリップフロップ24およびループタイマー26をリセットする。
設定を上げていくと、Vave(high)=Vth=Vave(low)×2/πとなり、コンパレータ23からパルスが出力されなくなる。一定期間の間、フリップフロップ24の出力がローレベルのままの場合には、インクリメンタ28aは設定コードをインクリメントしない。さらに時間が経つとループタイマー26がタイムアウト信号を出力し、リニアイコライザ強度調整モードを完了する。
上記2つのモードによって、リニアイコライザ強度調整モードが完了すると、バッファ21出力の高周波成分は低周波成分の2/π倍へ調整される。リニアイコライザ強度調整完了後は参照電位調整モードへ戻り、以降2モードを繰り返す。これは異常設定となっても復帰可能にするためと考えられる。
また、非特許文献1には記載されていないが、設定コード更新をインクリメント(一方向)のみとしているのは、デクリメントも行なうと安定状態で調整コードが振動してしまうので、これを回避するためと思われる。
H.Uchiki他、"A 6Gb/s RX Equalizer Adapted Using Direct Measurement of the Equalizer Output Amplitude"、2008年2月4日、ISSCC 2008/SESSION 5/HIGH-SPEED TRANSCEIVERS/5.4
以下の分析は本発明において与えられる。上記非特許文献1に記載された伝送路損失補償回路は、伝送路の状態に変化がある環境で用いるには、以下の課題が残っている。第一の課題は、一度リニアイコライザ設定が最適よりも強すぎる状態となった場合には、これを弱くすることができないことである。また、第二の課題は、動作中レシーバ入力振幅が小さく設定されるなどして、リニアイコライザ出力振幅が小さくなってしまった場合、最適よりも強く補償強度が設定されてしまうことである。
第一の課題の理由は、リニアイコライザ強度調整モードでは、バッファ出力の高周波成分が参照電位を超えるまでリニアイコライザ強度設定を上げるように動作する。しかし、すでに参照電位を超えた場合には、設定が最適な状態にあるのか、それとも補償強度が強すぎる状態にあるのか、それらの状態を区別する手段および設定を下げる(デクリメントする)手段を持たない。結果として、リニアイコライザ強度調整中や強度調整後に、伝送損失が大きい状態から小さい状態へと接続が変化した場合、その変化がリニアイコライザの補償強度に反映されず、伝送損失が小さい場合でもリニアイコライザ設定は強いままとなってしまう。
第二の課題の理由は、参照電位調整モードでは、コンパレータからパルスが出力されなくなる(バッファ低周波成分ピーク=Vave(low)よりも高くなる)まで参照電位の調整が行われる。しかし、一度参照電位が高く調整されると、その後、バッファ出力振幅が小さくなっても、参照電位が高いままなので、パルスは出力されない。よって参照電位が更新されない。リニアイコライザが最適設定となっている状態において、伝送損失がそのままで、振幅だけが小さくなったとすると、参照電位に対して信号の高周波成分が小さいと認識されてしまう。よってリニアイコライザが最適よりも強く設定されてしまう。
上記、課題の原因は、参照電位及びリニアイコライザの補償強度を上げる方向にしか調整できないという仕組みにある。非特許文献1に記載の構成でデクリメントもできるようにすれば、逆に弱く調整することが可能であるが、設定が常時、デクリメントまたはインクリメントを繰り返し、一定の固定値には収束しなくなる。設定を固定するには調整を停止しなければならず、その場合、自動調整が継続されないので、経時的に理想設定からずれてしまっても追従する手段を持たないことになる。
本発明の1つの側面による伝送路損失補償回路は、高周波成分の伝送路損失を補償するためのリニアイコライザと、前記リニアイコライザの出力から高周波成分を取り出すためのハイパスフィルタと、前記ハイパスフィルタ出力のピーク電圧を第一及び第二の基準電圧と比較するピーク検出器と、前記ピーク検出器の検出結果に基づいて、前記ピーク電圧が前記第一の基準電圧と前記第二の基準電圧との中間の電圧となるように前記リニアイコライザの補償強度を制御する制御回路と、を有する。
また、本発明の他の側面による伝送路損失補償方法は、高周波成分の伝送路損失をリニアイコライザを用いて補償する伝送路損失補償方法であって、前記リニアイコライザの出力信号における高周波成分のピーク電圧を検出して第一の基準電圧及び第二の基準電圧と比較し、前記ピーク電圧の絶対値が前記第一、第二の基準電圧の絶対値のいずれよりも小さい場合には、前記リニアイコライザの補償強度を強め、前記ピーク電圧の絶対値が前記第一、第二の基準電圧の絶対値のいずれよりも大きい場合には、前記リニアイコライザの補償強度を弱め、前記ピーク電圧が前記第一、第二の基準電圧の中間電圧であった場合には、前記リニアイコライザの補償強度を維持する。
本発明によれば、伝送環境が変化した場合には、その変化に速やかに追従してリニアイコライザの補償強度を変えて高周波成分の損失を補償し、伝送損失に変化が無い場合は、安定した状態を維持する伝送路損失補償回路、及び伝送路損失補償方法が得られる。
本発明の実施形態について、必要に応じて図面を参照して説明する。なお、実施形態の説明において引用する図面及び図面の符号は実施形態の一例として示すものであり、それにより本発明による実施形態のバリエーションを制限するものではない。
本発明の一実施形態の伝送路損失補償回路は、例えば、図1、14に示すように、高周波成分の伝送路損失を補償するためのリニアイコライザ11と、リニアイコライザ11の出力から高周波成分を取り出すためのハイパスフィルタ12と、ハイパスフィルタ出力Sacのピーク電圧を第一及び第二の基準電圧(VTH0、VTH1)と比較するピーク検出器14と、ピーク検出器14の検出結果に基づいてピーク電圧が第一の基準電圧と第二の基準電圧(VTH0、VTH1)との中間の電圧となるようにリニアイコライザ11の補償強度を制御する制御回路15と、を有する。従って、第一の基準電圧と第二の基準電圧とを用いて、高周波成分のピーク電圧が第一の基準電圧と第二の基準電圧との中間の電圧となるようにリニアイコライザの補償強度を制御するので、伝送環境に変化があり、第一、第二の基準電圧の範囲外となったときには、補償強度を調整と、伝送環境に変化がないときは、安定した状態を維持することができる。
また、本発明の一実施形態の伝送路損失補償回路は、例えば、図1に示すように、第一、第二の基準電圧を生成する高周波基準レベル生成回路13をさらに含んでいる。この高周波基準レベル生成回路13の具体的な構成は、単相信号正側のピーク値を検出する場合(図7)、単相信号負側のピーク値を検出する場合(図10)、単相信号正側と単相信号負側のピーク値を検出する場合(図13)等検出するピーク値に合わせて回路構成を変えることができる。
また、本発明の一実施形態の伝送路損失補償回路は、例えば、図1に示すように、ピーク電圧の絶対値が第一、第二の基準電圧(VTH0、VTH1)の絶対値のどちらよりも小さいことを検出した場合には、補償強度を強めるように制御し、ピーク電圧の絶対値が第一、第二の基準電圧(VTH0、VTH1)の絶対値のどちらよりも大きいことを検出した場合には、前記補償強度を弱めるように制御する。検出するピーク値は、図6に示すように最大のピーク値を検出するものであっても、図9に示すように最小のピーク値を検出するものであっても、図12に示すように最大、最小の両方のピーク値を検出するものであっても、図17に示すように差動値のピークを検出するものであってもよいが、いずれの場合でも、振幅の中心を基準として、ピーク電圧の絶対値が第一、第二の基準電圧(VTH0、VTH1)の絶対値のどちらよりも小さいことを検出した場合には、補償強度を強めるように制御し、ピーク電圧の絶対値が第一、第二の基準電圧(VTH0、VTH1)の絶対値のどちらよりも大きいことを検出した場合には、前記補償強度を弱めるように制御することにより、高周波成分の伝送路損失が補償できる。
また、本発明の一実施形態の伝送路損失補償回路は、例えば、図1に示すように、ピーク検出器14が、クロックに同期して動作し、クロックの一周期の間のピーク電圧を第一及び第二の基準電圧(VTH0、VTH1)と比較して、ピーク電圧のレベルを検出する。従って、図6、9、12に示すように、クロックに同期してピーク電圧を検出できる。クロックの周期は、一周期の間に高周波成分の信号Sacが1サイクル以上含まれる周期とすることが望ましい。しかし、一周期の間に高周波成分の信号の1サイクルが終了しなかった場合は、次の周期まで期間を延ばして判定するようにしても良い。
また、本発明の一実施形態の伝送路損失補償回路は、例えば、図1、19に示すように、制御回路15が、ピーク検出器14の検出結果に基づいてサーモメータコードを用いてリニアイコライザ11を制御する。サーモメータコードを用いてリニアイコライザを制御しているので、コードの変わり目で変化するのは1ビットのみであり、コードを構成する各ビット間にスキューがあったとしても異常なコードが出力されることはない。
また、本発明の一実施形態の伝送路損失補償回路は、例えば、図1、18に示すように、制御回路15が、ピーク検出器14の検出結果によって、左シフト、右シフト、保持のいずれかの動作をするシフトレジスタ151により構成され、左シフト、右シフトにより、1ビットずつサーモメータコードを変化させてリニアイコライザ11を制御する。
また、本発明の一実施形態の伝送路損失補償回路は、例えば、図14〜17に示すように、リニアイコライザ11Aの入力信号及び出力信号が差動信号であり、ピーク検出器14Aが、ハイパスフィルタ出力Sacにおける差動信号のピーク電圧を、第一の基準電圧(VTH1P−VTH1N)及び第二の基準電圧(VTH0P−VTH0N)と比較するピーク検出器である。従って、差動信号のピーク電圧(ピーク電位差)を第一の基準電圧(VTH1PとVTH1Nとの電位差)及び第二基準電圧(VTH0PとVTH0Nとの電位差)と比較してリニアイコライザの補償強度を制御することができる。
また、本発明の一実施形態の伝送路損失補償回路は、例えば、図1、11に示すように、ピーク検出器14が、ハイパスフィルタ出力のハイレベルピーク電圧を第一の基準電圧VTH0pと比較する第一のコンパレータ141aと、ハイレベルピーク電圧を第二の基準電圧VTH1pと比較する第二のコンパレータ142aと、ハイパスフィルタのローレベルピーク電圧を第三の基準電圧VTH0nと比較する第三のコンパレータ141bと、ローレベルピーク電圧を第四の基準電位VTH1nと比較する第四のコンパレータ142bと、を備え、制御回路15が、第一乃至第四のコンパレータの比較結果に基づいて、リニアイコライザの強度を制御する。
また、本発明の一実施形態の伝送路損失補償回路は、例えば、図20に示すように、リニアイコライザ11の前段または後段に設けられた可変利得アンプ111と、可変利得アンプ111とリニアイコライザ11を経た出力信号から低周波成分を取り出すためのローパスフィルタ102と、ローパスフィルタ出力Sdcのピーク電圧を第一及び第二の低周波基準電圧(VTH0A、VTH1A)と比較する低周波ピーク検出器104と、低周波ピーク検出器104の検出結果に基づいてローパスフィルタ出力Sdcのピーク電圧が第一の低周波基準電圧VTH0Aと第二の低周波基準電圧VTH1Aとの中間電圧となるように可変利得アンプ111のゲインを制御するゲイン制御回路105と、をさらに備え、ハイパスフィルタ12が、可変利得アンプ111とリニアイコライザ11を経た出力信号から高周波成分Sacを取り出すフィルタである。従って、入力信号の振幅が一定でない場合でも、可変利得アンプによって低周波成分の振幅を一定幅にすることができるので、リニアイコライザと可変利得アンプによって低周波成分と高周波成分の振幅を一定幅にすることができる。なお、図20では、可変利得アンプ111は、リニアイコライザの前段に設けられているが、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタへの入力を可変利得アンプとリニアイコライザを経た出力信号とすれば、可変利得アンプはリニアイコライザの後段に配置することもできる。
また、本発明の一実施形態の伝送路損失補償回路は、例えば、図20に示すように、上記第一、第二の低周波基準電圧(VTH0A、VTH1A)を生成する低周波基準レベル生成回路103をさらに含む。出力信号の低周波成分の振幅について、低周波基準レベル生成回路によって基準となる電圧レベルを決めることができる。
また、本発明の一実施形態の伝送路損失補償回路は、例えば、図20に示すように、ゲイン制御回路105が、ローパスフィルタ102のピーク電圧の絶対値が第一、第二の低周波基準電圧(VTH0A、VTH1A)の絶対値のいずれよりも小さいことを検出した場合には、ゲインを上げるように制御し、ローパスフィルタ102のピーク電圧の絶対値が第一、第二の基準電圧(VTH0A、VTH1A)の絶対値のいずれよりも大きいことを検出した場合には、前記ゲインを下げるように制御する。かかる制御を行うことにより、出力信号の低周波成分の振幅レベルを一定範囲に安定させることができる。
また、本発明の一実施形態の伝送路損失補償回路は、例えば、図22に示すように、リニアイコライザ11の出力から低周波成分を取り出すためのローパスフィルタ102と、ローパスフィルタ出力Sdcのピーク電圧を第一及び第二の低周波基準電圧(VTH0A、VTH1A)と比較する低周波ピーク検出器104と、低周波ピーク検出器104の検出結果に基づいて第一、第二の低周波基準電圧(VTH0A、VTH1A)の絶対値の大きさを、前記ローパスフィルタ出力のピーク電圧が第一の低周波基準電圧と第二の低周波基準電圧との中間の電圧となるように制御するとともに、第一、第二の基準電圧(VTH0、VTH1)の絶対値の大きさを低周波数基準電圧(VTH0A、VTH1A)のレベルに合わせて制御する基準電圧制御回路と、をさらに含む。すなわち、入力信号の低周波成分の振幅が一定でない場合は、低周波成分の振幅に応じて第一および第二の低周波基準電圧(VTH0A、VTH1A)を制御する他、低周波基準電圧に合わせて、高周波成分の基準電圧を制御することによっても、安定して高周波成分の伝送路損失を補償することができる。
また、本発明の一実施形態の伝送路損失補償方法は、例えば、図6に示すように、高周波成分の伝送路損失をリニアイコライザ11を用いて補償する伝送路損失補償方法であって、リニアイコライザ11の出力信号における高周波成分のピーク電圧PKを検出して第一の基準電圧VTH0及び第二の基準電圧VTH1と比較し、ピーク電圧PKの絶対値が第一、第二の基準電圧(VTH0、VTH1)の絶対値のいずれよりも小さい場合(T0〜T1)には、リニアイコライザの補償強度を強め、ピーク電圧の絶対値が第一、第二の基準電圧(VTH0、VTH1)の絶対値のいずれよりも大きい場合(T4〜T5)には、リニアイコライザの補償強度を弱め、ピーク電圧PKが第一、第二の基準電圧(VTH0、VTH1)の中間電圧であった場合(T2〜T3)には、リニアイコライザの補償強度を維持する。すなわち、ピーク電圧PKが第一、第二の基準電圧(VTH0、VTH1)の中間電圧であった場合は、リニアイコライザの補償強度を変化させずに以前の状態を維持するようにしたので、伝送路に変化が無い場合は、安定した状態を維持できる。
また、本発明の一実施形態の伝送路損失補償方法は、例えば、図6に示すように、高周波成分のピーク電圧をクロックに同期して一周期(T0〜T6の各周期)ごとに検出し、一周期の間のピーク電圧を前記第一、第二の基準電圧と比較し、その結果によって、リニアイコライザの補償強度を制御する。
また、本発明の一実施形態の伝送路損失補償方法は、例えば、図20に示すように、リニアイコライザ11の出力信号における低周波成分のピーク電圧を検出して第一の低周波基準電圧及び第二の低周波基準電圧と比較し、低周波成分のピーク電圧の絶対値が第一、第二の低周波基準電圧の絶対値のいずれよりも小さい場合には、リニアイコライザの入力信号又は出力信号のゲインを上げ、低周波成分のピーク電圧の絶対値が第一、第二の低周波基準電圧の絶対値のいずれよりも大きい場合には、入力信号又は出力信号のゲインを下げ、低周波成分のピーク電圧が前記第一、第二の低周波基準電圧の中間電圧であった場合には、入力信号又は出力信号のゲインを維持する。従って、伝送路における高周波成分及び低周波成分の振幅を一定範囲内に収めることができる。なお、図20では、リニアイコライザの前段に可変利得アンプを設け、リニアイコライザの入力信号の低周波成分のピーク電圧を調整しているが、リニアイコライザの後段に可変利得アンプを設けゲインを調整してもよい。以下、実施例に即し、図面を参照して詳しく説明する。
図1は、実施例1の伝送路損失補償回路のブロック図である。図1において、伝送路損失補償回路はリニアイコライザ11,ハイパスフィルタ12,高周波基準レベル生成回路13,ピーク検出器14,制御回路15からなり、リニアイコライザ調整ループ1を構成している。
リニアイコライザ11は図2に記載の従来例と同様、制御信号により強度を調整可能なアンプである。図4(a)はリニアイコライザ11の回路図であり、図4(b)にその周波数特性を示す。リニアイコライザは低周波の利得を一定として、低周波と高周波利得の利得差(強度)をnビットの制御信号により段階的に調整する。
図4(b)では、8ビットの制御信号により周波数特性を制御している。設定を変更する際に2ビット以上の信号を同時に変化させると、変化させる制御信号間にスキューがあった場合、瞬間的に望まない設定となってしまう。このため1ビットの制御信号だけが変化するように強度設定信号はサーモメータコードで調整しており、”1”となるビット数が多いほど強度が高くなるようにしている。
リニアイコライザ11の補償強度が不足しているとき、出力信号の高周波成分ピークは小さくなり、逆に過度に補償しているときには高周波成分ピークが大きくなる。そこでリニアイコライザ11の出力から高周波成分のみを抽出し、そのピークレベルの大小からリニアイコライザ11の強度調整を行なう。
リニアイコライザ11の出力信号をハイパスフィルタ12に通過させると、ハイパスフィルタ12からは、リニアイコライザ11出力の高周波成分(Sac)が出力される。ピーク検出器14は入力信号(Sac)のピークレベル(PK)と2つの基準電圧(VTH0,VTH1)の大小関係を比較し、この大小関係に対応したUP,DOWN,HOLD信号を出力する。
図5は、ピーク検出器14の構成例を示すブロック図である。ピーク検出器14はコンパレータ141,142、フリップフロップ143,144,145,146、デコーダ147から構成される。図5では入力信号の正側ピーク電圧と2つの基準電圧を比較している。図5において、デコーダ147の内部にデコーダ147の入力信号に対する出力信号の論理を記載している。
図6は図5に示したピーク検出器14の動作を表すタイミングチャートである。クロックタイミングT0〜T1では、入力(IN)の正側ピークレベル(PK)は、PK<VTH0<VTH1である。よってコンパレータ141,142から出力されるフリップフロップ143,144へのセット信号SET0,SET1はローレベルのままとなる。フリップフロップ145,146の入力はローレベルであるため、クロックタイミングT1においてCOMP0、COMP1信号は共にローレベルを出力する。従って、デコーダ147の出力はUP信号がハイレベル、DOWN信号がローレベル、HOLD信号がローレベルとなる。
クロックタイミングT2〜T3では、入力(IN)のピークレベル(PK)は、VTH0<PK<VTH1である。よってコンパレータ141から出力されるフリップフロップ143へのセット信号SET0はパルス列となり、コンパレータ142から出力されるフリップフロップ144へのセット信号SET1はローレベルのままとなる。フリップフロップ145の入力はハイレベルへセットされるが、フリップフロップ146の入力はローレベルのままであるため、クロックタイミングT3においてCOMP0信号がハイレベル、COMP1信号がローレベルとなり、デコーダ147の出力はUP信号がローレベル、DOWN信号がローレベル、HOLD信号がハイレベルとなる。
クロックタイミングT4〜T5では、入力(IN)のピークレベル(PK)は、VTH0<VTH1<PKである。よってコンパレータ141,142から出力されるフリップフロップ143,144へのセット信号SET0,SET1はパルス列となる。フリップフロップ145,146の入力はともにハイレベルへセットされるため、クロックタイミングT5においてCOMP0信号、COMP1信号が共にハイレベルを出力し、デコーダ147出力はUP信号がローレベル、DOWN信号がハイレベル、HOLD信号がローレベルとなる。
図7は、ピーク検出器14へ入力される2つの基準電圧(VTH0, VTH1)を生成する高周波基準レベル生成回路13の回路図である。高周波基準レベル生成回路13は、抵抗R0,R1へ定電流を印加することにより2つの基準電圧VTH0=VM+I×R0,VTH1=VM+I×(R0+R1)を生成する。ここでVMはリニアイコライザ11出力の高周波成分(Sac)の中心電圧レベルである。リニアイコライザが最適設定となるときのSac正側ピークレベルを目標レベル(PKtarget)とした場合、VTH0,VTH1は、VTH0<PKtarget<VTH1となるように決定する。
図5、図7では、入力信号の正側ピークレベルを検出する回路の構成を示したが、ピーク検出器を図8に示す回路構成として負側ピークを検出する方式としても良い。図8のピーク検出器14におけるタイミングチャートを図9に示す。図9のタイミングチャートを図6と比較して分かるように、正側ピークレベルを検出する場合と同様の出力結果となる。このとき高周波基準レベル生成回路は図10に示すような、入力信号の中心電圧(VM)に対し低電位側に電圧を発生する構成とする必要がある。
またピーク検出器14は図11に示すように、正側,負側両方のピークを検出する回路構成としても良い。このとき高周波基準レベル生成回路は図13に示すような、中心電圧(VM)に対し高低両側に電圧を発生する構成とする必要がある。このときのタイミングチャートを図12に示す。図12のタイミングチャートを図6と比較して分かるように、正側ピークレベルを検出する場合と同様の出力結果となる。
さらに図14に示すように、リニアイコライザ11を単相信号出力するのではなく、差動出力とすることも構成可能である。図14は、入出力信号を差動信号とした伝送損失補償回路のブロック図である。この場合、ピーク検出器14Aは図15に示すような構成となる。図15では、差動コンパレータ141A、142Aを使用することで差動信号を入力することができる。高周波基準レベル生成回路13Aは図13と同じ構成である。図15で使用される差動コンパレータの構成例を図16に示す。差動コンパレータは入力差動信号INp−INn>VTHp−VTHnのときハイレベルを出力し、INp−INn<VTHp−VTHnのときローレベルを出力する。ピーク検出器14Aのタイミングチャートを図17に示す。図17のタイミングチャートを図6と比較して分かるように、単相入力の正側ピークレベルを検出する場合と同様の出力結果となる。
図15に示すピーク検出器は差動入力信号の正側ピークの検出する回路構成であるが、単相の場合と同様に負側ピークを検出するコンパレータを設ければ、差動入力信号の負側、正負両側でもピーク検出が可能である。
図1の制御回路15ではリニアイコライザ11を制御するコード信号を生成している。ピーク検出器14の出力信号(UP、DOWN、HOLD)によって、リニアイコライザの高周波成分について、補償強度を強めるか弱めるか保持するかのいずれかを行なう。制御回路15の回路構成の一例を図18(a)に示す。制御回路15の設定コード出力信号がnビットの場合は、図18(b)に示す制御回路基本ユニット151をn個接続して構成する。制御回路15は出力保持が可能な左右の両方向にシフト可能なシフトレジスタとして動作し、その出力信号はサーモメータコードである。図18(b)に示す制御回路基本ユニット151の動作は次のようになる。制御回路基本ユニット151への制御信号UPがハイレベル、DOWNがローレベル、HOLDがローレベルのとき、下位ビット側(図18(a)の右側)からの入力信号Rをクロックタイミングで出力する。同様に制御信号UPがローレベル、DOWNがハイレベル、HOLDがローレベルのとき、上位ビット側(図18(a)の左側)からの入力信号Lをクロックタイミングで出力する。制御信号UPがローレベル、DOWNがローレベル、HOLDがハイレベルのとき、クロックタイミングの直前の状態が保持される。すなわち、クロックタイミングでの状態の変化はない。
設定コード出力信号が8ビットの場合の制御回路15の状態遷移図を図19に示す。
制御回路15へ入力される3種類の状態制御信号(UP,DOWN,HOLD)によってサーモメータコード出力をインクリメント(上位ビット側へシフト)するか、デクリメント(下位ビット側へシフト)するか、状態を保持するかのいずれかに状態遷移する。
次に、実施例1の動作について説明する。Eye開口がクリアな信号は電圧方向のEye開口度(信号の高周波成分)とピーク振幅(信号の低周波成分)は同程度となっている。伝送損失が大きいとき、伝送路のローパス特性によって高周波成分が大きく劣化するため、電圧方向のEye開口度(信号の高周波成分)が小さくなってしまう。リニアイコライザにより高周波利得を上げることで、信号の高周波成分と低周波成分を同程度とし、出力をクリアなEye波形とすることができる。
図1に示すような構成の場合、入力信号の低周波成分(Sdc)振幅をVin_dc,高周波成分(Sac)振幅をVin_ac、リニアイコライザの低周波利得をAe_dc,高周波利得をAe_acとすると、リニアイコライザ出力信号の低周波成分(Veq_dc),高周波成分(Veq_ac)は以下の(1)、(2)式のように表される。
Veq_dc=Vin_dc×Ae_dc・・・(1)
Veq_ac=Vin_ac×Ae_ac・・・(2)
ここで入力信号のピーク振幅すなわち低周波成分(Sdc)振幅(Vin_dc)および、リニアイコライザの低周波利得(Ae_dc)が既知の固定値である場合を考える。入力信号の低周波成分ピーク振幅(Vin_dc)が既知である場合とは、例えば伝送規格により送信側での出力振幅が定められていて(既知)、かつ伝送路の低周波成分損失が小さい、またはある程度予想できる場合などである。一般的に伝送路の低周波成分損失は小さく、伝送路の種類が異なっても低周波成分損失のばらつきは小さい。設計段階でAe_dcが分かっていれば、リニアイコライザ出力の低周波成分(Veq_dc)も既知の固定値である。
一方、伝送路の高周波成分損失は、伝送路の種類によりばらつきが大きいので、入力信号の高周波成分(Vin_ac)は不明である。リニアイコライザ出力をクリアなEye開口とするためには、次のようにすればよい。まず、既知の固定レベルであるリニアイコライザ出力の低周波成分(Veq_dc)ピーク振幅から、リニアイコライザ出力信号の高周波成分の調整目標レベル(PKtarget)を設定しておく。リニアイコライザ出力信号の高周波成分(Veq_ac)ピーク振幅レベル(PK)を観測し、本ピーク振幅レベルが調整目標 (PKtarget)に近づくように、リニアイコライザの高周波利得(Ae_ac)を調整する。
図1は上記を実現するための構成で、具体的な動作は次のようになる。
[リニアイコライザ強度が不足している場合の動作]
リニアイコライザ11出力信号の高周波成分(Sac)のピーク(PK)は最適設定のピークレベル(PKtarget)よりも小さい。よってリニアイコライザ11出力の高周波成分ピークレベル(PK)と2つの基準電圧(VTH0,VTH1)の大小関係はPK<VTH0<VTH1となる。このときピーク検出器14はUP信号がハイレベル、DOWN信号がローレベル、HOLD信号がローレベルを出力する。後段の制御回路15はUP信号がハイレベルであることから、リニアイコライザ11への強度設定を1段階高い信号へ変更する。リニアイコライザ11の強度が上がると、リニアイコライザ11出力の高周波成分ピークレベル(PK)も上昇する。
これら一連の動作はPK≒PKtargetになり、3レベルの大小関係がVTH0<PK<VTH1となるまで継続される。このとき、ピーク検出器14はUP信号がローレベル、DOWN信号がローレベル、HOLD信号がハイレベルを出力する。後段の制御回路15はHOLD信号がハイレベルであることより、リニアイコライザ11への強度設定を保持する。一度安定状態に入ると、PK、VTH0、VTH1の3レベルの大小関係が変わらない限り、強度設定は変化しない。すなわち、設定コードが振動しない。
[リニアイコライザ強度が高過ぎる場合の動作]
リニアイコライザ11出力信号の高周波成分(Sac)のピーク(PK)は最適設定のピークレベル(PKtarget)よりも大きい。よってリニアイコライザ11出力の高周波成分ピークレベル(PK)と2つの基準電圧(VTH0,VTH1)の大小関係はVTH0<VTH1<PKとなる。このときピーク検出器14はUP信号がローレベル、DOWN信号がハイレベル、HOLD信号がローレベルを出力する。後段の制御回路15はUP信号がローレベルより、リニアイコライザ11への強度設定を1段階低い信号へ変更する。リニアイコライザ11の強度が下がると、リニアイコライザ11出力の高周波成分ピークレベル(PK)も低下する。
これら一連の動作はPK≒PKtargetとなり、3レベルの大小関係がVTH0<PK<VTH1となるまで継続される。このとき、ピーク検出器14はUP信号がローレベル、DOWN信号がローレベル、HOLD信号がハイレベルを出力する。後段の制御回路15はHOLD信号がハイレベルとなることより、リニアイコライザ11への強度設定を保持する。一度安定状態に入ると、例えば伝送路が変わり高周波成分損失が変化するなどして、3レベルの大小関係が変わらない限り、強度設定は変化しない(設定コードが振動しない)。
[外的要因によりリニアイコライザ最適設定が変化した場合の動作]
例えば伝送路が変更され、伝送損失が変化すると、リニアイコライザ最適設定が変わる可能性がある。この場合、安定状態(VTH0<PK<VTH1)から、PK<VTH0<VTH1またはVTH0<VTH1<PKへ変化することになる。従って最適設定が変わったとしても、上記いずれかの動作により、新たな最適設定へ自動的に調整される。
以上説明したように、リニアイコライザ強度が不足している場合、および強過ぎる場合のどちらでもリニアイコライザの強度調整が可能である。収束状態においてもVTH0<PK<VTH1の範囲内である限り、設定コードが振動せずに安定した状態を維持することができる。
実施例1は入力振幅が一定かつ予め分かっている場合に有効である。しかし、入力振幅が一定でない場合や、入力振幅の大きさが不明である場合がある。このような場合、実施例2では、入力振幅によらずリニアイコライザ出力振幅を一定レベルに調整する機能(AGC:Auto Gain Control)を付加する。
図20は可変利得アンプの利得調整とリニアイコライザ強度調整を行なう伝送路損失補償回路の構成例である。まず、その構成について説明する。実施例1のリニアイコライザ11の強度調整ループ1に対し、ローパスフィルタ102、低周波基準レベル生成回路103、低周波ピーク検出器104、ゲイン制御回路105、可変利得アンプ111を追加し、新たに可変利得アンプ111→リニアイコライザ11→ローパスフィルタ102→低周波ピーク検出器104→ゲイン制御回路105→可変利得アンプ111からなる利得調整ループを構成する。
可変利得アンプ111はナイキスト周波数以下の全周波数帯域にわたって一律利得倍し、外部より利得の調整が可能な増幅回路である。可変利得アンプ111の回路構成例を図21(a)に、その周波数特性を図21(b)に示す。可変利得アンプ111はmビットの制御信号により、リニアイコライザ11と同様のサーモメータコード制御信号で段階的に電圧利得を調整する。
図21(b)の周波数特性は制御信号が8ビットの例である。図4(b)のリニアイコライザ11と同様、1ビットの制御信号だけが変化するよう、強度設定信号はサーモメータコードで調整しており、”1”となるビット数が多いほど利得が高くなるようにしている。
リニアイコライザ11の出力信号がローパスフィルタ102を通過すると、ローパスフィルタ102からは、リニアイコライザ11出力の低周波成分(Sdc)が出力される。
低周波ピーク検出器104はピーク検出器14と同様の構成とする。低周波ピーク検出器104は入力信号(Sdc)のピークレベル(PK_dc)と2つの基準電圧(VTH0A,VTH1A)の大小関係を比較し、この大小関係に対応したUP,DOWN,HOLD信号を出力する。低周波ピーク検出器104の2つの基準電圧(VTH0A、VTH1A)は低周波基準レベル生成回路103で発生している。VTH0A,VTH1Aは、リニアイコライザ11出力信号の低周波成分(Sdc)の正側ピークレベルを目標レベル(PKtarget_dc)とした場合、VTH0A<PKtarget_dc<VTH1Aとなるように決定する。
可変利得アンプ111の制御信号はリニアイコライザ11と同じサーモメータコードである。従って可変利得アンプ111へのmビット利得設定信号を生成するゲイン制御回路105は、リニアイコライザ11への強度設定信号を生成する制御回路15と同様の構成とすることができる。このとき制御信号がmビットであるため、必要となる制御回路基本構成ユニット151はm個である。
ここでのピーク検出はイコライザ出力信号の正側としているが、図1に示した実施例1の基本構成と同様、信号の負側、正負両側、差動信号の正側、負側、正負両側いずれの構成でも良い。
次に、実施例2の動作原理について説明する。図20において、可変利得アンプ111→リニアイコライザ11→ローパスフィルタ102→低周波ピーク検出器104→ゲイン制御回路105→可変利得アンプ111からなる利得調整ループは、リニアイコライザ11の出力振幅が大きい場合、可変利得アンプ111の利得設定を下げ、小さい場合には利得設定を上げるように作用する。これにより入力振幅の変化によらずリニアイコライザ11の出力振幅が常に一定レベルとなるよう、可変利得アンプ111の利得が自動的に調整される。
図20に示す構成の場合、入力信号の低周波成分(Sdc)振幅をVin_dc、高周波成分(Sac)振幅をVin_ac、リニアイコライザ11の低周波利得をAe_dc、高周波利得をAe_ac、可変利得アンプ111の電圧利得をAvとすると、リニアイコライザ11出力信号の低周波成分(Veq_dc)、高周波成分(Veq_ac)は以下の(3)、(4)式のように表される。
Veq_dc=Vin_dc×Av×Ae_dc・・・(3)
Veq_ac=Vin_ac×Av×Ae_ac・・・(4)
上記(3)、(4)式より、Vin_dcが不明でAe_dcが固定値の場合、Veq_dcを目標レベルに調整するにはAvを変化させればよい。リニアイコライザ出力ピーク振幅すなわち低周波成分(Veq_dc)を目標レベルに調整するための具体的な動作は、次のようになる。まずリニアイコライザ出力信号の低周波成分(Sdc)の調整目標レベル(PKtarget_dc)を任意の値に設定しておく。リニアイコライザ出力信号の低周波成分(Veq_dc)ピーク振幅を観測し、本ピーク振幅が調整目標レベル(PKtarget_dc)に近づくように、可変利得アンプの電圧利得(Av)を調整する。
そして上記リニアイコライザ出力ピーク振幅の調整動作が収束すれば、図1に示した実施例1の場合と同様に、リニアイコライザ強度の自動調整が可能である。具体的には、次のようになる。リニアイコライザ出力ピーク振幅の調整動作が収束していれば、Veq_dc≒PKtarget_dcとなっている。またリニアイコライザ出力信号の低周波成分の調整目標レベル(PKtarget_dc)より、リニアイコライザ出力信号の高周波成分の調整目標レベル(PKtarget_ac)も一意に決定する。よってリニアイコライザ出力信号の高周波成分(Veq_ac)ピーク振幅を観測し、本ピーク振幅が調整目標レベル(PKtarget_ac)に近づくように、リニアイコライザの高周波利得(Ae_ac)の調整を行なう。
さらに、具体的な動作について、入力振幅が小さい場合、入力振幅が大きい場合、入力振幅が変化した場合に分けて説明する。
[入力振幅が小さい場合の動作]
入力振幅が小さい場合は、リニアイコライザ11の出力信号の低周波成分(Sdc)ピーク(PK_dc)は調整目標レベル(PKtarget_dc)よりも小さい。よってリニアイコライザ11出力の低周波成分ピークレベル(PK_dc)と2つの低周波基準電圧(VTH0A、VTH1A)の大小関係はPK_dc<VTH0A< VTH1Aとなる。このとき低周波ピーク検出器104はUP信号がハイレベル、DOWN信号がローレベル、HOLD信号がローレベルを出力する。後段のゲイン制御回路105はUP信号がハイレベルであるので、可変利得アンプ111への利得設定を1段階高い信号へ変更する。
可変利得アンプ111の利得が上がると、リニアイコライザ11出力の低周波成分ピークレベル(PK_dc)も上昇する。これら一連の動作はPK_dc≒PKtarget_dcになり、3レベルの大小関係がVTH0A<PK_dc<VTH1Aとなるまで継続される。このとき、低周波ピーク検出器104はUP信号がローレベル、DOWN信号がローレベル、HOLD信号がハイレベルを出力する。後段のゲイン制御回路105はHOLD信号がハイレベルなので、可変利得アンプ111への利得設定を保持する。一度安定状態に入ると、3レベルの大小関係が変わらない限り、強度設定は変化しない(設定コードが振動しない)。そして上記リニアイコライザ出力ピーク振幅の調整動作が収束すれば、実施例1に示したリニアイコライザ強度の自動調整ループにより、リニアイコライザ11の強度が最適設定に調整される。
[入力振幅が大きい場合の動作]
入力振幅が大きい場合は、リニアイコライザ11出力信号の低周波成分(Sdc)ピーク(PK_dc)は調整目標レベル(PKtarget_dc)よりも大きい。よってリニアイコライザ11出力の低周波成分ピークレベル(PK_dc)と2つの低周波基準電圧(VTH0A、VTH1A)の大小関係はVTH0A<VTH1A<PK_dcとなる。このとき低周波ピーク検出器104はUP信号がローレベル、DOWN信号がハイレベル、HOLD信号がローレベルを出力する。後段のゲイン制御回路105はDOWN信号がハイレベルなので、可変利得アンプ111への利得設定を1段階低い信号へ変更する。
可変利得アンプ111の利得が下がると、リニアイコライザ11出力の低周波成分ピークレベル(PK_dc)は低下する。これら一連の動作はPK_dc≒PKtarget_dcになり、3レベルの大小関係がVTH0A<PK_dc<VTH1Aとなるまで継続される。これ以降は入力振幅が小さい場合と同様である。
[入力振幅が変化した場合の動作]
例えば送信側の出力振幅設定が変更されることにより、入力振幅が変化するとリニアイコライザ出力振幅も変化する。この場合、安定状態(VTH0A<PK_dc<VTH1A)から、PK_dc<VTH0A<VTH1AまたはVTH0A<VTH1A<PK_dcへ変化することになる。従ってリニアイコライザ出力振幅が変わったとしても、上記いずれかの動作により、リニアイコライザ出力振幅は目標レベルへ自動的に調整される。
以上、説明したように、実施例1は入力振幅が一定で、その振幅が予め分かっている場合に有効であるが、実施例2は入力振幅が不定の場合でも、リニアイコライザ強度調整が可能である。
入力振幅が不定の場合でも、リニアイコライザ強度調整が可能とするため、実施例2では入力振幅によらずリニアイコライザ出力振幅を一定レベルに調整する機能(AGC機能:Auto Gain Control)を付加した。その他にも、以下に実施例3として説明するように、リニアイコライザ出力振幅レベルに連動して2つの基準電圧(VTH0,VTH1)、すなわち調整目標レベルを変化させる方式でも、入力振幅によらずリニアイコライザ強度の自動調整が可能である。
図22は、リニアイコライザ出力振幅に連動して基準電圧を調整する実施例3の伝送路損失補償回路のブロック図である。実施例1記載のリニアイコライザ調整ループ1に対して、ローパスフィルタ102、低周波基準レベル生成回路131、低周波ピーク検出器104、基準電圧制御回路105Aを追加し、新たに低周波基準レベル生成回路131→低周波ピーク検出器104→基準電圧制御回路105A→低周波基準レベル生成回路131からなる低周波基準電圧調整ループを構成している。
低周波ピーク検出器104は図5に示したピーク検出器14の構成と同様である。高周波基準レベル生成回路130、低周波基準レベル生成回路131はサーモメータコードによりレベルを調整する。図23に高周波基準レベル生成回路130、低周波基準レベル生成回路131の回路図を示す。高周波基準レベル生成回路130及び低周波基準レベル生成回路131では、抵抗R0,R1に電流を印加することにより、2つの低周波基準電圧VTH0A=VM+(I+m×ΔI)×R0、VTH1A=VM+(I+m×ΔI)×R0+I×R1を生成する。基準電圧は基準電圧制御回路105Aより与えられるサーモメータコードによりΔI×R0の分解能で段階的に切り替えられる。制御信号をサーモメータコードとするのは、リニアイコライザ制御にサーモメータコードを使用しているのと同様にビット間のスキューによりコードの変わり目で異常なコードが出力されないようにするためである。図26では”1”となるビットが多いほど、VTH0,VTH1が低下するように構成している。なお、基準電圧制御回路105Aは、UP、DOWN、HOLD信号に基づいて、サーモメータコードを出力する機能としては、制御回路15と機能は同じであるので、図18の回路構成をそのまま用いることができる。
また、低周波ピーク検出器104でのピーク検出はイコライザ出力信号の正側としているが、図5、図8、図11、図15等に示したピーク検出器14の具体的構成例と同様に、信号の負側、正負両側、差動信号の正側、負側、正負両側いずれの構成でも良い。
次に、実施例3の具体的な動作について、入力振幅が小さい場合、入力振幅が大きい場合、入力振幅が変化した場合に分けて説明する。
[入力振幅が小さい場合の動作]
入力振幅が小さい場合、リニアイコライザ11出力の低周波成分ピークレベル(PK_dc)と2つの低周波基準電圧(VTH0A,VTH1A)の大小関係はPK_dc<VTH0A<VTH1Aとなる。このとき低周波ピーク検出器104はUP信号がハイレベル、DOWN信号がローレベル、HOLD信号がローレベルを出力する。後段の基準電圧制御回路105AはUP信号がハイレベルであるので、高周波基準レベル生成回路130、低周波基準レベル生成回路131に対する設定コードのハイレベルとなるビットを1個増加する。従って、高周波基準レベル生成回路130及び低周波基準レベル生成回路131の基準電圧がともに低下する。これら一連の動作は3レベルの大小関係がVTH0A<PK_dc<VTH1Aとなるまで継続される。このとき、低周波ピーク検出器104はUP信号がローレベル、DOWN信号がローレベル、HOLD信号がハイレベルを出力する。後段の基準電圧制御回路105AはHOLD信号がハイレベルなので、高周波基準レベル生成回路130、低周波基準レベル生成回路131への制御信号が保持される。
一度安定状態に入ると、3レベルの大小関係が変わらない限り、制御信号は変化しない(コードが振動しない)。そして上記低周波基準電圧VTH0A、VTH1Aの調整動作が収束するとき、VTH0,VTH1も振幅に応じて小さくなっているので、実施例1に示したリニアイコライザ強度の自動調整ループにより、リニアイコライザ11の強度が最適設定に調整される。
[入力振幅が大きい場合の動作]
入力振幅が大きい場合、リニアイコライザ11出力の低周波成分ピークレベル(PK_dc)と2つの低周波基準電圧(VTH0A、VTH1A)の大小関係はVTH0A<VTH1A<PK_dcとなる。このとき低周波ピーク検出器104はUP信号がローレベル、DOWN信号がハイレベル、HOLD信号がローレベルを出力する。後段の基準電圧制御回路105AはDOWN信号がハイレベルなので、高周波基準レベル生成回路130、低周波基準レベル生成回路131に対する設定コードのハイレベルとなるビットが1個減少する。従って、高周波基準レベル生成回路130が出力する基準電圧、及び低周波基準レベル生成回路131が出力する低周波基準電圧がともに上昇する。これら一連の動作は3レベルの大小関係がVTH0A<PK_dc<VTH1Aとなるまで継続される。VTH0A<PK_dc<VTH1Aとなった後の動作は、入力振幅が小さい場合と同様である。
[入力振幅が変化した場合の動作]
例えば送信側の出力振幅設定が変更されることにより、入力振幅が変化するとリニアイコライザ出力振幅も変化する。この場合、安定状態(VTH0A<PK_dc<VTH1A)から、PK_dc<VTH0A<VTH1AまたはVTH0A<VTH1A<PK_dcへ変化することになる。従ってリニアイコライザ出力振幅が変わったとしても、上記いずれかの動作により、リニアイコライザ出力振幅は目標レベルへ自動的に調整される。
以上、説明したように本発明の各実施例によれば、伝送損失量によらず、リニアイコライザの強度調整を自動で行なうことができる。また、収束状態においてもリニアイコライザの強度設定信号は変動しない。さらに、安定状態から伝送損失が変化し、リニアイコライザ最適設定が変わっても、自動的に新たな最適設定へ調整できる。加えて、実施例2、3の構成とすれば伝送損失の変化に加え、任意の入力振幅レベルに対応可能であるという効果が得られる。
なお、実施例2の図20では、可変利得アンプ111をリニアイコライザ11の前段に設けているが、ハイパスフィルタ12に入力される信号が、可変利得アンプとリニアイコライザを経た信号であるならば、可変利得アンプ111をリニアイコライザの後段に配置してもよい。ただし、可変利得アンプをリニアイコライザの前段に配置したほうが、リニアイコライザに入力される信号のレベルを最適化できるのでより好ましい。
以上、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例の構成にのみ制限されるものでなく、本発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
本発明の一実施例による伝送路損失補償回路のブロック図である。 非特許文献1に記載の従来の伝送路損失補償回路のブロック図である。 (a)は伝送路損失補償回路における理想的な出力信号の波形図、(b)は図2記載の伝送路損失補償回路における整流回路の理想的な出力信号波形図である。 (a)は本発明の一実施例におけるリニアイコライザの回路図、(b)はその周波数特性図である。 本発明の一実施例におけるピーク検出器のブロック図である。 図5記載のピーク検出器の動作タイミングチャートである。 本発明の一実施例における高周波基準レベル生成回路の回路図である。 本発明の一実施例において入力信号の負側ピーク電圧を検出するピーク検出器の変形例である。 図8記載のピーク検出器の動作タイミングチャートである。 図8記載のピーク検出器に対応する高周波基準レベル生成回路の回路図である。 本発明の一実施例において入力信号の正側及び負側ピーク電圧を検出するピーク検出器の別な変形例である。 図11記載のピーク検出器の動作タイミングチャートである。 図11記載のピーク検出器に対応する高周波基準レベル生成回路の回路図である。 本発明の一実施例において入出力信号を差動信号とした変形例における伝送損失補償回路のブロック図である。 図14記載の変形例における差動ピーク検出器のブロック図である。 図15記載の差動ピーク検出器における差動コンパレータの一構成例を示す回路図である。 図15記載のピーク検出器の動作タイミングチャートである。 本発明の一実施例における制御回路のブロック図である。 図18記載の制御回路の状態遷移図である。 本発明の別な実施例による伝送路損失補償回路のブロック図である。 (a)は図20記載の伝送路損失補償回路における可変利得アンプの回路図、(b)はその周波数特性図である。 本発明のさらに別な実施例による伝送路損失補償回路のブロック図である。 図22記載の伝送損失補償回路における高周波基準レベル生成回路及び低周波基準レベル生成回路の回路図である。
符号の説明
1:リニアイコライザ調整ループ
11、11A、20:リニアイコライザ
12、12A:ハイパスフィルタ
13、13A、130:高周波基準レベル生成回路
14、14A:ピーク検出器
15、15A:制御回路
21:バッファ
22a、22b:整流回路
23、141、141a、141b、142、142a、142b:コンパレータ
141A、142A:差動コンパレータ
24、143〜146:フリップフロップ
25:ウェイトタイマー
26:ループタイマー
27:セレクタ
28a、28b:インクリメンタ
29:参照電位生成回路
30:状態指示回路
31:制御ロジック部
111:可変利得アンプ
147:デコーダ
151:制御回路基本ユニット
102:ローパスフィルタ
103、131:低周波基準レベル生成回路
104:低周波ピーク検出器
105:ゲイン制御回路
105A:基準電圧制御回路

Claims (15)

  1. 高周波成分の伝送路損失を補償するためのリニアイコライザと、
    前記リニアイコライザの出力から高周波成分を取り出すためのハイパスフィルタと、
    前記ハイパスフィルタ出力のピーク電圧を第一及び第二の基準電圧と比較するピーク検出器と、
    前記ピーク検出器の検出結果に基づいて、前記ピーク電圧が前記第一の基準電圧と前記第二の基準電圧との中間の電圧となるように前記リニアイコライザの補償強度を制御する制御回路と、
    を有することを特徴とする伝送路損失補償回路。
  2. 前記第一、第二の基準電圧を生成する高周波基準レベル生成回路をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の伝送路損失補償回路。
  3. 前記ピーク電圧の絶対値が前記第一、第二の基準電圧の絶対値のどちらよりも小さいことを検出した場合には、前記補償強度を強めるように制御し、前記ピーク電圧の絶対値が前記第一、第二の基準電圧の絶対値のどちらよりも大きいことを検出した場合には、前記補償強度を弱めるように制御することを特徴とする請求項1又は2記載の伝送路損失補償回路。
  4. 前記ピーク検出器が、クロックに同期して動作し、前記クロックの一周期の間のピーク電圧を前記第一及び第二の基準電圧と比較して、ピーク電圧のレベルを検出することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の伝送路損失補償回路。
  5. 前記制御回路は、ピーク検出器の検出結果に基づいてサーモメータコードを用いて前記リニアイコライザを制御することを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の伝送路損失補償回路。
  6. 前記制御回路は、前記ピーク検出器の検出結果によって、左シフト、右シフト、保持のいずれかの動作をするシフトレジスタにより構成され、前記左シフト、右シフトにより、1ビットずつ前記サーモメータコードを変化させて前記リニアイコライザを制御することを特徴とする請求項5記載の伝送路損失補償回路。
  7. 前記リニアイコライザの入力信号及び出力信号が差動信号であり、
    前記ピーク検出器が、前記ハイパスフィルタ出力における差動信号のピーク電圧を、前記第一及び第二の基準電圧と比較するピーク検出器であることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の伝送路損失補償回路。
  8. 前記ピーク検出器が、
    前記ハイパスフィルタ出力のハイレベルピーク電圧を前記第一の基準電圧と比較する第一のコンパレータと、
    前記ハイレベルピーク電圧を前記第二の基準電圧と比較する第二のコンパレータと、
    前記ハイパスフィルタのローレベルピーク電圧を第三の基準電圧と比較する第三のコンパレータと、
    前記ローレベルピーク電圧を第四の基準電位と比較する第四のコンパレータと、
    を備え、
    前記制御回路が、前記第一乃至第四のコンパレータの比較結果に基づいて、前記リニアイコライザの強度を制御することを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の伝送路損失補償回路。
  9. 前記リニアイコライザの前段または後段に設けられた可変利得アンプと、
    前記可変利得アンプと前記リニアイコライザを経た出力信号から低周波成分を取り出すためのローパスフィルタと、
    前記ローパスフィルタ出力のピーク電圧を第一及び第二の低周波基準電圧と比較する低周波ピーク検出器と、
    前記低周波ピーク検出器の検出結果に基づいて、前記ローパスフィルタ出力のピーク電圧が前記第一の低周波基準電圧と前記第二の低周波基準電圧との中間電圧となるように前記可変利得アンプのゲインを制御するゲイン制御回路と、
    をさらに備え、
    前記ハイパスフィルタが、前記可変利得アンプと前記リニアイコライザを経た出力信号から高周波成分を取り出すフィルタであることを
    特徴とする請求項1乃至8いずれか1項記載の伝送路損失補償回路。
  10. 前記第一、第二の低周波基準電圧を生成する低周波基準レベル生成回路をさらに含むことを特徴とする請求項9記載の伝送路損失補償回路。
  11. 前記ゲイン制御回路は、前記ローパスフィルタのピーク電圧の絶対値が前記第一、第二の低周波基準電圧の絶対値のいずれよりも小さいことを検出した場合には、前記ゲインを上げるように制御し、前記ローパスフィルタのピーク電圧の絶対値が前記第一、第二の基準電圧の絶対値のいずれよりも大きいことを検出した場合には、前記ゲインを下げるように制御することを特徴とする請求項9又は10記載の伝送路損失補償回路。
  12. 前記リニアイコライザの出力から低周波成分を取り出すためのローパスフィルタと、
    前記ローパスフィルタ出力のピーク電圧を第一及び第二の低周波基準電圧と比較する低周波ピーク検出器と、
    前記低周波ピーク検出器の検出結果に基づいて、前記第一、第二の低周波基準電圧の絶対値の大きさを、前記ローパスフィルタ出力のピーク電圧が前記第一の低周波基準電圧と前記第二の低周波基準電圧との中間の電圧となるように制御するとともに、前記第一、第二の基準電圧の絶対値の大きさを前記低周波数基準電圧のレベルに合わせて制御する基準電圧制御回路と、
    をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項記載の伝送路損失補償回路。
  13. 高周波成分の伝送路損失をリニアイコライザを用いて補償する伝送路損失補償方法であって、
    前記リニアイコライザの出力信号における高周波成分のピーク電圧を検出して第一の基準電圧及び第二の基準電圧と比較し、前記ピーク電圧の絶対値が前記第一、第二の基準電圧の絶対値のいずれよりも小さい場合には、前記リニアイコライザの補償強度を強め、
    前記ピーク電圧の絶対値が前記第一、第二の基準電圧の絶対値のいずれよりも大きい場合には、前記リニアイコライザの補償強度を弱め、
    前記ピーク電圧が前記第一、第二の基準電圧の中間電圧であった場合には、前記リニアイコライザの補償強度を維持することを特徴とする伝送路損失補償方法。
  14. 前記高周波成分のピーク電圧をクロックに同期して一周期ごとに検出し、前記一周期の間のピーク電圧を前記第一、第二の基準電圧と比較し、その結果によって、前記リニアイコライザの補償強度を制御することを特徴とする請求項13記載の伝送路損失補償方法。
  15. 前記リニアイコライザの出力信号における低周波成分のピーク電圧を検出して第一の低周波基準電圧及び第二の低周波基準電圧と比較し、前記低周波成分のピーク電圧の絶対値が前記第一、第二の低周波基準電圧の絶対値のいずれよりも小さい場合には、前記リニアイコライザの入力信号又は出力信号のゲインを上げ、低周波成分のピーク電圧の絶対値が前記第一、第二の低周波基準電圧の絶対値のいずれよりも大きい場合には、前記入力信号又は出力信号のゲインを下げ、
    前記低周波成分のピーク電圧が前記第一、第二の低周波基準電圧の中間電圧であった場合には、前記入力信号又は出力信号のゲインを維持することを特徴とする請求項13又は14記載の伝送路損失補償方法。
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