JP2010139612A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 筐体の操作部が設けられている面と略平行な面に対して画像を投射することができ操作性に優れたプロジェクタを提供する。
【解決手段】 光源24から射出される光により表示部30に表示された投射画像を読み出し投影面に対して投射する投射部44と、前記投射部を収容する筐体4と、前記筐体における前記投影面に対して略平行な面に設けられ、前記投射部に対して指示を行う操作部38とを備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、プロジェクタに関するものである。
机等の設置面に画像を投射するプロジェクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。このプロジェクタにおいては反射光学素子を所定の位置に設置することにより設置面に対して投射画像の投射を行い、反射光学素子を本体に格納することで携帯し易いものとしている。
特開2007ー310194号公報
しかし、このプロジェクタにおいては、投射画像を設置面に対して投射する際に本体に収納されている反射光学素子を所定の位置に設置しなければならならず、設置面に投射された画像を視る際の操作に手間がかかった。
本発明の目的は、筐体の操作部が設けられている面と略平行な面に対して画像を投射することができ操作性に優れたプロジェクタを提供することである。
本発明のプロジェクタは、光源から射出される光により表示部に表示された投射画像を読み出し投影面に対して投射する投射部と、前記投射部を収容する筐体と、前記筐体における前記投影面に対して略平行な面に設けられ、前記投射部に対して指示を行う操作部とを備えることを特徴とする。
本発明のプロジェクタは、筐体の操作部が設けられている面と略平行な面に対して画像を投射することができ優れた操作性を有する。
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態に係るプロジェクタについて説明する。図1は、実施の形態に係るプロジェクタの前面を示す斜視図である。プロジェクタ2は金属やプラスチックからなる筐体4を備え、筐体4の前面6には、筐体4に内蔵された投射ユニット22(図2参照)の投射窓8が設けられている。また、プロジェクタ2の上面には、電源ボタン10、投射の開始するための投射開始ボタン12、投射を終了するための投射終了ボタン14、投射される画像の表示方向を所定の角度回転するための画像回転ボタン16、投射される画像を切り替えるための投射画像切替ボタン18が設けられている。なお、筐体4の上面と下面とは略平行となるように構成され、上面と後面とは略垂直になるように構成されている。また、筐体4の側面には各種入力端子や冷却風の通気口等が設けられている。
図2は、実施の形態に係る投射ユニットの構成を示す図である。投射ユニット22は光源であるLED(発光ダイオード)24、LED24から射出された光を略平行とするための集光レンズ26、入射した光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離する偏光ビームスプリッタ28、投射ユニット22により投射する投射画像を表示するLCOS(反射型液晶素子)30、投射画像を投射するための投射レンズ32及び投射レンズ32から射出された光学像の投影方向を偏向させるためのミラー34を備えている。なお、偏光ビームスプリッタ28の図2における右面28aには、黒色処理等の無反射処理が施されている。
また、ミラー34は投影面に投射される画像に対して台形補正を施すことができるように、所定の曲率を有する曲面ミラーから構成されている。また、後述するように本実施の形態に係るプロジェクタ2においては、プロジェクタ2を水平面上に設置したときに、投射窓8から水平面までの画像の投射距離が一義的に定まるため、当該投射距離だけ離れた位置において鮮明な画像を結像できるように投射ユニット22を構成する光学部材を所定の位置にあらかじめ固定しておくことができる。
図3は、実施の形態に係るプロジェクタのシステム構成を示すブロック図である。プロジェクタ2はCPU36を備え、CPU36には、操作部38、投射画像や投射画像の初期表示方向等のデータを記憶する記憶部40、筐体4の姿勢を検出する姿勢センサ42、記憶部40に記憶された画像や種々のデータを投射する投射ユニット22を構成する投射部44、投射部44により投射される画像の画像データに対して補正を行う画像処理部46が接続されている。
ここで、操作部38は、電源ボタン10、投射開始ボタン12、投射終了ボタン14、表示方向切替ボタン16、投射画像切替ボタン18等を含み、投射部44は、光源であるLED24の点灯及び消灯を行う電源制御部48、投影する画像を表示するLCOS30の表示制御を行う表示制御部50を備えている。また、姿勢センサ42は、筐体4の下面及び背面にそれぞれ設けられた図示しないスイッチにより姿勢を検出し、下面に設けられたスイッチのみにより接触を検知した場合には後述する第1の姿勢であることを検出し、少なくとも背面に設けられたスイッチにより接触を検知した場合には後述する第2の姿勢であることを検出する。
図4は、実施の形態に係るプロジェクタの第1の姿勢における画像の投射を示す図である。図4に示すように、プロジェクタ2は、筐体4の上面に対向する面である下面が水平面Gに接するように直立して設置され、水平面Gと筐体4の上面とは略平行となっている。この場合に姿勢センサ42は第1の姿勢であることを検出する。投射開始ボタン12の操作により投射開始指示が行われると、CPU36は記憶部40から投射する画像の画像データとして、例えば、横長の画像である画像Pの画像データを読み出す。表示制御部50は、投射された画像Pの上方向が筐体4側となるように記憶部40から読み出した画像をLCOS30に表示する。これにより水平面Gは机の表面等の水平あるいは略水平な面であり、投射窓8から水平面Gに対して斜め下方向に投射画像Pが投射され、筐体4の前面6に対向する方向から視やすいものとなる。
ここで、筐体4の下面は、筐体4を設置する際に使用する設置面として機能すると共に、筐体4の前面6に設けられた投射窓8から投射画像Pの投影面である水平面Gまでの距離を規定する距離基準面としても機能する。即ち、筐体4が下面を下にして水平面G上に設置されることにより、筐体4の前面6に設けられた投射窓8から設置面である水平面Gまでの距離が一義的に決定される。このようにして、プロジェクタ2による画像の投射距離が一義的に決定されることにより、投射ユニット22内の光学部材は、当該投射距離だけ離れた位置において投射画像Pが鮮明に結像できるように投射ユニット22内において所定の位置にあらかじめ固定されている。
また、筐体4の下面が水平面Gに接した状態において筐体4の上面に設けられた画像回転ボタン16が操作されると表示制御部50はLCOS30に表示されている画像を所定の角度回転する。プロジェクタ2においては、画像回転ボタン16が1回操作されると、投射される画像が180°回転する設定であるため、図5に示すように投射画像Pは180°回転されプロジェクタ2の方向から視やすいものとなる。
図6は、実施の形態に係るプロジェクタの第2の姿勢における画像の投射を示す図である。図6に示すように、プロジェクタ2は筐体4の前面6に対向する面である後面が水平面Gに接すると共に、下面が水平面Gに略垂直な面である壁面Hに接するようにして設置されている。この場合に姿勢センサ42は第2の姿勢であることを検出する。投射開始ボタン12の操作が行われると、CPU36は、記憶部40から投射する画像の画像データとして、例えば、横長の画像である画像Pの画像データを読み出す。表示制御部50は、投射された画像Pの下方向が筐体4側となるように、記憶部40から読み出した画像をLCOS30に表示する。これにより壁面Hは水平面Gに略垂直な面であり、図6に示すように筐体4の前面6に設けられた投射窓8から壁面Hに対して斜め上方向に投射画像Pが投射される。
ここで、筐体4の後面は筐体4を設置するときに使用する設置面として機能しており、下面は、筐体4の前面6に設けられた投射窓8から、投射画像Pの投影面である壁面Hまでの距離を規定する距離基準面として機能する。即ち、筐体4が後面を下にして水平面G上に設置されると共に、下面が壁面Hに接するようにして設置されることにより、筐体4の正面6に設けられた投射窓8から壁面Hまでの距離が一義的に決定される。
この第2の姿勢においては、投射されている画像を回転させると視難くなるため、画像回転ボタン16の操作による画像の回転指示は無効とする。
なお、画像の投射中において第1の姿勢と第2の姿勢との切り替えを姿勢センサ42により検出した場合には、表示制御部50は投射している画像の表示方向の切り替えを行う。即ち、第1の姿勢から第2の姿勢への切り替えを検出した場合には、表示制御部50は筐体4側に投射される画像の上下が逆になるようにLCOS30に表示している画像を180°回転する。
また、姿勢センサ42は、筐体4の下面及び後面に設けられた図示しないスイッチにより水平面Gへの接触を検出するため、画像の投射中において第1の姿勢と第2の姿勢とを切り替える際に筐体4の下面または後面が設置面である水平面Gに接していないことを検出した場合には、LED24から射出された光が人の目に入ることを防止する等の安全対策のために電源制御部52によりLED24を消灯するようにしてもよい。
本実施の形態に係るプロジェクタによれば、設置面に画像を投射することができ設置面と略平行な面に操作部を配置したため、設置面への投射時に操作が簡単であるだけでなく、垂直面である壁面への投射時にも操作部が操作不能となることはなく、優れた操作性を有する。
なお、上述の実施の形態において、記憶部40から画像を読み出し投射する構成としたが、入力端子を介してパーソナルコンピュータ等の外部機器から入力された画像を投射する構成としてもよい。
また、上述の実施の形態においては、曲面ミラーから構成されるミラー34により投影面に投射される画像に対して台形補正を施す構成としたが、平面ミラーを用いてもよい。この場合には、画像処理部46により投射される画像の画像データに対して投射画像が投影面である水平面G上で矩形となるように台形補正を行う。
また、上述の実施の形態において、姿勢センサ42により筐体4の姿勢を検出する構成としたが、姿勢入力ボタンを設けることによりユーザが筐体4の姿勢を入力し、入力された姿勢を検出する構成としてもよい。
また、上述の実施の形態における第2の姿勢において、筐体4の背面が水平面Gに接し、かつ、下面が壁面Hに接する構成としたが、プロジェクタ4が投影面に投射された画像のフォーカス調整を行うフォーカス調整機構を有する場合には、筐体4の背面が水平面Gに接していれば下面が壁面Hに接しない構成としてもよい。
また、上述の実施の形態において画像回転ボタン16が1回操作されると投射される画像が180°回転する構成を例に説明したが、画像回転ボタン16が1回操作されることにより回転する角度は時計回りに90°または反時計回りに90°でもよく、また、図示しない選択キー及び筐体4の裏面等に備えられた図示しないLCD表示部に表示されたメニュー画面を用い、ユーザが任意の角度を設定できるようにしてよい。例えば、1回の操作で時計回りに90°または反時計回りに90°回転する設定にすれば、プロジェクタ2が観察者に対して左側または右側に位置する場合にも、投射される画像を簡便な操作で視やすいものとすることができる。また、この場合には、画像回転ボタン16を2回操作すると上述の実施の形態における例と同様に投射される画像を180°回転させることができる。
本発明の実施の形態に係るプロジェクタの前面を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る投射ユニットの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るプロジェクタのシステム構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るプロジェクタの画像の投射を示す図である。 本発明の実施の形態に係るプロジェクタの画像の投射を示す図である。 本発明の実施の形態に係るプロジェクタの画像の投射を示す図である。
符号の説明
2…プロジェクタ、4…筐体、6…前面、8…投射窓、22…投射ユニット、24…LED、30……LCOS、34…ミラー、36…CPU、42…姿勢センサ、44…投射部、46…画像処理部、50…表示制御部。

Claims (3)

  1. 光源から射出される光により表示部に表示された投射画像を読み出し投影面に対して投射する投射部と、
    前記投射部を収容する筐体と、
    前記筐体における前記投影面に対して略平行な面に設けられ、前記投射部に対して指示を行う操作部と
    を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記操作部は、前記投射画像の前記表示部に対する表示方向の回転指示を行う画像回転ボタンを含むことを特徴とする請求項1記載のプロジェクタ。
  3. 前記画像回転ボタンは、1回の操作により90°または180°前記投射画像を回転させる回転指示を行うことを特徴とする請求項2記載のプロジェクタ。
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