JP2010138796A - 吸気温センサの異常診断装置 - Google Patents

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秀樹 宮原
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豊和 中嶋
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Kohei Kihata
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Abstract

【課題】吸気温センサの異常の有無を判定する異常診断を行う装置であって、異常診断の判定精度を確保しつつ同異常診断の実行頻度を高めることを可能とする吸気温センサの異常診断装置を提供する。
【解決手段】内燃機関の吸気通路には、吸気を過給する過給機が設けられる。また、吸気通路には、過給機よりも上流側の吸気温を検出する上流側吸気温センサと、過給機よりも下流側の吸気温を検出する下流側吸気温センサとが設けられている。機関の運転中に過給機による吸気の過給圧Pが判定過給圧Pα未満であることを診断実行条件とし、同診断実行条件が満たされるときに、制御装置において、上流側吸気温センサの検出値THAと下流側吸気温センサの検出値THIAとの乖離度合が算出される。算出された乖離度合に基づいて上流側吸気温センサ及び下流側吸気温センサの異常診断が行われる。
【選択図】図2

Description

この発明は内燃機関の吸気通路に設けられた吸気温センサについてその異常の有無を診断する異常診断装置に関する。
従来、こうした吸気温センサの異常診断装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。
この特許文献1の異常診断装置では、機関停止完了から所定時間(以下、ソーク時間と称する)経過した後に温度センサの異常診断処理を行うようにしている。具体的には、機関停止からある程度のソーク時間が経過しており、吸気温センサによる検出値と水温センサによる検出値との乖離度合が十分に小さくなっていると判断することができる時期に、吸気温センサによる検出値と水温センサによる検出値との温度差を算出し、算出された温度差が所定の温度差の範囲内か否かを判定する。そして、算出された温度差が所定の温度差の範囲外である場合には、水温センサ及び吸気温センサのうちのいずれかの温度センサに異常がある旨判定するようにしている。
特開2007‐192045号公報
ところで、吸気を過給する過給機付きの内燃機関において、過給機の上流側吸気通路及び下流側吸気通路にそれぞれ吸気温センサを設けることがあり、こうした上流側吸気温センサ及び下流側吸気温センサといった2つの温度センサに関する異常診断についても、上記従来の装置のような態様にて行うことは可能である。
しかし、上記異常診断を実行するためには、ある程度のソーク時間が必要になるため、同異常診断は頻繁に行うことができない。なお、異常診断を行うために必要なソーク時間を短くすれば、同異常診断の実行頻度を高めることは可能であるが、この場合には、2つの温度センサの検出値についてその乖離度合が十分に小さくなる前に異常診断が行われ、異常が生じていないにもかかわらず吸気温センサが異常である旨の診断がなされてしまう可能性があり、異常診断の精度低下が避けられないものとなる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、2つの吸気温センサの異常の有無を判定する異常診断を行う装置であって、異常診断の精度を確保しつつ同異常診断の実行頻度を高めることを可能とする吸気温センサの異常診断装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、吸気通路に設けられて吸気を過給する過給機と、吸気通路にあって過給機よりも上流側の吸気温を検出する上流側吸気温センサと、吸気通路にあって過給機よりも下流側の吸気温を検出する下流側吸気温センサとを備える車両の内燃機関に適用されて、上流側吸気温センサ及び下流側吸気温センサについて異常の有無を診断する異常診断装置において、機関の運転中であって過給機による吸気の過給圧が所定圧力未満であることを診断実行条件とし、同診断実行条件が満たされるときに、上流側吸気温センサ及び下流側吸気温センサの異常診断を行うとともに上流側吸気温センサの検出値と下流側吸気温センサの検出値との乖離度合が大きいときにそれらセンサの少なくとも一方が異常である旨診断する診断手段を備えることをその要旨とする。
過給機による吸気の過給圧がある程度低いときには、過給に伴う吸気温度の上昇が少ない。そのため、こうした運転状態であれば、上流側吸気温センサの検出値及び下流側吸気温センサの検出値の乖離度合はそれらセンサに異常が生じてなければ比較的小さくなっており、しかもその乖離度合の変化も少なくなっている。そこで、上記構成では、機関の運転中であって過給機による吸気の過給圧が所定圧力未満であることを診断実行条件とし、これが満たされるときに上流側吸気温センサ及び下流側吸気温センサの異常診断を行うようにしている。従って、機関運転中であっても吸気温センサの異常診断を行うことが可能になり、同異常診断の実行頻度を高めることができる。また、上述したように、過給圧が所定圧力未満であってある程度低いときには、上流側吸気温センサの検出値及び下流側吸気温センサの検出値の乖離度合はそれらセンサに異常が生じてなければ比較的小さくなっており、しかもその乖離度合の変化も少ないため、上記条件の成立時に吸気温センサの異常診断を実行してもその判定精度を十分に確保することができる。
このように上記構成によれば、上流側吸気温センサ及び下流側吸気温センサといった2つの吸気温センサについてその異常診断の判定精度を確保しつつ同異常診断の実行頻度を高めることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸気温センサの異常診断装置において、診断手段は、診断実行条件の満たされた状態が所定期間継続されたときに、異常診断を実行することをその要旨とする。
過給圧が上記所定圧力以上である状態から上記所定圧力未満となった直後では、過給機下流側の吸気温の低下が続いているため、上流側吸気温センサの検出値及び下流側吸気温センサの検出値の乖離度合は比較的大きくなっており、しかもその乖離度合の変化も継続して続いている。従って、こうした状況下では、異常診断の判定精度が悪化しやすくなる。この点、上記構成によれば、上記判定実行条件が満たされた状態が所定期間継続されたとき、すなわち過給機下流側の吸気温の低下が収まっている状態であって、上流側吸気温センサの検出値及び下流側吸気温センサの検出値の乖離度合が比較的小さくなっており、しかもその乖離度合の変化も少なくなっているときに上記異常診断が実行される。従って、吸気温センサの異常診断をより正確に行うことが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の吸気温センサの異常診断装置において、所定期間は、過給圧が所定圧力を超えてから同所定圧力未満になるまでの間における過給圧の最大値が高いほど長くなるように可変設定されることをその要旨とする。
過給圧が上記所定圧力以上である状態から上記所定圧力未満となった後における過給機下流側の吸気温の低下についてこれが安定するまでに要する期間は、過給圧が上記所定圧力を超えてから同所定圧力未満になるまでの間における過給圧の最大値、すなわち上記判定実行条件が満たされる直前における過給圧の最大値と正の相関関係にある。より具体的には、過給圧の最大値が高いほど過給機下流側の吸気温は上昇するため、同吸気温の低下が安定するまでに要する期間も過給圧の最大値が高いほど長くなる。この点、上記構成によれば、上記判定実行条件が満たされる直前における過給圧の最大値に基づいて上記所定期間が設定されるため、同所定期間を、下流側吸気温センサの検出値が安定すると想定される時間に合わせて適切に設定することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の吸気温センサの異常診断装置において、吸気通路には、過給機にて過給された吸気を冷却するインタクーラが下流側吸気温センサの上流に備えられており、所定期間は、車両の速度が高いほど短くなるように可変設定されることをその要旨とする。
車両が高速走行しているときには、低速走行しているときと比較してインタクーラによる吸気の冷却効果が高まる。従って、過給機で過給された吸気がインタクーラで冷却される場合は、そのインタクーラの下流にある下流側吸気温センサの検出値の上昇が抑えられるとともに、同検出値の低下も促進される。そのため、車速が高いときほど上記所定期間を短くすることが可能となる。
そこで、上記構成では、診断実行条件が満たされてからの所定期間を車両の速度に基づいて設定するようにしており、これによっても、同所定期間を、下流側吸気温センサの検出値が安定すると想定される時間に合わせて適切に設定することができる。
なお、同構成においては、上述した過給圧の最大値に基づいて設定された上記所定期間を車速に基づいて補正するようにしてもよい。また、車速に基づいて設定された上記所定期間を上述した過給圧の最大値に基づいて補正するようにしてもよい。また、車両の速度に基づいて所定期間を設定する際の具体的な態様としては、例えば、1.診断実行条件が満たされてから所定の減算値をもって所定期間を減算する、2.所定期間が「0」になったときに診断を実行する、3.所定期間を減算する際の減算値については車両の速度が大きいときほどこれを大きく設定する、といった態様を挙げることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の吸気温センサの異常診断装置において、下流側吸気温センサの検出値について、診断実行条件が満たされてからの単位時間あたりの変化量が所定値以下である旨判定されるまでの期間が所定期間として設定されることをその要旨とする。
上記構成によれば、下流側吸気温センサの検出値についてその変化が安定したと直接判定されるまでの期間が上記所定期間として設定される。したがって、同所定期間を、下流側吸気温センサの検出値が安定するまでの時間に合わせて確実に設定することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸気温センサの異常診断装置において、異常診断手段は、乖離度合の平均値に基づいて異常診断を行うことをその要旨とする。
上記構成によれば、乖離度合の平均値に基づいて異常診断が行われる。すなわち、乖離度合の平均値が大きいときにそれら各吸気温センサの少なくとも一方が異常である旨診断する。このため、各吸気温センサの検出値のばらつきによる異常診断の判定精度低下を抑えることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸気温センサの異常診断装置において、吸気通路には、過給機にて過給された吸気を冷却するインタクーラが下流側吸気温センサの上流に備えられており、異常診断手段は、車両の速度が所定速度以上であるときには所定速度未満であるときと比較して所定圧力をより高い圧力値に設定することをその要旨とする。
上述したように、車両が高速走行しているときには、低速走行しているときと比較してインタクーラによる吸気の冷却効果が高まるため、下流側吸気温センサの検出値の上昇が抑えられるようになる。そのため、車速がある程度高いときには、過給圧がある程度大きくても、各吸気温センサの検出値の乖離度合は異常診断の実行可能な範囲内に収まっている。そこで、上記構成では、車両の速度が所定速度以上であるときには所定速度未満であるときと比較して前記所定圧力をより高い圧力値に設定するようにしている。そのため、過給圧がより高い状況下でも異常診断を行うことが可能となり、同異常診断の実行頻度をさらに高めることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸気温センサの異常診断装置において、内燃機関には、機関水温を検出する水温センサが備えられており、上流側吸気温センサの検出値及び下流側吸気温センサの検出値のうち少なくとも一方の検出値を機関水温で補正し、その補正後の検出値にて乖離度合を算出することをその要旨とする。
内燃機関からの受熱によって吸気温センサの検出値が実際の吸気温からずれてしまうことがある。そこで、上記構成では、機関温度と相関関係にある機関水温に基づいて吸気温センサの検出値を補正し、その補正された検出値を使って上記乖離度合を算出するようにしている。従って、機関からの熱影響分が好適に補正された乖離度合を算出することができるようになり、同乖離度合が実際の吸気温により即した値となる。そのため、吸気温センサの異常診断に係る精度を高めることができる。
なお、吸気温センサはその配設箇所等に応じて、内燃機関から受ける熱影響の度合いが異なる。そこで、そうした熱影響の度合を加味して各吸気温の検出値に対する補正度合を異ならせるようにしてもよい。また、内燃機関から受ける熱影響の度合いについて、一方の吸気温センサのみが無視できない程度にその影響を受ける場合には、その一方の吸気温センサの検出値のみを機関水温に基づいて補正するようにしてもよい。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態について、図1〜図3に従って説明する。
図1は、本実施形態の吸気温センサの異常診断装置が適用されるディーゼルエンジン1の構成を示している。このディーゼルエンジン1は、コモンレール方式の燃料噴射装置及び過給機を備えている。また、ディーゼルエンジン1には、気筒毎に燃料噴射弁21が設けられるとともに、各気筒の燃焼室2にそれぞれ吸気通路3及び排気通路4が接続されている。各気筒の燃料噴射弁21は、コモンレール22を介して高圧ポンプ23からの高圧燃料の供給を受け、燃焼室2内への燃料の噴射供給を行う。このように、燃料噴射弁21から噴射された燃料を燃焼室2内で燃焼させることにより、ディーゼルエンジン1の運転が行われることとなる。
ディーゼルエンジン1の吸気通路3には、その上流から下流に向けて、順に、吸気温センサ11、エアフロメータ5、過給機6のコンプレッサ6a、インタクーラ7、吸気温センサ12、そして吸気絞り弁8が配設されている。ここで、吸気温センサ11,12については、吸気通路3にあって過給機6の上流側に配設される吸気温センサを上流側吸気温センサ11、過給機6の下流側であってインタクーラ7の下流側に配設されている吸気温センサを下流側吸気温センサ12と称する。また、吸気通路3は、吸気絞り弁8の下流側に設けられた吸気マニホールド9にて各気筒に対応して分岐している。
上記エアフロメータ5は、吸気通路3を通過する空気の量(吸入空気量)を検出する。また、上流側吸気温センサ11は、吸気通路3における過給機6(コンプレッサ6a)の上流側の空気の温度を検出し、下流側吸気温センサ12は、吸気通路3における過給機6の下流側にあってインタクーラ7によって冷却された空気の温度を検出する。なお、上流側吸気温センサ11の検出値は主に吸入空気量の算出に用いられる一方、下流側吸気温センサ12の検出値は後述するEGR弁の開度を設定する際に主に用いられる。
一方、ディーゼルエンジン1の排気通路4は、各気筒の燃焼室2と連通する排気マニホールド10によって気筒ごとに分岐した状態から1つに集合して、その下流側で過給機6の排気タービン6bに接続されている。
また、ディーゼルエンジン1には、排気の一部を吸気通路3内に再循環させる排気再循環装置(以下、EGR装置と称する)が設けられている。EGR装置は、排気通路4と吸気通路3とを連通するEGR通路18を備えている。EGR通路18の最上流部は、排気通路4の上記排気タービン6bの排気上流側に接続されている。また、EGR通路18には、その上流側から、再循環される排気を冷却するEGRクーラ19、その排気の流量を調整するEGR弁20の順で、それらがそれぞれ配設されている。そして、EGR通路18の最下流部は、吸気通路3の上記吸気絞り弁8の下流側に接続されている。
また、吸気通路3にあって上記EGR弁20の下流側には、吸気通路3における圧力(過給圧P)を検出するための過給圧センサ24を配設されている。
こうしたディーゼルエンジン1の各種制御は、制御装置25により実施されている。制御装置25は、機関制御に係る各種演算処理を実行するCPU、その制御に必要なプログラムやデータが記憶されたROM、CPUの演算結果等が一時記憶されるRAM、外部との間で信号を入力するための入力ポート及び出力するための出力ポート等を備えている。
制御装置25の入力ポートには、上述した各センサに加え、ディーゼルエンジン1の始動や停止の際に操作されるイグニッションスイッチ26、変速機の出力軸の回転等に基づき車両の車速SPを検出する車速センサ27、及びディーゼルエンジン1の機関水温THWを検出する機関水温センサ28等が接続されている。また、制御装置25の出力ポートには、上記吸気絞り弁8、EGR弁20、及び燃料噴射弁21等の駆動回路が接続されている。
制御装置25は、上記各センサから入力される検出信号により把握される機関運転状態に応じて、上記出力ポートに接続された各機器類の駆動回路に指令信号を出力する。こうして、上記吸気絞り弁8の開度調整、上記EGR弁20の開度調整に基づくEGR制御、そして上記燃料噴射弁21の燃料噴射制御等の各種制御が制御装置25により実施される。
ところで、上述のように上流側吸気温センサ及び下流側吸気温センサを設ける内燃機関において、上記2つの吸気温センサに関する異常診断を行うことが可能である。しかし、上記異常診断を実行するためには、機関停止からある程度のソーク時間が必要になるため、同異常診断は頻繁に行うことができない。なお、異常診断を行うために必要なソーク時間を短くすれば、同異常診断の実行頻度を高めることは可能であるが、この場合には、2つの吸気温センサの検出値についてその乖離度合いが十分に小さくなる前に異常診断が行われ、異常が生じていないにもかかわらず吸気温センサが異常である旨の診断がなされてしまう可能性があり、異常診断の精度低下が避けられないものとなる点については上述したとおりである。
そこで、本実施形態においては、吸気温センサの異常診断の判定精度を確保しつつ同異常診断の実行頻度を高めるべく、図2の異常診断ルーチンに示される手順で診断手段に相当する異常診断を行うようにしている。この異常診断は、異常診断装置に相当する制御装置25を通じて行われるものであり、例えば所定時間毎の時間割り込みにて周期的に実行される。
図2に示すように、本実施形態の異常診断ルーチンにおいては、まず、過給圧Pが判定過給圧Pα未満であるか否かが判断される(ステップS110)。
ここで、過給圧Pが判定過給圧Pα未満であるときは、過給に伴う吸気温度の上昇が少ない。そのため、上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAの乖離度合は比較的小さくなっており、しかもその乖離度合の変化も小さくなっている。
こうして、過給圧Pが判定過給圧Pα未満であると判断されると(ステップS110:YES)、次の行程へ移行される。一方、過給圧Pが判定過給圧Pα以上であると判断されると(ステップS110:NO)、過給に伴う吸気温度の上昇が大きいため、上記検出値THAと上記検出値THIAの乖離度合が大きくなっているとして、本ルーチンは一旦終了される。なお、判定過給圧Pαとしては、過給機6による圧縮に伴う下流側吸気温センサ12の検出値THIAの上昇量を限定するための値であり、実験等により予め決められた値である。
つづいて、上述のように過給圧Pが判定過給圧Pα未満であると判断されたタイミングから、過給圧Pが判定過給圧Pα未満のまま所定期間に相当するディレイ時間β経過したか否かが判断される(ステップS120)。そして、過給圧Pが判定過給圧Pα未満のままディレイ時間β経過したと判断されると(ステップS120:YES)、次の行程へ移行される。一方、過給圧Pが判定過給圧Pα未満のままディレイ時間β経過していないと判断されると、過給圧Pはディレイ時間βが経過しないうちに判定過給圧Pα以上となったとして、本ルーチンは一旦終了される。なお、ディレイ時間βの設定方法等、その詳細については後述することとする。
次に、上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAをサンプリング時間γ内において取得する(ステップS130)。ここで、サンプリング時間γ内において、上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAは、それぞれ複数回その値が取得される。さらに、上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAのサンプリング時間γ内における平均値をそれぞれ算出する(ステップS140)。
そして、算出された上流側吸気温センサ11の検出値THAの平均値(平均THA)と下流側吸気温センサ12の検出値THIAの平均値(平均THIA)について、その乖離度合が予め定められた所定値δ未満であるか否かが判断される(ステップS150)。ここで、上記乖離度合が所定値δ以上であると判断されると(ステップS150:NO)、上流側吸気温センサ11及び下流側吸気温センサ12といった2つの吸気温センサについて少なくともそれらの一方が異常であると判定される(ステップS160)。一方、上記乖離度合が所定値δ未満であると判断されると(ステップS150:YES)、上流側吸気温センサ11及び下流側吸気温センサ12といった2つの吸気温センサについて正常であると判定される(ステップS170)。こうしてステップS160又はステップS170の行程により、吸気温センサの異常診断がなされた後、本ルーチンは一旦終了される。
次に、上記異常診断が行われる際における過給圧P及び吸気温センサの検出値THA,THIAの推移の一例を示す図3のタイミングチャートを参照しつつ詳しく説明する。
図3に示すように、過給圧Pが上昇し判定過給圧Pα以上となると(タイミングt1)、そうした過給圧Pの上昇に伴い過給機6を通過後の吸気の温度が上昇するため、下流側吸気温センサ12の検出値THIAも高くなる。そして、こうした過給圧Pの上昇の後、同過給圧Pが下降し判定過給圧Pα未満となる(タイミングt2)。
ここで、過給圧Pが判定過給圧Pα以上である状態から上記判定過給圧Pα未満となった直後では、過給機6の下流側の吸気温の低下が続いているため、上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAの乖離度合は比較的大きくなっており、しかもその乖離度合の変化も継続して続いている。従って、こうした状況下では、異常診断の判定精度が悪化しやすくなる。
こうした異常診断の判定精度の悪化を抑制すべく、本実施形態においては、上記タイミングt2からディレイ時間βが経過するまで過給圧Pが判定過給圧Pα未満である状態が継続されるときに異常診断を実行する。こうすることで、過給機6の下流側の吸気温の低下が収まっている状態であって、上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAの乖離度合が比較的小さくなっており、しかもその乖離度合の変化も少なくなっているときに異常診断が実行されることとなる。なお、ディレイ時間βとしては、下流側吸気温センサから12の検出値THIAがあるべき値に安定するまでに要する時間であり、予め実験によって算出された時間である。
上記タイミングt2からディレイ時間βが経過すると、上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAをサンプリング時間γ内において取得し始める(タイミングt3)。そして、サンプリング時間γが経過し、同サンプリング時間γ内における上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAの平均値をそれぞれ算出する(タイミングt4)。この例では、算出された上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAの平均値の乖離度合(ΔT)が予め定められた所定値δ未満であるとして、上流側吸気温センサ11及び下流側吸気温センサ12といった2つの吸気温センサについて正常であると判定される。また、後述する他の実施形態における異常診断についてのタイミングチャートにおいても、本実施形態と同様に、上記2つの吸気温センサについて正常であると判定される場合の各検出値の推移を示している。
以上説明した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)内燃機関の運転中であって過給機6による吸気の過給圧Pが所定圧力に相当する判定過給圧Pα未満であるときに、診断実行条件が成立しているとして、上流側吸気温センサ11及び下流側吸気温センサ12の異常診断を行うようにしている。従って、機関運転中であっても吸気温センサの異常診断を行うことが可能になり、同異常診断の実行頻度を高めることができる。また、上述したように、過給圧Pが判定過給圧Pα未満であってある程度低いときには、上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAの乖離度合は比較的小さくなっており、しかもその乖離度合の変化も少ないため、上記条件の成立時に吸気温センサの異常診断を実行してもその精度を十分に確保することができる。すなわち、上流側吸気温センサ11及び下流側吸気温センサ12といった2つの吸気温センサについてその異常診断の精度を確保しつつ同異常診断の実行頻度を高めることが可能となる。
(2)過給機6による過給圧Pが判定過給圧Pα未満であるといった診断実行条件が満たされた状態がディレイ時間βの間継続されたとき、すなわち過給機6の下流側の吸気温の低下が収まっている状態であって、上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAの乖離度合が各センサ11,12に異常が生じていなければ比較的小さくなっており、しかもその乖離度合の変化も少なくなっているときに上記異常診断が実行される。従って、吸気温センサの異常診断をより正確に行うことが可能となる。
(3)乖離度合の平均値ΔTに基づいて異常診断が行われるため、各吸気温センサの検出値のばらつきによる異常診断の判定精度低下を抑えることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した第2の実施形態について、図4を参照して説明する。なお、本実施形態と上記第1の実施形態とは、先の図2で示した異常診断ルーチンについてその一部のみが異なっている。そこで、以下では、そうした相違点を中心に、本実施形態における吸気温センサの異常診断について説明する。
図4に示すように、本実施形態における異常診断ルーチンにおいては、上述の第1の実施形態と同様に、まず過給圧Pが判定過給圧Pα未満であるか否かが判断され(ステップS110)、過給圧Pが判定過給圧Pα未満であると判断されると(ステップS110:YES)、次の行程へと移行される。
そして、車速センサ27(図1)により検出された車両の車速SPに応じたディレイ時間減算値Δβを算出し(ステップS220)、予め設定されているディレイ時間βをディレイ時間減算値Δβに基づいて減算する(ステップS222)。
ここで、車両が高速走行しているときには、低速走行しているときと比較してインタクーラ7による吸気の冷却効果が高まる。従って、過給機6で過給された吸気がインタクーラ7で冷却されるため、下流側吸気温センサ12の検出値THIAの上昇が抑えられるとともに、同検出値THIAの低下も促進される。そのため、車速SPが高いときほどディレイ時間βを短くすることが可能となる。
すなわち、本実施形態においては、例えば、車両が高速走行中等、検出される車速SPがある程度高いとき、同車速SPに応じてディレイ時間減算値Δβが比較的大きい値として算出される。したがって、その算出されたディレイ時間減算値Δβに基づいてディレイ時間βが減算されると、同ディレイ時間βが早期に減少することとなる。
次に、ディレイ時間βを車速SPに応じて設定されたディレイ時間減算値Δβによって減算することにより、同ディレイ時間βが「0」以下になったかが判断される(ステップS224)。したがってここで、車速SPが大きいときほどディレイ時間減算値Δβが大きな値に設定されることから、車速SPが大きいときほど早期にディレイ時間βは「0」に収束することとなる。
そして、ディレイ時間βが「0」以下となると(ステップS224:YES)、先の図2に示したルーチンにおけるステップS130へと移行される。同ステップS130以降の行程についても、上述の第1の実施形態と同様に行われる。
以上説明した本実施形態によれば、上記第1の実施形態の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(4)過給圧Pが判定過給圧Pα未満であるといった診断実行条件が満たされてからの所定のディレイ時間βを減算するためのディレイ時間減算値Δβは、車速SPに基づいて同車速SPが大きいときほど大きな値に設定される。そして、同ディレイ時間βからこのディレイ時間減算値Δβを減算するようにしている。したがって、同ディレイ時間βを、下流側吸気温センサ12の検出値THIAが安定すると想定される時間に合わせて適切に設定することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明を具体化した第3の実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。なお、本実施形態と上記第1の実施形態とは、先の図2で示した異常診断ルーチンについてその一部のみが異なっている。そして、本実施形態においては、上記第2の実施形態における上記第1の実施形態との相違点である行程(図4のステップS220、ステップS222、ステップS224)についても、併せて実行するものとする。以下では、そうした第1の実施形態との相違点を中心に、本実施形態における吸気温センサの異常診断について説明する。
図5に示すように、本実施形態における異常診断ルーチンにおいては、上述の第1の実施形態と同様に、まず過給圧Pが判定過給圧Pα未満であるか否かが判断される(ステップS110)。ここで、過給圧Pが判定過給圧Pα未満であると判断されると(ステップS110:YES)、先の図4に示す手順と同様にステップS220〜ステップS170において異常診断がなされる。
一方、過給圧Pが判定過給圧Pα以上であると判断されると(ステップS110:NO)、過給圧Pの最大過給圧Phがホールドされる(ステップS312)。そして次に、この過給圧Pの最大過給圧Phに応じてディレイ時間βが設定される(ステップS314)。具体的には、過給圧Pの最大値である最大過給圧Phが大きいときほどディレイ時間βは長い時間に設定される。
ここで、最大過給圧Phに応じてディレイ時間βを設定するのは、以下の理由によるものである。
過給圧Pが判定過給圧Pα以上である状態から同判定過給圧Pα未満となった後における過給機6の下流側の吸気温の低下について、これが安定するまでに要する期間は、過給圧Pの最大値である最大過給圧Phと正の相関関係にある。より具体的には、過給圧Pの最大過給圧Phが高いほど過給機6の下流側の吸気温は上昇するため、同吸気温の低下が安定するまでに要する期間も過給圧Pの最大値が高いほど長くなる。そのため、最大過給圧Phに応じてディレイ時間βを設定することで、同ディレイ時間βを下流側吸気温センサ12の検出値THIAが安定すると想定される時間に設定するようにしている。
上述のようにディレイ時間βが設定されて、本ルーチンは一旦終了される。そして、上記設定されたディレイ時間βを先の図2に示した異常診断ルーチンにおけるディレイ時間βとして用いるようにしている。
次に、上記異常診断が行われる様子について、過給圧P及び吸気温センサの検出値THA,THIAの推移の一例を示す図6のタイミングチャートを参照しつつ詳しく説明する。
図6に示すように、過給圧Pが上昇し判定過給圧Pα以上となると(タイミングt1)、そうした過給圧Pの上昇に伴い過給機6を通過後の吸気の温度が上昇するため、下流側吸気温センサ12の検出値THIAも高くなる。そして、過給圧Pの最大過給圧Phとしてホールドされると(タイミングt2)、同最大過給圧Phに応じてディレイ時間βを長く設定する。
そして、過給圧Pが判定過給圧Pα未満となると(タイミングt3)、上記第1の実施形態と同様に、さらに最大過給圧Phに基づいて設定されたディレイ時間βが経過した後に上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAをサンプリング時間γ内において取得し始める(タイミングt4)。そして、サンプリング時間γが経過し、同サンプリング時間γ内における上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAの平均値をそれぞれ算出する(タイミングt5)。
以上説明した本実施形態によれば、上記第1及び第2の実施形態の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(5)過給圧Pが判定過給圧Pα未満であるといった診断実行条件が満たされる直前における過給圧Pの最大値である最大過給圧Phに基づいてディレイ時間βが設定されるため、同ディレイ時間βを、下流側吸気温センサ12の検出値THIAが安定すると想定される時間に合わせて適切に設定することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明を具体化した第4の実施形態について、図7及び図8を参照して説明する。なお、本実施形態と上記第1の実施形態とは、先の図2で示した異常診断ルーチンについてその一部のみが異なっている。以下では、そうした相違点を中心に、本実施形態における吸気温センサの異常診断について説明する。
図7に示すように、本実施形態における異常診断ルーチンにおいては、上述の第1の実施形態と同様に、まず過給圧Pが判定過給圧Pα未満であるか否かが判断される(ステップS110)。ここで、過給圧Pが判定過給圧Pα未満であると判断されると(ステップS110:YES)、下流側吸気温センサ12の検出値THIAの単位時間あたりの変化量が判定値THIAP以下であるか否かが判断される(ステップS420)。ここで、下流側吸気温センサ12の検出値THIAの単位時間あたり変化量が判定値THIAPより大きいと判断される間は(ステップS420:NO)、ステップS420にて繰り返し判断が実行される。そして、下流側吸気温センサ12の検出値THIAの単位時間あたり変化量が判定値THIAP以下となると(ステップS420:YES)、下流側吸気温センサ12の検出値THIAについてその変化が安定したとして、先の図2のステップS130へと移行する。なお、上記判定値THIAPは、下流側吸気温センサ12の検出値THIAについてその変化が安定したと想定される変化量に設定されており、予め実験によって算出された値である。
こうして、過給圧Pが判定過給圧Pα未満となってから、下流側吸気温センサ12の検出値THIAの単位時間あたり変化量が判定値THIAP以下となるまでの時間がディレイ時間βに相当する。
次に、上記異常診断が行われる様子について、過給圧P、吸気温センサの検出値THA,THIA、そして下流側吸気温センサ12の検出値THIAの変化量の推移の一例を示す図8のタイミングチャートを参照しつつ詳しく説明する。
図8に示すように、過給圧Pが上昇し判定過給圧Pα以上となると(タイミングt1)、そうした過給圧Pの上昇に伴い過給機6を通過後の吸気の温度が上昇するため、下流側吸気温センサ12の検出値THIAも高くなる。さらに、下流側吸気温センサ12の検出値THIAの上昇に伴い、下流側吸気温センサ12の検出値THIAの変化量(図8ではその絶対値を示す)も判定値THIAPを超えて大きくなる。
そして、そうした過給圧Pの上昇の後、同過給圧Pは下降し判定過給圧Pα未満となる(タイミングt2)。このタイミングt2から下流側吸気温センサ12の検出値THIAの変化量が判定値THIAP以下となるまでの時間が、ディレイ時間βに相当し、同ディレイ時間βの間で下流側吸気温センサ12の検出値THIAが安定したと想定される。
そして、上記ディレイ時間βの経過後、上記第1の実施形態と同様に、上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAをサンプリング時間γ内において取得し始める(タイミングt3)。そして、サンプリング時間γが経過し、同サンプリング時間γ内における上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAの平均値をそれぞれ算出する(タイミングt4)。
以上説明した本実施形態によれば、上記第1の実施形態の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(6)下流側吸気温センサ12の検出値THIAについてその変化が安定したと直接判定されるまでの期間がディレイ時間βとして設定される。したがって、同ディレイ時間βを、下流側吸気温センサ12の検出値THIAが安定するまでの時間に合わせて確実に設定することができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明を具体化した第5の実施形態について、図9及び図10を参照して説明する。なお、本実施形態と上記第1の実施形態とは、先の図2で示した異常診断ルーチンについてその一部のみが異なっている。以下では、そうした相違点を中心に、本実施形態における吸気温センサの異常診断について説明する。
図9に示すように、本実施形態における異常診断ルーチンにおいては、まず車速SPが所定速度ω以上であるか否かが判断される(ステップS502)。
ここで、車両が高速走行しているときには、低速走行しているときと比較してインタクーラ7による吸気の冷却効果が高まるため、下流側吸気温センサ12の検出値THIAの上昇が抑えられるようになる。そのため、車速SPがある程度高いときには、過給圧Pが上記判定過給圧Pαを超えていても、各吸気温センサの検出値の乖離度合は異常診断の実行可能な範囲内に収まっている。
そこで、上記ステップS502において、車速SPが所定速度ω以上であると判断されると(ステップS502:YES)、過給圧Pを比較的高く設定しても、各吸気温センサの検出値の乖離度合は異常診断の実行可能な範囲内に収まっているとして、判定過給圧Pαとして第2判定過給圧Pα2を設定する(ステップS504)。一方、車速SPが所定速度ω未満であると判断されると(ステップS502:NO)、判定過給圧Pαとして第1判定過給圧Pα1を設定する(ステップS506)。こうした第1判定過給圧Pα1と第2判定過給圧Pα2の高低関係としては、同第2判定過給圧Pα2が第1判定過給圧Pα1よりも高い圧力値に設定されている。また、本実施形態における第1判定過給圧Pα1は、上述の第1〜第4の実施形態における判定過給圧Pαと同程度の値に設定されているものとする。
こうして、判定過給圧Pαとして上記第1判定過給圧Pα1又は上記第2判定過給圧Pα2が設定された後、本異常診断ルーチンは先の図2に示したステップS110へ移行される。なお、ステップS110以降の行程においては、上述のように設定された第1判定過給圧Pα1又は第2判定過給圧Pα2が判定過給圧Pαとして用いられる。
次に、上記異常診断が行われる様子について、過給圧P、吸気温センサの検出値THA,THIA、そして車速SPの推移の一例を示す図10のタイミングチャートを参照しつつ詳しく説明する。なお、図10に示す各検出値の推移の一例は、ディーゼルエンジン1が始動された時点から異常診断が実行される場合である。
図10において、ディーゼルエンジン1が始動された時点をタイミング「0」として示す。同タイミング「0」からタイミングt2にかけて示すように、車速SPが所定速度ω未満である間は、過給圧Pが第1判定過給圧Pα1未満であることが診断実行条件として設定される。
ここで、まず過給圧Pが第1判定過給圧Pα1未満であるといった診断実行条件が満たされている(タイミング「0」からタイミングt1)。しかしながら、タイミング「0」からタイミングt1までについて、経過時間がディレイ時間βに満たないため、上記診断実行条件が満たされた状態がディレイ時間β継続されていないと判断され異常診断の実行判定が行われない。
つづいて、タイミングt1からタイミングt2にかけては、上述の通り車速SPが所定速度ω未満であることにより、判定過給圧Pαとして上記第2判定過給圧Pα2よりも低い値の第1判定過給圧Pα1が設定されている。すなわち、タイミングt1からタイミングt2にかけては、第1判定過給圧Pα1未満であるといった診断実行条件が満たされていないため、異常診断が行われない。
そして、タイミングt2以降に示すように、車速SPが所定速度ω以上となると、過給圧Pが第2判定過給圧Pα2未満であることが診断実行条件として設定される。
過給圧Pが第2判定過給圧Pα2未満であるといった診断実行条件が満たされていると判断されると(タイミングt2)、上述の第1の実施形態と同様に、上記診断実行条件が満たされたままディレイ時間βが経過した後、上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAをサンプリング時間γ内において取得し始める(タイミングt3)。そして、サンプリング時間γが経過し、同サンプリング時間γ内における上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAの平均値をそれぞれ算出する(タイミングt4)。
以上説明した本実施形態によれば、上記第1の実施形態の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(7)判定過給圧Pαとして設定される値、すなわち第1判定過給圧Pα1よりも高い第2判定過給圧Pα2を設定するようにしており、車速SPが所定速度ω以上であるときには、診断実行条件として設定された判定過給圧Pαを第2判定過給圧Pα2に変更するようにしている。そのため、過給圧Pがより高い状況下でも異常診断を行うことが可能となり、同異常診断の実行頻度をさらに向上させることができる。
(第6の実施形態)
次に、本発明を具体化した第6の実施形態について、図11及び図12を参照して説明する。なお、本実施形態と上記第1の実施形態とは、先の図2で示した異常診断ルーチンについてその一部のみが異なっている。とくに、上記第1の実施形態における過給圧Pについての診断実行条件が満たされた後であって、さらに同診断実行条件が満たされたままディレイ時間βが経過したと判断されるときに、実行される行程が異なる。以下では、そうした相違点を中心に、本実施形態における吸気温センサの異常診断について説明する。
図11に示すように、本実施形態における異常診断ルーチンにおいては、まず、機関水温THWに基づいて補正値Rを算出する(ステップS602)。そして、算出された補正値Rで下流側吸気温センサ12の検出値THIAを補正する(ステップS604)。この機関水温THWは、上記第1の実施形態にて述べたように、機関水温センサ28から検出される。
ここで、ディーゼルエンジン1からの受熱によって吸気温センサの検出値が実際の吸気温からずれてしまうことがある。また、吸気温センサはその配設箇所等に応じて、ディーゼルエンジン1から受ける熱影響の度合いが異なる。そこで、本実施形態では、とくに、吸気温センサのうちで下流側吸気温センサ12が、ディーゼルエンジン1から受ける熱影響が大きいとして、下流側吸気温センサ12の検出値THIAを機関水温THWに基づく補正値Rで同検出値THIAが小さくなるよう補正するようにしている。
こうした補正値Rによる下流側吸気温センサ12の検出値THIAの補正が行われると、本異常診断ルーチンは先の図2におけるステップS110へと移行される。なお、同ステップS110以降の行程においては、下流側吸気温センサ12の検出値THIAに代えて上述のように補正値Rにより補正された検出値THIAを用いる。
次に、上記異常診断が行われる様子について、過給圧P、吸気温センサの検出値THA,THIA、そして機関水温THWの推移の一例を示す図12のタイミングチャートを参照しつつ詳しく説明する。
図12に示すように、過給圧Pが上昇し判定過給圧Pα以上となると(タイミングt1)、そうした過給圧Pの上昇に伴い過給機6を通過後の吸気の温度が上昇するため、下流側吸気温センサ12の検出値THIAも高くなる。
また、こうした過給圧Pの上昇によるほか、下流側吸気温センサ12の検出値THIAはディーゼルエンジン1から受ける熱影響によっても高くなる。ディーゼルエンジン1から受ける熱影響について、機関水温THWに基づいて算出された補正値Rで下流側吸気温センサ12の検出値THIAを補正すると、補正後の下流側吸気温センサ12の検出値THIAとして図示されているように、ディーゼルエンジン1からの熱影響分が補正される。
そして、上記第1の実施形態と同様に、過給圧Pが下降し判定過給圧Pα未満となると(タイミングt2)、さらに過給圧Pが判定過給圧Pα未満である状態のままディレイ時間β経過してから、上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAをサンプリング時間γ内において取得し始める(タイミングt3)。そして、サンプリング時間γが経過し、同サンプリング時間γ内における上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAの平均値をそれぞれ算出する(タイミングt4)。
以上説明した本実施形態によれば、上記第1の実施形態の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(8)機関温度と相関関係にある機関水温THWに基づいて下流側吸気温センサ12の検出値THIAを補正し、その補正された検出値を使って上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAの乖離度合を算出するようにしている。従って、ディーゼルエンジン1からの熱影響分が好適に補正された乖離度合を算出することができるようになり、同乖離度合が実際の吸気温により即した値となる。そのため、吸気温センサの異常診断に係る判定精度を高めることができる。
尚、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記第3の実施形態においては、過給圧Pの最大値である最大過給圧Phに基づいて設定されたディレイ時間βを、車速SPに基づいて算出されたディレイ時間減算値Δβによって減算するようにしていた。この他、車速に基づいて設定されたディレイ時間βを最大過給圧に基づいて補正するようにしてもよい。
・上記第3の実施形態においては、最大過給圧Phに基づいてディレイ時間βを設定することと、車速SPに基づいてディレイ時間減算値Δβを算出することの、2つの補正を行うようにしていた。この他、最大過給圧Phに基づくディレイ時間βの設定等、過給圧の最大値に基づくディレイ時間βの補正のみを行うようにしてもよい。
・上記第5の実施形態においては、ディーゼルエンジン1が始動された時点にて異常診断が実行されていたが、上記第1〜第4、及び第6の実施形態と同様に、例えば所定時間毎の時間割り込みにて周期的に実行されるようにしてもよい。また、反対に、上記第1〜第4、及び第6の実施形態において、上記第5の実施形態のように、ディーゼルエンジン1が始動された時点にて異常診断が実行されるようにしてもよい。
・上記第6の実施形態においては、機関温度と相関関係にある機関水温THWに基づいて補正値Rを算出するとともに、同補正値Rで下流側吸気温センサ12の検出値THIAを補正することとした。こうした補正値としては、内燃機関からの熱影響分を補正するためのものであればよく、機関水温THW以外の検出値、例えば潤滑油温に基づいて算出するようにしてもよい。
・上記第6の実施形態においては、下流側吸気温センサ12がディーゼルエンジン1からの熱影響を受けるとして、同下流側吸気温センサ12の検出値THIAを補正することとした。この他、上流側吸気温センサが内燃機関からの熱影響が懸念される場合は、上流側吸気温センサの検出値についてのみ、上述のような補正を行うようにしてもよいし、上流側吸気温センサ及び下流側吸気温センサの両方について、各検出値を補正するようにしてもよい。
・上記第1〜第6の実施形態においては、過給圧Pが判定過給圧Pα未満となってから、さらに過給圧Pが判定過給圧Pα未満のままディレイ時間β経過することをもって、異常診断を実行判定するようにした。この他、上記ディレイ時間βを設けず、過給圧Pが判定過給圧Pα未満となったことをもって異常診断を実行するようにしてもよい。こうした形態においては、上記第1の実施形態の効果における(1)及び(3)に準ずる効果が得られる。
・上記第1〜第6の実施形態においては、上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAの乖離度合として、サンプリング時間γにおける各平均値の差を算出するようにした。この他、上記乖離度合として、各吸気温センサの検出値の差を算出することによって各吸気温センサの乖離度合を判断するようにしてもよい。こうした形態においては、上記第1の実施形態の効果における(1)及び(2)に準ずる効果が得られる。
・上記第1〜第6の実施形態においては、過給圧Pが判定過給圧Pα未満となってから、さらに過給圧Pが判定過給圧Pα未満のままディレイ時間β経過した後、上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAのサンプリング時間γにおける平均値の差を算出するようにした。この他、過給圧Pが判定過給圧Pα未満となってから、ディレイ時間βを設けず、上流側吸気温センサ11の検出値THA及び下流側吸気温センサ12の検出値THIAの差を算出することによって各吸気温センサの乖離度合を判断するようにしてもよい。こうした形態においては、上記第1の実施形態の効果における(1)に準ずる効果が得られる。
・コモンレール方式の燃料噴射装置及び過給機を備えるディーセルエンジンに本発明を適用したが、過給機及び同過給機の上流及び下流の吸気温をそれぞれ検出する2つの吸気温センサを備える内燃機関であれば、ガソリンエンジンに本発明を適用することができる。
この発明に係る吸気温センサの異常診断装置を具体化した第1の実施形態であって、これが適用される内燃機関を示す模式図。 同実施形態にかかる吸気温センサの異常診断手順を示すフローチャート。 (a),(b)時間経過に対する過給圧及び吸気温センサの検出値の推移を示すタイムチャート。 第2の実施形態にかかる吸気温センサの異常診断手順を示すフローチャート。 第3の実施形態にかかる吸気温センサの異常診断手順を示すフローチャート。 (a),(b)時間経過に対する過給圧及び吸気温センサの検出値の推移を示すタイムチャート。 第4の実施形態にかかる吸気温センサの異常診断手順を示すフローチャート。 (a),(b),(c)時間経過に対する過給圧、吸気温センサの検出値及び下流側吸気温センサの検出値の変化量の推移を示すタイムチャート。 第5の実施形態にかかる吸気温センサの異常診断手順を示すフローチャート。 (a),(b),(c)時間経過に対する過給圧、吸気温センサの検出値及び車速の推移を示すタイムチャート。 第6の実施形態にかかる吸気温センサの異常診断手順を示すフローチャート。 (a),(b),(c)時間経過に対する過給圧、吸気温センサの検出値及び機関水温の推移を示すタイムチャート。
符号の説明
1…ディーゼルエンジン、2…燃焼室、3…吸気通路、4…排気通路、5…エアフロメータ、6…過給機、6a…コンプレッサ、6b…排気タービン、7…インタクーラ、8…吸気絞り弁、9…吸気マニホールド、10…排気マニホールド、11…上流側吸気温センサ、12…下流側吸気温センサ、18…EGR通路、19…EGRクーラ、20…EGR弁、21…燃料噴射弁、22…コモンレール、23…高圧ポンプ、24…過給圧センサ、25…制御装置、26…イグニッションスイッチ、27…車速センサ、28…機関水温センサ。

Claims (8)

  1. 吸気通路に設けられて吸気を過給する過給機と、前記吸気通路にあって前記過給機よりも上流側の吸気温を検出する上流側吸気温センサと、前記吸気通路にあって前記過給機よりも下流側の吸気温を検出する下流側吸気温センサとを備える車両の内燃機関に適用されて、前記上流側吸気温センサ及び前記下流側吸気温センサについて異常の有無を診断する異常診断装置において、
    前記機関の運転中であって前記過給機による吸気の過給圧が所定圧力未満であることを診断実行条件とし、同診断実行条件が満たされるときに、前記上流側吸気温センサ及び前記下流側吸気温センサの異常診断を行うとともに前記上流側吸気温センサの検出値と前記下流側吸気温センサの検出値との乖離度合が大きいときにそれらセンサの少なくとも一方が異常である旨診断する診断手段を備える
    ことを特徴とする吸気温センサの異常診断装置。
  2. 請求項1に記載の吸気温センサの異常診断装置において、
    前記診断手段は、前記診断実行条件の満たされた状態が所定期間継続されたときに、前記異常診断を実行する
    ことを特徴とする吸気温センサの異常診断装置。
  3. 請求項2に記載の吸気温センサの異常診断装置において、
    前記所定期間は、前記過給圧が前記所定圧力を超えてから同所定圧力未満になるまでの間における前記過給圧の最大値が高いほど長くなるように可変設定される
    ことを特徴とする吸気温センサの異常診断装置。
  4. 請求項2又は3に記載の吸気温センサの異常診断装置において、
    前記吸気通路には、前記過給機にて過給された吸気を冷却するインタクーラが下流側吸気温センサの上流に備えられており、
    前記所定期間は、前記車両の速度が高いほど短くなるように可変設定される
    ことを特徴とする吸気温センサの異常診断装置。
  5. 請求項2に記載の吸気温センサの異常診断装置において、
    前記下流側吸気温センサの検出値について、前記診断実行条件が満たされてからの単位時間あたりの変化量が所定値以下である旨判定されるまでの期間が前記所定期間として設定される
    ことを特徴とする吸気温センサの異常診断装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸気温センサの異常診断装置において、
    前記異常診断手段は、前記乖離度合の平均値に基づいて前記異常診断を行う
    ことを特徴とする吸気温センサの異常診断装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸気温センサの異常診断装置において、
    前記吸気通路には、前記過給機にて過給された吸気を冷却するインタクーラが下流側吸気温センサの上流に備えられており、
    前記異常診断手段は、前記車両の速度が所定速度以上であるときには所定速度未満であるときと比較して前記所定圧力をより高い圧力値に設定する
    ことを特徴とする吸気温センサの異常診断装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸気温センサの異常診断装置において、
    前記内燃機関には、機関水温を検出する水温センサが備えられており、
    前記上流側吸気温センサの検出値及び前記下流側吸気温センサの検出値のうち少なくとも一方の検出値を前記機関水温で補正し、その補正後の検出値にて前記乖離度合を算出する
    ことを特徴とする吸気温センサの異常診断装置。
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