JP2012219772A - 内燃機関の回転速度制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アイドル制御の異常判定をより精度よく行うことのできる内燃機関の回転速度制御装置を提供する。
【解決手段】制御装置25は、機関回転速度が目標アイドル回転速度となるようにアイドル制御を実行する。そして、アイドル制御の実行中において、吸気通路3に設けられた吸気圧センサ50により検出される吸気圧が所定値以下であり且つ機関回転速度が所定値以下である状態が所定時間継続したときには、アイドル制御に異常有りと判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、機関回転速度が目標アイドル回転速度となるようにアイドル制御を実行する内燃機関の回転速度制御装置に関するものである。
内燃機関では、アイドル運転状態での機関回転速度を目標アイドル回転速度に維持するために、いわゆるアイドル制御が行われる。
ここで、スロットル弁へのデポジット付着等によって吸入空気量が不足すると、アイドル制御を適切に行うことができなくなり、アイドル状態が不安定になるおそれがある。そこで、特許文献1に記載の装置では、アイドル制御中において機関回転速度が所定値以下となったときには、エアフロメータのセンサ出力値に基づいて実吸入空気量の不足が生じているか否かを判定するようにしている。
特開2006−144554号公報
ところで、エアフロメータの検出部に異物が付着するとセンサ出力値に変化が生じる。そのため、同センサ出力値に基づいてアイドル制御の異常判定を行うと、その判定精度が低下しやすくなる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、アイドル制御の異常判定をより精度よく行うことのできる内燃機関の回転速度制御装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、機関回転速度が目標アイドル回転速度となるようにアイドル制御を実行する内燃機関の回転速度制御装置であって、前記アイドル制御の実行中において、吸気通路に設けられた吸気圧センサにより検出される吸気圧が所定値以下であり且つ機関回転速度が所定値以下であるという異常判定条件が成立するときには、前記アイドル制御に異常有りと判定することをその要旨とする。
また、請求項2に記載の発明は、機関回転速度が目標アイドル回転速度となるようにアイドル制御を実行する内燃機関の回転速度制御装置であって、前記アイドル制御の実行中において、吸気通路に設けられた吸気圧センサにより検出される吸気圧が所定値以下であり且つ機関回転速度の変化速度が所定値以上であるという異常判定条件が成立するときには、前記アイドル制御に異常有りと判定することをその要旨とする。
請求項1や請求項2に記載の構成によれば、アイドル制御の異常判定に際して、機関回転速度や機関回転速度の変化速度のみならず、吸気圧センサにて検出される吸気圧も加味される。ここで、吸気圧センサは圧力を検出するセンサであるため、エアフロメータと比較して、検出部への異物付着がセンサ出力値に与える影響は比較的小さい。従って、請求項1や請求項2に記載の構成によれば、アイドル制御の異常判定をより精度よく行うことができるようになる。
また、請求項1や請求項2に記載の構成によれば、次の作用効果を得ることもできる。すなわち、内燃機関の出力軸と手動変速機との間にクラッチ機構が設けられている場合、クラッチ機構の操作によって機関回転速度が一時的に低下することがある。この場合に、機関回転速度や機関回転速度の変化速度のみを用いたアイドル制御の異常判定では、機関回転速度の一時的な低下が、アイドル制御の異常によるものなのかクラッチ機構の操作によるものなのか区別することができない。ここで、アイドル制御の異常による機関回転速度の一時的な低下は、吸気通路内の吸入空気量の不足によって生じるため、この場合には吸気圧に変化が生じる。一方、クラッチ機構の操作による機関回転速度の一時的な低下は、機関負荷の増加によって生じるため、この場合には吸気圧にそれほど大きな変化は生じない。従って、機関回転速度の一時的な低下が、アイドル制御の異常によるものなのかクラッチ機構の操作によるものなのかは、吸気圧に基づいて判断することができる。この点、請求項1や請求項2に記載の構成では、上述したようにアイドル制御の異常判定に際して、機関回転速度や機関回転速度の変化速度のみならず吸気圧も加味される。従って、機関回転速度の一時的な低下がアイドル制御の異常によって生じたことを適切に判定することもできる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の回転速度制御装置において、前記内燃機関は、排気通路及び吸気通路を連通する排気再循環通路と同排気再循環通路に設けられて前記吸気通路に戻される排気の量を調量する流量制御弁とを備えた排気再循環装置を有しており、前記アイドル制御は、吸気通路内に設けられた吸気調量弁の開度制御及び前記流量制御弁の開度制御を通じて行われることをその要旨とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の回転速度制御装置において、前記アイドル制御は、吸気通路内に設けられた吸気調量弁の開度制御を通じて行われることをその要旨とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の回転速度制御装置において、前記内燃機関は、排気通路及び吸気通路を連通する排気再循環通路と同排気再循環通路に設けられて前記吸気通路に戻される排気の量を調量する流量制御弁とを備えた排気再循環装置を有しており、前記アイドル制御は、前記流量制御弁の開度制御を通じて行われることをその要旨とする。
スロットル弁などの空気調量弁の開度が変更されると吸気通路内の吸入空気量が変化するため、吸気調量弁の開度制御に異常が生じている場合には、その異常が吸気圧にも表れる。また、上記流量制御弁の開度が変更されると吸気通路に戻される排気の量が変化するため、吸気通路内を流れる新気の量も変化し、これにより燃焼に寄与する空気量が変化することで機関回転速度を制御することが可能である。従って、アイドル制御として、流量制御弁の開度制御を採用することも可能である。ここで、流量制御弁の開度が変更されると吸気通路内の圧力が変化するため、流量制御弁の開度制御に異常が生じている場合には、その異常が吸気圧にも表れる。
従って、請求項3に記載の発明によれば、吸気調量弁の開度制御または流量制御弁の開度制御のうちの少なくとも一方に異常が生じていることによりアイドル制御に異常が生じていることを判定することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、吸気調量弁の開度制御に異常が生じていることによりアイドル制御に異常が生じていることを判定することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、上記流量制御弁の開度制御に異常が生じていることによりアイドル制御に異常が生じていることを判定することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の内燃機関の回転速度制御装置において、前記異常判定条件が所定時間継続して成立したときに、前記アイドル制御に異常有りと判定することをその要旨とする。
同構成によれば、アイドル制御に異常有りと判定するときの判定精度を高めることができる。
本発明にかかる内燃機関の回転速度制御装置についてその一実施形態が適用される内燃機関及びその周辺構成を示す概略図。 同実施形態における異常判定処理の手順を示すフローチャート。
以下、この発明にかかる内燃機関の回転速度制御装置を具体化した一実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。
図1に、本実施形態にかかる回転速度制御装置が適用されたディーゼルエンジン(以下、単に「エンジン」という)、並びにそれらの周辺構成を示す概略構成図を示す。
エンジン1には複数の気筒#1〜#4が設けられている。シリンダヘッド2には複数の燃料噴射弁4a〜4dが取り付けられている。これら燃料噴射弁4a〜4dは各気筒#1〜#4の燃焼室に燃料を噴射する。また、シリンダヘッド2には新気を気筒内に導入するための吸気ポートと、燃焼ガスを気筒外へ排出するための排気ポート6a〜6dとが各気筒#1〜#4に対応して設けられている。
燃料噴射弁4a〜4dは、高圧燃料を蓄圧するコモンレール9に接続されている。コモンレール9はサプライポンプ10に接続されている。サプライポンプ10は燃料タンク内の燃料を吸入するとともにコモンレール9に高圧燃料を供給する。コモンレール9に供給された高圧燃料は、各燃料噴射弁4a〜4dの開弁時に同燃料噴射弁4a〜4dから気筒内に噴射される。
吸気ポートにはインテークマニホールド7が接続されている。インテークマニホールド7は吸気通路3に接続されている。この吸気通路3内には吸入空気量を調整する吸気調量弁としての吸気絞り弁16が設けられている。
排気ポート6a〜6dにはエキゾーストマニホールド8が接続されている。エキゾーストマニホールド8は排気通路26に接続されている。
排気通路26の途中には、排気圧を利用して気筒に導入される吸入空気を過給するターボチャージャ11が設けられている。同ターボチャージャ11の吸気側コンプレッサと吸気絞り弁16との間の吸気通路3にはインタークーラ18が設けられている。このインタークーラ18によって、ターボチャージャ11の過給により温度上昇した吸入空気の冷却が図られる。
また、排気通路26の途中にあって、ターボチャージャ11の排気側タービンの下流側には、排気成分を浄化する排気浄化部材30が設けられている。この排気浄化部材30の内部には排気浄化触媒が配設されている。
また、シリンダヘッド2には、排気浄化触媒に添加剤として燃料を供給する燃料添加弁5が設けられている。この燃料添加弁5は、燃料供給管27を介して前記サプライポンプ10に接続されており、同燃料添加弁5からは第4気筒#4の排気ポート6d内に向けて燃料が噴射される。この噴射された燃料は、排気とともに排気浄化触媒に到達する。なお、燃料添加弁5の配設位置は、排気系にあって排気浄化部材30の上流側であれば適宜変更するも可能である。
この他、エンジン1には排気再循環装置(以下、EGR装置という)が備えられている。このEGR装置は、排気の一部を吸入空気に導入することで気筒内の燃焼温度を低下させ、NOxの発生量を低減させる装置である。この排気再循環装置は、吸気通路3と排気通路(エキゾーストマニホールド8)とを連通する排気再循環通路としてのEGR通路13、同EGR通路13に設けられて流量制御弁として機能するEGR弁15、及びEGRクーラ14等により構成されている。EGR弁15の開度が調整されることにより排気通路26から吸気通路3に導入される排気再循環量、すなわちEGR量が調量される。また、EGRクーラ14によってEGR通路13内を流れる排気の温度が低下される。
エンジン1には、機関運転状態を検出するための各種センサが取り付けられている。例えば、エアフロメータ19は吸気通路3内の吸入空気量GAを検出する。吸気絞り弁開度センサ20は吸気絞り弁16の開度(吸気絞り開度TA)を検出する。機関回転速度センサ23はクランクシャフトの回転速度、すなわち機関回転速度NEを検出する。アクセルセンサ24はアクセルペダルの踏み込み量、すなわちアクセル操作量ACCPを検出する。空燃比センサ21は排気の空燃比λを検出する。吸気通路3において吸気絞り弁16の下流側に設けられた吸気圧センサ50は、吸気圧PMを検出する。EGR弁開度センサ28はEGR弁15の開度(EGR開度EA)を検出する。
これら各種センサの出力は制御装置25に入力される。この制御装置25は、中央処理制御装置(CPU)、各種プログラムやマップ等を予め記憶した読出専用メモリ(ROM)、CPUの演算結果等を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)、タイマカウンタ、入力インターフェース、出力インターフェース等を備えたマイクロコンピュータを中心に構成されている。そして、この制御装置25により、例えば、燃料噴射弁4a〜4dの燃料噴射制御、サプライポンプ10の吐出圧力制御、吸気絞り弁16を開閉するアクチュエータ17の駆動量制御、EGR弁15の開度制御等、エンジン1の各種制御が行われる。
EGR弁15の開度制御に際しては、アクセル操作量ACCP及び機関回転速度NE等に基づいて現在の機関運転状態に適した排気再循環率(全吸入空気量に対する再循環排気量の割合)を算出する。そして、この排気再循環率に基づいてEGR弁15の開度を調整する開度指令値を算出する。そして、この開度指令値に基づいてEGR弁15の開度が制御されることにより、機関運転状態に適した排気再循環が実行される。例えば、エンジン1がアイドル運転状態に移行すると、EGR弁15は比較的大きな開度に制御される。これにより、排気再循環率は例えば高負荷運転時と比較的して大きく設定され、多量の排気が再循環されるため、気筒内の燃焼温度の上昇が抑えられてNOx排出は抑制される。
また、制御装置25は、エンジン1がアイドル運転状態となっているときの機関回転速度を目標アイドル回転速度に維持するためにアイドル制御を行う。
このアイドル制御では、目標アイドル回転速度に対する現在の機関回転速度の速度偏差ΔNEが算出され、この速度偏差ΔNEが解消されるように各種の制御が行われる。例えば、機関回転速度が目標アイドル回転速度を下回ると、燃料噴射量の増量と吸気絞り弁16の開度増大による吸入空気量の増量とが行われることにより、機関回転速度が上昇して速度偏差ΔNEは小さくなっていく。
また、EGR弁15の開度が変更されると吸気通路3に戻される排気の量(EGR量)が変化するため、吸気通路3内を流れる新気の量も変化し、これにより燃焼に寄与する空気量が変化する。従って、EGR弁15の開度制御を通じて機関回転速度を制御することも可能である。例えば、EGR弁15の開度が閉じ側に小さくされると、吸気通路3に戻される排気の量が少なくなり、その分吸気通路3内を流れる新気の量が多くなる。従って、EGR弁15の開度を閉じ側に小さくすることと、吸気絞り弁16の双方を制御することでEGR量を調整してアイドル制御を行うことも可能である。そこで、本実施形態では、基本的に吸気絞り弁16の開度制御を通じてアイドル制御を行うようにしているが、吸気絞り弁16の開度制御によるアイドル制御が正常に行えないときには、吸気絞り弁16の開度制御に追加してEGR弁15の開度制御も加えたアイドル制御を行うようにしている。
ところで、吸気絞り弁16のがたつきや吸気絞り弁開度センサ20の出力ばらつき、あるいはEGR弁15のがたつきやEGR弁開度センサ28の出力ばらつき、あるいは吸気絞り弁16やEGR弁15へのデポジット付着等、種々の原因によってアイドル制御に異常が生じると、アイドル運転状態での機関回転速度が不安定化するおそれがある。
そこで本実施形態では、アイドル制御に異常が生じているか否かを判定するために、図2に示す異常判定処理を行うようにしている。なお、本処理は、アイドル制御が行われているときに行われる処理であり、制御装置25によって所定周期毎に繰り返し実行される。
本処理が開始されるとまず、機関回転速度NEが所定値A以下であるか否かが判定される(S100)。この所定値Aとしては、目標アイドル回転速度よりも低い回転速度が設定されている。
そして、機関回転速度NEが所定値A以下である場合には(S100:YES)、アイドル制御の実行中にもかかわらず、機関回転速度NEが低すぎると判定される。そして、次に吸気圧PMが所定値B以下であるか否かが判定される(S110)。この所定値Bとしては、アイドル制御の異常により吸気圧PMが低下していることを判定可能な値が設定されている。
そして、吸気圧PMが所定値B以下である場合には(S110:YES)、カウンタKが更新される(S120)。つまり、機関回転速度NEが所定値A以下であり、かつ吸気圧PMが所定値B以下であるという異常判定条件が成立すると、カウンタKは更新される。このカウンタKの初期値は「0」であり、ステップS120の処理が行われる毎に「1」ずつ増分される。
次に、今回算出されたカウンタKが判定値C以上であるか否かが判定され(S130)、カウンタKが判定値C未満である場合には(S130:NO)、本処理は一旦終了される。一方、カウンタKが判定値C以上である場合には(S130:YES)、機関回転速度NEが所定値A以下であり、かつ吸気圧PMが所定値B以下であるという状態が所定時間継続されているため、アイドル制御に異常ありと判定される(S140)。このようにアイドル制御に異常ありと判定されると、吸気絞り弁16の開度制御またはEGR弁15の開度制御のうちの少なくとも一方に異常が生じていると判定される。そして、アイドル制御に異常ありと判定されると、次にカウンタKが初期化されて(S150)、本処理は一旦終了される。
上述したステップS100やステップS110で否定判定される場合には、アイドル制御に異常なしと判定される(S160)。そして、次にカウンタKが初期化されて(S150)、本処理は一旦終了される。
このように本実施形態では、アイドル制御の異常判定に際して、機関回転速度のみならず、吸気圧センサ50にて検出される吸気圧PMも加味される。ここで、吸気圧センサ50は圧力を検出するセンサであるため、上述したようなエアフロメータと比較して、検出部への異物付着がセンサ出力値に与える影響は比較的小さい。従って、本実施形態では、アイドル制御の異常判定がより精度よく行われる。
また、エンジン1の出力軸(クランクシャフト)と手動変速機との間にクラッチ機構を設ける場合には、クラッチ機構の操作により機関回転速度が一時的に低下することがある。この場合に、機関回転速度のみを用いたアイドル制御の異常判定では、機関回転速度の一時的な低下が、アイドル制御の異常によるものなのかクラッチ機構の操作によるものなのか区別することができない。ここで、アイドル制御の異常による機関回転速度の一時的な低下は、吸気通路3内の吸入空気量の不足によって生じるため、この場合には吸気圧PMに変化が生じる。
一方、クラッチ機構の操作による機関回転速度の一時的な低下は、機関負荷の増加によって生じるため、この場合には吸気圧PMにそれほど大きな変化は生じない。従って、機関回転速度の一時的な低下が、アイドル制御の異常によるものなのかクラッチ機構の操作によるものなのかは、吸気圧PMに基づいて判断することができる。この点、本実施形態では、上述したようにアイドル制御の異常判定に際して、機関回転速度のみならず吸気圧PMも加味される。従って、機関回転速度が一時的に低下したとき、上記異常判定処理によってアイドル制御に異常有りと判定される状態は、実際にアイドル制御に異常が生じている状態であり、クラッチ機構の操作に起因する誤判定の発生は抑制される。そのため、機関回転速度の一時的な低下がアイドル制御の異常によって生じたことが適切に判定される。
また、吸気絞り弁16の開度が変更されると吸気通路3内の吸入空気量が変化するため、吸気絞り弁16の開度制御に異常が生じている場合には、その異常が吸気圧PMにも表れる。また、EGR弁15の開度が変更されると吸気通路3内の圧力が変化するため、EGR弁15の開度制御に異常が生じている場合には、その異常が吸気圧PMにも表れる。
従って、吸気絞り弁16の開度制御またはEGR弁15の開度制御のうちの少なくとも一方に異常が生じていることによりアイドル制御に異常が生じていると判定することも可能になる。
さらに、吸気圧PMが所定値B以下であり且つ機関回転速度NEが所定値A以下である状態が所定時間継続したときに(S130:YES)、アイドル制御に異常有りと判定するようにしている(S140)。従って、異常判定処理によるアイドル制御の異常判定は、突発的な外乱による機関回転速度の低下や吸気圧PMの低下による影響を極力受けることがなく、アイドル制御に異常有りと判定するときの判定精度が高められるようになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)アイドル制御の実行中において、吸気圧センサ50により検出される吸気圧PMが所定値B以下であり且つ機関回転速度NEが所定値A以下であるという異常判定条件が成立するときには、アイドル制御に異常有りと判定するようにしている。そのため、エアフロメータの出力値を利用する場合と比較して、アイドル制御の異常判定をより精度よく行うことができるようになる。
(2)また、エンジン1の出力軸と手動変速機との間にクラッチ機構を設ける場合には、機関回転速度の一時的な低下が、アイドル制御の異常によるものなのかクラッチ機構の操作によるものなのか区別することができるようになり、機関回転速度の一時的な低下がアイドル制御の異常によって生じたことを適切に判定することもできる。
(3)吸気絞り弁16の開度制御やEGR弁15の開度制御を通じてアイドル制御を行うようにしている。従って、吸気絞り弁16の開度制御またはEGR弁15の開度制御のうちの少なくとも一方に異常が生じていることによりアイドル制御に異常が生じていると判定することができる。
(4)吸気圧PMが所定値B以下であり且つ機関回転速度が所定値A以下である状態が所定時間継続したときに、つまり上記異常判定条件が所定時間継続して成立したときに、アイドル制御に異常有りと判定するようにしている。そのため、アイドル制御に異常有りと判定するときの判定精度を高めることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・吸気圧PMが所定値B以下であり且つ機関回転速度が所定値A以下である状態が所定時間継続したときに、アイドル制御に異常有りと判定するようにした。この他、吸気圧PMが所定値B以下であり且つ機関回転速度が所定値A以下であるときには、所定時間の継続を待たずしてアイドル制御に異常有りと判定するようにしてもよい。この場合でも、上記(1)〜(3)の効果を得ることができる。
・先の図2におけるステップS100では、機関回転速度NEが判定値A以下であるか否かを判定するようにした。この他、ステップS100において、機関回転速度NEの変化速度(つまり所定期間内における機関回転速度の変化量)が予め設定された所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合にはステップS110以降の処理を行うようにしてもよい。つまり、アイドル制御の実行中において、吸気通路に設けられた吸気圧センサにより検出される吸気圧が所定値以下であり且つ機関回転速度の変化速度が所定値以上であるという異常判定条件が成立するときに、アイドル制御に異常有りと判定するようにしてもよい。この場合には、アイドル制御の実行中において機関回転速度が過度に変動して安定しない状態、いわゆるラフアイドル状態を起こすアイドル制御の異常を判定することができる。
・アイドル制御として、吸気絞り弁16の開度制御やEGR弁15の開度制御を行うようにしたが、この他の態様でアイドル制御を行うものでも本発明は同様に適用することができる。
・また、アイドル制御として、少なくとも吸気絞り弁16といった吸気調量弁の開度制御を行うものであれば本発明は同様に適用することができる。この場合には、吸気調量弁の開度制御に異常が生じていることによりアイドル制御に異常が生じていると判定することができる。
・また、アイドル制御として、少なくともEGR弁15の開度制御を行うものであれば本発明は同様に適用することができる。この場合には、EGR弁15の開度制御に異常が生じていることによりアイドル制御に異常が生じていると判定することができる。
・本発明は、ガソリンエンジンにも適用可能である。
1…エンジン、2…シリンダヘッド、3…吸気通路、4a〜4d…燃料噴射弁、5…燃料添加弁、6a〜6d…排気ポート、7…インテークマニホールド、8…エキゾーストマニホールド、9…コモンレール、10…サプライポンプ、11…ターボチャージャ、13…EGR通路、14…EGRクーラ、15…EGR弁、16…吸気絞り弁、17…アクチュエータ、18…インタークーラ、19…エアフロメータ、20…吸気絞り弁開度センサ、21…空燃比センサ、23…機関回転速度センサ、24…アクセルセンサ、25…制御装置、26…排気通路、27…燃料供給管、28…EGR弁開度センサ、30…排気浄化部材、50…吸気圧センサ。

Claims (6)

  1. 機関回転速度が目標アイドル回転速度となるようにアイドル制御を実行する内燃機関の回転速度制御装置であって、
    前記アイドル制御の実行中において、吸気通路に設けられた吸気圧センサにより検出される吸気圧が所定値以下であり且つ機関回転速度が所定値以下であるという異常判定条件が成立するときには、前記アイドル制御に異常有りと判定する
    ことを特徴とする内燃機関の回転速度制御装置。
  2. 機関回転速度が目標アイドル回転速度となるようにアイドル制御を実行する内燃機関の回転速度制御装置であって、
    前記アイドル制御の実行中において、吸気通路に設けられた吸気圧センサにより検出される吸気圧が所定値以下であり且つ機関回転速度の変化速度が所定値以上であるという異常判定条件が成立するときには、前記アイドル制御に異常有りと判定する
    ことを特徴とする内燃機関の回転速度制御装置。
  3. 前記内燃機関は、排気通路及び吸気通路を連通する排気再循環通路と同排気再循環通路に設けられて前記吸気通路に戻される排気の量を調量する流量制御弁とを備えた排気再循環装置を有しており、
    前記アイドル制御は、吸気通路内に設けられた吸気調量弁の開度制御及び前記流量制御弁の開度制御を通じて行われる
    請求項1または2に記載の内燃機関の回転速度制御装置。
  4. 前記アイドル制御は、吸気通路内に設けられた吸気調量弁の開度制御を通じて行われる
    請求項1または2に記載の内燃機関の回転速度制御装置。
  5. 前記内燃機関は、排気通路及び吸気通路を連通する排気再循環通路と同排気再循環通路に設けられて前記吸気通路に戻される排気の量を調量する流量制御弁とを備えた排気再循環装置を有しており、
    前記アイドル制御は、前記流量制御弁の開度制御を通じて行われる
    請求項1または2に記載の内燃機関の回転速度制御装置。
  6. 前記異常判定条件が所定時間継続して成立したときに、前記アイドル制御に異常有りと判定する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の内燃機関の回転速度制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018179762A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 株式会社ミクニ 車両用エンジンの制御装置

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