JP2010138648A - 滝口吐水口を有する吐水装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】開口形状が正面視において左右方向に横長の扁平形状をなし、吐水を滝状に吐水する滝口吐水口64を吐水パイプ44の先端部に有する吐水装置22において、滝口吐水口64の左右方向である長手方向の両端の内面64aの形状を、上流側から下流側の出口に向かって開口の長手方向幅を漸次拡げる末広がり形状となすとともに、末広がり形状をなす部分よりも上流部位にストレーナ74-1,74-2を整流部材として水路を横切る状態に設けておく。
【選択図】 図4
Description
例えば下記特許文献1,特許文献2,特許文献3にこの種の滝口吐水口を有する吐水装置の一例が開示されている。
滝口吐水口の形状をこのような形状とする点については、下記特許文献3に開示されている。
滝状吐水の特徴は見た目に美しい点にあり、そのような滝状吐水が乱れを生じると逆に美観を大きく損ねてしまう。
このとき、滝口吐水口から吐出された吐水は綺麗に滝状に拡がった形となり、従来に増してより幅広で且つ綺麗な滝状の流れとなる。
このようになしておいた場合、複数のストレーナによって、滝口吐水口に流れ込む水流を複数段階に亘って整流化作用することができ、滝口吐水口からの吐水をより一層綺麗な滝状吐水となすことができる。
しかるにストレーナを水流の流れの方向に離隔して複数配置しておくことでこうした問題を回避することができ、且つそれぞれのストレーナによって複数段に水流の流れを整流化することができる。
またストレーナを上記の末広がり形状部分に対し可及的に近い位置に位置させておくことができるため、ストレーナにて流れを整え、整流化した状態の水流をそのまま滝口吐水口へと流入させることができる。
図1において、10は手洗器で、12は手洗器10における鉢部、14はその鉢部12の排水口を開閉するポップアップ式の排水栓である。
16は手洗器10におけるカウンタ部で、このカウンタ部16に手洗用の水栓18が取り付けられている。
水栓18はここでは湯水混合水栓で、水栓本体20と吐水装置22とを有しており、それらがカウンタ部16に離隔して取り付けられている。
ここで水栓本体20と吐水装置22とには、それぞれ着座プレート24,26が設けられており、それらをカウンタ部16に着座させる状態に、水栓本体20と吐水装置22とがカウンタ部16に取り付けられている。
この水栓18では、レバーハンドル28を図中左右回動操作することで湯水の混合比率の変化即ち吐水の温度調節が行われ、また上下回動操作することで吐止水及び吐水の水量調節が行われる。
その混合水は、水栓本体20から延び出した流出管32へと流出し、更にこの流出管32に接続された可撓性のホース34を通じて吐水装置22へと送られる。
尚、吐水装置22の側には上記の排水栓14を操作するための操作棒36が上下に移動可能に設けられている。
水栓本体20,吐水装置22は、各挿通部38,40をカウンタ部16の取付穴に下向きに挿通し、そしてカウンタ部16の裏側で各雄ねじ部42に固定ナットを締め込むことで、カウンタ部16に取付固定される。
ここで吐水パイプ44は、横断面形状が内周形状及び外周形状ともに左右方向(使用者から見た正面視において左右方向)に長い横長の矩形状をなし、且つ全長に亘って同一の横断面形状をなす金属製(この例では真ちゅう製)の角パイプ材を用いて構成してある。
図に示しているように吐水装置22の先端部は、角パイプ材から成る吐水パイプ44に対して、吐水口部材46をその取付用の取付部材48とともに組み付けて構成してある。
詳しくは、全体の外周形状が吐水パイプ44の内周形状に対応した横長の矩形状をなしており、図6にも示しているようにその外周面全体が四隅に直角の角部K2を有する矩形状の雄嵌合面50を成している。
この溶接による接合部52は、同時に取付部材48の外周面と吐水パイプ44の内周面とを全周に亘りシールするシール部としての働きもなしている。
尚この取付部材48には、図4及び図5に示しているように雄嵌合面50から中心側に僅かに引き込んだ位置で図中上向きに4角環状に立ち上がる堤部54を有している。
即ち、図8(I)に示しているように取付部材48を吐水パイプ44内部に挿入し、且つ取付部材48の外周位置に溶接材料56を環状に配置した状態で、吐水パイプ44の外側からバーナ等でこれを加熱し溶接材料56を溶かすことで、吐水パイプ44に対する取付部材48の溶接を全周に亘って行うことができる。
ここではこのシール面を兼ねた雌嵌合面58は、図3に示しているように図中左右方向に平行に延びる前,後の内面60と、その両端を前,後に結ぶ半円形状の曲面62で繋いだ形状の横長の楕円ないし長円形状、詳しくはトラック楕円形状(グラウンドのトラック形状)をなしている。
この吐水口64は、図4に示しているように左右方向である長手方向両端即ち図4中左,右位置の内面が吐水口64の上流側(具体的には入口付近でそれよりも僅かに下流部位)から図中下端の出口に向かって進むにつれ、吐水口64の長手方向幅(左右方向幅)を漸次拡げる形状の傾斜面とされている。
詳しくは、図中左位置,右位置のそれぞれの内面が、吐水口64の軸線に対し出口側に進むにつれて、その軸線から離れる方向に互いに等しい角度で傾斜する傾斜面とされている。
但し前,後位置の内面を、図9に示すように上流側から出口に向かって吐水口64の短手方向幅(前,後方向幅。但し図9では左右方向幅)を漸次狭小化するような傾斜形状の面としておくこともできる。
またこの吐水口部材46の内面には、図4に示しているように管軸方向に縦に延びる整流板66が一体に設けてある。
この雄嵌合面68には、周方向に環状をなす保持溝70が形成されていて、そこに弾性を有するシール部材としてのOリング72(図4及び図5参照)が保持されている。
このとき、雄嵌合面68の保持溝70に保持されたOリングは、雄嵌合面68と取付部材48の雌嵌合面58とによって全周に亘り径方向に弾性圧縮され、その弾性圧縮状態の下で取付部材48と吐水口部材46との間を全周に亘り水密にシール作用する。
吐水口部材46は、取付部材48への挿入時にこの当接部84が取付部材48の図中下端に当接することによって、その挿入量が規定される。
吐水口部材46は、吐水パイプ44内部への挿入状態で、この閉鎖部86が吐水パイプ44の先端内周面に内嵌状態に嵌合し、吐水パイプ44の先端の開口の、吐水口64周りの部分を閉鎖する。
尚前面と後面とが対称形状とされているのは、吐水口部材46を取り付ける際に前後の向きが逆向きであっても取付可能とするためである。
ここで一対の弾性爪93のそれぞれには、図5中上下に互いに逆方向に傾斜する傾斜形状のカム面95と96とが設けられている。
また係合突部94の付根部には段付部98が設けられている。
即ち、図5に示しているように吐水口部材46を吐水パイプ44内部に挿入し、そして雄嵌合面68を取付部材48の雌嵌合面58に嵌合させた状態の下で、固定部材90を吐水パイプ44の固定孔92に押し込むと、一対の弾性爪93がカム面95のカム作用で互いに接近する方向に弾性変形し、その弾性変形を伴って固定部材90が固定孔92に嵌め込まれる。
このとき、吐水パイプ44の固定孔92を通過した一対の弾性爪93が、カム面96において固定孔92の縁部に係合し、吐水パイプ44に固定される。
この固定部材90は、このようにして吐水パイプ44に嵌込状態に固定した後において、必要が生じたとき容易にこれを取り外すことができる。
而して固定部材90を外すことによって、吐水口部材46を取付部材48及び吐水パイプ44から容易に外部へと抜き出すことができる。
上述したようにこの実施形態では、図8(I)に示すように取付部材48を溶接材料56とともに吐水パイプ44内部且つ一定深さの奥部まで挿入し、その状態で吐水管44周りから溶接材料56をバーナ等にて炙り加熱することで溶接材料56を溶かし、取付部材48を吐水パイプ44に溶接接合する。
そしてその後、固定部材90を吐水パイプ44の固定孔92に嵌め込むことで、吐水口部材46を吐水パイプ44から抜止状態に且つ脱着可能に固定することができる。
このとき、水の流れは一対のストレーナ74-1,74-2によって2段階に整流され、吐水口部材46の基端部位において先ずこれらストレーナ74-1,74-2によって流れが整えられる。
このとき、吐水口64から吐出された吐水は綺麗に滝状に拡がった形となり、従来に増してより幅広で且つ綺麗な滝状の流れとなる。
同図に示しているようにこの場合の吐水の形状,外観は、水流がストレーナを通って出てきたことが明らかに分ってしまうような形状,外観を呈する。
一方図10(イ)は、本実施形態に従って構成した吐水装置からの吐水の形状,外観を表したもので、同図に示しているようにこの場合には、ストレーナ74-1,74-2による影響が吐水の形状,外観に表れず、綺麗で美観に優れた良好な滝状吐水を実現することができる。
しかるにストレーナ74-1,74-2を水流の流れの方向に離隔して配置しておくことで、こうした問題を回避することができ、且つそれぞれのストレーナ74-1,74-2によって2段に水流の流れを整流化することができる。
またストレーナ74-1,74-2を上記の末広がり形状部分に対し可及的に近い位置に位置させておくことができるため、ストレーナ74-1,74-2にて流れを整え、整流化した状態の水流をそのまま吐水口64へと流入させることができる。
44 吐水パイプ
46 吐水口部材
64 滝口吐水口
64a,64b 内面
74-1,74-2 ストレーナ
Claims (4)
- 開口形状が正面視において左右方向に横長の扁平形状をなし、吐水を滝状に吐水する滝口吐水口を吐水パイプの先端部に有する吐水装置において
前記滝口吐水口の前記左右方向である長手方向の両端の内面の形状を、上流側から下流側の出口に向かって開口の長手方向幅を漸次拡げる末広がり形状となすとともに、
該末広がり形状をなす部分よりも上流部位に、通水用の細孔を面状に分散形成して成るストレーナを整流部材として水路を横切る状態に設けてあることを特徴とする滝口吐水口を有する吐水装置。 - 請求項1において、前記滝口吐水口の前記長手方向と直交方向の短手方向の両端の内面形状を、前記上流側から下流側の出口に向かって互いに平行に延びるストレート形状若しくは該出口に向かって開口の短手方向幅を漸次狭める末細り形状となしてあることを特徴とする滝口吐水口を有する吐水装置。
- 請求項1,2の何れかにおいて、前記ストレーナが、水流の流れの方向に離隔して複数配置してあることを特徴とする滝口吐水口を有する吐水装置。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、前記滝口吐水口を有する、前記吐水パイプとは別体をなす吐水口部材が該吐水パイプの先端部に取り付けてあり、該吐水口部材に前記ストレーナが保持させてあることを特徴とする滝口吐水口を有する吐水装置。
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2008
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