JP2010137511A - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録実行装置と加熱乾燥装置とを備えた記録装置において、加熱乾燥装置による記録実行装置の温度上昇を防止してインクの吐出不良及びインク滴の重量変動を減少させること。
【解決手段】記録装置の記録実行領域35に位置する被記録材Pの被記録面にインクを吐出して記録を実行する記録ヘッド7と、該記録ヘッドを搭載し、走査方向に往復移動する第1キャリッジ9と、を備える記録実行装置5と、記録実行領域に位置する被記録材の被記録面の乾燥作用を実行する加熱ユニット17と、該加熱ユニットを搭載し、前記記録ヘッドの走査範囲と重複する範囲を往復移動する、前記第1キャリッジとは別体の第2キャリッジ19と、を備える加熱乾燥装置15と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、被記録材の被記録面にインクを吐出して記録を実行する記録実行装置と、被記録材の被記録面に吐出されたインクを加熱乾燥する加熱乾燥装置と、を備えた記録装置及び記録方法に関する。
インクジェットプリンタの中には、下記の特許文献1及び特許文献2に示すように、用紙の被記録面に吐出されたインクを加熱乾燥する加熱乾燥装置を備えたインクジェットプリンタが存在する。このうち特許文献1では、記録ヘッドの走査方向の片側または両側の近傍に温風発生手段を備えたインクジェット記録装置が開示されている。
一方、特許文献2では、記録ヘッドと同期して移動する移動体を備えたプリンタ装置が開示されている。また、特許文献2では前記移動体は記録ヘッドと同等の重量を持ち、記録ヘッドと逆方向に同一速度で移動する旨が記載されている。更に、特許文献2ではその詳細は開示されていないものの、前記移動体に熱処理手段を設けることができる旨が記載されている。
特開昭64−11841号公報 特開2001−328305号公報
しかし、前記特許文献1のインクジェット記録装置には、記録ヘッド近傍に高温になる温風発生手段が設けられているため、記録ヘッドのノズル面においてインクの乾燥によるインクの吐出不良やインクの粘度変化によるインク吐出量の変動が発生する問題がある。特に、記録ヘッドがホームポジションで待機しているときに記録ヘッドの温度が上昇するため前記現象が多く発生する問題がある。
尚、記録ヘッドがホームポジションに位置しているときに、前記温風発生手段を停止させておけば、記録ヘッドの温度上昇をある程度低く抑えることができると考えられるが、再び温風発生手段を作動させる際に立ち上げのための余分な時間が掛かってしまう問題がある。
また、前記特許文献2のプリンタ装置の場合には、熱処理手段を設けることができる移動体は、記録ヘッドと逆方向に同一速度で移動するため、記録ヘッドに追従するような移動体の動きは実行できない。従って、記録実行中の被記録材に前記熱処理手段を作用させてもインクの乾燥及び硬化を促すような加熱効果は期待できず、結果として被記録材の被記録面にインクのにじみや凝集を発生させる虞がある。更に、サクション用の穴部を備えたサクションプラテンを備えるプリンタ装置の場合には、穴部と穴部が形成されていない部分との間に温度差が生じ、記録が実行された画像に水玉模様状の発色差を生じさせてしまう問題がある。
本発明の目的は、記録実行装置と加熱乾燥装置とを備えた記録装置において、加熱乾燥装置による記録実行装置の温度上昇を防止してインクの吐出不良及びインク滴の重量変動を減少させることにある。
前記課題を解決するために本発明の第1の態様に係る記録装置は、記録実行領域に位置する被記録材の被記録面にインクを吐出して記録を実行する記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し、走査方向に往復移動する第1キャリッジと、を備える記録実行装置と、記録実行領域に位置する被記録材の被記録面の乾燥作用を実行する加熱ユニットと、該加熱ユニットを搭載し、前記記録ヘッドの走査範囲と重複する範囲を往復移動する、前記第1キャリッジとは別体の第2キャリッジと、を備える加熱乾燥装置と、を備えることを特徴とするものである。
本態様によれば、記録ヘッドを往復移動させるキャリッジと加熱ユニットを往復移動させるキャリッジとを別体にすることで、加熱ユニットによる記録ヘッドの温度上昇を防止してインクの吐出不良及びインク滴の重量変動を低く抑えることが可能になる。また、記録実行装置と加熱乾燥装置をそれぞれ独立して駆動できるようにし、記録実行前後だけでなく、記録実行中の加熱乾燥を可能にすることでインクのにじみや凝集あるいは発色差(水玉模様状)による色ムラが防止される。
前記第1の態様の記録装置において、前記加熱ユニットは、輻射熱を利用した輻射熱式の加熱ユニットであり、前記第2キャリッジの往復移動を案内するガイド軸は、前記第1キャリッジの往復移動を案内するガイド軸と共通に構成されているものが例示できる。
本例示態様によれば、輻射熱式の加熱ユニットを採用しているので加熱ユニットに振動は発生しない。従って、第1キャリッジと第2キャリッジとで共通のガイド軸を使用しても加熱乾燥装置から記録実行装置に振動が伝達することはなく、インクの着弾位置のズレは発生しない。そして、共通のガイド軸を使用することで部品点数の削減が図られる。
本発明の第2の態様は、前記第1の態様の記録装置において、前記加熱ユニットは、温風を発生する温風式の加熱ユニットであり、前記第2キャリッジの往復移動を案内するガイド軸は、前記第1キャリッジの往復移動を案内するガイド軸と別体に構成されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、温風式の加熱ユニットを採用しているから比較的低めの温度に設定しても風による作用でインクの乾燥が促進される。また、第1キャリッジのガイド軸と第2キャリッジのガイド軸を別体に構成しているので、加熱乾燥装置の振動は記録実行装置には伝達しない。よってインクの着弾位置のズレを減少させることができる。
ここで、前記第1の態様または第2の態様の記録装置において、前記記録実行領域に被記録材を導く搬送案内部材と、前記記録実行領域に搬送された被記録材の下面を支持する被記録材支持部と、前記被記録材支持部を加熱し、該被記録材支持部を介して前記被記録材を加熱するヒータと、を備える搬送支持装置を具備している構成が例示できる。
本例示態様によれば、搬送案内部材によって記録実行領域に向けて搬送される被記録材は、ヒータによって温められた被記録材支持部によって非記録面側から加熱され、反対の被記録面側からは前記加熱ユニットによって加熱乾燥される。従って、記録実行前の予備加熱、記録実行中の本乾燥及び記録実行後の終了時乾燥を通じて乾燥が促進される。また、前記ヒータによる加熱のみの場合に生ずる被記録材の温度ムラは、前記加熱ユニットによる加熱乾燥作用によって防止されるので、前記温度ムラによって発生する被記録材の被記録面に吐出されたインクの発色差は生じない。
また、前記いずれか1つの態様の記録装置において、被記録材の温度を計測する温度センサと、前記温度センサによって計測した計測値に基づいて得られる温度情報と、ユーザによって設定される設定情報とに基づいて記録実行前後及び記録実行中の前記記録実行装置と乾燥装置の動作制御を司る制御装置と、を備えている構成が例示できる。
本例示態様によれば、記録実行前の被記録材の予備加熱と、記録実行中の被記録材の本乾燥と、記録実行後の被記録材の終了時乾燥と、を温度センサによって実際に計測した温度に基づいて得られた温度情報とユーザが設定した設定情報とに基づいて、被記録材の性状や記録実行速度に合った最適な条件で実行できるようになる。そして、前記良好な加熱乾燥によって被記録材の記録品質の向上が図られる。
また、前記制御装置を備える例示態様の記録装置において、前記設定情報は、記録実行の速度モードを設定する速度モード情報と、被記録材の性状として温度変化しやすいか否かに関する情報を設定する媒体情報であるものが挙げられる。
本例示態様によれば、特に被記録材の加熱乾燥に関係のある記録実行の速度モード情報と、被記録材の性状として温度変化しやすい(冷めやすい)か否かに関する情報を設定する媒体情報とを設定情報にしているので、前記記録実行前後及び記録実行中の被記録材の加熱乾燥をより最適な条件下で実行できるようになる。
本発明の第3の態様は、前記第1の態様又は第2の態様の記録装置において、前記キャリッジの往復移動方向における一端側に前記記録ヘッドの待機位置が設けられ、前記キャリッジの往復移動方向における他端側に前記加熱ユニットの待機位置が設けられていることを特徴とするものである。
本態様によれば、加熱ユニットが待機時に該加熱ユニットから記録ヘッドへの熱伝達が防止されるので、記録ヘッドのノズル面でのインクの乾燥による固着と、記録ヘッド内のインクの温度変化によるインク重量の変動とが防止される。
本発明の第4の態様に係る記録方法は、記録実行領域に位置する被記録材に対して、記録ヘッドの走査による記録実行に先立って、該記録ヘッドと別体の乾燥ユニットを走査して記録実行前の被記録材を加熱する予備加熱工程と、前記被記録材が温度変化しやすい性状のものか否かを判定する性状判定工程と、前記被記録材が温度変化しやすい性状のものである場合であって、記録実行モードが高速モードである場合は、当該被記録材に対して記録終了に至るまでに記録ヘッドによる記録実行と加熱ユニットによる乾燥を繰り返して行い、前記被記録材が温度変化しにくい性状のものである場合であって、記録実行モードが低速モードである場合は、記録ヘッドによる記録実行を記録終了に至るまで続ける記録・乾燥工程と、記録終了後に行われる終了時乾燥工程と、を備えていることを特徴とするものである。
本態様によれば、予備加熱工程を有するので、記録実行時に被記録材の被記録面に吐出されたインクの加熱乾燥を効率良く実行できるようになる。また、前記被記録材が温度変化しやすい性状のものか否かを判定する性状判定工程を有するので、被記録材の性状に基づいて該被記録材の加熱乾燥条件を調整することができる。また、被記録材の性状や記録実行速度に合った最適な条件で被記録材の乾燥を実行できるようになる。
本発明の第5の態様に係る記録方法は、記録実行領域に位置する被記録材に対して、記録ヘッドの走査による記録実行に先立って、該記録ヘッドと別体の加熱ユニットを走査して記録実行前の被記録材を加熱する予備加熱工程と、記録実行モードが高速モードか低速モードかを判定する速度判定工程と、記録実行モードが高速モードである場合は、当該被記録材に対して記録終了に至るまでに記録ヘッドによる記録実行と加熱ユニットによる乾燥を繰り返して行い、記録実行モードが低速モードである場合であって前記被記録材が温度変化しやすい性状のものである場合は、当該被記録材に対して記録終了に至るまでに記録ヘッドによる記録実行と加熱ユニットによる乾燥を繰り返して行い、記録実行モードが低速モードである場合であって前記被記録材が温度変化しにくい性状のものである場合は、記録ヘッドによる記録実行を記録終了に至るまで続ける記録・乾燥工程と、記録終了後に行われる終了時乾燥工程と、を備えていることを特徴とするものである。
本発明の第6の態様に係る記録方法は、記録実行領域に位置する被記録材に対して、記録ヘッドの走査による記録実行に先立って、該記録ヘッドと別体の加熱ユニットを走査して記録実行前の被記録材を加熱する予備加熱工程と、記録実行モードが高速モードか低速モードかを判定する速度判定工程と、被記録材の温度が設定温度以上であるか否かを判定する温度判定工程と、記録実行モードが高速モードである場合は、当該被記録材に対して記録終了に至るまでに記録ヘッドによる記録実行と加熱ユニットによる乾燥を繰り返して行い、記録実行モードが低速モードである場合であって温度センサによって前記被記録材の温度が設定温度以下であることが検出されたときは、前記加熱ユニットにより当該被記録材を加熱してから記録ヘッドによる記録実行を行った後、前記温度センサによる温度検出工程に戻る動作を当該被記録材に対して記録終了に至るまで繰り返し、記録実行モードが低速モードである場合であって前記温度センサによって前記被記録材の温度が設定温度以上であることが検出されたときは、記録ヘッドによる記録実行を行った後、前記温度センサによる温度検出工程に戻る動作を当該被記録材に対して記録終了に至るまで繰り返す記録・乾燥工程と、記録終了後に行われる終了時乾燥工程と、を備えていることを特徴とするものである。
以下、本発明に係る記録装置及び該記録装置を使用することによって実行される記録方法について説明する。最初に本発明の記録装置を実施するための最良の形態としてインクジェットプリンタ1を採り上げて、図1〜図4に示す実施例1と、図5に示す実施例2と、図6に示す実施例3と、について説明する。
[実施例1]
図1は実施例1に係るインクジェットプリンタの内部構造の概略を示す平面図、図2は同内部構造の概略側断面図である。また、図3は記録領域の長さと記録ヘッドの長さと加熱ヒータの長さとの関係の一例を示す平面図、図4は同関係の他の一例を示す平面図である。
実施例1に係るインクジェットプリンタ1Aは、被記録材(以下用紙ともいう)Pの被記録面3にインクを吐出して記録を実行する記録実行装置5と、用紙Pの被記録面3に吐出されたインクを加熱乾燥する加熱乾燥装置15と、用紙Pを支承して記録実行領域35に向けて搬送する搬送支持装置25とを備えることによって構成されている。
記録実行装置5は、用紙Pの被記録面3に直接、インクを吐出して記録を実行する記録ヘッド7と、該記録ヘッド7を搭載し、用紙Pの搬送方向Aと交差する走査方向Bに往復移動する第1キャリッジ9と、該第1キャリッジ9の移動を案内するガイド軸11A、11Bと、前記第1キャリッジ9の駆動装置である走査モータとを備えることによって基本的に構成されている。
尚、前記記録ヘッド7は、第1キャリッジ9の一例として下面に搭載されており、記録ヘッド7には図示しないインクカートリッジから各色のインクが供給されて該記録ヘッド7の下面のノズル面8から下方の用紙Pに向けてインクが吐出されるようになっている。また、前記第1キャリッジ9は、待機時には図1中における下方のホームポジション10に位置しており、走査時には用紙Pの支持領域37を含む走査範囲39に出て、走査方向Bに往復移動できるようになっている。
また、前記ガイド軸11A、11Bは、後述する加熱乾燥装置15の2本のガイド軸21A、21Bの内方、即ち搬送方向Aにおける上流位置と下流位置とに設けられている。尚、本実施例においては、前記ガイド軸11A、11Bのうちの一本が太径のメインのガイド軸11Aになっており、他の一本の細径のガイド軸11Bが補助的なサブのガイド軸11Bになっている。
加熱乾燥装置15は、記録実行前の用紙P及び記録実行中ないし記録実行後の用紙Pの被記録面3に吐出されたインクを加熱乾燥する加熱ユニット17と、該加熱ユニット17を搭載し、前記記録ヘッド7の走査範囲39と重複する重複範囲41で往復移動する前記第1キャリッジ9とは別体の第2キャリッジ19と、該第2キャリッジ19の移動を案内するガイド軸21A、21Bと、前記第2キャリッジ19の駆動装置である走査モータとを備えることによって基本的に構成されている。
前記加熱ユニット17は、温風を利用した温風式の加熱ユニット17が一例として適用されており、図示しない温風発生装置から供給された温風を後述する搬送支持装置25によって搬送方向Aに向けて搬送され、記録実行領域35に位置する用紙Pに向けて吹き付けることができるようになっている。尚、前記重複範囲41とは、前記記録ヘッド7の走査範囲39を完全に包含する場合と走査範囲39と一部の範囲でオーバーラップする場合の両方が含まれる意味で使われている。
また、前記加熱ユニット17は、待機時には前記記録ヘッド7の待機位置であるホームポジション10と反対側の用紙Pの支持領域37を挟んだ外方領域の待機位置20に位置するように構成されている。そして、走査時には走査モータの動力によって前記重複範囲41に出て記録ヘッド7と同じ走査方向Bに記録ヘッド7と独立して往復移動できるようになっている。また、ガイド軸21A、21Bは、上述した記録実行装置5の2本のガイド軸11A、11Bの外方に設けられており、本実施例では、ガイド軸21A、21Bのうちの一本が太径のメインのガイド軸21Aになっており、他の一本の細径のガイド軸21Bが補助的なサブのガイド軸21Bになっている。
搬送支持装置25は、前記記録実行装置5の存する記録実行領域35及び前記加熱乾燥装置15の存する加熱乾燥領域43に用紙Pを導く搬送案内部材27と、前記記録実行領域35及び加熱乾燥領域43に搬送された用紙Pの下面4を支持して記録ヘッド7との間のギャップPGを規定する被記録材支持部であるプラテン29と、前記プラテン29を加熱し、該プラテン29を介してプラテン29上の用紙Pを補助加熱するプラテンヒータ31と、を備えることによって基本的に構成されている。
本実施例では、前記搬送案内部材27として多数のサクション用の図示しない小孔が形成された無端帯状のサクションベルト47と、該サクションベルト47に搬送駆動力を付与する駆動ローラ49と、従動ローラ51と、テンションローラ53とを備えるベルト式の搬送案内部材27が適用されている。尚、図示は省略するが前記プラテン29とプラテンヒータ31にもサクション用の小孔が多数形成されており、これらの小孔にはプラテンヒータ31の下方に配設されている吸引ファン33によって生起された吸引風が流れ、サクションベルト47上に載置された用紙Pを吸着保持できるようになっている。
この他、本発明のインクジェットプリンタ1には、記録実行領域35の上方に用紙Pの被記録面3の温度を計測する温度センサSと、前記温度センサSによって計測した温度に基づいて得られた温度情報61とユーザが設定した設定情報63とに基づいて記録実行前後及び記録実行中の前記記録実行装置5と加熱乾燥装置15の動作制御を司る制御装置57と、が設けられている。
このうち、前記設定情報63としては、記録実行の速度モード(例えば高速モードと低速のきれいモード)を設定する速度モード情報65や用紙Pの性状として温度変化しやすい(冷めやすい)か否かに関する情報を設定する媒体情報67が一例として挙げられる。
次に、用紙Pの被記録面3の記録領域71の長さLgと、記録ヘッド7の長さLhと、加熱ユニット17の長さLkとの関係について説明する。例えば図3のように、前記三要素の長さの関係をLg≦Lh≦Lkに設定した場合には、記録実行領域35に到達した用紙Pに対して前記記録ヘッド7を走査方向Bに1回、走査させるだけで記録実行を終了することができる。そして、前記加熱ユニット17は、前記記録実行中と記録実行の前後において走査方向Bに1回ずつ計3回、走査させるだけで用紙Pの乾燥実行を行うことができる。
一方、図4に示すように、前記3要素の長さの関係をLh≦Lk<Lgに設定した場合には、前記記録ヘッド7と加熱ユニット17の動作を記録領域71の長さLgに応じて複数回繰り返さなければならない。そして、その場合には記録ヘッド7の走査範囲39と加熱ユニット17の複数範囲41を用紙Pの搬送方向Aに所定ピッチずつ移動させる必要が生じる。一般には搬送支持装置25を作動させて用紙Pを搬送方向Aの下流側に搬送させることによって前記所定ピッチずつの移動が実現できるが、用紙Pを停止させた状態で記録ヘッド7と加熱ユニット17を搬送方向Aの上流側に所定ピッチずつ移動させるようにすることも可能である。
[実施例2]
図5は実施例2に係るインクジェットプリンタの内部構造に概略を示す側断面図である。実施例2に係るインクジェットプリンタ1Bは、前記実施例1に係るインクジェットプリンタ1Aと同様、記録実行装置5と、加熱乾燥装置15と、搬送支持装置25とを備えており、このうち搬送支持装置25の構成が実施例1に係るインクジェットプリンタ1Aと相違している。従って、ここでは実施例1に係るインクジェットプリンタ1Aと共通する記録実行装置5と加熱乾燥装置15の構成については説明は省略し、構成が相違する搬送支持装置25に絞って説明する。
この搬送支持装置25は、プラテン29と、プラテンヒータ31と、吸引ファン33とからなる記録実行領域35に設けられる第1支持部材75と、前記第1支持部材75の搬送方向Aの上流位置に設けられる同じくプラテン29と、プラテンヒータ31と、吸引ファン33とからなる第2支持部材77と、前記搬送案内部材27として前記第1支持部材75と、第2支持部材77の搬送方向Aの上流位置と下流位置にそれぞれ2組ずつ計4組設けられている一対の搬送用ニップローラ79とを備えることによって構成されている。
そして、前記第2支持部材77は、記録実行前の用紙Pの下面を予備加熱する役割を有している。この他、実施例2に係るインクジェットプリンタ1Bにも実施例1に係るインクジェットプリンタ1Aと同様、温度センサSと制御装置57とが設けられている。
[実施例3]
図6は実施例3に係るインクジェットプリンタの内部構造の概略を示す平面図である。実施例3に係るインクジェットプリンタ1Cは、前記実施例1に係るインクジェットプリンタ1Aと同様、記録実行装置5と、加熱乾燥装置15と、搬送支持装置25とを備えており、このうち加熱乾燥装置15の構成が実施例1に係るインクジェットプリンタ1Aと一部相違している。従って、ここでは実施例1に係るインクジェットプリンタ1Aと共通する記録実行装置5と搬送支持装置25の構成については説明を省略し、構成が相違する加熱乾燥装置15に絞って説明する。
この加熱乾燥装置15は、記録実行領域35に設けられる第1加熱乾燥装置83と、前記第1加熱乾燥装置83の搬送方向Aの上流位置に設けられる第2加熱乾燥装置85との2組の加熱乾燥装置によって構成されている。そして、このうち第1加熱乾燥装置83が前記実施例1に係るインクジェットプリンタ1Aにおける加熱乾燥装置15に相当する。
また、残りの第2加熱乾燥装置85は、記録実行前の用紙Pの被記録面3側を予備加熱する役割を有しており、前記第1加熱乾燥装置83において設けられている第2キャリッジ19とガイド軸21とを有しない加熱ユニット17のみの加熱乾燥装置になっている。この他、実施例3に係るインクジェットプリンタ1Cにも実施例1に係るインクジェットプリンタ1Aと同様、温度センサSと制御装置57とが設けられている。
[記録方法1]
次に、このようにして構成される本発明の記録装置1を使用することによって実行される本発明の記録方法1について図7に基づいて説明する。
本発明の記録方法は、記録実行領域35に位置する被記録材Pに対して、記録ヘッド7の走査による記録実行に先立って、該記録ヘッド7と別体の乾燥ユニット17を走査して記録実行前の被記録材Pを加熱する予備加熱工程と、前記被記録材Pが温度変化しやすい性状のものか否かを判定する性状判定工程とを備えている。そして、前記被記録材Pが温度変化しやすい性状のものである場合であって、記録実行モードが高速モードである場合は、当該被記録材Pに対して記録終了に至るまでに記録ヘッド7の一往復による記録実行と加熱ユニット17の一往復による加熱乾燥を繰り返して行い、前記被記録材Pが温度変化しにくい性状のものである場合であって、記録実行モードが低速モードである場合は、記録ヘッド7の往復による記録実行を記録終了に至るまで続ける記録・乾燥工程と、記録終了後に行われる終了時乾燥工程と、を備えている。
図7は記録方法1の記録実行開始から記録実行完了までの流れを示すフローチャートである。
先ず、ユーザは被記録材Pをセットし、ステップS1において、被記録材Pの性状として温度変化しやすい(冷めやすい)か否かに関する情報を含む、例えば、普通紙、インクジェット専用紙、写真用紙等の種別等の媒体情報67や記録実行速度の設定(例えば、印刷品質は多少落ちるが印刷が速く仕上る高速モードと、印刷速度は多少遅くなるが高品質の印刷ができる低速のきれいモードとの別)等の速度モード情報65等を設定情報63として設定した後、記録実行開始ボタンを押して記録の実行を開始する。そしてステップS1で出された記録実行指令を受けて、搬送支持装置25が駆動を開始し、サクションベルト47上に被記録材Pを吸着保持させた状態で記録実行領域35に被記録材Pを搬送する。
被記録材Pが記録実行領域35に到達したタイミングでステップS2に移行し、ON状態の加熱ユニット17を第2キャリッジ19(走査モータON)によって前記重複範囲41を往復移動しながら被記録材Pの被記録面3に温風を当てて被記録材の予備加熱を実行する。
次に、ステップS3に移行し、第2キャリッジ19は待機位置20に移動し、前記走査モータはOFF状態になる。次にステップS4に移行し、被記録材Pの被記録面3の温度を温度センサSによって計測し、前記予備加熱によって被記録材Pが予め設定しておいた所定の設定温度以上になっていることを確認する。設定温度未満と判定された場合にはステップS2に戻って前記予備加熱が再度実行される。設定温度以上と判定された場合には、ステップS5に移行し、前記ステップS1で設定した媒体情報67に基づいて温度が下がり易い被記録材Pか、温度が下がりにくい被記録材Pかの判断が行なわれる。
ステップS5で温度が下がりやすい被記録材Pと判断された場合には、ステップS6に移行し、前記ステップS1で設定した速度モード情報65に基づいて記録実行モード設定が高速モードであるか低速のきれいモードであるかの判断が行なわれる。そして、高速モードと判断された場合には、ステップS7に移行して、記録ヘッド7を高速モードで一往復させて記録が実行され、記録ヘッド7をホームポジション10に待機させた状態で、続いて加熱ユニット17を一往復させて被記録材の加熱乾燥処理が行われる(ステップS8)。
そして、ステップS9にて、記録領域すべての記録実行が終了したか否かの判断が行われ、終了していないと判断された場合には前記ステップS7、S8の動作を繰り返す。
このようにステップS7とステップS8を繰り返すことにより、乾燥が促進されて一層の高速記録が可能になる。更に、サクションベルトを用いて被記録材を搬送して記録実行領域に保持する場合には、吸引用の小孔部分が他の部分より温度が低くなり易いことが原因となって水玉模様状の発色差による色ムラが生じるが、本発明によれば、ステップ8の加熱処理によって被記録材の温度が一定に保持されるので、前記水玉模様状の色むらの発生を防止できる。
一方、記録実行が終了したと判断された場合には、ステップS10に移行し、加熱ユニット17の往復移動による終了時の乾燥が実行され、前記終了時乾燥を一定時間実行後、ステップ11に移行し、加熱ユニット17は待機位置20に戻り停止する(走査モータOFF)。そしてステップS12に移行して、前記終了時乾燥が所定時間行なわれたか否かの判断が行なわれ、行なわれていないと判断された場合には前記ステップ10に戻り、ステップ10とステップ11の動作を繰り返す。
また、終了時乾燥が所定時間行なわれたと判断された場合には、ステップS13に移行して記録実行完了指令が出され、被記録材Pの排出に向けての動作制御が実行されるようになる。
前記ステップS5で温度が下がりにくい被記録材Pと判断された場合と、前記ステップS6で記録実行モード設定が低速のきれいモードであると判断された場合には、ステップS14に移行してきれいモードでの記録が実行される。加熱ユニット17による加熱乾燥は行わずに、ステップS15に移行してきれいモードでの記録実行が終了したか否かの判断が行なわれ、終了したと判断された場合には、前記ステップS10に移行して終了時乾燥が実行され、終了していないと判断された場合にはステップS14に戻ってきれいモードでの記録の実行を続けられる。
[記録方法2]
図8は記録方法2の記録実行開始から記録実行完了までの流れを示すフローチャートである。
この記録方法2は、前記記録方法1において、温度が下がり易い被記録材Pについてきれいモードで記録を実行する場合に加熱ユニット17による加熱処理を実行できるように修正を加えたものである。具体的には記録方法1におけるステップS5の判断をステップS6できれいモードと判断された場合に実行するようにし、ステップS5で温度が下がり易い被記録材Pと判断された場合にはステップS16に移行してきれいモードでの記録が一往復実行され、続いてステップS17で加熱ユニット17の一往復による加熱処理が実行されるようになっている。
そして、記録実行が終了したか否かの判断がステップS18で行われ、記録実行が終了したと判断された場合には、前記ステップS10に移行して加熱ユニット17による終了時乾燥が実行され、記録実行が終了していないと判断された場合には、ステップS16に戻ってきれいモードでの記録の実行とステップS17の加熱ユニット17による加熱・乾燥が繰り返される。尚、記録方法2のその他の工程については前記記録方法1と同様であるのでその説明は省略する。
[記録方法3]
図9は記録方法3の記録実行開始から記録実行完了までの流れを示すフローチャートである。
この記録方法3は、前記記録方法1におけるステップS4で行った被記録材Pの温度が設定温度以上か否かの判断を記録実行の直前ないし記録実行中にも行うことで、前記ステップS5の温度が下がり易すい被記録材Pか否かの判断を省略し得るようにしたものである。
具体的には、前記記録方法2と同様、ステップS4で被記録材Pの温度が設定温度以上であると判断された場合にはステップS6に移行し、記録実行モード設定が高速モードか低速のきれいモードかの判断が実行される。そして、ステップS6できれいモードであると判断された場合には、ステップS19に移行して温度センサSの検出結果によって被記録材Pの温度が設定温度以上か否かの判断が行われ、設定温度以上であると判断された場合には、ステップS20に移行し、きれいモードでの記録が実行される。
続いてステップS21に移行してきれいモードでの記録の実行が終了したか否かの判断が行われ、終了したと判断された場合には前記ステップS10に移行して加熱ユニット17による終了時乾燥が実行され、終了していないと判断された場合には前記ステップS19に戻り、被記録材Pの温度が設定温度以上か否かの判断が再度実行される。
また、ステップS19で被記録材Pの温度が設定温度未満であると判断された場合には、ステップS22に移行して加熱ユニット17による加熱処理が実行され、ステップS23できれいモードでの記録が実行される。そしてステップS24で前記きれいモードでの記録の実行が終了したか否かの判断が行われ、終了したと判断された場合には前記ステップS10に移行して加熱ユニット17による終了時乾燥が実行される。
一方、ステップS24で前記きれいモードでの記録の実行が終了していないと判断された場合には前記ステップS19に戻り、被記録材Pの温度が設定温度以上か否かの判断が再度実行される。尚、記録方法3のその他の工程については前記記録方法1と同様であるのでその説明は省略する。
以上説明したように、本発明の記録装置1及び記録方法によれば、記録実行装置5と加熱乾燥装置15とを備えた記録装置に対して、加熱乾燥装置15による記録実行装置5の温度上昇を防止してインクの吐出不良及びインク滴の重量変動を減少させることができる。また、加熱乾燥装置15による記録実行装置5への振動伝達を防止してインクの着弾位置のズレを減少させることができる。
更に、記録実行装置5と加熱乾燥装置15をそれぞれ独立して駆動でき、記録実行前後及び記録実行中の加熱乾燥が可能になるから、インクのにじみ、凝集や発色差の発生を防止することができる。そして、被記録材Pの性状や記録実行設定モードの別の影響を受けることなく、高品質の記録の実行と、良好な加熱乾燥とが実行できるようになる。
この他、プラテンヒータ31と加熱ユニット17との併用によって被記録材Pないし被記録面3に吐出されたインクの乾燥効率が向上し、プラテンヒータ31のみの加熱の場合に生じる水玉模様状の色ムラも発生しない。
[他の実施例]
本発明に係る記録装置及び記録方法は以上述べたような構成を基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
例えば、図3に示すように記録領域71の長さLgと記録ヘッド7の長さLhと加熱ユニット17の長さLkとの間にLg≦Lh≦Lkの関係が成立している場合や記録ヘッド7と加熱ユニット17が搬送方向Aにも移動できる構造を有している場合には前記搬送支持装置25を省略することも可能である。
また、前記加熱ユニット17は、温風を利用した温風式の加熱ユニットに限らず、輻射熱を利用した輻射熱式の加熱ユニット等、他の方式の加熱ユニットであっても構わない。そして、前記輻射熱式の加熱ユニットを採用した場合には、加熱ユニット17から記録ヘッド7への振動の伝達は問題にならないから、第2キャリッジ19用のガイド軸21を第1キャリッジ9用のガイド軸11と共通に構成することも可能である。
本発明の実施例1に係るインクジェットプリンタの内部構造の概略を示す平面図。 本発明の実施例1に係るインクジェットプリンタの内部構造の概略を示す側断面図。 記録領域の長さと記録ヘッドの長さと加熱ヒータの長さの関係の一例を示す平面図。 記録領域の長さと記録ヘッドの長さと加熱ヒータの長さの関係の他の一例を示す平面図。 本発明の実施例2に係るインクジェットプリンタの内部構造の概略を示す側断面図。 本発明の実施例3に係るインクジェットプリンタの内部構造の概略を示す平面図。 本発明の実施例4に係る記録方法の記録実行開始から記録実行完了までの流れを示すフローチャート。 本発明の実施例5に係る記録方法の記録実行開始から記録実行完了までの流れを示すフローチャート。 本発明の実施例6に係る記録方法の記録実行開始から記録実行完了までの流れを示すフローチャート。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ(記録装置)、3 被記録面、4 下面、5 記録実行装置、7 記録ヘッド、8 ノズル面、9 第1キャリッジ、10 ホームポジション、11 ガイド軸、15 加熱乾燥装置、17 加熱ユニット、19 第2キャリッジ、20 待機位置、21 ガイド軸、25 搬送支持装置、27 搬送案内部材、29 プラテン、31 プラテンヒータ、33 吸引ファン、35 記録実行領域、37 支持領域、39 走査範囲、41 重複範囲、43 加熱乾燥領域、47 サクションベルト、49 駆動ローラ、51 従動ローラ、53 テンションローラ、57 制御装置、61 温度情報、63 設定情報、65 速度モード情報、67 媒体情報、71 記録領域、75 第1支持部材、77 第2支持部材、79 ニップローラ、83 第1加熱乾燥装置、85 第2加熱乾燥装置、P 用紙(被記録材)、A 搬送方向、B 走査方向、PG ギャップ、S 温度センサ、Lg (記録領域の)長さ、Lh (記録ヘッドの)長さ、Lk (加熱ユニットの)長さ

Claims (6)

  1. 記録実行領域に位置する被記録材の被記録面にインクを吐出して記録を実行する記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し、走査方向に往復移動する第1キャリッジと、を備える記録実行装置と、
    記録実行領域に位置する被記録材の被記録面の乾燥作用を実行する加熱ユニットと、該加熱ユニットを搭載し、前記記録ヘッドの走査範囲と重複する範囲を往復移動する、前記第1キャリッジとは別体の第2キャリッジと、を備える加熱乾燥装置と、を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記加熱ユニットは、温風を発生する温風式の加熱ユニットであり、
    前記第2キャリッジの往復移動を案内するガイド軸は、前記第1キャリッジの往復移動を案内するガイド軸と別体に構成されていることを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1又は2に記載の記録装置において、
    前記キャリッジの往復移動方向における一端側に前記記録ヘッドの待機位置が設けられ、
    前記キャリッジの往復移動方向における他端側に前記加熱ユニットの待機位置が設けられていることを特徴とする記録装置。
  4. 記録実行領域に位置する被記録材に対して、記録ヘッドの走査による記録実行に先立って、該記録ヘッドと別体の乾燥ユニットを走査して記録実行前の被記録材を加熱する予備加熱工程と、
    前記被記録材が温度変化しやすい性状のものか否かを判定する性状判定工程と、
    前記被記録材が温度変化しやすい性状のものである場合であって、記録実行モードが高速モードである場合は、当該被記録材に対して記録終了に至るまでに記録ヘッドによる記録実行と加熱ユニットによる乾燥を繰り返して行い、
    前記被記録材が温度変化しにくい性状のものである場合であって、記録実行モードが低速モードである場合は、記録ヘッドによる記録実行を記録終了に至るまで続ける記録・乾燥工程と、
    記録終了後に行われる終了時乾燥工程と、
    を備えていることを特徴とする記録方法。
  5. 記録実行領域に位置する被記録材に対して、記録ヘッドの走査による記録実行に先立って、該記録ヘッドと別体の加熱ユニットを走査して記録実行前の被記録材を加熱する予備加熱工程と、
    記録実行モードが高速モードか低速モードかを判定する速度判定工程と、
    記録実行モードが高速モードである場合は、当該被記録材に対して記録終了に至るまでに記録ヘッドによる記録実行と加熱ユニットによる乾燥を繰り返して行い、
    記録実行モードが低速モードである場合であって前記被記録材が温度変化しやすい性状のものである場合は、当該被記録材に対して記録終了に至るまでに記録ヘッドによる記録実行と加熱ユニットによる乾燥を繰り返して行い、
    記録実行モードが低速モードである場合であって前記被記録材が温度変化しにくい性状のものである場合は、記録ヘッドによる記録実行を記録終了に至るまで続ける記録・乾燥工程と、
    記録終了後に行われる終了時乾燥工程と、
    を備えていることを特徴とする記録方法。
  6. 記録実行領域に位置する被記録材に対して、記録ヘッドの走査による記録実行に先立って、該記録ヘッドと別体の加熱ユニットを走査して記録実行前の被記録材を加熱する予備加熱工程と、
    記録実行モードが高速モードか低速モードかを判定する速度判定工程と、
    被記録材の温度が設定温度以上であるか否かを判定する温度判定工程と、
    記録実行モードが高速モードである場合は、当該被記録材に対して記録終了に至るまでに記録ヘッドによる記録実行と加熱ユニットによる乾燥を繰り返して行い、
    記録実行モードが低速モードである場合であって温度センサによって前記被記録材の温度が設定温度以下であることが検出されたときは、前記加熱ユニットにより当該被記録材を加熱してから記録ヘッドによる記録実行を行った後、前記温度センサによる温度検出工程に戻る動作を当該被記録材に対して記録終了に至るまで繰り返し、
    記録実行モードが低速モードである場合であって前記温度センサによって前記被記録材の温度が設定温度以上であることが検出されたときは、記録ヘッドによる記録実行を行った後、前記温度センサによる温度検出工程に戻る動作を当該被記録材に対して記録終了に至るまで繰り返す記録・乾燥工程と、
    記録終了後に行われる終了時乾燥工程と、
    を備えていることを特徴とする記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013028119A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Canon Inc プリント装置および方法

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