JP2010136271A - 撮像装置 - Google Patents

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一雄 渡邊
Hitoshi Komine
仁 小峰
Kenya Hosono
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Ryo Hatakeyama
陵 畠山
Naoyuki Yoshii
直之 吉井
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Abstract

【課題】任意のラインについて、正常でない黒レベル基準信号によるOBクランプが行われることのないようにし得る撮像装置を提供する。
【解決手段】有効画素領域とオプチカルブラック(OB)領域とを備える撮像素子1と、撮像素子1からの画像信号を黒レベル基準信号に基づいてクランプするクランプ部12と、処理対象ラインの有効画素領域に含まれる高輝度画素を検出する高輝度検出部14と、黒レベル基準信号を生成してクランプ部12へ出力するものであって、高輝度画素数が少ない場合には次のラインに対して適用される黒レベル基準信号を生成するために処理対象ラインのOB領域の信号を用いることを許容し、高輝度画素数が多い場合には処理対象ラインのOB領域の信号を用いることを禁止する黒レベル基準信号生成部17と、を備えた撮像装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像素子から出力される画像信号をクランプして黒レベルが一定になるように制御し得る撮像装置に関する。
撮像素子は、例えば半導体基板上に形成されたフォトダイオードにより、光を電気信号に変換する構成となっているが、光が遮断された状態であっても暗電流等の影響により電荷が発生することが知られている。そのために、撮像素子には、一般的に、光が入射して光電変換を行うための有効画素領域と、光を遮光して暗電流等に起因する電荷を取得するためのオプチカルブラック(OB)領域と、が形成されている。そして、有効画素領域から読み出した信号から、OB領域から読み出した信号を減算する(いわゆる、OBクランプする)ことにより、黒レベルの補正を行うようになっている。
ところで、撮像素子に結像される被写体光学像の中に、太陽などの高輝度被写体の光学像がある場合には、光の一部がOB領域に漏れ込んで光電変換が行われてしまったり、あるいは有効画素領域で多量に発生した電荷の一部がOB領域に漏れこんでしまったり(例えば水平転送路や垂直転送路を介したブルーミング等)して、OB領域の出力信号レベルが高くなってしまうことがある。このような場合には、本来の信号レベルよりも高いレベルの信号値を、有効画素領域の信号値から減算してしまうことになるために、有効画素領域の信号値が実際よりも低くなってしまう(いわゆる画像が黒くつぶれてしまう)といった問題が生じる。
そこで、例えば特開2008−182444号公報には、撮像素子から読み出されA/D変換された後の画像データにおける有効画素領域をM×N個の部分領域に分割して、各部分領域毎に部分領域内のデータを積算することにより、有効画素領域内に高輝度被写体が存在するか否かを判定し、その判定結果に応じて(つまり、高輝度被写体が存在するか否かに応じて)OBクランプの方法を変更する技術が記載されている。
特開2008−182444号公報
しかしながら、上記特開2008−182444号公報に記載された技術は、あるフレームにおいて取得されA/D変換された画像データを使用して高輝度被写体の有無を判断し、その判断結果に応じて次のフレームに対するOBクランプの方法を変更するものであるために、高輝度被写体が最初に検出されたフレームについてはOBクランプの方法を変更することができず、正常でないOBレベル(黒レベル基準信号)によるOBクランプが行われたものになってしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、任意のフレームの任意のラインについて、正常でない黒レベル基準信号によるOBクランプが行われることのないようにすることができる撮像装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明の一態様による撮像装置は、複数の画素が主走査方向および副走査方向に沿って2次元状に配列され、配列された画素群の一部が有効画素領域、配列された画素群の他の一部であって該有効画素領域の副走査方向の少なくとも下流側に配設された画素群が画像の黒レベルに対応した信号を出力するためのオプチカルブラック領域、として形成された撮像素子と、上記撮像素子から上記副走査方向に沿った1ライン単位で出力される画像信号を黒レベル基準信号に基づいてクランプし、黒レベルが一定になるように制御するクランプ部と、処理対象ラインの画像信号中の有効画素領域に含まれる各画素の画像信号を所定レベルと比較して、所定レベル以上である高輝度画素の情報を検出する高輝度検出部と、黒レベル基準信号を生成して上記クランプ部へ出力するものであって、上記処理対象ラインに関する上記高輝度画素の情報に基づいて高輝度画素が規定範囲を超えているか否かを判定し、規定範囲を超えていないと判定した場合には、該処理対象ラインの次のラインに対して適用される上記黒レベル基準信号を生成するために該処理対象ラインのオプチカルブラック領域の信号を用いることを許容し、規定範囲を超えていると判定した場合には、該処理対象ラインの次のラインに対して適用される上記黒レベル基準信号を生成するために該処理対象ラインのオプチカルブラック領域の信号を用いることを禁止する黒レベル基準信号生成部と、を具備したものである。
本発明の撮像装置によれば、任意のフレームの任意のラインについて、正常でない黒レベル基準信号によるOBクランプが行われることのないようにすることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1から図8は本発明の実施形態1を示したものであり、図1は撮像装置の構成の一部を示すブロック図である。
この撮像装置は、被写体の光学像を光電変換してアナログの画像信号を出力する撮像素子1と、この撮像素子1からのアナログ画像信号に後述するような各種の信号処理を施し、デジタルの画像データに変換して出力するアナログ信号処理部2と、このアナログ信号処理部2からの画像データにデジタル的な各種の画像処理を施す画像処理部3と、を備えており、画像処理後の信号は記録媒体に記録されたりモニタに表示されたりすることになるが、撮像装置における画像処理部3以降の処理部については図示を省略する。
図2は、撮像素子1の構成を示す図である。なお、図2に示す撮像素子1は、図2の水平方向が副走査方向、図2の垂直方向が主走査方向であるものとする。
撮像素子1は、例えば矩形状をなす撮像面に複数の画素を主走査方向および副走査方向に沿って2次元状に配列して構成されており、配列された画素群の大部分が被写体の光学像が結像される有効画素領域EFとなっている。また、撮像素子1のこの有効画素領域EFの周辺(有効画素領域EFの副走査方向の少なくとも下流側)には、光学的に遮光され画像の黒レベルに対応した信号を出力するためのオプチカルブラック領域OBが形成されている。そして、撮像面の例えば長辺側(主走査方向の下流端側)に連設して、ライン単位で転送されてくる画素データを水平方向(副走査方向と平行な方向)に転送するための水平転送CCD(HTCCD)が形成されている。さらに、この水平転送CCDの下流側には、画像信号を増幅するための出力アンプAMPが配設されている。
図3は、図2に示したような構成の撮像素子1から出力される1ライン分の画像信号を示す図である。図3においては、図面左側が読み出し先端側、図面右側が読み出し後端側となっている。
すなわち、1ライン分の読み出しが開始されると、まず、ダミーデータDDMが出力され、その後に第1のOBデータDOB1が出力される。続いて、有効画素領域データDEFが出力され、第2のOBデータDOB2が出力され、空送データDETが出力される。そして、本実施形態のアナログ信号処理部2においては、第2のOBデータDOB2を用いて黒レベル基準信号を生成するようになっている。従って、任意のラインについて、有効画素領域データDEFが読み出された後に第2のOBデータDOB2が読み出されることになるために、読み出された第2のOBデータDOB2が黒レベル基準信号に影響を与えるのは、その次のラインからである。
このような構成において、高輝度被写体が存在するときの影響について、図4および図5を参照して説明する。図4は撮像素子1上に高輝度被写体を含む光学像が結像している様子を示す図、図5は図4に示した光学像を撮像して通常の一般的なクランプ処理を行ったときに得られる画像データの様子を示す図である。
図4に示すように、撮像素子1の有効画素領域EFには、山などの被写体の光学像と共に、太陽などの高輝度被写体の光学像が結像している。ここに、この図4に示す例においては、高輝度被写体の光学像は、オプチカルブラック領域OBに近い位置に結像している。
このような光学像を撮像して、通常の一般的なクランプ処理を行ったときの画像データIMGは、例えば図5に示すようになる。
まず、高輝度被写体の光学像が結像したラインと同一ラインのOBデータDOBは、上述したような光漏れや電荷漏れの影響により、本来の黒レベルよりもレベルが高いハイレベルOBデータDOBHとなっている。従って、通常の一般的なクランプ処理を行ってしまうと、高輝度被写体の光学像が結像したラインの次のラインにおいては、有効画素領域データDEFからハイレベルOBデータDOBHが減算されてしまうために、本来の画像よりも低いレベルの画像BKが得られることになってしまう。
そこで、本実施形態の撮像装置においては、アナログ信号処理部2に図1に示したような構成を備えさせ、図6〜図8の何れかに示すような処理を行うことにより、正常でない黒レベル基準信号によるOBクランプが行われることのないようにしている。
まず、図1を参照して、アナログ信号処理部2の構成について説明する。
アナログ信号処理部2は、CDS部11と、クランプ部12と、A/D変換部13と、入力レベル検出部15および黒レベル生成制御部16を備えた高輝度検出部14と、スイッチ18、加算平均部19、およびD/A変換部20を備えた黒レベル基準信号生成部17と、を有している。
撮像素子1は、CDS部11、クランプ部12、A/D変換部13を順に介して、画像処理部3へ接続されている。CDS部11は、さらに、入力レベル検出部15および黒レベル生成制御部16を順に介して、スイッチ18へ接続されている。A/D変換部13は、さらに、スイッチ18、加算平均部19、およびD/A変換部20を順に介して、クランプ部12へ接続されている。
CDS部11は、撮像素子1から出力される画像信号からリセットノイズを除去するためのものである。
クランプ部12は、CDS部11から出力された画像信号から、黒レベル基準信号生成部17から出力された黒レベル基準信号を減算することにより、クランプ処理を行うものである。
A/D変換部13は、クランプ部12から出力されたアナログの画像信号を、デジタルの画像データに変換して、画像処理部3へ出力すると共に、黒レベル基準信号生成部17へも出力するものである。
入力レベル検出部15は、CDS部11から図3に示したような順序で一ライン毎に出力される画像信号の内の、有効画素領域データDEFの信号レベルを画素毎に所定レベル(高輝度被写体であるか否かを識別するための閾値として予め設定された所定レベル、なお、この所定レベルは変更可能であっても良い)と比較して、所定レベル以上である画素(以下では適宜、高輝度画素という)の数や高輝度画素の連続数をカウントし、画素位置の情報とともに黒レベル生成制御部16へ出力するものである。
黒レベル生成制御部16は、入力レベル検出部15により検出された高輝度画素の情報に基づいて、後述するように、黒レベル基準信号生成部17による黒レベル基準信号の生成処理を制御するものである。黒レベル生成制御部16は、黒レベル基準信号生成部17の処理全般を制御するものであるが、具体的な一例を挙げれば、高輝度画素の検出結果に基づいてスイッチ18のオン/オフを制御するようになっている。
すなわち、スイッチ18は、黒レベル生成制御部16の制御によりオン/オフされ、オンのときにはA/D変換部13から出力された画像データが加算平均部19へ伝達され、オフのときにはA/D変換部13から出力された画像データは加算平均部19へは伝達されない。
加算平均部19は、図1に示す構成においてはデジタル演算部であって、CDS部11から図3に示したような順序で一ライン毎に出力される画像信号の内の、第2のOBデータDOB2に対応するデジタル化後の各画素値の加算平均(ただし、重み付け加算平均であっても構わない)を計算するものである。ここに加算平均値は、基本的に、各フレーム画像内において、処理対象ラインとそれ以前に既に読み出されたラインとに渡るOBデータに基づいて算出される。すなわち、n(ここに、nはライン番号を示す整数)ライン目の加算平均値は、(n−1)ライン目までの加算平均値とnライン目の第2のOBデータDOB2とに基づいて(つまり、実質的に1〜nラインの第2のOBデータDOB2に基づいて)計算されることになる(ただし、1〜nラインの全てのラインの第2のOBデータDOB2を用いることは必須ではないために、1〜nラインの中の1つ以上のラインの第2のOBデータDOB2のみを用いることも可能である)。そして、加算平均部19は、nライン目までの加算平均値を記憶しておき、(n+1)ライン目の画像信号がクランプ部12において処理されるときに、記憶している加算平均値をD/A変換部20へ出力する。
D/A変換部20は、加算平均部19から入力されたデジタルの加算平均値を、アナログの黒レベル基準信号に変換してクランプ部12へ出力するものである。
従って、クランプ部12は、(n+1)ライン目の画像信号に対して、nライン目までのOBデータの加算平均値に基づき算出された黒レベル基準信号を用いて、クランプを行うことになる。
次に、図1に示したようなアナログ信号処理部2におけるOBクランプの処理の流れについて、図6〜図8を参照して説明する。まず図6は、撮像装置のクランプ処理の第1の例を示す図である。
この処理を開始すると、高輝度検出部14により、処理対象ラインにおける有効画素領域EFの高輝度画素が、規定範囲を超えるか否かを判定する(ステップS1)。このステップS1における判定は、例えば、以下のようにして行われる。
まず、1ライン中の高輝度画素の画素数が第1の所定値以上である場合には、規定範囲を超えたと判定する。これは、1ライン中の高輝度画素が、不連続に存在していようが、連続して存在していようが、その存在位置の分布に関わらず、第1の所定値以上であるか否かを判定するものである。
さらに、1ライン中の高輝度画素の画素数が第1の所定値未満である場合であっても、連続する一群の高輝度画素の画素数が第2の所定値(ここに「第2の所定値<第1の所定値」を満たす)以上である場合には、規定範囲を超えたと判定する。これは、1ライン中の高輝度画素の総数が第1の所定値を超えていなくても、特定位置に集中して存在する場合に、規定範囲を超えたと判定するものである。オプチカルブラック領域OBにまで電荷がもれこむ程の非常に高輝度な被写体光学像が有効画素領域EF内に結像している場合には、撮像素子1の有効画素領域データDEFに飽和画素値が連続している部分があると考えられる。従って、このような高輝度画素の連続性を検出することは、高輝度被写体を検出するのに有効である。
そして、これらの何れにも当たらない場合には、有効画素領域EFの高輝度画素は、規定範囲を超えていないと判定する。
なお、より詳細な判定を行う場合には、第2の所定値を、画素位置に応じて適応的に変化させても良い。すなわち、連続する高輝度画素群の位置が第2のOBデータDOB2から遠いときには第2の所定値をより大きく設定し、連続する高輝度画素群の位置が第2のOBデータDOB2に近いときには第2の所定値をより小さく設定しても良い。これは、高輝度被写体の光学像が第2のOBデータDOB2に対応する位置から遠い位置に結像している場合には、第2のOBデータDOB2に対する影響が小さく、逆に、高輝度被写体の光学像が第2のOBデータDOB2に対応する位置に近い位置に結像している場合には、第2のOBデータDOB2に対する影響が大きいと考えられるためである。このようなより詳細な判定を採用するか否かは、撮像素子1の構成(撮像素子1の撮像面の大きさ、総画素数、素子構造(例えば、CCDであるかCMOSであるか等))などに応じて、適宜設計すれば良い。
ステップS1において、規定範囲を超えていないと判定された場合には、高輝度検出部14によりスイッチ18はオンに制御される。これにより、処理対象ラインの次のラインに対して適用される黒レベル基準信号を生成するためにこの処理対象ラインのオプチカルブラック領域の信号を用いることが許容され、A/D変換部13からの画像データが加算平均部19へ入力されて、OBデータの加算平均値が上述したように算出される(ステップS2)。
その後、算出された加算平均値に基づいて、次のラインの信号に対して、黒レベル基準信号を出力し、クランプ部12においてクランプを実行する(ステップS3)。
そして、フレーム内の全ラインの処理が終了したか否かを判定して(ステップS4)、終了していない場合にはステップS1へ戻って上述したような処理を繰り返して行う。
一方、ステップS1において、規定範囲を超えていると判定された場合には、高輝度検出部14によりスイッチ18がオフに制御される。これにより、処理対象ラインの次のラインに対して適用される黒レベル基準信号を生成するためにこの処理対象ラインのオプチカルブラック領域の信号を用いることが禁止され、A/D変換部13からの画像データは、加算平均部19へ入力されない。そして、この図6に示す第1の例においては、黒レベル基準信号生成部17は、次のラインに対する黒レベル基準信号の出力を停止するように機能する(ステップS5)。このときのクランプ部12の処理としては、幾つかの例が考えられる。例えば、CDS部11から入力された画像信号をクランプすることなくそのままスルーさせるケース、CDS部11から入力された画像信号に対して適宜の固定値を用いてクランプするケース、CDS部11から入力された画像信号に対してダミーデータDDMまたは空送データDETを用いてクランプするケース、などである。ただし、これらの例に限定されるものではなく、その他の手段を用いても構わない。
その後、フレーム内の全ラインの処理が終了したか否かを判定して(ステップS6)、終了していない場合にはステップS5へ戻って黒レベル基準信号の出力停止を継続して行う。
従って、この第1の例においては、フレーム内において高輝度被写体が検出されたラインの次のラインからは、黒レベル基準信号を用いたクランプは行われないことになる(なお、フレーム内において高輝度被写体が検出されたラインは、それよりも1つ前のラインまでのOBデータに基づき生成された黒レベル基準信号によりクランプが行われるために、高輝度被写体の影響を受けることはない)。
こうして、ステップS4またはステップS6において、フレーム内の全ラインの処理が終了したと判定されたところで、この処理が終了する。
次に、図7は、撮像装置のクランプ処理の第2の例を示す図である。
この処理を開始すると、上述したステップS1の判定を行い、規定範囲を超えていないと判定された場合の処理は、図6に示した第1の例と同様である。
一方、ステップS1において、規定範囲を超えていると判定された場合には、高輝度検出部14によりスイッチ18がオフに制御される。これにより、処理対象ラインの次のラインに対して適用される黒レベル基準信号を生成するためにこの処理対象ラインのオプチカルブラック領域の信号を用いることが禁止され、A/D変換部13からの画像データは、加算平均部19へ入力されない(ステップS11)。
そして、この図7に示す第2の例においては、黒レベル基準信号生成部17は、高輝度被写体が検出されたラインの1つ前のラインまでのOBデータに基づき算出され記憶されている加算平均値をそのまま保持して、記憶している加算平均値に基づき黒レベル基準信号を生成し、クランプ部12において次のラインの信号に対してクランプを実行する(ステップS12)。
その後、フレーム内の全ラインの処理が終了したか否かを判定して(ステップS13)、終了していない場合にはステップS11へ戻ってスイッチ18を引き続きオフに制御する。
従って、この第2の例においては、フレーム内において高輝度被写体が検出されたラインの次のラインからは、高輝度被写体が検出されたラインよりも1つ前のラインまでのOBデータに基づき生成された黒レベル基準信号によりクランプが行われることになる(それ故に、高輝度被写体が検出されたラインを含む全てのラインにおいて、黒レベル基準信号が高輝度被写体の影響を受けることはない)。
こうして、ステップS4またはステップS13において、フレーム内の全ラインの処理が終了したと判定されたところで、この処理が終了する。
続いて、図8は、撮像装置のクランプ処理の第3の例を示す図である。
この処理を開始すると、上述したステップS1の判定を行い、規定範囲を超えていないと判定された場合の処理は、図6に示した第1の例や図7に示した第2の例と同様である。
さらに、ステップS1において、規定範囲を超えていると判定された場合には、図7に示したステップS11およびステップS12と同様の処理を行う。
その後、フレーム内の全ラインの処理が終了したか否かを判定して(ステップS21)、終了していない場合には、この第3の例においてはステップS1へ戻って、高輝度画素が規定範囲を超えるか否かを判定する。そして、規定範囲を超えていない場合には、ステップS2の処理へ進むことになる。
従って、この第3の例においては、フレーム内において高輝度被写体が検出されたラインのOBデータに関しては、加算平均部19による加算平均値の算出には用いないが、その後のラインにおいて再び高輝度被写体が存在しなくなったときには、OBデータを加算平均値の算出に用いる処理を行う。このように、フレーム内におけるOBデータが正常である場合には、なるべく加算平均値の算出に用いるようにしているために、より統計的な信頼性の高い黒レベル基準信号を用いることが可能となる。
こうして、ステップS4またはステップS21において、フレーム内の全ラインの処理が終了したと判定されたところで、この処理が終了する。
なお、撮像装置において図6に示した第1の例から図8に示した第3の例までの何れの処理を行うかは、撮像素子の構成等に応じて設計時に適宜定めれば良い。
また、上述においては、有効画素領域EFの全体において高輝度被写体を検知するようにしているが、これに限るものではなく、有効画素領域EFの一部のみにおいて高輝度被写体を検知するようにしても構わない。この場合には、さらに、高輝度被写体を検知する対象の領域を変更することができるようにしても良い。
そして、図1に示した構成は、クランプ部12よりも前段のCDS部11の出力に基づいて高輝度検出部14が高輝度被写体を検出しているが、これに限らず、クランプ部12の出力に基づいて高輝度被写体の検出を行っても構わない。なぜならば、上述したような本実施形態の構成によれば、正常でない黒レベル基準信号に基づいてクランプが行われることはないために、高輝度被写体の画素値から高い値の黒レベル基準信号が減算されて高輝度画素と判定されなくなるといったことは生じないためである。
このような実施形態1によれば、有効画素領域の出力レベルを監視して、太陽などの高輝度被写体があることを検知した場合には、本来よりも高いレベルのOBデータが黒レベル基準信号の生成に使用される前に、クランプの制御を変更することができる。
このときには、出力レベルの監視を、OBデータ自体に対して行うのではなく、その前段に出力される有効画素領域に対して行っているために、OBデータ自体が正常でないのを確認するよりも早い時点で、クランプ制御変更の対応をとることが可能となる。さらに、出力レベルの監視を、A/D変換される前のアナログの画像信号に基づいて行っているために、より短い時間での応答が可能となる。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
本発明の実施形態1における撮像装置の構成の一部を示すブロック図。 上記実施形態1における撮像素子の構成を示す図。 上記実施形態1において、図2に示したような構成の撮像素子から出力される1ライン分の画像信号を示す図。 上記実施形態1における撮像素子上に高輝度被写体を含む光学像が結像している様子を示す図。 上記実施形態1において、図4に示した光学像を撮像して通常の一般的なクランプ処理を行ったときに得られる画像データの様子を示す図。 上記実施形態1における撮像装置のクランプ処理の第1の例を示す図。 上記実施形態1における撮像装置のクランプ処理の第2の例を示す図。 上記実施形態1における撮像装置のクランプ処理の第3の例を示す図。
符号の説明
1…撮像素子
2…アナログ信号処理部
3…画像処理部
11…CDS部
12…クランプ部
13…A/D変換部
14…高輝度検出部
15…入力レベル検出部
16…黒レベル生成制御部
17…黒レベル基準信号生成部
18…スイッチ
19…加算平均部
20…D/A変換部

Claims (8)

  1. 複数の画素が主走査方向および副走査方向に沿って2次元状に配列され、配列された画素群の一部が有効画素領域、配列された画素群の他の一部であって該有効画素領域の副走査方向の少なくとも下流側に配設された画素群が画像の黒レベルに対応した信号を出力するためのオプチカルブラック領域、として形成された撮像素子と、
    上記撮像素子から上記副走査方向に沿った1ライン単位で出力される画像信号を黒レベル基準信号に基づいてクランプし、黒レベルが一定になるように制御するクランプ部と、
    処理対象ラインの画像信号中の有効画素領域に含まれる各画素の画像信号を所定レベルと比較して、所定レベル以上である高輝度画素の情報を検出する高輝度検出部と、
    黒レベル基準信号を生成して上記クランプ部へ出力するものであって、上記処理対象ラインに関する上記高輝度画素の情報に基づいて高輝度画素が規定範囲を超えているか否かを判定し、規定範囲を超えていないと判定した場合には、該処理対象ラインの次のラインに対して適用される上記黒レベル基準信号を生成するために該処理対象ラインのオプチカルブラック領域の信号を用いることを許容し、規定範囲を超えていると判定した場合には、該処理対象ラインの次のラインに対して適用される上記黒レベル基準信号を生成するために該処理対象ラインのオプチカルブラック領域の信号を用いることを禁止する黒レベル基準信号生成部と、
    を具備したことを特徴とする撮像装置。
  2. 上記クランプ部から出力された画像信号をデジタルの画像データに変換するA/D変換部をさらに具備し、
    上記黒レベル基準信号生成部は、上記A/D変換部によりデジタルに変換されたオプチカルブラック領域の画像データに基づいて、上記黒レベル基準信号を生成するものであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 上記黒レベル基準信号生成部は、1フレームの画像内において、高輝度画素が規定範囲を超えていると最初に判定したライン以降のラインに対する黒レベル基準信号の上記クランプ部への出力を停止するものであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 上記クランプ部は、上記黒レベル基準信号生成部からの黒レベル基準信号の出力が停止された場合には、所定の固定値に基づいて、画像信号をクランプするものであることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 上記黒レベル基準信号生成部は、1フレームの画像内において、高輝度画素が規定範囲を超えていると最初に判定したライン以降のラインに対して、該最初に判定したラインよりも前の1つ以上のラインの上記オプチカルブラック領域の信号に基づいて生成した黒レベル基準信号を上記クランプ部へ出力し続けるものであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 上記黒レベル基準信号生成部は、1フレームの画像内において、処理対象ラインよりも前の高輝度画素が規定範囲を超えていないと判定した1つ以上のラインの上記オプチカルブラック領域の信号に基づいて生成した黒レベル基準信号を上記クランプ部へ出力するものであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 上記高輝度画素の情報は、処理対象ラインの画像信号中の有効画素領域に含まれる高輝度画素の画素数の情報を含み、
    上記黒レベル基準信号生成部は、上記高輝度画素の画素数が第1の所定値以上であると判定した場合に、上記規定範囲を超えたと判定するものであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  8. 上記高輝度画素の情報は、さらに、連続する上記高輝度画素の画素数の情報を含み、
    上記黒レベル基準信号生成部は、上記高輝度画素の画素数が上記第1の所定値未満であると判定した場合であっても、連続する一群の上記高輝度画素の画素数が、該第1の所定値よりも小さい第2の所定値以上であると判定した場合には、上記規定範囲を超えたと判定するものであることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013162023A1 (ja) * 2012-04-27 2013-10-31 株式会社ニコン 信号処理装置、信号処理プログラム、およびデジタルカメラ
JP2014039221A (ja) * 2012-08-20 2014-02-27 Canon Inc 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム
JP2014165676A (ja) * 2013-02-25 2014-09-08 Canon Inc 信号処理装置及び撮像装置

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