JP2010133431A - 電動アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 金属製又はセラミックス製であって機械的特性が高い素材から構成されたベースと、上記ベースに対して滑り案内機構を介して移動可能に設置され金属製又はセラミックス製であって機械的特性が高い素材から構成された移動体と、上記移動体を移動させる駆動手段と、を具備してなる電動アクチュエータにおいて、上記滑り案内機構は、上記ベースとスライダの何れか一方に設けられた案内凹部と、上記ベースとスライダの何れか他方に設けられた上記案内凹部に摺動接触する案内凸部と、から構成されているもの。
【選択図】 図3
Description
仮に、高荷重に対応しようとすると、荷重を広い面積で受けて面圧を小さくする必要があるため、ガイドピースが大きくなってしまい、その結果、滑り案内機構ひいては電動アクチュエータが大型化してしまうという問題があった。
又、請求項2による電動アクチュエータは、請求項1記載の電動アクチュエータにおいて、上記ベースと移動体が同等の線膨張係数を持つ素材から構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項3による電動アクチュエータは、請求項2記載の電動アクチュエータにおいて、上記案内凹部と案内凸部の少なくとも何れか一方には潤滑性を高める処理が施されていることを特徴とするものである。
又、請求項4による電動アクチュエータは、請求項3記載の電動アクチュエータにおいて、上記潤滑性を高める処理は、潤滑性を高めるコーティング処理、潤滑性を高める鍍金処理、潤滑性を高める表面改質処理の何れかであることを特徴とするものである。
又、請求項2による電動アクチュエータは、請求項1記載の電動アクチュエータにおいて、上記ベースと移動体が同等の線膨張係数を持つ素材から構成されているので、摩擦熱の影響、雰囲気温度の変動等によって、滑り案内機構の隙間量が変動してしまうことを抑制することができ、高いガイド機能を維持することができる。
又、請求項3による電動アクチュエータは、請求項2記載の電動アクチュエータにおいて、上記案内凹部と案内凸部の少なくとも何れか一方には潤滑性を高める処理が施されているので、円滑な動作を提供することができる。
又、請求項4による電動アクチュエータは、請求項3記載の電動アクチュエータにおいて、上記潤滑性を高める処理は、潤滑性を高めるコーティング処理、潤滑性を高める鍍金処理、潤滑性を高める表面改質処理の何れかであるので、所望の潤滑性能を確実に提供することができる。
まず、ベース1があり、このベース1はその横断面形状がU字形状をなしている。又、上記ベース1は二分割されていて、図4に示すように、第1ベース要素3と第2ベース要素5とから構成されている。上記第1ベース要素3は、図4に示すように、その横断面形状がL字状をなしていて、一方、上記第2ベース要素5は、図4に示すように、I字状をなしている。そして、これら第1ベース要素3と第2ベース要素5とを組立・固定することにより、U字形状のベース1を構成しているものである。
尚、金属製以外ではセラミックス製が考えられる。
又、各構成部品の材質であるが、ベース1はアルミニウム製、ベアハウジング7はアルミニウム製、モーターカバ9はステンレス製、ナット部材23とガイドピース35は樹脂製、滑りねじ部材15は鋼製、ロッド43はアルミニウム製である。
尚、各構成部品の材質にいてはこれを特に限定するものではない。
まず、装置の大型化を来すことなく、高荷重に対応可能な滑り案内機構29を備えた電動アクチュエータを得ることができる。これは、従来の樹脂製のガイドピースを使用した滑り案内機構ではなく、ベース1に一体のベース側溝31、31と、スライダ25の一体のスライダ側突起33、33とから、滑り案内機構29を構成するようにしたからである。
又、上記ベース1とスライダ25は、何れも機械的特性が高い素材、具体的には、金属製であって、機械加工、金型成型、押出加工、引抜加工等によって形成されており、よって、高い機械的特性を確実に得ることができ、高荷重に対しても効果的に対応することができる。
又、上記ベース1とスライダ25は同等の線膨張係数を備えた素材から構成されているので、摩擦熱の影響、雰囲気温度の変動等によって、滑り案内機構29の隙間量が変動してしまうことを抑制することができ、高いガイド機能を長期にわたって維持することができる。
又、上記ベース側溝31、31の案内面、上記スライダ側突起33、33の案内面には、潤滑性を高める処理が施されているので、摺動抵抗を軽減させて円滑な動作を提供することができる。
すなわち、図5及び図6に示すように、まず、ベース1側をみてみると、左右内側面に1個ずつのベース側溝31が形成されている。一方、スライダ25の左右外側面にも1個ずつのスライダ側突起33が形成されている。
その他の構成は前記第1の実施の形態の場合と同じである。
このような構成でも、前記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができるものである。
その他の構成は前記第1、第2の実施の形態の場合と同様であり、同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
まず、電動アクチュエータとしての通常の作用を説明する。駆動モータ11を正転・逆転させることにより、滑りねじ部材15が同方向に回転する。この滑りねじ部材15の回転によって、ナット部材23とスライダ25が、図9、図10中左右何れかの方向に移動する。上記スライダ25の移動によって、そこに連結・固定されているスライダプレート61も同方向に移動することになる。そして、例えば、スライダプレート61に任意の機器等を搭載しておくことにより、該機器を往復動させることができるものである。
例えば、前記第1〜第3の実施の形態では、上記ベース側溝31、31の案内面とスライダ側突起33、33の案内面の両方に対して、潤滑性を高める処理を施したが、それに限定されるものではなく、少なくとも何れか一方に施す構成も想定される。
又、前記第1〜第3の実施の形態の場合には、ベース側に案内凹部を設けスライダ側に案内凸部を設けたが、その逆の構成も想定される。
又、前記第1〜第3の実施の形態では、案内凹部と案内凸部を左右に二個ずつ設けた構成、一個ずつ設けた構成を示したが、三個以上儲ける構成も想定される。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
3 第1ベース要素
5 第2ベース要素
11 駆動モータ
15 滑りネジ部材
23 ナット部材
25 スライダ
29 滑り案内機構
31 ベース側溝
33 スライダ側突起
43 ロッド
Claims (4)
- 金属製又はセラミックス製であって機械的特性が高い素材から構成されたベースと、上記ベースに対して滑り案内機構を介して移動可能に設置され金属製又はセラミックス製であって機械的特性が高い素材から構成された移動体と、上記移動体を移動させる駆動手段と、を具備してなる電動アクチュエータにおいて、
上記滑り案内機構は、上記ベースと移動体の何れか一方に設けられた案内凹部と、上記ベースと移動体の何れか他方に設けられた上記案内凹部に摺動接触する案内凸部と、から構成されていることを特徴とする電動アクチュエータ。 - 請求項1記載の電動アクチュエータにおいて、
上記ベースと移動体が同等の線膨張係数を持つ素材から構成されていることを特徴とする電動アクチュエータ。 - 請求項2記載の電動アクチュエータにおいて、
上記案内凹部と案内凸部の少なくとも何れか一方には潤滑性を高める処理が施されていることを特徴とする電動アクチュエータ。 - 請求項3記載の電動アクチュエータにおいて、
上記潤滑性を高める処理は、潤滑性を高めるコーティング処理、潤滑性を高める鍍金処理、潤滑性を高める表面改質処理の何れかであることを特徴とする電動アクチュエータ。
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