JP2010129869A - 内燃機関用の点火コイル - Google Patents

内燃機関用の点火コイル Download PDF

Info

Publication number
JP2010129869A
JP2010129869A JP2008304555A JP2008304555A JP2010129869A JP 2010129869 A JP2010129869 A JP 2010129869A JP 2008304555 A JP2008304555 A JP 2008304555A JP 2008304555 A JP2008304555 A JP 2008304555A JP 2010129869 A JP2010129869 A JP 2010129869A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plug hole
end side
coil
base end
elastic member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008304555A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5074364B2 (ja
Inventor
Takushi Nishimura
拓志 西村
Tomoji Kato
友二 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Diamond Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Diamond Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Diamond Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Diamond Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2008304555A priority Critical patent/JP5074364B2/ja
Publication of JP2010129869A publication Critical patent/JP2010129869A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5074364B2 publication Critical patent/JP5074364B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】弾性シール部材の組付けが容易で、プラグホールに挿入後も確実な封止性能を発揮する点火コイルを提供する。
【解決手段】弾性部材1を保持する装着部3bは、直線的に拡径されるテーパ部4と、テーパ部4の最大径から開始して断面円弧状に拡径される膨出部5とを有する。弾性部材1は、テーパ部4と対面すると共に、基端側に向けて内径がほぼ直線的に拡径される嵌合面11aと、嵌合面11aの径方向外方に位置して、プラグホールHOの内面に当接される複数の隆起部を形成する起伏面11bとを有する。膨出部5の径方向外側に位置する隆起部17は、先端側から基端側に向けて、ほぼ曲率半径R1で径方向外向きに立上る前方上昇面17aと、基端側から先端側に向けて、ほぼ曲率半径R2で径方向外向きに立上る後方上昇面17bとを有し、2つの曲率半径R1,R2が、R1>R2に設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関のプラグホールに挿入される点火コイルに関し、特に、弾性シール部材を容易にコイルケースに組付けることができ、組付けられた弾性シール部材は、確実なシール性能を発揮する点火コイルに関する。
一般に、エンジンなどの内燃機関では、燃焼室に近接するプラグホールに点火コイルを挿入し、プラグホールの底部に装着された点火プラグを駆動する方式を採っている。この種の点火コイルは、バッテリ電圧を受ける一次コイルと、一次コイルの電流遮断時に高電圧を発生する二次コイルとを内蔵するが、これら一次コイル及び二次コイルのほぼ全長をプラグホール内部に配置する方式ペンシルタイプと、一次コイル及び二次コイルの全体をプラグホールの外部に配置する方式に大別される。但し、何れの方式を採る場合でも、プラグホール内部に水が浸入しないよう、点火コイルには、適宜な弾性シール部材が装着されている。
弾性シール部材としては、その舌片シール部がエンジンブロックの上面に押圧されるタイプと、リング状のシール突起部がプラグホールの内周面に押圧されるタイプとが存在する。ここで、万全の水封作用を実現するには、例えば、プラグホールの周囲を円環状に突出させ、この突出部の外面及び内面を二重に封止することも考えられる。
このような構造を採ると、エンジンブロックの突出部において、水浸入を阻止できる上に、突出部と弾性シール部材との接触箇所や接触面積を増加させることができ万全の防水対策となると考えられる。
しかしながら、弾性シール部材の点火コイル本体への組付け作業が煩雑化したり、或いは、弾性シール部材の構造が複雑化して製造コストが増加したのでは、防水性能を向上させる意義が半減する。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、比較的簡単な構造であって、弾性シール部材の組付けが容易で、プラグホールに挿入後も確実な封止性能を発揮する点火コイルを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、内燃機関のプラグホール(HO)から露出するコイルケースの基端部(2)と、前記基端部に連設されてプラグホールHOに挿入されるコイルケースの突出部(3)とを有し、前記突出部に外嵌される弾性部材(1)によって、前記プラグホールの内外を封止し、コイルケース(CA)に収容された一次コイル及び二次コイルで生成した高電圧を前記プラグホールの点火プラグに供給する点火コイルであって、前記突出部は、円筒状に延びる本体部(3b)と、前記本体部の基端側に位置して前記弾性部材を保持する装着部(3a)とを有し、前記装着部は、前記本体部から基端側に向けて外径が直線的に拡径されるテーパ部(4)と、前記テーパ部の最大径から開始して断面円弧状に拡径される膨出部(5)とを有し、前記弾性部材は、前記テーパ部と対面すると共に、基端側に向けて内径がほぼ直線的に拡径される嵌合面(11a)と、前記嵌合面の径方向外方に位置して、前記プラグホールの内面に当接される複数の隆起部を形成する起伏面(11b)とを有し、前記複数の隆起部のうち、前記膨出部の径方向外側に位置する隆起部(17)は、先端側から基端側に向けて、ほぼ曲率半径R1で径方向外向きに立上る前方上昇面(17a)と、基端側から先端側に向けて、ほぼ曲率半径R2で径方向外向きに立上る後方上昇面(17b)とを有して構成され、前記2つの曲率半径R1,R2が、R1>R2に設定されている。
本発明は、好ましくは、前記突出部の軸芯に対する、前記嵌合面の基端方向の傾斜角度が、前記テーパ部の傾斜角度より大きく設定されることで、前記弾性部材の装着状態では、前記嵌合面と前記テーパ部との間に隙間(SP)が形成されている。また、前記隙間の径方向外側に位置する隆起部(16)の頂上面は、プラグホールに挿入されるまでは、他の隆起部の頂上面より径方向外側に位置するよう構成されるのが好ましい。
前記弾性部材は、好ましくは、プラグホールの周囲に円環状に立設された円筒部(20)の外周面(20a)に接触する外側シール部(10)と、前記円筒部の内周面(20c)に接触する内側シール部(11)と、を有して構成されている。また、前記嵌合面と起伏面とは、前記内側シール部に形成されるのが効果的である。
本発明では、前記プラグホールの上端部には、点火プラグが配置される底部とは別に、環状底部(22)が円環状に形成され、前記嵌合面と前記起伏面とを接続する平坦面(11c)が、前記環状底面に当接されて最奥の封止面を形成しているのが好ましい。
一方、請求項7に係る発明は、内燃機関のプラグホール(HO)から露出するコイルケースの基端部(2)と、前記基端部に連設されてプラグホールHOに挿入されるコイルケースの突出部(3)とを有し、前記突出部に外嵌される弾性部材(1)によって、前記プラグホールの内外を封止し、コイルケース(CA)に収容された一次コイル及び二次コイルで生成した高電圧を前記プラグホールの点火プラグに供給する点火コイルであって、前記突出部は、円筒状に延びる本体部(3b)と、前記本体部の基端側に位置して前記弾性部材を保持する装着部(3a)とを有し、前記装着部は、前記本体部から基端側に向けて外径が直線的に拡径されるテーパ部(4)と、前記テーパ部の最大径から開始して断面円弧状に拡径される膨出部(5)とを有し、前記弾性部材は、前記テーパ部と対面すると共に、基端側に向けて内径がほぼ直線的に拡径される嵌合面(11a)と、前記嵌合面の径方向外方に位置して、前記プラグホールの内面に当接される複数の隆起部を形成する起伏面(11b)とを有し、前記複数の隆起部のうち、前記膨出部の径方向外側に位置する隆起部(17)は、先端側から基端側に向けて、傾斜角αでほぼ直線的に立上る前方上昇面(17a)と、基端側から先端側に向けて、傾斜角βでほぼ直線的に径方向外向きに立上る後方上昇面(17b)とを有して構成され、前記2つの傾斜角α,βが、α>βに設定されている。
本発明はまた、上記した何れの発明の点火コイルに装着される弾性シール部材でもある。
上記した本発明によれば、弾性シール部材の組付けが容易で、プラグホールに挿入後も確実な封止性能を発揮する点火コイルを実現することができる。
以下、ペンシルタイプの点火コイルに基づいて本発明の実施例を説明する。図1は、実施例に係るコイルケースCAの概略構成を図示したものであり、平面図(a)と中央断面図(b)とを示している。また、図2は、コイルケースCAの要部と、弾性部材1と、プラグホールHOとの関係を示している。
図示のコイルケースCAは、プラグホールHOから露出する角型筒状の基端部2と、基端部2から先端方向に突出してプラグホールHOに収容される突出部3とに大別され、PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂などで一体成形されている。なお、この実施例では、点火コイルの完成状態では、基端部2にスイッチング素子SWが収容され、突出部3には、一次コイルL1及び二次コイルL2が同心状に収容される。
図1(a)に示す通り、基端部2の外側には、ボルト穴BTが形成された接続部2aが連設されている。そして、突出部3をプラグホールに挿入した状態で、ボルト穴BTにボルトを挿入してエンジンブロックに締め込むと、点火コイルCLの装着作業が完了する。
突出部3は、詳細には、基端側のシール装着部3aと、円筒状のケース本体部3bと、ケース先端部3cとに区分され、完成状態では、シール装着部3aに封水性の弾性部材1が外嵌され、ケース先端部3cに不図示の絶縁ゴム材が外嵌される。そして、点火コイルをプラグホールHOに挿入すると、弾性部材1がプラグホールHOの内外を三重に封止した状態で、ケース先端部3cに点火プラグ不図示が収容される。
図1(b)に示す通り、ケース本体部3bは、その内径寸法及び外径寸法ともほぼ均一で、やや肉薄に形成されている。一方、ケース先端部3cは、その外径寸法がケース本体部3bより小径で、且つ、十分に肉厚に形成されている。
図2(a)に示す通り、シール装着部3aは、ケース本体部3bから基端方向に直線的緩やかに外表面が上昇するテーパ部4と、テーパ部4から外向き円弧状にやや急激に上昇する膨出部5と、膨出部5の頂点から径方向に急降下する降下面6と、降下面6に連続して円環溝を形成する最深部7と、最深部7からやや上昇した状態で、基端部2に連続する内向き円弧面を形成する接続部8と、を有して構成されている。なお、本明細書で上昇とは、外径寸法が拡径される状態を意味し、降下とは、外径寸法が縮径される状態を意味する。また、この用法に対応して、コイルケースの径方向外側を上部と称し、径方向内方を下部と称することがある。
本実施例のコイルケースCAや弾性部材1は、プラグホールHOの上端部の構造に対応した構成を有している。そして、点火コイルが挿入されるプラグホールHOの周囲には、これを円環状に取り囲む円筒部20が形成され、コイルケースCAに外嵌された弾性部材1は、円筒部20の外周面20aと頂上面20bと内周面20cの3ヶ所に接触するよう構成されている(図2(a)(b)参照)。
図2(b)に示す通り、プラグホールHOの周囲に立設された円筒部20は、その外周面20aがエンジンブロックの上面21に連続する一方、その内周面20cが、エンジンブロックの上面21より降下位置で環状底面22を形成してプラグホールHOに連続している。
コイルケースCAは、円筒部20やプラグホールHOに対応して構成されており、ケース本体部3bの外径寸法は、プラグホールHOの内径寸法より、やや小径に設定されている。また、コイルケース基端部2の外周縁は、円筒部20の頂上面20bの外方に位置するよう構成されている。
弾性部材1は、円筒部20の外周面20aに接触する外側シール部10と、円筒部20の内周面20cに接触する内側シール部11と、外側シール部10と内側シール部11とを接続する連結部12とに大別される。そして、外側シール部10と、内側シール部11とで形成される空間に円筒部20が収容され、この収容状態では、連結部12が円筒部20の頂上面20bを受け止めるようになっている。
外側シール部10は、断面視で外方に膨出する露出面10aと、コイルケースCAの軸方向に延びる内周面10bとを有して構成されている。そして、内周面10bの先端部には、内向きに隆起する第一隆起部13を設け、この第一隆起部13が、円筒部20の外周面20aを押圧することで液浸入に対する第一封水ラインを形成している。
内側シール部11は、コイルケースCAのシール装着部3aに当接される嵌合面11aと、円筒部20の内周面20cに当接される凸部を有する起伏面11bと、環状底面22に当接される径方向に延びる平坦面11cとを有して構成されている。
嵌合面11aは、詳細には、ほぼ直線的に上昇する傾斜面14と、傾斜面14から急降下して連結部12に至る段差面15とを有して構成されている。図示の通り、傾斜面14の勾配は、コイルケースCAのテーパ部4の勾配より大であるが、膨出部5の上昇勾配より十分に小さく設定されている。
また、傾斜面14の最上部における自然状態での内径寸法は、コイルケースCAの膨出部5の最上部が形成する外径寸法Φより、やや小さく設定されている。そのため、弾性部材1は、適度な加圧状態でコイルケースCAのシール装着部3aに外嵌されることになる。但し、弾性部材1の傾斜面14と、コイルケースCAのテーパ部4及び膨出部5の勾配の差から、傾斜面14とシール装着部3aの間には、弾性部材1の装着状態において、適度な隙間SPが形成される。この隙間SPは、点火コイルをプラグホールHOの挿入する際における、弾性部材1の変形代(しろ)として機能する。
起伏面11bは、先端側の第三隆起部16と、ほぼ中央に位置する第二隆起部17と、第一と第二の平坦部18,19とを有して構成されている。ここで、平坦部18,19は、弾性部材1の装着状態では、コイルケースCAの軸方向に延びる平坦面を形成している。また、第三隆起部16と第二隆起部17の頂上面は、円筒部20の内周面20cより径方向外側に位置している。なお、コイルケースCAの軸方向に見ると、先端側に位置する第三隆起部16と、奥側に位置する第二隆起部17の間に、外側シール部10の第一隆起部13が位置し、第二隆起部17と第三隆起部16は、プラグホールHOへの浸水を阻止する第二封水ラインと第三封水ラインを形成している。
図2(a)に示す通り、弾性部材1を装着した状態では、コイルケースCAの膨出部5と降下面6との境界部、つまり、内側シール部11の段差面15の位置が、第二平坦部19の軸方向における略中央に位置するよう構成されている。また、コイルケースの膨出部5が描く上昇カーブは、弾性部材1の第二隆起部17と第二平坦部19の境界点付近で終息している。
第三隆起部16は、先端側から基端側に向けて、嵌合面11aの傾斜面14より急勾配で上昇した後、段差面15と同程度の急勾配で降下して構成されている。そして、第三隆起部16の頂上部と、第一隆起部13の頂上部との水平距離D2は、円筒部20の頂上面20bの水平距離D1より適度に小さく設定されている。なお、第三隆起部16の頂上面は、自然状態では、円筒部20の内周面20cより径方向外方に位置している。
第二隆起部17は、第一平坦部18に連続する前方上昇面17aと、第二平坦部19に連続する後方上昇面17bと、2つの上昇面17a,17bを接続する略円弧状の頂上面17cとを有して構成されている。2つの上昇面17a,17bの立上り形状は、断面視で、径方向内方に凸となる円弧状となっている(図2(c)参照)。
ここで、前方上昇面17aと後方上昇面17bの立上り曲線を、曲率半径R1,R2で特定すると、R1>R2に設定されている。なお、曲率半径は、各上昇面17a,17bの立上り形状だけを特定する数値であり、頂上面17cに近接する部分には適用されない。
第二隆起部17の頂上面17cは、自然状態では、第三隆起部16の頂上面より径方向内方であって、円筒部20の内周面20cより径方向外方に位置している。そのため、点火コイルをプラグホールに挿入するためには、第三隆起部16及び第二隆起部17とも適切に変形させる必要がある。このことも含め、次に、弾性部材1をコイルケースCAに装着して完成した点火コイルを、プラグホールHOに挿入する場合を説明する。
前記した通り、第一隆起部13の頂上面は、円筒部20の外周面20aの内側に位置し、第三隆起部16と第二隆起部17の頂上面は、円筒部20の内周面20cの外側に位置している。また、先端側から基端側に向けて、第三隆起部16、第一隆起部13、及び第二隆起部17の順番に位置している。
そのため、点火コイルのプラグホールHOへの挿入時には、先ず、第三隆起部16が円筒部20に当接して、径方向内側に変形される。第三隆起部16の内側には、隙間SPが形成されているので、第三隆起部16は、適度に弾性変形しつつ内方に後退して、円筒部20を通過させる。
その後、円筒部20の外周面20aに押圧されて第一隆起部13が外方に変形した後、円筒部20は、第二隆起部17を弾性変形させつつ進行し、最終的に、その頂上面20bが連結部12に受け止められて点火コイルの挿入作業が完了する。ここで、本実施例では、前方上昇面17aの曲率半径R1が、後方上昇面17bの曲率半径R2より適度に大きく設定されているため、点火コイルを挿入した後、抜け出ない安定した装着状態を維持することができる。なお、この点については、シミュレーション実験によって確認している。
曲率半径の比率R1/R2は、弾性材料の弾性率や、第二隆起部の高さや体積などに応じて決定されるが、通常は、5倍以上に設定される。一般には、曲率半径の比率R1/R2を上げるほど保持性能が上がるが、この比率R1/R2が増加するほど第二隆起部17が大型化するので、この点も含めて考慮して最適な値が採用される。
なお、曲率半径の比率R1/R2を増加させると、最終的には、R1≒∞、R2≒0となり、図2(e)に示すような直線的な形状となる。この場合には、第一平坦部18と前方上昇面17aとで形成される傾斜角αと、第二平坦部19と後方上昇面17bとで形成される傾斜角βとが問題になり、α>βに設定される。なお、傾斜角で評価する場合には、必ずしもR2≒0とする必要はなく、R1=R2≒∞として、前方上昇面17aと後方上昇面17bとを、共に平面的に形成することで、断面略台形状の第二隆起部17を構成しても良い。但し、この場合も、各上昇面の傾斜角は、α>βの関係に設定される必要がある。
以上、本発明の実施例について具体的に説明したが、具体的な記載内容は特に本発明を限定するものではない。特に、本発明は、ペンシルタイプの点火コイルの限定されるものではないのは勿論である。また、プラグホールHOの上部には、必ずしも、円筒部20を設ける必要がない。
図3は、円筒部20の存在しないプラグホールHOを例示しており、この場合には外側シール部10の存在しない弾性部材1を使用することになる。この場合、内側シール部11と連結部12の構成は、図2の場合と略同一である。この構成では、封水ラインとしては二重構造となるが、2つの隆起部が有効に機能して確実な封止性能を発揮する。また、連結部12の下面がエンジンブロックの上面に押圧されることで、この箇所も封止作用を発揮する。
実施例に係る点火コイルのコイルケースを説明する図面である。 コイルケースの要部と、弾性部材と、プラグホールとの関係を説明する図面である。 別の実施例を説明する図面である。
符号の説明
1 弾性部材
2 基端部
3 突出部
3a 装着部
3b 本体部
4 テーパ部
5 膨出部
11a 嵌合面
11b 起伏面
17 隆起部
17a 前方上昇面
17b 後方上昇面
HO プラグホール
CA コイルケース

Claims (8)

  1. 内燃機関のプラグホール(HO)から露出するコイルケースの基端部(2)と、前記基端部に連設されてプラグホールHOに挿入されるコイルケースの突出部(3)とを有し、前記突出部に外嵌される弾性部材(1)によって、前記プラグホールの内外を封止し、コイルケース(CA)に収容された一次コイル及び二次コイルで生成した高電圧を前記プラグホールの点火プラグに供給する点火コイルであって、
    前記突出部は、円筒状に延びる本体部(3b)と、前記本体部の基端側に位置して前記弾性部材を保持する装着部(3a)とを有し、
    前記装着部は、前記本体部から基端側に向けて外径が直線的に拡径されるテーパ部(4)と、前記テーパ部の最大径から開始して断面円弧状に拡径される膨出部(5)とを有し、
    前記弾性部材は、前記テーパ部と対面すると共に、基端側に向けて内径がほぼ直線的に拡径される嵌合面(11a)と、前記嵌合面の径方向外方に位置して、前記プラグホールの内面に当接される複数の隆起部を形成する起伏面(11b)とを有し、
    前記複数の隆起部のうち、前記膨出部の径方向外側に位置する隆起部(17)は、先端側から基端側に向けて、ほぼ曲率半径R1で径方向外向きに立上る前方上昇面(17a)と、基端側から先端側に向けて、ほぼ曲率半径R2で径方向外向きに立上る後方上昇面(17b)とを有して構成され、
    前記2つの曲率半径R1,R2が、R1>R2に設定されていることを特徴とする内燃機関用の点火コイル。
  2. 前記突出部の軸芯に対する、前記嵌合面の基端方向の傾斜角度が、前記テーパ部の傾斜角度より大きく設定されることで、前記弾性部材の装着状態では、前記嵌合面と前記テーパ部との間に隙間(SP)が形成されている請求項1に記載の点火コイル。
  3. 前記隙間の径方向外側に位置する隆起部(16)の頂上面は、プラグホールに挿入されるまでは、他の隆起部の頂上面より径方向外側に位置するよう構成された請求項2に記載の点火コイル。
  4. 前記弾性部材は、プラグホールの周囲に円環状に立設された円筒部(20)の外周面(20a)に接触する外側シール部(10)と、前記円筒部の内周面(20c)に接触する内側シール部(11)と、を有して構成されている請求項1〜3の何れかに記載の点火コイル。
  5. 前記嵌合面と起伏面とは、前記内側シール部に形成されている請求項4に記載の点火コイル。
  6. 前記プラグホールの上端部には、点火プラグが配置される底部とは別に、環状底部(22)が円環状に形成され、
    前記嵌合面と前記起伏面とを接続する平坦面(11c)が、前記環状底面に当接されて最奥の封止面を形成している請求項1〜5の何れかに記載の点火コイル。
  7. 内燃機関のプラグホール(HO)から露出するコイルケースの基端部(2)と、前記基端部に連設されてプラグホールHOに挿入されるコイルケースの突出部(3)とを有し、前記突出部に外嵌される弾性部材(1)によって、前記プラグホールの内外を封止し、コイルケース(CA)に収容された一次コイル及び二次コイルで生成した高電圧を前記プラグホールの点火プラグに供給する点火コイルであって、
    前記突出部は、円筒状に延びる本体部(3b)と、前記本体部の基端側に位置して前記弾性部材を保持する装着部(3a)とを有し、
    前記装着部は、前記本体部から基端側に向けて外径が直線的に拡径されるテーパ部(4)と、前記テーパ部の最大径から開始して断面円弧状に拡径される膨出部(5)とを有し、
    前記弾性部材は、前記テーパ部と対面すると共に、基端側に向けて内径がほぼ直線的に拡径される嵌合面(11a)と、前記嵌合面の径方向外方に位置して、前記プラグホールの内面に当接される複数の隆起部を形成する起伏面(11b)とを有し、
    前記複数の隆起部のうち、前記膨出部の径方向外側に位置する隆起部(17)は、先端側から基端側に向けて、傾斜角αでほぼ直線的に立上る前方上昇面(17a)と、基端側から先端側に向けて、傾斜角βでほぼ直線的に径方向外向きに立上る後方上昇面(17b)とを有して構成され、
    前記2つの傾斜角α,βが、α>βに設定されていることを特徴とする内燃機関用の点火コイル。
  8. 請求項1〜7の何れかの点火コイルに装着される弾性シール部材。
JP2008304555A 2008-11-28 2008-11-28 内燃機関用の点火コイル Active JP5074364B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008304555A JP5074364B2 (ja) 2008-11-28 2008-11-28 内燃機関用の点火コイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008304555A JP5074364B2 (ja) 2008-11-28 2008-11-28 内燃機関用の点火コイル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010129869A true JP2010129869A (ja) 2010-06-10
JP5074364B2 JP5074364B2 (ja) 2012-11-14

Family

ID=42330044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008304555A Active JP5074364B2 (ja) 2008-11-28 2008-11-28 内燃機関用の点火コイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5074364B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1077939A (ja) * 1996-08-31 1998-03-24 Toyo Denso Co Ltd エンジンの点火コイル装置
JPH11144839A (ja) * 1997-11-05 1999-05-28 Yazaki Corp プラグキャップ着脱用ホルダ
JP2005090485A (ja) * 2003-08-12 2005-04-07 Denso Corp 内燃機関用点火装置
JP2005090484A (ja) * 2003-08-12 2005-04-07 Denso Corp 内燃機関用点火コイル
JP2005183460A (ja) * 2003-12-16 2005-07-07 Hanshin Electric Co Ltd 内燃機関用点火コイル
JP2006242123A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Denso Corp 点火コイル
JP2007311486A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Denso Corp 点火コイル
JP2007311715A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Denso Corp 点火コイル

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1077939A (ja) * 1996-08-31 1998-03-24 Toyo Denso Co Ltd エンジンの点火コイル装置
JPH11144839A (ja) * 1997-11-05 1999-05-28 Yazaki Corp プラグキャップ着脱用ホルダ
JP2005090485A (ja) * 2003-08-12 2005-04-07 Denso Corp 内燃機関用点火装置
JP2005090484A (ja) * 2003-08-12 2005-04-07 Denso Corp 内燃機関用点火コイル
JP2005183460A (ja) * 2003-12-16 2005-07-07 Hanshin Electric Co Ltd 内燃機関用点火コイル
JP2006242123A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Denso Corp 点火コイル
JP2007311486A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Denso Corp 点火コイル
JP2007311715A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Denso Corp 点火コイル

Also Published As

Publication number Publication date
JP5074364B2 (ja) 2012-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5760411B2 (ja) ガスケット
EP2608324B1 (en) Waterproof plug
JP5455719B2 (ja) 扁平形電池及びそれを備えたタイヤ空気圧検出装置
US20060215417A1 (en) Shining tray structure
JP5074364B2 (ja) 内燃機関用の点火コイル
JP4781220B2 (ja) 管継手およびそれに用いられるバックアップリング
JP2006029364A (ja) ガスケット
JP2007273110A (ja) 扁平形電池
JP2008117568A (ja) 筒型電池
US10815957B2 (en) Ignition coil unit and ignition system, capable of suppressing deformation of the seal section, used in internal combustion engine
JP2010135483A (ja) 内燃機関用の点火コイル
JP2007327612A (ja) バルブのシール構造
JP2005285637A (ja) 電池及びその封口体製造方法
JP2002364788A (ja) パッキングリング
JP2011035256A (ja) 内燃機関用点火コイル
JP2010040332A (ja) パック電池
JP2010055933A (ja) ゴム栓
JP2010160900A (ja) プラグキャップ及びその取付構造
JP2009019740A (ja) 密封装置
JP3296927B2 (ja) 水中灯
JP3194361B2 (ja) 水抜栓の外部操作部接続構造
JP2007278352A (ja) ボールジョイント用ダストカバー
JP5828199B2 (ja) コネクタ
JPH09180809A (ja) コネクタ用防水栓
JPS5924868Y2 (ja) 点火用機器と高圧コ−ドとの接続装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5074364

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150831

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250