JP2010128807A - 印刷枚数管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各ユーザに割り当てられた印刷の上限量の余りを複数人で有効利用することのできる印刷管理装置を提供する。
【解決手段】印刷枚数管理装置30は、ユーザ別に設けられ、そのユーザのみ利用可能な印刷の残枚数を計数するためのユーザ別使用量カウンタ32およびユーザ別上限値保持部33(残枚数=上限値−使用量カウンタの値)と、複数のユーザが共通に利用可能な印刷の残り枚数を計数する共通カウンタ34とを備え、クライアント端末40からユーザIDと譲渡枚数を含む譲渡指示を受けると、その譲渡枚数をそのユーザの上限値から減算して共通カウンタに加算する。必要な残枚数のないユーザからそのユーザIDと譲り受け枚数を含む譲り受け指示を受けると、該譲り受け枚数を共通カウンタから減算しそのユーザの上限値に加算する。
【選択図】図2

Description

本発明は、プリンタや複写機などにおける印刷枚数を管理する印刷枚数管理装置に係り、特に複数のユーザを対象に印刷枚数を管理する印刷枚数管理装置に関する。
プリンタや複写機などの印刷装置と印刷枚数管理装置とをネットワークを介して接続し、印刷枚数管理装置でこれらの印刷装置における使用量(印刷枚数)をユーザ別に管理して制限することが行われている。
たとえば、グループとしての利用上限のみならず、グループに所属するユーザやサブグループ一人一人の利用上限をも階層的・多重に管理し、あるユーザから印刷要求を受けたとき、そのユーザの属するグループでの使用量が上限以下、かつサブグループでの使用量が上限以下、かつ個人としての使用量が上限以下の場合にのみ印刷許可されるシステムがある(たとえば、特許文献1参照。)。
また、各個人に割り当てられた印刷の割当量を1:1の個人間で譲渡可能なシステムがある(たとえば、特許文献2、3参照)。
特開平10−39943号公報 特開2007−18056号公報 特開2007−87048号公報
特許文献1に開示のシステムでは、各ユーザは、そのユーザの所属するグループ、サブグループ、個人のいずれかの使用量が上限を超える場合には、印刷を行うことができなくなる。この場合、印刷を行うには、管理者に上限値の変更を依頼するなどの手間を要する。
また、自分の使用量が上限を超える場合に、1:1の関係で他のユーザから個人的に割当量の譲渡を受けることのできるシステムでは、譲渡可能な他のユーザを見つけて個別に交渉する等が必要となり、譲渡を受けるまでの作業や手間が煩雑になる。一方、割当量の余っているユーザがあっても、譲渡相手が見つからなければ、余剰分を有効利用することはできなかった。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、各ユーザに割り当てられた上限量の余りを簡単な手続きにより複数人で共有して有効利用することのできる印刷管理装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]ユーザ別に設けられ、そのユーザのみ利用可能な印刷の残り枚数を計数するユーザ別カウンタと、
複数のユーザが共通に利用可能な印刷の残り枚数を計数する共通カウンタと、
ユーザと枚数の指定を含む所定の譲渡指示を受けた場合に、前記枚数を前記ユーザの前記ユーザ別カウンタから減算して前記共通カウンタに加算する制御部と、
を有する
ことを特徴とする印刷枚数管理装置。
上記発明では、あるユーザのユーザ別カウンタで計数している印刷可能な残り枚数の中から指定した枚数を、複数人が共通利用可能な印刷の残り枚数を計数する共通カウンタに移動させることができる。
[2]前記ユーザ別カウンタは、所定の期間に対して割り当てられた上限枚数に対する残り枚数を計数するものであり、
前記制御部は、前記譲渡指示においてユーザが指定可能な枚数を、そのユーザの前記ユーザ別カウンタが示す残り枚数と当期の残り期間とに基づいて算出した最大枚数以下に制限する
ことを特徴とする[1]に記載の印刷枚数管理装置。
上記発明では、そのユーザが当期中に使用した枚数から当期の残り期間での予測の使用枚数を求め、該予測の使用枚数を残枚数から除いた分を譲渡可能な最大枚数にするなどの処理が行われる。
[3]前記制御部は、ユーザと枚数の指定を含む所定の譲り受け指示を受けた場合に、前記枚数を前記共通カウンタから減算して前記ユーザの前記ユーザ別カウンタに加算する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の印刷枚数管理装置。
上記発明では、ユーザは、共通カウンタの計数する共通の残枚数の中から指定した枚数を自己のユーザ別カウンタの計数する残枚数に移動させて使用することができる。
[4]前記制御部は、前記譲り受け指示において指定可能な枚数を制限すると共に、前記譲渡指示を既に受けているユーザから受けた前記譲り受け指示に対する前記制限の条件を、前記譲渡指示を受けていないユーザから受けた前記譲り受け指示に対するそれより緩和する
ことを特徴とする[3]に記載の印刷枚数管理装置。
上記発明では、譲渡したことのあるユーザは、譲渡していないユーザよりも優先的な条件で共通カウンタから印刷枚数を譲り受けることができる。
[5]前記ユーザ別カウンタは、所定の期間に対して割り当てられた上限枚数に対する残り枚数を計数するものであり、
前記制御部は、所定の管理者端末から強制譲渡の指示を受けると、ユーザ別に、当期の使用枚数と、当期の残り枚数と、当期の残り期間とに基づいて前記共通カウンタへ譲渡可能な枚数を算出して前記管理者端末に表示し、ユーザ別の前記枚数を、該当するユーザ別カウンタからそれぞれ減算して前記共通カウンタに加算する強制譲渡処理を行う
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の印刷枚数管理装置。
上記発明では、管理者は、各ユーザの保有する残枚数の一部を共通カウンタへ強制的に譲渡させることができる。強制譲渡処理は、共通カウンタの値が少ない場合であって残枚数に余裕のあるユーザが自主的に譲渡しない場合に有効となる。
本発明に係る印刷枚数管理装置によれば、各ユーザに割り当てられた印刷上限量の余りを簡単な手続きにより複数人で共有して利用することができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る印刷枚数管理装置を含む印刷システム5の全体構成を示している。印刷システム5は、印刷装置10と、印刷枚数管理装置30と、複数のクライアント端末40と、管理者端末50とをネットワーク2に接続して構成される。
本実施の形態に係る印刷システム5では、印刷装置10での印刷枚数を、ユーザ別、グループ別に印刷枚数管理装置30で管理し、ユーザの当期(たとえば、今月)の通算の印刷枚数が上限値を超えない範囲でのみ該ユーザに係る印刷を許可するようになっている。この印刷システム5では、管理者から、所定の期間(たとえば、1カ月)毎に、その期間で使用可能な印刷枚数の上限値が各ユーザに割り当てられ、各ユーザは上限値内で印刷が許可されるように管理される。また、各ユーザは、自己の保有する当期の残り枚数の一部を、自己の属するグループのメンバが共通に利用可能な印刷枚数として譲渡(グループの共有資産へ譲渡)することができる。グループのメンバが共通に利用可能な印刷枚数の残り枚数は、共通カウンタで計数されて管理される。また、印刷システム5では、各ユーザは、自己の印刷可能な残り枚数が不足した場合は、自己の属するグループの共通カウンタから印刷枚数を譲り受けて印刷することができるようになっている。
図2は、印刷システム5の制御系の構成を示すブロック図である。印刷装置10は、原稿を読み取って対応する画像を用紙上に印刷して出力するコピー機能や、スキャナ機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能などを備えた複合機などとして構成されており、システム制御部11と、ROM(Read Only Memory)12と、HDD(Hard Disk Drive)13と、不揮発メモリ14と、DRAM(Dynamic Random Access Memory)15と、スキャナ部16と、プリンタ部17と、LCD(Liquid Crystal Display)表示部18と、入力部19と、通信I/F(Interface)21とを備えている。
システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)を主要部として構成されており、印刷装置10の動作を制御する動作制御機能、各種の演算を行う演算処理機能、LCD表示部18の表示を制御する表示制御機能、拡大・縮小などの各種画像処理を行う画像処理機能、印刷中に印刷枚数を計数する計数機能、通信I/F21を通じて印刷枚数管理装置30と通信し、自機での印刷枚数を通知する枚数通知機能などを備えている。
ROM12は、システム制御部11が実行する各種の制御プログラムや固定データを記憶した読み出し専用の記憶素子である。HDD13には、クライアント端末40から受信した印刷データやスキャナ部16で読み取った画像データなどの保存に使用される。不揮発メモリ14は、当該印刷装置を特定するための識別情報である装置IDや当該クライアント端末40のIP(Internet Protocol)アドレス、各種のソフトウェアパラメータなどを格納する機能を果たす。DRAM15はシステム制御部11がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや、スキャナ部16で読み取って得た画像データを一時的に格納する画像メモリとして使用される。
スキャナ部16は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。スキャナ部16は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
プリンタ部17は、画像データに応じた画像を記録紙に印刷する機能を果たす。ここでは、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。他の方式のプリンタであっても構わない。
LCD表示部18と入力部19は、印刷装置10の表示操作パネルおよび入力キーを構成している。LCD表示部18は、各種の操作画面や設定画面、案内画面、警告を表示する機能を果たし、液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)などで構成される。入力部19は、LCD表示部18の有する液晶ディスプレイの画面上に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネルやテンキー、スタートボタンなどの各種操作スイッチで構成され、ユーザから各種の操作を受け付ける機能を果たす。
通信I/F21は、ネットワーク2を介して接続された印刷枚数管理装置30やクライアント端末40などとの間で行う通信やデータ転送を制御する機能を果たす。
印刷枚数管理装置30は、サーバ機能を果たすコンピュータ装置であり、制御システム31と、ユーザ別使用量カウンタ32と、ユーザ別上限値保持部33と、共通カウンタ34と、通信I/F35とを備えている。
制御システム31は、CPUを主要部として構成されている。制御システム31は印刷枚数の管理に関する各種の制御を行う。ユーザ別使用量カウンタ32は、ユーザ毎に設けられたカウンタであり、ユーザ毎に、そのユーザによる印刷枚数(使用量)を計数しその計数値を記憶する。 ユーザ別上限値保持部33は、ユーザ毎に印刷枚数の上限値を記憶する記憶領域である。ここでは、ユーザIDに対応付けてそのユーザの上限値、使用量カウンタを記憶することで、ユーザと各値との対応付けを行っている。
ユーザ毎の印刷可能な残り枚数は、そのユーザのユーザ別上限値保持部33に記憶されている上限値からそのユーザに対応するユーザ別使用量カウンタ32のカウント値を減算した値として求められる。したがって、ユーザ毎の印刷可能な残り枚数を計数するユーザ別カウンタは、ユーザ別上限値保持部33とユーザ別使用量カウンタ32により構成されている。
共通カウンタ34は、グループ毎に設けられたカウンタであり、グループ毎にそのグループのメンバが共通に利用可能な印刷の残り枚数を計数する。各ユーザは1または2以上のグループに属している。印刷枚数管理装置30は各ユーザのユーザIDとそのユーザの属するグループのグループIDとを対応付けて図示省略の不揮発メモリに記憶している。ユーザおよびグループに関する印刷枚数管理装置30への登録は、ネットワーク2を通じて管理者端末50から行われる。
なお、同一のユーザが2以上のグループに属する場合、グループ別にそのユーザの使用量カウンタ、上限値が設定され、譲渡、譲り受けの管理はグループ別に行われるように構成される。
図3(a)は、グループ1に係る共通カウンタ34およびグループ1に属するユーザ(1)、(2)、(3)に係る上限値と使用量カウンタ(ユーザ別使用量カウンタ32(1)、32(2)、32(3)に関するデータ構成例を示している。グループ1の上限値GLは、グループ1に属するユーザ(1)、ユーザ(2)、ユーザ(3)に割り当てられた上限値の合計を示している。各ユーザの上限値33(1)、33(2)、33(3)からそのユーザの使用量カウンタ32(1)、32(2)、32(3)の値を差し引いた値はそのユーザの印刷可能な残り枚数を示す。
なお、ユーザ別使用量カウンタ32、ユーザ別上限値保持部33、共通カウンタ34は、コピー用、プリント用などの機能別(ジョブの種類別)に設けられており、機能別に印刷枚数が管理される。本実施の形態では、プリント機能に係る印刷枚数の管理を例に説明するものとする。
図2に戻り、印刷枚数管理装置30の通信I/F35は、ネットワーク2を介して接続された印刷装置10やクライアント端末40との間で行う通信やデータ転送を制御する機能を果たす。
クライアント端末40は汎用のPC(Personal Computer)などで構成されており、OS(Operating System)上で動作するアプリケーション・プログラムによって文書や画像などを作成する機能、これらの文書や画像を印刷する際にその印刷に係るジョブデータ(印刷データ)をネットワーク2を介して送信する該当の印刷装置10へ送信する機能、印刷枚数の管理に関するデータの授受を印刷枚数管理装置30との間で行う機能などを有している。
クライアント端末40は、表示部42と、入力部43と、通信I/F44などを備えて構成され、プリンタドライバ41のソフトウェアがインストールされて実行される。プリンタドライバ41は、ユーザから印刷指示を受けた際に、その印刷ジョブに係る印刷枚数を算出し、その枚数の印刷が許可されるか否かを印刷枚数管理装置30に対して問い合わせる問い合わせ機能、ユーザの保有する印刷の残り枚数の一部をそのユーザの属するグループの共通カウンタ34へ譲渡するための操作を受け付けたり印刷枚数管理装置30との間で譲渡に関する情報をやりとりしたりする譲渡請求機能、グループの共通カウンタ34から印刷枚数を譲り受けるための操作を受け付けたり印刷枚数管理装置30との間で譲り受けに関する情報をやりとりしたりする譲り受け請求機能、印刷データを印刷装置10に送信して印刷を依頼する印刷依頼機能などを果たす。
表示部42は液晶ディスプレイなどで構成されており、OSやアプリケーション・プログラムの操作や設定などを行うための表示画面、および、各種の画像や映像などを表示する機能を果たす。入力部43はキーボードやマウスなどで構成されており、ユーザから操作や入力を受け付ける機能を果たす。通信I/F44は、ネットワーク2を介して接続された印刷装置10や印刷枚数管理装置30との間で行う通信やデータの転送を制御する機能を果たす。
なお、管理者端末50(図1参照。)は、プリンタドライバ41に代えて管理者用プログラムがインストールされている点を除き、クライアント端末40と同様の構成を備えている。管理者端末50は、管理者用の各種操作を受け付ける機能、印刷枚数管理装置30に対して各種の設定を行う機能などを果たす。
次に、印刷システム5の動作について説明する。
管理者は、当該印刷システム5の運用に際してまず、グループおよびそれぞれのグループに属するユーザを管理者端末50から印刷枚数管理装置30に登録する。グループについては、グループIDが、ユーザについては、ユーザIDと所属するグループIDとが対応付けて登録される。またグループの登録を行うと、そのグループの共通カウンタ34および上限値の記憶領域がそのグループIDに対応付けて割り当てられ、ユーザの登録を行うと、そのユーザの使用量カウンタおよび上限値の記憶領域がそのユーザIDに対応付けて割り当てられる。
また、管理者は、各ユーザに、所定の期間(例えば次の1ヶ月など)において使用可能な印刷枚数の上限値を割り当てる。図3(b)は、グループ1のユーザ(1)、(2)、(3)のそれぞれに上限値として1000枚を割り当てた状態を示している。また印刷枚数管理装置30によりグループの上限値GLはユーザ(1)、(2)、(3)に割り当てた上限値の合計である3000枚に自動設定される。
このような設定がなされた後、各ユーザのクライアント端末40から印刷装置10を使用した印刷が行われる。印刷が実行されると、その印刷を依頼したユーザの使用量カウンタが印刷した枚数だけ加算される。図3(c)は、ユーザ(1)が1000枚印刷し、ユーザ(2)が500枚印刷し、ユーザ(3)が200枚印刷した後の状態を示している。ユーザ(1)は上限値「1000」に対して使用量カウンタ32(1)の値が「1000」なので印刷可能な残り枚数は0枚である。ユーザ(2)は上限値「1000」に対して使用量カウンタ32(2)の値が「500」なので印刷可能な残り枚数は500枚である。ユーザ(3)は上限値「1000」に対して使用量カウンタ32(3)の値が「200」なので印刷可能な残り枚数は800枚である。
図3(c)の状態ではグループ1の共通カウンタ34の値が「0」なので、ユーザ(1)は共通カウンタ34から印刷枚数を譲り受けて印刷することはできない。図3(d)は、その後、ユーザ(2)が自己の残り枚数の中から200枚をグループ1の共通カウンタ34に譲渡し、ユーザ(3)が自己の残り枚数の中から500枚をグループ1の共通カウンタ34に譲渡した状態を示している。譲渡すると、その譲渡した枚数だけそのユーザの上限値が減算され、その譲渡した枚数だけ共通カウンタ34の値が加算される。ユーザ(2)は200枚譲渡したので、ユーザ(2)の上限値は、1000−200=800、になっている。ユーザ(3)は500枚譲渡したので、ユーザ(3)の上限値は、1000−500=500、になっている。共通カウンタ34は、初期値の「0」に、ユーザ(2)からの200枚とユーザ(3)からの500枚とを加算して「700」になっている。
図3(e)は、ユーザ(1)がグループ1の共通カウンタ34から100枚譲り受けた状態を示している。該譲り受けにより、ユーザ(1)の上限値は、1000+100=1100になり、共通カウンタ34は、700−100=600に変化している。共通カウンタ34から譲り受けたことにより、ユーザ(1)の印刷可能な残り枚数は100枚(1100−1000)になり、その範囲(使用量が上限値を超えない範囲)でユーザ(1)はさらに印刷を行うことができる。
このように印刷システム5では、各ユーザは自己の当期の残り枚数の一部を自己の属するグループの共有資産として譲渡(共通カウンタに移動させて加算)することができる。またグループ内の任意のユーザはその属するグループの共有資産(共通カウンタ)から印刷枚数を譲り受け、これを利用して印刷を行うことができる。
このように、各ユーザは、グループの共通資産(共通カウンタ34)との間で印刷枚数を譲渡あるいは譲受すればよいので、個人的に1:1の関係で譲渡する場合に生じる個人的な交渉などが不要になり、各ユーザに割り当てられた印刷上限値の余りを簡単な手続きによりグループ内の複数人で共有して利用することができる。
図4は、印刷システム5における印刷処理の流れを示している。クライアント端末40にてユーザが文書作成ソフトなどのアプリケーションからプリンタドライバ41を選択して印刷を実行させると(ステップS101)、プリンタドライバ41はその印刷に係る印刷データ(ジョブデータ)を印刷装置10に対応した形式で作成し、かつこの印刷に係る印刷枚数を計算する(ステップS102)。そして、この印刷枚数を要求枚数とする印刷可否問い合わせコマンドを印刷枚数管理装置30に送信する(ステップS103)。詳細には、プリンタドライバ41は当該クライアント端末40にログインしているユーザを印刷依頼者のユーザと認識し、そのユーザのユーザIDと先の要求枚数と当該クライアント端末40の識別情報(たとえば、IPアドレス)とを含む印刷可否問い合わせコマンドを作成して印刷枚数管理装置30に送信し、その返答を待つ。
印刷可否問い合わせコマンドを受信した印刷枚数管理装置30は、該コマンドに含まれるユーザIDに対応付けて記憶されている上限値をユーザ別上限値保持部33から読み出し、またそのユーザIDに対応付けされている使用量カウンタの値をユーザ別使用量カウンタ32から読み出して取得する(ステップS201)。さらに当該ユーザIDのユーザが属するグループの共通カウンタ34の値を取得する(ステップS202)。
そして、ステップS201で取得した上限値からステップS201で取得した使用量カウンタの値を差し引いて残枚数を求め、この残枚数と印刷可否問い合わせ込コマンドに含まれていた要求枚数とを比較する(ステップS203)。残枚数≧要求枚数、であれば(ステップS203;Yes)、印刷可能である旨を示す印刷可返答を、当該印刷可否問い合わせコマンドの送信元のクライアント端末40に送信する(ステップS204)。
残枚数≧要求枚数、でない場合は(ステップS203;No)、ステップS202で取得した共通カウンタの値が「0」より大きいか否かを調べる。「0」より大きい場合は(ステップS205;Yes)、共通カウンタから印刷枚数を譲り受けて当該ユーザの上限値に加算すれば印刷が可能になることを示す上限値更新要求返答を、当該印刷可否問い合わせコマンドの送信元のクライアント端末40に送信する(ステップS206)。「0」より大きくない場合は(ステップS205;No)、印刷不可であることを示す印刷不可返答を、当該印刷可否問い合わせコマンドの送信元のクライアント端末40に送信する(ステップS207)。
なお、ステップS205では、(残枚数+共通カウンタの値)≧要求枚数か否かを判断し、(残枚数+共通カウンタの値)≧要求枚数、ならば上限値更新要求を、残枚数+共通カウンタの値)<要求枚数、ならば印刷不可返答を送信するように構成されてもよい。あるいは、後述する譲り受け可能枚数を算出し、(残枚数+譲り受け可能枚数)≧要求枚数か否かを判断し、(残枚数+譲り受け可能枚数)≧要求枚数、ならば上限値更新要求を、残枚数+譲り受け可能枚数)<要求枚数、ならば印刷不可返答を送信するように構成されてもよい
なお、上限値更新要求では、譲り受け必要枚数(要求枚数から残枚数を減算した枚数)、あるいは譲り受け必要枚数を演算可能な情報(少なくとも当該ユーザの残枚数)がクライアント端末40に通知される。このほか、上限値更新要求や印刷不可返答において、そのユーザの上限値、使用量カウンタの値、該ユーザの属するグループの共通カウンタ34の値などを通知するように構成されてもよい。
クライアント端末40のプリンタドライバ41は印刷枚数管理装置30から印刷可返答を受信した場合は(ステップS104;Yes)、
ステップS102で作成した印刷データ(ジョブデータ)を印刷装置10に送信して印刷を実行させる(ステップS108)。ジョブデータには、当該印刷を依頼したユーザのユーザIDが含まれる。
印刷データ(ジョブデータ)を受信した印刷装置10は、当該印刷データ(ジョブデータ)に基づいて印刷を実行し(ステップS301)、印刷完了すると、その印刷枚数とジョブデータに含まれていたユーザIDとを含む印刷枚数通知を印刷枚数管理装置30に送信する(ステップS302)。印刷枚数通知を受けた印刷枚数管理装置30は、これに含まれるユーザIDに対応付けされている使用量カウンタの値を、印刷枚数通知に含まれている印刷枚数だけ加算して(ステップS208)処理を終了する。
クライアント端末40のプリンタドライバ41は印刷枚数管理装置30から印刷不可返答を受信した場合は(ステップS104;No、ステップS105;No)、印刷不可であったことを、クライアント端末40の表示部42に表示してユーザに通知し(ステップS109)処理を終了する。
クライアント端末40のプリンタドライバ41は印刷枚数管理装置30から上限値更新要求を受信した場合は(ステップS104;No、ステップS105;Yes)、共通カウンタ34からの印刷枚数の譲り受けを要求する譲り受けコマンドを印刷枚数管理装置30に送信する。譲り受けコマンドに対応して印刷枚数管理装置30から譲り受け成功の応答を受信した場合は(ステップS107;Yes)、その譲り受けた印刷枚数を使用して印刷を行う。すなわち、ステップS102で作成した印刷データ(ジョブデータ)を印刷装置10に送信して(ステップS108)処理を終了する。譲り受け不成功の応答を受けた場合は(ステップS107;No)、印刷不可であったことをクライアント端末40の表示部42に表示してユーザに通知し(ステップS109)処理を終了する。
図5は、クライアント端末40から印刷枚数管理装置30に対して譲り受けコマンドを送信する際の動作を示している。プリンタドライバ41は当該クライアント端末40にログインしているユーザを依頼者のユーザと認識し、そのユーザのユーザIDと、上限値更新要求において印刷枚数管理装置30から通知された譲り受け必要枚数を譲り受け希望枚数Rとして含みかつ当該クライアント端末40の識別情報(たとえば、IPアドレス)を含む譲り受けコマンドを作成する。そして、この譲り受けコマンドを印刷枚数管理装置30に送信して(ステップS141)、その返答を待つ。なお、プリンタドライバ41は、印刷枚数管理装置30からの上限値更新要求にて残枚数が通知された場合は、譲り受けコマンドに含める譲り受け希望枚数Rを、要求枚数からその通知された残枚数を減算して求めるようになっている。
譲り受けコマンドを受信した印刷枚数管理装置30は、該譲り受けコマンドに含まれているユーザIDに対応するユーザが、過去に自己の保有する印刷の残り枚数をグループの共有資産に譲渡したことのある(譲渡履歴のある)ユーザか否かを判別する(ステップS241)。譲渡履歴のあるユーザであれば(ステップS241;Yes)、印刷枚数管理装置30は所定の優先規準に基づいて、そのユーザの譲り受け可能枚数Mを算出する(ステップS242)。譲渡履歴のないユーザであれば(ステップS241;No)、印刷枚数管理装置30は所定の一般規準に基づいて、そのユーザの譲り受け可能枚数Mを算出する(ステップS243)。
優先規準は、一般基準より有利な条件で譲り受け可能枚数Mが算出される。ここで、優先規準に基づく譲り受け可能枚数Mの算出方法および一般規準に基づく譲り受け可能枚数Mの算出方法を示す。いずれの場合にも、共有カウンタの値と当期の残日数とに基づいて、譲り受け可能枚数が算出される。
<一般規準の場合>
以下のステップで算出される。
(1)当該のユーザの1日の平均使用枚数Aを次式で求める。
A=当該ユーザの使用量カウンタ/(期間日数-残日数)
(2)共有カウンタからの1日の平均使用可能枚数Bを次式で求める。
B=共有カウンタの現在値/残日数
(3)譲り受けユーザ1人当たりの共通カウンタから譲り受け可能な1日の平均使用可能枚数Cを次式で求める。
C=B/(グループ登録人数−共通カウンタへの譲渡人数)
なお、(グループ登録人数−共通カウンタへの譲渡人数)としたのは、譲渡したユーザは残枚数に余裕があり、譲り受けする対象でないと認定していることによる。
(4)ユーザの1日の平均使用枚数A<ユーザ毎の1日の平均使用可能枚数Cならば、
譲り受け可能枚数M=ユーザの一日の平均使用枚数A×残日数
(5)ユーザの1日の平均使用枚数A≧ユーザ毎の1日の平均使用可能枚数Cならば、
譲り受け可能枚数M=譲り受けユーザ1人当たりの1日の平均使用可能枚数C×残日数
<優先規準の場合>
以下のステップで算出される。
(1)共通カウンタの値≧当該ユーザが過去に譲渡した枚数Jならば、
譲り受け可能枚数M=当該ユーザが過去に譲渡した枚数J
(2)共通カウンタの値<当該ユーザが過去に譲渡した枚数Jならば、
譲り受け可能枚数M=共通カウンタの値×優先度係数K
ここで、優先度係数Kは管理者によって適宜決定された値である。例えばK=0.5などに設定される。
このように、過去に譲渡したことのあるユーザについては、譲渡したことのないユーザに比べて有利な条件で共通カウンタ34から優先的に印刷枚数の譲り受けを受けることができる。これにより、余裕のあるユーザは安心して自己の残り枚数の一部を譲渡することができる。
上記のようにして算出された譲り受け可能枚数M、と譲り受けコマンドに含まれている譲り受け希望枚数Rとを比較し、譲り受け可能枚数Mが譲り受け希望枚数R以上であれば(ステップS244;Yes)、譲り受け希望枚数Rを当該ユーザの上限値に加算し、同枚数を該当の共通カウンタ34から減算する(ステップS245)。そして、該譲り受けコマンドの送信元のクライアント端末40に対して譲り受け完了を通知する(ステップS246)。
譲り受け可能枚数Mが譲り受け希望枚数R未満の場合は(ステップS244;No)、譲り受け希望枚数Rの再入力を要求する再入力依頼を、譲り受けコマンドの送信元のクライアント端末40に送信する(ステップS247)。再入力依頼には先に当該ユーザについて求めた譲渡可能枚数Mが含まれる。
クライアント端末40のプリンタドライバ41は印刷枚数管理装置30から譲り受け完了の通知を受信した場合は(ステップS142;No)、譲り受け成功により処理を終了する。この場合図4のステップS107ではYes判定となる。
クライアント端末40のプリンタドライバ41は印刷枚数管理装置30から再入力依頼を受信した場合は(ステップS142;Yes)、印刷枚数管理装置30から通知された譲り受け可能枚数Mを表示部42に表示し、その値以下でユーザから譲渡希望枚数の修正入力を受け付ける。このとき、ユーザから譲り受け中止の操作を受けた場合は(ステップS144;中止)、譲り受け不成功により処理を終了する。この場合図4のステップS107ではNo判定となる。
譲渡希望枚数の修正入力を受けた場合は(ステップS144;再入力)、ステップS141に戻り、新たな譲り受け希望枚数Rにより作成した譲り受けコマンドを印刷枚数管理装置30に送信する。
図6は、ユーザの保有する印刷可能な残り枚数をグループの共有資産として譲渡する場合の動作を示している。この処理は、たとえば、プリンタドライバ41の提供する所定の操作画面に表示される「譲渡ボタン」が操作された場合に実行される。
プリンタドライバ41は当該クライアント端末40にログインしているユーザを譲渡依頼者のユーザと認識し、そのユーザのユーザIDと当該クライアント端末40の識別情報(たとえば、IPアドレス)を含む情報取得コマンドを作成して印刷枚数管理装置30に送信し(ステップS171)、その返答を待つ。
情報取得コマンドを受信した印刷枚数管理装置30は、該情報取得コマンドに含まれるユーザIDに対応付けて記憶されている上限値と使用量カウンタの値とを含むカウント情報を作成し、これを、情報取得コマンドの送信元のクライアント端末40に送信する(ステップS271)。
上記カウント情報を受信したクライアント端末40は、これに含まれる上限値と使用量カウンタの値とをプリンタドライバ41が提供する所定の譲渡設定画面に表示する(ステップS172)。譲渡設定画面には、譲渡枚数の入力欄が設けてあり、ユーザは表示されている上限値と使用量カウンタの値と当期の残り日数とから譲渡枚数を決定し、先の入力欄に入力する。
プリンタドライバ41は譲渡枚数の入力操作を受ける(ステップS173)と、ログインユーザのユーザIDと、入力された譲渡枚数と、当該クライアント端末40の識別情報(たとえば、IPアドレス)とを含む譲渡コマンドを作成して印刷枚数管理装置30に送信する(ステップS174)。
譲渡コマンドを受信した印刷枚数管理装置30は、当該譲渡コマンドに含まれる譲渡枚数が当該譲渡コマンドに含まれるユーザIDに対応するユーザに係る譲渡可能枚数を超えているか否かを判断する(ステップS272)。
譲渡可能枚数は次のようにして演算される。
最大譲渡可能量=上限値−使用量カウンタの値
最大量係数=D+(1−残日数/期間日数)×(1−D)
譲渡可能枚数=最大譲渡可能量×最大量係数
Dは、1>D>0 の範囲を取り得るが、好ましくは、0.6>D>0.4、の範囲であり、最適値として0.5などが採用される。
たとえば、D=0.5とし、期間日数を1ヶ月(30日)とし、その1カ月間に対して1000枚の上限値が設定されたあるユーザにおいて、その期間の3分の2を過ぎて残日数10日の時点で使用量カウンタの値が「300」であった場合について譲渡可能枚数を演算すると、以下のようになる。
最大譲渡可能量=1000−300=7000
最大量係数=0.5+(1−10/30)×0.5≒0.83
譲渡可能枚数=700×0.83=580枚
このようにして算出した譲渡可能枚数と譲渡コマンドで指定された譲渡枚数とを比較し、譲渡枚数≧譲渡可能枚数、であれば(ステップS273;Yes)、譲渡枚数を、その譲渡コマンドに含まれるユーザIDに対応するユーザの上限値から減算し、かつそのユーザの属するグループの共通カウンタ34に加算する(ステップS274)。また該ユーザIDに対応付けて「譲渡あり」の履歴と当該ユーザの当期における累積の譲渡枚数とを譲渡履歴として図示省略の不揮発メモリに記憶する。そして、該譲渡コマンドの送信元のクライアント端末40へ譲渡完了通知を送信する(ステップS275)。
一方、譲渡枚数<譲渡可能枚数 であれば(ステップS273;No)、譲渡枚数の再入力を要求する再入力依頼を、該譲渡コマンドの送信元のクライアント端末40に送信する(ステップS276)。再入力依頼には当該ユーザについて先に求めた譲渡可能枚数が含まれる。
クライアント端末40のプリンタドライバ41は印刷枚数管理装置30から譲渡完了の通知を受信した場合は(ステップS175;No)、譲渡成功により処理を終了する。クライアント端末40のプリンタドライバ41は印刷枚数管理装置30から再入力依頼を受信した場合は(ステップS175;Yes)、ステップS173に移行する。ステップS173では、印刷枚数管理装置30から通知された譲渡可能枚数を表示部42に表示し、その値以下でユーザから譲渡枚数の入力を受け付ける。なお、ユーザは再入力を行わず、譲渡の請求操作を中止することもできる。
このように、各ユーザは、自己の残枚数、残期間、上限値から算出される譲渡可能枚数の範囲内で、自己の保有する残枚数をグループの共有資産としていつでも自己の意思に基づいて譲渡することができる。
次に、管理者が、各ユーザの残枚数をグループの共有資産に譲渡させる場合の動作について説明する。各ユーザが余っている自己の残枚数をグループの共有資産へ譲渡する操作を怠っているような場合に、管理者は図7に示す強制譲渡処理を行って、各ユーザの残枚数の一部を強制的にグループの共有資産に譲渡(移動)させることができる。
管理者は、管理者用端末から印刷枚数管理装置30に全ユーザの譲渡可能枚数の演算を指示する(ステップS401)。この指示を受けた印刷枚数管理装置30は、前述した方法(ステップS272での演算と同じ方法)で、全ユーザについてそれぞれ譲渡可能枚数を算出し、全ユーザにつき、そのユーザIDとそのユーザの譲渡可能枚数とを対応付けて管理者用端末に通知する(ステップS402)。なお、譲渡可能枚数の演算で使用する「D」の値を、ステップS272での演算で使用する値より小さくしてもよい。たとえば、D=0.4を使用する。
上記通知を受けた管理者用端末50はその通知されたユーザIDと譲渡可能枚数とを対応付けて表示部に表示し、管理者から各ユーザに係る譲渡枚数の入力操作を受けて、実行の指示を受けると、これらの譲渡枚数を含む一括譲渡コマンドを作成して印刷枚数管理装置30へ送信する(ステップS403)。たとえば、印刷枚数管理装置30から通知されたユーザ毎の譲渡可能枚数を各ユーザのデフォルトの譲渡枚数として表示し、その値の修正操作を管理者から受け付けて、譲渡枚数の確定操作(実行指示)を受けると、その確定された譲渡枚数が1枚以上の全ユーザについて、そのユーザのユーザIDと譲渡枚数とを含む一括譲渡コマンドを印刷枚数管理装置30に送信する。
一括譲渡コマンドを受信した印刷枚数管理装置30は、該一括譲渡コマンドに含まれるユーザID毎に、そのユーザIDに対応付けされた譲渡枚数をそのユーザIDに対応する上限値から減算し、かつ共通カウンタ34に加算する処理を実行する(ステップS404)。
上記処理において管理者は、一括譲渡コマンドで強制的に譲渡させた枚数を各ユーザに通知する。この通知を印刷枚数管理装置30が自動で行うように構成されてもよい。なお、一括譲渡コマンドはグループ毎に発行される。もしくは全グループまとめて発行することができるようになっている。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
たとえば、実施の形態では、譲渡と譲り受けの場合を説明したが、貸与、借用の操作を可能に構成されてもよい。譲渡、譲り受けは、譲渡の履歴が当期限り有効であり、譲渡を行った当期に限り、優先規準で譲り受けを受けることができる。これに対し、貸与、借用は、次期以降にその貸与した枚数あるいは借用した枚数が持ち越され、履歴が継続する。たとえば、当期に貸与した印刷枚数の返却を来期に受けることができる。この場合、来期においても、共通カウンタから優先的な条件(所定の優先規準)で返却を受けることができるようにするとよい。また当期に借用した状態で来期に貸与を行うと、その貸与は当期の借用分の返済に充てられる。その余の点(上限値更新、共通カウンタの更新など)は、譲渡、譲り受けと同様である。
また、管理者は、グループに割り当てる総枚数の一部を当初からそのグループの共通カウンタに割り当て、その残りをそのグループの各ユーザの上限値に割り振るようにしてもよい。また管理者は、各ユーザの上限値や共通カウンタの値を任意に変更することができる。期の途中においても上記変更は可能になっている。たとえば、印刷不可返答を受けたユーザが管理者に依頼して自己の上限値を増加させてもらう、といった操作が可能になっている。
実施の形態では、グループ別に共通カウンタを管理するようにしたが、複数のグループ、あるいは全ユーザを対象にした共通カウンタをさらに設けるようにされてもよい。
また、譲渡や譲り受けの依頼者のユーザはクライアント端末40のログインユーザであるとして説明したが、印刷装置10でのコピー枚数を管理する場合には、入力部19からのユーザIDやパスワードの入力による認証、IC(Integrated Circuit)カード認証、生体認証などによってユーザを特定するように構成することができる。
実施の形態では、ユーザ毎の印刷可能な残り枚数を計数するユーザ別カウンタとしての機能を、ユーザ別使用量カウンタ32とユーザ別上限値保持部33によって実現したが、ユーザ毎の印刷可能な残り枚数を直接計数するカウンタとして構成されてもよい。
また実施の形態では、印刷装置10と印刷枚数管理装置30とを別体に構成した場合を例示したが、印刷枚数管理装置30の機能をいずれかの印刷装置10に備えるようにしてもよい。
また、印刷装置10は本発明の実施の形態で例示した複合機に限定されるものではなく、印刷機能を有する装置であれば、プリンタや複写機、ファクシミリ装置などでもかまわない。
本発明の実施の形態に係る印刷システムの全体構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。 印刷枚数管理装置30に記憶された上限値、使用量カウンタなどのデータ構成例およびそれらの値の遷移の例を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る印刷システムによる印刷動作の処理の流れを示す流れ図である。 本発明の実施の形態に係る印刷システムにおける譲り受けの動作を示す流れ図である。 本発明の実施の形態に係る印刷システムにおける譲渡の動作を示す流れ図である。 本発明の実施の形態に係る印刷システムにおける管理者による強制譲渡の動作を示す流れ図である。
符号の説明
2…ネットワーク
5…印刷システム
10…印刷装置
11…システム制御部
12…ROM
13…HDD
14…不揮発メモリ
15…DRAM
16…スキャナ部
17…プリンタ部
18…LCD表示部
19…入力部
21…通信I/F
30…印刷枚数管理装置
31…制御システム
32…ユーザ別使用量カウンタ
33…ユーザ別上限値保持部
34…共通カウンタ
35…通信I/F
40…クライアント端末
41…プリンタドライバ
42…表示部
43…入力部
44…通信I/F
50…管理者端末
GL…グループ1の上限値

Claims (5)

  1. ユーザ別に設けられ、そのユーザのみ利用可能な印刷の残り枚数を計数するユーザ別カウンタと、
    複数のユーザが共通に利用可能な印刷の残り枚数を計数する共通カウンタと、
    ユーザと枚数の指定を含む所定の譲渡指示を受けた場合に、前記枚数を前記ユーザの前記ユーザ別カウンタから減算して前記共通カウンタに加算する制御部と、
    を有する
    ことを特徴とする印刷枚数管理装置。
  2. 前記ユーザ別カウンタは、所定の期間に対して割り当てられた上限枚数に対する残り枚数を計数するものであり、
    前記制御部は、前記譲渡指示においてユーザが指定可能な枚数を、そのユーザの前記ユーザ別カウンタが示す残り枚数と当期の残り期間とに基づいて算出した最大枚数以下に制限する
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷枚数管理装置。
  3. 前記制御部は、ユーザと枚数の指定を含む所定の譲り受け指示を受けた場合に、前記枚数を前記共通カウンタから減算して前記ユーザの前記ユーザ別カウンタに加算する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の印刷枚数管理装置。
  4. 前記制御部は、前記譲り受け指示において指定可能な枚数を制限すると共に、前記譲渡指示を既に受けているユーザから受けた前記譲り受け指示に対する前記制限の条件を、前記譲渡指示を受けていないユーザから受けた前記譲り受け指示に対するそれより緩和する
    ことを特徴とする請求項3に記載の印刷枚数管理装置。
  5. 前記ユーザ別カウンタは、所定の期間に対して割り当てられた上限枚数に対する残り枚数を計数するものであり、
    前記制御部は、所定の管理者端末から強制譲渡の指示を受けると、ユーザ別に、当期の使用枚数と、当期の残り枚数と、当期の残り期間とに基づいて前記共通カウンタへ譲渡可能な枚数を算出して前記管理者端末に表示し、ユーザ別の前記枚数を、該当するユーザ別カウンタからそれぞれ減算して前記共通カウンタに加算する強制譲渡処理を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の印刷枚数管理装置。
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