JP2010128171A - 光学機器及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プロジェクタを製造する際に、低コストで画像のアスペクト比の変更に対処する。
【解決手段】ロッドレンズ111は、略直交する2つの面(底面112、側面113)間で支持されて固定され、底面112においては底面突起部31〜38が形成されている。また、その側面113においては側面突起部41〜44が形成されている。異なる種類(外形)のロッドレンズ111は、これらのうちのいずれかに当接して固定される構成となっている。このロッドレンズ取付部11においては、ロッドレンズ111は底面112及び側面113に設けられた複数の突起部が有する当接面によって固定される。この突起部はロッドレンズ111の種類(外形)に応じて設定され、ロッドレンズ111の種類に適合した突起部以外の突起部を除去して用いることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内部に光学部品を有する光学機器、及びその製造方法に関する。
画像をスクリーン上に投影するプロジェクタとしては、近年、液晶パネルを用いたものや、DMD(Digital Mirror Device)を用いたもの等が、良好なカラー画像を形成できるため、広く用いられている。こうしたプロジェクタにおいては、光源となるランプが発した光を、RGB等の色毎に分解し、これを液晶パネルやDMDで変調して、再び合成することによって、光信号が作成され、これがスクリーン上に投影されて画像となる。
図5は、このプロジェクタの構成の概略を示す図である。実際には画像信号を処理するための電気信号処理系も使用されているが、ここでは光学系の構成についてのみ示す。このプロジェクタ50においては、光源51から発した連続スペクトルを持った光が色セグメント切替手段52を透過する。色セグメント切替手段52は青、赤、緑、白色のカラーフィルタが配された円板である。この円板が回転することにより、色セグメント切替手段52を透過した後では円板の1周期の間に青、赤、緑、白色の光が順次作成され、画像信号作成手段53に入力する。
画像信号作成手段53は、青、赤、緑、白色毎に画像信号を作成し、出力する。ここでは、色セグメント切替手段52を透過した光は、まずロッドレンズ531に入射する。ロッドレンズ531は照明光の入射方向に細長い四角柱形状であり、設定された画像領域における照明光の照度分布等を改善し、良好な結像特性を得るために挿入される。ロッドレンズ531を通過した光は、各種のレンズ(図示せず)を透過してDMD(Digital Micromirror Device)532に入射し、反射される。DMD532は、光を画像を作成するための入力信号で変調して画像信号を作成する機能と、光のON・OFFを行う機能をもつ。DMD532は信号処理系を介した画像信号によって画素毎の動作を行い、これによって照明光が変調されて出力される。これにより、投射映像を得るための画像信号が1周期の間に各色毎に順次作成され、出力される。なお、実際のプロジェクタ50においては、上記の光学部品以外にも複数のレンズやミラーが使用されているが、単純化のために記載を省略している。また、このプロジェクタ50の構成部品は、金属製のケース(光学エンジンベース)内に収納されている。
DMD532で反射され出力された光は投影レンズ54を透過してスクリーン900上に投影されて結像し、画像が形成される。ここで、青、赤、緑、白色毎の画像信号が例えば180Hz程度の周期内で順次出力されるため、この画像はカラー画像として認識される。
ここで、光学系においては、画像を作成するために用いられる基本部品であるライトバルブ(光源)、液晶パネル、DMD等の仕様に応じて、用いられるレンズ等の光学部品が最適化される。ただし、これらの仕様に応じて光学エンジンベースやレンズ等を変更してこれらを複数種類製造する場合には製造コストが高くなる。従って、製造コストを低下させるためには、最小限の変更でこれらを最適化することが好ましい。
このため、特許文献1には、液晶パネルの大きさに応じてレンズの位置をレンズホルダ中で最適化できる構成のプロジェクタが記載されている。また、特許文献2には、異なる仕様のライトバルブを使用できるように、集光レンズ等の位置が可変とされた構造のプロジェクタが記載されている。すなわち、これらの技術においては、光学部品(レンズ)の位置を微調整できる構成とすることにより、同一の光学エンジンベースを用いて複数の仕様のプロジェクタを製造することができた。
こうした技術によって、複数の異なる仕様にも対応が容易であるプロジェクタを製造することができた。
特開2007−25405号公報 特開2005−208132号公報
しかしながら、上記のどちらの技術においても、例えば画像のアスペクト比が変わった場合には対処できない。例えば、出力する画像のアスペクト比(横:縦)としては、4:3や16:9等、複数の種類がある。従って、光学系をこれに応じて最適化することが必要であり、液晶パネルやDMD等を変更し、かつ他の光学部品、特にロッドレンズを変更することが必要である。しかしながら、ロッドレンスは前記の集光レンズ等とは異なり、画像の仕様に応じた断面形状をもつ四角柱形状であり、その中心軸が光軸と等しくされて使用される。従って、その設置位置を単に変更するだけではその仕様変更に対処することはできない。従って、上記の技術を直接適用することは困難である。
すなわち、従来の技術においては、低コストで光学系の仕様の変更に対処することは困難であった。
本発明は、斯かる問題点に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決する発明を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明の光学機器は、複数の種類の外形をもつ光学部品のうちの1種が選択されて設置される光学エンジンベースを具備する光学機器であって、前記光学エンジンベースは、前記光学部品を略直交する2つの面間で支持して固定する際に前記光学部品と当接する当接面を具備する突起部が前記種類に対応してそれぞれ複数個ずつ前記2つの面に設けられた光学部品取付部を具備する、ことを特徴とする。
本発明の光学機器において、前記光学部品取付部における前記略直交する2つの面のうちの一方の面に設けられた前記突起部のうちのいずれかが具備する当接面と、他方の面に設けられた前記突起部のうちのいずれかが具備する当接面とは略垂直の関係であることを特徴とする。
本発明の光学機器は、前記略垂直の関係である当接面の組み合わせを前記複数の種類に対応して具備するように前記複数の突起部が設けられたことを特徴とする。
本発明の光学機器において、前記光学部品はロッドレンズであることを特徴とする。
本発明の光学機器は、DMD(Digital Micromirror Device)が用いられることを特徴とする。
本発明の光学機器は、プロジェクタであることを特徴とする。
本発明の光学機器の製造方法は、複数の種類の外形をもつ光学部品のうちの1種が選択されて設置される光学機器の製造方法であって、前記光学部品を略直交する2つの面間で支持して固定する際に前記光学部品と当接する当接面を具備する突起部を前記種類に対応してそれぞれ複数個ずつ前記2つの面に設けた光学部品取付部を具備した光学エンジンベースを製造する工程と、前記使用される光学部品を前記2つの面間で支持して固定する工程と、を具備することを特徴とする。
本発明の光学機器の製造方法において、前記光学部品を固定する工程の前に、前記光学部品取付部の前記2つの面に設けられた複数個の前記突起部のうち、使用される光学部品が設置される際に当接する当接面を具備しない前記突起部を除去する工程を具備することを特徴とする。
本発明の光学機器の製造方法は、前記光学部品取付部における前記略直交する2つの面のうち一方の面に設けられた前記突起部のうちのいずれかが具備する当接面と、他方の面に設けられた前記突起部のうちのいずれかが具備する当接面とを略垂直の関係とすることを特徴とする。
本発明の光学機器の製造方法は、前記略垂直の関係である当接面の組み合わせを前記複数の種類に対応して具備するように前記複数の突起部を設けることを特徴とする。
本発明の光学機器の製造方法において、前記光学部品はロッドレンズであることを特徴とする。
本発明の光学機器の製造方法は、DMD(Digital Micromirror Device)が用いられることを特徴とする。
本発明の光学機器の製造方法において、前記光学機器はプロジェクタであることを特徴とする。
本発明の光学機器は、前記光学機器の製造方法によって製造されたことを特徴とする。
本発明は以上のように構成されているので、光学機器を製造する際に、低コストで光学系の仕様の変更に対処することができる。
ここで対象となる光学機器においては、複数の種類の外形をもつ光学部品のうちの1種が選択されて設置されて用いられる。例えば、この種類は光学機器の様々な仕様に応じて設定される。以下では、この光学機器の製造方法について説明する。以下、本発明を実施するための最良の形態となる光学機器の製造方法として、プロジェクタの製造方法を説明する。このプロジェクタは、DMD(Digital Micromirror Device)によって光信号を変調して出力する。このための光学系の入射側には、DMDに対応した大きさ及びアスペクト比をもつ均一な照明光を形成するためのロッドレンズが用いられる。従って、アスペクト比が変わる場合にはこれに応じてDMDが変更され、これに応じてロッドレンズも変更される。
図1は、この製造方法によって製造されるプロジェクタに用いられるケース(光学エンジンベース)10の構成を示す外観斜視図である。このプロジェクタにおいては、DMD、光学系等はこの光学エンジンベース10中に搭載されており、図1においてはこれらの記載は省略されており、これらが設置される箇所のみが破線で囲まれた領域として示されている。なお、光学エンジンベース10は例えば金属で形成されている。すなわち、この製造方法における第1の工程においては、この構造の光学エンジンベース10を製造する。
このプロジェクタにおいては、この光学エンジンベース10に対して図1中の右側から白矢印で示すように、光源となるランプ(図示せず)から照明光が入射し、この光は光学エンジンベース10内では黒矢印に示すように進行する。まず、この照明光は、ロッドレンズ取付部(光学部品取付部)11に設置された四角柱形状のロッドレンズに入射し、その中で多重反射を繰り返すことにより、特定の範囲内で均一な光強度となる。
その後、この照明光は、2箇所のレンズ取付部12、13に設置された2枚のレンズを通り、ミラー取付部14に設置されたミラーで反射された後に、レンズ取付部15に設置されたレンズを通り、DMD取付部16に設置されたDMDに入射する。
DMDには、画素に対応する小さな鏡(マイクロミラー)が多数個配列されており、これが半導体素子によってスイッチングされることによって動く。従って、DMDから出力される光信号は画素毎に変調され、画像を形成する。
DMDからの出力光は、最後に投影レンズ取付部17に設置された投影レンズを通してスクリーン(図示せず)に投影され、画像となる。
ロッドレンズ111は、照明光の入射方向に細長い四角柱形状であり、ロッドレンズ取付部11において、図2に示すような形態で搭載される。白矢印で示されるように、ロッドレンズ111に図中右下から入射した照明光は矩形形状の所定の画像範囲内で光強度が均一化されてから図中左上に出射する。また、ロッドレンズ111の光軸は四角柱の中心軸に等しい。
上記の構成において、出力される画像のアスペクト比(横:縦)は、例えば4:3、16:9、16:10等、複数の種類が設定できる。この値は主に、用いられるDMDの仕様に応じて決定されるが、この際に、これに応じてロッドレンズの外形(大きさ等)も最適化することが必要になる。なお、光学系におけるその他の部品であるレンズやランプ等は、アスペクト比に応じて変更する必要はない。あるいは、その変更が必要な場合であっても、これに応じたレンズやランプ等の調整に際しては、例えば特許文献1、2と同様の方法で行うことが可能である。
これに対して、図2に示されるような四角柱形状であるロッドレンズ111の断面の四角形状の大きさは、画像のアスペクト比等によって異なる、すなわち、様々な種類のものが用いられる。様々な外形のロッドレンズ111のうちの1種を選択し、これを光学エンジンベース10に光軸を合わせて固定する際には、ロッドレンズ取付部11の形状をプロジェクタの仕様(画像のアスペクト比等)に応じて変更することが必要になる。
この光学エンジンベース10においては、ロッドレンズ取付部11をロッドレンズの種類に応じて容易に変更できる形状としている。この形状の外観斜視図が図3である。ここでは、ロッドレンズ111の記載は省略されている。ロッドレンズ111は、略直交する2つの面(底面112、側面113)間で支持されて固定され、底面112においては底面突起部31〜38が形成されている。また、その側面113においては側面突起部41〜44が形成されている。異なる種類(外形)のロッドレンズ111は、これらのうちのいずれかに当接して固定される構成となっている。また、側面113の出射側には、ロッドレンズ111を光軸方向において固定するために、出射側突起部61が形成されている。どの種類のロッドレンズ111が用いられる場合にも、ロッドレンズ111の出射側の面が出射側突起部61の出射側当接面611に当接して固定される。なお、図3に示されるように、この例では、底面突起部37と側面突起部42、底面突起部38と側面突起部43とはそれぞれ接続されて構成されている。また、ロッドレンズ111は四角柱形状であるため、これを挟み込む底面112と側面113とが直交する形態とすることが好ましいが、ロッドレンズ111と直接接するのはこれらの面ではなくこれらの突起部であるため、厳密に直交させる必要はない。
これらの突起部は、ロッドレンズ111を固定するため、これに当接する面(当接面)を具備する。底面突起部31〜38はそれぞれ当接面311、321、331、341、351、361、371、381を具備する。また、側面突起部41〜44は、それぞれ当接面411、421、431、441を具備する。異なる種類のロッドレンズ111はこれらの当接面のいずれかに当接して固定される。この例においては、3種類のロッドレンズ111が用いられる設定となっている。
このために、底面112に設けられた突起部のうちのいずれかが具備する当接面と、側面113に設けられた突起部のうちのいずれかが具備する当接面とが垂直の関係とされる。この垂直の関係である当接面の組み合わせはロッドレンズ111の種類に応じて3種類ある。以下にその構成について詳細に説明する。
まず、第1の種類のロッドレンズ111が用いられる場合について説明する。この場合にはロッドレンズ111はロッドレンズ取付部11において図2に示されるように固定されるが、この際に用いられる当接面をハッチングして示したのが図4(a)である。すなわち、この場合には、ロッドレンズ111は底面112においては当接面371(底面突起部37)、当接面381(底面突起部38)によって固定され、側面113においては、当接面411(側面突起部41)、当接面441(側面突起部44)によって固定される。また、出射側においては、ロッドレンズ111の出射側の面が出射側突起部61(出射側当接面611)によって固定される。当接面371と381は同一平面上にあるように形成されており、当接面411と441も同一平面状にあるように形成されている。また、当接面371及び381と当接面411及び441とは垂直な位置関係となっている。この状態を実現するためには、底面112において点線で囲まれた底面突起部31〜36を例えばグラインダ処理によって除去すればよい。この作業においては、ロッドレンズ111と当接面371及び381とが当接できるように底面突起部31〜36の高さを低くするだけでよいため、高い精度は要求されない。また、ロッドレンズ111が当接面411、441に当接する限りにおいて、側面突起部42、43は除去する必要がない。
同様に、第2の種類のロッドレンズ111が用いられる場合については、図4(b)においてハッチングされた当接面が用いられる。すなわち、この場合には、ロッドレンズ111は底面112においては当接面321(底面突起部32)、当接面331(底面突起部33)、当接面361(底面突起部36)によって固定され、側面113においては、当接面411(側面突起部41)、当接面441(側面突起部44)によって固定される。また、出射側においては、ロッドレンズ111の出射側の面が出射側突起部61(出射側当接面611)によって固定される。当接面321、331、及び361は同一平面上にあるように形成されており、当接面411と441も同一平面状にあるように形成されている。また、当接面321、331、及び361と当接面411及び441とは垂直な位置関係となっている。この状態を実現するためには、底面112における底面突起部31、34、35を前記と同様に除去すればよい。
同様に、第3の種類のロッドレンズ111が用いられる場合については、図4(c)においてハッチングで示された当接面が用いられる。すなわち、この場合には、ロッドレンズ111は底面112においては当接面311(底面突起部31)、当接面341(底面突起部34)、当接面351(底面突起部35)によって固定され、側面113においては、当接面421(側面突起部42)、当接面431(側面突起部43)によって固定される。また、出射側においては、ロッドレンズ111の出射側の面が出射側突起部61(出射側当接面611)によって固定される。当接面311、341、及び351は同一平面上にあるように形成されており、当接面421と431も同一平面状にあるように形成されている。また、当接面311、341、及び351と当接面421及び431とは垂直な位置関係となっている。この状態を実現するためには、側面113における側面突起部41、44を前記と同様に除去すればよい。また、ロッドレンズ111が当接面311、341、351に当接する限りにおいて、底面突起部32、33、36は除去する必要がない。
すなわち、このロッドレンズ取付部11においては、ロッドレンズ111は底面112及び側面113に設けられた複数の突起部が有する当接面によって固定される。この突起部はロッドレンズ111の種類(外形)に応じて設定され、ロッドレンズ111の種類に適合した突起部以外の突起部を除去して用いることができる。この除去作業には高い精度が要求されないため、容易にこれを行うことができる。
なお、この際の各当接面の大きさ(面積)は、ロッドレンズ111を機械的に支持できる範囲であれば、任意である。従って、この面積を極めて小さくして、点接触に近い形でロッドレンズ111を機械的に支持してもよい。
従って、第1の種類のロッドレンズ111が用いられる場合には、ロッドレンズ111は当接面371、381、411、441によって固定される形態とされる。第2の種類のロッドレンズ111が用いられる場合には、当接面321、331、361、411、441によって固定される形態とされる。第3の種類のロッドレンズ111が用いられる場合には、当接面311、341、351、当接面421、当接面431によって固定される形態とされる。なお、この場合に、当接面411(側面突起部41)と当接面441(側面突起部44)は、第1の種類と第2の種類を用いる場合で共通に使用される。
従って、ロッドレンズ取付部11が図3の形態である光学エンジンベース10を製造すれば、3種類のロッドレンズ111に対して対処できる。従って、3種類の光学エンジンベースを製造する必要がないため、その製造コストを削減することができる。
従って、このプロジェクタの製造方法における第2の工程は、2つの面(底面112、側面113)に設けられた複数個の突起部のうち、使用されるロッドレンズ111が設置される際に当接する当接面を具備しないものを除去する工程となる。また、このプロジェクタの製造方法における第3の工程は、ロッドレンズ111をこれらの2つの面間で支持して固定する工程となる。この固定方法は、固定するための部品を用いる方法、接着剤を用いる方法等、任意である。他の光学部品については、前記の通り、従来より知られる方法で光学エンジンベース10に固定すればよい。これにより、同一の光学エンジンベース10を使用して複数種類の画像のアスペクト比に対応したプロジェクタを製造することができる。
上記の例では、3種類のロッドレンズ111に対応する構成としたが、同様に2種類に対処することも容易であり、突起部の数、種類を増やすことにより、4種類以上に対処することもできる。この場合には、底面112と側面113に形成された複数の突起部における当接面のうち、垂直の関係にある組み合わせの種類を、この種類の数と等しくすればよい。この際、前記の第1の種類のロッドレンズ111を用いる場合の側面突起部42、43のように、不要である突起部を除去しなくとも所望の当接面とロッドレンズ111とを当接させた状態とすることができれば、不要である突起部を除去する工程(第2の工程)は行う必要がない。すなわち、この第2の工程は必要に応じて行えばよい。この場合には、製造されたプロジェクタにおいても、不要である突起部はそのまま残存している。また、前記の通り、不要である突起部を除去した場合においても、ロッドレンズ111の設置の障害にならない程度の高さとなって残存していてもよい。
また、上記の例では、光軸方向に対してロッドレンズ111を固定するために、側面113における出射側に出射側突起部61が用いられていたが、ロッドレンズ111を固定できる限りにおいて、この設置個所、数は任意である。例えば、同様の突起部を出射側ではなく、入射側に設けてもよい。あるいは、ロッドレンズ111の種類に応じて複数の出射側突起部を設け、上記の底面突起部、側面突起部と同様に、種類に応じてこれを選択して用いる構成としてもよい。
なお、上記のプロジェクタにおいては光を変調するためにDMDが用いられ、その仕様に応じて画像のアスペクト比が設定され、これに応じてロッドレンズの種類が設定された。しかしながら、他の変調方式を用いた場合であっても、同様の構成を用いることにより、仕様変更に対して柔軟に対処してプロジェクタを製造することができることは明らかである。
また、上記の例では、外形の異なるロッドレンズを使用する場合について記載したが、これに限られるものではない。種類に応じて大きさが異なり、かつ光軸が特定されて使用される光学部品に対しても、同様の構成の光学エンジンベースを用いて、同様にプロジェクタを製造することができる。また、この仕様についても、上記の例では画像のアスペクト比に関する仕様によってロッドレンズが異なる場合について記載したが、アスペクト比に限らず、画像のサイズ等、光学的な仕様の変更に応じて光学部品を変更する場合一般に対して本願発明が同様に適用できることは明らかである。
また、プロジェクタに限らず、複数の種類の外形をもつ光学部品のうちの1種が選択されて設置される光学機器に対して本願発明が同様に適用できることは明らかである。
さらに、上記の例ではロッドレンズは四角柱形状である場合につき記載したが、二つの面間で突起部によって安定して支持でき、設置することができる形状の光学部品に対して本願発明が適用できることも明らかである。これに応じて、突起部の形状やその当接面の形状、面積も適宜設定することができる。例えば、上記の例では底面112に設けられた突起部のうちのいずれかが具備する当接面と、側面113に設けられた突起部のうちのいずれかが具備する当接面とが垂直の関係とされたが、この設定も任意である。これらの当接面の関係が厳密に垂直である必要はなく、ロッドレンズ(光学部品)の形状に応じ、垂直に近い角度で、ロッドレンズ(光学部品)を機械的に充分に支持できる角度とすることができる。また、光学部品を構成する面(当接面と接する面)が平面ではなく、曲面である場合でも同様の構成とすることができることは明らかである。
本発明の実施の形態となるプロジェクタの製造方法において用いられる光学エンジンベースの外観斜視図である。 本発明の実施の形態となるプロジェクタの製造方法において用いられる光学エンジンベースにおけるロッドレンズの設置の状態を示す外観斜視図である。 本発明の実施の形態となるプロジェクタの製造方法において用いられる光学エンジンベースにおけるロッドレンズ取付部の外観斜視図である。 本発明の実施の形態となるプロジェクタの製造方法において用いられる光学エンジンベースに3種類のロッドレンズが設置される際の当接面の状況を示す図である。 一般的なプロジェクタの構成の概要を示す図である。
符号の説明
10 光学エンジンベース
11 ロッドレンズ取付部(光学部品取付部)
12、13、15 レンズ取付部
14 ミラー取付部
16 DMD取付部
17 投影レンズ取付部
31〜38 底面突起部(突起部)
41〜44 側面突起部(突起部)
50 プロジェクタ
51 光源
52 色セグメント切替手段
53 画像信号作成手段
54 投影レンズ
61 出射側突起部
111、531 ロッドレンズ
112 底面
113 側面
311、321、331、341、351、361、371、381、411、421、431、441 当接面
532 DMD(Digital Micromirror Device)
611 出射側当接面
900 スクリーン

Claims (14)

  1. 複数の種類の外形をもつ光学部品のうちの1種が選択されて設置される光学エンジンベースを具備する光学機器であって、
    前記光学エンジンベースは、前記光学部品を略直交する2つの面間で支持して固定する際に前記光学部品と当接する当接面を具備する突起部が前記種類に対応してそれぞれ複数個ずつ前記2つの面に設けられた光学部品取付部を具備する、
    ことを特徴とする光学機器。
  2. 前記光学部品取付部における前記略直交する2つの面のうちの一方の面に設けられた前記突起部のうちのいずれかが具備する当接面と、他方の面に設けられた前記突起部のうちのいずれかが具備する当接面とは略垂直の関係であることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記略垂直の関係である当接面の組み合わせを前記複数の種類に対応して具備するように前記複数の突起部が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の光学機器。
  4. 前記光学部品はロッドレンズであることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の光学機器。
  5. DMD(Digital Micromirror Device)が用いられることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の光学機器。
  6. プロジェクタであることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の光学機器。
  7. 複数の種類の外形をもつ光学部品のうちの1種が選択されて設置される光学機器の製造方法であって、
    前記光学部品を略直交する2つの面間で支持して固定する際に前記光学部品と当接する当接面を具備する突起部を前記種類に対応してそれぞれ複数個ずつ前記2つの面に設けた光学部品取付部を具備した光学エンジンベースを製造する工程と、
    前記使用される光学部品を前記2つの面間で支持して固定する工程と、
    を具備することを特徴とする光学機器の製造方法。
  8. 前記光学部品を固定する工程の前に、前記光学部品取付部の前記2つの面に設けられた複数個の前記突起部のうち、使用される光学部品が設置される際に当接する当接面を具備しない前記突起部を除去する工程を具備することを特徴とする請求項7に記載の光学機器の製造方法。
  9. 前記光学部品取付部における前記略直交する2つの面のうち一方の面に設けられた前記突起部のうちのいずれかが具備する当接面と、他方の面に設けられた前記突起部のうちのいずれかが具備する当接面とを略垂直の関係とすることを特徴とする請求項7又は8に記載の光学機器の製造方法。
  10. 前記略垂直の関係である当接面の組み合わせを前記複数の種類に対応して具備するように前記複数の突起部を設けることを特徴とする請求項9に記載の光学機器の製造方法。
  11. 前記光学部品はロッドレンズであることを特徴とする請求項7から請求項10までのいずれか1項に記載の光学機器の製造方法。
  12. DMD(Digital Micromirror Device)が用いられることを特徴とする請求項7から請求項11までのいずれか1項に記載の光学機器の製造方法。
  13. 前記光学機器はプロジェクタであることを特徴とする請求項7から請求項12までのいずれか1項に記載の光学機器の製造方法。
  14. 請求項7から請求項13までのいずれか1項に記載の光学機器の製造方法によって製造されたことを特徴とする光学機器。
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