JP2010127746A - 画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置 - Google Patents

画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010127746A
JP2010127746A JP2008302210A JP2008302210A JP2010127746A JP 2010127746 A JP2010127746 A JP 2010127746A JP 2008302210 A JP2008302210 A JP 2008302210A JP 2008302210 A JP2008302210 A JP 2008302210A JP 2010127746 A JP2010127746 A JP 2010127746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trolley wire
line sensor
trolley
wear
sensor image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008302210A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5287177B2 (ja
Inventor
Yusuke Watabe
勇介 渡部
Makoto Niwakawa
誠 庭川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP2008302210A priority Critical patent/JP5287177B2/ja
Priority to PCT/JP2009/069641 priority patent/WO2010061779A1/ja
Priority to TW98139572A priority patent/TWI422797B/zh
Publication of JP2010127746A publication Critical patent/JP2010127746A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5287177B2 publication Critical patent/JP5287177B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60MPOWER SUPPLY LINES, AND DEVICES ALONG RAILS, FOR ELECTRICALLY- PROPELLED VEHICLES
    • B60M1/00Power supply lines for contact with collector on vehicle
    • B60M1/12Trolley lines; Accessories therefor
    • B60M1/28Manufacturing or repairing trolley lines
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/02Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring length, width or thickness
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/02Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring length, width or thickness
    • G01B11/028Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring length, width or thickness by measuring lateral position of a boundary of the object
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/08Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring diameters
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/08Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring diameters
    • G01B11/10Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring diameters of objects while moving
    • G01B11/105Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring diameters of objects while moving using photoelectric detection means

Abstract

【課題】ひとつの装置でトロリ線の摩耗量及び偏位量を測定可能なトロリ線の摩耗測定装置を提供する。
【解決手段】ラインセンサ2によって撮像された画像を時系列的に並べてなるラインセンサ画像を作成するラインセンサ画像作成部4aと、ラインセンサ画像に対して二値化処理を行って二値化ラインセンサ画像を作成する判別分析二値化処理部4bと、二値化ラインセンサ画像に対して摩耗部分の両側のエッジを検出するトロリ線摩耗部分エッジ検出部4dと、摩耗部分の両側のエッジの位置からトロリ線の重心位置を検出するトロリ線重心位置検出部4eと、トロリ線の重心位置からトロリ線の実際の偏位量を検出するトロリ線偏位実座標変換計算部4fと、少なくともトロリ線偏位実座標変換計算部4fによる処理と並行してトロリ線の摩耗量を検出するトロリ線摩耗部分幅計算部4gとを備えるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置に関する。
電気鉄道車両へ電力を供給する設備であるトロリ線の保守管理を行う上で特に重要な項目のひとつとして、トロリ線の高さ、偏位、摩耗の測定が挙げられる。
従来、トロリ線の摩耗を測定する装置としては、トロリ線の摩耗面の幅を画像処理により算出し、その値を外部から入力されるトロリ線の高さデータやトロリ線のサイズなど各種パラメータを用いて実際の摩耗量に換算するようにしたものが公知となっている(例えば、特許文献1参照)。また、トロリ線の摩耗を測定する装置において、画像処理によって求めたトロリ線の全体の幅と、既知であるトロリ線のサイズとから、そのトロリ線の張られている高さを算出する手段を備えたものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−271445号公報 特開2008−089523号公報
しかしながら、上述した特許文献1、特許文献2に記載のものは、トロリ線の摩耗量やトロリ線の高さを求めることはできるものの、トロリ線の偏位量を測定する手段を備えないため、トロリ線の摩耗量や高さを測定するのと同時にトロリ線の偏位量を測定するためには、トロリ線の偏位量を別の装置を用いて測定する必要があり、装置に掛かるコストが増加するといった問題や、測定にかかる作業が煩雑になるといった問題があった。
このようなことから本発明は、ひとつの装置でトロリ線の摩耗量及び偏位量を測定可能なトロリ線の摩耗測定装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための第1の発明に係る画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置は、走査線方向を車両の進行方向に対して垂直且つ水平にしたラインセンサによって撮像された画像を時系列的に並べてなるラインセンサ画像を作成するラインセンサ画像作成手段と、前記ラインセンサ画像に対して二値化処理を行い、撮像されたトロリ線の摩耗部分を強調した二値化ラインセンサ画像を作成する二値化処理手段と、前記二値化ラインセンサ画像に対して、前記摩耗部分の両側のエッジを検出するエッジ検出手段と、前記摩耗部分の両側のエッジの位置から前記トロリ線の重心位置を検出するトロリ線重心位置検出手段と、前記トロリ線の重心位置の変化量から前記トロリ線の実際の偏位量を検出するトロリ線偏位量計算手段と、少なくとも前記トロリ線偏位量計算手段による処理と並行して前記摩耗部分の両側のエッジの位置から前記トロリ線の摩耗量を検出可能に構成されたトロリ線摩耗量計算手段とからなることを特徴とする。
第2の発明に係る画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置は、第1の発明に係る画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置において、前記二値化処理手段が、前記ラインセンサ画像の状態に応じて自動的にしきい値を決定する判別分析二値化処理により、前記ラインセンサ画像に対して二値化処理を行い、前記二値化ラインセンサ画像を作成することを特徴とする。
第3の発明に係る画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置は、第1又は第2の発明に係る画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置において、前記二値化ラインセンサ画像上のノイズを除去するノイズ除去手段を備えることを特徴とする。
上述した第1の発明に係る画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置によれば、ひとつの装置でトロリ線の摩耗測定とトロリ線の偏位量とを算出することができるため、装置に掛かるコストを維持しつつ、利便性を向上させることができる。
また、第2の発明に係る画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置によれば、二値化処理手段によりラインセンサ画像に対して二値化処理を行う際に必要となるしきい値を、トロリ線の変位やトロリ線からの反射光の強さの違いに応じて自動的に設定することができるため、トロリ線の摩耗部分の抽出処理の精度を向上させることができる。
また、第3の発明に係る画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置によれば、二値化ラインセンサ画像上のノイズを除去することにより、トロリ線の摩耗部分の抽出処理の精度をより向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明に係る画像処理による摩耗および偏位測定装置の詳細を説明する。
図1乃至図8を用いて本発明に係る画像処理による摩耗および偏位測定装置の一実施例を説明する。図1は本実施例に係る画像処理による摩耗および偏位測定装置の設置例を示す説明図、図2は本実施例に係る画像処理による磨耗測定装置の構成を示すブロック図、図3は本実施例における摩耗測定の流れを示すフローチャート、図4はラインセンサ画像の一例を示す説明図、図5は二値化ラインセンサ画像の例を示す説明図、図6は二値化ラインセンサ画像からトロリ線の摩耗部分のエッジを抽出した例を示す説明図、図7は図6に示すエッジから重心位置を求める例を示す説明図、図8は実際のトロリ線の位置とラインセンサ画像上のトロリ線の位置との関係を示す説明図である。
図1に示すように、本実施例において画像処理による摩耗および偏位測定装置は、車両1の屋根の上に設置されるラインセンサ2及び照明装置3と、車両1の内部に設置される計測用コンピュータ4及び記録装置5とから構成される。
ラインセンサ2はその視野が鉛直上方を向くように、且つ、その走査線の方向が車両1の進行方向に対して垂直且つ水平となるように設置される。これにより、ラインセンサ2は、走査線がトロリ線6と交差した状態でトロリ線6を撮像するようになっている。このラインセンサ2の出力は計測用コンピュータ4に出力される。
照明装置3は例えば通常の白色照明等を使用するものとする。この照明装置3は、ラインセンサ2の近傍に設置されて少なくともトロリ線6のラインセンサ2によって撮像される部分を照明する。
計測用コンピュータ4は、ラインセンサ2から入力される画像信号(輝度信号)に基づいてトロリ線6の摩耗量および偏位量を求める。
より詳しくは、図2に示すように、本実施例において計測用コンピュータ4は、ラインセンサ画像作成手段としてのラインセンサ画像作成部4a、二値化処理手段としての判別分析二値化処理部4b、ノイズ除去手段としてのノイズ除去処理部4c、エッジ検出手段としてのトロリ線摩耗部分エッジ検出部4d、トロリ線重心位置検出手段としてのトロリ線重心位置検出部4e、トロリ線偏位量計算手段としてのトロリ線偏位実座標変換計算部4f、およびトロリ線摩耗量計算手段としてのトロリ線摩耗部分幅計算部4g等から構成されている。
ラインセンサ画像作成部4aは、ラインセンサ2から入力される画像信号を時系列的に並べてなるラインセンサ画像(平面の画像)を作成する。判別分析二値化処理部4bは、ラインセンサ画像作成部4aにおいて作成したラインセンサ画像に対して、後で詳述する判別分析二値化処理を行う。
ノイズ除去処理部4cは、判別分析二値化処理部4bにおいて作成した二値化ラインセンサ画像に対して、トロリ線の摩耗部分(以下、トロリ線摩耗部分という)の傷や背景部分の状態により含まれる細かな点状のノイズ等を除去する。トロリ線摩耗部分エッジ検出部4dは、ノイズ除去処理部4bによってノイズを除去された二値化ラインセンサ画像に対し、あるラインについて例えば左から探索した場合に、黒から白へ変化する点を左側のエッジ点として検出し、続いて白から黒へ変化する点を右側のエッジ点として検出する処理を行う。この処理を画像の上から下へライン毎に行う。
トロリ線重心位置検出部4eは、トロリ線摩耗部分エッジ検出部4dによって検出した左右のエッジ点に対し、ライン毎に左右のエッジ点の中心の位置をトロリ線6の重心位置として検出する。トロリ線偏位実座標変換計算部4fは、トロリ線重心位置検出部4eにおいて検出したトロリ線6の重心位置に対し、その変化を実際のトロリ線の偏位量に換算する。
トロリ線摩耗部分幅計算部4gは、トロリ線摩耗部分エッジ検出部4dにおいて検出した左右のエッジ点から、ラインセンサ画像上における該左右のエッジ点間の幅を算出し、これを実際のトロリ線6の摩耗量に換算する。
以下、図3乃至図6を用いて本実施例の計測用コンピュータ4における処理について説明する。
図3に示すように、本実施例において計測用コンピュータ4は、まず、ラインセンサ画像作成部4aにおいて、ラインセンサ2から入力される画像信号を時系列的に並べることにより図4に示すようなラインセンサ画像8を作成する処理を行う(ステップP1)。
図4に示すように、ラインセンサ画像8には、トロリ線6(摩耗部分6aおよび摩耗していない部分6b,6c)とともに、背景部分A(例えば、空等)が含まれている。このラインセンサ画像8は、メモリ7aを経て記録装置5に保存されるほか、パラメータと共にメモリ7bを経て判別分析二値化処理部4bへ送られる。
ステップP1の処理に続いては、判別分析二値化処理部4bにおいて、ラインセンサ画像8に対して判別分析二値化処理を行い、図5に示すような二値化ラインセンサ画像9を作成する(ステップP2)。即ち、トロリ線摩耗部分6aはトロリ線6がパンタグラフ1a(図1参照)と接触して削られた部分であり、トロリ線6の摩耗していない部分6b,6cに比べて強い光沢がある。そこで、ラインセンサ画像8に対して判別分析二値化処理法を用い、トロリ線摩耗部分6aと、トロリ線6の磨耗していない部分6b,6cおよび背景部分Aとを分ける処理を行う。
ここで、判別分析二値化処理法とは、二値化処理を行う際に、画像の状態に応じて自動的にしきい値を設定する方法である。具体的には、各ラインセンサ画像8におけるヒストグラムにおいて「ある程度の範囲の輝度値で集合する画素数の塊(以下、クラスと呼称する)」に対し、これを二値化したときに、背景とパターン領域に関するクラス内分散とクラス間分散の分散比が最大となるようにしきい値を設定する方法である。このような処理を行うことにより、いかなる画像においても比較的良好なしきい値を設定することができる。判別分析二値化処理部4bにおいては、このようにして設定したしきい値に基づき、トロリ線摩耗部分6aを白、背景部分Bを黒とした二値化ラインセンサ画像9を作成する。
上記判別分析二値化処理法を用いることにより、トロリ線6の変位やトロリ線6からの反射光の強さの違いに対応することができる。これにより、しきい値を固定値として設定した場合に比較して、撮像時の環境によってトロリ線摩耗部分6a以外が強調・抽出、または摩耗部分6a自身が抽出されないといった問題が発生することを防止することができる。
判別分析二値化処理部4bによって作成した二値化ラインセンサ画像9は、メモリ7bを経てノイズ除去処理部4cへ送られる。
ステップP2の処理に続いては、ノイズ除去処理部4cにおいて、二値化ラインセンサ画像9上のノイズを除去する処理を行う(ステップP3)。即ち、ラインセンサ画像8から二値化処理により二値化ラインセンサ画像9を作成した場合、そのままではトロリ線摩耗部分6aの傷や、背景部分Aの状態により細かな点状のノイズが二値化ラインセンサ画像9の背景部分Bに含まれる場合がある。そこで、二値化処理の膨張、収縮処理を行い、上述したようなノイズの除去を行う。
ノイズ除去処理部4cによってノイズを除去された二値化ラインセンサ画像9は、メモリ7bを経てパラメータと共にトロリ線摩耗部分エッジ検出部4dへ送られる。
ステップP3の処理に続いては、トロリ線摩耗部分エッジ検出部4dにおいて、トロリ線6の摩耗部6aのエッジを検出する処理を行う(ステップP4)。即ち、ノイズや既存構造物を除去した二値化ラインセンサ画像9上において白で表されているトロリ線摩耗部分6aの両側端を、図6に示すようにエッジ部6d,6eとして検出する。
より詳しくは、二値化ラインセンサ画像9の横方向のラインについて例えば左から右へ探索した場合に、背景部分Bの黒から摩耗部分6aの白へ変化する点を、摩耗部分6aの左側のエッジ部6dを構成するエッジ点とする。また、摩耗部分6aの白から背景部分Bの黒へ変化する点を、摩耗部分6aの右側のエッジ部6eを構成するエッジ点とする。この処理を、二値化ラインセンサ画像9の上から下へライン毎に行う。これにより、一枚の二値化ラインセンサ画像9における摩耗部分6aのエッジ部6d,6eが検出される。
トロリ線摩耗部分エッジ検出部4dによって検出されたエッジ部6d,6eのデータはエッジデータとしてメモリ7bを経てトロリ線重心位置検出部4eへ送られる一方、パラメータおよびトロリ線高さデータとともにトロリ線摩耗部分幅計算部4gへ送られる。なお、トロリ線高さデータは、例えば特許文献1に開示されているように外部から入力する、または、特許文献2に開示された方法を用いて求めるなど、既知の手法により取得すればよい。
ステップP4に続いては、トロリ線重心位置検出部4eにおいて、トロリ線6の重心位置を算出する処理を行う(ステップP5)。即ち、トロリ線6の摩耗面は車両1の屋根上に対して水平に摩り減っていること、またトロリ線6の摩耗面は断面が円形状のものに対し、その表面を一方向から平らに削った状態とみなすことができ、トロリ線6の軸線とその摩耗面の幅方向の中心とは水平方向の位置が一致することを利用し、ステップP4において、ライン毎に検出したトロリ線摩耗部分6aの両側のエッジ部6d,6eの中心6fの位置を二値化ラインセンサ画像9上のトロリ線6の重心の座標として検出する。
トロリ線重心位置検出部4eによって検出された画像上の重心座標データはメモリ7bを経てパラメータと共にトロリ線偏位実座標変換計算部4fに送られる。
ステップP5に続いては、トロリ線偏位実座標変換計算部4fにおいて、トロリ線重心位置検出部4eによって求めたエッジ部6d,6eの中心6fの位置についてその変位を算出し、これを実座標に変換するための計算を行う(ステップP6)。即ち、ステップP5で検出された座標データは二値化ラインセンサ画像9上の位置であり、その単位はピクセル(pixel)で表される。これを実際のトロリ線6の偏位量D[mm]に換算する。
実座標に変換された実際のトロリ線6の偏位量D[mm]は、図8に示すように、ステップP5で検出されたエッジ部6d,6eの中心6fのセンサ面11上の座標をd[pixel]、センサ面11の長さ(センサ長)をs[mm]、レール13(図1参照)からラインセンサ2のセンサ面11までの距離をhs[mm]、レンズの焦点距離をf[mm]、ラインセンサ2のセンサ数をp[pixel]、レール13からトロリ線6までの実際の高さをh[mm]とすると、下記(1)式により求めることができる。
トロリ線偏位実座標変換計算部4fにおいて算出されたトロリ線の実際の偏位量は、トロリ線実座標偏位データとしてメモリ7bを経て記憶装置5に送られる。なお、図8中、符合10はラインセンサ2の視野とトロリ線6の摩耗面に同一な平面とが交差した部分である実座標面、Wはトロリ線摩耗部分6aの実際の幅、wは二値化ラインセンサ画像9上に現れるトロリ線摩耗部分6aの幅を示している。
また、本実施例においては、ステップP5、ステップP6の処理と並行して、ステップP4の処理に続き、トロリ線摩耗部分幅計算部4gにおいて、トロリ線摩耗部分6aの実際の幅W[mm]を求める処理を行う(ステップP7)。
即ち、トロリ線摩耗部分幅計算部4gでは、まず、二値化ラインセンサ画像9から検出したトロリ線摩耗部分6aの両側のエッジデータを用いて、ラインセンサ2のひとつの走査線上にあるエッジ部6d,6e間の距離をトロリ線摩耗部分6aの画像上の幅w[pixel]として求める。続いて、メモリ7bを経て入力されたレール13からトロリ線6までの実際の高さh[mm]、ラインセンサ2のレンズの焦点距離f[mm]、ラインセンサ2のセンサ長s[mm]、センサ画素数から1画素(ピクセル)に対する実寸法[mm]の度合いである画像分解能[mm/ピクセル]を計算し、トロリ線摩耗部分6aの二値化ラインセンサ画像9上の幅と画像分解能の乗算を行ってトロリ線摩耗部分6aの実際の幅W[mm]を求める。
トロリ線摩耗部分幅計算部4gにおいて算出されたトロリ線摩耗部分6aの実際の幅Wは、トロリ線摩耗部分幅データとしてメモリ7bを経て記憶装置5に送られる。
このような処理を行うことにより、本実施例において計測用コンピュータ4は、トロリ線6の偏位量D[mm]と、トロリ線6の摩耗幅W[mm]とを並行して測定することができる。
記録装置5は、計測用コンピュータ4から入力されたラインセンサ画像8を入力画像として保存するほか、二値化ラインセンサ画像9、各種パラメータ、トロリ線摩耗部分エッジ検出部4dにおいて検出されたエッジデータ、トロリ線重心位置検出部4eにおいて検出された画像上のトロリ線6の重心座標データ、トロリ線偏位実座標変換計算部4fにおいて算出されたトロリ線実座標偏位データ、トロリ線摩耗部分幅計算部4gにおいて算出されたトロリ線摩耗部分幅データ等を保存する。
上述した本実施例に係る画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置によれば、ひとつの計測用コンピュータ4でトロリ線6の偏位量D[mm]とトロリ線6の摩耗幅W[mm]とを検出することができるため、測定に掛かるコストを維持しつつ、利便性を向上させることができる。
なお、本発明に係る画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上述した実施例ではトロリ線6の偏位量D[mm]と摩耗幅W[mm]とを同時に算出する例を示したが、本発明に係るトロリ線の摩耗及び偏位測定装置はこのような用途に限らず、目的に応じてトロリ線6の偏位量D[mm]のみ、あるいはトロリ線6の摩耗幅W[mm]のみを算出することが可能であることはいうまでもない。
本発明は、画像処理によるトロリ線摩耗測定装置に適用して好適なものである。
本発明の実施例に係る画像処理によるトロリ線摩耗測定装置の設置例を示す説明図である。 本発明の実施例の計測用コンピュータの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例の摩耗測定の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例におけるラインセンサ画像の一例を示す説明図である。 図4に示すラインセンサ画像を二値化処理してなる二値化ラインセンサ画像の一例を示す説明図である。 図5に示す二値化ラインセンサ画像においてトロリ線のエッジ部を抽出した例を示す説明図である。 図6に示すエッジ部から求めた重心の例を示す説明図である。 実際のトロリ線の位置とラインセンサ画像上のトロリ線の位置との関係を示す説明図である。
符号の説明
1 車両
2 ラインセンサ
3 照明装置
4 計測用コンピュータ
4a ラインセンサ画像作成部
4b 判別分析二値化処理部
4c ノイズ除去処理部
4d トロリ線摩耗部分エッジ検出部
4e トロリ線重心位置検出部
4f トロリ線偏位実座標変換計算部
4g トロリ線摩耗部分幅計算部
5 記録装置
6 トロリ線
6a 摩耗部分
7a,7b メモリ
8 ラインセンサ画像
9 二値化ラインセンサ画像
10 実座標面
11 センサ面
12 ラインセンサの焦点
13 レール

Claims (3)

  1. 走査線方向を車両の進行方向に対して垂直且つ水平にしたラインセンサによって撮像された画像を時系列的に並べてなるラインセンサ画像を作成するラインセンサ画像作成手段と、
    前記ラインセンサ画像に対して二値化処理を行い、撮像されたトロリ線の摩耗部分を強調した二値化ラインセンサ画像を作成する二値化処理手段と、
    前記二値化ラインセンサ画像に対して、前記摩耗部分の両側のエッジを検出するエッジ検出手段と、
    前記摩耗部分の両側のエッジの位置から前記トロリ線の重心位置を検出するトロリ線重心位置検出手段と、
    前記トロリ線の重心位置の変化量から前記トロリ線の実際の偏位量を検出するトロリ線偏位量計算手段と、
    少なくとも前記トロリ線偏位量計算手段による処理と並行して前記摩耗部分の両側のエッジの位置から前記トロリ線の摩耗量を検出可能に構成されたトロリ線摩耗量計算手段と
    からなることを特徴とする画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置。
  2. 前記二値化処理手段が、前記ラインセンサ画像の状態に応じて自動的にしきい値を決定する判別分析二値化処理により、前記ラインセンサ画像に対して二値化処理を行い、前記二値化ラインセンサ画像を作成する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置。
  3. 前記二値化ラインセンサ画像上のノイズを除去するノイズ除去手段を備える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置。
JP2008302210A 2008-11-27 2008-11-27 画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置 Active JP5287177B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008302210A JP5287177B2 (ja) 2008-11-27 2008-11-27 画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置
PCT/JP2009/069641 WO2010061779A1 (ja) 2008-11-27 2009-11-19 画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置
TW98139572A TWI422797B (zh) 2008-11-27 2009-11-20 By means of image processing of the collector wire wear and offset measurement device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008302210A JP5287177B2 (ja) 2008-11-27 2008-11-27 画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010127746A true JP2010127746A (ja) 2010-06-10
JP5287177B2 JP5287177B2 (ja) 2013-09-11

Family

ID=42225655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008302210A Active JP5287177B2 (ja) 2008-11-27 2008-11-27 画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5287177B2 (ja)
TW (1) TWI422797B (ja)
WO (1) WO2010061779A1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013002047A1 (ja) * 2011-06-30 2013-01-03 株式会社 明電舎 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置
JP2013044694A (ja) * 2011-08-26 2013-03-04 Meidensha Corp トロリ線データ比較装置
WO2014115902A1 (ja) 2013-02-19 2014-07-31 株式会社 明電舎 摩耗測定装置及びその方法
JP2014159972A (ja) * 2013-02-19 2014-09-04 Meidensha Corp 摩耗測定装置及びその方法
JP2018146553A (ja) * 2017-03-09 2018-09-20 株式会社明電舎 トロリ線の摺動面幅検出装置及び方法
CN113221058A (zh) * 2021-06-08 2021-08-06 中国科学院软件研究所 一种针对圆形配件外边缘磨损量的检测及损伤评估方法
JP7310668B2 (ja) 2020-03-18 2023-07-19 株式会社明電舎 梯形架線残存高さ測定装置及び梯形架線残存高さ測定方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI417205B (zh) * 2010-12-09 2013-12-01 China Steel Corp Collector brush copper wear detection system

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004508560A (ja) * 2000-09-08 2004-03-18 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 制御されたシャインプルークの条件によるトロリー線検査
JP2005147878A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Tokyo Metro Co Ltd トロリ線摩耗量測定方法および測定装置
JP2006284535A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Meidensha Corp トロリー線の位置測定装置
WO2008044389A1 (en) * 2006-10-05 2008-04-17 Meidensha Corporation Trolley wire wear measuring device

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4635657B2 (ja) * 2005-03-11 2011-02-23 株式会社明電舎 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置
TWI398157B (zh) * 2006-08-11 2013-06-01 Hon Hai Prec Ind Co Ltd 影像邊界掃描系統及方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004508560A (ja) * 2000-09-08 2004-03-18 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 制御されたシャインプルークの条件によるトロリー線検査
JP2005147878A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Tokyo Metro Co Ltd トロリ線摩耗量測定方法および測定装置
JP2006284535A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Meidensha Corp トロリー線の位置測定装置
WO2008044389A1 (en) * 2006-10-05 2008-04-17 Meidensha Corporation Trolley wire wear measuring device

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150127734A (ko) * 2011-06-30 2015-11-17 메이덴샤 코포레이션 화상 처리에 의한 트롤리선 마모 측정 장치
CN103620339B (zh) * 2011-06-30 2016-06-01 株式会社明电舍 基于图像处理的滑接线磨损测定装置
KR101577885B1 (ko) 2011-06-30 2015-12-15 메이덴샤 코포레이션 화상 처리에 의한 트롤리선 마모 측정 장치
CN103620339A (zh) * 2011-06-30 2014-03-05 株式会社明电舍 基于图像处理的滑接线磨损测定装置
KR101627481B1 (ko) 2011-06-30 2016-06-03 메이덴샤 코포레이션 화상 처리에 의한 트롤리선 마모 측정 장치
WO2013002047A1 (ja) * 2011-06-30 2013-01-03 株式会社 明電舎 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置
JP2013015336A (ja) * 2011-06-30 2013-01-24 Meidensha Corp 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置
JP2013044694A (ja) * 2011-08-26 2013-03-04 Meidensha Corp トロリ線データ比較装置
JP2014159972A (ja) * 2013-02-19 2014-09-04 Meidensha Corp 摩耗測定装置及びその方法
WO2014115902A1 (ja) 2013-02-19 2014-07-31 株式会社 明電舎 摩耗測定装置及びその方法
JP2018146553A (ja) * 2017-03-09 2018-09-20 株式会社明電舎 トロリ線の摺動面幅検出装置及び方法
JP7310668B2 (ja) 2020-03-18 2023-07-19 株式会社明電舎 梯形架線残存高さ測定装置及び梯形架線残存高さ測定方法
CN113221058A (zh) * 2021-06-08 2021-08-06 中国科学院软件研究所 一种针对圆形配件外边缘磨损量的检测及损伤评估方法
CN113221058B (zh) * 2021-06-08 2022-05-10 中国科学院软件研究所 一种针对圆形配件外边缘磨损量的检测及损伤评估方法

Also Published As

Publication number Publication date
TWI422797B (zh) 2014-01-11
WO2010061779A1 (ja) 2010-06-03
TW201022624A (en) 2010-06-16
JP5287177B2 (ja) 2013-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4973108B2 (ja) トロリ線の摩耗測定装置
JP5287177B2 (ja) 画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置
JP5245445B2 (ja) 渡り線測定装置
JP2007271446A (ja) 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置
JP4816567B2 (ja) 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置
JP5162874B2 (ja) トロリ線の摩耗測定装置
JP4779770B2 (ja) 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置
JP4887540B2 (ja) 車両周辺監視装置、車両、車両周辺監視用プログラム、車両周辺監視方法
JP5223472B2 (ja) 摩耗測定装置及び摩耗測定方法
JP5629478B2 (ja) パンタグラフ監視装置
JP4835506B2 (ja) 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置
JP4858316B2 (ja) 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置
JP2011033428A (ja) パンタグラフ高さ測定装置
JP6268382B2 (ja) 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置及びトロリ線摩耗測定方法
JP5945780B2 (ja) トロリ線照明反射光分布マップ作成方法及びその方法によるトロリ線摩耗測定装置
JP7264001B2 (ja) 摩耗状態検出装置
JP6852472B2 (ja) トロリ線の摺動面幅検出装置及び方法
JP2010243209A (ja) 欠陥検査方法および欠陥検出装置
JP6665549B2 (ja) タイヤ接地面解析装置、タイヤ接地面解析システム及びタイヤ接地面解析方法
JP6841096B2 (ja) トロリ線の摺動面幅検出装置及び方法
JP2710685B2 (ja) 外観検査による欠陥検出方法
WO2023276637A1 (ja) 測定器、表面評価指標の演算方法及びプログラム
JP7310668B2 (ja) 梯形架線残存高さ測定装置及び梯形架線残存高さ測定方法
JP6358884B2 (ja) 検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5287177

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150