JP2010127361A - 油圧駆動装置 - Google Patents

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康治 岡崎
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Abstract

【課題】特定のアクチュエータのハンチングが発生しないLSシステムを備える油圧駆動装置を提供する。
【解決手段】ポンプ制御手段18には、切換弁12を設けた。特定のアクチュエータ24が操作され、操作されたことを検出し、切換弁12の圧力信号ポート12aに圧油が供給されるようにした。切換弁12が切り換わるとポンプ傾転角制御弁17がポジション17aになり、可変ポンプ31の吐出流量が特定のアクチュエータ24の要求流量に関係なく最大流量を吐出するよう可変ポンプ31が最大容量になるようにした。
【選択図】図1

Description

本溌明は、油圧ショベルなどの建設機械及び各種作業機械に使用される油圧駆動装置に関する。
従来、この種の油圧駆動装置の特許文献2では、特定のアクチュエータ、例えばショベルの旋回モータを含む複数のアクチュエータを持つものでそれぞれのアクチュエータ用の方向切換弁の前後差圧を制御する圧力補償弁の補償差圧をすべて、可変ポンプの吐出圧と複数のアクチュエータ最高負荷圧との実際の差圧である2次圧力PLS圧してロードセンシングシステム(以下、LSシステムいう)を構成している。
このLSシステムでは、特定のアクチュエータの単独動作から特定のアクチュエータを含む複数のアクチュエータを同時に操作する複合動作へ移行する場合、可変ポンプの吐出流量をコントロールバルブの要求流量が上回るサチュレーション状態となった場合に特定のアクチュエータの速度低下が起こる問題がある。また、逆に特定のアクチュエータを含む複数のアクチュエータを同時に操作する複合動作から特定のアクチュエータの単独動作へ移行する場合に余剰流量が発生した瞬間に特定のアクチュエータの速度上昇が発生する。
具体的な例では、ショベルでブームシリンダーと旋回モータを同時作動した状態からブームシリンダーの動作を急激に止めると余剰流量が発生し、その余剰流量が旋回モータに流れ、旋回ショックが発生する。逆に、旋回モータの単独動作から旋回モータとブームシリンダーの複合動作に急激に移行したときポンプの吐出流量が不足するサチュレーション状態になり旋回速度が急激に落ちショックが発生する(例えば、特許文献2参照)。
なお、旋回モータの速度変化はオペレータが体感できるため、オペレータは自分の意図しない速度変化に対し敏感に認識し、不満を感じる。よって、特定のアクチュエータである旋回モータは特定のアクチュエータ以外のアクチュエータに比べ速度変化を抑制する必要がある。
ここで、特許文献1の目的は特許文献2に記載されたLSシステムの問題点の解消すなわち、特許文献2に開示のLSシステムにおいて、
1.可変ポンプの吐出流量がサチュレーション状態になっても特定のアクチエータに優先的に流量を供給すること。その特定のアクチュエータの速度変化を抑え、かつ原動機の回転数に関係無くその優先性を維持すること。
2.また、特定のアクチュエータの単独動作から特定のアクチュエータを含む複数のアクチュエータを同時に操作する複合動作へ移行する場合の特定のアクチュエータの速度変化を抑えること。
3.また、逆に特定のアクチュエータを含む複数のアクチュエータを同時に操作する複合動作から特定のアクチュエータの単独動作へ移行する場合の特定のアクチュエータの速度変化を抑えることである。
そこで、特許文献1に記載されているLSシステムは、図6に示すように特定のアクチュエータ23以外のアクチュエータ26用の方向切換弁25の前後差圧を制御する圧力補償弁28の補償差圧をPLS圧25bとし、特定のアクチュエータ14用の方向切換弁23の前後差圧を制御する圧力補償弁27の補償差圧をPgr圧21bとしている。
したがって、可変ポンプ31の吐出流量が不足するサチュレーション状態(PLS圧が低下する)や逆に余剰流量が生じる状態(PLS圧が上昇)になっても特定のアクチュエータ24の圧力補償弁27の補償差圧はPgr圧21bのままであり、PLS圧25bの変化には関係無く供給する流量を一定になるようにしている(つまり特定のアクチュエータ14の速度が一定になるようにしている)。なお、参照符号18はポンプ制御手段、19は目標補償差圧発生回路をそれぞれ示す。
特開2002−323001号公報 特開2001−193705号公報
しかしながら、特許文献1において特定のアクチュエータ用の方向切換弁の前後差圧を制御する圧力補償弁の補償差圧をPgr圧としていることによって、以下の問題が発生する場合がある。
1.特定のアクチュエータの単独動作時にハンチングが生じる場合がある。
2.特定のアクチュエータと特定のアクチュエータ以外のアクチュエータとの複合動作で、特定のアクチュエータの負荷圧力がLSシステムの最高負荷圧の場合も特定のアクチュエータのみハンチングが生じる場合があった。
そこで、特許文献1のハンチング発生を図7の特許文献1の可変ポンプ85の構造例で説明する。
特定のアクチュエータ24(図6参照)の操作時は、可変ポンプ85の吐出容量を決めているポンプ傾転角は、最大容量位置(斜板14の状態は、図7の位置87を示す)と最低容量位置(斜板14の状態は、図7の位置88を示す)の間の容量で圧力やスプリング力のバランスで制御されているため圧力が一定せず、圧力応答と、可変ポンプ85の斜板14の動きの応答遅れなどにより特定のアクチュエータのハンチングが発生する。なお、参照符号89は斜板14のストッパー部材である。
この油圧駆動装置の問題は、実機では具体的に次のような問題になる。
例えば、ショベルで特定のアクチュエータである旋回モータを単独動作したときに、旋回モータがハンチングすると、バケットの土が落ちてしまい作業の効率が悪くなる。
また、近年ショベルのクレーン仕様が増えており、オペレータの意図に関係なく吊り荷がゆれてしまい操作性が著しく損なわれる。さらに、オペレータに不快な音と振動が伝わってしまう。
前記の問題は特許文献1がその問題を解決しようとした特許文献2の油圧駆動装置では発生しない。また、前記の問題はコントロールバルブの要求流量が、可変ポンプが制御しうる最低流量を越える条件のみで発生する。
さらに、以下の条件下での動作、すなわち特定のアクチュエータを含まないアクチュエータの単独動作時及び複合動作時では、ハンチングは特許文献1でも発生しない。
以上説明したように、特許文献2の問題点を解決するための技術である特許文献1では特許文献2にはなかった問題がある。
前記の問題を解決するため、本発明は特許文献2の問題点を再発させることなく特許文献の問題点である前述の特定のアクチュエータのハンチングが発生しないLSシステムを備える油圧駆動装置を提供することを目的とする。さらに、本発明では、特許文献1でハンチングが発生する条件になった場合に、可変ポンプのポンプ傾転角を強制的に最大容量に固定することで、問題を解決する油圧駆動装置を提供する。
前記の課題を解決するため請求項1記載の発明は、原動機と、
前記原動機の駆動により吐出流量を変化させることのできる可変ポンプと、
前記可変ポンプから吐出される圧油により駆動する複数のアクチュエータと、
前記可変ポンプから前記複数のアクチュエータに供給される圧油の流量をそれぞれ制御する複数の方向切換弁と、
前記複数の方向切換弁の前後差圧をそれぞれ制御する複数の圧力補償弁と、
を備え、
前記可変ポンプの吐出圧が前記複数のアクチュエータの最高負荷圧力よりロードセンシング目標補償差圧だけ高くなるようなロードセンシング目標補償差圧と前記可変ポンプの吐出圧と前記複数のアクチュエータの最高負荷圧との実際の差圧である2次圧力PLS圧とが対抗して導かれるポンプ傾転角制御弁を含むロードセンシング制御するロードセンシングシステムを有し、
前記可変ポンプを駆動する前記原動機の回転数に依存する圧力を出力する回転数を検出する手段である目標補償差圧発生回路を備え、前記複数の圧力補償弁のうち、特定のアクチュエータ用の方向切換弁の前後差圧を制御する特定の圧力補償弁の補償差圧を前記目標補償差圧発生回路内の第2差圧減圧弁によって設定される原動機の回転数に依存する出力圧をLSシステムの目標補償差圧とし、かつ特定のアクチュエータ以外のアクチュエータ用の方向切換弁の前後差圧を制御する特定の圧力補償弁以外の圧力補償弁の補償差圧を前記2次圧力PLS圧とするLSシステムにおいて、
前記特定のアクチュエータ用の方向切換弁が操作されたことを検出し、前記可変ポンプの吐出流量が特定のアクチュエータ操作時のみアクチュエータ要求流量に関わらず最大吐出流量になるように、前記特定のアクチュエータ用の方向切換弁が操作された場合のみ可変ポンプ1回転あたりの容量が最大になるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、特定のアクチュエータ用の方向切換弁の前後差圧を制御する特定の圧力補償弁の目標補償差圧を目標補償差圧発生回路内の第2差圧減圧弁によって設定される原動機の回転数に依存する出力圧Pgr圧としたLSシステムにおいて、特定のアクチュエーを単独操作した場合でも、可変ポンプの斜板角は、機械的に固定されるので、特定のアクチュエータ操作時にハンチングが発生しないLSシステムとすることができる。
具体的には、例えばショベルで旋回単独動作をしたときに、旋回モータのハンチングはなく、バケットの土が落ちてしまい作業の効率が悪化することがない。ショベルのクレーン仕様機では、オペレータの意図に関係なく吊り荷がゆれてしまうこともなく操作性を損なうことがなくなる。またオペレータに対しても不快な音と振動が伝わることなく作業条件が改善される。
前記上記のように特許文献1の問題点を解消でき、さらに特許文献1の特徴である可変ポンプの吐出流量が不足するサチュレーション状態や逆に余剰流量が生じる状態になっても特定のアクチュエータの速度を一定になるようにしている。したがってオペレータも機械のショックを感じることがなく作業をスムーズに進めることができる。
請求項2記載の発明では、特定のアクチュエータ操作時のみポンプ容量を最大にする制御手段は、コントロールピストン室の圧力を制御するためのポンプ傾転角制御弁を備え、特定のアクチュエータ用の方向切換弁が操作されたことを圧力信号により検出し、その圧力信号で前記ポンプ傾転角制御弁がコントロールピストン室とタンクを連通するポジションに切り換ることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記特定のアクチュエータ用の方向切換弁が操作されたことを、該特定のアクチュエータ用の方向切換弁を作動させる油圧パイロット圧力によって検出するようにしたものである。
請求項4記載の発明は、前記特定のアクチュエータ用の方向切換弁が操作されたことを、該特定のアクチュエータ用の方向切換弁に設けたパイロット圧力信号ラインの圧力の切り換りによって検出するのである。
請求項5記載の発明では、特定のアクチュエータ操作時のみポンプ容量を最大にする制御手段は、コントロールピストン室の圧力を制御するためのポンプ傾転角制御弁を備え、方向切換弁の操作に電磁比例減圧弁を用いるもので、この電磁比例減圧弁への電流を、電圧信号を発生する電気レバーの操作に応じて制御するコントローラを有するシステムであって、前記特定のアクチュエータの方向切換弁が操作されたことを、電気レバーの電圧信号をもって前記コントローラで検出し、前記ポンプ傾転角制御弁への圧油の切換を行う電磁切換弁へ、該コントローラから電圧信号を発信することで、前記コントロールピストン室の圧油がタンクに連通するよう切り換えを行うものである。
本発明は、特定のアクチュエータ用の方向切換弁の前後差圧を制御する特定の圧力補償弁の補償差圧を目標補償差圧発生回路内の第2差圧減圧弁によって設定される原動機の回転数に依存する出力圧Pgr圧としたLSシステムにおいて、特定のアクチュエータを単独操作した場合は、可変ポンプの斜板角は強制的に最大容量を吐出するよう固定されるので、特定のアクチュエータ操作時にハンチングが発生しないLSシステムとすることができる。
以下、本発明の油圧駆動装置につき好適の実施の形態を挙げ、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第一の実施の形態に係る油圧駆動装置10の油圧回路図で、図5は図1の油圧回路図中のポンプ制御手段18の断面構造図である。
図1において、油圧駆動装置10は原動機であるエンジン30と、このエンジン30により駆動される可変ポンプ31と、この可変ポンプ31から吐出される圧油により駆動される複数のアクチュエータ24,26(2個のみ示す)と、前記可変ポンプ31から複数のアクチュエータ24,26に供給される圧油の流量をそれぞれ制御する複数の方向切換弁23,25(2個のみ示す)と、前記複数の方向切換弁23,25の前後差圧をそれぞれ制御する複数の圧力補償弁27,28(2個のみ示す)と、可変ポンプ31の吐出圧の上限を規制するメインリリーフ弁33と、を有する。
そして、可変ポンプ31の吐出圧が複数のアクチュエータ24,26の最高負荷圧45(PLmax)よりロードセンシング目標補償差圧だけ高くなるよう該ロードセンシング目標補償差圧と可変ポンプ31の吐出圧と複数のアクチュエータ24,26の最高負荷圧45(PLmax)とがそれぞれ導かれる第1差圧減圧弁21の出力である実差圧つまり2次圧力PLS圧と、が対抗して導かれるポンプ傾転角制御弁17を含むロードセンシング制御するポンプ制御手段18を備え、ロードセンシング制御の目標補償差圧発生回路19を含むロードセンシング制御するロードセンシングシステム(以下LSシステムとする)を有する。
また、ポンプ制御手段18は切換弁12を有し、該切換弁12は信号圧力ポート12aに供給される圧力によってポンプ傾転角制御弁17へ目標補償差圧Pgrを導くか、固定容量ポンプ32の吐出ライン圧力20を導くか切り換えている。
さらに、特定のアクチュエータ24以外のアクチュエータ26用の方向切換弁25の前後差圧を制御する圧力補償弁28の補償差圧は前記2次圧力PLS圧25bとしている。
一方、油圧駆動装置10は可変ポンプ31を駆動するエンジン30の回転数に依存する圧力を出力する回転数を検出する手段である目標補償差圧発生回路19を備え、特定のアクチュエータ用24の方向切換弁23の前後差圧を制御する特定の圧力補償弁27の補償差圧を目標補償差圧発生回路18内の第2差圧減圧弁22によって設定されるエンジン30の回転数に依存する出力圧をLSシステムの目標補償差圧(以下Pgr圧とする)とする。
すなわち、ロードセンシング制御の目標補償差圧をエンジン30の回転数に依存する可変値として設定するため、固定容量型のパイロット油圧ポンプ32の吐出ライン34に可変絞り弁36の前後の差圧(Pgr)として取り出す第2差圧減圧弁22とを有する。
参照番号35は可変アンロード弁を示し、余剰流量をタンクへ逃がす機能を有する。参照符号37は信号圧可変リリーフ弁を示す。なお、ロードセンシング制御の目標補償差圧発生回路19、可変アンロード弁35の各構成・作用の詳細は、特開平11−196604号公報に、信号圧可変リリーフ弁37の構成・作用の詳細は、特許文献2に記載されているので、符号を付して詳細な説明を省略する。
本発明の油圧駆動装置10では図1に記載するように、通常、切換弁12は中立位置であり、ポンプ傾転角制御弁17には、図1の左側に二次圧力PLS圧25a、右側に目標補償差圧Pgr圧21aが導かれ、それぞれの圧力の大小関係で、コントロールピストン11aへの圧力は変化する。この状態は、特許文献1と同じ制御状態である。
特定のアクチュエータ24を操作すると、操作されたことを検出し、圧力信号ポート12aに圧力信号を供給することで、切換弁12が切り換えられる。そして、ポンプ傾転角制御弁17には、図1の左側にPLS圧25a、右側に固定容量ポンプ32の吐出ライン圧力20に導かれる。
ここで、本発明では、目標補償差圧Pgr圧21aに対し、固定容量ポンプ32の吐出ライン圧力20は十分高い圧力(例えば2倍以上)であり、目標補償差圧Pgr圧21aと等しくなるよう制御される二次圧力PLS圧25aよりも十分高い圧力(例えば2倍以上)である。よって、ポンプ傾転角制御弁17は、ポジション17aになり、コントロールピストン11aの圧はタンクへ開放され可変ポンプ31は、馬力一定制御を行うため、フィードバックされている可変ポンプ31の吐出圧を導いた定馬力制御機構11bの圧力が高くなり、スプリング11cのスプリング力より強くならない限り、可変ポンプ31はアクチュエータ側の要求流量に関わらず、最大容量を強制的に吐出することになる。
これらにより、特定のアクチュエータ24のハンチングが発生しないLSシステムを提供するものとなった。
図5には、本発明のポンプ制御手段(制御手段)18の構造例を示している。この構造例について説明する。コントロールピストン11aには,コントロールピストン圧力室(コントロールピストン室)44から圧油が供給・排出される。通常、切換弁12は図5に示すスプリング12cによって図の左方向に押しつけられている。このポジションでは、ポンプ傾転制御弁17へ接続されているポート12fには、Pgr圧21aが供給される。参照符号38はポンプ吸入ポート(タンクポート)を示す。
次に、図5により本発明のポンプ制御手段(制御手段)18について説明する。
図5のスプール47の左端圧力室58には、切換弁12のポート12fからPgr圧2aが圧力室46を通り、導かれる。一方、スプール47の右端圧力室59には、PLS圧25aが導かれ、それぞれの圧力の大小関係で、スプール47が左右に移動し、ポート64の圧力が変化する。ポート64の圧力はコントロールピストン圧力室44を通り、コントロールピストン11aに導かれる。この状態では、特許文献1と同じ制御状態である。
本発明の第一の実施の形態に係る油圧駆動装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作について説明する。
図1の油圧回路図に示す特定のアクチュエータ24を操作すると、操作されたことを検出し、切換弁12の圧力信号ポート12a(図1及び図5参照)に圧力信号を供給することで、図5の切換弁12のスプール12bがスプリング12cを押し込み、該スプール12bは右端に移動する。このポジションでは、切換弁12のポート12dとポート12fが連通され、固定容量ポンプ32の吐出ライン圧力20が、ポンプ傾転角制御弁17のスプール47の左端圧力室58に、切換弁12のポート12fから圧力室46を通り導かれる。
一方、スプール47の右端圧力室59には、PLS圧25aが導かれている。ここで、本発明では、目標補償差圧Pgr圧21aに対し、固定容量ポンプ32の吐出ライン圧力20は十分高い圧力(例えば2倍以上)であり、目標補償差圧Pgr圧21aと等しくなるよう制御されるPLS圧25aよりも十分高い圧力(例えば2倍以上)である。
よって,スプール47は右端へ移動し、ポート64はタンクポート66に連通し、コントロールピストン11aは、コントロールピストン圧力室44を介して、ポート64,タンクポート66へ開放される。このため、可変ポンプ31の斜板56は、スプリング11cによって、位置55に強制的に押しつけられ、最大容量を吐出することになる。
なお、参照符号48、49はスプリングを示し、参照符号54はスプリング49の弾発力を調整するプラグである。
図2は本発明の第二の実施の形態に係る油圧駆動装置50の油圧回路図を示し、図2中、図1に示す同一の構成要素については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。以下、同様にする。
図2に示す油圧駆動装置50の油圧回路図は、特定のアクチュエータ24を操作するための特定のアクチュエータ用方向切換弁23を作動させるパイロット圧51aとパイロット圧51bの高い方の圧力をシャトル弁13で選択し、切換弁12の圧力信号ポート12aに導くようにし、前述のように可変ポンプ31が最大容量吐出する。
図3は本発明の第三の実施の形態に係る油圧駆動装置60の油圧回路図を示す。図3の油圧回路図では、固定容量ポンプ32の吐出ライン圧力20を分岐して、第1差圧減圧弁21と並列に絞り61を設け、該絞り61の下流に特定のアクチュエータ用方向切換弁23と一体になったパイロット圧力信号ライン62を有する。また、絞り61とパイロット圧力信号ライン62の間に圧力信号ポート63(Pps)を設けている。圧力信号ポート63(Pps)は、切換弁12の圧力信号ポート12aと接続する構成である。
この油圧回路図において、特定のアクチュエータ24を操作するための特定のアクチュエータ用方向切換弁23が中立時は、パイロット圧力信号ライン62は、切換位置62aの位置であり、絞り61の下流(圧力信号ポート63)はタンクに連通しているので、その圧力はタンク圧であり非常に低圧である。よって、切換弁12の圧力信号ポート12aも低圧であり、通常、切換弁12は中立位置であり、ポンプ傾転角制御弁17には、図1の左側に二次圧力PLS圧25a、右側に目標補償差圧Pgr圧21aが導かれ、それぞれの圧力の大小関係で、コントロールピストン11aへの圧力は変化する。この状態は、特許文献1と同じ制御状態である。
図3の油圧回路図は特定のアクチュエータ24を操作し、特定のアクチュエータ用方向切換弁23が切り換り、パイロット圧力信号ライン62は、切換位置62bまたは切換位置62cの位置となると、パイロット圧力信号ライン62がタンクと遮断され、絞り61の下流(圧力信号ポート63)の圧が固定容量ポンプ32の吐出ライン圧力20まで上昇し、その圧力が切換弁12の圧力信号ポート12aに導かれ、前述のように可変ポンプ31が最大容量を吐出する。
図4は本発明の第四の実施の形態に係る油圧駆動装置70の油圧回路図を示す。図4の油圧回路図では、方向切換弁71は電磁比例減圧弁71a,71bを用いて操作するもので、この電磁比例減圧弁71a,71bへの電流を、電圧信号を発生する電気レバー72の操作に応じて制御するコントローラ73を有するシステムにおいて、特定のアクチュエータ用の方向切換弁71が操作されたことを、電気レバー72の電圧信号をコントローラ73で検出し、コントローラ73を介してポンプ傾転角制御弁17の回路上の右側圧力室への圧油の切り換えを行う電磁切換弁12のソレノイドコイルに電圧を励磁することで、ポンプ傾転角制御弁17には、図の左側に二次圧力PLS圧25a、右側に固定容量ポンプ32の吐出ライン圧力20に導かれる。
ここで、本発明では、目標補償差圧Pgr圧21aに対し、固定容量ポンプ32の吐出ライン圧力20は十分高い圧力(例えば2倍以上)であり、目標補償差圧Pgr圧21aと等しくなるよう制御されるPLS圧25aよりも十分高い圧力(例えば2倍以上)である。よって、ポンプ傾転角制御弁17は、ポジション17aになり、コントロールピストン11aの圧はタンクへ開放され、可変ポンプ31は馬力一定制御を行うため、フィードバックされている可変ポンプ31の吐出圧を導いた定馬力制御機構11bの圧力が高くならない限り、可変ポンプ31はアクチュエータ側の要求流量に関わらず、最大容量を強制的に吐出する例である。
本発明の第一乃至第四の実施の形態に係る油圧回路図では、以下のように一部変更したものでも同様に特定アクチュエータ24の操作時のみ可変ポンプ31の最低容量の増加させるシステムとして成立することは言うまでもない。
図8に示すように目標補償差圧発生回路75内の可変絞り弁36(図1参照)を単純な固定絞り76としてもよい。
また、図9に示すようにポンプ制御手段78のポンプ傾転角制御弁17及び切換弁12に固定容量ポンプ32の吐出ライン圧力20(図1参照)を導いているが、この代わりに可変ポンプ31の吐出圧77を導いてもよい。
さらに、図10に示すように、ポンプ制御手段80のポンプ傾転角制御弁17及び切換弁12のドレンポートが内部ドレンではなく、外部ドレン81であってもよい。
さらにまた、図11のようにポンプ制御手段86のポンプ傾転角制御弁17の図の右側圧力室の圧力を切換弁12で直接切り換えるのではなく、右側圧力室にシャトル弁68によってPgr21aと、圧力69の高い方を導くこととし、圧力69を切換弁12によって固定容量ポンプ31の吐出ライン圧力20またはタンク圧に切り換える構成にしてもよい。
以上のように本発明によれば、特定のアクチュエータ24のハンチングは発生しない。
本発明の第一の実施の形態に係る油圧駆動装置の油圧回路図である。 本発明の第二の実施の形態に係る油圧駆動装置の油圧回路図である。 本発明の第三の実施の形態に係る油圧駆動装置の油圧回路図である。 本発明の第三の実施の形態に係る油圧駆動装置の油圧回路図である。 本発明のポンプ制御手段の概略構造を示す断面図である。 特許文献1の油圧回路図である。 特許文献1のポンプ制御手段の概略構造を示す断面図である。 他の目標補償差圧発生回路の回路図である。 他の第一のポンプ制御手段の回路図である。 他の第二のポンプ制御手段の回路図である。 他の第三のポンプ制御手段の回路図である。
符号の説明
10、50、60,70 油圧駆動装置 11 シリンダー一体型ストッパー
11a コントロールピストン
11b 定馬力制御機構 11c スプリング
12 切換弁 13,68 シャトル弁
17 ポンプ傾転角制御弁
18、78、80、86 ポンプ制御手段 19、75 目標補償差圧発生回路
21、22 差圧減圧弁 23、25、71 方向切換弁
24、26 アクチュエータ 26、27 圧力補償弁
30 エンジン 31 可変ポンプ
33 メインリリーフ 35 可変アンロード弁
36 可変絞り弁 37 信号圧可変リリーフ弁
38 ポンプ吸入ポート(タンクポート) 39 本体
41 コントロールピストン圧力室 61 絞り
62 パイロット圧力信号ライン 63 圧力信号ポート
72 電気レバー 73 コントローラ
74 電磁切換弁 76 固定絞り

Claims (5)

  1. 原動機と、
    前記原動機の駆動により吐出流量を変化させることのできる可変ポンプと、
    前記可変ポンプから吐出される圧油により駆動する複数のアクチュエータと、
    前記可変ポンプから前記複数のアクチュエータに供給される圧油の流量をそれぞれ制御する複数の方向切換弁と、
    前記複数の方向切換弁の前後差圧をそれぞれ制御する複数の圧力補償弁と、
    を備え、
    前記可変ポンプの吐出圧が前記複数のアクチュエータの最高負荷圧力よりロードセンシング目標補償差圧だけ高くなるようなロードセンシング目標補償差圧と前記可変ポンプの吐出圧と前記複数のアクチュエータの最高負荷圧との実際の差圧である2次圧力PLS圧とが対抗して導かれるポンプ傾転角制御弁を含むロードセンシング制御するロードセンシングシステムを有し、
    前記可変ポンプを駆動する前記原動機の回転数に依存する圧力を出力する回転数を検出する手段である目標補償差圧発生回路を備え、前記複数の圧力補償弁のうち、特定のアクチュエータ用の方向切換弁の前後差圧を制御する特定の圧力補償弁の補償差圧を前記目標補償差圧発生回路内の第2差圧減圧弁によって設定される原動機の回転数に依存する出力圧をLSシステムの目標補償差圧とし、かつ特定のアクチュエータ以外のアクチュエータ用の方向切換弁の前後差圧を制御する特定の圧力補償弁以外の圧力補償弁の補償差圧を前記2次圧力PLS圧とするLSシステムにおいて、
    前記特定のアクチュエータ用の方向切換弁が操作されたことを検出し、前記可変ポンプの吐出流量が特定のアクチュエータ操作時のみアクチュエータ要求流量に関わらず最大吐出流量になるように、前記特定のアクチュエータ用の方向切換弁が操作された場合のみ可変ポンプ1回転あたりの容量が最大になるようにしたことを特徴とする油圧駆動装置。
  2. 請求項1記載の油圧駆動装置において、
    特定のアクチュエータ操作時のみポンプ容量を最大にする制御手段は、コントロールピストン室の圧力を制御するためのポンプ傾転角制御弁を備え、特定のアクチュエータ用の方向切換弁が操作されたことを圧力信号により検出し、その圧力信号で前記ポンプ傾転角制御弁が前記コントロールピストン室とタンクを連通するポジションに切り換ることを特徴とする油圧駆動装置。
  3. 請求項1または2記載の油圧駆動装置において、
    前記特定のアクチュエータ用の方向切換弁が操作されたことを、該特定のアクチュエータ用の方向切換弁を作動させる油圧パイロット圧力によって検出することを特徴とする油圧駆動装置。
  4. 請求項1または2記載の油圧駆動装置において、
    前記特定のアクチュエータ用の方向切換弁が操作されたことを、該特定のアクチュエータ用の方向切換弁に設けたパイロット圧力信号ラインの圧力の切り換りによって検出することを特徴とする油圧駆動装置。
  5. 請求項1記載の油圧駆動装置において、
    特定のアクチュエータ操作時のみポンプ容量を最大にする制御手段は、コントロールピストン室の圧力を制御するためのポンプ傾転角制御弁を備え、方向切換弁の操作に電磁比例減圧弁を用い、この電磁比例減圧弁への電流を、電圧信号を発生する電気レバーの操作に応じて制御するコントローラを有するシステムであって、前記特定のアクチュエータの方向切換弁が操作されたことを、電気レバーの電圧信号をもって前記コントローラで検出し、前記ポンプ傾転角制御弁への圧油の切り換えを行う電磁切換弁へ、該コントローラから電圧信号を発信することで、前記コントロールピストン室の圧油がタンクに連通するよう切り換えを行うことを特徴とする油圧駆動装置。
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