JP2010124368A - ドップラー周波数推定装置、受信装置、プログラム、及びドップラー周波数推定方法 - Google Patents

ドップラー周波数推定装置、受信装置、プログラム、及びドップラー周波数推定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010124368A
JP2010124368A JP2008297753A JP2008297753A JP2010124368A JP 2010124368 A JP2010124368 A JP 2010124368A JP 2008297753 A JP2008297753 A JP 2008297753A JP 2008297753 A JP2008297753 A JP 2008297753A JP 2010124368 A JP2010124368 A JP 2010124368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
doppler frequency
value
estimation
fourier transform
transmission path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008297753A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4774435B2 (ja
Inventor
Naoto Sasaoka
直人 笹岡
Yoshio Ito
良生 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Technology Academic Research Center
Original Assignee
Semiconductor Technology Academic Research Center
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Technology Academic Research Center filed Critical Semiconductor Technology Academic Research Center
Priority to JP2008297753A priority Critical patent/JP4774435B2/ja
Priority to US12/622,259 priority patent/US8295413B2/en
Publication of JP2010124368A publication Critical patent/JP2010124368A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4774435B2 publication Critical patent/JP4774435B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • H04L27/2655Synchronisation arrangements
    • H04L27/2657Carrier synchronisation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/01Reducing phase shift
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • H04L27/2655Synchronisation arrangements
    • H04L27/2668Details of algorithms
    • H04L27/2673Details of algorithms characterised by synchronisation parameters
    • H04L27/2676Blind, i.e. without using known symbols
    • H04L27/2679Decision-aided
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • H04L27/2655Synchronisation arrangements
    • H04L27/2689Link with other circuits, i.e. special connections between synchronisation arrangements and other circuits for achieving synchronisation
    • H04L27/2695Link with other circuits, i.e. special connections between synchronisation arrangements and other circuits for achieving synchronisation with channel estimation, e.g. determination of delay spread, derivative or peak tracking
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • H04L27/2655Synchronisation arrangements
    • H04L27/2668Details of algorithms
    • H04L27/2669Details of algorithms characterised by the domain of operation
    • H04L27/2672Frequency domain

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)

Abstract

【課題】通信システムにおけるドップラー周波数を高精度かつ高速に推定する。
【解決手段】本発明の一態様に係るドップラー周波数推定装置は、受信装置におけるチャネル推定によって得られた伝送路推定値に対して逆高速フーリエ変換を行い、伝送路インパルス応答を求める逆高速フーリエ変換手段と、逆高速フーリエ変換手段によって求められた伝送路インパルス応答の複数のパスの要素に基づいて、前記要素が大きいグループに属するパスを選択する選択手段と、選択手段によって選択された複数のパスのそれぞれについて、時間平均による自己相関値を算出する時間平均手段と、時間平均手段によって求められた複数の時間平均による自己相関値の集合平均値を求める集合平均手段と、自己相関値とドップラー周波数との関係を示す関係特性と、集合平均手段によって求められた集合平均値とに基づいて、集合平均値に対応するドップラー周波数を求める推定手段とを具備する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、通信システムにおけるドップラー周波数を推定するドップラー周波数推定装置、受信装置、プログラム、及びドップラー周波数推定方法に関する。
近年、高速無線通信システム実現のため、周波数利用効率の高い直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が用いられている(非特許文献1)。
OFDMシステムは高速な無線通信を実現する技術として注目されており、OFDMシステムに対する需要は高い。OFDMシステムは、例えばIEEE802.11a/g/nなどの無線LAN、WiMAXなどの無線MAN、地上デジタル放送などに利用される。
一方、無線通信システムの急速な普及に伴い、周波数の利用効率が問題となる場合がある。そこで、無線機に周辺の電波環境を認知する機能を持たせ、その環境に応じて最適な通信方式を選択するコグニティブ無線の実現が期待されている(非特許文献2−4)。現在、コグニティブ無線では、空き周波数帯を検知し、動的に周波数を配分する研究が主に検討されている(非特許文献5)。周波数に限らず、伝送路環境に応じて変調方式や伝送レートなど、通信システムにおける様々なパラメータを変化させることにより、伝送効率の改善を行う技術も提案されている(非特許文献6)。
伝送路状態の指標としては、SNR(Signal Noise Ratio)、マルチパスプロフィル、遅延スプレッド、遅延波の最大遅延時間、ドップラー周波数などが挙げられる。特に、移動体無線通信では、伝送路環境においてドップラーによるフェージングが問題となる。ドップラーの影響により伝送路は非定常となり、最大ドップラー周波数の増加に伴い、伝送路コヒーレンス時間は減少する。これにより、受信機における伝送路推定精度の低下、ICI(Inter-channel Interference)が発生し、通信品質の劣化を引き起こす場合がある。そのため、推定された最大ドップラー周波数によってFFT(Fast Fourier Transform)ポイント数を適応的に選択する研究などが行われている(非特許文献7)。
しかし、これらの手法を用いるためには、十分な最大ドップラー周波数の推定精度が必要である。
従来より、レイリーフェージングの自己相関値と最大ドップラー周波数との関係がベッセル関数で近似可能であることが知られており、その特性を用いて最大ドップラー周波数を推定する手法が提案されている(非特許文献7)。
また、特許文献1(特開平11−234190号公報)には、CDMA方式における相関推定手法が開示されている。
伊丹 誠,"わかりやすい OFDM技術",オーム社,東京,2005 Joseph Mitola III and Gerald Q.Maguire,Jr.,"Cognitive Radio: Making Software Radios More Personal," IEEE Personal Communications,Vol.6,No.4 pp.13-18,Aug.1999 Simon Haykin,"Cognitive Radio: Brain-Empowered Wireless Communications,"IEEE Journal on Selected Areas in Communications,Vol.23,No.2,Feb.2005 Joseph Mitola III,Cognitive Radio Architecture: The Engineering Foundations of Radio XML,Wiley-Interscience,New Jersey,2006 山本淳二,山岡綾史,花岡誠之,吉澤聡,平田哲彦,"コグニティブ無線のための端末割当方式の提案,"信学技報,SR2006-41,Nov.2006 Bruce A. Fette,Cognitive Radio Technology,Newnes,2006 菅原崇行,吉澤真吾,宮永喜一,"環境適応型OFDMシステムに関する一考察,"信学技報,SR2006-57,Nov.2006 特開平11−234190号公報
従来の手法である上記の非特許文献7では、最大ドップラー周波数を推定するために、レイリー波の自己相関値と最大ドップラー周波数との関係を示すベッセル関数が用いられている。この手法では、伝送路の最大ドップラー周波数を推定するために、レイリー波の時間平均による自己相関値を推定する必要がある。この従来の手法では、伝送路がマルチパスの場合にSNRが最大となるパスの自己相関値のみを用いるだけであり、自己相関の推定にエルゴート性を仮定してシングルパスによる時間平均値を用いて最大ドップラー周波数を推定している。この従来の手法においては、最大ドップラー周波数の推定精度は劣化する場合がある。また、推定に時間がかかる。
また、上記の特許文献1では、CDMA用最大ドップラー周波数推定法として、マルチパスを利用する方法が提案されているが、マルチパスを分離する精度が低く、十分な最大ドップラー周波数の推定精度を得ることが困難であり、パス選択手法も検討されていない。このため、上記の特許文献1を例えばマルチパス通信環境を想定したOFDM方式などの通信システムに適用することは困難である。
本発明は、以上のような実情に鑑みてなされたもので、ドップラー周波数を高精度かつ高速に推定可能とするドップラー周波数推定装置、受信装置、プログラム、及びドップラー周波数推定方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によるドップラー周波数推定装置は、受信装置におけるチャネル推定によって得られた伝送路推定値に対して逆高速フーリエ変換を行い、伝送路インパルス応答を求める逆高速フーリエ変換手段と、逆高速フーリエ変換手段によって求められた伝送路インパルス応答の複数のパスの要素に基づいて、前記要素が大きいグループに属する複数のパスを選択する選択手段と、選択手段によって選択された複数のパスのそれぞれについて、時間平均による自己相関値を算出する時間平均手段と、時間平均手段によって求められた複数の時間平均による自己相関値の集合平均値を求める集合平均手段と、自己相関値とドップラー周波数との関係を示す関係特性と、集合平均手段によって求められた集合平均値とに基づいて、集合平均値に対応するドップラー周波数を求める推定手段とを具備する。
なお、上記の態様はドップラー周波数推定装置として表現されている。しかしながら、これに限らず、上記の態様は、ドップラー周波数推定装置を備えた受信装置、プログラム、ドップラー周波数推定方法、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体などで表現されるとしてもよい。
本発明によれば、高精度かつ高速にドップラー周波数を推定することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の各図において同一の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施の形態においては、通信方式としてOFDMの場合について説明するが、他の通信方式においても同様に適用可能である。
図1は、本実施の形態に係るドップラー周波数推定装置を備えた通信システムの一例を示すブロック図である。
図2は、本実施の形態に係るドップラー周波数推定装置の構成の一例を示すブロック図である。
通信システム1は、例えばOFDM変復調システムであり、少なくとも一つの送信機2と、少なくとも一つの受信機3と、この送信機2及び受信機3との間の伝送路(マルチパス:チャネル)4とを具備する。送信機2と受信機3とは、伝送路4経由で信号を送受信可能である。
送信機2は、マッピング部21、シリアルパラレル変換部22、逆高速フーリエ変換部23、ガードインターバル付加部24、パラレルシリアル変換部25、デジタルアナログ変換部26を具備する。
受信機3は、アナログデジタル変換部31、シリアルパラレル変換部32、ガードインターバル除去部33、高速フーリエ変換部34、チャネル推定部35、等化部36、パラレルシリアル変換部37、デマッピング部38を具備する。
さらに、受信機3は、ドップラー周波数推定装置5を備えている。このドップラー周波数推定装置5は、受信機3に内蔵されていてもよく、外付けされてもよい。
ドップラー周波数推定装置5は、逆高速フーリエ変換部51、パス選択部52、時間平均部53、集合平均部54、推定部55を具備する。本実施の形態において、ドップラー周波数推定装置5は、マルチパスの伝送路4で付加される雑音によって自己相関値の推定精度が低下することを抑えるためにSNRの大きいパスを選択するとともに、選択されたパスのそれぞれについての時間平均値を算出し、さらに選択されたパスの時間平均値についての集合平均値を算出する。
送信機2において、マッピング部21は、例えば記憶装置27に記憶されている入力データ(情報ビット列)6の多値変調、一次変調を行い、シンボル列をマッピングする。
シリアルパラレル変換部22は、マッピング部21によるマッピング後のシリアル信号に対して直列/並列変換を実行し、パラレル信号に変換する。
逆高速フーリエ変換部23は、シリアルパラレル変換部22からのパラレル信号に対して、逆高速フーリエ変換を実行し、OFDM信号を作成する。
ガードインターバル付加部24は、OFDM信号にガードインターバルを付加し、ガードインターバル付きOFDM信号を作成する。
パラレルシリアル変換部25は、ガードインターバル付きOFDM信号に対して並列/直列変換を実行し、シリアルのガードインターバル付きOFDM信号に変換する。
デジタルアナログ変換部26は、パラレルシリアル変換部2の変換によって得られたデジタルのガードインターバル付きOFDM信号をアナログのガードインターバル付きOFDM信号に変換し、変換後の信号を搬送波を用いて伝送路4経由で受信機3に送信する。
受信機3において、アナログデジタル変換部31は、搬送波を用いて送信機3から伝送路4経由で受信したアナログのガードインターバル付きOFDM信号を、デジタルのガードインターバル付きOFDM信号に変換する。
シリアルパラレル変換部32は、デジタルのガードインターバル付きOFDM信号に対して直列/並列変換を実行し、パラレル信号に変換する。
ガードインターバル除去部33は、パラレルのガードインターバル付きOFDM信号からガードインターバルを除去し、OFDM信号を求める。
高速フーリエ変換部34は、OFDM信号に対して、高速フーリエ変換を実行する。
チャネル推定部35は、高速フーリエ変換部34による高速フーリエ変換によって得られた高速フーリエ変換後の信号に対して既知のプリアングル信号7を用いてチャネル推定処理を実行し、チャネル推定値(周波数領域伝送路特性)を求める。
等化部36は、高速フーリエ変換後の信号とチャネル推定部35によって求められたチャネル推定値とに基づいて、高速フーリエ変換後の信号について好ましくない振幅及び位相の周波数応答を補正し、高速フーリエ変換後の信号について伝送路4から受けた影響を補正する処理を実行する。
パラレルシリアル変換部37は、等化部36で補正された信号に対して並列/直列変換を実行し、シリアル信号に変換する。
デマッピング部38は、シリアル信号に対して、上記送信機2側のマッピング部21で行われた変換と逆の変換を行う。そして、例えば、デマッピング部38によって得られた出力データ(情報ビット列)8は、記憶装置39aに記憶される。
ドップラー周波数推定装置5は、マルチパスの伝送路4の伝送路インパルス応答に基づいて、自動的にSNRの高いパス(相関関数推定に適したパス)を選択し、選択された複数のパスについての自己相関値を推定するため複数の時間平均値を算出し、さらに、この複数の時間平均値についての集合平均を算出する。そして、ドップラー周波数推定装置5は、ベッセル関数を小領域に分割しておき、算出された集合平均値とこの集合平均値に対応する小領域のベッセル関数とを比較し、ドップラー周波数6を推定し、記憶装置39bに記憶する。
ドップラー周波数推定装置5において、逆高速フーリエ変換部51は、プリアンブル信号7を用いたチャネル推定部35により得られたチャネル推定値(伝送路推定値)に対して逆高速フーリエ変換を行い、伝送路インパルス応答(伝送路インパルス応答推定値)を求める。伝送路インパルス応答は、複数のパスについての振幅、電力などの要素を含む。
パス選択部52は、逆高速フーリエ変換部5によって求められた伝送路インパルス応答の複数のパスのうち、例えば振幅又は/及び電力が相対的に大きいなど、振幅又は/及び電力が大きいグループに属する複数のパスを選択する。例えば、このパス選択部52は、逆高速フーリエ変換部51によって求められた伝送路インパルス応答のうち、振幅又は/及び電力が所定のしきい値より大きい複数のパスを選択する。
時間平均部53は、パス選択部52によって選択された伝送路インパルス応答のパスの振幅について、時間平均による自己相関値(時間平均値、時間相関値)を求める。
集合平均部54は、時間平均部53によって求められた複数の時間平均による自己相関値の集合平均値(期待値)を求める。
推定部55は、予め設定されており自己相関値とドップラー周波数との関係を示す関係パターン(関数)56と、集合平均部54によって求められた集合平均値とに基づいて、集合平均値に対応するドップラー周波数を求める。例えば、この推定部55は、レイリーフェージングの自己相関値(時間相関値)と最大ドップラー周波数との関係を示すベッセル関数に基づいて、集合平均値に対応する最大ドップラー周波数を求める。
なお、本実施の形態において、自己相関値とドップラー周波数との関係を示す関係パターン56は、自己相関値に応じて複数の領域に分割されていてもよい。この場合、推定部55は、複数の領域の中から、集合平均値の属する領域を選択し、この選択された領域内で、集合平均値に対応するドップラー周波数を求める処理を実行する。
関係パターン56は、予め記憶装置57に記憶されており、必要な場合に推定部55が記憶装置57に記憶されている関係パターン56をアクセスするとしてもよい。あるいは、関係パターン56は、必要な場合に(使用される前に)、推定部55によって算出されるとしてもよい。
以下に、上記のような通信システムの動作の概要について説明する。
通信システム1における送信機2は、まず、一次変調によりビット列をシンボル列に変換する。送信機2は、生成されたシンボル列に対して直並列変換(S/P)を行い、逆高速フーリエ変換処理を行って、OFDM信号を生成する。送信機2は、生成されたOFDM信号に、ガードインターバル(GI:Guard Interval)を付加し、並直列変換(P/S)を行い、送信する。
この通信システム1がOFDMシステムの場合、ガードインターバル信号により、シンボル間干渉の影響が効率よく低減されている。しかし、このガードインターバルでは周波数選択性フェージングの影響を抑えることができない。そこで、周波数選択性フェージングによる信号劣化を補正するために、受信機3において伝送路4の等化が行われる。本実施の形態に係る通信システム1では、受信装置3は、ガードインターバル除去部33によるガードインターバルの除去、及び高速フーリエ変換部34による高速フーリエ変換を行った後に等化部36による等化処理を行う。
図3は、プリアンブル信号7として、ロングプリアンブル信号を用いたフレームの一例を示す図である。この図3では、IEEE802.11aに用いられているロングプリアンブル信号を用いたフレームを例として図示している。
i番目のフレームにおける、l番目の受信シンボルは(1)式により表わされる。すなわち、OFDMシステムである通信システム1における周波数領域送受信信号は、(1)式で与えられる。
Figure 2010124368
ここで、Xl,i(k)、Yl,i(k)、Hl,i(k)並びにZl,i(k)は、それぞれk番目のサブキャリアに対する送信シンボル、受信シンボル、伝送路周波数応答、雑音成分を表わす。
また、i番目のフレームにおいて、0番目、1番目のOFDMシンボルを送受信機で既知なロングプリアンブル信号とする。
ロングプリアンブル信号を用いて、(2)式によりチャネル推定値(マルチパス伝送路周波数特性)が推定される。
Figure 2010124368
また、l=1のロングプリアンブル信号に対しても同様の処理が施され、H^1,i(k)が得る。このチャネル推定値より等化を行う場合は、(3)式に示すように2つのチャネル推定値の平均値をiフレーム内のすべてのシンボルに対して用いる。
Figure 2010124368
この場合、等化後の受信シンボルY^l,i(k)は、(4)式で表わされる。
Figure 2010124368
以下に、上記のようなドップラー周波数推定装置5の動作の概要について説明する。
本実施の形態に係るドップラー周波数推定装置5は、伝送路4のマルチパスがそれぞれ統計的に独立していることを利用して、時間平均値に加えて集合平均値(期待値)を用いて自己相関値を求める。
ドップラー周波数推定装置5は、受信側で既知であるプリアンブル信号に基づいてチャネル推定部35によって得られるチャネル推定値(周波数領域伝送路特性)を逆高速フーリエ変換し、伝送路インパルス応答を推定する。
さらに、ドップラー周波数推定装置5は、得られた伝送路インパルス応答の複数のパスの中から、自己相関値の推定にSNRの高いパスのみを用いるために、SNRの高いパスを選択する。このように、SNRの高いパスを選択することにより、最大ドップラー周波数の推定精度を向上させることができる。
ここで、伝送路インパルス応答のそれぞれのパスの自己相関値は、時間ごとに変化する。そこで、ドップラー周波数推定装置5は、選択された複数のパスのそれぞれについて、時間平均による自己相関値を算出する。
ドップラー周波数推定装置5は、算出された複数のパスの時間平均による自己相関値についての集合平均値を算出することにより、レイリーフェージングの自己相関値ρ^(d)を推定する。このように、本実施の形態では、従来の手法では行われていなかった集合平均値を用いた自己相関値の推定を行う。
そして、ドップラー周波数推定装置5は、レイリーフェージングの自己相関値(時間相関値)と最大ドップラー周波数との関係を示すベッセル関数を用い、伝送路4の自己相関値ρ^(d)とベッセル関数とを比較し、最大ドップラー周波数を推定する。
なお、本実施の形態では、ベッセル関数によって得られるすべてのドップラー周波数に対する時間平均による自己相関値と推定された自己相関値ρ^(d)とを比較する場合よりも演算速度を高速にするために、最大ドップラー周波数に複数の領域を設けておき、推定された自己相関値ρ^(d)の属する領域を選択し、この選択された領域内で、推定された自己相関値ρ^(d)とベッセル関数における時間平均による自己相関値とを比較する。
以下に、ドップラー周波数推定装置5の動作について詳細に説明する。
まず、レイリーフェージングの自己相関推定について説明する。
本実施の形態に係るドップラー周波数推定装置5では、ドップラー周波数推定精度の改善及び推定にかかる時間を短縮するために、マルチパスの伝送路4の各パスにおいて独立にレイリーフェージングが発生していることを利用する。
複数のパスの伝送路インパルス応答をhl,i(n)とすると、各パスlにおいて、インパルス応答の自己相関関数と第1種0次ベッセル関数との関係は、(5)式で表わされる。
Figure 2010124368
ここで、fD,d,TFはそれぞれ最大ドップラー周波数[Hz]、遅延フレーム数、フレーム長[s]を表わす。また、J0(・)は、第1種0次ベッセル関数である。
なお、遅延フレーム数dは、遅延フレーム数を決定する機器によって設定されるとしてもよく、ユーザによって設定されるとしてもよい。
ロングプリアンブル信号を用いたチャネル推定部35によるチャネル推定により得られたチャネル推定値(伝送路推定値)H^l,i(k)に、逆高速フーリエ変換を適応することにより、(6)式に示す伝送路インパルス応答h^l,i(n)が得られる。
Figure 2010124368
ここで、NはFFT(高速フーリエ変換)ポイント数である。また、l’はロングプリアンブルを表わす。
なお、FFTポイント数は、FFTポイント数を決定する機器により設定されるとしてもよく、ユーザによって設定されるとしてもよい。
マルチパス環境において、各パスは統計的に独立である。また、最大ドップラー周波数は無線局の移動速度によって変動するため、各パスの最大ドップラー周波数は同一となる。このため、レイリー波の自己相関値推定に期待値演算を導入することが可能となる。
上記の(6)式によって得られた伝送路インパルス応答には、パスが存在していない遅延に対する応答、SNRの低いパスなども含まれる。そこで、パスが存在していない遅延に対する応答やSNRの低いパスなどの影響を抑制するために、自己相関値の推定には、あるしきい値以上の振幅又は/及び電力を持ったパスを選択し、この選択されたパスを用いる。
パスの選択のために、まず、推定された伝送路インパルス応答の正規化が、(7)式により行われる。
Figure 2010124368
ここで、max(h^l’,i(n))は伝送路インパルス応答の最大値を表わしている。
図4は、パスと伝送路インパルス応答との関係の一例を示すグラフである。
そして、(8)式に示すように、しきい値βを用いて、伝送路インパルス応答の振幅がこのしきい値βを超えるパスを選択する。
Figure 2010124368
ここでLは検出されたパス数(伝送路インパルス応答の数)を表わしている。
本実施の形態では、パスの選択を行った後、選択されたそれぞれのパスについて(9)式により時間平均による自己相関値C^j(d)を算出する。
Figure 2010124368
ここで、N’はフレーム数を表わしている。同様に、C^j(0)に関しても(10)式のように算出する。
Figure 2010124368
以上の計算により、それぞれのパスの自己相関値は、(11)式で表わされる。
Figure 2010124368
そして、このようにして得られるそれぞれのパスの自己相関値の集合平均値を求めることにより、自己相関値ρ^(d)は、(12)式で表わされる
Figure 2010124368
次に、最大ドップラー周波数推定について説明する。
本実施の形態では、上記のような計算により推定された自己相関値ρ^(d)と、ベッセル関数による値を比較することにより、最大ドップラー周波数を推定する。
まず、上記の(12)式により、自己相関値の集合平均値が算出されるとともに、最大ドップラー周波数に対するベッセル関数の値が算出される。なお、本実施の形態においては、自己相関値と最大ドップラー周波数との関係を示すベッセル関数は、M(≧1)領域に分割されている。
ドップラー周波数推定装置5は、推定された自己相関値ρ^(d)が含まれる領域を判定し、自己相関関数ρ^(d)が含まれると判定された領域内において、自己相関関数ρ^(d)とベッセル関数による値との誤差を計算する。
例えば、ベッセル関数において、最大ドップラー周波数fdm(m=1,2,…,M-1)に対する自己相関値を各領域に分割するためのしきい値を、(13)式のように設定する。
Figure 2010124368
さらに、ドップラー周波数推定装置は、(14)式の判定により、推定された自己相関値ρ^(d)が含まれる領域を判定する。
Figure 2010124368
図5は、レイリーフェージングの自己相関値と最大ドップラー周波数との関係を示すベッセル関数を複数の領域に分割した場合の一例を示すグラフである。この図5では、4つの領域に分割した場合を例として説明するが、領域数は1以上であればよい。
ドップラー周波数推定装置5は、推定された自己相関値(集合平均値)ρ^(d)が含まれると判定された領域について、(15)式のように、自己相関値ρ^(d)とベッセル関数による値との誤差ε(fD)の2乗値が最小となる値を検出する。
Figure 2010124368
そして、ドップラー周波数推定装置5は、誤差ε(fD)の2乗値が最小となる場合での最大ドップラー周波数を(16)式に基づいて決定する。
Figure 2010124368
以上説明した本実施の形態に係るドップラー周波数推定装置5においては、マルチパスの伝送路4が用いられる場合であっても、最大ドップラー周波数を高精度に推定することができ、かつ、算出時間を短縮することができる。
このように、高精度に推定された最大ドップラー周波数を用いて、伝送路環境、通信システムの環境及び設定を調整することで、高品質の通信を実現できる。
以下に、本実施の形態に係るドップラー周波数推定装置5の有効性を実証するためのシミュレーション(実験)とその結果について説明する。
ここで説明するシミュレーションについてはベースバンドモデルを用いている。
図6は、シミュレーションに用いた伝送路環境の一例を示す図である。この図6に示すように、シミュレーションにおける伝送路4には、HIPERLAN/2 Model Aによるマルチパスレイリーフェージング環境が使用されている(平明徳,石津文雄,三宅真,“周波数選択性フェージング環境におけるOFDM通信システムのタイミング同期方式,”電子情報通信学会論文誌B,vol.J84-B,No.7,pp.1255-1264,Sep.2001)。
また、シミュレーションでは、雑音として、Eb/N0=10dBのAWGN(Additive White Gaussian Noise)を付加している。1次変調方式は64QAM、サブキャリア数を512、FFTポイント数を512、帯域幅を80MHzとした。ドップラー周波数推定装置5の設定値として、遅延フレーム数dを60フレーム、しきい値βを−14dBとする。さらに、C^j(d)、C^j(0)の算出に用いるフレーム数Nは500とする。本シミュレーションでは、ドップラー周波数推定精度について上記の非特許文献7の手法(以下、単に「従来法」という)との比較実験を行う。従来法において、自己相関値の算出に用いるフレーム数は3000フレームとする。
本シミュレーションにおけるドップラー周波数推定精度の評価として、(17)式に示すNMSE(Normalized Mean Squared Error)を用いる。
Figure 2010124368
ここで、f^Dは推定最大ドップラー周波数、fDは最大ドップラー周波数の真値を表わす。
図7は、本実施の形態に係るドップラー周波数推定装置5の評価値と従来法の評価値との比較結果の一例を示すグラフである。
この図7より、本実施の形態に係るドップラー周波数推定装置5では、従来法と比較して、最大ドップラー周波数が大きくなるにしたがって推定精度が大きく改善される。最大ドップラー周波数60Hz以上の場合には、本実施の形態に係るドップラー周波数推定装置5について従来法よりも約10dBの改善が確認できる。また、ドップラー周波数の推定に必要なフレーム数に関して、従来法では推定精度を重視した場合に3060フレーム必要であったが、本実施の形態に係るドップラー周波数推定装置5では、560フレームでよい。このようにフレーム数が560フレームの場合であっても本実施の形態に係るドップラー周波数推定装置5では十分な推定精度を得ることができ、推定に必要な時間は従来法の場合の約20%でよく、大きく短縮された。
以上の結果から、本実施の形態に係るドップラー周波数推定装置5の有効性が確認された。
なお、上記本実施の形態においては、チャネル推定部35と等化部36とを別構成としているが、チャネル推定部35は等化部36に含まれるとしてもよい。この場合、ドップラー周波数推定装置5の逆高速フーリエ変換部51は、等化部36からチャネル推定値を入力することになる。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形することが可能である。さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
例えば、図8に示すように、本実施の形態に係るドップラー周波数推定装置5の各構成要素(逆高速フーリエ変換部51、パス選択部52、時間平均部53、集合平均部54、推定部55)は、記録媒体10に記録さえているプログラム11をプロセッサ12が読み出し、このプログラム11にそってプロセッサ12が動作することにより実現されるとしてもよい。この場合において、プロセッサ12は、各種の信号、データなどを記憶装置13に書き込み、また読み出しつつ動作するとしてもよい。
本発明では、送信機と受信機とがマルチパスで送受信可能に接続されている通信環境において利用可能である。
本発明の実施の形態に係るドップラー周波数推定装置を備えた通信システムの一例を示すブロック図。 本実施の形態に係るドップラー周波数推定装置の構成の一例を示すブロック図。 ロングプリアンブル信号を用いたフレームの一例を示す図。 パスと伝送路インパルス応答との関係の一例を示すグラフ。 自己相関値と最大ドップラー周波数との関係を示すベッセル関数を複数の領域に分割した場合の一例を示すグラフ。 シミュレーションに用いた伝送路環境の一例を示す図。 本実施の形態に係るドップラー周波数推定装置の評価値と従来法の評価値との比較結果の一例を示すグラフ。 本実施の形態に係るドップラー周波数推定装置としての動作をプロセッサに実現させるための構成の一例を示すブロック図。
符号の説明
1…通信システム、2…送信機、21…マッピング部、22…シリアルパラレル変換部、23…逆高速フーリエ変換部、24…ガードインターバル付加部、25…パラレルシリアル変換部、26…デジタルアナログ変換部、3…受信機、31…アナログデジタル変換部、32…シリアルパラレル変換部、33…ガードインターバル除去部、34…高速フーリエ変換部、35…チャネル推定部、36…等化部、37…パラレルシリアル変換部、38…デマッピング部、4…伝送路、5…ドップラー周波数推定装置、51…逆高速フーリエ変換部、52…パス変換部、53…時間平均部、54…集合平均部、55…推定部、56…関係パターン

Claims (8)

  1. 受信装置におけるチャネル推定によって得られた伝送路推定値に対して逆高速フーリエ変換を行い、伝送路インパルス応答を求める逆高速フーリエ変換手段と、
    前記逆高速フーリエ変換手段によって求められた伝送路インパルス応答の複数のパスの要素に基づいて、前記要素が大きいグループに属する複数のパスを選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された複数のパスのそれぞれについて、時間平均による自己相関値を算出する時間平均手段と、
    前記時間平均手段によって求められた複数の時間平均による自己相関値の集合平均値を求める集合平均手段と、
    自己相関値とドップラー周波数との関係を示す関係特性と、前記集合平均手段によって求められた集合平均値とに基づいて、前記集合平均値に対応するドップラー周波数を求める推定手段と
    を具備することを特徴とするドップラー周波数推定装置
  2. 請求項1記載のドップラー周波数推定装置において、
    前記選択手段は、前記逆高速フーリエ変換手段によって求められた伝送路インパルス応答に基づいて、振幅又は電力が所定のしきい値より大きい複数のパスを選択する
    ことを特徴とするドップラー周波数推定装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載のドップラー周波数推定装置において、
    前記関係特性は、自己相関値に応じて複数の領域に分割されており、
    前記推定手段は、前記複数の領域の中から、前記集合平均値の属する領域を選択し、この選択された領域内で、前記関係特性による値と前記集合平均値との間の誤差を計算し、当該誤差が最小となる相関値に対応付けられているドップラー周波数を求める
    ことを特徴とするドップラー周波数推定装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のドップラー周波数推定装置において、
    前記推定手段は、レイリーフェージングの自己相関値と最大ドップラー周波数との関係を示すベッセル関数に基づいて、前記集合平均値に対応する最大ドップラー周波数を求める
    ことを特徴とするドップラー周波数推定装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のドップラー周波数推定装置において、
    直交周波数分割多重システムの最大ドップラー周波数を求めることを特徴とするドップラー周波数推定装置。
  6. マルチパス伝送路経由で受信された受信信号に対してシリアルパラレル変換を行うシリアルパラレル変換手段と、
    前記シリアルパラレル変換手段によって変換された受信信号からガードインターバルを除去する除去手段と、
    前記除去手段によってガードインターバルを除去された受信信号に対して高速フーリエ変換を行う高速フーリエ変換手段と、
    前記高速フーリエ変換手段によって変換された信号に対してプリアンブル信号を用いたチャネル推定を行い、伝送路推定値を求めるチャネル推定手段と、
    前記高速フーリエ変換手段によって変換された信号と前記チャネル推定手段によって求められた伝送路推定値とに基づいて、前記高速フーリエ変換手段によって変換された信号について前記マルチパス伝送路から受けた影響を補正する等化手段と、
    前記等化手段によって等化処理のなされた信号に対してパラレルシリアル変換を行うパラレルシリアル変換を行うパラレルシリアル変換手段と、
    前記パラレルシリアル変換手段によって変換された信号に対するデマッピング処理を実行するデマッピング手段と、
    前記チャネル推定手段によって得られた伝送路推定値に対して逆高速フーリエ変換を行い、伝送路インパルス応答を求める逆高速フーリエ変換手段と、
    前記逆高速フーリエ変換手段によって求められた伝送路インパルス応答の複数のパスのうち、振幅又は電力が大きいグループに属する複数のパスを選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された複数のパスの振幅のそれぞれについて、時間平均による自己相関値を算出する時間平均手段と、
    前記時間平均手段によって求められた複数のパスの時間平均による自己相関値の集合平均値を求める集合平均手段と、
    自己相関値とドップラー周波数との関係を示す関係特性と、前記集合平均手段によって求められた集合平均値とに基づいて、前記集合平均値に対応するドップラー周波数を求める推定手段と
    を具備する受信装置。
  7. コンピュータを、
    第1の記憶手段に記憶されており前記受信装置におけるチャネル推定によって得られた伝送路推定値に対して逆高速フーリエ変換を行い、伝送路インパルス応答を求め、当該伝送路インパルス応答を第2の記憶手段に記憶する逆高速フーリエ変換手段、
    前記第2の記憶手段に記憶されており、前記逆高速フーリエ変換手段によって求められた伝送路インパルス応答の複数のパスの要素に基づいて、前記要素が大きいグループに属する複数のパスを選択し、当該選択された複数のパスとその要素を第3の記憶手段に記憶する選択手段、
    前記第3の記憶手段に記憶されており前記選択手段によって選択された複数のパスについて、時間平均による自己相関値を求め、当該求められた複数の時間平均による自己相関値を第4の記憶装置に記憶する時間平均手段、
    前記第4の記憶装置に記憶されており前記時間平均手段によって求められた複数の時間平均に基づいて、前記複数の時間平均による自己相関値の集合平均値を求め、当該集合平均値を前記第5の記憶装置に記憶する集合平均手段、
    自己相関値とドップラー周波数との関係を示す関係特性と、前記第5の記憶装置に記憶されており前記集合平均手段によって求められた集合平均値とに基づいて、前記集合平均値に対応するドップラー周波数を求め、この求められたドップラー周波数を第6の記憶装置に記憶する推定手段
    として機能させるためのプログラム。
  8. 受信装置におけるチャネル推定によって得られた伝送路推定値に対して逆高速フーリエ変換を行い、伝送路インパルス応答を求め、
    前記伝送路インパルス応答の複数のパスの要素に基づいて、前記要素が大きいグループに属する複数のパスを選択し、
    前記大きいグループに属する複数のパスについて、時間平均による自己相関値を求め、
    当該求められた複数の時間平均による自己相関値の集合平均値を求め、
    自己相関値とドップラー周波数との関係を示す関係特性と、前記集合平均値とに基づいて、前記集合平均値に対応するドップラー周波数を求める
    ことを特徴とする通信システムのドップラー周波数推定方法。
JP2008297753A 2008-11-21 2008-11-21 ドップラー周波数推定装置、受信装置、プログラム、及びドップラー周波数推定方法 Expired - Fee Related JP4774435B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008297753A JP4774435B2 (ja) 2008-11-21 2008-11-21 ドップラー周波数推定装置、受信装置、プログラム、及びドップラー周波数推定方法
US12/622,259 US8295413B2 (en) 2008-11-21 2009-11-19 Doppler frequency estimating device, receiving device, recording medium and Doppler frequency estimating method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008297753A JP4774435B2 (ja) 2008-11-21 2008-11-21 ドップラー周波数推定装置、受信装置、プログラム、及びドップラー周波数推定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010124368A true JP2010124368A (ja) 2010-06-03
JP4774435B2 JP4774435B2 (ja) 2011-09-14

Family

ID=42196249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008297753A Expired - Fee Related JP4774435B2 (ja) 2008-11-21 2008-11-21 ドップラー周波数推定装置、受信装置、プログラム、及びドップラー周波数推定方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8295413B2 (ja)
JP (1) JP4774435B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012105291A1 (ja) * 2011-02-03 2012-08-09 シャープ株式会社 受信装置、受信方法、通信システムおよび通信方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8625659B2 (en) * 2008-01-10 2014-01-07 Viasat, Inc. Receiver-based frequency response estimation
JP5865172B2 (ja) * 2012-05-09 2016-02-17 富士通株式会社 受信装置および受信方法
CN103686830A (zh) * 2012-09-26 2014-03-26 电信科学技术研究院 一种测试终端移动速度的方法及设备
US9036746B2 (en) 2013-09-10 2015-05-19 Marvell World Trade Ltd. Estimating doppler shift using predefined autocorrelation vectors
CN116106857B (zh) * 2023-04-13 2023-06-20 中国人民解放军国防科技大学 基于稀疏时间-频率-调频率表示的微动形式辨识方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11234190A (ja) * 1998-02-12 1999-08-27 Oki Electric Ind Co Ltd 最大ドップラー周波数観測回路、無線チャネル推定回路及び物体移動速度観測回路
JP2008072387A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Oki Electric Ind Co Ltd 等化器及び等化方法
JP2008118194A (ja) * 2006-10-31 2008-05-22 Oki Electric Ind Co Ltd 等化器

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4338532B2 (ja) * 2003-02-21 2009-10-07 富士通株式会社 通信装置
JP4297093B2 (ja) * 2005-07-15 2009-07-15 ソニー株式会社 ドップラー周波数算出装置及び方法、並びにofdm復調装置
US7856066B2 (en) * 2006-10-27 2010-12-21 Oki Semiconductor Co., Ltd. OFDM receiver and doppler frequency estimating circuit
US8577304B2 (en) * 2007-10-31 2013-11-05 Icera, Inc. Synchronous CDMA communication system
US8165230B2 (en) * 2008-04-28 2012-04-24 Newport Media, Inc. Doppler frequency estimation in wireless communication systems
US7974364B2 (en) * 2008-04-28 2011-07-05 Newport Media, Inc. Doppler frequency estimation and adaptation for mobile multimedia multicast systems

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11234190A (ja) * 1998-02-12 1999-08-27 Oki Electric Ind Co Ltd 最大ドップラー周波数観測回路、無線チャネル推定回路及び物体移動速度観測回路
JP2008072387A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Oki Electric Ind Co Ltd 等化器及び等化方法
JP2008118194A (ja) * 2006-10-31 2008-05-22 Oki Electric Ind Co Ltd 等化器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012105291A1 (ja) * 2011-02-03 2012-08-09 シャープ株式会社 受信装置、受信方法、通信システムおよび通信方法
JP2012165040A (ja) * 2011-02-03 2012-08-30 Sharp Corp 受信装置、受信方法、通信システムおよび通信方法
US8948317B2 (en) 2011-02-03 2015-02-03 Sharp Kabushiki Kaisha Receiver apparatus, reception method, communication system, and communication method

Also Published As

Publication number Publication date
US20100128823A1 (en) 2010-05-27
JP4774435B2 (ja) 2011-09-14
US8295413B2 (en) 2012-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4938679B2 (ja) キャリア間干渉除去装置及びこれを用いた受信装置
JP5717621B2 (ja) 狭帯域干渉を受けるofdm信号を復号する方法
JP4701964B2 (ja) マルチユーザ受信装置
JP4455607B2 (ja) 無線接続システムにおけるデータ復調のためのチャネル推定装置及び方法
JP5290396B2 (ja) 低減された次数のfft及びハードウェア補間器を使用する広帯域パイロットチャネル推定
US20060227887A1 (en) Adaptive time-filtering for channel estimation in OFDM system
JP5278678B2 (ja) 受信方法および受信装置
US8446993B2 (en) Receiving apparatus and method for receiving signals in a wireless communication system with improved equalization performance
JP2005057644A (ja) 通信装置
JP6395640B2 (ja) シングルキャリア信号における狭帯域干渉をキャンセルするための方法および装置ならびにコンピュータプログラム
JP4774435B2 (ja) ドップラー周波数推定装置、受信装置、プログラム、及びドップラー周波数推定方法
WO2008074734A1 (en) Inter-carrier interference cancellation for ofdma systems
US20090034407A1 (en) Receiver-site restoration of clipped signal peaks
JP5347203B2 (ja) マルチパスチャネルの遅延スプレッドを推定する方法及び装置
JP4157159B1 (ja) 受信装置及び受信方法
JP2013192107A (ja) 等化装置、受信装置及び等化方法
JP2005192109A (ja) Ofdm無線通信システムのための伝搬路推定器及びこれを用いた受信装置
US9628303B2 (en) Receiver apparatus and frequency selectivity interference correction method
JP2008118194A (ja) 等化器
JP2009088984A (ja) 受信装置、無線通信端末、無線基地局及び受信方法
KR20090013957A (ko) 직교 주파수 분할 다중화 시스템에서 채널 임펄스 응답의추정 오류를 보상하기 위한 장치 및 방법
WO2014129031A1 (ja) 通信回線品質推定装置、送信機および受信機
JP2009141740A (ja) Ici量推定装置、推定方法、およびこれを用いた受信装置
JP4152370B2 (ja) ダイバーシチ方法および装置
JP5645613B2 (ja) 無線通信システム、送信機および受信機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101020

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110531

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110627

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees