JP2010124078A - ラインアレイスピーカの設置方法、部屋、ラインアレイスピーカ - Google Patents

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Abstract

【課題】ラインアレイスピーカの短手方向の部屋の構成面に音波が反射することを防止し、音の明瞭性を一層改善することができるラインアレイスピーカの設置方法、および係る方法でラインアレイスピーカを設置した部屋を提供することを目的とする。
【解決手段】壁面1〜壁面4および天井面5、床面6を有する部屋において、ラインアレイスピーカS41とラインアレイスピーカS23がそれぞれ部屋の対角を成す角部41および角部23に設置されている。より具体的には、ラインアレイスピーカS41の長手方向を部屋の天地方向に向けるとともに、短手方向において壁面1および壁面4に接するように配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ラインアレイスピーカの設置方法、係るラインアレイスピーカを設置した部屋およびラインアレイスピーカに関する。特に、音の明瞭性を向上させるラインアレイスピーカの設置方法、係る方法でラインアレイスピーカを設置した部屋、係る設置方法に適したラインアレイスピーカに関する。
従来の一般的なスピーカは実質的に点音源であると考えられるため、音源から放出された音波は、音源からの距離に比例して、水平方向と垂直方向に拡散し、球状に広がることとなる。そのため、係るスピーカを部屋に設置した場合、スピーカから直接届く音に加え、周囲の壁面、天井面、床面からの反射波が聴取者の耳に届くこととなり、音の明瞭性を損なうこととなり問題となっていた。
また、音が球状に広がる、即ち点音源から3次元的に広がることにより、音圧は音源からの距離の2乗に比例して減衰するので、広い室内において隅々まで必要な音圧を得ようとするとスピーカの出力音量を大きくする必要があるため、スピーカの近くにいる聴取者にとってはうるさすぎる結果となる。また、マイクで拾った音を拡大する場合には、スピーカから出た音声がマイクに入り循環して不快な音を発するハウリングを引き起こすことが問題となるが、スピーカの出力音量を大きくするとこのハウリングが一層生じやすくなる。
係る問題に対して、線音源として機能するラインアレイスピーカが提示されている(例えば、特許文献1、参照。)。ラインアレイスピーカは長手方向に直角な方向に強い指向性を有するため、例えば、ラインアレイスピーカの長手方向を天地方向に合わせて設置した場合、ラインアレイスピーカから放出された音波はラインアレイスピーカからの距離に比例して、水平方向のみに拡散し、円筒状に広がることとなる。従って、ラインアレイスピーカの長手方向即ち、天井側と床側には音波が放射されないため、天井面および床面において反射された音波が聴取者の耳に届くことが防止され、音の明瞭性が改善されるとされている。また、音が円柱状に広がる、即ち線音源から2次元的に広がることにより、ラインアレイスピーカからの距離に比例して音圧が減衰するため、音源からの距離の2乗に比例して減衰する上記点音源に比して距離による音圧減衰が小さい。従って、広い室内において隅々まで必要な音圧を得ようとする場合においても、スピーカから出る音量を点音源より小さくすることができる。また、スピーカ近くの聴取者の耳に届く音圧も点音源に比べ小さくてすむため、スピーカ近くの聴取者がうるさく感じることを防止するとともに、ハウリングの発生も抑制することができるとされている。
特開2004−363697号公報
しかし、例えば、ラインアレイスピーカの長手方向を天地方向に合わせて設置した場合であっても、音波がラインアレイスピーカの短手方向である左右や後方の壁面において反射することは避けられず、壁面からの反射波が聴取者の耳に届くこととなり、音の明瞭性を損なうことは依然として問題となっていた。
本発明は係る実情を鑑みてなされたもので、ラインアレイスピーカの短手方向の部屋の構成面に音波が反射することを防止し、音の明瞭性を一層改善することができるラインアレイスピーカの設置方法を提供することを目的とする。
本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法は、ラインアレイスピーカの短手方向において部屋を構成する構成面に近接させることにより、該構成面を音道として利用できる態様で、前記ラインアレイスピーカを前記部屋の角部に設置する。
上記構成によると、ラインアレイスピーカを用いるため、ラインアレイスピーカの長手方向において近接する構成面においてラインアレイスピーカから出力された音波が反射することを防止することができる。また、その短手方向において部屋の構成面に近接させることにより、構成面を音道として利用できる態様で、ラインアレイスピーカを部屋の角部に設置する。例えば、ラインアレイスピーカの長手方向を天地方向に設置した場合、短手方向において近接する部屋の壁面を音道として使用するため、ラインアレイスピーカから出力された音波が、近接する部屋の壁面において反射することを防止することができる。従って、音の明瞭性を一層改善することができる。
ここで、「部屋の角部に設置する」とは上述のようにラインアレイスピーカの短手方向において近接する部屋の構成面を音道として利用できる態様で設置することであって、従来のようにスピーカの後部の部屋の構成面において反射が生じる態様での設置は含まない。係る設置には、既存の部屋の角部に当該ラインアレイスピーカを設置する場合と、部屋を構築する際または改装する際に、部屋の隅部と一体的にラインアレイスピーカを設置する場合を含むものとする。
本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法は、前記ラインアレイスピーカの長手方向において前記部屋を構成する他の構成面に近接させるように設置することが好ましい。
上記構成によると、ラインアレイスピーカの長手方向において部屋を構成する他の構成面に近接させるようにラインアレイスピーカを設置するため、ミラー効果により、ラインアレイスピーカが線音源として機能する距離を延長することが可能となる。従って、音の明瞭性を一層改善することができる距離を延長することができる。
本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法は、前記ラインアレイスピーカの短手方向において部屋の壁を構成する2つの壁面に近接させることにより、該2つの壁面を音道として利用できる態様で、前記ラインアレイスピーカを部屋の角部に設置することが好ましい。
上記構成によると、2つの壁面を音道として利用できる態様で、前記ラインアレイスピーカを部屋の角部に設置するため、ラインアレイスピーカの指向性の強い短手方向が壁に対して垂直となり、水平方向に音波が拡散するため、天地方向に音ムラが生じにくい。
本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法は、前記ラインアレイスピーカを複数使用し、該複数のラインアレイスピーカを部屋の対角を成す角部に設置することが好ましい。
上記構成によると、複数のラインアレイスピーカを部屋の対角を成す角部に設置するため、音量の均一性が一層向上する。特に、部屋の対角距離が、線音源としての有効距離より大きい場合に有力な方法となる。
本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法は、前記ラインアレイスピーカを複数使用し、該複数のラインアレイスピーカを前記部屋の壁面同士により形成された角部の全てに設置することが好ましい。
上記構成によると、複数のラインアレイスピーカを前記部屋の壁面同士により形成された角部の全てに設置するためラインアレイスピーカが設置された部屋の音量の均一性がより一層向上する。特に、部屋の対角距離が、線音源としての有効距離を超えている場合に有効な方法となる。
また、本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法は、前記ラインアレイスピーカの短手方向において部屋の天井を構成する天井面および部屋の壁を形成する壁面に近接させることにより、該天井面および該壁面を音道として利用できる態様で、前記ラインアレイスピーカを部屋の角部に設置することも好ましい。
上記構成によると、天井面および壁面を音道として利用できる態様で、前記ラインアレイスピーカを部屋の角部に設置するため、音道の長さは壁面の高さまたは天井面の距離のいずれか小さい距離と一致する。その結果、例えは、壁面の高さに比して水平方向の長さが大きい部屋においてこの方法を使用した場合、ラインアレイスピーカが線音源として機能する距離を壁面の高さと同じ距離に制限することができるため、壁面の高さと同じ距離に限定して、音の明瞭性を改善することができる。
また、本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法は、前記ラインアレイスピーカの短手方向において部屋の床を構成する床面および部屋の壁を形成する壁面に近接させることにより、該床面および該壁面を音道として利用できる態様で、前記ラインアレイスピーカを部屋の角部に設置することも好ましい。
上記構成によると、床面および壁面を音道として利用できる態様で、前記ラインアレイスピーカを部屋の角部に設置するため、音道の長さは壁面の高さまたは床面の距離のいずれか小さい距離と一致する。その結果、例えは、壁面の高さに比して水平方向の長さが大きい部屋においてこの方法を使用した場合、ラインアレイスピーカが線音源として機能する距離を壁面の高さと同じ距離に制限することができるため、壁面の高さと同じ距離に限定して、音の明瞭性を改善することができる。
本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法は、前記ラインアレイスピーカが薄型平板スピーカにより構成されていることも好ましい。
ラインアレイスピーカが薄型平板スピーカであれば、ラインアレイスピーカの反出力面側を小さく構成することが可能であるため、構成面を音道として利用できる態様で、前記ラインアレイスピーカを部屋の角部に設置することが容易となる。
本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法は、前記ラインアレイスピーカが等波面スピーカにより構成されていることも好ましい。
ラインアレイスピーカが等波面スピーカで構成されていれば、出力される音波が略同位相であるため、線音源を一層容易かつ高精度に得ることができる。従って、音の明瞭性を一層改善することができる。
また、本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法を用いてラインアレイスピーカを設置した部屋は、部屋内部に明瞭性の高い音を発生させることができるため、会議場等に好適に用いることができる。
更に、本発明に係る部屋は、前記ラインアレイスピーカと一体的に形成されたることにより、一層容易に本発明の効果を得ることが可能となる。例えば、ラインアレイスピーカの反出力側を部屋の壁より外方に埋め込む形で、部屋と一体的にラインアレイスピーカを部屋の角部に設置することができる。係る配置によれば、部屋の内方にはラインアレイスピーカの出力側のみを露出させればよいため、近接する前記部屋の面を音道として利用できる態様でラインアレイスピーカを部屋の角部に設置することが容易である。
本発明に係るラインアレイスピーカは、柱状であるとともに、複数のラインアレイスピーカユニットを互いに異なる方向に指向性を有する態様で側面に備える。
上記構成によると、本発明に係るラインアレイスピーカは、柱状であるため、部屋の角部に設置した場合に邪魔にならず、また意匠上もすっきりとしたデザインとすることが可能となる。更に、互いに異なる方向に指向性を有する態様で側面に複数のラインアレイスピーカユニットを備えるため、例えば、1つのラインアレイスピーカユニットが一方の壁を音道として使用できるとともに、他の1つのラインアレイスピーカユニットが他の一方の壁を音道として使用できる態様で設置することにより、本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法を容易に実現することが可能となる。また、複数のラインアレイスピーカユニットを備えるため、1つのラインアレイスピーカによってステレオ効果を得ることも可能となる。
本発明によれば、ラインアレイスピーカの長手方向を天地方向に合わせて設置した場合において、波が左右や後方の壁面において反射することを防止し、音の明瞭性を一層改善することができるラインアレイスピーカの設置方法を提供することができる。
(第1の実施形態)
本発明を具体化したラインアレイスピーカの設置方法、およびラインアレイスピーカの設置方法を用いてラインアレイスピーカを設置した部屋の一実施形態を図1〜図8を用いて、以下に説明する。
ラインアレイスピーカを設置した部屋の模式図である図1に示すように、壁面1〜壁面4および天井面5、床面6を有する部屋において、ラインアレイスピーカS41とラインアレイスピーカS23がそれぞれ部屋の対角を成す角部41および角部23に設置されている。より具体的には、図2に示すように、ラインアレイスピーカS41の長手方向を部屋の天地方向に向けるとともに、短手方向において壁面1および壁面4に接するように配置する。また、ラインアレイスピーカS41の長手方向の上側は天井面5に接し、ラインアレイスピーカS41の長手方向の下側は床面6に接している。同様に、ラインアレイスピーカS23の長手方向を部屋の天地方向に向けるとともに、短手方向において壁面2および壁面3に接するように配置する。また、ラインアレイスピーカS23の長手方向の上側は天井面5に接し、ラインアレイスピーカS23の長手方向の下側は床面6に接している。
ここで、ラインアレースピーカとは、図3に示すように、複数のスピーカーユニットを直線的に並べて構成したスピーカであって、線音源と機能するスピーカのことである。より具体的には、出力される音の周波数をf[kHz]、各スピーカーユニットの間隔をd[m]とするとき、
を満たす場合、周波数fの音に対してラインアレイスピーカとして機能することが知られている。係る要件を満たすラインアレイスピーカは周波数fの音に対して線音源として機能するため、図4(a)に示すように、音波が円柱状に広がることが知られている。図4(b)に示すように、通常のスピーカである点音源においては音波が球状に広がるため、音圧は音源からの距離の2乗に比例して減衰するのに対して、ラインアレイスピーカにより発生させられた音圧は音源からの距離に比例して減衰する。従って、点音源である通常のスピーカを用いた場合より、音源からの距離による減衰が少ないため、音源近傍の音圧を点音源の場合より小さくしても遠くまで必要な音圧を保つことができる。また、線音源であるラインアレイスピーカは円柱状の波面を発生させるため、図5(a)に示すように、長手方向、即ち、本実施形態においては天地方向に音波を発しない。従って、天井面5および床面6に音波が到達しないため、図5(b)に示すような、天井面5および床面6による反射波による音の明瞭性の低下が抑制される。
更に、本実施形態においてはラインアレイスピーカS41の短手方向において部屋の壁を構成する2つの壁面1および壁面4に近接させることにより、壁面1および壁面4を音道として利用できる態様で、ラインアレイスピーカS41を部屋の角部41に設置している。従って、図6(a)に示すように、壁面1および壁面4による音の反射も防止されるため、一層音の明瞭性の低下が抑制されている。従来のラインアレイスピーカの設置方法においては図6(b)に示すように、ラインアレイスピーカの側方や、後方(反出力側)における壁面1および壁面4の音波の反射を防止することができず、音の明瞭性の低下要因となっていた。
ところで、ラインアレイスピーカが線音源として機能する距離(以下、「有効距離」とする。)には制限があることが知られている。より具体的には、有効距離をCD[m]、ラインアレイスピーカの長手方向の長さをL[m]、周波数f[Hz]とすると、
の関係が知られている。例えば、ラインアレイスピーカの長手方向の長さL[m]が0.9[m]で、周波数f[Hz]が2000[Hz]の音を発生させた場合、有効距離をCD[m]は2.3[m]となる。ここで、発生させる音の周波数を変えずに有効距離CDを延長するためには、ラインアレイスピーカの長手方向の長さLを長くすることが必要となるが、単純に長いラインアレイスピーカを使用すると、イニシャルコスト、ランニングコストともに大きくなる。また、ラインアレイスピーカの長手方向を部屋の天地方向に一致させて設置する場合には、ラインアレイスピーカの長手方向の大きさを部屋の床から天井までの距離以上とすることは不可能である。
本実施形態においては、更にラインアレイスピーカS41はラインアレイスピーカS41の長手方向において天井面および床面に近接させるように設置されている。そのため、ミラー効果により、ラインアレイスピーカの長手方向の長さを天井方向および床方向に同距離だけ延長した場合、つまり3倍に延長した場合と同様の効果を得ることができる。
従って、実際のラインアレイスピーカの長手方向の長さLとすると、仮想的なラインアレイスピーカの長手方向の長さは3Lとなるため、3Lを式(2)に代入して、
即ち、ラインアレイスピーカが線音源として機能する距離を3=9倍に延長することが可能となる。つまり、音の明瞭性を改善することができる距離を9倍に延長することができる。例えばラインアレイスピーカの長手方向の長さL[m]が0.9[m]で、周波数f[Hz]が2000[Hz]の音を発生させた場合、図7に示すように、有効距離CD[m]は21[m]となる。
ラインアレイスピーカS41は部屋と一体的に形成されている。より具体的には、図8に示すように、ラインアレイスピーカS41の反出力側は壁面1および壁面4より更に外方に埋め込む形で備えられているため、部屋の内方にはラインアレイスピーカS41の出力側のみが露出している。係る構造をとることによって、意匠上すっきりとした優れたデザインを得られるとともに、壁面1および壁面4を音道として利用する構造を容易に形成することが可能となる。
なお、上記説明では主にラインアレイスピーカS41を例示して説明を行ったが、ラインアレイスピーカS23についても同様であるためその構造を及び機能の説明を繰り返さない。
上記実施形態のラインアレイスピーカの設置方法、および係る設置方法によってラインアレイスピーカが設置された部屋によって、以下のような効果を得ることができる。
(1)ラインアレイスピーカS41を用いるため、ラインアレイスピーカの長手方向において近接する構成面である天井面5および床面6においてラインアレイスピーカS41から出力された音波が反射することを防止することができる。また、ラインアレイスピーカS41をその短手方向において部屋の構成面である壁面1および壁面4に近接させることにより、壁面1および壁面4を音道として利用できる態様で、ラインアレイスピーカS41を部屋の角部41に設置する。従って、ラインアレイスピーカS41から出力された音波が、近接する部屋の壁面1および壁面4において反射することを防止することができるため、音の明瞭性を一層改善することができる。
(2)また、ラインアレイスピーカS41をラインアレイスピーカS41の長手方向において部屋を構成する他の構成面である天井面5および床面6に近接させるように設置するため、ミラー効果により、ラインアレイスピーカS41が線音源として機能する距離を延長することが可能となる。従って、音の明瞭性を一層改善することができる距離を延長することができる。
(3)また特に、2つの壁面1および壁面4を音道として利用できる態様で、前記ラインアレイスピーカを部屋の角部41に設置するため、ラインアレイスピーカS41の指向性の強い短手方向が壁面1および壁面4に対して垂直となり、水平方向に音波が拡散するため、天地方向に音ムラが生じにくい。
(4)ラインアレイスピーカS41とラインアレイスピーカS23とを部屋の対角を成す角部41と角部23とに設置するため、音量の均一性が一層向上する。特に、部屋の対角距離即ち、角部41から角部23までの距離が、ラインアレイスピーカS41の線音源としての有効距離より大きい場合に有力な方法となる。
(5)また、本実施形態に係る設置方法によりラインアレイスピーカを設置した部屋は、部屋内部に明瞭性の高い音を発生させることができるため、会議場等に好適に用いることができる。
(6)更に、ラインアレイスピーカS41およびラインアレイスピーカS23は部屋と一体的に形成されているため、本発明に係る部屋は、一層容易に本発明の効果を得ることが可能となる。即ち、ラインアレイスピーカS41およびラインアレイスピーカS23の反出力側を部屋の壁より外方に埋め込む形で、部屋と一体的にラインアレイスピーカS41およびラインアレイスピーカS23を部屋の角部41と角部23とに設置している。従って、部屋の内方にはラインアレイスピーカS41およびラインアレイスピーカS23の出力側のみが露出しており、壁面1および壁面4、壁面2および壁面3を音道としてそれぞれ利用できる態様でラインアレイスピーカS41およびラインアレイスピーカS23をそれぞれ部屋の角部41および角部23に設置することが容易である。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化したラインアレイスピーカの設置方法、およびラインアレイスピーカの設置方法を用いてラインアレイスピーカを設置した部屋の第2の実施形態を図9を用いて説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態のラインアレイスピーカの設置位置を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
図9に示すように、第2の実施形態において、ラインアレイスピーカを複数使用し、複数のラインアレイスピーカを部屋の壁面1〜壁面4により形成された角部12,23,34,41の全てに設置する。より具体的にはラインアレイスピーカS12の長手方向を部屋の天地方向に向けるとともに、短手方向において壁面1および壁面2に接するように配置する。また、ラインアレイスピーカS12の長手方向の上側は天井面5に接し、ラインアレイスピーカS12の長手方向の下側は床面6に接している。同様に、ラインアレイスピーカS23の長手方向を部屋の天地方向に向けるとともに、短手方向において壁面2および壁面3に接するように配置する。また、ラインアレイスピーカS23の長手方向の上側は天井面5に接し、ラインアレイスピーカS12の長手方向の下側は床面6に接している。同様に、ラインアレイスピーカS34の長手方向を部屋の天地方向に向けるとともに、短手方向において壁面3および壁面4に接するように配置する。また、ラインアレイスピーカS34の長手方向の上側は天井面5に接し、ラインアレイスピーカS34の長手方向の下側は床面6に接している。同様に、ラインアレイスピーカS41の長手方向を部屋の天地方向に向けるとともに、短手方向において壁面4および壁面1に接するように配置する。また、ラインアレイスピーカS41の長手方向の上側は天井面5に接し、ラインアレイスピーカS41の長手方向の下側は床面6に接している。
従って、第2の実施形態によれば、第1の実施形態に記載の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(1)第2の実施形態によると、複数のラインアレイスピーカS12,S23,S34,S41を部屋の壁面同士により形成された角部12,23,34,41の全てに設置するためラインアレイスピーカが設置された部屋の音量の均一性がより一層向上する。特に、部屋の隣り合う角間の距離が、線音源としての有効距離を超えている場合に有効な方法となる。即ち、部屋の長辺である角部12と角部23がラインアレイスピーカS12の線音源としての有効距離CDを超えている場合において有効な設置方法である。
(第3の実施形態)
次に、本発明を具体化したラインアレイスピーカの設置方法、およびラインアレイスピーカの設置方法を用いてラインアレイスピーカを設置した部屋の第3の実施形態を図10
を用いて説明する。なお、第3の実施形態は、第1の実施形態および第2の実施形態のラインアレイスピーカの設置位置を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
図10に示すように、第3の実施形態において、ラインアレイスピーカを複数使用し、複数のラインアレイスピーカを短手方向において部屋の天井面および壁面に近接させる。このとき、天井面および壁面を音道として利用できる態様で、前記ラインアレイスピーカを部屋の角部に設置する。より具体的にはラインアレイスピーカS15の長手方向を部屋の水平方向であって角部15と同方向に向けるとともに、短手方向において壁面1および天井面5に接するように配置する。また、ラインアレイスピーカS15の長手方向の一方側は壁面2に接し、他方側は壁面4に接している。同様に、ラインアレイスピーカS35の長手方向を部屋の水平方向であって角部35と同方向に向けるとともに、短手方向において壁面3および天井面5に接するように配置する。また、ラインアレイスピーカS35の長手方向の一方側は壁面2に接し、他方側は壁面4に接している。
ここで、壁面1の高さは、壁面1に直交する方向の天井面5の長さ、即ちラインアレイスピーカS15とラインアレイスピーカS35との距離より短いため、音道は壁面1の高さにより規定される。その結果、ラインアレイスピーカS15から壁面1の高さと同じ距離以上に離れた場所では、ラインアレイスピーカS15は線音源として有効に機能せず、音圧が急激に減衰する。従って、ラインアレイスピーカS15から発せられた音声が明瞭に聞き取れる範囲をラインアレイスピーカS15から壁面1の高さと同じ距離に限定することができる。一方ラインアレイスピーカS35についても同様に、ラインアレイスピーカS35から壁面3の高さと同じ距離以上に離れた場所では、ラインアレイスピーカS35は線音源として有効に機能せず、音圧が急激に減衰する。従って、ラインアレイスピーカS35から発せられた音声が明瞭に聞き取れる範囲をラインアレイスピーカS35から壁面3の高さと同じ距離に限定することができる。よって、仮にラインアレイスピーカS15とラインアレイスピーカS35とが異なる音声を流した場合においても、ラインアレイスピーカS15の近傍においてはラインアレイスピーカS35の発する音声は大きく減衰しているため、ラインアレイスピーカS15の音声のみを明瞭に聞き取ることができる。また、ラインアレイスピーカS35の近傍においてはラインアレイスピーカS15の発する音声は大きく減衰しているため、ラインアレイスピーカS35の発する音声のみを明瞭に聞き取ることができる。
従って、第3の実施形態によれば、第1の実施形態に記載の効果にかえて以下の効果を得ることができる。
(1)天井面5および壁面1を音道として利用できる態様で、ラインアレイスピーカS15を部屋の角部に設置するため、音道の長さは壁面1の高さまたは壁面1に直交する方向の天井面5の長さと一致する。その結果、本実施形態における部屋は、壁面1の高さに比して壁面1に直交する方向の天井面5の長さが大きい部屋であるため、係る方法により、ラインアレイスピーカS15が線音源として機能する距離を壁面の高さと同じ距離に制限することができる。従って、壁面1の高さと同じ距離に限定して、音の明瞭性を改善することができる。
更に、天井面5および壁面3を音道として利用できる態様で、ラインアレイスピーカS35を部屋の角部に設置するため、音道の長さは壁面3の高さまたは壁面3に直交する方向の天井面5の長さのいずれか小さい距離と一致する。その結果、本実施形態における部屋は、壁面1の高さに比して壁面3に直交する方向の天井面5の長さが大きい部屋であるため、係る方法により、ラインアレイスピーカS15が線音源として機能する距離を壁面の高さと同じ距離に制限することができる。従って、壁面1の高さと同じ距離に限定して、音の明瞭性を改善することができる。係る構成は、聴取者が床面6よりも天井面5に近い位置において音声を聴取する場合に特に有効となる。例えば、聴取者が立った状態で音声を聴取する場合等に有効である。
(第4の実施形態)
次に、本発明を具体化したラインアレイスピーカの設置方法、およびラインアレイスピーカの設置方法を用いてラインアレイスピーカを設置した部屋の第4の実施形態を説明する。なお、第4の実施形態は、第1〜第3の実施形態のラインアレイスピーカの設置位置を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
図11に示すように、第4の実施形態において、ラインアレイスピーカを複数使用し、複数のラインアレイスピーカをラインアレイスピーカの短手方向において部屋の床面および壁面に近接させる。このとき、床面および壁面を音道として利用できる態様で、前記ラインアレイスピーカを部屋の角部に設置する。より具体的にはラインアレイスピーカS16の長手方向を部屋の水平方向であって角部16と同方向に向けるとともに、短手方向において壁面1および床面6に接するように配置する。また、ラインアレイスピーカS16の長手方向の一方側は壁面2に接し、他方側は壁面4に接している。同様に、ラインアレイスピーカS36の長手方向を部屋の水平方向であって角部36と同方向に向けるとともに、短手方向において壁面3および床面6に接するように配置する。また、ラインアレイスピーカS36の長手方向の一方側は壁面2に接し、他方側は壁面4に接している。
ここで、壁面1の高さは、壁面1と直交する方向における床面6の長さ、即ちラインアレイスピーカS16とラインアレイスピーカS36との距離より短いため、音道は壁面1の高さにより規定される。その結果、ラインアレイスピーカS16から壁面1の高さと同じ距離以上に離れた場所では、ラインアレイスピーカS16は線音源として有効に機能せず、音圧が急激に減衰する。従って、ラインアレイスピーカS16から発せられた音声が明瞭に聞き取れる範囲をラインアレイスピーカS16から壁面1の高さと同じ距離に限定することができる。一方ラインアレイスピーカS36についても同様に、ラインアレイスピーカS36から壁面3の高さと同じ距離以上に離れた場所では、ラインアレイスピーカS36は線音源として有効に機能せず、音圧が急激に減衰する。従って、ラインアレイスピーカS36から発せられた音声が明瞭に聞き取れる範囲をラインアレイスピーカS36から壁面3の高さと同じ距離に限定することができる。つまり、仮にラインアレイスピーカS16とラインアレイスピーカS36とが異なる音声を流した場合においても、ラインアレイスピーカS16の近傍においてはラインアレイスピーカS36の発する音声は大きく減衰しているため、ラインアレイスピーカS16の音声のみ聞き取ることができる。また、ラインアレイスピーカS36の近傍においてはラインアレイスピーカS16の発する音声は大きく減衰しているため、ラインアレイスピーカS36の発する音声のみ聞き取ることができる。
従って、第4の実施形態によれば、第3の実施形態に記載の効果にかえて以下の効果を得ることができる。
(1)床面6および壁面1を音道として利用できる態様で、ラインアレイスピーカS16を部屋の角部に設置するため、音道の長さは壁面1の高さまたは床面6の距離のいずれか小さい距離と一致する。その結果、本実施形態においては、壁面1の高さに比して床面6の水平方向の長さが大きい部屋であるため、係る方法により、ラインアレイスピーカS16が線音源として機能する距離を壁面の高さと同じ距離に制限することができる。従って、壁面1の高さと同じ距離に限定して、音の明瞭性を改善することができる。
更に、床面6および壁面3を音道として利用できる態様で、ラインアレイスピーカS36を部屋の角部に設置するため、音道の長さは壁面3の高さまたは床面6の距離のいずれか小さい距離と一致する。その結果、本実施形態においては、壁面3の高さに比して床面6の水平方向の長さが大きい部屋であるため、係る方法により、ラインアレイスピーカS36が線音源として機能する距離を壁面の高さと同じ距離に制限することができる。従って、壁面3の高さと同じ距離に限定して、音の明瞭性を改善することができる。係る構成は、聴取者が天井面5よりも床面6に近い位置において音声を聴取する場合に特に有効となる。例えば、聴取者が腰掛けて音声を聴取する場合等に有効である。
(第5の実施形態)
次に、本発明を具体化したラインアレイスピーカの設置方法、およびラインアレイスピーカの設置方法を用いてラインアレイスピーカを設置した部屋の第5の実施形態を説明する。なお、第5の実施形態は、第1の実施形態のラインアレイスピーカを変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
ラインアレイスピーカを設置した部屋の模式図である図12に示すように、壁面1〜壁面4および天井面5、床面6を有する部屋において、ラインアレイスピーカS41とラインアレイスピーカS23がそれぞれ部屋の対角を成す角部41および角部23に設置されている。より具体的には、図13に示すように、ラインアレイスピーカS41の長手方向を部屋の天地方向に向けるとともに、短手方向において壁面1および壁面4に接するように配置する。また、ラインアレイスピーカS12の長手方向の上側は天井面5に接し、ラインアレイスピーカS12の長手方向の下側は床面6に接している。同様に、ラインアレイスピーカS23の長手方向を部屋の天地方向に向けるとともに、短手方向において壁面2および壁面3に接するように配置する。また、ラインアレイスピーカS23の長手方向の上側は天井面5に接し、ラインアレイスピーカS12の長手方向の下側は床面6に接している。
ここで、第5の実施形態においては、互いに異なる方向に指向性を有する態様で複数のラインアレイスピーカユニットを側面に備えた柱状のラインアレイスピーカを使用する点に特徴を有する。より具体的には、図14に示すようにラインアレイスピーカS41は四角柱型のスピーカであって、4つの側面のうち1つの側面にラインアレイスピーカユニットS41Lを、係る側面と交差する他の1つの側面にラインアレイスピーカユニットS41Rを備えている。ラインアレイスピーカユニットS41LとラインアレイスピーカユニットS41Rとは互いに短手方向が交差する方向に配置されているため、互いに異なる方向に指向性を有する態様となる。
係るラインアレイスピーカS41は柱状であるため、部屋の角部41に設置すると、部屋の柱部分を成す膨らみであるかのような外観を呈する。特にデザイン、色彩等を壁面1および壁面4と統一感のあるものにした場合には、意匠上もすっきりした外観を呈することとなる。
また、ラインアレイスピーカユニットS41Lの指向性が壁面1と、ラインアレイスピーカユニットS41Rの指向性が壁面4と、それぞれ平行であるため、壁面1はラインアレイスピーカユニットS41Lから発せられる音の音道として、壁面4はラインアレイスピーカユニットS41Rから発せられる音の音道としてそれぞれ利用される。即ち、ラインアレイスピーカS41は部屋の角に押し付けるように設置するのみで、本発明の効果を容易に得ることが出来る。
また、ラインアレイスピーカS41はラインアレイスピーカユニットS41LおよびラインアレイスピーカユニットS41Rの2つのラインアレイスピーカユニットを備えるため、1つのラインアレイスピーカS41によってステレオ効果を得ることも可能となる。即ち、ラインアレイスピーカユニットS41Lに左チャンネルの音声信号を入力し、ラインアレイスピーカユニットS41Rに右チャンネルの音声信号を入力すれば良い。
なお、上記説明では主にラインアレイスピーカS41を例示して説明を行ったが、ラインアレイスピーカS23についても同様であるためその構造を及び機能の説明を繰り返さない。
従って、第5の実施形態によれば、第1の実施形態に記載の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(1)第5の実施形態に係るラインアレイスピーカS41は、四角柱状であるため、部屋の角部に設置した場合に邪魔にとらず、また意匠上もすっきりとしたデザインとすることが可能となる。こればラインアレイスピーカS23についても同様である。
(2)第5の実施形態に係るラインアレイスピーカS41は、側面に互いに異なる方向に指向性を有する態様で、2つのラインアレイスピーカユニットS41LおよびラインアレイスピーカユニットS41Rを備える。従って、ラインアレイスピーカユニットS41Lが壁面1を音道として使用できるとともに、ラインアレイスピーカユニットS41Rが壁面4を音道として使用できる態様で設置することにより、本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法を容易に実現することが可能となる。こればラインアレイスピーカS23についても同様である。
(3)第5の実施形態に係るラインアレイスピーカS41は、2つのラインアレイスピーカユニットS41LおよびラインアレイスピーカユニットS41Rを備えるため、ラインアレイスピーカS41のみによってステレオ効果を得ることも可能となる。こればラインアレイスピーカS23についても同様である。
なお、上記第1〜第5の実施形態は以下のように変更してもよい。
・ラインアレイスピーカを薄型平板スピーカとしても良い。ラインアレイスピーカが薄型平板スピーカであれば、ラインアレイスピーカの反出力面側を小さく構成することが可能であるため、構成面を音道として利用できる態様で、ラインアレイスピーカを部屋の角部に設置することが容易となる。薄型平板スピーカとしては、例えば、特開平9―331596に示される薄型電磁変換器をスピーカとして利用することが考えられる。
・ラインアレイスピーカを等波面スピーカにより構成しても良い。ラインアレイスピーカが等波面スピーカで構成されていれば、出力される音波が出力面において略同位相であるため、線音源を一層容易かつ高精度に得ることができる。従って、音の明瞭性を一層改善することができる。等波面スピーカとしては例えば、WO2004/086812に記載のスピーカシステム用音波案内構造を備えたホーンスピーカ等を用いて実現することが可能である。
・上記実施形態においてはラインアレイスピーカは部屋と一体的に構成されているが、他の構成であっても良い。要は部屋の壁面等の構成面を音道として利用できる態様でスピーカを設置すればよいのである。特に、上述の薄型平板スピーカを使用した場合は、反出力面側を小さく構成することが可能であるため、特段に薄型平板スピーカの反出力側を壁より外方に埋め込む構造を有さなくとも、角部に押し付けるように設置することによって上記効果を得ることが可能となる。
・第5の実施形態においては、第1の実施の形態と同様に角部41および角部23にラインアレイスピーカS41を設置しているが、他の構成であっても良い。例えば第2の実施の形態〜第4の実施の形態と同様の配置とすれば、第2の実施の形態〜第4の実施の形態と同様の効果を得ることが出来る。
・第5の実施形態においては、ラインアレイスピーカS41のラインアレイスピーカユニットS41LおよびラインアレイスピーカユニットS41Rとして通常のホーン型のものを用いたが、他の構成であっても良い。例えば、上記変更例における薄型平板スピーカや、等波面スピーカをラインアレイスピーカユニットS41LおよびラインアレイスピーカユニットS41Rとして用いれば、上述したそれぞれの効果を得ることが可能となる。
・第5の実施形態においては、ラインアレイスピーカS41は四角柱状であるが、他の構成であっても良い。例えば、四角柱状の角を落とした八角柱等であっても良い。要するに、それぞれのスピーカーユニットから発生する音が壁面等を音道として使用できる態様であれば、同様の効果を得ることが出来る。また、形状を異なるものとすることで、意匠上の効果を向上させうる。
本発明は、ラインアレイスピーカの設置方法および、係るラインアレイスピーカを設置した部屋に関する。特に、音の明瞭性向上させるラインアレイスピーカの設置方法および、係るラインアレイスピーカを設置した部屋に関する発明であるため、会議室などに、広く利用することが可能である。
本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法および係る設置法方によってラインアレイスピーカが設置された部屋の一実施形態について説明する図面であって、ラインアレイスピーカが設置された部屋の模式図である。 本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法および係る設置法方によってラインアレイスピーカが設置された部屋の一実施形態について説明する図面であって、ラインアレイスピーカが設置された部屋の要部拡大図である。 本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法および係る設置法方によってラインアレイスピーカが設置された部屋の一実施形態について説明する図面であって、ラインアレイスピーカの斜視図である。 本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法および係る設置法方によってラインアレイスピーカが設置された部屋の一実施形態について説明する概念図であって、(a)はラインアレイスピーカから発せられた音波の拡散状態を説明するための斜視図であり、(b)は一般的なスピーカから発せられた音波の拡散状態を説明するための斜視図である。 本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法および係る設置法方によってラインアレイスピーカが設置された部屋の一実施形態について説明する概念図であって、(a)はラインアレイスピーカから発せられた音波の拡散状態を説明するための正面図であり、(b)は一般的なスピーカから発せられた音波の拡散状態を説明するための正面図である。 本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法および係る設置法方によってラインアレイスピーカが設置された部屋の一実施形態について説明する概念図であって、(a)はラインアレイスピーカから発せられた音波の拡散状態を説明するための平面図であり、(b)は一般的なスピーカから発せられた音波の拡散状態を説明するための平面図である。 本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法および係る設置法方によってラインアレイスピーカが設置された部屋の一実施形態について説明する図面であって、ラインアレイスピーカのミラー効果について説明するためのグラフである。 本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法および係る設置法方によってラインアレイスピーカが設置された部屋の一実施形態について説明する図面であって、ラインアレイスピーカが壁面に埋め込まれている状態を示す一部拡大平面図である。 本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法および係る設置法方によってラインアレイスピーカが設置された部屋の第2の実施形態について説明する図面であって、ラインアレイスピーカが設置された部屋の模式図である。 本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法および係る設置法方によってラインアレイスピーカが設置された部屋の第3の実施形態について説明する図面であって、ラインアレイスピーカが設置された部屋の模式図である。 本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法および係る設置法方によってラインアレイスピーカが設置された部屋の第4の実施形態について説明する図面であって、ラインアレイスピーカが設置された部屋の模式図である。 本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法および係る設置法方によってラインアレイスピーカが設置された部屋の第5の実施形態について説明する図面であって、ラインアレイスピーカが設置された部屋の模式図である。 本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法および係る設置法方によってラインアレイスピーカが設置された部屋の第5の実施形態について説明する図面であって、ラインアレイスピーカが設置された部屋の要部拡大図である。 本発明に係るラインアレイスピーカの設置方法および係る設置法方によってラインアレイスピーカが設置された部屋の第5の実施形態について説明する図面であって、ラインアレイスピーカの斜視図である。
符号の説明
1,2,3,4・・・壁面、5・・・天井面、6・・・床面、12,15,16,23,34,35,36,41・・・角部、S12,S15,S16,S23,S34,S35,S36,S41・・・ラインアレイスピーカ、S41L,S41R・・・ラインアレイスピーカユニット。

Claims (12)

  1. ラインアレイスピーカの短手方向において部屋を構成する構成面に近接させることにより、該構成面を音道として利用できる態様で、前記ラインアレイスピーカを前記部屋の角部に設置するラインアレイスピーカの設置方法。
  2. 前記ラインアレイスピーカの長手方向において前記部屋を構成する他の構成面に近接させるように該ラインアレイスピーカを設置する請求項1に記載のラインアレイスピーカの設置方法。
  3. 前記ラインアレイスピーカの短手方向において部屋の壁を構成する2つの壁面に近接させることにより、該2つの壁面を音道として利用できる態様で、前記ラインアレイスピーカを部屋の角部に設置する請求項1または請求項2に記載のラインアレイスピーカの設置方法。
  4. 前記ラインアレイスピーカを複数用い、該複数のラインアレイスピーカを部屋の対角を成す角部に設置する請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のラインアレイスピーカの設置方法。
  5. 前記ラインアレイスピーカを複数使用し、該複数のラインアレイスピーカを前記部屋の壁面同士により形成された角部の全てに設置する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のラインアレイスピーカの設置方法。
  6. 前記ラインアレイスピーカの短手方向において部屋の天井を構成する天井面および部屋の壁を形成する壁面に近接させることにより、該天井面および該壁面を音道として利用できる態様で、前記ラインアレイスピーカを部屋の角部に設置する請求項1、請求項2および請求項4のいずれか1項に記載のラインアレイスピーカの設置方法。
  7. 前記ラインアレイスピーカの短手方向において部屋の床を構成する床面および部屋の壁を形成する壁面に近接させることにより、該床面および該壁面を音道として利用できる態様で、前記ラインアレイスピーカを部屋の角部に設置する請求項1、請求項2および請求項4のいずれか1項に記載のラインアレイスピーカの設置方法。
  8. 前記ラインアレイスピーカが平板スピーカで構成されている請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のラインアレイスピーカの設置方法。
  9. 前記ラインアレイスピーカが等波面スピーカで構成されている請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のラインアレイスピーカの設置方法。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載のラインアレイスピーカの設置方法を用いてラインアレイスピーカを設置した部屋。
  11. 前記ラインアレイスピーカと一体的に形成された請求項10に記載の部屋。
  12. 柱状であるとともに、複数のラインアレイスピーカユニットを互いに異なる方向に指向性を有する態様で側面に備えたラインアレイスピーカ。
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