JP2010123628A - 真空処理装置 - Google Patents

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敦洋 彌政
Hideo Yamakoshi
英男 山越
Keisuke Kawamura
啓介 川村
Yoshiaki Takeuchi
良昭 竹内
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Abstract

【課題】基板上全体に均一な膜厚および膜質を有する半導体薄膜を形成させることができる真空処理装置を提供する。
【解決手段】電源部から高周波電力が給電点に供給され、対向電極2に設置した基板8との間にプラズマを形成する複数の放電電極3a〜3jを備え、前記放電電極3a〜3jのうち、その配列方向において最も外側に位置する放電電極3a,3jは、前記対向電極2で保持し得る基板8の最大幅よりも外側に位置するように設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、真空処理装置に関し、特にプラズマを用いて基板に処理を行う真空処理装置に関するものである。
近年、大面積(例えば、高さ(縦)1m以上、幅(横)1m以上の大きさ)を有する基板に対して、シリコン等の物質を製膜するのにプラズマ化学蒸着(Plasma enhanced Chemical Vapor Deposition:PCVD)法を用いたプラズマCVD装置が使用されている。このプラズマCVD装置は、例えば、アモルファス太陽電池や微結晶太陽電池や液晶ディスプレイ用TFT(Thin Film Transistor)等に用いられる非晶質シリコン、微結晶シリコン、窒化シリコン等からなる膜の製膜処理等に使用されていて、エッチングによるチャンバや放電電極に付着した膜のクリーニング(セルフクリーニング)する機能を保有するものもある。
上述のプラズマCVD装置の放電電極としては、棒状の縦電極を略平行に並べた放電電極が用いられることが多く、このような放電電極は超高周波数(30MHzから300MHz)の電源を用いて、大面積を有する基板に対して製膜を行う場合に適している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008−205089号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された放電電極は、その配列方向の寸法が、製膜室内で処理(製造)し得る(すなわち、対向電極の保持手段が保持し得る)基板の最大寸法と同程度のサイズとされている。そのため、放電電極のうち、その配列方向において最も外側に位置する放電電極と向き合う基板の両側端部における膜厚および膜質が、基板の中央部(両側端部を除く部分)における膜厚および膜質と異なってしまうといった問題点があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、基板上全体に均一な膜厚および膜質を有する半導体薄膜を形成させることができる真空処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明に係る真空処理装置は、電源部から高周波電力が給電点に供給され、対向電極に設置した基板との間にプラズマを形成する複数の放電電極を備え、前記放電電極のうち、その配列方向において最も外側に位置する放電電極は、前記対向電極で保持し得る基板の最大幅よりも外側に位置するように設けられている。
本発明に係る真空処理装置によれば、放電電極のうち、その配列方向において最も外側に位置する放電電極が、対向電極で保持し得る基板の最大幅よりも外側に位置するように設けられており、基板の両側端部における境界条件(原料ガスの流量、原料ガスの分布、相互インダクタンス等)が、基板の中央部における境界条件に近づくこととなるので、基板上全体に均一な膜厚および膜質を有する半導体薄膜を形成させることができる。
上記真空処理装置において、前記放電電極のうち、その配列方向において最も外側に位置する放電電極の電気特性が、その他の放電電極の電気特性と異なるように構成されているとさらに好適である。
このような真空処理装置によれば、放電電極のうち、その配列方向において最も外側に位置する放電電極の電気特性が個別に制御され、基板の両側端部における境界条件(原料ガスの流量、原料ガスの分布、相互インダクタンス等)が、基板の中央部における境界条件により近づくこととなるので、基板上全体により均一な膜厚および膜質を有する半導体薄膜を形成させることができる。
上記真空処理装置において、前記放電電極のうち、その配列方向において最も外側に位置する放電電極は、第1のガス供給系に接続されており、その他の放電電極は、第2のガス供給系に接続されているとさらに好適である。
このような真空処理装置によれば、放電電極のうち、その配列方向において最も外側に位置する放電電極には、第1のガス供給系を介して原料ガスが供給され、その他の放電電極には、第2のガス供給系を介して原料ガスが供給されるようになっており、放電電極のガス条件(原料ガスの流量、原料ガスの組成等)が個別に制御され、基板の両側端部における境界条件(原料ガスの流量、原料ガスの分布、相互インダクタンス等)が、基板の中央部における境界条件により近づくこととなるので、基板上全体により均一な膜厚および膜質を有する半導体薄膜を形成させることができる。
上記真空処理装置において、前記対向電極の表面上で、前記放電電極のうち、その配列方向において最も外側に位置する放電電極と向き合う位置に、第1のギャップ調整部材がそれぞれ設けられているとさらに好適である。
このような真空処理装置によれば、第1のギャップ調整部材により、放電電極の表面と基板の表面との間のギャップと、放電電極の表面と第1のギャップ調整部材の表面との間のギャップとが略同じになり、基板の両側端部における境界条件(原料ガスの流量、原料ガスの分布、相互インダクタンス等)が、基板の中央部における境界条件により近づくこととなるので、基板上全体により均一な膜厚および膜質を有する半導体薄膜を形成させることができる。
上記真空処理装置において、前記対向電極の表面上で、前記放電電極の上端部および下端部と向き合う位置に、第2のギャップ調整部材がそれぞれ設けられているとさらに好適である。
このような真空処理装置によれば、第2のギャップ調整部材により、放電電極の中央部の表面と基板の表面との間のギャップと、放電電極の上端部および下端部の表面と第2のギャップ調整部材の表面との間のギャップとが略同じになり、基板の上端部および下端部における境界条件(原料ガスの流量、原料ガスの分布、相互インダクタンス等)が、基板の中央部における境界条件により近づくこととなるので、基板上全体により均一な膜厚および膜質を有する半導体薄膜を形成させることができる。
本発明に係る真空処理装置によれば、基板上全体に均一な膜厚および膜質を有する半導体薄膜を形成させることができるという効果を奏する。
〔第1実施形態〕
以下、本発明に係る薄膜製造装置の第1実施形態について、図1から図5を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る薄膜製造装置の構成を示す概略図であり、薄膜製造装置の側方から見た図である。
本実施形態においては、本発明を製膜条件として製膜圧力が高く、電極基板間の放電距離が狭い高圧狭ギャップ条件により、アモルファス太陽電池や微結晶太陽電池や液晶ディスプレイ用TFT(Thin Film Transistor)等に用いられる非晶質シリコン、微結晶シリコン、窒化シリコン等からなる膜の高速製膜処理を行うことが可能な薄膜製造装置に適用して説明する。
図1に示すように、薄膜製造装置(真空処理装置)1には、真空容器である製膜室6と、導電性の板である対向電極2と、対向電極2の温度分布を均一化する均熱板5と、均熱板5および対向電極2を保持する均熱板保持機構11と、対向電極2との間にプラズマを発生させる放電電極3と、膜が形成される範囲を制限する防着板4と、防着板4を支持する支持部7と、高周波電力を放電電極3に供給する同軸給電部12a,12bおよび整合器13at〜13jt,13ab〜13jbと、製膜室6内の気体を排気する高真空排気部31および低真空排気部35と、製膜室6を保持する台37と、が設けられている。
なお、本図において、ガス供給に関する構成は省略している。
製膜室6は真空容器であり、その内部で基板8に微結晶シリコンi層など製膜するものである。製膜室6は台37上に角度αだけ傾けて保持される。傾きの角度αはz方向(鉛直方向)に対して7°から12°までの範囲内の所定角度である。
製膜室6を傾けて保持することで、対向電極2における基板8における製膜処理面の法線が、x方向に対して角度αだけ上(z方向)に向く。このように基板8を垂直から僅かに傾けることは、装置の設置スペースの増加を抑えながら基板8の自重を利用して少ない手間で基板8を保持することができ、更に基板8と対向電極2の密着性を向上して基板8の温度分布と電位分布とを均一化することができて好ましい。
対向電極2は、基板8を保持可能な保持手段(図示せず)を有する非磁性材料の導電性の板である。セルフクリーニングを行う場合は耐フッ素ラジカル性を備えることが好ましく、ニッケル合金やアルミやアルミ合金の板を使用することが望ましい。
対向電極2は、放電電極3に対向する電極(例えば、接地側電極)となる。対向電極2は、一方の面が均熱板5の表面と密接し、製膜時に他方の面が基板8の表面と密接する。
均熱板5は、内部に温度制御された熱媒体を循環したり、または温度制御されたヒーターを組み込んだりすることで、自身の温度を制御して、全体が概ね均一な温度を有し、接触している対向電極2の温度を均一化する機能を有する。
上述の熱媒体は非導電性媒体であり、水素やヘリウムなどの高熱伝導性ガス、フッ素系不活性液体、不活性オイル、及び純水等が熱媒体として使用できる。中でも150℃から250℃の範囲でも圧力が上がらずに制御が容易であることから、フッ素系不活性液体(例えば、商品名:ガルデン、F05など)の使用が好適である。
均熱板保持機構11は、均熱板5及び対向電極2を製膜室6の側面(図1の右側の側面)に対して略平行となるように保持するとともに、均熱板5、対向電極2および基板8を、放電電極3に接近離間可能に保持するものである。
均熱板保持機構11は、製膜時に均熱板5等を放電電極3に接近させて、基板8を放電電極3から、例えば、3mm〜10mmの範囲内に位置させることができる。
防着板4は、接地されプラズマの広がる範囲を抑えることにより、膜が製膜される範囲を制限するものである。本実施形態の場合、図1に示すように、製膜室6の内側における防着板4の後ろ側(基板8と反対の側)の壁に膜が製膜されないようにしている。
支持部7は、製膜室6の側面(図1における左側の側面)から内側へ垂直に延びている部材である。支持部7は防着板4と結合され、放電電極3における対向電極2と反対側の空間を覆うように防着板4を保持している。それと共に、支持部7は放電電極3と絶縁的に結合され、放電電極3を製膜室6の側面(図1における左側の側面)に対して略平行に保持している。
高真空排気部31は、粗引き排気された製膜室6内の気体をさらに排気して、製膜室6内を高真空とする高真空排気用の真空ポンプである。弁32は、高真空排気部31と製膜室6との経路を開閉する弁である。
低真空排気部35は、初めに製膜室6内の気体を排気して、製膜室6内を低真空とする粗引き排気用の真空ポンプである。弁34は、低真空排気部35と製膜室6との経路を開閉する。
台37は、上面に配置された保持部36を介して製膜室6を保持するものである。台37の内部には低真空排気部35が配置される領域が形成されている。
図2は、図1の薄膜製造装置の構成の一部を示す部分斜視図である。図3は、図1の複数の放電電極に対する電力の供給を説明する概略図である。
本実施形態においては、1つの製膜室6について、例えば、10個の放電電極3を備えた薄膜製造装置1に適用して説明するが、放電電極3の数は10個よりも多くてもよいし、少なくてもよく、特に限定するものではない。
放電電極数は、真空中およびプラズマ生成時の高周波波長による定在波の影響をなくすよう各放電電極の幅を決めることが好ましく、複数の放電電極を並べて設置した状態で基板8の幅よりも大きくなるように配置ことがプラズマの均一化に好ましい。
図2および図3に示すように、製膜室6には、10個の放電電極3a,3b,3c,3d,3e,3f,3g,3h,3i,3j(以下、放電電極3a〜3jと表記する。)が備えられている。放電電極3a〜3jは、互いに略平行にX方向へ伸びる上下に配した2本の横電極と、この横電極の間に互いに略平行にY方向へ伸びる複数の板状の縦電極とを組み合わせて構成されたものである。
放電電極3aの給電点(端部)53側には、整合器13atと、高周波給電伝送路14aと、同軸給電部12aと、熱媒体供給管15aおよび原料ガス配管16aが設けられている。また、給電点(端部)54側には、整合器13abと、高周波給電伝送路14bと、同軸給電部12bと、熱媒体供給管15bおよび原料ガス配管16bが設けられている。
同様に、放電電極3b〜3jのそれぞれに対して、給電点53側には、整合器13bt〜13jtと、高周波給電伝送路14aと、同軸給電部12aと、熱媒体供給管15aおよび原料ガス配管16aがそれぞれ設けられている。また、給電点54側には、整合器13bb〜13jbと、高周波給電伝送路14bと、同軸給電部12bと、熱媒体供給管15bおよび原料ガス配管16bがそれぞれ設けられている。
なお、図2においては、図を見やすくするために整合器13at,13ab,13jtのみを表示し、他の整合器の表示を省略している。
放電電極3a〜3jの給電点53の近傍には、原料ガス配管16aが接続されている。同様に、放電電極3a〜3jの給電点54の近傍には、原料ガス配管16bが接続されている。原料ガス配管16a,16bからは、放電電極3a〜3jに原料ガスが供給され、放電電極3a〜3jは、この原料ガスを対向電極2側(図2中の右側)へ略均一に放出している。
図3に示すように、放電電極3a〜3jの給電点53には、高周波電源(電源部)17aから高周波電力が供給され、給電点54には、高周波電源(電源部)17bから高周波電力が供給されている。
図1に示すように、電極3a〜3jと平行な位置には、基板8を乗せる対向(接地)電極2が配置され、電極3a〜3jと対向(接地)電極2との間には、高周波電力が給電されることによりプラズマが生成される。
具体的には、高周波電源17aから分配器(図示せず)、高周波給電伝送路14a、整合器13at〜13ht、同軸給電部12aの順に介して放電電極3a〜3jの給電点53にそれぞれ高周波電力が供給される。同様に、高周波電源17bから分配器(図示せず)、高周波給電伝送路14b、整合器13ab〜13hb、同軸給電部12bの順に介して放電電極3a〜3jの給電点54にそれぞれ高周波電力が供給される。
図4は、図3の放電電極に対する電力の供給を説明する詳細図である。
図4に示すように、同軸給電部12aと同軸給電部12bとは、ループ回路20により電気的に接続されている。ループ回路20を構成するものとしては、例えば同軸ケーブル等を挙げることができるが、これに限定するものではない。
放電電極3a〜3jは、複数のショートバー21およびアースバー22を介して防着板4と電気的に接続され、防着板4は接地されている。
対向電極2は放電電極3a〜3jに対向して設けられ、対向電極2は接地されている。
図5は、図1の放電電極、基板および対向電極を上方から見た平面図である。
図5に示すように、本実施形態において、放電電極3a〜3jはそれぞれ、一つのガス供給系G1に接続されている。また、放電電極3a〜3jは、製膜室6内で処理(製造)し得る(すなわち、対向電極2の保持手段(図示せず)が保持し得る)基板8の最大寸法よりも大きなサイズとされており、放電電極3a〜3jのうち、その配列方向において最も外側に位置する放電電極3a,3jは、製膜室6内で処理し得る基板8の最大幅(放電電極3a〜3jの配列方向の寸法)よりも外側に位置するように(すなわち、製膜室6内で処理し得る最大寸法の基板8に対して向き合わない(対向しない)位置に)設けられている。そして、放電電極3a〜3j(特に、放電電極3a,3j)のパワー(出力)は、製膜の均一性が増すように(基板8上に形成される半導体薄膜の均一性が増すように)調整される。
本実施形態に係る薄膜製造装置1によれば、放電電極3a〜3jのうち、その配列方向において最も外側に位置する放電電極3a,3jが、製膜室6内で処理し得る基板8の最大幅よりも外側に位置するように設けられており、基板8の両側端部における境界条件(原料ガスの流量、原料ガスの分布、相互インダクタンス等)が、基板8の中央部における境界条件に近づくこととなるので、基板8上全体に均一な膜厚および膜質を有する半導体薄膜を形成させることができる。
〔第2実施形態〕
本発明に係る薄膜製造装置の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係る薄膜製造装置は、放電電極3a〜3jのうち、その配列方向において最も外側に位置する放電電極3a,3jの電気特性が、その他の放電電極3b〜3iの電気特性と異なるように構成されているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
放電電極3a,3jの電気特性を、その他の放電電極3b〜3iの電気特性と異ならせるには、放電電極3b〜3iの幅よりも大きいまたは小さい幅を有する放電電極を放電電極3a,3jの代わりに用いたり、図3または図4に示す給電回路における回路パラメータ(マッチングボックスの定数、コイルのインダクタンス、(L字型の)同軸給電部12a,12b(図4参照)の幅や個数等)を変更すればよい。
本実施形態に係る薄膜製造装置によれば、放電電極3a〜3jのうち、その配列方向において最も外側に位置する放電電極3a,3jの電気特性が個別に制御され、基板8の両側端部における境界条件(原料ガスの流量、原料ガスの分布、相互インダクタンス等)が、基板8の中央部における境界条件により近づくこととなるので、基板8上全体により均一な膜厚および膜質を有する半導体薄膜を形成させることができる。
〔第3実施形態〕
本発明に係る薄膜製造装置の第3実施形態について、図6を参照して説明する。
図6は、本実施形態に係る放電電極、基板および対向電極を上方から見た平面図である。
本実施形態に係る薄膜製造装置61は、一つのガス供給系G1の代わりに、二つのガス供給系G2,G3を備えているという点で上述した実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
図6に示すように、第1のガス供給系G2は、放電電極3a〜3jのうち、その配列方向において最も外側に位置する放電電極3a,3jにそれぞれ接続されており、第2のガス供給系G3は、放電電極3a,3j以外の放電電極、すなわち、放電電極3b〜3iに接続されている。
本実施形態に係る薄膜製造装置61によれば、放電電極3a〜3jのうち、その配列方向において最も外側に位置する放電電極3a,3jには、第1のガス供給系G2を介して原料ガスが供給され、その他の放電電極3b〜3iには、第2のガス供給系G3を介して原料ガスが供給されるようになっており、放電電極3a,3jのガス条件(原料ガスの流量、原料ガスの組成等)が個別に制御され、基板8の両側端部における境界条件(原料ガスの流量、原料ガスの分布、相互インダクタンス等)が、基板8の中央部における境界条件により近づくこととなるので、基板8上全体により均一な膜厚および膜質を有する半導体薄膜を形成させることができる。
〔第4実施形態〕
本発明に係る薄膜製造装置の第4実施形態について、図7を参照して説明する。
図7は、本実施形態に係る放電電極、基板および対向電極を上方から見た平面図である。
本実施形態に係る薄膜製造装置71には、対向電極2の表面(保持手段(図示せず)により基板8が保持される側の面)上で、製膜室6内で処理し得る基板8の最大幅よりも外側(すなわち、放電電極3a,3jと向き合う(対向する)位置)に、第1のギャップ調整部材72がそれぞれ設けられているという点で上述した実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
図7に示すように、第1のギャップ調整部材72は、基板8と同程度の板厚を有する薄板状の部材である。すなわち、第1のギャップ調整部材72の板厚は、放電電極3b〜3iの表面(基板8と対向する側の面)と基板8の表面(放電電極3b〜3iと対向する側の面)との間のギャップ(隙間)と、放電電極3a,3jの表面(第1のギャップ調整部材72と対向する側の面)と第1のギャップ調整部材72の表面(放電電極3a,3jと対向する側の面)との間のギャップ(隙間)とが、同程度となるように設定されている。
本実施形態に係る薄膜製造装置71によれば、第1のギャップ調整部材72により、放電電極3b〜3iの表面と基板8の表面との間のギャップと、放電電極3a,3jの表面と第1のギャップ調整部材72の表面との間のギャップとが略同じになり、基板8の両側端部における境界条件(原料ガスの流量、原料ガスの分布、相互インダクタンス等)が、基板8の中央部における境界条件により近づくこととなるので、基板8上全体により均一な膜厚および膜質を有する半導体薄膜を形成させることができる。
〔第5実施形態〕
本発明に係る薄膜製造装置の第5実施形態について、図8を参照して説明する。
図8は、本実施形態に係る放電電極、基板および対向電極を側方から見た側面図である。
本実施形態に係る薄膜製造装置81には、対向電極2の表面(保持手段(図示せず)により基板8が保持される側の面)上で、製膜室6内で処理し得る基板8の最大高さ(放電電極3a〜3jの長手方向の寸法)よりも外側(すなわち、放電電極3a〜3jの上端部および下端部と向き合う(対向する)位置)に、第2のギャップ調整部材82がそれぞれ設けられているという点で上述した実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
図8に示すように、第2のギャップ調整部材82は、基板8と同程度の板厚を有する薄板状の部材である。すなわち、第2のギャップ調整部材82の板厚は、放電電極3b〜3iの中央部(上端部および下端部を除く部分)の表面(基板8と対向する側の面)と基板8の表面(放電電極3b〜3iの中央部と対向する側の面)との間のギャップ(隙間)と、放電電極3b〜3iの上端部および下端部の表面(第2のギャップ調整部材82と対向する側の面)と第2のギャップ調整部材82の表面(放電電極3b〜3iの上端部および下端部と対向する側の面)との間のギャップ(隙間)とが、同程度となるように設定されている。
本実施形態に係る薄膜製造装置81によれば、第2のギャップ調整部材82により、放電電極3b〜3iの中央部の表面と基板8の表面との間のギャップと、放電電極3b〜3iの上端部および下端部の表面と第2のギャップ調整部材82の表面との間のギャップとが略同じになり、基板8の上端部および下端部における境界条件(原料ガスの流量、原料ガスの分布、相互インダクタンス等)が、基板8の中央部における境界条件により近づくこととなるので、基板8上全体により均一な膜厚および膜質を有する半導体薄膜を形成させることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、適宜必要に応じて組合せ実施、変形実施、および変更実施することができる。
本発明の第1実施形態に係る薄膜製造装置の構成を示す概略図であり、薄膜製造装置の側方から見た図である。 図1の薄膜製造装置の構成の一部を示す部分斜視図である。 図1の複数の放電電極に対する電力の供給を説明する概略図である。 図3の放電電極に対する電力の供給を説明する詳細図である。 図1の放電電極、基板および対向電極を上方から見た平面図である。 本発明の第3実施形態に係る薄膜製造装置の放電電極、基板および対向電極を上方から見た平面図である。 本発明の第4実施形態に係る薄膜製造装置の放電電極、基板および対向電極を上方から見た平面図である。 本発明の第5実施形態に係る薄膜製造装置の放電電極、基板および対向電極を側方から見た側面図である。
符号の説明
1 薄膜製造装置(真空処理装置)
2 対向電極
3 放電電極
3a 放電電極
3b 放電電極
3c 放電電極
3d 放電電極
3e 放電電極
3f 放電電極
3g 放電電極
3h 放電電極
3i 放電電極
3j 放電電極
8 基板
17a 高周波電源(電源部)
17b 高周波電源(電源部)
53 給電点
54 給電点
61 薄膜製造装置(真空処理装置)
71 薄膜製造装置(真空処理装置)
72 第1のギャップ調整部材
81 薄膜製造装置(真空処理装置)
82 第2のギャップ調整部材
G2 第1のガス供給系
G3 第2のガス供給系

Claims (5)

  1. 電源部から高周波電力が給電点に供給され、対向電極に設置した基板との間にプラズマを形成する複数の放電電極を備え、
    前記放電電極のうち、その配列方向において最も外側に位置する放電電極は、前記対向電極で保持し得る基板の最大幅よりも外側に位置するように設けられていることを特徴とする真空処理装置。
  2. 前記放電電極のうち、その配列方向において最も外側に位置する放電電極の電気特性が、その他の放電電極の電気特性と異なるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の真空処理装置。
  3. 前記放電電極のうち、その配列方向において最も外側に位置する放電電極は、第1のガス供給系に接続されており、その他の放電電極は、第2のガス供給系に接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の真空処理装置。
  4. 前記対向電極の表面上で、前記放電電極のうち、その配列方向において最も外側に位置する放電電極と向き合う位置に、第1のギャップ調整部材がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の真空処理装置。
  5. 前記対向電極の表面上で、前記放電電極の上端部および下端部と向き合う位置に、第2のギャップ調整部材がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の真空処理装置。
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