JP2009065023A - 真空処理装置、真空処理装置の給電装置、製膜方法、および製膜時における給電方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 電源部17から高周波電力が給電点53,54に供給され、対向電極に設置した基板との間にプラズマを形成する放電電極3aと、放電電極3aに供給される高周波電力の位相および振幅を、給電点53,54のそれぞれにおいて調節する複数の整合器13at,13abと、を備え、整合器13at,13abのインピーダンスは、給電点53,54間における高周波電力の位相差に基づいて調節されることを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
そのため、高品質なシリコン薄膜を高速で製膜するために、シリコン薄膜の製膜条件を、高ガス圧(1kPaより高い圧力)化、印加する高周波電力の高周波数化、電極と基板との間の距離の狭ギャップ化する傾向にある。
上述の位相変調方式は、1つの電極に複数の電極点を設け、各給電点に給電する高周波の位相差を時間的に変化させるものである(例えば、特許文献1参照。)。
本発明の真空処理装置は、電源部から高周波電力が給電点に供給され、対向電極に設置した基板との間にプラズマを形成する放電電極と、該放電電極に供給される高周波電力の位相および振幅を、前記給電点のそれぞれにおいて調節する複数の整合器と、を備え、前記整合器のインピーダンスは、前記給電点間における前記高周波電力の位相差に基づいて調節されることを特徴とする。
そのため、高周波電力の利用効率や給電効率が向上するとともに、放電電極と基板との間の放電安定性が向上する。
つまり、自動調節する方法では、複数の整合器の間で干渉が発生し、放電電極における高周波電力の反射が確実に抑制されない恐れがあるが、予め、給電点間における高周波電力の位相差に対応して、放電電極における高周波電力の反射が抑制される位相調節部の設定値および振幅調節部の設定値を定めておくことにより、確実に、放電電極における高周波電力の反射が抑制される。
つまり、設定値の変更速度が速く、かつ変更幅の狭い第2位相調節部および第2振幅調節部を用いて、位相変調に対する整合器のインピーダンスの値の追従を行うことで、追従性がよくなる。一方で、追従性が要求されない場合には、第1位相調節部および第1振幅調節部を用いることで、第2位相調節部および第2振幅調節部では対応できない程、設定値の変更幅が広い場合にも対応できる。
さらに、複数の放電電極と基板との間における放電分布の均一化が図られる。
つまり、整合回路の切り替えは、位相調節部および振幅調節部の設定値変更よりも動作時間が短いスイッチング素子などの素子を用いて実現される。そのため、整合回路を切り替えることにより、短い時間で整合器のインピーダンスの値を調節することができる。
以下、本発明の第1の実施形態について図1から図8を参照して説明する。
図1は、本実施形態の薄膜製造装置の構成を示す概略図であり、薄膜製造装置の側面から見た図である。
なお、本図において、ガス供給に関する構成は省略している。
製膜室6を傾けて保持することで、対向電極2における基板8における製膜処理面の法線が、x方向に対して角度αだけ上(z方向)に向く。このように基板8を垂直から僅かに傾けることは、装置の設置スペースの増加を抑えながら基板8の自重を利用して少ない手間で基板8を保持することができ、更に基板8と対向電極2の密着性を向上して基板8の温度分布と電位分布とを均一化することができて好ましい。
対向電極2は、放電電極3に対向する電極(例えば接地側電極)となる。対向電極2は、一方の面が均熱板5の表面と密接し、製膜時に他方の面が基板8の表面と密接する。
上述の熱媒体は非導電性媒体であり、水素やヘリウムなどの高熱伝導性ガス、フッ素系不活性液体、不活性オイル、及び純水等が熱媒体として使用できる。中でも150℃から250℃の範囲でも圧力が上がらずに制御が容易であることから、フッ素系不活性液体(例えば商品名:ガルデン、F05など)の使用が好適である。
均熱板保持機構11は、製膜時に均熱板5等を放電電極3に接近させて、基板8を放電電極3から、例えば3mmから10mmの範囲内に位置させることができる。
低真空排気部35は、初めに製膜室6内の気体を排気して、製膜室6内を低真空とする粗引き排気用の真空ポンプである。弁34は、低真空排気部35と製膜室6との経路を開閉する。
本実施形態においては、1つの製膜室6について8個の放電電極3を備えた薄膜製造装置1に適用して説明するが、放電電極3の数は8個よりも多くてもよいし、少なくてもよく、特に限定するものではない。
放電電極3のサイズは、真空中およびプラズマ生成時の高周波波長による定在波の影響が生ずるサイズである。具体的には、放電電極3のサイズをL、波長をλとすると、L>λ/4の関係が成立するサイズであることが望ましい。
放電電極3aの給電点(端部)53側には、整合器13atと、高周波給電伝送路14aと、同軸給電部12aと、熱媒体供給管15aおよび原料ガス配管16aが設けられている。また、給電点(端部)54側には、整合器13abと、高周波給電伝送路14bと、同軸給電部12bと、熱媒体供給管15bおよび原料ガス配管16bが設けられている。
なお、図2においては、図を見やすくするために整合器13at,13ab,13htのみを表示し、他の整合器の表示を省略している。図3においては、放電電極3aについてのみ電力の供給系統を示している。
分配器19と給電点53との間には、分配器19側から順に、位相器20、増幅器21aおよび整合器13atが配置されている。一方、分配器19と給電点54との間には、分配器19側から順に、増幅器21bおよび整合器13abが配置されている。
なお、放電電極3b〜3hについても、放電電極3aと同様に分配器19などが配置されている。
増幅器21a,21bは、それぞれ高周波電源17から給電点53および給電点54に供給される高周波電力の振幅を制御するものであり、制御部22におり制御されるものである。なお、増幅器21a,21bの構成としては、公知の構成を用いることができ、特に限定するものではない。
制御部22における整合器13at〜13ht,13ab〜13hbのインピーダンスの値の制御については、下記の薄膜製造装置1における給電方法の説明において説明する。
具体的には、高周波電源17から分配器19、位相器20、高周波給電伝送路14a、増幅器21a、整合器13at〜13ht、同軸給電部12aの順に介して放電電極3a〜3hの給電点53にそれぞれ高周波電力が供給される。同様に、高周波電源17から分配器19、高周波給電伝送路14b、増幅器21b、整合器13ab〜13hb、同軸給電部12bの順に介して放電電極3a〜3hの給電点54にそれぞれ高周波電力が供給される。
同軸給電部12aと同軸給電部12bとは、図4に示すように、ループ回路20により電気的に接続されている。ループ回路20を構成するものとしては、例えば同軸ケーブルなどを挙げることができるが、これに限定するものではない。
放電電極3aは、複数のショートバー21およびアースバー22を介して防着板4と電気的に接続され、防着板4は接地されている。
対向電極2は放電電極3aに対向して設けられ、対向電極2は接地されている。
なお、図4では、放電電極3aについてのみ示しているが、放電電極3b〜3hについても同様に、ループ回路20などが設けられている。
整合器13atには、図5に示すように、高周波電力の周波数を調整する位相調節コンデンサ(位相調節部)23Tおよびコイル24と、高周波電力の振幅を調整する振幅調節コンデンサ(振幅調節部)25Mと、が設けられている。
位相調節コンデンサ23Tおよび振幅調節コンデンサ25Mとしては、モータなどの駆動源により容量が調節されるものであってもよいし、電子的に容量が調節されるものであってもよく、特に限定するものではない。
熱媒体は上述のように、下側の整合器13ab〜13hbから上側の整合器13at〜13htへ向って流されることが好ましい。このように流すことで滞留箇所や未到達の箇所が発生することなく、熱媒体を放電電極3内に行き渡らせることができるからである。
さらに、複数の整合器をシリーズに繋いでもよく、特に限定するものではない。
なお、以下では説明の容易化のため、放電電極3aおける給電方法について説明するが、他の放電電極3b〜3hについても同様に給電されている。
位相器20による高周波電力の位相調整は、制御部22から出力される制御信号に基づいて行われる。
位相器20により、給電点53に供給される高周波電力の位相が調整される(位相差制御ステップ)。言い換えると位相が変調されるため、図6に示すように、給電点53に供給される高周波電力と、給電点54に供給される高周波電力との間には位相差(以下、給電点間位相差と表記する。)が生じる。制御部22は、時間の経過とともに給電点間位相差が変化するように制御を行う。
図6に示す例では、時間の経過に比例して給電点間位相差が変化する場合であって、時刻t11において給電点間位相差が極大となる場合を示している。
制御部22による整合器設定値の制御は、図6および図7に示すように、給電点間位相差と対応して行われる。具体的には、給電点間位相差と同様に、時間の経過に比例して整合器設定値が変化し、時刻t11において整合器設定値が極大となるように制御される。
上述の連続データは、近似式から算出された給電点間位相差およびそれに対する最適な整合器設定値であってもよいし、実際に試験運転などにより得られた給電点間位相差およびそれに対する最適な整合器設定値であってもよい。
整合器3at,3abにおける整合器設定値が、給電点間位相差にともなって最適に調節されると、図8に示すように、放電電極3aにおける高周波電力の反射が略ゼロ、または、反射による影響が無視できる値となる。その結果、給電効率および放電安定性が向上する。
このように高周波電力の電力を調節することで、放電電極3aにおける高周波電力の反射の低減と、放電電極3aと基板8との間における放電の均一性とを両立することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について図9および図10を参照して説明する。
本実施形態の薄膜製造装置の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、整合器の構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図9および図10を用いて整合器の構成のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図9は、本実施形態に係る薄膜製造装置の整合器の構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
給電装置109には、高周波電力を供給する高周波電源17と、高周波電力を放電電極3に供給する同軸給電部12a,12bと、整合器113at〜113ht,113ab〜113hbと、が設けられている。
なお、図9においては説明の容易化のため、整合器113atのみを図示している。以後は、整合器113atについて説明するが、その他の整合器113bt〜113ht,113ab〜113hbについても同様な構成が設けられている。
なお、第2位相調節コンデンサ123TBの容量Ct、および、第2振幅調節コンデンサ125MBの容量Cmの変化幅や、変化範囲は、給電点間位相差の変化に対応できる範囲等になっている。
なお、以下では説明の容易化のため、放電電極3aおける給電方法について説明するが、他の放電電極3b〜3hについても同様に給電されている。
整合器103atにおいて、給電点間位相差に対応して整合器設定値を調節する場合には、第2位相調節コンデンサ123TBの容量Ct、および、第2振幅調節コンデンサ125MBの容量Cmが調節される。
第2位相調節コンデンサ123TBの容量Ct、および、第2振幅調節コンデンサ125MBの容量Cmの調節方法は、第1の実施形態における調節方法と同様であるので、その説明を省略する。
さらに、放電電極3aと高周波電源17との間に複数の整合器を配置してもよく、特に限定するものではない。
なお、上述の実施形態のように、第1位相調節コンデンサ123TAおよび第1振幅調節コンデンサ125MAに対して、第2位相調節コンデンサ123TBおよび第2振幅調節コンデンサ125MBがそれぞれ並列に配置されていてもよいし、図10に示すように、第1位相調節コンデンサ123TAに対して第2位相調節コンデンサ123TBが直列に配置され、第1振幅調節コンデンサ125MAに対して第2振幅調節コンデンサ125MBが直列に配置されていてもよく、特に限定するものではない。
次に、本発明の第3の実施形態について図11から図14を参照して説明する。
本実施形態の薄膜製造装置の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、整合器の構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図11から図14を用いて整合器の構成のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図11は、本実施形態に係る薄膜製造装置の整合器の構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
給電装置209には、高周波電力を供給する高周波電源17と、高周波電力を放電電極3に供給する同軸給電部12a,12bと、整合器213at〜213ht,213ab〜213hbと、が設けられている。
なお、図11においては説明の容易化のため、整合器213atのみを図示している。以後は、整合器213atについて説明するが、その他の整合器213bt〜213ht,213ab〜213hbについても同様な構成が設けられている。
なお、スイッチ部226としては、公知のスイッチ素子を用いることができ、特に限定するものではない。
なお、以下では説明の容易化のため、放電電極3aおける給電方法について説明するが、他の放電電極3b〜3hについても同様に給電されている。
放電電極3aに供給される高周波電力は、第1の実施形態と同様に、給電点間位相差が時間とともに変調される(図12参照。)。
このとき同時に、整合器213atは、制御部22により、給電点間位相差に基づいて整合器設定値が図13に示すように調節される。例えば、給電点間位相差が0°から30°までは、整合器213atの整合器設定値は、整合回路S1の整合器設定値とされ、30°から60°までは、整合回路S2の整合器設定値とされ、60°から90°までは、整合回路S3の整合器設定値とされる。
その後、時刻t21からt22までは、スイッチ部226と整合回路S2との接続に切り替えられ、整合器213atの整合器設定値は、整合回路S2の整合器設定値となる。
さらに、時刻t22からt23までは、スイッチ部226と整合回路s3との接続に切り替えられ、整合器213atの整合器設定値は、整合回路S3の整合器設定値となる。
このように整合回路S1,S2,S3を切り替えることにより、整合器設定値を離散的に変更している。
整合器設定値の設定は、位相調節コンデンサ23Tの容量Ctおよび振幅調節コンデンサ25Mの容量Cmの値を調節することにより行われる。
上述のように整合器213atの整合器設定値が制御されると、放電電極3aにおける高周波電力の反射パワーは図14に示すような時間変化を示す。
つまり、図14に示す例では、整合器213atにおける整合回路S1,S2,S3が切り替えられた直後は、整合器213atの整合器設定値は、給電点間位相差に対して最適な値であり、反射パワーは略ゼロとなっている。そこから時間が経過すると、給電点間位相差が変調するため、反射パワーが徐々に上昇する。
そして、給電点間位相差が所定量だけ変調すると、整合回路が切り替えられ、再び反射パワーは略ゼロとなる。
次に、本発明の第4の実施形態について図15から図18を参照して説明する。
本実施形態の薄膜製造装置の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、整合器設定値の制御方法が異なっている。よって、本実施形態においては、図15から図18を用いて整合器設定値の制御方法のみを説明し、その他の構成要素などの説明を省略する。
図15は、本実施形態に係る薄膜製造装置の給電装置の構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
給電装置309には、高周波電力を供給する高周波電源317と、高周波電力を放電電極3に供給する同軸給電部12a,12bと、整合器13at〜13ht,13ab〜13hbと、が設けられている。
なお、図15においては説明の容易化のため、整合器13atおよび整合器13abのみを図示している。以後は、整合器13atおよび整合器13abについて説明するが、その他の整合器13bt〜13ht,13bb〜13hbについても同様な構成が設けられている。
なお、以下では説明の容易化のため、放電電極3aおける給電方法について説明するが、他の放電電極3b〜3hについても同様に給電されている。
高周波電源317は、図18に示すように、時刻0からt31まで、t32からt33まで、t34からt35までの期間は、高周波電力を放電電極3aに供給し(供給期間T1)、時刻t31からt32まで、t33からt34までの期間は、高周波電力の供給を停止している(停止期間T2)。
高周波電源317の状態は制御部22に入力され、制御部22は、給電点間位相差および高周波電源317の状態に基づいて整合器設定値を調節する制御信号を出力する。
具体的には、整合器13atの整合器設定値は、時刻0からt31までの間は、同時刻の給電点間位相差に対応した値とされ、その後の時刻t31からt32までの間に、次ぎの整合器設定値に向けてその値が調節される。同様にして、時刻t32からt33までの間は、同時刻の給電点間位相差に対応した値とされ、その後の時刻t33からt34までの間に、次ぎの整合器設定値に向けてその値が調節される。以後、同様な制御が繰りかえされる。
次に、本発明の第5の実施形態について図19から図25を参照して説明する。
本実施形態の薄膜製造装置の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、整合器設定値の制御方法が異なっている。よって、本実施形態においては、図19から図25を用いて整合器設定値の制御方法のみを説明し、その他の構成要素などの説明を省略する。
図19は、本実施形態に係る薄膜製造装置の給電装置の構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
給電装置409には、高周波電力を供給する高周波電源417と、高周波電力を放電電極3に供給する同軸給電部12a,12bと、整合器13at〜13ht,13ab〜13hbと、が設けられている。
なお、以下では説明の容易化のため、放電電極3a,3bおける給電方法について説明するが、他の放電電極3c〜3hについても同様に給電されている。
高周波電源417は、図22に示すように、時刻0からt41まで、t42からt43まで、t44からt45までの期間は、放電電極3aに高周波電力を供給し(供給期間Ta1)、時刻t41からt42まで、t43からt44までの期間は、高周波電力の供給を停止している(停止期間Ta2)。
一方、高周波電源417は、図25に示すように、時刻t41からt42まで、t43からt44までの期間は、放電電極3bに高周波電力を供給し(供給期間Tb1)、時刻0からt41まで、t42からt43まで、t44からt45までの期間は、高周波電力の供給を停止している(停止期間Tb2)。
同様にして、時刻t42からt43までの間に、次ぎの整合器設定値に向けてその値が調節され、その後の時刻t43からt44までの間は、同時刻の給電点間位相差に対応した値とされる。以後、同様な制御が繰りかえされる。
さらに、複数の放電電極3a〜3hと基板8との間における放電分布の均一化を両立させることができる。
しかしながら、本実施形態の薄膜製造装置401であれば、数の放電電極3a〜3hにおける高周波電力の反射の発生の抑制と、放電分布の均一化とを両立させることができる。
2 対向電極
3 放電電極
8 基板
9,109,309,409 給電装置
17,317,417 高周波電源(電源部)
13at〜13ht,13ab〜13hb、113at〜113ht,113ab〜113hb、213at〜213ht,213ab〜213hb 整合器
23T 位相調節コンデンサ(位相調節部)
25M 振幅調節コンデンサ(振幅調節部)
53,54 給電点
123TA 第1位相調節コンデンサ(第1位相調節部)
123TB 第2位相調節コンデンサ(第2位相調節部)
125MA 第1振幅調節コンデンサ(第1振幅調節部)
125MB 第2振幅調節コンデンサ(第2振幅調節部)
S1,S2,S3 整合回路
T1 供給期間
T2 停止期間
Claims (11)
- 電源部から高周波電力が給電点に供給され、対向電極に設置した基板との間にプラズマを形成する放電電極と、
該放電電極に供給される高周波電力の位相および振幅を、前記給電点のそれぞれにおいて調節する複数の整合器と、を備え、
前記整合器のインピーダンスは、前記給電点間における前記高周波電力の位相差に基づいて調節されることを特徴とする真空処理装置。 - 前記複数の給電点に供給される高周波電力の電力は、前記給電点間における前記高周波電力の位相差に基づいて、前記給電点ごとに調節されることを特徴とする請求項1記載の真空処理装置。
- 前記整合器には、前記放電電極に供給される前記高周波電力の位相を設定値に調節する位相調節部と、前記高周波電力の振幅を設定値に調節する振幅調節部と、が設けられ、
前記整合器のインピーダンスは、前記位相調節部および前記振幅調節部の少なくとも一方の前記設定値を制御することにより調節されることを特徴とする請求項1または2に記載の真空処理装置。 - 前記給電点間における前記高周波電力の位相差に対応する前記位相調節部の設定値と、前記振幅調節部の設定値とは、予め定められていることを特徴とする請求項3記載の真空処理装置。
- 前記位相調節部には、前記設定値の変更速度が遅く、かつ変更幅の広い第1位相調節部と、前記設定値の変更速度が速く、かつ変更幅の狭い第2位相調節部と、が設けられ、
前記振幅調節部には、前記設定値の変更速度が遅く、かつ変更幅の広い第1振幅調節部と、前記設定値の変更速度が速く、かつ変更幅の狭い第2振幅調節部と、が設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の真空処理装置。 - 前記高周波電力は、電力が供給される供給期間と、供給が停止される停止期間とを繰り返しながら供給され、
前記位相調節部および前記振幅調節部の少なくとも一方は、前記停止期間の間に前記設定値が変更されることを特徴とする請求項5記載の真空処理装置。 - 前記放電電極は複数設けられ、
隣接する前記放電電極の一方の放電電極に前記高周波電力が供給されている間は、他方の放電電極への前記高周波電力の供給は停止され、
前記一方の放電電極への前記高周波電力の供給が停止されている間は、前記他の放電電極に前記高周波電力は供給されていることを特徴とする請求項6記載の真空処理装置。 - 前記整合器には、前記放電電極に供給される前記高周波電力の位相を調節する位相調節部と、前記高周波電力の振幅を調節する振幅調節部とからなる整合回路が複数設けられ、
前記整合器のインピーダンスは、前記整合回路を切り替えることにより調節されることを特徴とする請求項1または2に記載の真空処理装置。 - 高周波電力を放電電極の給電点に供給する電源部と、
前記放電電極に供給される高周波電力の位相および振幅を、前記給電点のそれぞれにおいて調節する複数の整合器と、が設けられ、
前記給電点間における前記高周波電力の位相差に基づいて、前記整合器のインピーダンスが調節されることを特徴とする真空処理装置の給電装置。 - 対向電極に設置した基板との間にプラズマを形成する放電電極に設けられた複数の給電点に供給された高周波電力の位相差であって、前記複数の給電点間における位相差を制御する位相差制御ステップと、
前記複数の給電点に供給される高周波電力の位相および振幅を、それぞれ調節する複数の整合器のインピーダンスを調節するインピーダンス調節ステップと、
を有することを特徴とする製膜方法。 - 放電電極に設けられた複数の給電点に供給される高周波電力における位相差であって、前記複数の給電点間における位相差を制御する位相差制御ステップと、
前記複数の給電点に供給される高周波電力の位相および振幅を、それぞれ調節する複数の整合器のインピーダンスを調節するインピーダンス調節ステップと、
を有することを特徴とする製膜時における給電方法。
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JP2005113178A (ja) * | 2003-10-03 | 2005-04-28 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | プラズマ化学蒸着装置、プラズマ発生方法、プラズマ化学蒸着方法 |
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2007
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Patent Citations (1)
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JP2005113178A (ja) * | 2003-10-03 | 2005-04-28 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | プラズマ化学蒸着装置、プラズマ発生方法、プラズマ化学蒸着方法 |
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JP2020107487A (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-09 | 株式会社ダイヘン | インピーダンス整合装置及びインピーダンス整合方法 |
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