JP2010123505A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP2010123505A
JP2010123505A JP2008298238A JP2008298238A JP2010123505A JP 2010123505 A JP2010123505 A JP 2010123505A JP 2008298238 A JP2008298238 A JP 2008298238A JP 2008298238 A JP2008298238 A JP 2008298238A JP 2010123505 A JP2010123505 A JP 2010123505A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output voltage
fuel cell
voltage
power
consuming device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008298238A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5370726B2 (ja
Inventor
Kenji Mayahara
健司 馬屋原
Hiroaki Mori
裕晃 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2008298238A priority Critical patent/JP5370726B2/ja
Publication of JP2010123505A publication Critical patent/JP2010123505A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5370726B2 publication Critical patent/JP5370726B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

【課題】燃料電池に意図しない余剰電力が発生することを抑制する。
【解決手段】FC用コンバータ3は、燃料電池2から入力された直流電圧を昇圧して電力消費装置側であるトラクションインバータ6に出力する。Bat用コンバータ5は、バッテリ4から入力された直流電圧を調整(昇圧)して電力消費装置側であるトラクションインバータ6に出力し、燃料電池2またはトラクションモータ7から入力された直流電圧を調整(降圧)してバッテリ4に出力する。制御部8は、トラクションインバータ6から供給されるトラクションモータ7への出力電圧が、燃料電池2の出力電圧以上かつバッテリ4の出力電圧以上となるように、トラクションインバータ6の入力側の電圧を制御する負荷電圧制御処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
動力源として燃料電池とバッテリを搭載する燃料電池システムでは、運転状態に応じて燃料電池とバッテリからの出力を制御することで運転効率の向上を図っている。下記特許文献1には、燃料電池用のコンバータとバッテリ用のコンバータとを備えたものが開示されている。この燃料電池システムでは、モータに安定して電力を供給するために、二つのコンバータを協調して動作させている。
特開2007−209161号公報
ところで、燃料電池システムに設けられるバッテリ用のコンバータには、モータへの目標出力電圧とバッテリの出力電圧との差が所定の電圧差未満になると、バッテリの出力電圧をモータへの目標出力電圧にまで昇圧することができないという特性を有するものがある。このようなバッテリ用のコンバータを有する燃料電池システムにおいて上述したようにバッテリの出力電圧を昇圧できない状態に移行した場合には、燃料電池用のコンバータにおける昇圧を停止させるとともに、モータへの出力電圧をバッテリの出力電圧に低下させる制御が行われる。ところが、このような制御を行うと、本来はモータへの出力電圧よりも小さいはずの燃料電池の出力電圧が、モータへの出力電圧よりも大きくなることが起こり得る。このような場合には、意図しない余剰の電力が燃料電池に発生してしまい、この余剰電力がバッテリに充電され、バッテリが過充電により破綻してしまうことも考えられる。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、意図しない余剰電力が燃料電池に発生することを抑制することができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係る燃料電池システムは、燃料ガスおよび酸化ガスの供給を受けて当該燃料ガスおよび酸化ガスの電気化学反応により発電する燃料電池と、前記燃料電池の発電電力を充電可能な畜電部と、前記燃料電池および前記畜電部からの電力を消費する電力消費装置と、前記燃料電池と前記電力消費装置との間に配置される第一の電圧変換部と、前記畜電部と前記電力消費装置との間に配置される第二の電圧変換部と、前記電力消費装置への出力電圧を、前記燃料電池の出力電圧以上かつ前記畜電部の出力電圧以上に制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、電力消費装置への出力電圧は、燃料電池の出力電圧以上であって、かつ畜電部の出力電圧以上に制御されるため、燃料電池の出力電圧を電力消費装置への出力電圧以下に維持することができる。
上記燃料電池システムにおいて、上記制御手段は、前記電力消費装置からの要求発電量と、前記畜電部の出力電圧とを用いて、前記畜電部から前記電力消費装置への可能出力電圧を算出し、当該可能出力電圧が前記燃料電池の出力電圧以下である場合には、前記電力消費装置への出力電圧として前記燃料電池の出力電圧を設定し、前記可能出力電圧が前記燃料電池の出力電圧よりも大きい場合には、前記電力消費装置への出力電圧として前記可能出力電圧を設定することとしてもよい。
このようにすることで、畜電部から電力消費装置側に出力可能な可能出力電圧が、燃料電池の出力電圧以下である場合には、電力消費装置への出力電圧として燃料電池の出力電圧が設定され、上記可能出力電圧が燃料電池の出力電圧よりも大きい場合には、電力消費装置への出力電圧として上記可能出力電圧が設定されるため、電力消費装置への出力電圧が燃料電池の出力電圧未満になることを回避することができる。
上記燃料電池システムにおいて、上記制御手段は、前記電力消費装置からの要求発電量と、前記畜電部の出力電圧とを用いて、前記畜電部から前記電力消費装置への可能出力電圧を算出し、当該可能出力電圧が前記燃料電池の開回路電圧以下である場合には、前記電力消費装置への出力電圧として前記燃料電池の開回路電圧を設定し、前記可能出力電圧が前記燃料電池の開回路電圧よりも大きい場合には、前記電力消費装置への出力電圧として前記可能出力電圧を設定することとしてもよい。
このようにすることで、畜電部から電力消費装置への可能出力電圧が、燃料電池の開回路電圧以下である場合には、電力消費装置への出力電圧として燃料電池の開回路電圧が設定され、上記可能出力電圧が燃料電池の開回路電圧よりも大きい場合には、電力消費装置への出力電圧として上記可能出力電圧が設定されるため、電力消費装置への出力電圧が燃料電池の開回路電圧未満になることを回避することができる。ここで、燃料電池の開回路電圧は、燃料電池の最大電圧であるため、電力消費装置への出力電圧が燃料電池の開回路電圧以上であれば、電力消費装置への出力電圧が燃料電池の出力電圧未満になることはない。
上記燃料電池システムにおいて、上記制御手段は、前記電力消費装置からの要求発電量に対応する前記電力消費装置への出力電圧である応答出力電圧を算出し、当該応答出力電圧から前記畜電部の出力電圧を減算した減算値が所定の閾値以上である場合には、前記可能出力電圧として前記応答出力電圧を設定し、前記減算値が所定の閾値未満である場合には、前記可能出力電圧として前記畜電部の出力電圧を設定することとしてもよい。
これにより、畜電部から電力消費装置側に出力可能な可能出力電圧を、第二の電圧変換部の昇圧能力に応じて設定することができる。
上記燃料電池システムにおいて、上記第一の電圧変換部は、昇圧型の電圧変換器であることとしてもよい。
本発明によれば、意図しない余剰電力が燃料電池に発生することを抑制することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る燃料電池システムの好適な実施形態について説明する。実施形態では、本発明に係る燃料電池システムを燃料電池車両(FCHV;Fuel Cell Hybrid Vehicle)の車載発電システムとして用いた場合について説明する。
まず、図1を参照して、実施形態における燃料電池システムの構成について説明する。図1は、実施形態における燃料電池システムを模式的に示した図である。
同図に示すように、燃料電池システム1は、反応ガスである酸化ガスと燃料ガスの電気化学反応により電力を発生する燃料電池2、燃料電池用のDC/DCコンバータ3(第一の電圧変換部、以下「FC用コンバータ」という。)、二次電池としてのバッテリ4(蓄電部)、バッテリ用のDC/DCコンバータ5(第二の電圧変換部、以下「Bat用コンバータ」という。)、負荷としてのトラクションインバータ6およびトラクションモータ7(電力消費装置)、システム全体を統括制御する制御部8(制御手段)とを有する。燃料電池2およびFC用コンバータ3の組と、バッテリ4およびBat用コンバータ5の組は、トラクションインバータ6およびトラクションモータ7に対して並列に接続されている。
燃料電池2は、例えば、高分子電解質型燃料電池であり、多数の単セルを積層したスタック構造となっている。単セルは、イオン交換膜からなる電解質の一方の面に空気極を有し、他方の面に燃料極を有し、さらに空気極および燃料極を両側から挟み込むように一対のセパレータを有する構造となっている。この場合、一方のセパレータの水素ガス通路に水素ガスが供給され、他方のセパレータの酸化ガス通路に酸化ガスが供給され、これらの反応ガスが化学反応することで電力が発生する。
FC用コンバータ3は、直流の電圧変換器であり、燃料電池2から入力された直流電圧を昇圧して電力消費装置側であるトラクションインバータ6に出力する機能を有する。このFC用コンバータ3によって燃料電池2の出力電圧が制御される。FC用コンバータ3の入力側には、燃料電池2の出力電圧を検出する電圧センサV1が設けられ、FC用コンバータ3の出力側には、FC用コンバータ3の出力電圧を検出する電圧センサV2が設けられている。
バッテリ4は、バッテリセルが積層されて一定の高電圧を端子電圧とし、図示しないバッテリコンピュータの制御によって燃料電池2の余剰電力を充電したり補助的に電力を供給したりすることが可能になっている。バッテリ4とBat用コンバータ5との間には、バッテリ4の出力電圧を検出する電圧センサV3が設けられている。
Bat用コンバータ5は、直流の電圧変換器であり、バッテリ4から入力された直流電圧を調整(昇圧)して電力消費装置側であるトラクションインバータ6に出力する機能と、燃料電池2またはトラクションモータ7から入力された直流電圧を調整(降圧)してバッテリ4に出力する機能と、を有する。このようなBat用コンバータ5の機能により、バッテリ4の充放電が実現される。
トラクションインバータ6は、直流電流を三相交流に変換し、トラクションモータ7に供給する。トラクションモータ7は、例えば三相交流モータであり、燃料電池システム1が搭載される燃料電池車両の主動力源を構成する。
制御部8は、燃料電池車両に設けられた加速操作部材(例えば、アクセル)の操作量を検出し、加速要求値(例えば、トラクションモータ7等の電力消費装置からの要求発電量)等の制御情報を受けて、システム内の各種機器の動作を制御する。なお、電力消費装置には、トラクションモータ7の他に、例えば、燃料電池2を作動させるために必要な補機装置、車両の走行に関与する各種装置(変速機、車輪制御装置、操舵装置、懸架装置等)で使用されるアクチュエータ、乗員空間の空調装置(エアコン)、照明、オーディオ等が含まれる。
制御部8は、トラクションインバータ6から供給されるトラクションモータ7への出力電圧が、燃料電池2の出力電圧以上かつバッテリ4の出力電圧以上となるように、トラクションインバータ6の入力側の電圧を制御する負荷電圧制御処理を実行する。以下に、制御部8によって実行される負荷電圧制御処理の具体的な処理内容について説明する。
制御部8は、トラクションモータ7からの要求発電量と、バッテリ4の出力電圧とを用いて、バッテリ4からトラクションモータ7に出力可能な電圧である可能出力電圧を算出する。制御部8は、可能出力電圧が燃料電池2の出力電圧以下であるか否かを判定する。
制御部8は、可能出力電圧が燃料電池2の出力電圧以下である場合には、トラクションモータ7への出力電圧として燃料電池2の出力電圧を設定する。制御部8は、可能出力電圧が燃料電池2の出力電圧よりも大きい場合には、トラクションモータ7への出力電圧として可能出力電圧を設定する。
これにより、トラクションモータ7への出力電圧は、燃料電池2の出力電圧以上に維持される。また、トラクションモータ7への出力電圧は、可能出力電圧以上となり、この可能出力電圧は、バッテリ4の出力電圧以上であるため、トラクションモータ7への出力電圧は、バッテリ4の出力電圧以上に維持される。つまり、トラクションモータ7への出力電圧は、燃料電池2の出力電圧以上かつバッテリ4の出力電圧以上に維持されることになる。
上記可能出力電圧は、例えば、以下のように算出することができる。制御部8は、トラクションモータ7からの要求発電量に対する応答としてトラクションモータ7に出力される電圧である応答出力電圧を算出する。制御部8は、応答出力電圧からバッテリ4の出力電圧を減算した値である減算値が所定の閾値以上であるか否かを判定する。この所定の閾値は、Bat用コンバータ5の特性に応じて設定される値であって、例えば、Bat用コンバータ5で昇圧可能な入力電圧と出力電圧との差の下限値が設定される。
制御部8は、減算値が所定の閾値以上である場合には、可能出力電圧として応答出力電圧を設定する。制御部8は、減算値が所定の閾値未満である場合には、可能出力電圧としてバッテリ4の出力電圧を設定する。
ここで、制御部8は、物理的には、例えば、CPUと、メモリと、入出力インターフェースとを有する。メモリは、CPUで処理される制御プログラムや制御データを記憶するROMと、主として制御処理のための各種作業領域として使用されるRAMとを有する。これらの要素は、互いにバスを介して接続されている。入出力インターフェースには、電圧センサ等の各種センサが接続されているとともに、トラクションモータ7等を駆動させるための各種ドライバが接続されている。
CPUは、ROMに記憶された制御プログラムに従って、入出力インターフェースを介して各種センサでの検出結果を受信し、RAM内の各種データ等を用いて処理することで、燃料電池システム1における各種制御処理を実行する。また、CPUは、入出力インターフェースを介して各種ドライバに制御信号を出力することにより、燃料電池システム1全体を制御する。
次に、図2に示すフローチャートを用いて、負荷電圧制御処理について説明する。この負荷電圧制御処理は、例えば、イグニッションキーがONされたときに開始され、運転が終了するまで繰り返し実行される。
最初に、制御部8は、トラクションモータ7からの要求発電量に対する応答としてトラクションモータ7に出力する応答出力電圧を算出する(ステップS101)。
続いて、制御部8は、電圧センサV3を用いてバッテリ4の出力電圧を測定する(ステップS102)。
続いて、制御部8は、上記ステップS101で算出した応答出力電圧から上記ステップS102で測定したバッテリ4の出力電圧を減算した減算値が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS103)。この判定がYESである場合(ステップS103;YES)に、制御部8は、バッテリ4側からの可能出力電圧として、応答出力電圧を設定する(ステップS104)。
一方、ステップS103の判定で減算値が所定の閾値未満であると判定された場合(ステップS103;NO)に、制御部8は、バッテリ4側からの可能出力電圧として、バッテリ4の出力電圧を設定する(ステップS105)。
続いて、制御部8は、電圧センサV1を用いて燃料電池2の出力電圧を測定する(ステップS106)。
続いて、制御部8は、上記ステップS104またはS105で設定した可能出力電圧が、上記ステップS106で測定した燃料電池2の出力電圧以下であるか否かを判定する(ステップS107)。この判定がYESである場合(ステップS107;YES)に、制御部8は、トラクションモータ7への出力電圧として、燃料電池2の出力電圧を設定する(ステップS108)。
一方、ステップS107の判定で可能出力電圧が燃料電池2の出力電圧よりも大きいと判定された場合(ステップS107;NO)に、制御部8は、トラクションモータ7への出力電圧として、可能出力電圧を設定する(ステップS109)。
上述してきたように、本実施形態における燃料電池システム1によれば、バッテリ4からトラクションモータ7側に出力可能な可能出力電圧が、燃料電池2の出力電圧以下である場合には、トラクションモータ7への出力電圧として燃料電池2の出力電圧が設定され、可能出力電圧が燃料電池2の出力電圧よりも大きい場合には、トラクションモータ7への出力電圧として可能出力電圧が設定される。したがって、トラクションモータ7への出力電圧が燃料電池2の出力電圧未満になることを回避することができる。
すなわち、本実施形態における燃料電池システム1によれば、トラクションモータ7への出力電圧を、燃料電池2の出力電圧以上であって、かつバッテリ4の出力電圧以上に制御することができるため、燃料電池2の出力電圧をトラクションモータ7への出力電圧以下に維持させることができ、意図しない余剰電力が燃料電池に発生することを抑制することができる。
なお、上述した実施形態においては、トラクションモータ7への出力電圧を設定する際に、バッテリ4からトラクションモータ7側に出力可能な可能出力電圧と、燃料電池2の出力電圧とを比較しているが、可能出力電圧と比較するのは、燃料電池2の出力電圧には限定されない。例えば、可能出力電圧と、燃料電池2の開回路電圧(Open Circuit Voltage;OCV)とを比較して、トラクションモータ7への出力電圧を設定することとしてもよい。開回路電圧は、燃料電池2に電流を流していない状態(負荷をかけていない状態)における電圧であり、燃料電池2の最大電圧となる。したがって、トラクションモータ7への出力電圧を燃料電池2の開回路電圧以上に制御することで、トラクションモータ7への出力電圧が燃料電池2の出力電圧未満になることを抑制することができる。
本変形例における制御部8は、可能出力電圧が燃料電池2の開回路電圧以下であるか否かを判定する。制御部8は、可能出力電圧が燃料電池2の開回路電圧以下である場合には、トラクションモータ7への出力電圧として燃料電池2の開回路電圧を設定する。制御部8は、可能出力電圧が燃料電池2の開回路電圧よりも大きい場合には、トラクションモータ7への出力電圧として可能出力電圧を設定する。
これにより、トラクションモータ7への出力電圧は、燃料電池2の開回路電圧以上に維持される。また、トラクションモータ7への出力電圧は、可能出力電圧以上となり、この可能出力電圧は、バッテリ4の出力電圧以上であるため、トラクションモータ7への出力電圧は、バッテリ4の出力電圧以上に維持される。つまり、トラクションモータ7への出力電圧は、燃料電池2の開回路電圧以上かつバッテリ4の出力電圧以上に維持されることになる。
また、燃料電池2の開回路電圧は固定値であるため、トラクションモータ7への出力電圧を制御するたびに、燃料電池2の出力電力を測定等する手間を省くことができるため、構成を簡素にすることができる。
次に、図3に示すフローチャートを用いて、本変形例における負荷電圧制御処理について説明する。この負荷電圧制御処理は、例えば、イグニッションキーがONされたときに開始され、運転が終了するまで繰り返し実行される。なお、図3に示すステップS201〜S205までの各処理は、上述した実施形態において説明した図2に示すステップS101〜S105までの各処理とそれぞれ同一であるため、ここでは、図2に示す処理とは異なるステップS206以降の処理について説明することとする。
まず、ステップS204またはS205において可能出力電圧が設定された後に、制御部8は、この可能出力電圧が、燃料電池2の開回路電圧以下であるか否かを判定する(ステップS206)。この判定がYESである場合(ステップS206;YES)に、制御部8は、トラクションモータ7への出力電圧として、燃料電池2の開回路電圧を設定する(ステップS207)。
一方、ステップS206の判定で可能出力電圧が燃料電池2の開回路電圧よりも大きいと判定された場合(ステップS206;NO)に、制御部8は、トラクションモータ7への出力電圧として、当該可能出力電圧を設定する(ステップS208)。
このように、変形例における燃料電池システム1によれば、バッテリ4からトラクションモータ7側に出力可能な可能出力電圧が、燃料電池2の開回路電圧以下である場合には、トラクションモータ7への出力電圧として燃料電池2の開回路電圧が設定され、可能出力電圧が燃料電池2の開回路電圧よりも大きい場合には、トラクションモータ7への出力電圧として可能出力電圧が設定されるため、トラクションモータ7への出力電圧が燃料電池2の開回路電圧未満になることを回避することができる。
すなわち、本変形例における燃料電池システム1によれば、トラクションモータ7への出力電圧を、燃料電池2の最大電圧である開回路電圧以上であって、かつバッテリ4の出力電圧以上に制御することができるため、燃料電池2の出力電圧をトラクションモータ7への出力電圧以下に維持させることができ、燃料電池に意図しない余剰電力が発生することを抑制することができる。
なお、上述した実施形態においては、FC用コンバータとして、昇圧型の電圧変換器を用いているが、これに限定されず、FC用コンバータとして、昇降圧型の電圧変換器を用いることとしてもよい。この場合には、トラクションモータ7への出力電圧として、上述した可能出力電圧が常に設定されることとなる。また、可能出力電圧が燃料電池の出力電圧以下である場合には、FC用コンバータが燃料電池の出力電圧を可能出力電圧に降圧して出力することとなる。これにより、燃料電池の出力電圧がモータへの出力電圧よりも大きくなった場合には、FC用コンバータを用いて、燃料電池の出力電圧をモータへの出力電圧以下に降圧することができるため、燃料電池に意図しない余剰電力が発生した場合であっても、この余剰電力がバッテリに充電されることを防止することができる。
また、上述した実施形態においては、本発明に係る燃料電池システムを燃料電池車両に搭載した場合について説明しているが、燃料電池車両以外の各種移動体(ロボット、船舶、航空機等)にも本発明に係る燃料電池システムを適用することができる。また、本発明に係る燃料電池システムを、建物(住宅、ビル等)用の発電設備として用いられる定置用発電システムに適用することもできる。
実施形態における燃料電池システムの構成を模式的に示す図である。 実施形態における負荷電圧制御処理の流れを説明するためのフローチャートである。 変形例における負荷電圧制御処理の流れを説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…燃料電池システム、2…燃料電池、3…FC用コンバータ、4…バッテリ、5…Bat用コンバータ、6…トラクションインバータ、7…トラクションモータ、8…制御部、V1,V2,V3…電圧センサ。

Claims (5)

  1. 燃料ガスおよび酸化ガスの供給を受けて当該燃料ガスおよび酸化ガスの電気化学反応により発電する燃料電池と、
    前記燃料電池の発電電力を充電可能な畜電部と、
    前記燃料電池および前記畜電部からの電力を消費する電力消費装置と、
    前記燃料電池と前記電力消費装置との間に配置される第一の電圧変換部と、
    前記畜電部と前記電力消費装置との間に配置される第二の電圧変換部と、
    前記電力消費装置への出力電圧を、前記燃料電池の出力電圧以上かつ前記畜電部の出力電圧以上に制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記制御手段は、前記電力消費装置からの要求発電量と、前記畜電部の出力電圧とを用いて、前記畜電部から前記電力消費装置への可能出力電圧を算出し、当該可能出力電圧が前記燃料電池の出力電圧以下である場合には、前記電力消費装置への出力電圧として前記燃料電池の出力電圧を設定し、前記可能出力電圧が前記燃料電池の出力電圧よりも大きい場合には、前記電力消費装置への出力電圧として前記可能出力電圧を設定することを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記制御手段は、前記電力消費装置からの要求発電量と、前記畜電部の出力電圧とを用いて、前記畜電部から前記電力消費装置への可能出力電圧を算出し、当該可能出力電圧が前記燃料電池の開回路電圧以下である場合には、前記電力消費装置への出力電圧として前記燃料電池の開回路電圧を設定し、前記可能出力電圧が前記燃料電池の開回路電圧よりも大きい場合には、前記電力消費装置への出力電圧として前記可能出力電圧を設定することを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  4. 前記制御手段は、前記電力消費装置からの要求発電量に対応する前記電力消費装置への出力電圧である応答出力電圧を算出し、当該応答出力電圧から前記畜電部の出力電圧を減算した減算値が所定の閾値以上である場合には、前記可能出力電圧として前記応答出力電圧を設定し、前記減算値が所定の閾値未満である場合には、前記可能出力電圧として前記畜電部の出力電圧を設定することを特徴とする請求項2または3記載の燃料電池システム。
  5. 前記第一の電圧変換部は、昇圧型の電圧変換器であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
JP2008298238A 2008-11-21 2008-11-21 燃料電池システム Expired - Fee Related JP5370726B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008298238A JP5370726B2 (ja) 2008-11-21 2008-11-21 燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008298238A JP5370726B2 (ja) 2008-11-21 2008-11-21 燃料電池システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010123505A true JP2010123505A (ja) 2010-06-03
JP5370726B2 JP5370726B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=42324656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008298238A Expired - Fee Related JP5370726B2 (ja) 2008-11-21 2008-11-21 燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5370726B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013109860A (ja) * 2011-11-17 2013-06-06 Toyota Motor Corp 燃料電池システム

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006042548A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Hitachi Ltd 系統連系装置
JP2006073503A (ja) * 2004-08-06 2006-03-16 Sanyo Electric Co Ltd 燃料電池システム
JP2006269246A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃料電池システム
JP2006310271A (ja) * 2005-03-30 2006-11-09 Sanyo Electric Co Ltd 燃料電池システム
JP2006310246A (ja) * 2004-08-06 2006-11-09 Sanyo Electric Co Ltd 燃料電池システム
JP2007209161A (ja) * 2006-02-03 2007-08-16 Honda Motor Co Ltd 燃料電池車両の制御方法および燃料電池車両
JP2007318938A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Honda Motor Co Ltd 燃料電池車両の電源システム
JP2008077920A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP2008091319A (ja) * 2006-09-04 2008-04-17 Toyota Motor Corp 燃料電池システム

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006042548A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Hitachi Ltd 系統連系装置
JP2006073503A (ja) * 2004-08-06 2006-03-16 Sanyo Electric Co Ltd 燃料電池システム
JP2006310246A (ja) * 2004-08-06 2006-11-09 Sanyo Electric Co Ltd 燃料電池システム
JP2006269246A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃料電池システム
JP2006310271A (ja) * 2005-03-30 2006-11-09 Sanyo Electric Co Ltd 燃料電池システム
JP2007209161A (ja) * 2006-02-03 2007-08-16 Honda Motor Co Ltd 燃料電池車両の制御方法および燃料電池車両
JP2007318938A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Honda Motor Co Ltd 燃料電池車両の電源システム
JP2008091319A (ja) * 2006-09-04 2008-04-17 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP2008077920A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Toyota Motor Corp 燃料電池システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013109860A (ja) * 2011-11-17 2013-06-06 Toyota Motor Corp 燃料電池システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5370726B2 (ja) 2013-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5354222B2 (ja) 燃料電池システム
JP4345032B2 (ja) 燃料電池システム
US9793558B2 (en) Fuel cell system
KR102119779B1 (ko) 연료전지의 전력 공급 시스템 및 그 제어방법
JP4505767B2 (ja) 燃料電池システム
WO2011021263A1 (ja) 燃料電池システム
CN110834553A (zh) 燃料电池车辆的外部供电系统和供电方法
JP5786952B2 (ja) 燃料電池の出力制御装置
JP5029978B2 (ja) 燃料電池システム
JP4615379B2 (ja) 燃料電池システム
JP5446467B2 (ja) 燃料電池システム
KR20180114973A (ko) 연료전지 전압 제어방법 및 시스템
JP5428526B2 (ja) 燃料電池システム
JP5986977B2 (ja) 電源システム
JP2010288326A (ja) 燃料電池システム
JP5370726B2 (ja) 燃料電池システム
JP2010135258A (ja) 燃料電池システム
JP4941167B2 (ja) 燃料電池の制御装置
JP2010218953A (ja) 燃料電池システム
WO2010146689A1 (ja) 燃料電池システム
JP2010049827A (ja) 燃料電池システム
US20150325896A1 (en) Fuel cell system
JP2011009102A (ja) 燃料電池システム
WO2010137142A1 (ja) 燃料電池システム
JP2010273495A (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130904

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5370726

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees