JP2010123312A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】ハウジング内に型抜き空間を無くして防水性や防塵性を高めることができるように、またランス部をハウジングや端子に形成しないでコネクタを小型化することができるように、さらに端子の円周方向での向きに関係なく端子をハウジングに結合することができるように、コネクタの構成について工夫すること。
【解決手段】ハウジングと、電線の先端に圧着固定される端子と、この端子をハウジングに結合するリテーナから成るコネクタを前提として、次の(イ)〜(ハ)から成るものである。
(イ) 上記リテーナ(2)を上記ハウジング(1)に係止するリテーナ係止手段と、
(ロ) 上記端子(3)を上記リテーナに係止する端子係止手段と、
(ハ) 上記ハウジングと端子を上記リテーナを介して結合すること。
【選択図】図1
【解決手段】ハウジングと、電線の先端に圧着固定される端子と、この端子をハウジングに結合するリテーナから成るコネクタを前提として、次の(イ)〜(ハ)から成るものである。
(イ) 上記リテーナ(2)を上記ハウジング(1)に係止するリテーナ係止手段と、
(ロ) 上記端子(3)を上記リテーナに係止する端子係止手段と、
(ハ) 上記ハウジングと端子を上記リテーナを介して結合すること。
【選択図】図1
Description
本発明は、電線接続用のコネクタに関し、さらに詳しくは、電線の先端部に固定した端子をハウジングに結合するためのリテーナを備える電線接続用のコネクタに関するものである。
電線接続用のコネクタにおいて、電線の先端部に固定した端子をハウジングに結合するとき、ハウジングに形成したランス部と端子に形成した係止部によって結合すること、又はハウジングに形成した係止部と端子に形成したランス部によって結合することは、例えば、実公平2−17418号公報(「コネクタフランジ」、特に、第5図の従来技術のコネクタを参照)、又は特開2008−235050号公報(「コネクタ」)などに提案されているように、既に公知の事項である。
上記従来のコネクタについて、図6を参照しながら具体的に説明する。図6(a)は従来のコネクタの正面図であり、図6(b)及び(c)はその断面図である。
先ず、図6(a)及び(b)に基づいて、ハウジング51に形成されたランス部(係止アーム)53と端子55に形成された係止部57によって、端子55をハウジング51に結合するコネクタについて説明する。
ハウジング51には、端子55が挿入される空間52が4つ形成され、さらにこの空間52内にはランス部53がそれぞれ形成されている。また、ハウジング51の円筒外周部分には、このコネクタの相手側と円周方向での位置決めをする突条58が形成されている。一方、電線56の先端部には端子55が圧着固定され、その中央部分には凹部によって係止部57が形成されている。
先ず、図6(a)及び(b)に基づいて、ハウジング51に形成されたランス部(係止アーム)53と端子55に形成された係止部57によって、端子55をハウジング51に結合するコネクタについて説明する。
ハウジング51には、端子55が挿入される空間52が4つ形成され、さらにこの空間52内にはランス部53がそれぞれ形成されている。また、ハウジング51の円筒外周部分には、このコネクタの相手側と円周方向での位置決めをする突条58が形成されている。一方、電線56の先端部には端子55が圧着固定され、その中央部分には凹部によって係止部57が形成されている。
上記ハウジング51の後方(図6(b)の右側)から4つの空間52にそれぞれ端子55を挿入して行くと、各ランス部53はそれぞれの端子55により外側方向へ押されて撓み、各端子55がストッパー(ハウジング51の前側壁)54に当接すると同時にランス部53が弾性により内側方向へ戻り、端子55の係止部57に係合する。このようにして、それぞれの端子55をハウジング51に結合することができる。
次に、図6(a)及び(c)に基づいて、ハウジング61に形成された係止部63と端子65に形成されたランス部67によって、端子65をハウジング61に結合させるコネクタについて説明する。
ハウジング61には、端子65が挿入される空間62が4つ形成され、さらにこの空間62内には係止部63がそれぞれ形成されている。一方、電線66の先端部には端子65が圧着固定され、その中央部分にはランス部67が形成されている。
上記ハウジング61の後方から4つの空間62にそれぞれ端子65を挿入して行くと、各端子65のランス部67はハウジング61の各係止部63により内側方向へ押されて撓み、各端子65がストッパー(ハウジング61の前側壁)64に当接すると同時にランス部67が弾性により外側方向へ戻り、ハウジング61の係止部63に係合する。このようにして、それぞれの端子65をハウジング61に結合することができる。
ハウジング61には、端子65が挿入される空間62が4つ形成され、さらにこの空間62内には係止部63がそれぞれ形成されている。一方、電線66の先端部には端子65が圧着固定され、その中央部分にはランス部67が形成されている。
上記ハウジング61の後方から4つの空間62にそれぞれ端子65を挿入して行くと、各端子65のランス部67はハウジング61の各係止部63により内側方向へ押されて撓み、各端子65がストッパー(ハウジング61の前側壁)64に当接すると同時にランス部67が弾性により外側方向へ戻り、ハウジング61の係止部63に係合する。このようにして、それぞれの端子65をハウジング61に結合することができる。
上記従来のコネクタは、図6(a)〜(c)に示されるように、ハウジング51,61の各空間52,62内にそれぞれランス部53や係止部63を備えているため、ハウジング51,61を射出成形により製作するとき、金型の構造に起因して、ハウジング51,61には空間52,62が形成される他に、該ハウジング51,61の前側壁を貫通する型抜き空間52a,62aも形成される。
このようにハウジング51,61内に外部へ開放した型抜き空間52a,62aが存在すると、外部から水や塵埃がコネクタ内部に侵入し易くなり、コネクタの性能や耐久性に悪影響を及ぼす。
このようにハウジング51,61内に外部へ開放した型抜き空間52a,62aが存在すると、外部から水や塵埃がコネクタ内部に侵入し易くなり、コネクタの性能や耐久性に悪影響を及ぼす。
また、上記従来のコネクタでは、図6(b)及び(c)に示されるように、ハウジング51や端子65にランス部53,63が形成されているが、このようなランス部は、その機能を十分に発揮させるために所定以上の長さが必要である。ランス部の寸法を長くすればハウジングや端子の軸方向寸法が長くなり、コネクタを小型化することが困難である。
さらに、上記従来のコネクタでは、図6(b)及び(c)に示されるように、ハウジング51の空間52に形成されたランス部53と、ハウジング61の空間62に形成された係止部63の円周方向での位置は決まっているため、これらの空間52,62内へ挿入される各端子55,56の円周方向の向きによっては(例えば、係止部57やランス部67が内側に向いた状態では)、それぞれの端子55,56をハウジング51,61に対して結合することができない。
したがって、ハウジング51,61の後方からそれぞれの空間52,62に端子55,65を挿入して行くとき、端子55の係止部57の向きをハウジング51のランス部53の位置に合わせなければ、また、端子65のランス部67の向きをハウジング61の係止部63の位置に合わせなければ、コネクタを組み立てることができないので、コネクタの組み立て作業に時間が掛かり、組み立て作業効率が低下する。
したがって、ハウジング51,61の後方からそれぞれの空間52,62に端子55,65を挿入して行くとき、端子55の係止部57の向きをハウジング51のランス部53の位置に合わせなければ、また、端子65のランス部67の向きをハウジング61の係止部63の位置に合わせなければ、コネクタを組み立てることができないので、コネクタの組み立て作業に時間が掛かり、組み立て作業効率が低下する。
そこで、本発明が解決しようとする技術課題は、上記従来技術の問題点を解決するために、ハウジング内に型抜き空間を無くして防水性や防塵性を高めることができるように、またランス部をハウジングや端子に形成しないでコネクタを小型化することができるように、さらに端子の円周方向での向きに関係なく端子をハウジングに結合することができるように、コネクタの構成について工夫することである。
本発明は、ハウジングにリテーナを係止し、このリテーナに端子を係止することにより、ハウジングと端子をリテーナを介して結合することを基本とするものである。
以下に、上記課題を解決するために講じた手段について、その作用と共に説明する。
(1) 本発明に係るコネクタ(請求項1に対応)は、ハウジングと、電線の先端に圧着固定される端子と、この端子をハウジングに結合するリテーナから成るコネクタを前提として、次の(イ)〜(ハ)から成るものである。
(イ) 上記リテーナを上記ハウジングに係止するリテーナ係止手段と、
(ロ) 上記端子を上記リテーナに係止する端子係止手段と、
(ハ) 上記ハウジングと端子を上記リテーナを介して結合すること。
(1) 本発明に係るコネクタ(請求項1に対応)は、ハウジングと、電線の先端に圧着固定される端子と、この端子をハウジングに結合するリテーナから成るコネクタを前提として、次の(イ)〜(ハ)から成るものである。
(イ) 上記リテーナを上記ハウジングに係止するリテーナ係止手段と、
(ロ) 上記端子を上記リテーナに係止する端子係止手段と、
(ハ) 上記ハウジングと端子を上記リテーナを介して結合すること。
このような構成によれば、ハウジングと端子をリテーナを介して結合することができるので、ハウジングの内壁部にランス部や該ランス部が係合する係止部を形成する必要がなくなり、ハウジングの射出成形時に外部へ開放する型抜き空間が形成されることはない。これにより、型抜き空間を通して水や塵埃がコネクタ内に侵入するのを防止することができる。
(2) 上記(1)に記載のコネクタにおいて、リテーナ係止手段は、ハウジングに形成したロック用孔と、リテーナに形成したロック用の突起により構成することである。(請求項2に対応)
このような構成によれば、リテーナ係止手段が、ハウジングに形成されたロック用孔と、リテーナに形成されたロック用の突起から成るので、リテーナをハウジングに挿入して行くと、リテーナの突起がハウジングのロック用孔に嵌入し両者を結合する。
このような構成によれば、リテーナ係止手段が、ハウジングに形成されたロック用孔と、リテーナに形成されたロック用の突起から成るので、リテーナをハウジングに挿入して行くと、リテーナの突起がハウジングのロック用孔に嵌入し両者を結合する。
(3) 上記(1)又は(2)に記載のコネクタにおいて、端子係止手段は、リテーナに形成したランス部と、端子に形成した端子突起部により構成することである。(請求項3に対応)
このような構成によれば、端子係止手段が、リテーナに形成されたランス部と、端子に形成された端子突起部から成るので、ハウジングや端子にランス部を形成する必要がない。このため、リテーナに形成されるランス部が必要に応じて長く形成されても、ハウジングや端子の軸方向の寸法に影響を及ぼすことはないから、コネクタを小型化することができる。
このような構成によれば、端子係止手段が、リテーナに形成されたランス部と、端子に形成された端子突起部から成るので、ハウジングや端子にランス部を形成する必要がない。このため、リテーナに形成されるランス部が必要に応じて長く形成されても、ハウジングや端子の軸方向の寸法に影響を及ぼすことはないから、コネクタを小型化することができる。
(4) 上記(3)に記載のコネクタにおいて、リテーナのランス部に対する端子の向きに関係なく、該端子の端子突起部の少なくとも1つが該リテーナのランス部に係合することができるように、該端子の端子突起部の間隔と該リテーナのランス部の幅を設定することである。(請求項4に対応)
このような構成によれば、端子がリテーナのランス部に対してどのような向きにあっても、端子の端子突起部の少なくとも1つがリテーナのランス部に係合することができる。このため、コネクタの組み立て作業において端子をリテーナの端子挿入孔に挿入するとき、端子の向きを考慮する必要がないので、コネクタの組み立てを効率良く行うことが可能である。
このような構成によれば、端子がリテーナのランス部に対してどのような向きにあっても、端子の端子突起部の少なくとも1つがリテーナのランス部に係合することができる。このため、コネクタの組み立て作業において端子をリテーナの端子挿入孔に挿入するとき、端子の向きを考慮する必要がないので、コネクタの組み立てを効率良く行うことが可能である。
本発明によれば、ハウジングに外部へ開放する型抜き空間が形成されないため、型抜き空間を通してコネクタ内に水や塵埃が侵入するのを防止することができるので、コネクタの性能や耐久性が向上する。
また、ランス部がリテーナに形成されているので、このランス部を機能上必要な長さにしても、ハウジングや端子の軸方向の寸法に影響を及ぼすことはないから、コネクタを小型化することが可能である。
さらに、リテーナのランス部に対する端子の向きに関係なく、端子の端子突起部の少なくとも1つがランス部に係合することができるので、コネクタを組み立てる場合に端子をリテーナの端子挿入孔に挿入して行くとき、端子の向きを考慮することなく挿入することができるので、コネクタの組立作業を効率良く行うことが可能である。
また、ランス部がリテーナに形成されているので、このランス部を機能上必要な長さにしても、ハウジングや端子の軸方向の寸法に影響を及ぼすことはないから、コネクタを小型化することが可能である。
さらに、リテーナのランス部に対する端子の向きに関係なく、端子の端子突起部の少なくとも1つがランス部に係合することができるので、コネクタを組み立てる場合に端子をリテーナの端子挿入孔に挿入して行くとき、端子の向きを考慮することなく挿入することができるので、コネクタの組立作業を効率良く行うことが可能である。
次に、本発明の実施例によるコネクタについて、図1〜図5を参照しながら説明する。図1はコネクタの説明図、図2〜図4はコネクタの部品であるハウジング、リテーナ、及び端子に関する説明図、図5はリテーナと端子の関係を示す説明図である。
なお、図1に示されたコネクタとその部品について、その左側を前方(又は前部)、右側を後方(又は後部)という。
この実施例のコネクタは、図1に示されるように、ハウジング1と、ケーブル5の電線4の先端部に圧着固定された端子3と、この端子3をハウジング1に結合する略円柱形状のリテーナ2から構成されている。
以下に、コネクタを構成するハウジング1、リテーナ2、及び端子3について、具体的に説明する。
なお、図1に示されたコネクタとその部品について、その左側を前方(又は前部)、右側を後方(又は後部)という。
この実施例のコネクタは、図1に示されるように、ハウジング1と、ケーブル5の電線4の先端部に圧着固定された端子3と、この端子3をハウジング1に結合する略円柱形状のリテーナ2から構成されている。
以下に、コネクタを構成するハウジング1、リテーナ2、及び端子3について、具体的に説明する。
〔ハウジング1の構成〕
先ず、ハウジング1の構成について、図2を参照しながら説明する。図2はハウジングを示し、(a)は後方側から見た斜視図、(b)は後方から見た背面図、(c)は(b)のA−A断面図である。
このハウジング1は合成樹脂製であり、円筒部1aと鍔部1bから成る。この円筒部1aの後方側(図2(a)の上側)には、リテーナ2を圧入するための開口部11が形成されている。また、この開口部11の内周壁には、リテーナ2を円周方向で位置決めするガイド突条12と、該リテーナ2を係止するためのロック用孔13が形成されており、該開口部11の底部には、端子3を挿入するための挿通口15が形成されている。この挿通口15の前方端部には、コネクタの相手側のピン(オス端子)が入り込むピン挿入孔15aが形成されている。
そして、ハウジング1の円筒部1aの前方側外周部には、コネクタの相手側に対して該ハウジング1を円周方向で位置決めするための円筒部突条16が形成されている。
なお、ハウジング1の鍔部1bは、コネクタを相手側に固定するためのものである。
先ず、ハウジング1の構成について、図2を参照しながら説明する。図2はハウジングを示し、(a)は後方側から見た斜視図、(b)は後方から見た背面図、(c)は(b)のA−A断面図である。
このハウジング1は合成樹脂製であり、円筒部1aと鍔部1bから成る。この円筒部1aの後方側(図2(a)の上側)には、リテーナ2を圧入するための開口部11が形成されている。また、この開口部11の内周壁には、リテーナ2を円周方向で位置決めするガイド突条12と、該リテーナ2を係止するためのロック用孔13が形成されており、該開口部11の底部には、端子3を挿入するための挿通口15が形成されている。この挿通口15の前方端部には、コネクタの相手側のピン(オス端子)が入り込むピン挿入孔15aが形成されている。
そして、ハウジング1の円筒部1aの前方側外周部には、コネクタの相手側に対して該ハウジング1を円周方向で位置決めするための円筒部突条16が形成されている。
なお、ハウジング1の鍔部1bは、コネクタを相手側に固定するためのものである。
〔リテーナ2の構成〕
次に、リテーナ2の構成について、図3を参照しながら説明する。図3はリテーナを示し、(a)は前方側から見た斜視図、(b)は前方から見た正面図、(c)は(b)のB−B断面図である。
このリテーナ2は略円柱形状の合成樹脂製であり、端子3が挿入される4つの端子挿入孔22と、各端子挿入孔22の外周側にそれぞれ片持ち梁状のランス部(弾性係合片)21形成されている。また、このリテーナ2の外周部には、対向して設けられる軸方向のガイド溝23と、同じく対向して設けられるロック用の第1突起25及び第2突起26がそれぞれ形成されている。
次に、リテーナ2の構成について、図3を参照しながら説明する。図3はリテーナを示し、(a)は前方側から見た斜視図、(b)は前方から見た正面図、(c)は(b)のB−B断面図である。
このリテーナ2は略円柱形状の合成樹脂製であり、端子3が挿入される4つの端子挿入孔22と、各端子挿入孔22の外周側にそれぞれ片持ち梁状のランス部(弾性係合片)21形成されている。また、このリテーナ2の外周部には、対向して設けられる軸方向のガイド溝23と、同じく対向して設けられるロック用の第1突起25及び第2突起26がそれぞれ形成されている。
このリテーナ2がハウジング1の開口部11に挿入されるとき、上記2本のガイド溝23は、ハウジング1の2本のガイド突条12に係合する。また、上記ロック用の2つの第1突起25は、ハウジング1の2つのロック用孔13に嵌入する。
そして、上記4本のランス部21は径方向に弾力性を有しており、その前方端部(図3(a)の上端部)は円弧形状のランス先端縁21aに成っている。このランス先端縁21aには、後述するように、端子3の中間部に形成される4つの端子突起部33が係合する。
そして、上記4本のランス部21は径方向に弾力性を有しており、その前方端部(図3(a)の上端部)は円弧形状のランス先端縁21aに成っている。このランス先端縁21aには、後述するように、端子3の中間部に形成される4つの端子突起部33が係合する。
〔端子3の構成〕
次に、端子3の構成について、図4を参照しながら説明する。図4は端子を示し、(a)は端子単体の斜視図、(b)は電線の先端部に固定した端子の斜視図である。
この端子2は導電性金属から成り、その後方側(図4(a)の右側)には電線4の先端部を圧着固定する電線固定部31が形成され、その前方側にはコネクタの相手側のピン(オス端子)を挟持する接触片32が形成されている。また、その中間部には、リテーナ2のランス部21に係合する4つの端子突起部33が形成されている。
次に、端子3の構成について、図4を参照しながら説明する。図4は端子を示し、(a)は端子単体の斜視図、(b)は電線の先端部に固定した端子の斜視図である。
この端子2は導電性金属から成り、その後方側(図4(a)の右側)には電線4の先端部を圧着固定する電線固定部31が形成され、その前方側にはコネクタの相手側のピン(オス端子)を挟持する接触片32が形成されている。また、その中間部には、リテーナ2のランス部21に係合する4つの端子突起部33が形成されている。
上記電線固定部31は、電線4の先端部を圧着固定(かしめて固定)することにより、電線4と端子3を接続し固定する。上記接触片32は、対向する一対の弾性金属片から形成され、この一対の弾性金属片でコネクタの相手側のピンを挟持することにより、端子3と相手側のピンを電気的に接続する。また、上記4つの端子突起部33は、各端子3がリテーナ2のそれぞれの端子挿入孔22に挿入されたとき、該4つの端子突起部33のうち、少なくとも1個がランス部21のランス先端縁21aに係合することにより、端子3をリテーナ2に対して抜け止めする。
上記端子3の4つの端子突起部33と、リテーナ2におけるランス部21のランス先端縁21aについてさらに説明すれば、図5(b)に示されるように、端子突起部33が係合するランス先端縁21aの幅(円周方向の長さ)は、4つの端子突起部33のそれぞれの間隔(ピッチ)よりも広く形成されており、端子3のランス部21に対する向きに関係なく、少なくとも1つの端子突起部33がランス先端縁21aに係合することができるように成っている。
上記端子3の4つの端子突起部33と、リテーナ2におけるランス部21のランス先端縁21aについてさらに説明すれば、図5(b)に示されるように、端子突起部33が係合するランス先端縁21aの幅(円周方向の長さ)は、4つの端子突起部33のそれぞれの間隔(ピッチ)よりも広く形成されており、端子3のランス部21に対する向きに関係なく、少なくとも1つの端子突起部33がランス先端縁21aに係合することができるように成っている。
〔コネクタを構成する各部品の相互関係〕
これまでに、コネクタを構成する部品であるハウジング1、リテーナ2、及び端子3について説明したが、次に、これらの部品を組み立てたときの各部品の相互関係について、図1及び図5を参照しながら説明する。図1はコネクタを示し、(a)はその断面図、(b)はその斜視図である。また、図5はコネクタのリテーナと端子を組み合わせた場合の位置関係を示し、(a)はその側面図、(b)は(a)のC方向から見た正面図である。
これまでに、コネクタを構成する部品であるハウジング1、リテーナ2、及び端子3について説明したが、次に、これらの部品を組み立てたときの各部品の相互関係について、図1及び図5を参照しながら説明する。図1はコネクタを示し、(a)はその断面図、(b)はその斜視図である。また、図5はコネクタのリテーナと端子を組み合わせた場合の位置関係を示し、(a)はその側面図、(b)は(a)のC方向から見た正面図である。
本実施例のコネクタは、ハウジング1の後方の開口部11に対して、リテーナ2や端子3を挿入し係止することによって組み立てられる。
(ハウジング1とリテーナ2の関係)
先ず、ハウジング1とリテーナ2の関係について、図1〜図3を参照しながら説明する。
上記ハウジング1の開口部11にリテーナ2が挿入され、このハウジング1内で係止される(図1を参照)。このとき、リテーナ2の一対のガイド溝23と、ハウジング1の一対のガイド突条12が係合することにより、該リテーナ2のハウジング1に対する円周方向での位置決めがなされる。この円周方向での位置決めによって、ハウジング1の4つの挿通口15とリテーナ2の4つの端子挿入孔22が同軸になるように整合され、また、リテーナ2のロック用の第1突起25は、ハウジング1のロック用孔13へ嵌入することができる位置に整合される。
(ハウジング1とリテーナ2の関係)
先ず、ハウジング1とリテーナ2の関係について、図1〜図3を参照しながら説明する。
上記ハウジング1の開口部11にリテーナ2が挿入され、このハウジング1内で係止される(図1を参照)。このとき、リテーナ2の一対のガイド溝23と、ハウジング1の一対のガイド突条12が係合することにより、該リテーナ2のハウジング1に対する円周方向での位置決めがなされる。この円周方向での位置決めによって、ハウジング1の4つの挿通口15とリテーナ2の4つの端子挿入孔22が同軸になるように整合され、また、リテーナ2のロック用の第1突起25は、ハウジング1のロック用孔13へ嵌入することができる位置に整合される。
(リテーナ2と端子3の関係)
次に、リテーナ2と端子3の関係について、図3〜図5を参照しながら説明する。
電線4の先端部に圧着固定された4本の端子3は、リテーナ2の対応する端子挿入孔22に挿入され、このリテーナ2に係止される。このとき、それぞれの端子3は、リテーナ2のランス部21を外側へ撓ませて挿入され、端子突起部33がランス先端縁21aを通過すると、ランス部21は弾性により元の位置に戻り、端子突起部33はランス先端縁21aに係合する(図1(a)及び図5を参照)。
上記端子3の端子突起部33が係合するランス先端縁21aの幅(円周方向の長さ)は、既に上述したとおり、端子3の4つの端子突起部33のそれぞれの間隔(ピッチ)よりも広く形成されており、端子3のランス部21に対する向きに関係なく、少なくとも1つの端子突起部33がランス先端縁21aに係合することができる。(図5(b)を参照)
次に、リテーナ2と端子3の関係について、図3〜図5を参照しながら説明する。
電線4の先端部に圧着固定された4本の端子3は、リテーナ2の対応する端子挿入孔22に挿入され、このリテーナ2に係止される。このとき、それぞれの端子3は、リテーナ2のランス部21を外側へ撓ませて挿入され、端子突起部33がランス先端縁21aを通過すると、ランス部21は弾性により元の位置に戻り、端子突起部33はランス先端縁21aに係合する(図1(a)及び図5を参照)。
上記端子3の端子突起部33が係合するランス先端縁21aの幅(円周方向の長さ)は、既に上述したとおり、端子3の4つの端子突起部33のそれぞれの間隔(ピッチ)よりも広く形成されており、端子3のランス部21に対する向きに関係なく、少なくとも1つの端子突起部33がランス先端縁21aに係合することができる。(図5(b)を参照)
(全ての部品の関係)
電線4の先端部に圧着固定された4本の端子3がリテーナ2に係止され、且つ、このリテーナ2がハウジング1内に係止されているコネクタにおいては、図1(a)に示されるように、各端子3の前方側の接触片32はハウジング1の挿通口15内に位置しており、各端子3の中間部の4つの端子突起部33は、リテーナ2のランス先端縁21aから突出した位置(ランス先端縁21aに係合する位置)にあり、また、各端子3の後方側の電線固定部31はリテーナ2の端子挿入孔22内に位置している。
そして、上記ハウジング1の開口部11内に係止されるリテーナ2の第1突起25は、ハウジング1のロック用孔13に嵌入しており、第2の突起26は開口部11の内周壁で圧縮変形されている。
なお、ハウジング1とケーブル5の間で露出する電線4を被覆するために、ハウジング1の後方端部からケーブル5の前方端部にかけて、オーバーモールド(図示を省略)を施すことができる。
電線4の先端部に圧着固定された4本の端子3がリテーナ2に係止され、且つ、このリテーナ2がハウジング1内に係止されているコネクタにおいては、図1(a)に示されるように、各端子3の前方側の接触片32はハウジング1の挿通口15内に位置しており、各端子3の中間部の4つの端子突起部33は、リテーナ2のランス先端縁21aから突出した位置(ランス先端縁21aに係合する位置)にあり、また、各端子3の後方側の電線固定部31はリテーナ2の端子挿入孔22内に位置している。
そして、上記ハウジング1の開口部11内に係止されるリテーナ2の第1突起25は、ハウジング1のロック用孔13に嵌入しており、第2の突起26は開口部11の内周壁で圧縮変形されている。
なお、ハウジング1とケーブル5の間で露出する電線4を被覆するために、ハウジング1の後方端部からケーブル5の前方端部にかけて、オーバーモールド(図示を省略)を施すことができる。
上記実施例では、4本の電線を接続するためのコネクタを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、接続する電線の本数に応じて構成し得ることは言うまでもない。
1…ハウジング 1a…円筒部
1b…鍔部 2…リテーナ
3…端子(メス端子) 4…電線
5…ケーブル(多芯丸形ケーブル)
11…開口部 12…ガイド突条
13…ロック用孔 15…挿通口
15a…ピン挿入孔 16…円筒部突条
21…ランス部(弾性係合片) 21a…ランス先端縁
22…端子挿入孔 23…ガイド溝
25…第1突起(ロック用) 26…第2突起(ロック用)
31…電線固定部 32…接触片
33…端子突起部
1b…鍔部 2…リテーナ
3…端子(メス端子) 4…電線
5…ケーブル(多芯丸形ケーブル)
11…開口部 12…ガイド突条
13…ロック用孔 15…挿通口
15a…ピン挿入孔 16…円筒部突条
21…ランス部(弾性係合片) 21a…ランス先端縁
22…端子挿入孔 23…ガイド溝
25…第1突起(ロック用) 26…第2突起(ロック用)
31…電線固定部 32…接触片
33…端子突起部
Claims (4)
- ハウジングと、電線の先端に圧着固定される端子と、この端子をハウジングに結合するリテーナから成るコネクタにおいて、
上記リテーナを上記ハウジングに係止するリテーナ係止手段と、
上記端子を上記リテーナに係止する端子係止手段とを備えて成り、
上記ハウジングと端子を上記リテーナを介して結合することを特徴とするコネクタ。 - 上記リテーナ係止手段は、上記ハウジングに形成したロック用孔と、上記リテーナに形成したロック用の突起により構成することを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
- 上記端子係止手段は、上記リテーナに形成したランス部と、上記端子に形成した端子突起部により構成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
- 上記リテーナのランス部に対する上記端子の向きに関係なく、該端子の端子突起部の少なくとも1つが該リテーナのランス部に係合することができるように、該端子の端子突起部の間隔と該リテーナのランス部の幅を設定することを特徴とする請求項3に記載のコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008294198A JP2010123312A (ja) | 2008-11-18 | 2008-11-18 | コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008294198A JP2010123312A (ja) | 2008-11-18 | 2008-11-18 | コネクタ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2010123312A true JP2010123312A (ja) | 2010-06-03 |
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Family Applications (1)
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JP2008294198A Pending JP2010123312A (ja) | 2008-11-18 | 2008-11-18 | コネクタ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210096006A (ko) | 2020-01-27 | 2021-08-04 | 몰렉스 엘엘씨 | 커넥터 및 커넥터의 제조 방법 |
US11522316B2 (en) | 2020-01-27 | 2022-12-06 | Molex, Llc | Connector and method of manufacturing connector |
-
2008
- 2008-11-18 JP JP2008294198A patent/JP2010123312A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7548782B2 (ja) | 2020-01-27 | 2024-09-10 | モレックス エルエルシー | コネクタ及びコネクタの製造方法 |
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