JP2010123104A - 広告配信サーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】広告ネットワークに属するウェブサイトを介して、ユーザの端末に対し広告情報を効率的に配信する広告配信システムの提供。
【解決手段】
広告情報要求受信手段は、固有の識別情報を有するユーザの端末から広告情報要求を受信する(S210)。配信広告決定手段は、広告情報要求があった識別情報について、複数の広告間の順位が高い広告から優先的に、単位期間内の配信済回数が単位期間内のユーザ配信設定回数未満か否かを判断し、単位期間内の配信済回数が単位期間内のユーザ配信設定回数に達している場合は当該広告の配信をせずに次順位の広告について判断を行う(S250)。広告配信手段は、配信すると決定された広告を配信する(S270)。識別情報毎配信済回数加算手段は、広告情報要求があった識別情報について、広告配信手段が配信した広告に関する単位期間内の配信済回数に1を加算する(S280)。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ウェブサイトを介してユーザに対し広告情報を配信可能な広告配信サーバに関する。
近年、インターネット上で広告を配信する手段として、一事業者のアドサーバから、複数事業者のメディアサイトにまたがって広告を配信するアドネットワークというサービスが行われている。アドネットワークでは、アドサーバを運営する事業者が、複数のメディアサイトと提携して広告を配信する。広告主にとっては、一つのアドネットワークに発注することにより、そのアドネットワークに属する複数のメディアサイトに広告を配信できるため手間が省けるという利点がある。
インターネット上で広告を配信する方法として、ウェブサイトのコンテンツ分野別にその分野に適した広告を配信することが知られている。また、広告掲載ウェブサイトにアクセスするユーザのIPアドレスなどの条件に応じて広告を配信することが知られている(例えば、特許文献1参照。)。さらに、ユーザの広告閲覧回数をコントロールする方法として、ユーザの閲覧回数が目標回数に達したらその後その広告を表示しないという方法も知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2002−132822号公報 特表2007−508641号公報
特許文献1に記載の方法では、ある業種の広告主が、その商品・サービスに興味があると推定されるユーザに対して広告を集中的に配信することができるが、頻度など最適な方法で広告を配信することは開示されていない。一方、特許文献2に記載の方法では、ある広告に関してユーザの閲覧回数をコントロールする点は言及されているが、複数の広告に対して、配信方法を最適化する点は開示されていない。
そこで本発明は、広告ネットワークに属するウェブサイトを介して、固有の識別情報を有するユーザの端末に対し複数の広告情報を効率的に配信することが可能な広告配信サーバを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、広告ネットワークに属する複数のウェブサイトを介して固有の識別情報を有するユーザの端末に対し複数の広告情報を配信可能な広告配信サーバであって、処理部と、インターフェース部と、広告記憶部及び識別情報記憶部を含む記憶部とを備え、前記識別情報記憶部は、複数の識別情報の各々に対して、各広告の単位期間内の配信済回数記憶し、前記処理部は、前記インターフェース部を介して、広告の入札価格と単位期間内のユーザ配信設定回数と、広告の配信を制限するための制限条件とを広告主の端末から受信して、前記広告記憶部に記憶させ前記処理部は、前記入札価格に応じて複数の広告間の順位を決定して、前記広告記憶部に記憶されている各広告を並び替え、前記処理部は、前記インターフェース部を介して、固有の識別情報を有するユーザの端末から広告情報要求を受信すると、当該識別情報について、前記広告記憶部に記憶されている前記複数の広告間の順位が高い広告から優先的に、前記単位期間内の配信済回数が前記単位期間内のユーザ配信設定回数未満か否かを判断し、前記単位期間内の配信済回数が前記単位期間内のユーザ配信設定回数未満であると判断されると、複数の制限条件を満たすか否かを判断し、前記複数の制限条件の全てを満たす場合にのみ当該広告を配信広告として決定する一方、前記単位期間内の配信済回数が前記単位期間内のユーザ配信設定回数に達している場合及び前記複数の制限条件のうち何れかを満たさない場合には当該広告の配信をせずに次順位の広告について判断を行うことにより配信広告を決定前記処理部は、前記インターフェース部を介して、決定された前記配信広告を前記ユーザの端末へ配信前記処理部は、前記広告情報要求があった識別情報について、前記配信広告に関する前記単位期間内の配信済回数に1を加算する広告配信サーバであって、前記識別情報記憶部は、ユーザの嗜好を示す情報であって、各識別情報に対してジャンル毎にON/OFF形式で記憶される嗜好情報を蓄積し、前記処理部は、前記配信広告がクリックされるとユーザ端末から当該広告の情報を受信し、前記広告記憶部を参照して当該広告のジャンルを判定し、前記識別情報記憶部における当該識別情報の嗜好情報のうち当該ジャンルのクリック数を加算し、前記処理部は、全識別情報におけるジャンル毎の広告表示回数とクリック数とからユーザ全体でのクリック確率を計算して基準値とし、更に各識別情報についてジャンル毎の広告表示回数とクリック回数とから識別情報毎のクリック確率を計算し、各識別情報のジャンル毎のクリック確率が前記基準値よりも大きければ、当該識別情報の当該ジャンルに対する配信設定をONとして前記識別情報記憶部に記憶させ、前記処理部は、前記複数の制限条件の判断の一つとして、判断対象となっている広告の嗜好制限条件と要求元識別情報の嗜好情報とが合致するか否かの判断を行う。
上記広告配信サーバにおいて、前記処理部は、前記配信広告を決定した後に、前記単位期間内の配信済回数が前記単位期間内のユーザ配信設定回数未満であって且つ前記複数の制限条件の全てを満たす広告を第2位広告として決定する。
また上記広告配信サーバにおいては、前記処理部は、前記配信広告の入札価格と前記第2位広告の入札価格とが2単位価格以上異なる場合には、前記第2位広告の入札価格に1単位価格だけ加えた価格を前記配信広告の配信価格として決定する一方、前記配信広告の入札価格と前記第2位広告の入札価格とが等しい場合および前記配信広告の入札価格と前記第2位広告の入札価格とが1単位価格だけ異なる場合には、前記配信広告の入札価格をそのまま配信価格として決定す
さらに上記広告配信サーバにおいて、前記処理部及び前記インターフェース部は、広告の単位期間当りの予算である単位期間当り広告予算を広告主から更に受信し、前記広告記憶は、前記単位期間当り広告予算を更に記憶し、前記処理部は、前記配信された広告について、当該広告の現在の単位期間の残り予算から配信価格を減算前記処理部は、判断の対象となっている広告について、前記単位期間の残り予算が当該広告の入札価格以上あるか否かを判断し、前記単位期間の残り予算が当該広告の入札価格よりも少ない場合は当該広告の配信をせずに次順位の広告について判断を行う。
また上記広告配信サーバにおいて、前記識別情報は、前記ユーザの端末のIPアドレスである。
請求項1記載の広告配信サーバによれば、複数の識別情報の各々に対して、各広告の単位期間(例えば一日)内の配信済回数を記憶(管理)し、順位の高い広告から優先的に、前記配信済回数が配信設定回数に達したかを判断することにより何れの広告を配信するかを決定することができる。このことは、広告ネットワークに属する何れのウェブサイトをユーザが閲覧しているかに関係ない。つまり、何れのウェブサイトを閲覧していても、そのユーザに対して今回配信すべき広告を決定することができる。
固有のユーザに配信する広告の順位は、基本的には、広告主が送信する入札価格により決定され、固有のユーザに対して配信する回数も、広告主が送信する単位期間内のユーザ配信設定回数により決定される。したがって、広告主は、入札価格を上げることにより配信順位を上げることができ、また、設定した回数(頻度)で固有のユーザに対して広告を配信することができる。別の言い方をすれば、ユーザ(識別情報)毎の単位期間内の配信回数を制限することができるので、より多くの固有のユーザにその広告を配信することが可能となる。
以上により、広告主は、短期間に大量の広告の露出を求める場合においても、或いは広告の費用対効果を求める場合においても、それぞれの目的に応じて最適な広告を行うことができる。また、広告ネットワークの運営者は、複数の広告主からの広告出稿申込みに対して、効率的に広告配信能力を販売することができる。
また、請求項1記載の広告配信サーバによれば、制限条件を加えて、広告を配信するか否かを決定する。例えば、広告のジャンルと閲覧中のウェブサイトのジャンルとが合致しているか、その固有のユーザがその広告に既に興味をもっているか、その固有のユーザの嗜好が広告のジャンルと合致しているか、その固有のユーザの地域が広告の対象地域と合致しているかなどの要素により、広告の効果(具体的には、その広告をクリックする確率)が異なってくるため、制限条件を設定することにより広告の効果を高めることができる。
請求項記載の広告配信サーバによれば、配信広告決定手段は、配信広告を決定した後に、単位期間内の配信済回数が単位期間内のユーザ配信設定回数未満であって且つ制限条件を満たす広告を第2位広告として決定し、それ以降の順位の広告については、配信済回数や制限条件の判断を行わない。すなわち、配信価格を決定するのに必要な2つの広告のみを決定するため、処理に比較的時間がかかる制限条件の判断処理などの実行回数を最小限にして、広告配信サーバの処理負担を抑えることができる。
請求項記載の広告配信サーバによれば、配信広告の入札価格と第2位広告の入札価格とが2単位価格以上異なる場合には、第2位広告の入札価格に1単位価格だけ加えた価格を配信広告の配信価格として決定する。一方、配信広告の入札価格と第2位広告の入札価格とが等しい場合および配信広告の入札価格と第2位広告の入札価格とが1単位価格だけ異なる場合には、配信広告の入札価格をそのまま配信価格として決定する。したがって、不当に高い価格で広告を配信して広告主の利益を損なうことを防止することができる。
請求項記載の広告配信サーバによれば、単位期間当り広告予算を管理し、単位期間の残り予算が配信価格よりも少ない場合(つまり単位期間の予算を使ってしまった場合)は当該広告の配信を中止して次順位の広告の判断に移る。したがって、広告主は単位期間当り広告予算を設定し、その予算を使ってしまった場合はその単位期間における配信を打ち切るため、その単位期間に予算を使いすぎてしまうことがなく、期間を通して広告費用を効果的に配分することができる。
本発明の実施の形態による広告配信システムを示す概念図。 サーバで実行される入札処理を示すフローチャート。 サーバで実行される広告配信処理を示すフローチャート。 サーバで実行される配信広告決定処理を示すフローチャート。 サーバで実行される配信価格決定処理を示すフローチャート。 各広告主より受信した広告情報を含む広告情報テーブル。 入札処理で入札価格の順に並べ替えた広告一覧を示すテーブル。 配信広告決定処理で決定された第1位・第2位広告を示すテーブル。 配信価格決定処理で決定された配信価格を示すテーブル。 IPアドレス毎に各広告の配信済回数および嗜好情報を示すテーブル。 各広告の総配信済回数を示すテーブル。 各広告主の残り予算を示すテーブル。 各広告の一日の残り予算を示すテーブル。
本発明の実施の形態による広告配信システムについて図1乃至図13に基づき説明する。図1は、本実施の形態による広告配信システムを示す概念図である。インターネット1には、複数のユーザの端末2および複数の広告主の端末3が接続されている。ユーザの端末2にはウェブサイトを閲覧するためのブラウザがインストールされている。また、ウェブサイト運営者の端末4,5もインターネット1に接続されている。ここで、広告主とは広告料を支払って広告を出稿する者をいう。ウェブサイト運営者とは、自らが運営するウェブサイトの一部を広告スペースとして提供し、(ここでは間接的に)広告主から広告料を受け取る者をいう。また、ユーザとは広告が掲載されたウェブサイトを閲覧する者をいう。
最近、一事業者が、複数のウェブサイト(メディアサイト)にまたがって広告を配信するアドネットワークと呼ばれるサービスが提供されている。広告配信用サーバ(アドサーバ)を運営する事業者が、複数のウェブサイトと提携して広告を配信する。広告主にとっては、一つのアドネットワークに発注することにより、そのアドネットワークに属する多数のウェブサイトに広告を配信できるため便利である。
図1には、サーバ10を中心とするアドネットワーク6が示されている。複数のウェブサイト4,5のうちウェブサイト4はアドネットワーク6に属するウェブサイトであり、ウェブサイト5はアドネットワーク6に属しないウェブサイトである。
サーバ10は、公知のサーバ用コンピュータと同様の構成を備えており、CPU11、RAM12、ROM13、通信インターフェース(通信IF)14、ハードディスクドライブ(HDD)20などを備え、これらがバス15により相互に接続されている。通信IF14は、インターネット1に接続されている。
CPU11は中央演算装置であり、RAM12、ROM13などと協働して、後述の入札処理、広告配信処理、配信広告決定処理、配信価格決定処理を実行する。RAM12は、CPU11の演算の際にデータを一時的に記憶するものである。ROM13は、BIOSなどのプログラムが記憶された読み出し専用メモリである。HDD20の構成については後述する。
なお、サーバ10の構成について、アクセス数が膨大であり多大な負荷となるため数十台のサーバによりサーバ10を構築するのが好ましい。ここで、公知の負荷分散装置および負荷分散機能を導入することにより、何れのサーバでアクセスを受け付けても一様の処理を行うことができる。
HDD20の構成について説明する。HDD20は、ウェブサイト記憶部21、広告主記憶部22、広告記憶部23、ユーザ記憶部24、予算記憶部25を備える。なお実際には、HDD20の領域がハードウェア的にこのように区分けされている訳ではなく、各記憶部を概念的に示したものである。
ウェブサイト記憶部21は、アドネットワーク6に登録しているウェブサイト4の情報を記憶するためものである。ウェブサイト運営者の名前やEメールアドレス、ウェブサイトのURL、広告スペースの大きさなどが記憶される。
広告主記憶部22は、広告主の情報を記憶するための記憶部である。広告主の名前やEメールアドレスなどの情報が記憶される。
広告記憶部23は、各広告に関する情報を記憶するための記憶部である。入札時に広告主より送信される入札価格、IPアドレス毎配信設定回数、総配信設定回数、一日当り広告予算、制限条件(図6)、実際に配信する広告データ、および総配信済回数(図11)、広告のジャンル(例えば、旅行、スポーツなど)などが記憶される。なお広告データには、テキスト広告用のテキストデータと、バナー広告用の画像データとがある。
ユーザ記憶部24は、各ユーザの情報を記憶するための記憶部である。本実施形態による広告配信システム(サーバ10)では、IPアドレス単位がインターネットを利用する固有のユーザであると便宜上考えるので、IPアドレスに関する情報を各ユーザに関する情報と考える。ユーザ記憶部24には、各IPアドレスの配信済回数情報(図10の各広告に対する配信済回数)、後述の嗜好情報、訪問履歴情報が記憶される。
予算記憶部25は、広告主の残り予算および各広告の一日の残り予算を記憶するための記憶部である。具体的には、広告主の残り予算テーブル(図12)および各広告の一日の残り予算テーブル(図13)のデータが記憶されている。
<入札処理>
次に、図2に示す入札処理について説明する。サーバ10のCPU11は、広告主3よりインターネット1を介して入札情報を受信した場合、および、例えば5分などの所定時間毎に入札処理を実行する。以下、ステップを「S」と略する。
S110において、サーバ10のCPU11は、広告主3の端末より、通信IF14を介して広告情報を受信し、広告記憶部23に記憶する。広告情報とは、その広告の広告主、実際に配信する広告のテキスト又は画像データ、広告のサイズ(テキストの長さ又は画像の大きさ)、IPアドレス毎配信設定回数、総配信設定回数、一日当り広告予算などの情報である。
ここで、IPアドレス毎配信設定回数とは、各IPアドレスに対して一日当り最大何回までその広告を配信するかを設定する回数である。総配信設定回数とは、IPアドレスに関係なく(全ユーザに対して)、期間を通して何回までその広告を配信するかを設定する回数である。一日当り広告予算とは、各広告に対して一日当りにかける予算を広告主が設定する予算である。図6の例では、広告主Xは、広告Aに関して、IPアドレス毎配信設定回数を2回、総配信設定回数を50回、一日当り広告予算を40と設定している。
S120では、CPU11は、広告主3の端末より入札価格を受信して、広告記憶部23に記憶する。入札価格とは、単位配信回数(ここでは1回)当りの入札価格である。図6の例で言うと、広告主Xは、広告Aに関して、入札価格を「2」として入札している。
S130では、CPU11は、広告主3の端末より、制限条件を受信して、広告記憶部23に記憶する。制限条件とは、詳しくは後述するが、ウェブサイトのジャンル、ユーザの訪問履歴、ユーザの嗜好、ユーザの地域の各要素に基づき、広告一覧から配信候補の広告を絞り込むための条件である。図6の例では、広告主Xは広告Aに関して制限条件を付しておらず、広告主Yは広告Bに関してウェブサイトによる制限条件を付している。
上述したS110〜S130の処理によって、サーバ10は、一つの広告に関する情報を受信し、広告記憶部23に記憶する。例えば、図6の例において、広告A,B,Cに関する情報は既に(前回までの入札処理によって)広告記憶部23に記憶されており、今回の入札処理では広告Dに関する情報が受信され、広告記憶部23に記憶されたとする。すると、広告記憶部23には、図6のテーブルに示す広告情報が記憶されていることになる。
S140では、CPU11は、広告主記憶部22に記憶されている広告主残り予算テーブル(図12)を参照して、残り予算がゼロとなっている広告主の広告を除外して、各広告を入札価格が大きい順に並び替える。図12の広告主残り予算テーブルでは、広告主X〜Wは何れも残り予算があるため、何れの広告も除外しない。図6の広告A〜Dを入札価格が大きい順に並び替えると、図7のテーブルに示すように、広告B→C→A→Dの順となる。なお、入札価格が等しい広告が複数ある場合は、例えば、一日当り広告予算が多い方を優先してもよいし、入札の時刻が早かった方を優先してもよい。S140の処理が終わると、入札処理が終了する。
<広告配信処理>
次に、図3に示す広告配信処理について説明する。サーバ10のCPU11は、S210で、ユーザから広告情報要求を受信すると広告配信処理を開始する。
ここで、広告情報要求について説明する。アドネットワーク6に属するウェブサイト4の運営者は、自サイトのウェブページのソースファイルにおける広告情報を掲載する部分に、そのウェブページにアクセスするユーザに対してサーバ10に広告情報を要求するコマンドを記述する。例えば、<img src=http://abcdefg.ne.jp/cgi−bin/ad/request?>というコマンドである。これにより、ユーザがそのウェブサイトにアクセスするとユーザの端末2に上記コマンドを含むウェブページが読み込まれ、ユーザの端末2からサーバ10に対して広告情報要求が送信される。
このとき、ユーザの端末2からは、その端末のIPアドレスも送信され、サーバ10は通信IF14を介してこれを受信し、一時的にRAM12に保存する(S215)。
S220では、CPU11は、ユーザ記憶部24のIPアドレステーブル(図10)を参照して、ユーザの端末2から送信されてきたIPアドレス(要求元IPアドレス)が既にIPアドレステーブルに存在するか否か判断する。要求元IPアドレスがIPアドレステーブルに存在しなければ(S220:No)、S225においてCPU11は、要求元IPアドレスをIPアドレステーブルに追加して、S230へ進む。一方、要求元IPアドレスがIPアドレステーブルに既に存在していれば(S220:Yes)、そのままS230へ進む。
S230で、CPU11は、要求元IPアドレスに関する嗜好情報、訪問履歴情報、配信済回数情報、および閲覧中ウェブサイトの情報を取得する。
嗜好情報は、各ユーザ(IPアドレス)がどのようなジャンルを好むかという嗜好を示す情報である。嗜好情報は、ユーザ記憶部24のIPアドレステーブル(図10)において、各IPアドレス毎に、例えば「スポーツ」ON、「旅行」OFFというように、ON/OFF形式(フラグ形式)で記憶されている。より具体的に説明すると、ユーザがアドネットワーク6に属するウェブサイト4に表示された広告をクリックすると、広告の情報がサーバ10に送信される。サーバ10の広告記憶部23には各広告のジャンルが記憶されているから、ユーザがどのジャンルをクリックしたのかが判定できる。例えば、ユーザが閲覧したウェブサイト4に表示された広告のジャンルが「スポーツ」であれば、IPアドレステーブルの当該IPアドレスの嗜好情報のうち「スポーツ」のポイント数(クリック回数)が加算される。
そして、IPアドレス毎に、ジャンル毎の広告表示回数とポイント数とからクリック確率(=ポイント数/広告表示回数)が計算される。また、全IPアドレスでのジャンル毎の広告表示回数とポイント数から、ユーザ全体でのクリック確率を計算し、基準値とする。あるIPアドレスのジャンル毎のクリック確率が基準値よりも大きければ、そのIPアドレスの当該ジャンルに対する配信設定をONとする。例えば、IPアドレスa1について、「スポーツ」の広告表示回数が10回で、ポイント数が6ポイントである場合、クリック確率は0.6となる。このとき、ユーザ全体でのクリック確率(基準値)が0.5であれば、0.6>0.5であるから、IPアドレスa1の「スポーツ」の配信設定をONとする。
訪問履歴情報とは、ユーザがどのウェブサイトを訪問したかという情報である。訪問履歴情報は、ユーザ端末2にインストールされているブラウザにクッキー(cookie)として保存されている。訪問履歴情報はユーザがウェブサイト4を閲覧したときにサーバ10に送信される。サーバ10は、通信IF14を介してこの情報を受信し、ユーザ記憶部24に保存する。
配信済回数情報とは、各IPアドレスに対して各広告が配信された回数を示す情報であり、ユーザ記憶部24のIPアドレステーブル(図10)に記憶されている。よって、CPU11は、IPアドレステーブルを参照することにより配信済回数情報を取得する。
閲覧中ウェブサイトの情報とは、ユーザが現在閲覧しているウェブサイト4の情報(具体的にはURL)である。この情報もサーバ10に送信されるので、サーバ10は、通信IF14を介してこの情報を受信し、RAM12に保存する。
S240で、CPU11は、広告記憶部23の広告一覧を参照して、各広告の入札価格を比較し、入札価格が同じものがあるか否かを判断する。広告一覧とは、前述の入札処理(図2)で入札価格が大きい順に並び替えられた広告の一覧(図7)のことである。入札価格が同じ複数の広告がある場合は(S240:Yes)、S245へ進み、何れの広告も入札価格が異なる場合は(S240:No)、S250へ進む。
S245では、CPU11は、入札価格が同じ複数の広告について、予算記憶部25に記憶されている一日の残り予算(図13)を参照し、一日の残り予算がより多い広告が上位となるように並べ替え、各広告の順位をRAM12に記憶する。
S250では、CPU11は配信広告決定処理(図4)を実行し、配信する広告(第1位の広告)と、第2位の広告とを決定する。第2位の広告を決定するのは、第1位の広告の配信価格を決定するためである。詳細は後述する。
S255では、CPU11は配信価格決定処理(図5)を実行し、S250で決定された第1位の広告の入札価格と第2位の広告の入札価格とから、第1位の広告の配信価格を決定する。詳細は後述する。
S260で、CPU11は、第1位の広告があるか否かを判断する。第1位の広告がない場合は(S260:No)、今回の処理では配信すべき広告がないことを意味するから、S295で入札なしの場合の広告を配信して、広告配信処理を終了する。入札なしの場合の広告とは、例えばアドネットワーク6の運営者の広告である。第1位の広告がある場合は(S260:Yes)、S270へ進んでユーザの端末2に第1位広告を配信する。
S280で、CPU11は、ユーザ記憶部24に記憶されている要求元IPアドレスの第1位広告の配信済回数(図10)に1を加算する。このとき、第1位広告の総配信済回数(図11)にも1が加算される。例えば、要求元IPアドレスがa4であり広告Bを配信したのであれば、IPアドレスa4の広告B配信済回数(図10)に1を加算し、さらに広告Bの総配信済回数(図11)にも1を加算する。
S285では、CPU11は、予算記憶部25に記憶されている第1位広告の一日の残り予算(図13)から配信価格を減算する。S290では、CPU11は、予算記憶部25に記憶されている第1位広告の広告主の残り予算(図12)から配信価格を減算する。例えば、広告Bが第1位広告として配信されたのであれば、広告Bの一日の残り予算(図13)と広告主Yの残り予算(図12)とから、広告Bの配信価格をそれぞれ減算する。これにより、広告配信処理が終了する。
<配信広告決定処理>
次に、図4に示す配信広告決定処理について説明する。図4は、広告配信処理(図3)のS250の処理を具体的に示すものである。
まずS310で、CPU11は、広告一覧に第i位広告があるか否か判断する。ここで、変数iは自然数(i=1,2,3,・・・)であり、初期値はi=1である。変数iはRAM12に記憶される。第i位広告があれば(S310:Yes)、S315へ進む。第i位広告がなければ(S310:No)、図3へ戻る。したがって、広告一覧に広告が一つもなければ、S310:Noで直ちに図3へ戻る。
S315で、CPU11は、第i位広告の総配信済回数が所定値未満か否かを判断する。所定値未満であれば(S315:Yes)、S320へ進む。所定値に達していれば(S315:No)、S390へ進んで変数iに1を加算し(i=i+1)、S310に戻る。S310に戻ると、次順位の広告について同様の判断が行われる。
S320では、CPU11は、予算記憶部25を参照して、第i位広告の一日の残り予算(図13)が残っているか否か、つまり、第i位広告の一日の残り予算が第i位広告の入札価格以上あるか否かを判断する。第i位広告の一日の残り予算が第i位広告の入札価格以上あれば(S320:Yes)、S325へ進む。第i位広告の一日の残り予算が第i位広告の入札価格よりも少なければ(S320:No)、一日の予算をほぼ使い切ってしまったことになるので、S390へ進んで変数iに1を加算し(i=i+1)、S310に戻る。
S325では、CPU11は、要求元IPアドレスに関して第i位広告の配信済回数は所定値未満か否かを判断する。所定値未満であれば(S325:Yes)、制限条件の判断ステップであるS330へ進む。所定値に達していれば(S325:No)、S390へ進んで変数iに1を加算し(i=i+1)、S310に戻る。
S330では、CPU11は、広告記憶部23に記憶されている制限条件(図6)を参照して、第i位広告が入札範囲をウェブサイトによって制限しているか否か判断する。これは、特定のジャンルのウェブサイトに訪問するユーザだけに配信を制限する機能である。ウェブサイトによって制限をかけていれば(S330:Yes)、S335へ進み、制限をかけていなければ(S330:No)、S340へ進む。
S335では、CPU11は、第i位広告のウェブサイト制限リストに、ユーザが閲覧中のウェブサイト4が含まれているか否かを判断する。前述のとおり、ユーザが閲覧中のウェブサイト4の情報(URL)は、ユーザの端末からサーバ10に送信される。したがって、CPU11は、ウェブサイト記憶部21に記憶されているウェブサイト4のジャンルを参照して、ウェブサイト4のジャンルが、第i位広告に設定されたジャンルに含まれているか否かを判断する。ウェブサイト4のジャンルが第i位広告に設定されたジャンルに含まれていれば(S335:Yes)、S340へ進む。そうでなければ(S335:No)、S390へ進んで変数iに1を加算し(i=i+1)、S310に戻る。
S340では、CPU11は、広告記憶部23に記憶されている制限条件(図6)を参照して、第i位広告が入札範囲を訪問履歴によって制限しているか否かを判断する。これは、その広告のリンク先に過去に訪問したことがあるユーザだけに配信を制限する機能である。訪問履歴によって制限をかけていれば(S340:Yes)、S345へ進み、制限をかけていなければ(S340:No)、S350へ進む。
S345では、CPU11は、第i位広告の訪問履歴制限リストに、要求元IPアドレスの訪問履歴情報が含まれているか否かを判断する。前述のとおり、訪問履歴情報とは、要求元IPアドレスのユーザがどのウェブサイトを訪問したことがあるかという情報(具体的にはウェブサイトのURL)であって、ユーザ端末2にクッキー(cookie)として保存されており、ユーザがウェブサイト4を閲覧したときにサーバ10に送信される。したがって、CPU11は、送信されてきた訪問履歴情報のうち、広告記憶部23の訪問履歴制限リストと一致する訪問履歴情報があるか否かを判断する。訪問履歴制限リストと一致する訪問履歴情報があれば(S345:Yes)、S350へ進む。そうでなければ(S345:No)、S390へ進んで変数iに1を加算し(i=i+1)、S310に戻る。
S350では、広告記憶部23に記憶されている制限条件(図6)を参照して、第i位広告が入札範囲を嗜好条件によって制限しているか否かを判断する。これは、IPアドレス毎に嗜好の情報をデータベースとして蓄積しておき、その広告と嗜好が合致するユーザだけに配信を制限する機能である。嗜好情報によって制限をかけていれば(S350:Yes)、S355へ進み、制限をかけていなければ(S350:No)、S360へ進む。
S355では、CPU11は、第i位広告の嗜好制限条件に要求元IPアドレスの嗜好情報が合致するか否かを判断する。前述のとおり、嗜好情報は、ユーザ記憶部24のIPアドレステーブル(図10)に、各IPアドレスに対してジャンル毎にON/OFF形式で記憶されている。例えば、第i位広告の嗜好制限条件が「スポーツ」ONであるとすると、CPU11は、要求元IPアドレスの嗜好情報のうち「スポーツ」がONであるか否かを判断する。要求元IPアドレスの「スポーツ」がONであれば(S355:Yes)、S360へ進む。要求元IPアドレスの「スポーツ」がOFFであれば(S355:No)、S390へ進んで変数iに1を加算し(i=i+1)、S310に戻る。なお、第i位広告の嗜好制限条件が「スポーツ」ON、「旅行」ONのように複数ある場合は、要求元IPアドレスについて「スポーツ」ON又は「旅行」ONの何れかの条件が満たされれば、S355:Yesと判定してS360へ進む。
S360では、CPU11は、広告記憶部23に記憶されている制限条件(図6)を参照して、第i位広告が入札範囲を地域条件によって制限しているか否かを判断する。これは、特定の接続元地域のユーザだけに配信を制限する機能である。地域情報によって制限をかけていれば(S360:Yes)、S365へ進み、制限をかけていなければ(S360:No)、S370へ進む。
S365では、CPU11は、第i位広告の地域制限リストに、要求元IPアドレスの接続元地域が含まれているか否かを判断する。IPアドレスから接続元の地域を判別することは一般に行われているので、その方法は省略する。CPU11は、広告主が第i位広告について設定した地域に、要求元IPアドレスの地域が含まれているか否かを判断する。含まれていれば(S365:Yes)、S370へ進む。含まれていなければ(S365:No)、S390へ進んで変数iに1を加算し(i=i+1)、S310に戻る。
ここで、S360:Noの場合およびS365:Yesの場合は、総配信済回数(S315)、一日の予算(S320)、要求元IPアドレスに関する配信済回数(S325)を全てクリアし、且つ、全ての制限条件(S330〜S365)をクリアしたか或いは制限条件が設定されていなかったことになるので、S370で、第i位広告を配信候補に加える。
続いてS380で変数jに1を加算する(j=j+1)。ここで、変数jはRAM12に記憶され、初期値はj=0である。S370で1個目の広告が配信候補に加えられると、S380でj=1となる。
S385では、CPU11はj=2か否かを判断し、j=2であれば(S385:Yes)、図3の広告配信処理へ戻る。j=2となるのは、S370で2個目の広告が配信候補に加えられた場合である。一方、j≠2の場合は(S385:No)、すなわちj=1の場合である。この場合は、まだ1個目の広告しか配信候補に加えられていないので、2個目の広告を求めるべく、S390へ進んで変数iに1を加算し(i=i+1)、S310に戻る。
なお、S370で配信候補に加えられた1個目、2個目の広告(j=1,2の広告)を、改めて、第1位広告、第2位広告と呼ぶ。広告一覧に属する全ての広告について処理が終わると(S310:No)、図3の広告配信処理に戻る。
<配信価格決定処理>
次に、図5に示す配信価格決定処理について説明する。図5は、広告配信処理(図3)のS255の処理を具体的に示すものである。
まずS410で、CPU11は、図4の配信広告決定処理で決定された第1位の広告があるか否か判断する。第1位広告があれば(S410:Yes)、S420へ進む。第1位広告がなければ(S410:No)、図3へ戻り、S260:NoからS295へ進んで入札なしの場合の広告を配信する。
S420では、CPU11は、第2位の広告があるか否か判断する。第2位広告があれば(S420:Yes)、S440へ進む。第2位広告がなければ(S420:No)、S430へ進む。
S430では、第2位広告がなく、第1位広告の入札価格との比較の対象がない。そこで、CPU11は、第1位広告の配信価格を最低価格(例えば1円)としてRAM12に記憶し、図3の処理へ戻る。
S440では、CPU11は、第1位広告と第2位広告との入札価格を比較し、同じか否かを判断する。同じであれば(S440:Yes)、S450で第1位広告の入札価格をそのまま配信価格とし、図3の広告配信処理へ戻る。一方、第1位広告と第2位広告との入札価格が異なっていれば(S440:No)、S460へ進む。
S460では、CPU11は、第1位広告の入札価格と第2位広告の入札価格とを参照して、第1位広告の入札価格が第2位広告の入札価格よりも2単位価格以上高いか否かを判断する。ここで単位価格とは、例えば入札価格が1円刻みで指定可能であれば単位価格は1円であり、入札価格が10円刻みで指定可能であれば単位価格は10円である。
もし第1位広告の入札価格が第2位広告の入札価格よりも2単位価格以上高い場合は(S460:Yes)、S470でCPU11は、第2位広告の入札価格に1単位価格だけ加えた価格を第1位広告の配信価格と決定し、RAM12に記憶する。その後、図3の処理へ戻る。一方、第1位の入札価格が第2位の入札価格よりも1単位価格だけ高い場合は(S460:No)、S450で第1位広告の入札価格をそのまま配信価格とし、RAM12に記憶して、図3の処理へ戻る。このように、S470の処理で第2位広告の入札価格に1単位価格だけ加えた価格を第1位広告の配信価格とすることによって、不当に高い価格で第1位の広告を配信して広告主の利益を損なうことを防止することができる。
<具体例>
上述した広告配信処理の具体例について、図6〜図13の例を用いて説明する。図2の入札処理において、図7の広告一覧が得られているとする。ここで、IPアドレスa1のユーザ端末2から広告情報要求を受信したとする(図3のS210,S215)。IPアドレスa1がIPアドレステーブル(図10)に存在するので(S220:Yes)、IPアドレスa1に関する嗜好情報などを取得する(S230)。図7の広告一覧の中に入札価格が同じ広告はないので(S240:No)、配信広告決定処理(S250)へ進む。
図7の広告一覧には4個の広告があるので、当然、第1位広告(広告B)が存在する(S310:Yes)。広告Bの総配信済回数は21回(図11)であるから、総配信設定回数である100回(図7)未満である(S315:Yes)。広告Bの一日の残り予算は157(図13)であるから、広告Bの入札価格である6(図7)よりも大きく、予算は残っている(S320:Yes)。次に、IPアドレスa1に関して広告Bの配信済回数は7回(図10)であるから、広告BのIPアドレス毎配信設定回数である9回(図7)未満である(S325:Yes)。ここで、もしIPアドレスa1の広告Bの配信済回数は9回であったとすると、広告BのIPアドレス毎配信設定回数に達しているから(S325:No)、S390でi=2となり、S310以下で次順位の広告Cについて同様の処理を行うことになる。
S325:Yesの流れに戻る。広告Bはウェブサイトによる制限条件(図7)を設定している(S330:Yes)。ここでは、広告Bのウェブサイト制限リストに、IPアドレスa1のユーザが閲覧中のウェブサイトが含まれているとする(S335:Yes)。広告Bには、ウェブサイト以外の制限条件(図7)は設定されていないので(S340:No→S350:No→S360:No)、広告Bを配信候補に加える(S370)。実際には、広告Bを配信広告として決定するという意味である。
変数j=1となって(S380、S385:No)、変数i=2となり(S390→S310)、広告一覧(図7)の第2位である広告CについてS315以下の処理が実行される。広告Cについて、S315:Yes→S320:Yes→S325:Yesであり、制限条件(図7)は設定されていないから(S330:No→S340:No→S350:No→S360:No)、広告Cを配信候補に加える(S370)。実際には、第2位として配信候補に加えられた広告は、配信はなされず、第1位広告の配信価格決定のために求めるものである。これで、j=2となるので(S380→S385:Yes)、図3の処理に戻る。以上の配信広告決定処理で、第1位・第2位広告(図8)として、それぞれ広告B、広告Cが決定されたことになる。
図5の配信価格決定処理(S250)へ進む。第1位・第2位広告があるので(S410:Yes、S420:Yes)、広告Bと広告Cとの入札価格を比較する(S440)。広告Bと広告Cとの入札価格(図8)はそれぞれ6と3であり(S440:No)、2単位価格以上違うので(S460:Yes)、広告Cの入札価格である3に1加えた価格である4を広告Bの配信価格(図9)として決定する(S470)。
図3に戻り、配信順位第1位は広告Bであるから(S260:Yes)、広告Bを配信する(S270)。そして、IPアドレスa1の広告Bの配信済回数(図10)に1を加えて8とする。また、広告Bの総配信済回数(図11)に1を加えて22とする。続いて、広告Bの一日の残り予算(図13)である157から配信価格4を減算して、153とする(S285)。さらに、広告Bの広告主であるYの残り予算(図12)である2230から配信価格4を減算して、2226とする(S290)。これで今回の広告配信処理が終了し、次回の広告情報要求を待つことになる。
なお、図10のIPアドレステーブルについて補足説明する。上記で説明したように、IPアドレスa1については、広告Bが7回配信済であり広告BのIPアドレス毎配信設定回数(9回)未満であるため、次回も広告Bが配信される。また、IPアドレスa2については、広告Bに対して9回配信済であり既に広告BのIPアドレス毎配信設定回数(9回)に達している。広告Cに対して5回配信済であり既に広告CのIPアドレス毎配信設定回数(5回)に達している。そのため、前回の配信で、広告Aが1回目配信されたところである。広告AのIPアドレス毎配信設定回数は2回(図6,7)であるため、次回も広告Aが配信される。IPアドレスa3,a4についても同様に考えればよい。
<変形例>
本発明による広告配信サーバは上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、上述した実施の形態では、固有のユーザを識別する識別情報として、ユーザのコンピュータ端末のIPアドレスを使用した。しかし、例えば、携帯電話の個体識別IDでもよい。なお、IPアドレスには固定と動的とがあるが、近年はADSL方式、光ファイバー方式など常時接続が一般的となり、動的IPアドレスであっても一定期間は同じIPアドレスを使用する。このため、固定および動的IPアドレスの何れにおいても本発明を適用可能である。
また、上述した実施の形態では、各広告について一日当り広告予算を設定したが、この設定を広告主の任意(オプション)としてもよい。この場合、一日当り広告予算を設定しない広告については、図3のS285および図4のS320の処理をスキップすればよい。
1 インターネット、 2 ユーザ端末、 3 広告主端末
4 ウェブサイト、 5 ウェブサイト、 6 アドネットワーク
10 サーバ、 11 CPU、 12 RAM、 13 ROM、
14 通信IF、 15 バス、 20 HDD
21 ウェブサイト記憶部、 22 広告主記憶部
23 広告記憶部、 24 ユーザ記憶部、 25 予算記憶部

Claims (5)

  1. 広告ネットワークに属する複数のウェブサイトを介して固有の識別情報を有するユーザの端末に対し複数の広告情報を配信可能な広告配信システムであって、
    広告の入札価格と単位期間内のユーザ配信設定回数とを広告主から受信する入札受信手段と、
    前記入札価格および前記単位期間内のユーザ配信設定回数を記憶する広告記憶手段と、
    前記入札価格に応じて複数の広告間の順位を決定する順位決定手段と、
    固有の識別情報を有するユーザの端末から広告情報要求を受信する広告情報要求受信手段と、
    複数の識別情報の各々に対して、各広告の単位期間内の配信済回数を記憶する単位期間内配信済回数記憶手段と、
    前記広告情報要求があった識別情報について、前記複数の広告間の順位が高い広告から優先的に、前記単位期間内の配信済回数が前記単位期間内のユーザ配信設定回数未満か否かを判断し、前記単位期間内の配信済回数が前記単位期間内のユーザ配信設定回数に達している場合は当該広告の配信をせずに次順位の広告について判断を行い、もって配信広告を決定する配信広告決定手段と、
    前記配信広告決定手段により決定された配信広告を配信する広告配信手段と、
    前記広告情報要求があった識別情報について、前記広告配信手段が配信した広告に関する前記単位期間内の配信済回数に1を加算する識別情報毎配信済回数加算手段と、を備えることを特徴とする広告配信システム。
  2. 前記入札受信手段は、要求元識別情報の端末に対する広告の配信を制限するための制限条件を広告主から更に受信し、
    前記広告記憶手段は、前記制限条件を更に記憶し、
    前記配信広告決定手段は、前記単位期間内の配信済回数が前記単位期間内のユーザ配信設定回数未満であると判断された広告について、前記制限条件に基づき配信するか否かを決定する制限条件判断手段を備えることを特徴とする請求項1記載の広告配信システム。
  3. 前記配信広告決定手段は、前記配信広告を決定した後に、前記単位期間内の配信済回数が前記単位期間内のユーザ配信設定回数未満であって且つ前記制限条件を満たす広告を第2位広告として決定することを特徴とする請求項2記載の広告配信システム。
  4. 前記配信広告の入札価格と前記第2位広告の入札価格とが2単位価格以上異なる場合には、前記第2位広告の入札価格に1単位価格だけ加えた価格を前記配信広告の配信価格として決定する一方、前記配信広告の入札価格と前記第2位広告の入札価格とが等しい場合および前記配信広告の入札価格と前記第2位広告の入札価格とが1単位価格だけ異なる場合には、前記配信広告の入札価格をそのまま配信価格として決定する配信価格決定手段を更に備えることを特徴とする請求項3記載の広告配信システム。
  5. 前記入札受信手段は、広告の単位期間当りの予算である単位期間当り広告予算を広告主から更に受信し、
    前記広告記憶手段は、前記単位期間当り広告予算を更に記憶し、
    前記広告配信手段が配信した広告について、当該広告の現在の単位期間の残り予算から配信価格を減算する単位期間残り予算減算手段を更に備え、
    前記配信広告決定手段は、判断の対象となっている広告について、前記単位期間の残り予算が当該広告の入札価格以上あるか否かを判断し、前記単位期間の残り予算が当該広告の入札価格よりも少ない場合は当該広告の配信をせずに次順位の広告について判断を行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一記載の広告配信システム。
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