JP2010122519A - 情報表示装置及び情報表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スーパーインポーズや文字等を表す情報の色を、色弱者が識別可能な色に簡単に設定できるようにした情報表示装置及び情報表示方法を提供することである。
【解決手段】可視波長特性に応じて複数のパターンに分類されたそれぞれの色弱者が識別可能な色を表す色情報を色情報記憶手段28に記憶し、この複数のパターンの中から所望のパターンを選択手段32で選択し、選択されたパターンに属する色弱者が識別可能な色で表される所定の情報を情報表示手段22,35又は39にて表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は情報表示装置及び情報表示方法に係り、特にファインダ装置を備えたカメラにおいて、どのような被写体においても、また視覚を有する者であれば誰でも容易にファインダ内の表示を視認できるようにした情報表示装置及び情報表示方法に関するものである。
従来から、ファインダ装置を備えたカメラにおいて、ファインダ内表示装置としては、TN型液晶パネル及び、合焦点マーク(以下スーパーインポーズと呼ぶ)としてLED発光を用いることが多い。
このような例の先行技術として、特開2006−33435号公報に記載のものがある。該公報に記載の技術は、背景色に対して見やすい色のスーパーインポーズ表示を行うようにスーパーインポーズの色をユーザー操作により指定するようにしたものである。
特開2006−33435号公報
ところで、日本国内に男性5%、女性0.2%いると言われている色弱者に対しては可視波長領域も異なるうえ、そのタイプもいくつか分類(例えば、D型:緑の感度が弱い、P型:赤の感度が弱い)されており、ファインダ内の表示が見えにくいといった問題が生じている。
従来技術においては、バックライトやスーパーインポーズ表示に単色発光LEDを用いている為、その発光周波数は固定であり、被写体及び、設定に応じた色の変化を加えることができない。
また、既に、3色LEDを用いて好きな色に光らせるという技術があるが、色弱者が自分が視認しやすい色味に表示色等をチューニングするのには、時間がかかり、かつ面倒であった。
特開2006−33435号公報に記載されている技術についても、色弱者が識別可能なLEDの色を簡単に設定できるようにはなっていない。
そこで、本発明は上記のような課題を解決するもので、スーパーインポーズや文字等を表す情報の色を、色弱者が識別可能な色に簡単に設定できるようにした情報表示装置及び情報表示方法を提供することを目的とするものである。
本発明による情報表示装置は、可視波長特性に応じて複数のパターンに分類されたそれぞれの色弱者が識別可能な色を表す色情報を記憶する色情報記憶手段と、上記複数のパターンの中から所望のパターンを選択する選択手段と、該選択手段により選択されたパターンに属する色弱者が識別可能な色で表される所定の情報を表示する情報表示手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明による情報表示方法は、可視波長特性に応じて複数のパターンに分類されたそれぞれの色弱者が識別可能な色を表す色情報を記憶するステップと、上記複数のパターンの中から所望のパターンを選択するステップと、該選択されたパターンに属する色弱者が識別可能な色で表される所定の情報を表示するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の情報表示装置及び情報表示方法によれば、スーパーインポーズや文字等の情報を表す色を、色弱者が識別可能な色に簡単に設定することができる。
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
以下の実施形態は、ファインダ装置を備えたカメラ(例えば一眼レフカメラ)におけるファインダ内の表示を行う情報表示装置について説明する。
図1は本発明の一実施形態の情報表示装置のブロック図を示している。
図1において、カメラ10は、撮影レンズ51及び光学LPFを有してなる光学系11と、撮影レンズ51を構成する不図示のフォーカスレンズを駆動するレンズドライブ部と、撮像素子12と、CDS/AGC部(相関二重サンプリング部及び自動利得制御部)13と、A/D部(アナログ/デジタル変換部)14と、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)15と、タイミングジェネレータ部(TG部と略記)16と、撮像素子ドライバ部17と、AE/AF部(自動露出/自動合焦部)18と、RAM19と、圧縮/伸張部20と、記録媒体21と、カメラ10の背面に画像や関連する情報を表示するための情報表示手段としてのLCD部(液晶表示部)22と、バックライト部24と、バックライトドライバ部25と、照度センサ27と、色情報記憶手段としてのEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROMの略)28と、電圧判定部29と、電源部30と、プログラムメモリとしてのROM31と、選択手段としての操作ボタン32と、ファインダ内に表示される被写体の焦点が合った位置を示すためのスーパーインポーズ表示を行うための情報表示手段としてのLED部35と、このLED部35をドライブするためのドライバ部34と、ファインダ内にシャッタースピードや絞り値等の情報を表示するための情報表示手段としてのLCD部39と、LCD部39を駆動するためのLCDドライバ部38と、このLCD部39の背面から照明するためのバックライト部37と、このバックライト部37をドライブするためのバックライトドライブ部36と、CPU33とを備えている。なお、LED部35、バックライト部37,LCD部39によりファインダ内LED及びLCD表示部47を構成する。CDS/AGC部13と、A/D部14と、TG部16とは、プリプロセス部23を構成している。
上記の構成において、被写体からの被写体像は撮影レンズ51及び光学LPF11を通り撮像素子12の撮像面にて結像する。
TG部16にて撮像素子12を駆動させる為のタイミングパルス信号を生成し、その信号を基に撮像素子ドライバ17にて撮像素子ドライブ信号を生成する。撮像素子12からの撮像信号はプリプロセス部23にて適切にデジタル信号へ変換される。
次に、変換されたデジタル信号はDSP(Digital Signal Processor)15にて画像処理を施され、AE/AF部18を駆動させる為の判断材料となる画像データを生成すると共に、バッファとしてのRAM19を経由してLCD部22に出力する信号を生成する。
詳しくは、DSP15で生成された画像データは一旦RAM19に格納され、圧縮/伸長部20を経てメモリカード等の記録媒体21に保存される。一方、LCD部22に表示する画像はDSP15にて生成され、RAM19に一時格納された後、LCD部22に供給される。LCD部22は、CPU33で制御されるバックライトドライバ部25によって駆動されるバックライトを用いて照射されてカメラ10の背面に画像の表示が行われる。
バックライトドライバ部25は照度センサ27の出力をCPU33が受け取り、その出力に応じてバックライト部24の駆動制御を行う。
また、操作ボタン32にてLCD部22の明るさを明るくするという操作設定がなされた場合にもバックライトドライバ部25はバックライト部24の駆動制御を行う。
電源部30はバッテリー(電池)による直流電源を意味しており、電圧判定部29は電源部30の出力電圧を判定するブロックである。電圧判定部29にて所定の電圧に満たないことを判定すると、CPU33はバッテリー残量が少ないことを示す文字或いはマークを生成してLCD部22の画面上に画像に重ねて表示する。
不揮発性メモリであるEEPROM28は、可視波長特性に応じて複数のパターンに分類されたそれぞれの色弱者が識別可能な色を表す色情報や色調整結果を記憶する。
LEDドライバ部34は、ファインダ内にスーパーインポーズ表示するためのLED部35を駆動するためのドライバである。このLED部35は、ファインダ内の中央部水平方向に所定間隔を置いて設けられた3つののマークを表示するように3組のLEDで構成される。それぞれの組のLEDは、R(赤),B(青),G(緑)の3色の各LED1,LED2,LED3を含み、カラー発光が可能な構造となっている。
LEDドライバ部34は、CPU33によってそれぞれの組のLEDを構成する3色の各LED1,LED2,LED3それぞれを、例えばPWM制御によって強度(明るさ)を制御できる。
カメラ10のライブビュー状態において、レリーズボタン(シャッタボタン)が半押しされると、LED部35により表示されるマークに対応する被写体領域のうち、いずれかの領域に最初に焦点が合うまで、CPU33によりレンズドライバ部1を介して撮影レンズ51が駆動される。そして、いずれかの領域の被写体像に焦点が合うと撮影レンズ51の駆動が停止され、LED部35の3組のLEDのうち、焦点が合っている被写体領域に対応して設けられた組(1組とは限らない)のLEDが発光する。つまり、焦点が合ったときに、ファインダ内の画面上でLEDが光って合焦点であることを表示する。つぎに撮影レンズ5の駆動を停止する。そして、フォーカスレンズのレリーズボタンが全押しされると静止画の撮影が行われる。
図2は図1のカメラ10におけるファインダ光学系の斜視図を示している。図1に記載した構成と同一部分については同一符号を付している。
図2に示すファインダ光学系は、撮像素子12と、ローパスフィルタ(以下、LPFと略記)またはダミーガラス42と、メインミラー43と、スクリーン44と、ファインダ光学系の接眼レンズ45と、ハーフミラー46と、ファインダ内LED及びLCD表示部47と、光学屈折用ミラー48と、光学屈折用ミラー49と、接眼レンズ保護カバーガラス50と、撮影レンズ51と、を有している。また、二点鎖線にて示すラインがスーパーインポーズ光路である。
図2において、符号40は被写体(図示略)からの光(これは光軸に対応している)であり、メインミラー43で図示右側へ反射しスーパーインポーズ用のスクリーン44を通過し、ハーフミラー46で光の一部が上に反射すると同時にハーフミラー46で図示下方からのファインダ内LED及びLCD47からの光と合成した後、さらに光学屈折用ミラー48,49で順次反射して、ファインダを構成する光学系の接眼レンズ45及び接眼レンズ保護カバーガラス50を通して撮影者の眼に入る。シャッターを切った瞬間にメインミラー43がその図示右端が左端を中心に光軸に平行となる方向に回転し、被写体からの光が直進し、LPFまたはダミーガラス42を通過してCCDまたはCOMSで構成される撮像素子12の撮像面に入り、被写体の画像データとして取り込まれる。
図3は図2におけるスーパーインポーズ用のスクリーン44の正面図を示している。
図3に示すスクリーン44は、半透明部材44-1と、この半透明部材44-1のLED光照射側に形成した黒丸●の印字又は削り44-2とを備えている。スクリーン44には、ファインダ内中央水平方向に所定間隔を置いて配置された3箇所の焦点検出領域内には、それぞれ●マークが設定されている。上述したように、LED部35の3組のLEDのうちいずれかに対応する領域の被写体像に焦点が合うと、撮影レンズ51の駆動が停止される。そして、焦点が合っている被写体領域に対応して設けられたLEDが発光し、この発光したLEDに対応して設けられた●マークを照明する。
図4はスクリーン44の他の例を示している。図4に示すスクリーン44は、透明部材44-1のLED光照射側に、図3の黒丸●の印字又は削り44-2の代わりに、矩形枠□の印字又は削り44-3を備えている。
図5はファインダを覗いた時に、スーパーインポーズLEDの発光が照射されている様子を示している。カメラ10をライブビュー状態とし、レリーズボタン(シャッタボタン)を半押しし、ピントが合ったときのLED発光状態を示している。つまり、実際の使用状態で、背景画面として例えば山の景色が表示されており、その背景画面上の所定の3つの位置(領域)にスーパーインポーズLEDの発光が重なって表示されている。図5は、後に示す図7における色弱者モード選択時のS2の状態(全部点灯)を示す。ここでは、色弱者用にスーパーインポーズLEDを黄色に発光させ、LCD部39のバックライト部37も緑色に発光させた場合を示している。
図6はLEDドライバ部34及びLED35の構成の一部と、LEDドライバ部34を制御することができるCPU33を示している。図6のR用LED1,B用LED2,G用LED3の三色発光用の3つのLEDが、図5の1つのスーパーインポーズ用LED(1組のLED)に相当する。図6では、図5の3組のLEDのうちの1組のLEDのみのLEDドライバ部34の一部及びLED部35の一部の構成を示しているが、図5のように3つのスーパーインポーズ表示を行う場合には、LED部35のうち残りの組も図6と同様の構成にする必要がある。LED部35はCPU33の同じ3つの制御端子に並列に接続されて各色毎の明るさが制御され、また電源についても同じCPU用電源部(図1の電源部30の一部)に並列に接続されて3組の各色LED(LED1,LED2,LED3)に電流が供給され、それらの各色の電流量の制御がCPU33による各色毎のPWM制御によってなされるようになっている。なお、R,B,G各色LED1,LED2,LED3にはそれぞれ、直列に電流制限用の抵抗が接続してある。
図6の例では、R,B,G各色LED1,LED2,LED3に対して、CPU電源部から各色ドライブ用トランジスタQ1,Q2,Q3の各コレクタ・エミッタを通して各色用ドライブ電流が供給される。各コレクタ・エミッタに流れる電流は、CPU33によって各色毎に例えばPWM100%,PWM50%,PWM20%になるように各色ドライブ用トランジスタQ1,Q2,Q3の各ベースがPWM制御用パルスによって制御される。これによって、パルスの繰り返し周期に対するパルス幅の割合100%,50%,20%に応じて、各色ドライブ用トランジスタQ1,Q2,Q3のオン時間が100%,50%,20%に制御されて点灯される。従って、3色LEDに対するPWM制御パルスのパルス幅を各色毎に変えることによって、各色LEDの光量(明るさ)を変化させ、三色光混合によって生成される混光色の色味を変えることができる。
図7は以上述べた構成の本実施形態の動作を説明するフローチャートを示している。
まず、カメラ10の電源をオンにする。
次に、メニューを表示させ、メニュー項目の中からファインダ内表示色弱モードが選択されたか否かを判定する。このファインダ内表示色弱モードの選択は、メニューキーを押してモード選択画面を表示させた後、十字キー(上下左右の各キー)を上下左右に操作することによって行うことができる(ステップS1)。ファインダ内表示色弱モードを選択することによって、色調整の機能のためのメニュー画面の表示がなされる。
なお、ステップS1でファインダ内表示色弱モードを選択しないときは、通常のカメラ動作を行い(ステップS11)、ステップS10のカメラ電源のオフステップでオフされていなければ、再びステップS1にリターンする。
ステップS1でファインダ内表示色弱モードが選択されると、ステップS2に示すように現状設定されているLEDの発光色の設定をしやすいようにファインダ内表示用LEDが例えば全部点灯する(図8乃至図10では3つのLED全てが点灯する)。ここで、何個点灯するかは、デフォルト値として予め決めておいてもよいし、或いは、前回設定されている設定値とするよう予め決めておいてもよい。
次に、図9に示すメニュー画面において、テーブル部102より色弱モードの種別を選択し、次に調整対象として(1)LED部35のLEDの発光色の色味調整か、(2)LCD部39の色味調整か、を選択する。これらの選択には、十字キーを上下左右に操作することによって行う(ステップS3)。
以上の選択を行った後に、OKキー(32−7)を押下する(ステップS4)。次に、メニュー画面の右側のインジケータ部の操作に移行するために、十字キーのうちの右キー(32−6)を押下する(ステップS5)。
RGB各色のインジケータ操作により、操作に応じてLEDドライバ部34のうち各色に対応したLEDドライバ部を動作させる。メニュー画面の左下側に表示されているファインダ表示画面のおよその色味を見ながらLED部35の色を微調整する(ステップS6)。具体的には、色調整時は、右側の各色のインジケータ部での上下方向の設定位置(△印)に対応して十字キーの上下キー(32−3、32−4)を操作することによって調整し、色選択時は、十字キーの左右キー(32−5、32−6)を操作することによってG,B,Rの順に色調整を選択する。
次に、以上の調整が完了したか否かの判定に入る。調整完了であれば、OKキーを押下する(ステップS7)。
この押下によって、CPU33は調整結果を不揮発性メモリであるEEPROM28へ格納した後(ステップS8)、以降のLED発光色を調整結果をもとに表示する(ステップS9)。
そして、ステップS10へ移行し、電源がオフされたか否かを判定する。電源がオフされていなければ、再びステップS1にリターンする。
図8はファインダ内表示色弱モード選択時のカメラ10の背面図を示している。また、図9は図8の背面パネルに映し出されるメニュー画面(P型弱度を選択時)を示し、図10はメニュー画面(C型(正常者)を選択時)を示している。
図8に示すカメラ背面には、背面パネル62が左側に、操作ボタン32が右側に、ファインダ61が左側上部に配設されている。背面パネル62は図1に示したLCD部22で構成されている。背面パネル62には、ファインダ内表示色弱モードにおける初期状態の調整用メニュー画面が映出されている。初期状態では、LED部35によるスーパーインポーズ表示、及びLCD部39によるシャッタースピードなどの表示が、例えば正常者の(C型)に対応する調整状態で示されている。このとき、ファインダ61内においても背景色は予め定められた所定色(例えばブルー色)に表示され、その背景色領域のファインダ越しに見える風景と重ねて所定の位置にスーパーインポーズLEDの表示色が重なって表示される。
背面パネル62には、図9に示すようにファインダ内の表示と同じ表示態様(LED部35によるスーパーインポーズ表示及びLCD部39による表示)を拡大して表示するファインダ内表示の拡大表示部101のほかに、色弱モードの種別(例えば、P型強弱(第1色盲及び色弱)、D型強弱(第2色盲及び色弱)、C型(正常))を選択するための表示を行う分割パターン表示部としてのテーブル部102、発光色或いは表示色を構成するR,B,G各色の色調整レベルを調整(修正)するための表示を行う色修正手段としてのインジケータ部103、の各表示領域が形成されている。なお、バックライト部37は、光源としてLEDを用いている。
操作ボタン32は、メニューキー32-1及び32-2と、十字キーを構成する上キー32-3,下キー32-4,左キー32-5,右キー32-6及びOKキー32-7とを備えている。
背面パネル62には、図9に示すように、色弱モード選択用のテーブル部102の表示、色調整用のインジケータ部の表示、ファインダ61内における表示画面の拡大表示、がされている。
ファインダ61内における表示画面には、LED部35によるスーパーインポーズ表示と、LCD部39による表示(文字表示)と、がなされている。
インジケータ部の表示は、G,B,R三色のインジケータ表示と、各色のインジケータにおける強度(明るさ)の位置を示す△印表示と、を備えている。△印表示は、レベル位置を示す矢印表示であって、色調整時に十字キーの上下キー32-3,32-4の操作によって上下方向での色の強度(明るさ)の位置が調整されて設定されることになる。
図9及び図10はファインダ内表示色弱モード選択時に背面パネル62に表示されるメニュー画面表示を示しているが、図9はP型弱度を選択した時の表示状態であり、図10はC型(正常者)を選択した時の表示状態である。テーブル部102において、選択された分類パターン(図では斜線を施してある)には色弱者が視認し得る着色が施されて表示される。
図9では、P型弱度を選択したときの初期の状態では、インジケータ部のBの設定値が零(△印表示が最下端)で、GとRが等しく明るさに応じた所定値に設定される。この設定状態では、スーパーインポーズLEDがほぼ黄色に発光する。そして、図示の状態から上下キーの操作で各色LEDによる混光色をマニュアルで微調整することができる。また、図10では、C型(正常者)を選択したときの初期の状態では、インジケータ部のG,Bが零,Rの設定値は明るさに応じた所定値に設定される。この設定状態では、スーパーインポーズLEDが赤色に発光する。そして、図示の状態から上下キーの操作で各色LEDによる混光色をマニュアルで微調整することができる。
以上述べた図5及び図8〜図10でファインダ内表示のLCD部39の表示色は、P型の色弱者にも見易い色として緑色に設定されているものとしてある。
なお、テーブル部102、調整対象(LED部35/LCD部39)はそれぞれ別画面(コマ送り)で表示しても良い。
以上のようにして、スーパーインポーズ用のLED部35の色味を変更できるほか、バックライト部37の色味をも変更することができる。
次に、色弱者の色弱モードの種別について図11〜15を参照して説明する。
人間の目の網膜には、暗いときだけ働く杆体と明るいところだけで働く錐体の、2種類の視細胞がある。錐体にはL(赤),M(緑), S(青)の3種類があり、どのような波長の光を主に感じるか(分光感度) が異なっている。
L錐体(赤錐体)は主に黄緑〜赤に感度があり、M錐体(緑錐体)は主に緑〜黄緑に感度があり、S錐体(青錐体)は主に紫〜青に感度がある。
図11はC型(正常者)における可視波長領域を示している。横軸は光の波長、縦軸は強度(レベル)を示している。
3種類の錐体がすべて揃っている人がC型(一般型)の色覚で、日本人男性の約95%、女性の99%以上を占めている。
図12はP型強度における可視波長領域を示し、図13はP型弱度における可視波長領域を示している。
P型色覚(Protanope)には、3種の錐体のうち赤い光を主に感じるL錐体が無い人(P型強度)と、L錐体の分光感度がずれてM錐体と似通ってしまっている人(P型弱度)がいる。P型強度,P型弱度はそれぞれ第1色盲,第1色弱とも呼ばれている。P型強度の人はC型との見え方の差が大きく、P型弱度の人はP型強度とC型との中間になる。
図14はD型強度における可視波長領域を示し、図15はD型弱度における可視波長領域を示している。
P型色覚と同様にD型色覚(Deuteranope)には、緑の光を主に感じるM錐体が無い人(D型強度)と、M錐体の分光感度がずれてL錐体と似通ってしまった人(D型弱度)がいる。D型強度,D型弱度はそれぞれ第2色盲,第2色弱とも呼ばれている。D型強度の人はC型との見え方の差が大きく、D型弱度の人はD型強度とC型との中間になる。
色弱者のほとんどはこの4タイプ(P型強度・P型弱度・D型強度・D型弱度)で、合計で男性のほぼ5%を占めている。(欧米では男性の8〜10%、アフリカでは2〜4%である。)
本発明の実施形態によれば、カメラ10のファインダ内のスーパーインポーズ等の発色に、3色LEDを用いてユーザ(色弱者、もちろん色弱者でなくても良い)が簡単に自分の見えやすい色に変更できるよう、カメラ背面ディスプレイに映し出されるメニュー画面を見ながらキー操作する。
この時、メニュー画面では、色弱者のモード分類が表示されており、ユーザーが最初からマニュアルで操作するのではなく、モード分類を選択することによって、ほぼ全ての色弱者が自分にあった色弱種別の分類を選択でき、自分に適した発光色を容易に設定することができる。
さらに、各人にとって最大限まで視認性を高める為に、選んだ分類に基づく発光色からさらに微調整をすることで、簡単、かつ、最適な色味の調整が可能となる。
本発明では、情報を表示するのに際して、色弱者を対象としており、色弱者モード時において簡単に各人の一番視認しやすい色に同調させることができる。
LEDやLED等の表示手段に表示する表示色を、色弱分類に応じた適切な発色帯に自動的に設定することによって、色弱者でも容易に情報を視認することが可能となる。
なお、図7のローチャートでは、LED等を実際に発光させた使用状態と同等な状態で、メニュー画面表示において、その実際に表示される発光色を見ながら適切な発光色に色調整し設定する方法を説明したが、実際にLED等を発光させにることなくメニュー画面表示において、単なる色調整の機能のための表示を行い、表示される色を変えながら適切な色を選択し、その色に対応した発光色制御の制御値を保存しておき、実際の使用状態においては、保存してある制御値を用いて発光させるようにしてもよい。
また、以上述べた実施形態では、図2に示すようにカメラ10のファインダ光学系の光学像に合焦点やシャッタースピード等をスーパーインポーズ表示する構成の情報表示装置について述べているが、本発明はこれに限定されることなく、電子ビューファインダ(EVF)における電子画像にスーパーインポーズ表示する構成の情報表示装置に対しても適用することができる。
また、以上述べた実施形態では、ファインダ内中央水平方向に所定間隔を置いて配置された3箇所の焦点検出領域のうち、ファーストレリーズ後に最初に焦点が合った時点で撮影レンズ51のフォーカスレンズの駆動を停止するようにしたが、3箇所の焦点検出領域から所望の領域を撮影者の操作により選択できるようにし、この選択された領域に焦点が合うようにしてもよい。
また、LED部35には3組のLEDを配置したが、これに限る必要はなく、水平方向にさらに組数を増やしてもよいし、LEDを二次元状に配置してもよい。
さらに、以上述べた実施形態では、スーパーインポーズLEDの発光色は、シャッタボタンを半押ししたときなどに、フォーカスが合った場合の第1の発光色として、色弱者にとって見易い色を選択及び調整するだけではなく、フォーカスが合わなかった場合にも第1の色とは異なる第2の色を発光させるようにし、その第2の色についても色弱者にとって見易い色を選択及び調整できるようにしてもよい。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
本発明に関わるファインダ構成は、工業的に量産することが可能である為、産業上の利用可能性を有する。
本発明の一実施形態の情報表示装置のブロック図。 図1のカメラにおけるファインダ光学系の斜視図。 図2におけるスーパーインポーズ用のスクリーンの一例を示す正面図。 図2におけるスーパーインポーズ用のスクリーンの他の例を示す正面図。 ファインダを覗いた時の、スーパーインポーズ用LEDが発光し照射されている様子を示す図。 LEDドライバ部34、及びLED部35の構成を示す回路図。 本実施形態の動作を説明するフローチャート。 カメラの背面図(ファインダ内表示色弱モード選択時)。 図8の背面パネルに映し出されるメニュー画面(P型弱度を選択時)を示す図。 C型(正常者)選択時のメニュー画面を示す図。 C型(正常者)における可視波長領域を示す特性図。 P型強度における可視波長領域を示す特性図。 P型弱度における可視波長領域を示す特性図。 D型強度における可視波長領域を示す特性図。 D型弱度における可視波長領域を示す特性図。
符号の説明
22…LCD部(情報表示手段)
24…バックライト部
25…バックライトドライバ部
28…EEPROM(色情報記憶手段)
32…操作ボタン(選択手段)
33…CPU
34…LEDドライバ部
35…LED部(情報表示手段)
39…LCD部(情報表示手段)
44…スーパーインポーズ用スクリーン
47…ファインダ内LED及びLCD表示部
61…ファインダ
62…背面パネル
101…ファインダ内表示の拡大表示部
102…テーブル部(分類パターン表示部)
103…インジケータ部(色調整レベル表示部)

Claims (3)

  1. 可視波長特性に応じて複数のパターンに分類されたそれぞれの色弱者が識別可能な色を表す色情報を記憶する色情報記憶手段と、
    上記複数のパターンの中から所望のパターンを選択する選択手段と、
    該選択手段により選択されたパターンに属する色弱者が識別可能な色で表される所定の情報を表示する情報表示手段と、
    を備えたことを特徴とする情報表示装置。
  2. 上記情報表示手段に表示された上記所定の情報の色を、ユーザーの手動操作に応じて修正するための色修正手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
  3. 可視波長特性に応じて複数のパターンに分類されたそれぞれの色弱者が識別可能な色を表す色情報を記憶するステップと、
    上記複数のパターンの中から所望のパターンを選択するステップと、
    該選択されたパターンに属する色弱者が識別可能な色で表される所定の情報を表示するステップと、
    を含むことを特徴とする情報表示方法。
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