JP2018189808A - Evf(電子式ファインダー)の輝度切り替えに伴う色度変動の補正 - Google Patents

Evf(電子式ファインダー)の輝度切り替えに伴う色度変動の補正 Download PDF

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Abstract

【課題】表示輝度切り替えによって階調−色度変動が変化する特性をもつ有機ELを、LCDより優れた応答特性、温度依存性をカメラで活用するため、カメラ使用時の各表示仕様に対応した輝度設定に応じて色度補正する装置を提供する。【解決手段】電子式ファインダー(EVF)表示部7の有機EL制御部にはホワイトバランス(WB)機能が備えられており、マイコンPRS140から設定値に従ったWB動作を行い、マイコンPRS140は不揮発性メモリを有し、EVF表示部の輝度に応じたWB設定値を記憶しており、EVF表示部の輝度は測光センサー8の出力と、予め用意された使用環境輝度とEVF輝度設定の関係図に従い、最適な輝度設定値を求めさらにその輝度に対応したWB設定値を不揮発性メモリから読みだしてEVF表示部へ送信し、EVFは設定された輝度に対応したWB設定値で色度補正された色合いで表示される。【選択図】図1

Description

本発明は、カメラのEVF(電子式ファインダー)の色度変動補正に関するものである。
近年では、デジタルカメラのファインダー部を光学的なものから電子的なものに置き換えられたもの製品化されている。
光学式ファインダーでは、目視で視認できないような環境輝度での撮影は難しく、また、ファインダーから目を放すことができない状況下では、撮影した画像の確認をすることができない。
これらの問題は、電子式ファインダーにすることで解決可能である。
電子式ファインダーに用いる表示部材としては、コスト面からカメラの背面液晶と同じくLCD(LIQUID CLYSTAL DISPLAY)が使われていることが多い。
LCDは、応答性の温度依存性が大きく、低温下では動きの速いものを表示すると、表示画面上ではっきり表示することができず、いわゆる、流れた状態で表示されてしまう。そのため、最近では、LCDに替わって有機ELを使ったものも登場している。
有機ELは、応答性の温度依存性はLCDより優れており、使用環境温度で視認性に影響を及ぼすものではなく、動きの速いものも快適に表示してくれる。
しかし、輝度の経時劣化はLEDよりも著しく、特に青表示部の劣化が顕著といわれている。
有機ELやLEDなどの発光素子は、駆動電流に依存して色度が変動する特性をもつ。LCDは、LCD自身は発光せず、照明部を別途用意する必要がある。例えば白色LEDのような照明を背面に装着し表示部を照明する。表示部の明るさを変更するときには、この照明用LEDの輝度を変更する。
輝度変更時には、PWM(パルス幅変調)により駆動することでLED色度の駆動電流による色度変化は軽減され、LCD表示部の表示は、色度の変化が充分抑制された表示となる。
一方、有機ELは構成する各画素自身が発光するため、表示部の明るさを変更するときには、各画素の明るさを、表示する画像の階調に応じた駆動電流の増減で制御する。そのため、明るさの変更に使う色度の変化が生じてしまう。
また、この色度変化を、撮像部出力の画像処理部を使って行うと、撮像部出力と並行処理となるため画像処理部には大きな負担となる。これは、静止画撮影では高速連写時の応答性の低下、動画撮影ではフレームレートや解像度の低下を招く。
(特許文献1参照)
液晶装置の有機ELバックライトの経時変化への対応として、フォトセンサによりバックライト白色光の輝度を測定、その検出結果を基準となる色度と比較し、比較した結果に基づいて映像信号を補正したのち表示することで、有機ELでは青色の経時劣化が著しいが、バックライトの色度が劣化変化しても液晶装置に表示される色の変動を抑える方法が提案されている。
(特許文献2参照)
環境光によるディスプレイへの影響を改善するために、評価画像をディスプレイに表示させ、これをカメラにて撮影した映像を使って、評価画像の特徴量を抽出し、ディスプレイに対するカメラの角度に応じて抽出した特徴量に対する角度補正を行い、光が差し込んでいる状態であっても、表示されている画像を精度よく補正する方法が提案されている。
特開2008−158454号公報 特開2013−101219号公報
電子式ファンダー搭載カメラを快適に使うためには、ファインダー表示部で表示する画像や撮影情報の明るさは常に一定ではなく、カメラを使用している環境の明るさに適応した状態にする必要がある。
また、ファインダー表示部で可能な最大の明るさは、晴天下の太陽光輝度にはとても及ぶものではないため、カメラの環境輝度範囲を複数に分けて、各輝度範囲で見易い明るさとなるファインダー表示部の明るさをを決めておき、カメラ使用時には環境輝度を測定し、該当する輝度範囲に対応したファインダー表示部の明るさとすることで、快適な操作性を確保することができる。
カメラを使用している環境の明るさに適応した状態に、表示部の明るさを切り替える機能は、既にカメラの背面表示部で実績があり、手動による切り替え設定、自動切り替え設定などがある。
有機ELをファインダー表示部に使う、ファインダー表示部の明るさを切り替えたときに、その特性からくる色度変動の影響で、表示されている画像や撮影情報が変わらなくとも、色合いに変化が生じてしまう。色合いによっては、本来の色と異なる見え方になることもある。例えば、日本人のような肌の色の人を撮影などで表示しているときであれば、、その明るさ設定により、実際よりも青い場合や黄色い場合が生じてしまう。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、ファインダー表示部の明るさを切り替えたことで生じる、表示されている内容の色合いの変動を抑え、環境輝度によらず、同じ色合いで表示される電子式ファインダーを提供することにある。
EVF(電子式ファインダー)表示部(7)の有機EL制御部にはWB(ホワイトバランス)機能が備えられており、マイコンPRS(140)から設定値に従ったWB動作を行う。
マイコンPRS(140)は不揮発性メモリを有し、EVF表示部の輝度に応じたWB設定値を記憶している。EVF表示部の輝度は測光センサー(8)はの出力と、予め用意された使用環境輝度とEVF輝度設定の関係図に従い、最適な輝度設定値を求め、さらにその輝度に対応したWB設定値を不揮発性メモリから読みだしてEVF表示部へ送信する。
EVFは設定された輝度に対応したWB設定値で色度補正された色合いで表示される。
本発明によれば、電子式ファインダーの明るさを切り替ることで生ずる表示された画像の色度変動を、予め用意しておいた電子式ファインダーの各明るさ設定に対応する補正値を使って、電子ファインダー表示制御部内のWB(ホワイトバランス)制御部で補正処理する。
撮影者が、手動あるいは自動で電子式ファインダーの明るさ切り替えの際の表示された画像の色合いの変化に戸惑うことなく、適確なシャッターチャンスで撮影することができる。
また、カメラシステムの画像処理系の負担がなく、動画撮影や、高速連写時の応答性、消費電力への影響を回避した撮影が可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係るカメラシステムの概略構成を示す図である。 (A)図1に示すEVF表示部の表示内容を示すイメージ図である。(B)図1に示すEVF表示部の表示内容を示すイメージ図である。(C)図1に示すEVF表示部の表示内容を示すイメージ図である。(D)図1に示すEVF表示部の表示内容を示すイメージ図である。 (A)本発明の有機ELの色度補正前の階調―色温度変動特性を示す図である。(B)本発明の有機ELの色度補正後の階調―色温度変動特性を示す図である。 (A) 図1に示すEVF表示部の、輝度と撮影環境輝度との関係を示す図である。(B) 図1に示すEVF表示部の、輝度と撮影環境輝度との関係を示す図である (A) 図1に示すEVF表示部の、輝度設定5での階調―色度変動特性を示す図である。(B) 図1に示すEVF表示部の、輝度設定4での階調―色度変動特性を示す図である。(C) 図1に示すEVF表示部の、輝度設定3での階調―色度変動特性を示す図である。 (A) 図1に示すEVF表示部の、輝度設定5、4、3での128階調の色度特性を示す図である。 図1に示したカメラシステムの色度補正値生成内容を示すフロー図である。 図1に示したカメラシステムのEVFおよび背面表示の制御内容を示すフロー図である。 図8に示したフロー図のEVF表示制御内容を示すフロー図である。 図8に示したフロー図の背面表示制御内容を示すフロー図である。 図9に示したフロー図のEVF表示オン内容を示すフロー図である。 図11に示したフロー図のWB(ホワイトバランス)設定1の内容を示すフロー図である。 図11に示したフロー図のWB(ホワイトバランス)設定2の内容を示すフロー図である。 本発明の第2の実施の形態に係るカメラシステムの概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係わる、一眼レフデジタルカメラのEVF(電子式ファインダー)表示部について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るカメラシステムの概略構成を示すブロック図である。EVF表示部7は有機EL表示デバイスを有し、有機EL制御により表示のための一連の処理をされたデータを表示する。カメラは表示データ一時記憶部142に記憶されている表示データを必要に応じて、背面表示部6と排他となるようスイッチSW1,SW2の制御を行って、表示データの表示を行う構成である。
排他制御は接眼センサー10の出力により基づき行われ、EVF表示部の輝度設定は測光センサー8の出力に基づく。EVFに設定された輝度に応じて、WB(ホワイトバランス)設定値を切り替えて、有機ELの特性である輝度による色度の変動を抑えているので、どの輝度に設定しても、同じ色合いで被写体は表示される。
[実施の第1の形態]
以下、本発明の実施の第1の形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態に係るカメラシステムの概略構成を示す図である。
カメラは、制御手段として機能し全体の制御を行うマイコンPRS140と、CCDまたはCMOSエリアセンサ等からなる撮像部13とを具備している。また、撮像部13から入力された画像信号を処理する画像処理部141、複数の画像データを保存する不揮発性メモリからなる外部記憶装置9も具備している。
マイコンPRS140は、例えば、内部にCPU(中央演算処理部)、RAM、ROM、不揮発性メモリ、入出力ポート等が配置されたワンチップのコンピュータ(以下、マイコンと略記する)である。
マイコンPRS140は、ROMに格納されたシーケンスプログラムに基づいて、一連の動作を行う。また、マイコンPRS140に内蔵されている不揮発性メモリには、一連のパラメータが格納されている。
例えば、露出制御や焦点調節に関する調整値等を含む一連のカメラの制御パラメータや、撮像素子の調整値、撮影画像のホワイトバランスから画像表示部6に撮影画像を表示する際の制御値のデータなどのパラメータが格納されている。このように、画像処理の制御、調整に関係する一連のパラメータが不揮発性メモリに格納されている。
接眼検知センサー10は、撮影者がファインダーを使っているか否かを検知するセンサーであって、撮影者の顔のカメラファインダー部への近接状態により出力が変化する。
背面表示部6、EVF(電子式ファインダー)表示部7は排他制御であり、マイコンPRS140は、接眼検知センサー10の出力から使用者の顔がカメラファインダー部に近接していると判断すると、EVF(電子式ファインダー)表示部7の表示を行い、そうではないときは背面表示部6の表示を行う。
表示データ一時記憶部142は、撮影画像表示データ部と撮影情報表示データ部、さらに切り替えスイッチSW1、SW2から構成されている。制御はマイコンPRS140からメモリーコントローラー143を介して行われる。
スイッチSW1、SW2はトランジスタなどで構成された電気的に切り替え動作をするスイッチであって、表示データの流れの選択を行う。スイッチSW1はSW2へ出力する表示データの選択を行い、スイッチSW2は表示データ一時記憶部142からの表示データ出力先を選択する。
スイッチSW1の接続は、スイッチSW2の接続先が背面表示部6であるときには、撮影画像表示データ部に固定される。そして、スイッチSW2の接続先がEVF(電子式ファインダー)表示部7であるときには、1画面の表示動作中に撮影画像表示データ部、撮影情報表示データ部の切り替えを行う。
表示先として、背面表示部6、EVF(電子式ファインダー)表示部7の選択は、スイッチSW2によりなされ、接続先は接眼検知センサー10の出力で決まる。
測光センサー8はカメラに装着したレンズ5を透過した画像の明るさを検出するセンサーであって、明るさの強度に応じた電気出力をマイコンPRS140に出力する。
マイコンPRS140は、このセンサーの出力に基づき、撮影時のISO感度やTV値:シャッタースビード、AV値:レンズ絞りなどの情報を使って、撮像部13からの撮像信号が最適なレベルであり、得られるカメラの撮影結果が最良となる撮影に関する一連の制御を行う。
外光照度センサー11はカメラの背面に配置し、使用者の背面から、背面表示部6を照らす明るさを検出する。
マイコンPRS140は、このセンサーの出力に基づき、背面表示部6のLCDのバックライトの輝度を切り替えて、使用者が背面表示部に表示される内容が見易くなる制御を行う。
背面表示部6は、LCD表示部の構成であり、LCD制御部とLCD表示部で構成され、画像処理部141にてLCD表示向けの画像サイズにリサイズされた画像データを、LCD表示向けに、WB(ホワイトバランス)、輝度、γの各調整を行い、LCDデバイスに表示する。
例えばSVGAサイズ(縦600x横800xRGB)の解像度であり、色度はRGB各画素の透過率のバランスで行われ、輝度はバックライト(白色)の輝度の高低で行われる。
WB(ホワイトバランス)、輝度、γの各調整値はマイコンPRS140により制御する。バックライトは白色LEDと導光板により構成され点灯および輝度制御はマイコンPRS140にて行っている。バックライトの明るさは手動または自動で可変でき、自動のときは、外光照度センサー11で検出した明るさに応じて最適な明るさとなるよう制御される。
背面表示部6の表示対象となる撮影画像データは、前述した撮像部13で撮像された画像データのほかに、外部記憶装置9に記憶した画像データや、カメラの設定情報がある。
EVF(電子式ファインダー)表示部7は、有機EL制御部720と有機EL表示部730で構成され、有機EL制御部720は、画像処理部141にてファインダー表示向けの画像サイズにリサイズされた画像データを、有機EL表示向けに、WB(ホワイトバランス)、輝度、γの各調整を行う。
有機EL表示部730は、例えばVGAサイズ(縦480x横640xRGB)の解像度であり、上記の有機EL制御部720で処理された画像データ表示する。
有機EL表示部730の各画素は自らが発光し、色度はRGB各画素の輝度バランスで行われ、輝度はRGB各画素の輝度の高低で行われる。輝度高低は画素駆動電流に比例する。
WB(ホワイトバランス)はWB_A、WB_Bの2つのブロックからなるWB制御部(710)にて行う。ブロックWB_Aでは、EVF表示部の個体バラツキが最小となる処理を行い、ブロックWB_Bでは、輝度切り替えにより生ずる、色合いの変動を補正する処理を行う。WB_A、WB_Bのそれぞれのブロックで行うWB(ホワイトバランス)設定はブロックWB_Bでは図2(A)に示す撮影画像表示部と撮影情報表示部値とで、必要に応じて変更できるようになっている。
WB(ホワイトバランス)調整は、マイコンPRSから通信されるWB設定値に従うので、WB調整内容の変更はホワイトは、マイコンPRSからのWB設定値通信を表示データ一時記憶部142のスイッチSW1の切り替え制御と同期させて行う。ブロックWB_Aは個体バラツキ補正に使っているため、製作段階で一度最適設定を行うと、以降は常に同じ内容で機能する。
このカメラは、使用者の好みに応じて撮影情報表示データ部の輝度設定を、撮影画像データ部の輝度設定に対し±1ずらす設定ができるようになっており、WB調整はこれに対応できるよう撮影画像データ部、撮影情報表示データ部それぞれで独立になっている。
ブロックWB_Bで行う内容は表示データ一時記憶部142からの入力が撮影画像データ部からのときと撮影情報表示データ部からのときで切り替えることができる。WB(ホワイトバランス)、輝度、γの各調整値はマイコンPRSにより制御する。EVF(電子式ファインダー)表示部の表示対象は、撮像部13により得られるレンズ9を透過した被写体画像を画像処理部141で処理した撮影画像と、撮影に必要なとなる一連の情報がある。
撮影画像は、信号処理などにより、実像に比べ、僅かに遅れ表示されるが、撮影への影響はない。また、必要に応じた操作により、外部記憶装置9に記録された画像の再生時の表示もできる。
撮像部13は、CCDまたはCMOSエリアセンサ等の撮像素子と該撮像素子を駆動するセンサ駆動部とからなる。レンズ部5の光学系を通じて、撮影領域からの光束を撮像素子上に結像させており、撮像素子はこの光学像を光電変換し、電気信号として画像処理部141へ出力する。
画像処理部141は、撮像画像補正部、インターフェイス(IF)部、表示画生成部から構成されていて、撮像部13からの撮像素子出力に一連の処理を行っている。撮像画像補正部は、A/D変換機能を備え、撮像部13から入力された電気信号をA/D変換し、暗電流補正やシェーディング補正など、撮像部13に起因する一連の補正を行う。
画像処理部では、ローパスフィルタによりノイズ成分を除去し、画素及び色補間処理、ホワイトバランスやガンマ補正等、いわゆる画像そのものに関する一連の画像処理を行う。IF部では、一連の画像処理を行った撮影画像データを後述する外部記憶装置9へ送り出したり、外部記憶装置9に記録された撮影画像データを読み出したりする。
また、画像処理部141では、画像処理された撮影画像データや、外部記憶装置9に記憶された撮影画像データに対して表示のための一連の処理を行い、IF部を介して表示データ一時記憶部142へ出力する。なお、IF部から表示データ一時記憶部142へ撮影画像データを出力するまでの一連の処理は、表示画生成部内のリサイズ部、VRAM部を経由して行われる。
外部記憶装置9は、例えば、CFカードのような複数の画像データを保存することができる不揮発性の記憶部材であって、画像処理装置100から着脱可能なものである。そして、カメラに装着した状態で画像処理部141から出力される撮影画像データを記憶する。
これにより、1つまたは複数の撮影画像データを記憶した後に、カメラから取り外して、本システムのデータ形式で読み出し可能な別のシステムに装着すれば、記憶されている撮影画像データの再生、編集、及び保存が可能となる。また、カメラに外部記憶装置9を再度装着することによって、本システムのデータ形式で読み出し可能な画像データであれば、読み出し後、画像処理部141において最適な信号処理を行うことができる。そして、背面表示部6あるいはEVF(電子式ファインダー)表示部7に画像を表示することができる。
焦点検出部4は、結像面近傍に配置されたフィールドレンズ、反射ミラー、2次結像レンズ、絞り、及び複数の光電変換素子らかなるCCD等のラインセンサから構成されている。本実施形態における焦点検出部4は、周知の位相差方式であるとともに、観察画面内(ファインダ視野内)の複数の領域を測距点として、該測距点で焦点を検出することが可能となるように構成されている。
レンズ部5には、焦点調節回路及び絞り駆動回路が組み込まれており、不図示のマウント接点を介してマイコンPRS140と信号の伝達がなされる。マイコンPRS140は、焦点検出部4から出力される信号に基づき、レンズ部5に内蔵されている焦点調節回路を動作して、最適な焦点調節となる信号を出力する。さらに、不図示の測光回路から出力される信号に基づいて、レンズ部5に内蔵されている絞り駆動回路を動作して、最適な露光量となる信号を出力する。
図2(A)、(B)、(C)は、図1のEVF(電子式ファインダー)表示部の表示内容について示すイメージ図である。図2(A)はEVF(電子式ファインダー)表示部の表示領域ごとの内容を示しており、上部は撮影画像表示部であって、例えば、図2(B)に示すような撮影により得られた画像を表示する。下部は撮影情報表示部であって、AF(オートフォーカス)モードやTV値(シャッタースピード)、AV値(絞り値)、露出補正、ISO感度などの撮影の際に必要となる情報の表示を行う領域である。
図2(B)の撮影領域を静止画で撮影するときのEVF(電子式ファインダー)表示部の内容が、図2(C)となる。図2(C)では、撮影情報として、シャッタースピード1/125.絞り値5.6 露出補正+2/3 ISO感度400が表示され、撮影画像と同時に確認できるようになっている。であることを示し撮影画像に重畳する黒枠はAF機能を使って焦点調節できる位置とその焦点状態を示していて、ここでは、右端の位置に焦点が調節されている状態である。
図2(D)は図2(B)の撮影領域を動画で撮影するときのEVF(電子式ファインダー)表示部である。このとき、TV,AV、ISOが関係しない撮影なので撮影情報表示部には表示されない。AFの方法も動画に対応したものとなるため、図2(B)の表示から変わり、重畳する4つの「で囲まれた領域でフォーカス意味の表示に替わっている。
図3(A)、(B)を使って、図1の730に示す、有機EL表示部の特性のイメージ図である。
これを使って、本実施例で有機EL表示部の補正前後の特性の違いについて説明する。
図3(A)は、この後図4にて説明する5つの輝度設定の各設定時の階調と色温度の関係を示すグラフである。輝度設定5→輝度設定1により明→暗と輝度変化する。いずれの輝度設定においても階調変化に伴う色温度の変化特性を持ち、低階調では相対的に低めの色温度であり、高階調で高めの色温度になっている。
さらに、輝度により色度変動を伴う特性があるために、輝度設定5(明るい)から輝度設定1(暗い)方向に輝度を切り替えると、色温度も「高い→低い」 方向に変化する。
したがって、このままでは、輝度設定を変えた際に、表示されている画像の色合いが変化することになる。
図3(B)は、図3(A)の特性を本実施例で補正後の階調―色度変動特性である。図3(A)と比べたとき、輝度設定1から5の各輝度設定において、階調―輝度変動特性はほぼ一致するように改善され、輝度設定を切り替えても色温度の変化すなわち、色合いの変化がないことが判る。
図4(A)、(B)を使って、カメラ使用時の周囲の明るさとEVFの明るさ設定の関係について説明する。図4(A)、(B)は、EVFの明るさ設定が図3の輝度設定1から5になるときの、カメラ使用時の周囲の明るさとの関係について示す両対数グラフである。
横軸はカメラを使用時の周囲の明るさである撮影環境輝度であって、図1の測光センサー8により検知する。縦軸は、EVFの明るさ設定が5段階に分けて設定されていて、撮影環境輝度に応じて変化することを示している。
図4(A)は、EVFの最大の明るさは、撮影環境輝度の明るさに比べてとても低いため、撮影環境輝度がEvhより高くなっても輝度設定5より高めることができない。また、撮影環境輝度が非常に暗く被写体の視認が難しいときには、撮影環境輝度の明るさを実際の明るさよりも高めることで視認性が確保できるように、Evlより低い輝度であっても、輝度設定1より低い輝度設定はしていない。
図4(B)は、図4の撮影画像データ表示部と撮影情報データ表示部の輝度設定の関係を示すグラフである。図4中の丸2は図4(A)で同じであり、撮影画像データ表示部について示している。
図4中の丸1、丸2、丸3は撮影情報データ表示部について示している。撮影情報データ表示部の輝度設定は撮影画像データ表示部に対して輝度設定を±1の増減をする調整が可能になっていて、使用者のニーズや好みに応じて選択および設定ができる。図4中、丸1は輝度設定調整を+1にしたときであり、図4中、丸3は輝度設定調整を−1にしたときである。図4中、丸2は輝度設定調整をせず、撮影画像データ表示部と同じ明るさで表示する。
輝度設定調整をしたとき、+1であれば、撮影情報データ表示部の表示を撮影画像データ表示部の輝度設定+1とし、それに対応するWB_Bの設定を撮影情報データ表示部の表示に同期させて行う。
−1であれば同様にして輝度設定が撮影画像データ表示部の輝度設定−1となる動作をする。
輝度設定調整は撮影画像データ表示部、撮影情報データ表示部とも同じであるため、撮影環境輝度がEvlより暗いときや、Evhより明るい時は輝度設定の差はなくなる。
また、図5(A)、(B)、(C)を使って有機ELの階調―色度変動について説明する。図5(A)は輝度設定5での階調―色度変動であり、図5(B)は輝度設定4での階調―色度変動であり、図5(C)は輝度設定3での階調―色度変動のイメージを示すグラフである。
各グラフは階調は全域を8bitで表現しており、さらにその中間である128階調を■で明示している。いずれの輝度設定においても、階調により角度が変動する傾向は変わらないが、輝度設定を5,4,3と明→暗に切り替えときのグラフ上の最小値:256諧調(8bit)は次表の「輝度設定と256諧調(8bit)モノトーン画像を表示したときのxy色度」で判るように上昇している。すなわち、色度変動範囲が設定輝度に応じて僅かに変化している。。
輝度設定と256諧調(8bit)モノトーン画像を表示したときのxy色度
このことは、同じ表示内容であっても輝度を切り替えると、色合いが変化することを意味する。
次に、色合いの補正方法として、128階調(8bit)を基準に、上述の輝度設定による色合い変化の補正内容について図6,7を使って説明する。
図6は、128階調の輝度による色合いの変化を判り易くするために、図5(A)、(B)、(C)に示すグラフの128階調の色度をプロットしたものである。
例えば、輝度設定5の色合いを基準としたときは、輝度設定5と各輝度設定による色あいの変化を補正する。図6の輝度設定5の色度と各輝度設定での色度の差が最小となるように各輝度設定毎のWB設定値でWB調整すればよい。
この各輝度設定毎のWB設定値は、例えばカメラ組み立て製作段階で、色合いの個体差調整などの調整のときに、併せて行っておき、カメラの不揮発性メモリに記憶し、以後必要に応じて使用する。
上述した内容をフロー図に示すと図7になる。まず、色度調整の基準とする階調を決める。ここでは、図6にあるように128階調で行う(#2000)。次に輝度設定値Mを決める。ここでは図4にあるように輝度設定は1〜5であるからMmax=5となる(#2010)。MmaxをMに代入する(#2020)。
輝度設定数が決まったら、ここでは最大輝度となる輝度設定5を調整基準とした補正値を求める処理をするので、まずは輝度設定5なる輝度設定となるようマイコンPRS140からEVF表示部に通信を行う(#2030)とともに、測定画像を表示する(#2040)。測定画像はモノトーンの均一画像であって、外部記憶装置9に予め用意された画像を画像処理部141を経由して行う。
表示された画像の色度、輝度を例えば色度測定機などの色度、輝度が測定できる測定機を使って測定し色度(M)を求め(#2050)、その結果からRGB強度比を算出し規格化する。
M≧Mmaxであれば、M=Mmaxなる設定値のときに一番明るい設定であり、ここでは、M=Mmaxなる設定値の色度(Mmax)を調整基準としているので、このときのRGB強度比を、R(Mmax)、G(Mmax)、B(Mmax)とする(#2080)。
次の色度での補正値を求めるための準備としてM=M−1なる処理を行い(#2110)、Mが1より大きければ、#2030に戻り、#2060までの処理の後、規格化されたRGB強度比とM=Mmaxで測定しているRGB強度比をRGB各色毎に求める(#2090)。
M=Mmaxの際のWB_B設定値であるWBtune(Mmax)に#2090で求めた各色ごとの相対比を係数として処理すると、輝度MでのWB_B設定値WBtune(M)が得られる(#2100)。M回繰り返しWBtune(M)(M=1〜Mmax)が得られたところで、WB調整値として不揮発性メモリに記憶し(#2130)終了する。不揮発性メモリは図1のマイコンPRS140に内蔵されている。
図1に示すブロック図の動作を図8、図9、図10、図11、図12、図13のフロー図を使って説明する。図8は、カメラが接眼検知結果に基づいて、EVF表示と背面表示の排他制御動作を示すフロー図である。図9は、図8のEVF表示制御内容を示すフロー図である。図10は、図8の背面表示制御内容を示すフロー図である。図11は、図9のフロー図の「EVF表示オン」の内容を示すフロー図である。図12は、図11のフロー図の「WB設定1」の内容を示すフロー図である。図13は、図11のフロー図の「WB設定2」の内容を示すフロー図である。
図8から順に説明をする。図8では、EVF表示と背面表示の排他制御動作を示す。カメラの電源SW(不図示)がオンし、カメラ各構成部へ通電されると、マイコンPRS140は、撮影可能となるよう一連設定動作を行う(#100)。
そして、接眼検知センサー10の出力を取り込み、使用者がカメラファインダー部に接眼しているか否かを判断する(#200)。カメラファインダー部に接眼しているならば、EVF表示をするための制御を行い(#300)、そうでなければ背面表示を行うための制御を行う(#700)。
いずれの表示制御も、電源SWがオフでなければ(#500)、(#800)、「接眼検知を行い(#200)、その結果から表示部の制御をする。(#300)、(#700)」を繰り返す。EVF表示状態で電源SWオフされたときは(#500)、(#800)、EVF表示をオフして(#600)終了する。背面表示状態で電源SWオフされたときは、背面表示をオフして(#900)終了する。
次に図9を使って、背面表示部6の表示制御の内容を説明する。EVF表示と背面表示は排他なので、EVF表示を行うときには、まず背面表示部7をオフする(#720)。背面表示部7が既にオフになっているときに、さらに背面表示部7をオフする動作をしても、カメラシステムで不適合は起きないようになっている。
測光センサー8を使って、これからEVF表示部に表示する、「レンズ5を透過し撮像部13の撮像素子に入射する領域の明るさ」を確認し(#320)、図4(A)に示した、撮影環境輝度とファインダー表示輝度1〜5の関係から該当する設定輝度を求めて表示輝度を確定する(#330)。
予め、カメラの調整段階で不揮発性メモリに記録しておいた、EVF表示部の表示デバイスである有機ELのWB(ホワイトバランス)個体ばらつきの補正値をEVF表示部7のWB制御部(710)のWB_Aに設定し、いずれのカメラであっても、同じ表示内容のときには同じ色合いとなる補正を行う(#340)。ここまでの準備が完了したところでEVF表示をオンする(#400)。EVF表示オンの内容は図11を使って説明する。
次に図10を使って、背面表示制御の内容を説明する。EVF表示と背面表示は排他なので、背面表示を行うときには、まずEVF表示部7をオフする(#310)。EVF表示部7が既にオフになっているときに、さらにEVF表示部7をオフする動作をしても、カメラシステムで不適合は起きないようになっている。
次に、カメラ内蔵温度計(不図示)で使用環境温度を測定する(#730)。背面表示はLCDであるため、特に低温時の応答性に配慮する必要から、使用環境に応じて制御内容を切り替えている。外光照度センサー11の出力を取り込み、背面表示を照らす使用環境の明るさを検知し(#730)、その明るさで見やすい明るさとなるように背面液晶の輝度を設定する(#740)。背面液晶の輝度設定はバックライトの明るさ制御によりなされる。
背面表示部の表示デバイスであるLCDのWB(ホワイトバランス)個体ばらつきの補正値を背面表示部6のWBに設定し、いずれのカメラであっても、同じ表示内容のときには同じ色合いとなる補正を行う(#750)。ここまでの準備が完了したところで背面表示をオンする(#760)。
図11を使って、図9のEVF表示オン(#400)の内容を説明する。図11のフロー図は図2に示すEVF表示部が例えば、VGAサイズ(横640x縦480xRGB)であり、60fpsで駆動、接眼検知、電源SW状態確認は0.5secごとに行うことを想定した内容になっている。
フレームカウンタNは、EVFに表示されている画面の更新回数であって、0〜30の範囲のいずれかの値となる。
ラインカウンタMは、EVFの画面表示中のラインNoであって、VGAサイズなので1〜480の範囲のいずれかの値となる。
まず、フレームカウンタNを初期化しN=30とする(#410)。60fpsなのでその1/2となることを意味する。
次に、ラインカウンタMを初期化しM=480とする。(#420)使用するEVFデバイスには非表示表域がないことを前提とする。
ラインカウンタの値を撮影情報表示領域の設定と照合し、撮影情報表示部であるか否かを判別する(#440)。
撮影情報表示部と撮影画像表示部の関係は、図2(A)のようになっており、ここでは、この縦方向がラインカウンタMの初期値M=480となる。
図2(A)において、ラインカウンタMが、M=480のときは上端部の表示ラインを示し、M=1のときは下端部の表示ラインを示すので、EVFの表示は上端部から下端部に向けて順に表示される。
M=480から開始し、撮像画像表部から表示されので、図2において、表示データ一時記憶部142のスイッチSW1は、撮影画像データ部に接続し、撮影画像データ部の内容はスイッチSW2からEVF表示部7に出力されるようになっている(#443)。
EVF表示部7のWB制御部WB_BにはWB設定1が設定される(#444)。WB設定1の内容は撮影画像表示部に撮影画像を表示する際のWB設定である。WB設定1の詳細は図12を使って説明する。
そしてWB_BにWB設定1の内容が設定されて、その時のEVF表示輝度に対応したWB設定で表示される内容の色度が補正される(#445)。
次のラインカウンタMをM−1して次のラインの表示をするための準備をする(#450)。ラインカウンタMがM≦0でなければ、まだ画面表示途中であり#440に戻って次のラインの処理を始める(#460)。これを繰り返し、撮影情報表示部となる値にラインカウンタMがなると、図2において、表示データ一時記憶部142のスイッチSW1は、撮影画像データ部から撮影情報データ部に切り替わり、撮影情報データ部の内容がスイッチSW2からEVF表示部7に出力されるようになる(#441)。
EVF表示部7のWB制御部WB_BにはWB設定2が設定される(#442)。WB設定2の内容はは撮影情報表示部に撮影情報を表示する際のWB設定である。WB設定2の詳細は図13を使って説明する。
そして、WB_BにWB設定2の内容が設定されて、その時のEVF表示輝度に対応したWB設定で表示される内容の色度が補正される(#445)。
#440から#460までの内容が繰り返されて、ラインカウンタMがM≦0になると1フレームの表示処理は完了するので、フレームカウンタNをNー1して次のフレームを表示する準備を行う。これをフレームカウンタ初期設定のN=30回繰り返したところで(#490)「EVF表示オン」は終了する。
60fpsに対して1回の連続動作が30fpsとなるので、図10の接眼検知(#200)や電源SWオフの確認(#600)は0.5secごとになされる。0.5secごとであれば、人の感覚とのずれは小さく、違和感のない操作を提供できる。
次に図12を使って図11のWB設定1(#444)について説明する。図11では、既に確定しているEVF表示部7の表示輝度に対応するWB設定値を、予め用意しておいたいくつかのWB設定値から取り出す動作を示している。フロー図中のパラメータの定義は次のとおりである。
BRTC(n)(n=1〜5):設定輝度に対応する色度補正のためのWB設定値
BRTC_para:現在の設定輝度の色度補正として使用するWB設定値
輝度設定No:EVF表示輝度設定値のこと。1〜5まで規定。(1は暗く、5は明るい)
ここでのWB設定値は、輝度設定の違いによるEVF表示の色度変化を補正するためのものである。まず、引数を初期化しn=1とする(#1010)。次に、輝度設定Noとの照合を行う(#1020)。一致しないときは、引数n=n+1として(#1030)、再度照合を行い、輝度設定Noと一致したら、その引数の BRTC(n):色度補正のためのWB設定値を、BRTC_para:色度補正として使用するWB設定値として終了する(#1040)。
次に図13を使って図11のWB設定2(#442)について説明する。WB設定2は、撮影情報表示部の明るさに応じた色度補正である。
図4(B)で示すように、撮影情報表示部の明るさ設定は、撮影情報表示部の明るさから±1微調整できるようになっているので、撮影情報表示部の色度補正も微調整に連動させなくてはならない。そこで、WB設定2では、撮影情報表示部の微調整された輝度設定を確認して、対応する色度補正値となるWB設定値を設定している。フロー図中には図12で使用したパラメータに加えて下記を使っている。
Icomp:撮影情報表示部の明るさを、撮影画像表示部の明るさからのシフト調整用。
−1、0、+1の設定値を持つ。
図12で使用している、BRTC(n)(n=1〜5)のnと組わせた引数となる。
まず、撮影情報表示部の明るさ設定が撮影画像表示部の明るさ設定に対して−1であれば(#1110、現在の撮影画像表示部の明るさ設定がminである輝度設定1であるかを確認し(#1140)、否であれば、変数Icompには−1を設定する(#1150)。明るさ設定がminである輝度設定1に設定されているときは、これ以上輝度設定は下げられないので、変数Icompには0を設定する(#1130)。
明るさ設定が+1であれば(#1120)、現在の撮影画像表示部の明るさ設定がmaxである輝度設定5であるかを確認し(#1160)、否であれば、変数Icompには+1を設定する(#1170)。明るさ設定がmaxである輝度設定5に設定されているときは、これ以上輝度設定は上げられないので、変数Icompには0を設定する(#1130)。明るさ設定が−1でもなく+1でもないときは、微調整していないので変数Icompには0を設定する(#1130)。
確定したIcompを引数nに合算して、BRTC(n+Icomp)なる新たな色度補正のためのWB設定値を取り出し、BRTC_para:現在の設定輝度の色度補正として使用するWB設定値 として、画像情報表示部の色度補正を行う。
このように、
・表示する輝度により生ずる色度ずれの補正をEVFファインダー表示部のWB制御により行う
・色度ずれを補正するWB設定値を、各表示輝度設定値ごとに持つ
・表示領域ごとに独立なWB設定で、撮影画像表示部と撮影情報表示部の輝度設定の違いに対応できる。
・表示データの走査位置に連動してWB設定値を切り替える
ことにより、
複数あるEVFの表示輝度のうち、どの表示輝度に切り替えても、カメラシステムの画像処理部の負担を通常の撮影画像の表示にかかる処理内容から増やすこと、色合いの変化が補正されていて、使用者は被写体の色を正確に判断して撮影することができる。
[実施の第2の形態]
以下、本発明の実施の第2の形態を詳細に説明する。図14 は本発明の実施の形態に係るカメラシステムの概略構成を示す図である。
本発明の実施の第1の形態とは異なり、EVF(電子式ファインダー)表示部が着脱式になっている。
本発明の実施の第2の形態ではカメラは光学式のファインダー(不図示)を備えており、使用者のニーズに応じて、着脱式EVF(電子式ファインダー)700を装着し使用することができる。
着脱式EVF(電子式ファインダー)700には、カメラ装着時に表示データ一時記憶部142およびマイコンPRS140との通信できるような通信端子を備えている。カメラは、表示データ一時記憶部142からの表示データをマイコンPRS140の制御のもとに着脱式EVF(電子式ファインダー)700に表示することができる。
着脱式EVF(電子式ファインダー)700の表示部の輝度を切り替えたときには、実施例1と同様の色度補正をWB制御部(710)にて行うようWB設定をする。着脱式EVF(電子式ファインダー)700の有機EL制御部(715)には不揮発性メモリが(705)使われていて、上記色度補正を行うためのWB設定値が書き込まれている。
図2(A)にあるような撮影画像表示部、撮影情報表示部で色度補正を独立に行うときには、WB設定値はマイコンPRS140からの通信ではなく、どの設定値を使うのか示すデータだけである。
WB設定値を使って、WB制御部WB_A、WB_Bで行うWB動作で色度補正する内容は実施例1と変わらない。
このように、
・EVF表示部に不揮発性メモリをもつ
・WB設定値をEVF表示部内の不揮発性メモリに記憶し、必要時にWB動作に使用する。
・装着しているカメラからは、使用するWB設定値の選択信号のみ送信する。
ことにより、
着脱式のEVFでありながら、EVFの輝度設定による色度ずれの補正を、実施例1で示したようなカメラ組み込み型のEVFと同じように実現でき、さらには、着脱可能なEVF装置が複数型式あるときでも、必要に応じた使い分けによる色合いの違いはなく、適正は表示による快適な使用感を得ることができる。
本発明は、デジタルカメラに限らず、表示機能を備えた種々の電子機器の表示制御に適用可能である。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
4 焦点検出部
5 撮影レンズユニット
6 背面表示部
7 EVF(電子式ファインダー)表示部
8 測光センサ−
9 外部記憶装置
10 接眼検知センサ−
11 外光照度センサー
13 撮像部
140 マイコンPRS
141 画像処理部
142 表示デ−タ一時記憶部
143 メモリコントロ−ラ−
700 着脱式EVF(電子式ファインダー)表示部
720 有機EL制御部
715 有機EL制御部(不揮発性メモリ内蔵)
730 有機EL表示

Claims (4)

  1. カメラの光学式ファインダーと同様に、カメラファインダー窓に使用者の目を近接することで撮影領域を確認することができる、電子的に表示可能なファインダー表示装置であって、
    撮影領域の明るさを検知する明るさ検知手段(8)と
    使用者が、ファインダー部に接眼しているか否かを検知する接眼検知手段(10)と
    ファインダー表示部に表示する表示データを一時的に記憶する一時記憶手段(142)と
    撮影領域の明るさを検出する明るさ検知手段(8)から得られる出力に応じて、ファインダー表示部の明るさを切り替えることができる輝度選択手段と
    輝度選択手段により選択されたファインダー表示部の明るさに応じて表示部に表示する表示データのホワイトバランスを行うホワイトバランス手段(720)と
    があって、
    表示データを一時的に記憶する一時記憶手段(142)は、撮影画像データと撮影情報データを個別に記憶し、ファインダー表示部への表示部の際には、撮影画像データと撮影情報データを選択的に切り替えて、ホワイトバランス手段(720)に出力する。
    ホワイトバランス手段(720)は入力されるデータが撮影画像データと撮影情報データである時とで、ホワイトバランス設定値を撮影画像データと撮影情報データそれぞれを表示部に設定された明るさに応じたホワイトバランス設定値を選択し、選択したホワイトバランス設定値により、ホワイトバランスを行った表示データを表示部に表示する
    ことを特徴とするカメラのファインダー表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置の表示部は有機ELであることを特徴とする表示装置。
  3. カメラの光学式ファインダーと同様に撮影領域を確認することでき、電子的に表示可能な表示装置であって、
    撮影領域の明るさを検出する明るさ検知手段(8)と
    使用者が、ファインダー部に接眼しているか否かを検知する接眼検知手段(10)と
    表示データを一時的に記憶する一時記憶手段(142)
    表示部の明るさを、撮影領域の明るさを検出する明るさ検知手段(8)から得られる出力に応じて切り替えることができる輝度選択手段と
    輝度選択手段により選択された表示部の明るさに応じて表示部に表示する表示データのホワイトバランスを行うホワイトバランス手段(720)と
    があって、
    ホワイトバランス手段(720)は入力されるデータが撮影画像データと撮影情報データである時とで、ホワイトバランス設定値を撮影画像データと撮影情報データそれぞれを表示部に設定された明るさに応じたホワイトバランス設定値を選択し、選択したホワイトバランス設定値により、ホワイトバランスを行った表示データを表示部に表示する
    ことを特徴とするカメラに着脱可能なカメラのファインダー表示装置。
  4. 請求項3に記載の表示装置の表示部は不揮発性メモリを内蔵していることを特徴とする着脱可能な表示装置。
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