JP2010121657A - 高圧ガス充填用装置に用いる熱交換器、これを用いた高圧ガス充填用装置および高圧ガスの充填方法 - Google Patents
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【解決手段】 内部に高圧ガスが流通する高圧ガス流路1と、これに近接し内部に第1伝熱媒体が流通する伝熱媒体流路2と、高圧ガス流路1および伝熱媒体流路2を収容し金属粉粒体と第2伝熱媒体が充填された充填層3と、充填層3の上部に設けられた熱伝導性の高いシール板4と、シール板4の上部に設けられ第2伝熱媒体が流通する空間部5と、これらと外部との熱の移動を防止する断熱層6が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
(i)高圧ガス充填時の高圧ガスの温度変化
このとき、高圧ガスを所定の容器に充填する場合において、容器内での断熱膨張および断熱圧縮に伴う高圧ガスの温度変化に留意する必要がある。つまり、一般に常温条件下では、ジュール・トムソン効果によって高圧ガス充填時にガス温度が低下するガスが多く一方、水素やヘリウムなどのガスは、いわゆる「逆転温度」が低温(例えば、水素では「−58℃(「水素の有効利用ガイドブック」p.13、独立法人新エネルギー産業技術総合開発機構、平成20年3月)」であり、ヘリウムでは「−173℃」である)であることから常温で充填すると発熱する。こうした高圧ガスの温度変化は、高圧ガス充填装置の温度管理を困難にするとともに、水素のような発火性ガスについては、安全性の点において問題となる可能性がある。特に、住宅密集地にもスタンドが要求される水素ステーションにおいては、さらに高い安全性が求められることから重大が課題となっている。また、FCV用の充填圧力は、従前の35MPaから70MPaへの変更が進められ、さらに高い圧力条件下での安全性が求められている。さらに、設備の設置条件によっては、常温ではなく高温条件での充填の可能性を考慮した高圧ガス充填用装置が要求される場合がある。
上記プロセス等で使用する高圧ガス充填用装置においては、充填圧力が高いほど圧縮機の大型化は避けられない。また、例えば、FCVに高圧の水素ガスを充填する場合において、直接燃料タンクに供給すると、高圧ガスの温度を安全性の基準温度80℃以下とすることが困難となり、予め冷却する場合においても必要なプレクールシステムの大型化は避けられない。しかしながら、水素ステーションあるいは各種プロセスにおける設置場所には上記のような厳しい制限があり、こうした条件下での高圧ガス充填用装置の小型化は大きな課題となっていた。
例えば水素ステーションにおいては、高圧ガスの充填時に接続配管を介して充填装置と使用設備を接合する作業が伴い、接続部に水素のような可燃性ガスが高圧条件で流通することから、迅速な充填作業が要求される。しかしながら、例えばFCVへの水素の充填方法にあっては、従前の35MPaから70MPaへの変更に伴う充填時間を5分以内とすることが非常に難しいという課題があった。また、このとき多くの高圧ガス充填用装置は冷凍機方式を用いていることから、かなり大型でコストがかかるとともに、冷凍装置は、その冷却に所定の時間を必要とするので、FCVがスタンドに到着して直ちに充填作業にとりかかることは難しく、作業性を上げるために常に冷凍機を作動させ、いつ来るか分からないFCVのためにスタンバイしておくことはエネルギーロスも大きく経済的な負担も大きくなるという課題があった。
(i)第1の手段として、熱交換器に導入された高圧ガスが有する熱量(正負を問わない)が、熱伝導性の高い配管で形成された高圧ガス流路に伝達され、これに近接する熱伝導性の高い配管で形成された伝熱媒体流路を介して内部を流通する第1伝熱媒体に伝達されることによって、高圧ガスと第1伝熱媒体の熱交換を効率よく行うことができる。双方の配管を介しての熱交換であるために緩衝機能を有することから、温度制御の基準温度を確定する機能を果たす。
(ii)第2の手段として、高圧ガスが有する熱量が、高圧ガス流路を介して充填層に充填された金属粉粒体に伝達されることによって、高圧ガスと金属粉粒体の熱交換を効率よく行うことができる。金属粉粒体に伝達された熱量は、充填層に導入された第2伝熱媒体に伝達され、外部に放出される。金属粉粒体との直接的な熱伝達機能を有することから、所望の温度への微調整として迅速な温度制御を行う機能を果たす。金属粉粒体の熱容量が第2伝熱媒体よりも大きいことから、高い温度制御機能を有するとともに、金属粉粒体の間隙が第2伝熱媒体で充当されることから、さらに高い温度制御機能を有する
(iii)第3の手段として、高圧ガスが有する熱量が、高圧ガス流路を介して第2伝熱媒体に伝達されることによって、高圧ガスと第2伝熱媒体の熱交換を効率よく行うことができる。第2伝熱媒体との直接的な熱伝達機能を有することから、所望の温度への微調整として迅速な温度制御を行う機能を果たす
という、3つの異なる機能を有する手段で効率よく熱交換を行うことができ、熱交換器の小型化を図ることが可能となった。
(1)高圧ガスあるいは液化ガスが、導入される工程
(2)導入された高圧ガスあるいは液化ガスを、圧縮する工程
(3)圧縮された高圧ガスを、蓄圧する工程
(4)蓄圧された高圧ガスを、前記熱交換器に導入し冷却する工程
(5)冷却され前記熱交換器から供出された供給ガスを、圧力および流量調整する工程
(6)調整された供給ガスを、高圧ガス使用設備に充填する工程
を有することを特徴とする。
本発明は、高圧ガスが流通する高圧ガス流路と第1伝熱媒体が流通する伝熱媒体流路が近接し、両流路が熱伝導性の高い金属粉粒体および第2伝熱媒体が充填された充填層に収容され、該充填層の上部から第2伝熱媒体が導入されることを特徴とする熱交換器に係る発明であり、さらに、こうした熱交換器を用い、蓄圧された高圧ガスを高圧ガス使用設備に所定の圧力で供給する高圧ガス充填用装置およびその充填方法に係る発明である。
図1は、本発明に係る高圧ガス充填用装置に用いる熱交換器(以下「本熱交換器」という)の基本構成例(第1構成例)を示す概略図である。内部に高圧ガスが流通する高圧ガス流路1と、これに近接し内部に第1伝熱媒体が流通する伝熱媒体流路2と、高圧ガス流路1および伝熱媒体流路2を収容し金属粉粒体と第2伝熱媒体が充填された充填層3と、充填層3の上部に設けられた熱伝導性の高いシール板4と、シール板4の上部に設けられ第2伝熱媒体が流通する空間部5と、こうした構成要素と外部との熱の移動を防止する断熱層6が設けられている。高圧ガス流路1と伝熱媒体流路2は、近接した状態で容器7の側面に密閉状に接合され、断熱層6を介して充填層3に挿入されている。高圧ガス流路1と伝熱媒体流路2は、充填層3内部では、接触時間が大きくなるように螺旋状に旋回し配設されている。容器7の上部は、空間部5を密閉するように、フランジ部7a,8aを介して蓋部8と接合されている。蓋部8には、第2伝熱媒体が導入・導出される伝熱媒体導入部9aと伝熱媒体導出部9b、および充填層3の内部温度をモニタする温度計Toが密閉状に接合されている。さらに、図1においては、充填層3を2層に仕切り第2伝熱媒体が均一に流通するように、仕切部材8bが蓋部8に設けられた構成を例示している。本熱交換器の機能は、以下の3つ手段によって構成される。
高圧ガス流路1を伝熱媒体流路2と近接させることにより、高圧ガスと伝熱媒体の間での熱交換を効率よく行うことができる。つまり、高圧ガスは、高圧ガス流路1の内部を流通しながら、最初に常温状態で本熱交換器に導入され、高圧ガス流路1を構成する配管を介して近接する伝熱媒体流路2との熱交換によって冷却される。伝熱媒体流路2を構成する配管を介して伝熱媒体流路2に移送された熱量は、第1伝熱媒体によって本熱交換器から排出される。このとき、高圧ガスと第1伝熱媒体を向流させる方法が、熱交換効率が高く好ましい。高圧ガス流路1に対して他の熱交換手段と合せて機能させることから、第1伝熱媒体の負荷を減少させることができる。また、双方の配管を介しての熱交換であるために緩衝機能を有することから、他の熱交換手段によって所望温度の微小調整を行い、本機能によって制御範囲の中心となる基準温度を確定する機能を果たすことができる。
高圧ガス流路1を充填層3に充填された金属粉粒体と接触させることにより、高圧ガスと金属粉粒体の間での熱交換を効率よく行うことができる。つまり、高圧ガスは、上記伝熱媒体流路2との近接によって熱交換されながら、充填層3に収容された高圧ガス流路1を構成する配管を介して接触する金属粉粒体との熱交換によって冷却される。金属粉粒体に移送された熱量は、充填層3の上部に移送されシール板4を介して空間部5を流通する第2伝熱媒体に移送されることによって、本熱交換器から排出される。同時に充填層3に充填された第2伝熱媒体あるいは後述する充填層3を流通する第2伝熱媒体に移送されることによって、本熱交換器から排出される。熱伝導性の高い金属粉粒体への直接的な熱伝達機能を有することから、所望の温度への微調整として迅速な温度制御を行うことができる。このとき、金属粉粒体とともに充填層3に充填された第2伝熱媒体は、高圧ガス流路と金属粉粒体の伝熱媒体としての機能を果すとともに、その流動性によって熱量の移送媒体としての機能(対流による移送あるいは第2伝熱媒体の流通による移送を含む)を果すことによって、各々単独での伝熱媒体としての機能では得られない相乗的な熱交換機能を得ることができる。
高圧ガス流路1を充填層3に充填された第2伝熱媒体と接触させることにより、高圧ガスと第2伝熱媒体の間での熱交換を効率よく行うことができる。つまり、高圧ガスは、上記伝熱媒体流路2との近接によって熱交換されながら、充填層3に収容された高圧ガス流路1を構成する配管を介して接触する第2伝熱媒体との熱交換によって冷却される。第2伝熱媒体に移送された熱量は、金属粉粒体から移送された熱量とともに、充填層3内を流動して充填層3の上部に移送されシール板4を介して空間部5を流通する第2伝熱媒体に移送されることによって、あるいは後述するように充填層3を流通する第2伝熱媒体に移送されることによって、本熱交換器から排出される。熱伝導性および流動性の高い第2伝熱媒体への直接的な熱伝達機能を有することから、所望の温度への微調整として迅速な温度制御を行うことができる。このとき、第2伝熱媒体とともに充填層3に充填された金属粉粒体は、高圧ガス流路1に対する伝熱媒体としての機能を果すとともに、その所定の熱容量によって、小さな熱容量の第2伝熱媒体からの熱量の一時的な受皿としての役割を果す補助機能を有し、各々単独での伝熱媒体としての機能では得られない相乗的な熱交換機能を得ることができる。
本熱交換器は、図3(A)に例示するように、フランジ部7a,8aを有する蓋部8とフランジ部7a,8aによって接合・密閉される容器7から構成され、蓋部8に高圧ガス流路1、伝熱媒体流路2、伝熱媒体導入部9a、伝熱媒体導出部9bおよび温度計Toが密閉状に接合されることを特徴とする。第1構成例と同様の機能を有するとともに、図3(B)に示すように、容器7を蓋部8から取外すことによって高圧ガス流路1の保守・点検を行うことができる。
図4は、本熱交換器を用いる高圧ガス供給装置(以下「本装置」という)の基本構成例を示す概略図である。本装置は、高圧ガスあるいは液化ガスが導入されるガス導入部10と、導入された高圧ガスあるいは液化ガスを圧縮する圧縮機20と、圧縮された高圧ガスを蓄圧する蓄圧ユニット30と、圧縮された高圧ガスが導入される本熱交換器40と、熱交換器40から供出された供給ガスの圧力および流量を調整する供給ガス調整部50と、調整された供給ガスを高圧ガス使用設備60aに充填するガス供給部60と、本熱交換器40に第1伝熱媒体を供給する第1伝熱媒体供給部70と、から構成される。本装置は、定置型、移動型あるいは可搬型のいずれにも適用可能である。
高圧ガスは、1次蓄圧部10aを有するガス導入部10から調整弁A1によって供給量が調整され、開閉弁V1を介して供給される。ガス導入部10においては、1次蓄圧部10aから供給される高圧ガスの圧力は圧力計P1によって管理され安全弁S1によって高圧ガス流路1の圧力の過大を防止している。1次蓄圧部10aでの高圧ガスは、通常、常温で1〜20MPaで蓄圧される。なお、供給される高圧ガスの原料は、高圧ガスあるいは液化ガスは問わず、1次蓄圧部10aを冷却し液化ガスとして貯留し、供給時に加温することも可能である。
導入された高圧ガスは、ガス導入部10の下流に設けられた圧縮機20によって圧縮され、蓄圧ユニット30に供出される。具体的には、1次蓄圧部10aからの高圧ガスが開閉弁V2aおよび圧力計P2aを介して圧縮機本体20aに供給され、圧縮された状態で、蓄圧ユニット30に供出される。圧縮された高圧ガス流路1には圧力計P2bおよび安全弁S2が設けられ、圧力管理と安全性の確保を図っている。本装置に用いる圧縮機20は、予め蓄圧されたクリーンな高圧ガスをさらに圧縮することを目的とし、さらに例えば水素ステーションのように、35MPaや70MPaの高圧条件を形成する必要があることから、例えばブースター式圧縮機が好ましい。また、ピストン式あるいはダイヤフラム式などのレシプロタイプや、ターボ式あるいはロータリー式など使用条件に応じた圧縮機を選択することが可能である。
圧縮機20によって圧縮された高圧ガスは、一定の圧力で安定的に熱交換器40を介して供給ガス調整部50に供給すべく、蓄圧ユニット30に蓄圧される。また、蓄圧ユニット30は、種々の圧力仕様の高圧ガス使用設備60aに対応可能な高圧ガスを供給することを目的として、圧縮機20によって圧縮された高圧ガスを異なる圧力で蓄圧可能な複数の蓄圧部(図4においては、2つの蓄圧部30a,30bから構成される場合を示す)を備えることが好ましい。複数の蓄圧部30a,30bに複数の圧力条件で蓄圧した後、順次所望の圧力に応じて該当する蓄圧部から高圧ガスを供給することによって、迅速に所望の圧力の高圧ガスを高圧ガス使用設備60aに充填することができる。圧縮機20から蓄圧部30a,30bへの流路には、開閉弁V3a,V3bおよびV3cが設けられ、順次開状態にして各蓄圧部30a,30bから高圧ガスが本熱交換器40へ供出される。また、開閉弁V3a,V3bと蓄圧部30a,30bとの間の流路には、圧力計P3a,P3bおよび安全弁S3a,S3bが設けられ、圧力管理と安全性の確保を図っている。
蓄圧ユニット30から導入された高圧ガスは、開閉弁Vaを介して本熱交換器40に導入され、既述の機能によって安定した低温状態にして(−60℃から−10℃)供給ガス調整部50に供出される。本熱交換器40には、第1伝熱媒体(例えば液体窒素)が、高圧ガス流路1と近接する伝熱媒体流路2に導入されるとともに、第2伝熱媒体(例えばヘリウム)が、圧力調整弁A4a、開閉弁V4、圧力計P4および伝熱媒体導入部9aを介して、第2伝熱媒体供給部40aから導入される。第2伝熱媒体の導入量は、本熱交換器40の伝熱媒体導出部9bからの流路に設けられた調整弁A4bによって調整される。
熱交換器40から供出された高圧ガスは、高圧ガス使用設備60aへの供給ガスとして圧力および流量を調整する供給ガス調整部50に導入される。具体的には、所望の圧力以上であることを圧力計P5aで管理しながら、フィルタFおよび開閉弁V5を介して導入され、圧力計P5bをモニタしながら調整弁A5によって所望の圧力および流量に調整される。圧力あるいは流量が調整範囲を超える場合には、蓄圧部30a,30bからの供給量によって、過不足がないように調整される。
所望の圧力および流量に調整された供給ガスは、ガス供給部60を介して高圧ガス使用設備60aに充填される。つまり、開閉弁V6を開状態として、供給ガスの切換え時の圧力変動および流量変動を緩和する緩衝部Bfを介して高圧ガス使用設備60aに充填することによって、迅速かつ安定した充填操作を確保することができる。
本熱交換器40の伝熱媒体流路2に供給される第1伝熱媒体は、第1伝熱媒体供給部70から導入されるとともに、回収される。具体的には、例えば第1伝熱媒体として液体窒素を用いた場合、液体窒素貯留部70aから切換弁V7aを介して伝熱媒体流路2に液体窒素が供給され、本熱交換器40において高圧ガスとの熱交換に用いられ、本熱交換器40から導出された窒素(気液混合状態)は加温用熱交換器70bによって常温近くに加温され、開閉弁V7bを介して放出される。
本装置においては、上記各構成要素の機能を活かし、以下のプロセスに沿って操作することが好ましい。
(1)高圧ガスあるいは液化ガスが、導入される工程
(2)導入された高圧ガスあるいは液化ガスを、圧縮する工程
(3)圧縮された高圧ガスを、蓄圧する工程
(4)蓄圧された高圧ガスを、前記熱交換器に導入し冷却する工程
(5)冷却され前記熱交換器から供出された供給ガスを、圧力および流量調整する工程
(6)調整された供給ガスを、高圧ガス使用設備に充填する工程
2 伝熱媒体流路
3 充填層
4 シール板
5 空間部
6 断熱層
7 容器
7a フランジ部
8 蓋部
8a フランジ部
8b 仕切部材
9a 伝熱媒体導入部
10 ガス導入部
20 圧縮機
30 蓄圧ユニット
40 本熱交換器
50 供給ガス調整部
60 ガス供給部
60a 高圧ガス使用設備
70 第1伝熱媒体供給部
To 温度計
Claims (7)
- 蓄圧された高圧ガスを高圧ガス使用設備に所定の圧力で供給する高圧ガス充填用装置に用いる熱交換器であって、
内部に高圧ガスが流通する高圧ガス流路と、該高圧ガス流路に近接し内部に第1伝熱媒体が流通する伝熱媒体流路と、前記高圧ガス流路および伝熱媒体流路を収容するとともに熱伝導性の高い金属粉粒体および第2伝熱媒体が充填された充填層と、該充填層の上部に設けられた熱伝導性の高いシール板と、該シール板の上部に前記第2伝熱媒体が流通する空間部と、該空間部、前記高圧ガス流路,伝熱媒体流路および充填層への吸熱を防止する断熱層と、を有することを特徴とする高圧ガス充填用装置に用いる熱交換器。 - 前記シール板が通気性とガスの分散機能を有するとともに、前記第2伝熱媒体の供給を加圧条件で行うことを特徴とする請求項1記載の高圧ガス充填用装置に用いる熱交換器。
- 前記熱交換器が、フランジ部を有する蓋部と該フランジ部によって接合・密閉される容器から構成され、該蓋部に前記高圧ガス流路、伝熱媒体流路および第2伝熱媒体の導入・導出部が密閉状に接合されることを特徴とする請求項1または2記載の高圧ガス充填用装置に用いる熱交換器。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の熱交換器を用い、高圧ガスを高圧ガス使用設備に充填する装置であって、
高圧ガスあるいは液化ガスが導入されるガス導入部と、導入された高圧ガスあるいは液化ガスを圧縮する圧縮機と、圧縮された高圧ガスが導入される前記熱交換器と、該熱交換器から供出された供給ガスの圧力および流量を調整する供給ガス調整部と、調整された供給ガスを前記高圧ガス使用設備に充填するガス供給部と、を有することを特徴とする高圧ガス充填用装置。 - 前記圧縮機によって圧縮された高圧ガスを異なる圧力で蓄圧可能な複数の蓄圧部と、圧縮機から各蓄圧部への流路に切換弁と、を備え、前記高圧ガス使用設備の所望の圧力に応じて該切換弁を作動させ、前記蓄圧部に蓄圧された高圧ガスが前記熱交換器に導入されることを特徴とする請求項4記載の高圧ガス充填用装置。
- 前記熱交換器から導出された第1伝熱媒体または第2伝熱媒体を、前記圧縮機の動力源として使用することを特徴とする請求項4または5記載の高圧ガス充填用装置。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の熱交換器を用い、高圧ガスを高圧ガス使用設備に充填する方法であって、
(1)高圧ガスあるいは液化ガスが、導入される工程
(2)導入された高圧ガスあるいは液化ガスを、圧縮する工程
(3)圧縮された高圧ガスを、蓄圧する工程
(4)蓄圧された高圧ガスを、前記熱交換器に導入し冷却する工程
(5)冷却され前記熱交換器から供出された供給ガスを、圧力および流量調整する工程
(6)調整された供給ガスを、高圧ガス使用設備に充填する工程
を有することを特徴とする高圧ガスの充填方法。
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