JP2010120744A - 給紙装置及びオフセット輪転印刷機ならびに給紙方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用済みの巻取体の芯に残るウェブの量を低減すること。
【解決手段】給紙装置110は、少なくとも第1巻取体R1及び第2巻取体R2の2つの巻取体を回転可能に支持する支持体20と、第2巻取体R2に近づく方向に移動し、第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01を第2巻取体R2の第2ウェブに押し付けることで紙継ぎをするペースターユニット30と、を備え、紙継ぎが完了した後、第1ウェブW01の終端を第1巻取体R1の芯50から引き剥がして、終端と第2ウェブとを共に送る。
【選択図】 図3

Description

本発明は、オフセット輪転印刷機の給紙装置及び給紙方法に関するものである。
従来、ウェブが引き出される巻取体を、現在使用中の巻取体から新しい巻取体に印刷機を停止せずに切り替える給紙装置がある。前記巻取体は、芯と、前記芯の側周部に巻かれるウェブとを含んで構成される。このような給紙装置では、現在使用中の巻取体のウェブ残りわずかになると、紙継ぎ準備を開始し、紙継ぎ準備が完了すると、現在使用中の巻取体から引き出されるウェブを、新しい巻取体のウェブに押し当てて紙継ぎをする。
このような給紙装置として、例えば、特許文献1には、現在使用中の巻取体の残量がわずかになると、現在使用中の巻取体から引き出されたウェブを、新しい巻取体の側周部も押し当てて紙継ぎする技術が開示されている。
特許第4014551号公報
ここで、巻取体は、芯の直径にばらつきがある。従来の給紙装置は、巻取体の直径を計測できても巻取体の芯の直径を計測していないため、巻取体の正確な残量を取得できない。よって、従来の給紙装置は、現在使用中の巻取体のウェブの残量が完全に0になる前に紙継ぎをすると共に、紙継ぎが完了した後にカッターによって現在使用中の巻取体のウェブを切断する。
これにより、従来の給紙装置では、使用済みの巻取体の芯に未使用のウェブが残る。このような、使用済みの巻取体の芯をリサイクルする際、前記芯に残っているウェブをすべてはがす必要がある。これにより、使用済みの巻取体の芯に残っているウェブの量が増加すると、巻取体をリサイクルする際の作業者の作業量及び作業時間が増加する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、使用済みの巻取体の芯に残るウェブの量を低減することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る給紙装置は、少なくとも第1巻取体及び第2巻取体の2つの巻取体を回転可能に支持する支持体と、前記第2巻取体に近づく方向に移動し、前記第1巻取体から引き出された第1被記録媒体を前記第2巻取体の第2被記録媒体に押し付けることで紙継ぎをするペースターユニットと、を備え、前記紙継ぎが完了した後、前記第1被記録媒体の終端を前記第1巻取体の芯から引き剥がして、前記終端と前記第2被記録媒体とを共に送ることを特徴とする。
ここで、使用済みの第1巻取体をリサイクルする際に、第1巻取体の芯に第1被記録媒体が残っている場合、作業員は第1巻取体の芯から第1被記録媒体をすべて引き剥がす必要がある。しかしながら、給紙装置は、上記構成により、使用済みの第1巻取体に第1被記録媒体が通常は残らない。よって、給紙装置を用いれば、使用済みの第1巻取体をリサイクルする際、作業員は、第1巻取体の芯から第1被記録媒体をすべて引き剥がす作業をする必要がない。これにより、給紙装置は、使用済みの第1巻取体をリサイクルする際の作業者の作業量及び作業時間を低減できる。
本発明の好ましい態様としては、前記第1巻取体の回転軸に直交する面で前記第1巻取体を切った断面の前記第1巻取体の直径が所定の大きさである紙継ぎ開始直径以下になると、前記紙継ぎを開始することが望ましい。
上記構成により、給紙装置は、第1巻取体の直径を監視して、第1巻取体の残量がわずかになると、前記紙継ぎを開始できる。
本発明の好ましい態様としては、前記第1巻取体から引き出された前記第1被記録媒体の前記終端が前記第1巻取体の前記芯から引き剥がされると、前記ペースターユニットは、前記紙継ぎを開始することが望ましい。
上記構成により、給紙装置は、第1被記録媒体の終端が芯から引き剥がされてから紙継ぎを開始する。これにより、給紙装置は、第1被記録媒体の終端が芯から引き剥がされる前に紙継ぎを開始する場合よりも、第1巻取体から引き出された第1被記録媒体と、第2巻取体から引き出された第2被記録媒体とが重なった状態で印刷機内を走行する第1被記録媒体の長さを低減できる。
本発明の好ましい態様としては、前記第1巻取体から引き出された前記第1被記録媒体の前記終端が前記第1巻取体の前記芯から引き剥がされたことを検出する終端検出手段を備え、前記終端検出手段が検出した検出値に基づいて、前記ペースターユニットは、前記紙継ぎを開始することが望ましい。
上記構成により、給紙装置は、第1被記録媒体の終端が芯から引き剥がされると、終端検出手段が第1被記録媒体の終端が芯から引き剥がされたことを検出する。この検出値に基づいて、給紙装置は、紙継ぎを開始する。これにより、給紙装置は、第1被記録媒体の終端が芯から引き剥がされる前に紙継ぎを開始する場合よりも、第1巻取体から引き出された第1被記録媒体と、第2巻取体から引き出された第2被記録媒体とが重なった状態で印刷機内を走行する第1被記録媒体の長さを低減できる。
本発明の好ましい態様としては、前記第1巻取体から引き出された前記第1被記録媒体の前記終端が前記第1巻取体の前記芯から引き剥がされる時に生じる振動を検出する振動検出手段を備え、前記振動検出手段が前記振動を検出すると、前記ペースターユニットは、前記紙継ぎを開始することが望ましい。
上記構成により、給紙装置は、振動検出手段が振動を検出することによって、第1被記録媒体の終端が芯から引き剥がされる瞬間を検出できる。これにより、給紙装置は、第1被記録媒体の終端が芯から引き剥がされる前に紙継ぎを開始する場合よりも、第1巻取体から引き出された第1被記録媒体と、第2巻取体から引き出された第2被記録媒体とが重なった状態で印刷機内を走行する第1被記録媒体の長さを低減できる。
本発明の好ましい態様としては、前記第1被記録媒体が前記第1巻取体の前記芯から引き剥がされて前記第1巻取体の前記芯が露出した際に、前記第1巻取体の前記芯の色と前記第1被記録媒体の色との差異に基づいて前記第1被記録媒体の前記終端を検出する色検出手段を備え、前記色検出手段が前記終端を検出すると、前記ペースターユニットは、前記紙継ぎを開始することが望ましい。
上記構成により、給紙装置は、色検出手段が終端を検出することによって、第1被記録媒体の終端が芯から引き剥がされる瞬間を検出できる。これにより、給紙装置は、第1被記録媒体の終端が芯から引き剥がされる前に紙継ぎを開始する場合よりも、第1巻取体から引き出された第1被記録媒体と、第2巻取体から引き出された第2被記録媒体とが重なった状態で印刷機内を走行する第1被記録媒体の長さを低減できる。
本発明の好ましい態様としては、光を照射する発光部と、前記発光部から照射された前記光を受ける受光部と、を含んで構成される光検出手段を備え、前記光検出手段は、前記第1巻取体から引き出された前記第1被記録媒体が前記発光部と前記受光部との間を走行するように配置され、前記受光部が受ける前記光の光量が増加すると、前記ペースターユニットは、前記紙継ぎを開始することが望ましい。
上記構成により、給紙装置は、受光部が受ける光の光量が、発光部と受光部との間をウェブが走行する時よりも増加すると、第1被記録媒体の終端が受光部と発光部との間を通過したと判断する。つまり、給紙装置は、第1巻取体の残量が0になったと判断する。これにより、給紙装置は、第1被記録媒体の終端が芯から引き剥がされたか否かを検出できる。
以上により、給紙装置は、第1被記録媒体の終端が芯から引き剥がされる前に紙継ぎを開始する場合よりも、第1巻取体から引き出された第1被記録媒体と、第2巻取体から引き出された第2被記録媒体とが重なった状態で印刷機内を走行する第1被記録媒体の長さを低減できる。
本発明の好ましい態様としては、前記第1被記録媒体の前記終端が前記第1巻取体の前記芯から引き剥がされてから、前記終端が前記第2巻取体の側周部に到達するまでに前記終端が移動した距離は、前記第2巻取体の側周部の一周の長さよりも大きいことが望ましい。
仮に終端が移動した距離が第2巻取体の側周部の一周の長さよりも小さく設定されると、給紙装置は、第2巻取体の側周部に設けられている粘着テープが第1巻取体から引き出された第1被記録媒体に接触するよりも前に、第1巻取体の芯から引き剥がされた第1被記録媒体の終端が第2巻取体の側周部を通過する場合がある。つまり、仮に終端が移動した距離が第2巻取体の側周部の一周の長さよりも短く設定されると、給紙装置は、紙継ぎできない場合がある。
しかしながら、終端が移動した距離が第2巻取体の側周部の一周の長さよりも長く設定されれば、第1巻取体の残量が0になってから第2巻取体が一回転した後でも、第1巻取体の芯から引き剥がされた第1被記録媒体の終端は、第2巻取体の側周部よりも第1被記録媒体の流れの上流側に位置する。これにより、給紙装置は、より確実に紙継ぎできる。
本発明の好ましい態様としては、前記第1被記録媒体の前記終端が前記第1巻取体の前記芯から引き剥がされてから、前記終端が前記第2巻取体の側周部に到達するまでに前記終端が移動した距離が、前記第2巻取体の側周部の一周の長さよりも大きくなるように、前記第1巻取体と前記第2巻取体との間に配置されて、前記第1巻取体と前記第2巻取体との間の前記第1被記録媒体の走行経路を屈折させて延長する第1被記録媒体走行経路延長手段を備えることが望ましい。
上記構成により、第1巻取体と第2巻取体との間隔が十分に確保できない場合であっても、給紙装置は、終端が移動した距離が第2巻取体の側周部の一周の長さよりも長くなるように、第1被記録媒体の走行経路を確保できる。これにより、給紙装置は、装置の小型化を図りつつ、より確実に紙継ぎできる。
本発明の好ましい態様としては、前記第1巻取体から引き出された前記第1被記録媒体を切断するカッターを備えないことが望ましい。
ここで、カッターは刃物であるため、作業員の安全を十分に確保するために、従来の給紙装置は、カッターの周囲がケースやガード部材によって厳重に囲われている。これにより、従来の給紙装置は、構成要素数が増えて給紙装置が大型化するおそれがある。
しかしながら、給紙装置は、カッターを備えないため、カッター以外にも上述のケースやガード部材も備えなくてもよい。これにより、給紙装置は、構成要素数が減って給紙装置の大型化を抑制できる。
本発明の好ましい態様としては、前記紙継ぎ開始直径は、110mmであることが望ましい。
一般的に、従来の給紙装置は、第1巻取体の直径が120mmに到達した時点で、ペースターユニットが紙継ぎを開始する。しかしながら、本発明の給紙装置は、カッターによって第1被記録媒体を切断する作業を必要としないため、第1巻取体の直径が110mmに到達した時点で、ペースターユニットが紙継ぎを開始しても、第1巻取体の残量が0になる前に通常は紙継ぎを完了できる。
これにより、給紙装置は、第1巻取体の直径が110mmの時点で紙継ぎを開始した方が、第1巻取体の直径が120mmの時点で紙継ぎを開始した場合よりも、第2巻取体から引き出された第2被記録媒体と第1巻取体から引き出された第1被記録媒体とが重なった状態で印刷機内を走行する第1被記録媒体の長さを低減できる。
ここで、第1巻取体から引き出された第1被記録媒体と、第2巻取体から引き出された第2被記録媒体とが重なった状態で印刷が施された第1被記録媒体は、通常、製品にはなり得ない。よって、給紙装置は、第2巻取体から引き出された第2被記録媒体と第1巻取体から引き出された第1被記録媒体とが重なった状態で印刷機内を走行する第1被記録媒体の長さを低減することで、製品になり得ない損紙を低減し、製品となり得る正紙の部数を増加させることができる。
また、第1被記録媒体の走行速度が同じであるならば、第1巻取体から引き出された第1被記録媒体と第2巻取体から引き出された第2被記録媒体とが重なった状態で走行する第1被記録媒体の長さが長くなるほど、給紙装置は、第1巻取体から引き出された第1被記録媒体と第2巻取体から引き出された第2被記録媒体とが重なった状態で第1被記録媒体が走行する時間が長くなる。これにより、第1被記録媒体を挟む胴の間隔がわずかに大きくなる。この胴の間隔の変化により、印刷の品質が低下するおそれがある。
しかしながら、給紙装置は、上述のように、第2巻取体から引き出された第2被記録媒体と第1巻取体から引き出された第1被記録媒体とが重なった状態で印刷機内を走行する第1被記録媒体の長さを低減できる。結果として、給紙装置は、このような第1被記録媒体を挟む胴の間隔のわずかな変化による印刷の品質の低下を抑制できる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るオフセット輪転印刷機は、第1被記録媒体が巻き取られている巻取体を支持して、前記第1被記録媒体を供給する給紙装置と、前記給紙装置によって供給された前記第1被記録媒体に印刷を施す印刷装置と、前記印刷装置によって印刷が施された前記第1被記録媒体を排出する排出装置と、を含んで構成され、前記給紙装置は、少なくとも第1巻取体及び第2巻取体の2つの前記巻取体を回転可能に支持する支持体と、前記第2巻取体に近づく方向に移動し、前記第1巻取体から引き出された前記第1被記録媒体を前記第2巻取体の第2被記録媒体に押し付けることで紙継ぎをするペースターユニットと、を備え、前記紙継ぎが完了した後、前記第1被記録媒体の終端を前記第1巻取体の芯から引き剥がして、前記終端と前記第2被記録媒体とを共に送ることを特徴とする。
上記構成により、オフセット輪転印刷機は、使用済みの第1巻取体に第1被記録媒体が通常は残らない。よって、前記オフセット輪転印刷機を用いれば、使用済みの第1巻取体をリサイクルする際、作業員は、第1巻取体の芯から第1被記録媒体をすべて引き剥がす作業をする必要がない。これにより、オフセット輪転印刷機は、使用済みの第1巻取体をリサイクルする際の作業者の作業量及び作業時間を低減できる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る給紙方法は、第1巻取体から第1被記録媒体を引き出す手順と、前記第1被記録媒体を第2巻取体の第2被記録媒体に押し付けることで紙継ぎをする手順と、前記第1被記録媒体の終端を前記第1巻取体の芯から引き剥がして、前記終端と前記第2被記録媒体とを共に送る手順と、を備えることを特徴とする。
前記給紙方法を用いることにより、使用済みの第1巻取体に第1被記録媒体が通常は残らない。よって、前記印刷機を用いれば、使用済みの第1巻取体をリサイクルする際、作業員は、第1巻取体の芯から第1被記録媒体をすべて引き剥がす作業をする必要がない。これにより、前記給紙方法を用いることにより、使用済みの第1巻取体をリサイクルする際の作業者の作業量及び作業時間を低減できる。
本発明は、使用済みの巻取体の芯に残るウェブの量を低減できる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
(実施形態1)
図1は、オフセット輪転印刷機を表す構成図である。本実施形態の印刷機100は、オフセット輪転印刷機である。印刷機100は、図1に示すように、給紙装置110と、インフィード装置120と、印刷装置130と、乾燥装置140と、冷却装置150と、ウェブパス装置160と、折り装置170と、排紙装置180と、制御装置190とを含んで構成されている。
給紙装置110は、第1巻取体R1及び第2巻取体R2の巻取体が装着される支持体20を有する。また、給紙装置110は、現在使用中の第1巻取体R1から引き出されて走行する被記録媒体としての第1ウェブW01を、第2巻取体R2の第2ウェブW02に押し付けて紙継ぎするペースターユニット30を含んで構成される。
なお、以下、第1巻取体R1と第2巻取体R2とを区別しない場合、第1巻取体R1と第2巻取体R2とを総じて単に巻取体という。また、第1巻取体R1に巻き取られているウェブWを第1被記録媒体として第1ウェブW01といい、第2巻取体R2に巻き取られているウェブWを第2被記録媒体として第2ウェブW02という。第1ウェブW01と第2ウェブW02とを区別しない場合、第1ウェブW01と第2ウェブW02とを総じて単にウェブWという。
なお、本実施形態では、給紙装置110は、第1巻取体R1と第2巻取体R2との2つの巻取体を紙継ぎして切り替えるものとして説明するが、給紙装置110はこれに限定されない。給紙装置110は、少なくとも2つの巻取体を紙継ぎして切り替える構成であればよく、例えば、3つの巻取体を紙継ぎして切り替える構成でもよい。この場合、3つの巻取体のうち、現在使用中の巻取体が第1巻取体R1であり、次に使用される新しい巻取体が第2巻取体R2となる。
インフィード装置120は、給紙装置110のウェブWを印刷装置130に供給する。印刷装置130は、4つのインキ色である藍(Cyan)、紅(Magenta)、黄(Yellow)、墨(Black)ごとの4個の印刷ユニットがウェブW走行方向に沿って並設されて構成されている。
乾燥装置140は、印刷装置130により印刷が施されたウェブW上のインキを乾燥させる。冷却装置150は、乾燥装置140での乾燥後のウェブWを適当な温度まで冷却する。ウェブパス装置160は、乾燥されて冷却されたウェブWを搬送する。折り装置170は、ウェブWを縦折りされた後に裁断し、所定の大きさに折り畳んで折丁を形成する。排紙装置180は、折り畳まれた折丁を機外へ搬出する。
制御装置190は、印刷機100の各部を制御する。制御装置190は、給紙装置110と、インフィード装置120と、印刷装置130と、乾燥装置140と、冷却装置150と、ウェブパス装置160と、折り装置170と、排紙装置180とが電気的に接続される。制御装置190は、これにより、印刷機100の各部を制御する。
印刷機100は、まず給紙装置110により巻取体からウェブWを引き出す。次に印刷機100は、インフィード装置120により印刷装置130にウェブWを供給する。次に、印刷機100は、印刷装置130で、各印刷ユニットによりウェブWに多色印刷を施す。
印刷が施されたウェブWは、乾燥装置140でインキが乾燥され、冷却装置150で冷却される。次に、印刷機100は、ウェブパス装置160によって搬送されたウェブWを折り装置170に供給する。次に、印刷機100は、折り装置170によって、折丁を作成する。次に、印刷機100は、排紙装置180によって折丁を搬出する。
以上が、印刷機100全体の基本的な構成である。次に、給紙装置110の構成を詳細に説明する。
図2は、新しい巻取体である第2巻取体が取り付けられた時の給紙装置の様子を示す断面図である。なお、図2では、巻取体の回転軸RLに直交する面で給紙装置110を切って示す。
図2に示すように、給紙装置110は、図示しない一対のフレームに、支持体20が支持される。支持体20は、主軸21と、第1支持アーム22aと、第2支持アーム22bと、第1チャック23と、第2チャック24と、ベースプレート25と、ブラケット26と、ブラケット27と、ガイドローラ28と、ガイドローラ29とを含んで構成される。
主軸21は、図示しないターニング装置によりフレームに対して回動可能に支持される。主軸21には、一対二組の第1支持アーム22a、第2支持アーム22bの基端部が連結される。
第1支持アーム22aの基端部と反対側の先端部は、第1チャック23が装着される。第2支持アーム22bの基端部と反対側の先端部は、第2チャック24が装着される。第1チャック23は、第1巻取体R1を回転可能に支持する。第2チャック24は、第2巻取体R2を回転可能に支持する。
第1巻取体R1及び第2巻取体R2は、筒状の芯50の側周部にウェブWが巻かれて構成される。芯50は、金属部51と、金属部51よりも径方向外側に形成される厚紙部52とを含んで構成される。具体的には、芯50は、金属部51が筒状に形成され、その金属部51の側周部に、例えば、ダンボール素材の厚紙が巻かれる。これにより、芯50は、金属部51よりも径方向外側に厚紙部52が形成される。
主軸21には、第1支持アーム22a及び第2支持アーム22bと交差するようにベースプレート25が固定される。ベースプレート25の一方の端部には、ブラケット26を介してガイドローラ28が、ブラケット26に対して回転可能に支持される。また、ベースプレート25の他方の端部には、ブラケット27を介してガイドローラ29がブラケット27に対して回転可能に支持される。
給紙装置110は、ガイドローラ29及びガイドローラ28以外にガイドローラ40を有する。ガイドローラ40は、例えば、図示しないフレームに回転可能に支持される。なお、ガイドローラ29と、ガイドローラ28と、ガイドローラ40とは、ウェブWの走行をガイドする部材である。
給紙装置110は、ガイドローラ28とガイドローラ40との間にペースターユニット30を有する。ペースターユニット30は、スライドプレート31と、駆動モーター32と、ペースターローラ33と、ガイドローラ34と、ガイドローラ35とを含んで構成される。
また、給紙装置110は、ペースターユニット30の移動をガイドするガイドレール41を備える。ガイドレール41は、例えば、2本、フレームに固定される。ガイドレール41は、例えば、第1チャック23に端部が向かうように設けられる。
支持体20は、主軸21を軸として回動するため、第1巻取体R1と第2巻取体R2との位置関係が変化するが、ここでは、給紙装置110の構成を説明するために、第1チャック23がペースターユニット30側に位置する場合を説明する。例えば、ガイドレール41は、第1チャック23に端部が向かうように設けられると説明したが、第2チャック24がペースターユニット30側に位置する場合、ガイドレール41の端部は、第2チャック24と対向することとなる。
スライドプレート31は、ガイドレール41に対して移動可能にガイドレール41に嵌合される。駆動モーター32は、スライドプレート31に固定される。駆動モーター32の駆動力は、例えば、ガイドレール41に伝えられる。これにより、駆動モーター32が駆動すると、スライドプレート31がガイドレール41上をスライド移動する。
上記構成により、スライドプレート31は、駆動モーター32が発生させる駆動力によって、第1チャック23に接近する方向、及び第1チャック23から遠ざかる方向にガイドレール41上をスライド移動する。
ここで、駆動モーター32は、制御装置190と電気的に接続される。これにより、制御装置190は、駆動モーター32を制御することで、ペースターユニット30を制御する。具体的には、制御装置190は、ペースターユニット30を移動させると共に、ペースターユニット30を作動させて紙継ぎする。
ペースターローラ33は、スライドプレート31に回転可能に支持される。また、ペースターローラ33の近傍には、ガイドローラ34及びガイドローラ35がペースターローラ33を挟むように配置される。ガイドローラ34及びガイドローラ35は、回転可能にスライドプレート31に取り付けられる。
ここで、従来の給紙装置には、第1巻取体R1から引き出されている第1ウェブW01を切断するカッターが備えられている。しかしながら、本実施形態の給紙装置110は、カッターを備えなくても紙継ぎできる点に特徴がある。以下に、図2から図5を用いて給紙装置110の動作を説明しつつ、給紙装置110がカッターを備えなくてもよい理由を説明する。
図3は、支持体が回動した時の給紙装置の様子を示す構成図である。図4は、ペースターユニットが移動した時の給紙装置の様子を示す構成図である。図5は、紙継ぎが完了した時の給紙装置の様子を示す構成図である。なお、図3、図4、図5は、巻取体の回転軸RLに直交する面で給紙装置110を切って示す断面図である。給紙装置110の基本的な動作を説明するために、印刷続行時の紙継ぎの際の給紙装置110の動作を一例として説明する。
図2に示す給紙装置110の状態は、第1チャック23に装着された第1巻取体R1から、第1ウェブW01が引き出されている状態である。この時、第2チャック24には、新たな巻取体として第2巻取体R2が装着されている。
印刷機100がウェブWに印刷を施す最中、第1巻取体R1は、第1ウェブW01が引き出されて徐々に残量が減っていく。ここで、第1巻取体R1の残量が所定量に到達すると、給紙装置110は、以下に説明する工程を実行する。
ここで、巻取体の残量とは、芯50の厚紙部52の側周部に巻かれた状態のウェブWの量のことである。一般的に、巻取体の残量は、巻取体の回転軸RLと直交する面で巻取体を切った時の断面の巻取体の直径で表される。以下、巻取体の回転軸RLと直交する面で巻取体を切った時の断面の巻取体の直径を単に巻取体の直径という。
なお、芯50の直径は巻取体によってばらつきがあるため、必ずしも巻取体の直径が巻取体の残量を正確に表すとは限らない。巻取体の直径は、巻取体のおよその残量を示す目安として取り扱われる。
給紙装置110は、巻取体の残量(直径)を取得するために、巻取体直径検出装置60を備える。巻取体直径検出装置60は、ウェブ走行速度検出センサー61と、巻取体回転角速度検出センサー62とを備える。ウェブ走行速度検出センサー61は、例えば、給紙装置110のフレームに取り付けられる。
ウェブ走行速度検出センサー61は、巻取体から引き出されて走行するウェブWの走行速度を検出する。ウェブ走行速度検出センサー61は、制御装置190と電気的に接続される。これにより、制御装置190は、巻取体から引き出されて走行するウェブWの走行速度を取得する。
巻取体回転角速度検出センサー62は、例えば、第1支持アーム22aと第2支持アーム22bとに、1つずつ合計2つ取り付けられる。巻取体回転角速度検出センサー62は、現在使用されている巻取体の回転角速度を検出する。巻取体回転角速度検出センサー62は、制御装置190と電気的に接続される。これにより、制御装置190は、現在使用されている巻取体の回転角速度を取得する。
制御装置190は、巻取体から引き出されて走行するウェブWの走行速度と、現在使用されている巻取体の回転角速度とに基づいて巻取体の直径を算出する。例えば、巻取体から引き出されて走行するウェブWの走行速度が一定の場合、巻取体の回転角速度が速いほど、巻取体の直径は小さい。一方、巻取体から引き出されて走行するウェブWの走行速度が一定の場合、巻取体の回転角速度が遅いほど、巻取体の直径は大きい。
制御装置190は、巻取体から引き出されて走行するウェブWの走行速度と、巻取体の回転角速度と、巻取体の直径との関係を示すマップや式を用いて、巻取体の直径を算出する。なお、制御装置190は、例えば、巻取体の直径を算出せずに、巻取体の直径を実際に計測してもよい。以下に、巻取体の直径を実際に計測する測定装置70の構成を示す。
図6は、第1巻取体の直径を実際に計測する測定装置を示す模式図である。第1巻取体R1の直径を実際に計測する場合、給紙装置110は、図6に示すように、測定装置70を備える。測定装置70は、例えば、測定対象までの距離を測定するレーザー距離計である。測定装置70は、例えば、主軸21、または主軸21と共に回転する部材に設けられる。
本実施形態では、測定装置70は、第1支持アーム22aの主軸21側の付け根に、第1チャック23に向かって固定される。これにより、測定装置70は、測定装置70から第1チャック23に装着される第1巻取体R1の側周部までの距離を測定する。ここで、制御装置190は、測定装置70と電気的に接続される。これにより、制御装置190は、測定装置70から第1チャック23に装着される第1巻取体R1の側周部までの距離を取得する。
ここで、測定装置70から、第1チャック23の中心までの距離を距離L01とし、測定装置70から第1チャック23に装着される第1巻取体R1の側周部までの距離を距離L02とする。距離L01は、設計時に設定される一定の値である。制御装置190は、距離L01から距離L02を減算することにより、第1巻取体R1の半径を算出して、第1巻取体R1のおおよその残量を算出する。
給紙装置110は、制御装置190が算出または測定した第1巻取体R1の直径が、所定の大きさである紙継ぎ準備開始直径に到達すると、紙継ぎ準備として、支持体20が主軸21を軸に回動する。本実施形態では、支持体20は、第1チャック23がペースターユニット30側を通るように回動する。
ここで、前記紙継ぎ準備開始直径について説明する。紙継ぎ準備が開始されてから紙継ぎが完了するまでに要する時間は、給紙装置によって略一定である。よって、制御装置190は、現在のウェブWの走行速度と、紙継ぎ準備が開始されてから紙継ぎが完了するまでに要する時間とに基づいて、紙継ぎ準備が開始されてから紙継ぎが完了するまでに必要な巻取体の直径を算出する。制御装置190は、上述のように算出した第1巻取体R1の直径を紙継ぎ準備開始直径に設定する。
支持体20が、主軸21を軸に回動すると、給紙装置110は、図3に示す状態となる。すなわち、給紙装置110は、支持体20が回動し、第2巻取体R2がペースターユニット30と対向する。また、給紙装置110は、ガイドローラ28が第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01に接触する。これにより、第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01は、ガイドローラ28、ガイドローラ40にガイドされて給紙装置110内を走行する。
次に、給紙装置110は、第2巻取体R2の回転周速度が第1巻取体R1から引き出されて走行する第1ウェブW01の走行速度と一致するように、第2巻取体R2を加速する。さらに、給紙装置110は、スライドプレート31がガイドレール41に沿って第2巻取体R2に近づく。スライドプレート31がガイドレール41に沿って第2巻取体R2に近づくと、給紙装置110は、図4に示す状態となる。
すなわち、給紙装置110は、第2巻取体R2がペースターユニット30と対向し、ガイドローラ28とガイドローラ40との間を走行中の第1ウェブW01とガイドローラ34、ペースターローラ33、ガイドローラ35が接触する。
これにより、第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01は、ガイドローラ28、ガイドローラ34、ペースターローラ33、ガイドローラ35、ガイドローラ40にガイドされて給紙装置110内を走行する。また、図4に示すように、第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01は、第2巻取体R2とペースターローラ33との間を、第2巻取体R2とペースターローラ33とに挟み込まれた状態で走行する。
次に、給紙装置110は、第1巻取体R1の直径が紙継ぎ開始直径に達すると、ペースターユニット30が紙継ぎを開始する。つまり、現在走行中の第1ウェブW01に第2巻取体R2の第2ウェブW02を接着する。具体的には、第2巻取体R2のウェブには、あらかじめ粘着テープが貼り付けられており、ペースターローラ33が、第1巻取体R1から引き出されて現在走行中の第1ウェブW01を第2巻取体R2の側周部に押しつける。
これにより、給紙装置110は、第1巻取体R1から引き出されて現在走行中の第1ウェブW01に第2巻取体R2の第2ウェブW02を接着する。ここで、紙継ぎ開始直径は、例えば、110mmである。なお、巻取体の芯50の直径は、ばらつきがあるものの、およそ100mm−105mm程度である。以上により、給紙装置110は、紙継ぎを完了する。
ここで、従来の給紙装置は、スライドプレートに設けられるカッターが第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01を切断する。しかしながら、本実施形態の給紙装置110は、前記カッターを備えなくてもよく、第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01を切断しない。これにより、給紙装置110は、第2巻取体R2から引き出された第2ウェブW02と、第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01とが2枚重なって走行する。
帯状のウェブWの端部のうち、芯50側の終端は、厚紙部52の側周部に接着されている。よって、第1巻取体R1の残量が0、すなわち、第1巻取体R1の直径が厚紙部52の直径と一致すると、第1ウェブW01は、終端が厚紙部52から切断されずに引き剥がされる。第1巻取体R1の厚紙部52から引き剥がされた第1ウェブW01の終端は、第2巻取体R2から引き出された第2ウェブW02と共に、図1に示す排紙装置180に向かって排出される。
第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01の終端が、印刷機100から排出されると、給紙装置110は、図5に示すように、第2巻取体R2がペースターユニット30と対向し、第2巻取体R2から第2ウェブW02が引き出される。第2ウェブW02は、ガイドローラ40にガイドされて給紙装置110内を走行する。この時、第1巻取体R1は、芯50のみの状態であって、第1ウェブW01が一切巻かれていない状態、つまり残量0となる。
ここで、使用済みの巻取体をリサイクルする際、従来は、芯に残っているウェブを作業員がすべて引き剥がす必要があった。これにより、従来は、使用済みの巻取体をリサイクルする際の作業者の作業量及び作業時間が増加する。
しかしながら、本実施形態の給紙装置110は、使用済みの第1巻取体R1に第1ウェブW01が通常は残らない。よって、給紙装置110を用いれば、使用済みの第1巻取体R1をリサイクルする際、作業員は、芯50から第1ウェブW01をすべて引き剥がす作業をする必要がない。これにより、給紙装置110は、使用済みの第1巻取体R1をリサイクルする際の作業者の作業量及び作業時間を低減できる。
また、給紙装置110は、カッターによって第1ウェブW01を切断する作業が紙継ぎの作業に含まれない。よって、給紙装置110は、紙継ぎ準備を開始してから紙継ぎが完了するまでに要する時間が低減される。
紙継ぎ準備を開始してから紙継ぎが完了するまでに要する時間が長くなればなるほど、給紙装置は、第1ウェブW01の残量が0になる前に紙継ぎを完了させるために、より早い時期に紙継ぎ準備を開始する必要がある。しかしながら、給紙装置110は、紙継ぎ準備を開始してから紙継ぎが完了するまでに要する時間が低減されるため、従来よりも遅い時期に紙継ぎ準備を開始できる。これにより、給紙装置110は、紙継ぎを開始する時の第1巻取体R1の直径である紙継ぎ開始直径が小さくても、第1ウェブW01の残量が0になる前に紙継ぎを完了できる。
具体的には、従来の給紙装置は、一般的に第1巻取体R1の直径が120mmに到達した時点で、紙継ぎを開始する。しかしながら、本実施形態の給紙装置110は、カッターによって第1ウェブW01を切断する作業が紙継ぎの作業に含まれないため、第1巻取体R1の直径が110mmに到達した時点で、ペースターユニット30が紙継ぎを開始しても、第1巻取体R1の残量が0になる前に通常は紙継ぎを完了できる。
なお、給紙装置110は、従来通り、第1巻取体R1の直径が120mmの時点から紙継ぎを開始してもよい。但し、第1巻取体R1の直径が110mmの時点で紙継ぎを開始した方が、第1巻取体R1の直径が120mmの時点で紙継ぎを開始した場合よりも、給紙装置110は、紙継ぎが完了した後に第1巻取体R1から引き出される第1ウェブW01の量が低減される。
これにより、給紙装置110は、第1巻取体R1の直径が110mmの時点で紙継ぎを開始した方が、第1巻取体R1の直径が120mmの時点で紙継ぎを開始した場合よりも、第2巻取体R2から引き出された第2ウェブW02と第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01とが重なった状態で印刷機100内を走行するウェブWの長さを低減できる。
また、印刷機100は、第1巻取体R1の直径が110mmの時点で給紙装置110が紙継ぎを開始した方が、第1巻取体R1の直径が120mmの時点から紙継ぎを開始するよりも製品となり得る正紙の部数の減少が抑制される。これは、第2巻取体R2から引き出された第2ウェブW02と第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01とが重なった状態で印刷が施されたウェブWは、正紙には含まれずに排紙されるためである。
つまり、第2巻取体R2から引き出された第2ウェブW02と第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01とが重なった状態で印刷機100内を走行するウェブWの長さが低減されることにより、結果として、印刷機100は、製品となり得る正紙の部数の減少が抑制される。
ここで、紙継ぎが完了した直後は、巻取体と印刷ユニットとの間のウェブの張力が変化するため、印刷が施されたウェブの見当や裁断、印刷が施されたウェブに定着したインキの濃度などが不安定になる。例えば、新聞印刷用の印刷機では、紙継ぎが完了してから、印刷が施されたウェブの見当や裁断、印刷が施されたウェブに定着したインキの濃度などが安定するまでに、新聞で50部ほど印刷する必要がある。この50部は、正紙には含まれない。
仮に、第1巻取体R1の直径が120mmの時点で紙継ぎを開始すると、給紙装置は、紙継ぎが完了してから新聞を50部印刷した後にも、印刷が第1ウェブW01と第2ウェブW02とが重なった状態で印刷機内を走行する。つまり、仮に、第1巻取体R1の直径が120mmの時点で紙継ぎを開始すると、給紙装置は、損紙となる新聞の部数が50部よりも増える。
しかしながら、第1巻取体R1の直径が110mmの時点で紙継ぎを開始すれば、給紙装置110は、紙継ぎが完了してから、印刷が施されたウェブの見当や裁断、印刷が施されたウェブに定着したインキの濃度などが安定するまでの間に、第1ウェブW01の終端が排紙される。
つまり、給紙装置110は、紙継ぎが完了して、印刷が施されたウェブの見当や裁断、印刷が施されたウェブに定着したインキの濃度などが安定化した後は、第1ウェブW01と第2ウェブW02とが重なった状態で走行しない。よって、印刷機100は、製品となり得る正紙の部数の減少が抑制される。
さらに、上述したように、給紙装置110は、第1巻取体R1から引き出される第1ウェブW01を切断するカッターを備えなくてもよい。ここで、カッターは刃物であるため、従来の給紙装置は、作業員の安全を十分に確保するためにカッターの周囲がケースやガード部材によって厳重に囲われている。これにより、従来の給紙装置は、構成要素数が増えて給紙装置が大型化するおそれがあった。
しかしながら、給紙装置110は、カッターを備えない場合、カッター以外に上述のケースやガード部材も備えなくてもよい。これにより、給紙装置110は、構成要素数が減って給紙装置110の大型化を抑制できる。なお、本実施形態では、給紙装置110はカッターを備えない場合を説明したが、給紙装置110は、カッターを備えてもよい。
この場合、給紙装置110は、カッターを備えていてもカッターを使用しない。例えば、従来の印刷機の制御装置を、本実施形態の制御装置190に替えることで、給紙装置110を実現してもよい。但し、上述のように、カッターを省くことにより、給紙装置110は、構成要素数が減って給紙装置110の大型化を抑制できる。
また、第1巻取体R1の残量が0になる前に第1巻取体R1が給紙装置から取り外されると、第1巻取体R1が例えば自動搬送装置で撤去される際に、第1巻取体R1に巻き取られているウェブWが垂れ下がるおそれがある。しかしながら、給紙装置110は、第1巻取体R1の残量を完全に0にできる。
よって、給紙装置110は、第1巻取体R1が自動搬送装置によって撤去される際に、第1巻取体R1に巻き取られているウェブWが自動搬送装置から垂れ下がることによって、自動搬送装置による巻取体の撤去作業を第1巻取体R1に巻き取られているウェブWが邪魔するおそれを抑制できる。
また、給紙装置110は、第1巻取体R1の残量が0になるため、使い終わった第1巻取体R1の大きさが低減される。これにより、使い終わった第1巻取体R1を保管する保管スペースが同じならば、給紙装置110は、使い終わった第1巻取体R1をより多く保管スペースに保管できる。
ここで、本実施形態の給紙装置110は、第1巻取体R1の直径が、例えば110mmになると紙継ぎを開始したが、第1巻取体R1の残量をより正確に推定できれば、さらに好適に、紙継ぎ開始直径を設定できる。この場合、紙継ぎ開始直径は、第1巻取体R1の残量によって変動する。以下に、第1巻取体R1の残量をより正確に推定する方法を説明する。
給紙装置110は、第1巻取体R1から引き出されて走行する第1ウェブW01の走行速度と、第1巻取体R1の回転角速度と、芯50の直径とに基づいて、第1巻取体R1の残量を推定する。ここで、芯50の直径は、上述のように、巻取体毎にばらつきがある。特に、巻取体のメーカが異なる場合、芯50の直径のばらつきは大きくなる。
上述したように、第1巻取体R1の直径は、第1巻取体R1から引き出されて走行する第1ウェブW01の走行速度と、第1巻取体R1の回転角速度とに基づいて算出される。この第1巻取体R1の直径から、芯50の実際の直径を減算することにより、第1巻取体R1の残量を従来よりも正確に推定することができる。
芯50の直径は、あらかじめ印刷機100のオペレータがノギスで実際に測定して制御装置190に入力してもよい。または、給紙装置110は、あらかじめ制御装置190の記憶部に巻取体の各メーカの芯50の直径を記憶していてもよい。これは、芯50の直径は、メーカ毎にほぼ一定であるためである。
この場合、オペレータが使用する巻取体のメーカを制御装置190に入力することで制御装置190に芯50の直径を入力する。なお、同じメーカでも、芯50の直径にはばらつきがあるため、より正確に第1巻取体R1の残量を推定するためには、オペレータがノギスで実際に芯50の直径を測定した方が好ましい。
ここで、制御装置190は、オペレータが実際に測定して入力した芯50の直径と、あらかじめ記憶部に記憶している各メーカの芯50の直径とを比較して各メーカの芯50の直径を学習してもよい。この場合、オペレータは、制御装置190に第1巻取体R1のメーカと、実際に測定した芯50の直径とを入力する。制御装置190は、この入力された値に基づいて、あらかじめ記憶部に記憶している各メーカの芯50の直径の値を更新する。
制御装置190は、例えば、メーカごとに、今までに入力された芯50の直径の平均を、各メーカの芯50の直径として記憶部に記憶しなおす。これにより、十分に学習が進めば、オペレータが芯50の直径を実際に測定せずに、第1巻取体R1のメーカのみを制御装置190に入力した場合であっても、給紙装置110は、より正確に、芯50の直径を推定できる。
また、給紙装置110は、第1巻取体R1の芯50の直径を自動で測定する芯直径測定装置を備えてもよい。前記芯直径測定装置は、例えば、給紙装置110のフレームに設けられて、第1巻取体R1の回転軸RLに直交する面を撮像する。
一般的に、厚紙部52は、茶色であるためウェブWと色が異なる。前記芯直径測定装置は、撮像した像から、色の違いに基づいて厚紙部52とウェブWとの境界を検出する。これにより、前記芯直径測定装置は、芯50の直径を測定する。
このように、第1巻取体R1の芯50の直径を測定することで、給紙装置110は、第1巻取体R1の残量を正確に推定できる。給紙装置110は、第1巻取体R1から引き出されて走行する第1ウェブW01の走行速度と、第1巻取体R1の残量から、第1巻取体R1の残量が0になるまでの残り時間を算出する。給紙装置110は、前記残り時間が紙継ぎに要する時間と一致した時、または、前記残り時間が紙継ぎに要する時間と一致する直前に、ペースターユニット30が紙継ぎを開始する。
これにより、給紙装置110は、第1巻取体R1の残量に合わせて紙継ぎ開始直径が変動する。よって、給紙装置110は、第1巻取体R1の直径が変動しない値である紙継ぎ開始直径になってから紙継ぎを開始する場合よりも、第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01と、第2巻取体R2から引き出された第2ウェブW02とが重なった状態で印刷機100内を走行するウェブWの長さを低減できる。
(実施形態2)
実施形態1の給紙装置110は、第1巻取体R1の直径が、紙継ぎ開始直径に到達した時点で第2巻取体R2の側周部に第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01をペースターローラ33が押さえつけて紙継ぎを開始する。つまり、紙継ぎが開始される時点で、第1巻取体R1には、第1ウェブW01がわずかに残っている。
一方、実施形態2の給紙装置210は、第1巻取体R1の残量が0になった時点で、第2巻取体R2の側周部に第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01をペースターローラ33が押さえつけて紙継ぎする点に特徴がある。
図7は、実施形態2の給紙装置の構成を巻取体の回転軸に直交する面で給紙装置を切って示す構成図である。給紙装置210は、実施形態1の給紙装置110に加えて、図7に示すように、終端検出手段であって振動検出手段としての音センサー80と、第1被記録媒体走行経路延長手段としてのウェブ経路延長装置90とを備える。
音センサー80は、例えば、給紙装置210のフレームに取り付けられる。ここで、音センサー80は、支持体20が図7の状態、つまり、第2巻取体R2がペースターユニット30と対向する状態の時に、第1巻取体R1の芯50の近傍に位置するように設けられている。
給紙装置210は、実施形態1の給紙装置110と同様に、紙継ぎが完了しても第1巻取体R1から引き出される第1ウェブW01をカッターで切断しない。給紙装置210は、第1巻取体R1の残量が0になると、第1ウェブW01が走行する勢いで第1ウェブW01が第1巻取体R1の厚紙部52から引き剥がされる。
第1ウェブW01が第1巻取体R1の厚紙部52から引き剥がされる時、第1巻取体R1から音が生じる。音センサー80は、第1ウェブW01が第1巻取体R1の厚紙部52から引き剥がされる時の前記音である引き剥がし音を検出する。
音センサー80は、制御装置190に電気的に接続される。音センサー80は、前記引き剥がし音の大きさを制御装置190に検出値として入力する。制御装置190は、この検出値が所定値を超えた場合に、第1巻取体R1のウェブの残量が0になったと判断する。
ここで、本実施形態では、音センサー80は、例えば、給紙装置210のフレームの部位のうち、紙継ぎが実行される際に第1巻取体R1の近傍となる部分に設けられる。但し、音センサー80は、前記引き剥がし音を検出できる位置であれば、設置場所は限定されない。例えば、音センサー80は、第1支持アーム22aに取り付けられてもよい。
なお、音は、距離が長くなるほど減衰する。よって、音センサー80が設置される場所は、前記引き剥がし音の発生源である第1巻取体R1、より具体的には、第1巻取体R1の厚紙部52に近ければ近いほど好ましい。これにより、音センサー80は、前記引き剥がし音が著しく減衰する前に前記引き剥がし音を検出できる。よって、給紙装置210は、音センサー80が前記引き剥がし音を検出できないおそれや、例えば、印刷機100の騒音を前記引き剥がし音と誤認するおそれを抑制できる。
但し、前記引き剥がし音は、印刷機100から生じる音の中では、比較的大きい音に分類される。例えば、印刷機100が稼働中に生じる騒音に比べて、前記引き剥がし音は十分に大きい。
よって、音センサー80は、少なくとも給紙装置210のいずれかの部位に設けられれば、印刷機100の騒音を音センサー80が前記引き剥がし音と誤って検出することなく、前記引き剥がし音を正しく検出できる。
なお、第1ウェブW01が第1巻取体R1の厚紙部52から引き剥がされる時、第1巻取体R1からは音以外に振動も生じる。よって、給紙装置210は、音センサー80に代えて終端検出手段としての振動センサーを備えてもよい。第1巻取体R1の振動は、第1巻取体R1から第1チャック23、第1支持アーム22a、主軸21と伝わり、主軸21から給紙装置210のフレームに伝わって給紙装置210全体の振動となる。
給紙装置210が音センサー80に代えて振動センサーを備える場合、前記振動センサーは、例えば、給紙装置210のフレームに取り付けられる。これにより、前記振動センサーは、ウェブWが第1巻取体R1の厚紙部52から引き剥がされる時の、給紙装置210の前記振動を検出する。すると、前記振動センサーは、制御装置190に検出値として前記振動の大きさを入力する。制御装置190は、検出値の大きさが所定値を超えた場合に、第1巻取体R1のウェブの残量が0になったと判断する。
ここで、音センサー80は、例えば、コンデンサマイクや圧電素子である。また、振動センサーは、例えば、加速度センサーである。ここで、音センサー80が検出する音は、第1ウェブW01が第1巻取体R1の厚紙部52から引き剥がされる時に空気を介して伝わる振動である。よって、ここでいう「振動」には音が含まれ、音センサー80と振動センサーとは、振動を検出する点で共通する。
給紙装置210は、振動検出手段に代えて、第1ウェブW01の終端が厚紙部52から引き剥がされて、厚紙部52が露出する瞬間を検出する色検出手段を備えてもよい。以下、終端検出手段としての色検出手段の構成を説明する。
図8は、第1巻取体の芯が露出したときの第1巻取体の側周部を示す斜視図である。図8に示すように、第1巻取体R1から第1ウェブW01が引き出され、第1巻取体R1の残量が0になると、芯50から第1ウェブW01がなくなって厚紙部52の側周部が露出する。ここで、第1ウェブW01と厚紙部52とは通常色が異なる。
給紙装置210は、色検出手段としての色検出装置81を備える。色検出装置81は、例えば、光電センサーである。色検出装置81は、給紙装置210のフレームに設けられて、第1巻取体R1の回転軸RLに検出部が向かって設けられる。色検出装置81は、制御装置190と電気的に接続される。色検出装置81は、第1巻取体R1の側周部を監視する。
色検出装置81は、ウェブWの色と厚紙部52の色との差異に基づいて、厚紙部52を検出する。具体的には、色検出装置81は、検出対象の色が変化すると、制御装置190に入力する検出値も変化する。制御装置190は、色検出装置81から入力される検出値の変化に基づいて、第1巻取体R1の厚紙部52が露出したか否かを判断する。
ここで、給紙装置210は、色検出装置81を備えれば、音や振動を検出することなく、第1ウェブW01の残量が0になったか否かを判断できる。このように、音や振動を検出する必要がない場合、第1巻取体R1は、第1ウェブW01と厚紙部52との境目にミシン目が形成されると好ましい。
ここで、ミシン目とは、ウェブWの厚み方向に貫通する複数の孔が、第1巻取体R1の回転軸RLに沿う方向に一列に連続的に配置されたものをいう。第1巻取体R1は、第1ウェブW01と厚紙部52との境目にミシン目が形成されると、第1巻取体R1の第1ウェブW01の残量が0になった際に、ミシン目から切れやすくなる。給紙装置210は、第1ウェブW01にミシン目が形成された第1巻取体R1を用いることにより、第1巻取体R1の第1ウェブW01の残量が0になった際に生じる音や振動を低減できる。
なお、この場合、第1ウェブW01は、ミシン目から回転軸RL方向に破れることによって厚紙部52から切り離される。このように、第1ウェブW01の終端が厚紙部52に残る場合であっても、芯50に残る第1ウェブW01の量がわずかであれば、本実施形態では、第1ウェブW01が厚紙部52から引き剥がされたものとして取り扱う。
ここで、具体的には、芯50に残る第1ウェブW01の量が、例えば、芯50の側周部の1周の長さ以下であれば、第1ウェブW01が厚紙部52から引き剥がされたものとする。芯50に残る第1ウェブW01の量が、芯50の側周部の1周の長さ以下であれば、第1巻取体R1の芯50をリサイクルする際に、作業者は容易に第1ウェブW01を引き剥がすことができる。
なお、第1ウェブW01にミシン目が形成されない場合、第1ウェブW01の終端が厚紙部52からきれいに剥がされず、終端の近傍で第1ウェブW01が破れることがある。このような場合も、芯50に残る第1ウェブW01の量が芯50の側周部の1周の長さ以下であれば、第1ウェブW01は、厚紙部52から引き剥がされたものとする。
次に、給紙装置210が、終端検出手段としての光検出手段を備える場合の構成を説明する。光検出手段は、所定の位置に第1ウェブW01があるか否かを検出する手段である。
図9は、第1巻取体の終端が厚紙部から引き剥がされた時の第1巻取体の側周部を模式的に示す斜視図である。給紙装置210は、例えば給紙装置210のフレームに光検出手段としての光検出装置82が配置される。光検出装置82は、制御装置190と電気的に接続される。光検出装置82は、発光部82aと、受光部82bとを含んで構成される。
発光部82aは、受光部82bに向けて光を照射する。受光部82bは、発光部82aからの前記光を受ける。受光部82bは、受けた光の強さを制御装置190に検出値として入力する。光検出装置82は、第1巻取体R1から引き出されて発光部82aと受光部82bとの間を走行する第1ウェブW01が、発光部82aから照射された前記光を遮るように配置される。
ここで、第1巻取体R1から第1ウェブW01が引き出されている間、発光部82aと受光部82bとの間を第1ウェブW01が走行する。これにより、発光部82aから照射された前記光は、第1ウェブW01に遮られるか、または、第1ウェブW01によって光量が減少する。しかしながら、第1巻取体R1の残量が0になり、第1ウェブW01の終端Weが厚紙部52から引き剥がされて、終端Weが発光部82aと受光部82bとの間を通過すると、受光部82bが受ける前記光の光量が増加する。
受光部82bが受ける前記光の光量が、発光部82aと受光部82bとの間を第1ウェブW01が走行する時よりも増加すると、制御装置190に入力される検出値が増加する。これにより、制御装置190は、第1巻取体R1のウェブの残量が0になったと判断する。
また、給紙装置210は、終端検出手段として、テンションセンサーを備えてもよい。この場合、テンションセンサーは、第1巻取体R1と図1に示す印刷ユニットとの間の第1ウェブW01の張力を検出する。なお、一般的な印刷機であれば、テンションセンサーはあらかじめ給紙装置210に備えられている。テンションセンサーは、前記張力を検出値として制御装置190に入力する。ここで、第1巻取体R1から第1ウェブW01が引き剥がされると、前記張力がステップ的に高くなる。
制御装置190は、テンションセンサーから入力された張力の変化を監視する。これにより、制御装置190は、第1巻取体R1の第1ウェブW01の残量が0になったことを判断する。なお、第1巻取体R1から第1ウェブW01が引き剥がされた後、前記張力は、0に向かって急激に低下する。
以上のように、給紙装置210は、図7に示す音センサー80、図8に示す色検出装置81、図9に示す光検出装置82を備えることによって、第1ウェブW01の終端Weが厚紙部52から引き剥がされて、第1巻取体R1の残量が0になったという情報を制御装置190が得る。
次に、制御装置190に第1巻取体R1の第1ウェブW01の残量が0になったという情報が入力された後の給紙装置210の動作を説明する。制御装置190に第1巻取体R1の残量が0になったという情報が入力されると、制御装置190は、ペースターユニット30を制御してペースターローラ33を第2巻取体R2に近づける。つまり、給紙装置210は、第1ウェブW01が第1巻取体R1の厚紙部52から引き剥がされたタイミングで、ペースターユニット30が紙継ぎを開始する。
より具体的には、給紙装置210は、実施形態1の給紙装置110と同様に、第1巻取体R1の直径が紙継ぎ準備開始直径になると、紙継ぎ準備を開始する。給紙装置210は、第1巻取体R1の残量が0になる前に、ペースターユニット30がガイドレール41に沿って第2巻取体R2に近づいて待機する。
そして、給紙装置210は、第1ウェブW01が第1巻取体R1の厚紙部52から引き剥がされたタイミングでペースターローラ33が第2巻取体R2に近づいて第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01を第2巻取体R2の側周部に押しつける。これにより、第2巻取体R2の側周部の一部に貼り付けられている粘着テープが第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01に接触し、紙継ぎが完了する。
ここで、図7に示すように、第1巻取体R1の厚紙部52から第1ウェブW01が引き剥がされてから、その第1ウェブW01が第2巻取体R2の側周部に到達するまでの第1ウェブW01の走行経路の長さを長さL03とする。より詳しくは、長さL03は、第1巻取体R1から引き出される第1ウェブW01の終端が第1巻取体R1の厚紙部52から引き剥がされてから、第1ウェブW01の終端が第2巻取体R2の側周部に到達するまでに前記終端が移動した距離である。また、第2巻取体R2の側周部の一周の長さを長さL04とする。長さL03は、長さL04よりも長く設定される。
仮に長さL03が長さL04よりも短く設定されると、給紙装置210は、第2巻取体R2の側周部に設けられている粘着テープが第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01に接触するよりも前に、第1巻取体R1の厚紙部52から引き剥がされた第1ウェブW01の終端が第2巻取体R2の側周部を通過する場合がある。つまり、仮に長さL03が長さL04よりも短く設定されると、給紙装置210は、紙継ぎできない場合がある。
しかしながら、長さL03が長さL04よりも長く設定されれば、第1巻取体R1の残量が0になってから第2巻取体R2が一回転した後でも、第1巻取体R1の厚紙部52から引き剥がされた第1ウェブW01の終端は、第2巻取体R2の側周部よりも第1ウェブW01の流れの上流側に位置する。これにより、給紙装置210は、より確実に紙継ぎできる。
ここで、長さL03が長さL04よりも長くなるように、給紙装置210は、第1巻取体R1と第2巻取体R2とが十分離れて設置されてもよい。つまり、給紙装置210は、長さL03が長さL04よりも長くなるように、第1支持アーム22a及び第2支持アーム22bの長さが設定されてもよい。
しかしながら、印刷機100には小型化が求められており、長さL03が長さL04よりも長くなるように、第1支持アーム22a及び第2支持アーム22bの長さが設定されると、給紙装置が大型化するおそれがある。そこで、給紙装置210は、ウェブ経路延長装置90を備える。以下、ウェブ経路延長装置90の構成を説明する。
図10は、巻取体の回転軸に直交する方向にウェブ経路延長装置を見た模式図である。本実施形態では、図10は、巻取体の回転軸RLに直交する方向のうち、図1に示す給紙装置210から排紙装置180に向かう方向水平方向に沿う方向にウェブ経路延長装置を見た模式図として説明する。
ウェブ経路延長装置90は、例えば、図7及び図10に示すように、第1ロッド91と、第2ロッド92と、第1ガイドローラ93と、第2ガイドローラ94とを含んで構成される。第1ガイドローラ93は、第1ロッド91に対して回転できるように第1ロッド91に取り付けられる。具体的には、図10に示すように、円筒状の第1ガイドローラ93は、第1ガイドローラ93の両端部が2本の第1ロッド91に支持される。
第2ガイドローラ94は、第2ロッド92に対して回転できるように第2ロッド92に取り付けられる。具体的には、図10に示すように、第2ガイドローラ94は、第2ガイドローラ94の両端部が2本の第2ロッド92に支持される。
ウェブ経路延長装置90は、図10に示すように、第1移動装置95と、第2移動装置96とをさらに含んで構成される。第1移動装置95は、第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01に近づく方向及び第1ウェブW01から遠ざかる方向に第1ロッド91を移動させる装置である。第1移動装置95は、例えば、モータ95aと、歯車95bと、ラック95cとを含んで構成される。
この場合、モータ95aは制御装置190と電気的に接続されて制御装置190によってモータ95aの出力軸の回転が制御される。歯車95bは、モータ95aの出力軸に取り付けられてモータ95aの出力軸を軸に回転する。ラック95cは、第1ロッド91の長手方向に沿って取り付けられると共に歯車95bと噛み合う。これにより、第1移動装置95は、モータ95aが回転すると歯車95bが回転し、歯車95bの回転がラック95cに伝えられて第1ロッド91が移動する。
第2移動装置96は、第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01に近づく方向及び第1ウェブW01から遠ざかる方向に第2ロッド92を移動させる装置である。第2移動装置96は、例えば、モータ96aと、歯車96bと、ラック96cとを含んで構成される。第2移動装置96の構成は、第1移動装置95と同様である。
なお、第1移動装置95及び第2移動装置96は、第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01に近づく方向及び第1ウェブW01から遠ざかる方向に第1ロッド91及び第2ロッド92を移動させる手段であれば、上述の構成に限定されない。
第1移動装置95及び第2移動装置96は、第1ロッド91及び第2ロッド92の側周部にネジ部が設けられ、前記ネジ部が前記歯車と噛み合うことで、前記モータの回転が第1ロッド91及び第2ロッド92に伝えられる構成でもよい。また、第1移動装置95及び第2移動装置96は、例えば、空気の圧力や油の圧力で伸縮するシリンダ装置でもよい。
第1ロッド91、第1ガイドローラ93、第1移動装置95は、図7に示すように、第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01を挟んで第2ロッド92、第2ガイドローラ94、第2移動装置96と反対側に設けられる。第1移動装置95は、第1ロッド91を第1ウェブW01に近づけて第1ガイドローラ93を第1ウェブW01に接触させる。この状態からさらに、第1移動装置95は、第1ウェブW01を第2ロッド92、第2ガイドローラ94、第2移動装置96側へ押す。
また、第2移動装置96は、第2ロッド92を第1ウェブW01に近づけて第2ガイドローラ94を第1ウェブW01に接触させる。この状態からさらに、第2移動装置96は、第1ロッド91、第1ガイドローラ93、第1移動装置95側へ押す。これにより、第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01は、第1ガイドローラ93、第2ガイドローラ94にガイドされてジグザグに屈曲して走行する。
このようにして、ウェブ経路延長装置90は、紙継ぎが開始される際に長さL03が長さL04よりも長くなるように、第1ウェブW01の走行経路を延長する。なお、ウェブ経路延長装置90は、例えば、長さL03が長さL04よりも長くなるように、第1ウェブW01の走行経路を延長できれば、例えば、第1ロッド91、第1ガイドローラ93、第1移動装置95のみの構成でもよい。
また、第1ロッド91、第1ガイドローラ93、第1移動装置95、第2ロッド92、第2ガイドローラ94、第2移動装置96では、第1ウェブW01の走行経路の延長が不足する場合、ウェブ経路延長装置90は、さらに他のロッド、ガイドローラ、移動装置を備えてもよい。
なお、本実施形態では、ブラケット26及びガイドローラ28も、第1ウェブW01の走行経路を延長する機能を実現する。よって、ブラケット26及びガイドローラ28、ブラケット27及びガイドローラ29も、ウェブ経路延長装置90の一部として取り扱ってもよい。例えば、第1ウェブW01の走行経路の延長が不足する場合、ウェブ経路延長装置90は、ブラケット26が長手方向に延長されて形成される。このようにして、ウェブ経路延長装置90は、第1ウェブW01の走行経路を延長してもよい。
ここで、ウェブ経路延長装置90は、第1巻取体R1の残量が0になるよりも前に、紙継ぎ準備として第1ウェブW01の走行経路を延長する。ウェブ経路延長装置90は、例えば、第1巻取体R1の直径が110mmに到達すると、第1ロッド91及び第2ロッド92が、第1ウェブW01に近づく方向に移動する。
ウェブ経路延長装置90は、紙継ぎが完了すると、第1ロッド91及び第2ロッド92が、第1ウェブW01から遠ざかる方向に移動する。なお、紙継ぎが完了した時点で、第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01は、第1ガイドローラ93、第2ガイドローラ94よりも第1ウェブW01の流れの下流側に位置する。よって、上述の第1ウェブW01から遠ざかる方向とは、仮に第1巻取体R1から第1ウェブW01が引き出されていた場合に第1ウェブW01から遠ざかる方向である。
このようにして、ウェブ経路延長装置90は、給紙装置210が紙継ぎする際に、第1ウェブW01の走行経路を延長して長さL03を長さL04よりも長く設定する。これにより、第1巻取体R1の残量が0になってから第2巻取体R2が一回転した後でも、第1巻取体R1の厚紙部52から引き剥がされた第1ウェブW01の終端は、第2巻取体R2の側周部よりも第1ウェブW01の流れの上流側に位置する。これにより、給紙装置210は、より確実に紙継ぎできる。
さらに、ウェブ経路延長装置90を備えることにより、長さL03が長さL04よりも短い場合であっても、第1巻取体R1と第2巻取体R2との距離を拡大することなく、第1ウェブW01の走行経路を延長できる。よって、給紙装置210は、ウェブ経路延長装置90を備えることによって、給紙装置210の大型化を抑制できる。
上記構成により、給紙装置210は、第1ウェブW01の終端が厚紙部52から引き剥がされてから紙継ぎを開始する。これにより、給紙装置210は、第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01と、第2巻取体R2から引き出された第2ウェブW02とが重なった状態で印刷機100内を走行するウェブWの長さを0から多くとも第2巻取体R2の長さL04以下に低減できる。
ここで、第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01と、第2巻取体R2から引き出された第2ウェブW02とが重なった状態で印刷が施されたウェブWは、通常、製品にはなり得ない。よって、印刷機100は、給紙装置210を備えることにより、製品になり得ない損紙を低減し、製品となり得る正紙の部数を増加させることができる。
さらに、給紙装置210は、実施形態1の給紙装置110と同様に、カッターを備える必要がないため、構成要素が低減されて小型化される。また、使用済みの第1巻取体R1には、第1ウェブW01が残らないため、給紙装置210は、第1巻取体R1をリサイクルする際の作業員の作業を低減できる。
ここで、実施形態1の給紙装置110は、印刷の品質が比較的求められない傾向にある印刷機、例えば新聞用の印刷機に適している。給紙装置110は、第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01と第2巻取体R2から引き出された第2ウェブW02とが重なって走行する時間が、給紙装置210よりも長い。これにより、ウェブWを挟む胴の間隔がわずかに大きくなる。
実施形態2の給紙装置210は、第1巻取体R1から引き出された第1ウェブW01と第2巻取体R2から引き出された第2ウェブW02とが重なって走行する時間が、給紙装置110よりも短い。これにより、給紙装置210は、ウェブWを挟む胴の間隔の変化が給紙装置110よりも少ない。
よって、給紙装置210は給紙装置110よりも、ウェブWを挟む胴の間隔のわずかな変化による印刷の品質の低下を抑制できる。よって、給紙装置210は、より高い品質が要求される印刷機、例えば図1に示す商業用印刷機に適している。
図11は、新聞用印刷機を示す構成図である。一方、図11に示す新聞印刷用の印刷機のように、印刷の品質が比較的問われない印刷機の場合、このようなウェブWを挟む胴の間隔のわずかな変化による印刷の品質の低下は、許容範囲となる。以下に新聞用印刷機300の構成を説明する。
新聞用印刷機300は、図11に示すように、例えば、複数の給紙装置110と、複数の印刷装置320と、ウェブパス装置330と、少なくとも1台の折り装置340とを含んで構成される。なお、本実施形態では、新聞用印刷機300は2台の折り装置340を備える。
各給紙装置110から供給されたウェブWは、印刷装置320で印刷が施されて、ウェブパス装置330に供給される。ウェブパス装置330は、各印刷装置320で4頁の印刷が施された各ウェブWをカッターにより2頁分ごとに縦裁断すると共に、ターンバー331によりウェブWの走行経路を変更する。これにより、ウェブWは、所定の順番(頁順)に重ねられる。
ウェブパス装置330によって所定の順番に重ねられたウェブWは、折り装置340に供給される。折り装置340は、ウェブWを縦折りし、所定の長さで横裁断し、さらに横折りして所望の折丁を形成し排出する。
上記構成の新聞用印刷機300は、上述したように、実施形態1の給紙装置110を備える。図11に示す新聞用印刷機300のように、印刷の品質が比較的問われない印刷機の場合、新聞用印刷機300が給紙装置110を備えることで、新聞用印刷機300は、印刷の品質を許容範囲に抑えると共に、より少ない構成要素で第1巻取体R1をリサイクルする際の作業員の作業を低減できる。
本発明に係る給紙装置は、ウェブを走行させながら紙継ぎをする技術に有用であり、使用済みの巻取体の芯に残るウェブの量を低減することに適している。
オフセット輪転印刷機を表す構成図である。 新しい巻取体である第2巻取体が取り付けられた時の給紙装置の様子を示す断面図である。 支持体が回動した時の給紙装置の様子を示す構成図である。 ペースターユニットが移動した時の給紙装置の様子を示す構成図である。 紙継ぎが完了した時の給紙装置の様子を示す構成図である。 第1巻取体の直径を実際に計測する測定装置を示す模式図である。 実施形態2の給紙装置の構成を巻取体の回転軸に直交する面で給紙装置を切って示す構成図である。 第1巻取体の芯が露出したときの第1巻取体の側周部を示す斜視図である。 第1巻取体の終端が厚紙部から引き剥がされた時の第1巻取体の側周部を模式的に示す斜視図である。 巻取体の回転軸に直交する方向にウェブ経路延長装置を見た模式図である。 新聞用印刷機を示す構成図である。
符号の説明
100 印刷機
110、210 給紙装置
120 インフィード装置
130、320 印刷装置
140 乾燥装置
150 冷却装置
160、330 ウェブパス装置
170、340 折り装置
180 排紙装置
190 制御装置
210 給紙装置
300 新聞用印刷機
20 支持体
21 主軸
22a 第1支持アーム
22b 第2支持アーム
23 第1チャック
24 第2チャック
25 ベースプレート
26 ブラケット
27 ブラケット
28 ガイドローラ
29 ガイドローラ
30 ペースターユニット
31 スライドプレート
32 駆動モーター
33 ペースターローラ
34 ガイドローラ
35 ガイドローラ
40 ガイドローラ
41 ガイドレール
50 芯
51 金属部
52 厚紙部
60 巻取体直径検出装置
61 ウェブ走行速度検出センサー
62 巻取体回転角速度検出センサー
70 測定装置
80 音センサー
81 色検出装置
82 光検出装置
82a 発光部
82b 受光部
90 ウェブ経路延長装置
91 第1ロッド
92 第2ロッド
93 第1ガイドローラ
94 第2ガイドローラ
95 第1移動装置
96 第2移動装置
95a、96a モータ
95b、96b 歯車
95c、96c ラック
R1 第1巻取体
R2 第2巻取体
RL 回転軸
W ウェブ
W01 第1ウェブ
W02 第2ウェブ
We 終端

Claims (12)

  1. 少なくとも第1巻取体及び第2巻取体の2つの巻取体を回転可能に支持する支持体と、
    前記第2巻取体に近づく方向に移動し、前記第1巻取体から引き出された第1被記録媒体を前記第2巻取体の第2被記録媒体に押し付けることで紙継ぎをするペースターユニットと、
    を備え、
    前記紙継ぎが完了した後、
    前記第1被記録媒体の終端を前記第1巻取体の芯から引き剥がして、前記終端と前記第2被記録媒体とを共に送ることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記第1巻取体の回転軸に直交する面で前記第1巻取体を切った断面の前記第1巻取体の直径が所定の大きさである紙継ぎ開始直径以下になると、前記紙継ぎを開始することを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記第1巻取体から引き出された前記第1被記録媒体の前記終端が前記第1巻取体の前記芯から引き剥がされると、前記ペースターユニットは、前記紙継ぎを開始することを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  4. 前記第1巻取体から引き出された前記第1被記録媒体の前記終端が前記第1巻取体の前記芯から引き剥がされたことを検出する終端検出手段を備え、
    前記終端検出手段が検出した検出値に基づいて、前記ペースターユニットは、前記紙継ぎを開始することを特徴とする請求項3に記載の給紙装置。
  5. 前記第1巻取体から引き出された前記第1被記録媒体の前記終端が前記第1巻取体の前記芯から引き剥がされる時に生じる振動を検出する振動検出手段を備え、
    前記振動検出手段が前記振動を検出すると、前記ペースターユニットは、前記紙継ぎを開始することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の給紙装置。
  6. 前記第1被記録媒体が前記第1巻取体の前記芯から引き剥がされて前記第1巻取体の前記芯が露出した際に、前記第1巻取体の前記芯の色と前記第1被記録媒体の色との差異に基づいて前記第1被記録媒体の前記終端を検出する色検出手段を備え、
    前記色検出手段が前記終端を検出すると、前記ペースターユニットは、前記紙継ぎを開始することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の給紙装置。
  7. 光を照射する発光部と、
    前記発光部から照射された前記光を受ける受光部と、を含んで構成される光検出手段を備え、
    前記光検出手段は、前記第1巻取体から引き出された前記第1被記録媒体が前記発光部と前記受光部との間を走行するように配置され、
    前記受光部が受ける前記光の光量が増加すると、前記ペースターユニットは、前記紙継ぎを開始することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の給紙装置。
  8. 前記第1被記録媒体の前記終端が前記第1巻取体の前記芯から引き剥がされてから、前記終端が前記第2巻取体の側周部に到達するまでに前記終端が移動した距離は、前記第2巻取体の側周部の一周の長さよりも大きいことを特徴とする請求項3から請求項7のいずれか一項に記載の給紙装置。
  9. 前記第1被記録媒体の前記終端が前記第1巻取体の前記芯から引き剥がされてから、前記終端が前記第2巻取体の側周部に到達するまでに前記終端が移動した距離が、前記第2巻取体の側周部の一周の長さよりも大きくなるように、
    前記第1巻取体と前記第2巻取体との間に配置されて、前記第1巻取体と前記第2巻取体との間の前記第1被記録媒体の走行経路を屈折させて延長する第1被記録媒体走行経路延長手段を備えることを特徴とする請求項3から請求項7のいずれか一項に記載の給紙装置。
  10. 前記第1巻取体から引き出された前記第1被記録媒体を切断するカッターを備えないことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の給紙装置。
  11. 第1被記録媒体が巻き取られている巻取体を支持して、前記第1被記録媒体を供給する給紙装置と、
    前記給紙装置によって供給された前記第1被記録媒体に印刷を施す印刷装置と、
    前記印刷装置によって印刷が施された前記第1被記録媒体を排出する排出装置と、を含んで構成され、
    前記給紙装置は、
    少なくとも第1巻取体及び第2巻取体の2つの前記巻取体を回転可能に支持する支持体と、
    前記第2巻取体に近づく方向に移動し、前記第1巻取体から引き出された前記第1被記録媒体を前記第2巻取体の第2被記録媒体に押し付けることで紙継ぎをするペースターユニットと、
    を備え、
    前記紙継ぎが完了した後、
    前記第1被記録媒体の終端を前記第1巻取体の芯から引き剥がして、前記終端と前記第2被記録媒体とを共に送ることを特徴とするオフセット輪転印刷機。
  12. 第1巻取体から第1被記録媒体を引き出す手順と、
    前記第1被記録媒体を第2巻取体の第2被記録媒体に押し付けることで紙継ぎをする手順と、
    前記第1被記録媒体の終端を前記第1巻取体の芯から引き剥がして、前記終端と前記第2被記録媒体とを共に送る手順と、
    を備えることを特徴とする給紙方法。
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CN116443621A (zh) * 2023-04-19 2023-07-18 江苏荣生电子有限公司 一种电极箔自动连续收箔器
CN116443621B (zh) * 2023-04-19 2024-05-14 江苏荣生电子有限公司 一种电极箔自动连续收箔器

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