JP2010119763A - 酸素濃縮器 - Google Patents

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Abstract

【課題】シーブベッドの着脱を容易にしてメンテナンス性を向上させること。
【解決手段】シーブベッド111は、空気から窒素及び水分を吸着して高濃度酸素を得る。マニホールド108は、空気、窒素及び水分の流路を形成する。シーブベッド載置台130には、シーブベッド111が載置される。板金150は、シーブベッド載置台130に着脱自在に装着される。シーブベッド111には、シーブベッド111の底部を上下方向に貫通し、最下部から継手140を圧入可能な開口部166が設けられている。シーブベッド111の底部には、下方に突出し、開口部166の一部分を形成する筒状の突起部が設けられ、その下端外周部には、フランジ165が設けられている。シーブベッド111が継手140によってマニホールド108と接合されているときに、板金150の裏面をフランジ165の上面に当接させつつシーブベッド載置台130に板金150が装着される。
【選択図】図5

Description

本発明は、空気を導入して高濃度の酸素を放出する酸素濃縮器に関する。
酸素濃縮器は主として、呼吸器疾患の患者が在宅で酸素を吸入する在宅酸素療法(HOT:home oxygen therapy)において使用される。
酸素濃縮器は、加圧空気に対して窒素を吸着し減圧空気に対して窒素を脱着する性質を持つ吸着剤(例えば、ゼオライト)が充填された、シーブベッド(吸着塔)を備えている。酸素濃縮器は、フィルタ及び吸気タンクを通して取り込んだ室内の空気をコンプレッサにより圧縮し、この圧縮空気を加減圧の切替えを繰り返しながらシーブベッドに通過させることにより、圧縮空気から高濃度の酸素を分離し、さらに、高濃度酸素を加湿する。加湿後の高濃度酸素は、使用時に患者が装着する鼻腔カニューラを介して患者体内に供給される。
酸素濃縮器は、上述のようにシーブベッドやコンプレッサ、吸気タンク等、多数の部品から構成されるものである。しかし、患者の自宅内が主な設置場所であることから、省スペース化を図るために各部品を筐体内に密集させて組み付ける必要がある。そのため、各部品の組み付けやメンテナンス部品の交換に、多大な労力を要することがある。
例えば特許文献1に記載された従来の酸素濃縮器では、筐体において複数部品を支持する支持体を射出成型体とする構成を採用することにより、部品組み付け作業の労力軽減を図っている。
特開2008−206573号公報
特許文献1記載の酸素濃縮器においては、各部品と支持体との接合を簡略化するために各部品を支持体に固定するねじやボルト等の固定具を減らして、部品組み付け作業の労力軽減を図っている。しかしながら、部品同士の接合については、特許文献1では何ら考慮されていない。一般に酸素濃縮器においては、部品同士の接合には密封性が強く求められることから、例えばシーブベッドとマニホールドとの接合部をかしめることにより固定する等、部品同士は容易に分離されないように接合される。このため、例えばシーブベッドのようなメンテナンス部品の交換が容易でないという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、シーブベッドの着脱を容易にしてメンテナンス性を向上させることができる酸素濃縮器を提供することを目的とする。
本発明の酸素濃縮器は、空気から窒素及び水分を吸着して高濃度酸素を得るシーブベッドと、空気、窒素及び水分の流路を形成するマニホールドと、前記シーブベッドを載置するための載置台と、前記載置台に着脱自在に装着される板金と、を有し、前記シーブベッドには、前記シーブベッドの底部を上下方向に貫通し、最下部から前記シーブベッドと前記マニホールドとの継手を圧入可能である開口部が設けられ、前記シーブベッドの底部には、下方に突出し、前記開口部の一部分を形成する筒状の突起部が設けられ、前記突起部の下端外周部には、フランジが設けられ、前記シーブベッドが前記継手によって前記マニホールドと接合されているときに、前記板金の裏面を前記フランジの上面に当接させつつ前記載置台に前記板金を装着可能に構成されている、構成を採る。
本発明の酸素濃縮器は、空気から窒素及び水分を吸着して高濃度酸素を得るシーブベッドと、空気、窒素及び水分の流路を形成するマニホールドと、を有し、前記シーブベッドには、前記シーブベッドの底部を上下方向に貫通し、最下部から前記シーブベッドと前記マニホールドとの継手を圧入可能である開口部が設けられ、前記開口部は、均一内径で前記開口部の最上部から下方に伸延するストレート穴形状の上方開口部と、内径を拡大しつつ前記上方開口部の下端部から下方に伸延するテーパ穴形状の中間開口部と、均一内径で前記中間開口部の下端部から前記開口部の前記最下部まで下方に伸延するストレート穴形状の下方開口部と、を有する、構成を採る。
本発明によれば、シーブベッドの着脱を容易にしてメンテナンス性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る酸素濃縮器の全体構成を概略的に示す図である。
図1において、酸素濃縮器10は、酸素濃縮器筐体(以下適宜「筐体」と略記する)100の内部に、風路ケース101、ヘパフィルタ102、吸気タンク103、コンプレッサ104、冷却パイプ105、冷却用ファン107、マニホールド108、第1及び第2の切替弁109a、109b、シーブベッド(吸着塔)110、111、製品タンク112、均圧弁113、パージオリフィス114、消音器115、圧力センサ116、レギュレータ117、止め弁118、酸素センサ119、バクテリアフィルタ120、流量制限オリフィス121、圧力センサ122、流量センサ123、加湿器124、及び酸素出口125を配置している。
風路ケース101は、筐体100に接して設けられており、筐体100の外部の空気を、原料空気として筐体100の内部に導入する。ヘパフィルタ102は、風路ケース101が導入した空気からゴミや埃等の空中浮遊粒子を除去する。
吸気タンク103は、ヘパフィルタ102で空中浮遊粒子が除去された原料空気を、後段のコンプレッサ104の吸気のために収容する。吸気タンク103は、いわゆる膨張型消音器として機能し、配管断面積の変化による反射により、原料空気の吸気側へと伝達するコンプレッサ104の動作音に対して、消音効果を発揮する。
コンプレッサ104は、吸気タンク103に収容された原料空気を圧縮して圧縮空気を生成する。冷却パイプ105は、コンプレッサ104で生成された圧縮空気をマニホールド108に送る。
冷却用ファン107は、筐体100に設けられた開口から外気を筐体100内部に吸引し、筐体100に上記開口とは別に設けられた開口から排気する。冷却用ファン107により筐体100内部に吸引された外気は、筐体100内部を、コンプレッサ104を含む各種部品の熱を吸収しながら循環し、排気される。
マニホールド108は、コンプレッサ104からの圧縮空気をシーブベッド110、111に交互に切り替えて送り、シーブベッド110、111からの窒素富化空気を交互に切り替えて消音器115に送るための多岐管である。マニホールド108は、三方弁である第1及び第2の切替弁109a、109bを有する。マニホールド108は、第1及び第2の切替弁109a、109bの状態を制御することにより、例えば10秒間隔で、圧縮空気及び窒素富化空気のマニホールド108内の流路の切替えを行う。
具体的には、例えば、マニホールド108は、図1に示すように、第1の切替弁109aを用いて、シーブベッド110とコンプレッサ104との間の管路を開放し、シーブベッド110と消音器115との間の管路を閉鎖する。同時に、マニホールド108は、第2の切替弁109bを用いて、シーブベッド111とコンプレッサ104との間の管路を閉鎖し、シーブベッド111と消音器115との間の管路を開放する。この場合、コンプレッサ104からの圧縮空気は矢印108Aの方向でシーブベッド110に送られ、消音器115には矢印108Bの方向でシーブベッド111からの窒素富化空気が送られる。
また、マニホールド108は、第1の切替弁109aを用いて、シーブベッド110とコンプレッサ104との間の管路を閉鎖し、シーブベッド110と消音器115との間の管路を開放する。同時に、マニホールド108は、第2の切替弁109bを用いて、シーブベッド111とコンプレッサ104との間の管路を開放し、シーブベッド111と消音器115との間の管路を閉鎖する。この場合、コンプレッサ104からの圧縮空気はシーブベッド111に送られ、消音器115にはシーブベッド110からの窒素富化空気が送られる。
シーブベッド110、111は、マニホールド108を介して送られてきた圧縮空気から、高濃度酸素をそれぞれ分離する。この分離は、シーブベッド110、111に充填されたゼオライトの働きにより実現される。ゼオライトは、加圧空気に対しては窒素及び水分を吸着し、減圧空気に対しては吸着している窒素及び水分を脱着する性質を有する吸着剤である。シーブベッド110、111は、コンプレッサ104と通じているとき、コンプレッサ104から送られてきた圧縮空気を内部に流入させ、圧縮空気から高濃度酸素を分離して後段の製品タンク112に送る。そして、シーブベッド110、111は、消音器115と通じているとき、圧縮空気から吸着した窒素及び水分を多く含む窒素富化空気をマニホールド108に流出させ、窒素富化空気をマニホールド108を介して消音器115に送る。
シーブベッド110、111から放出される高濃度酸素の酸素濃度は、吸脱着の繰り返し回数や吸脱着時間等を変更することにより、例えば40%〜90%程度の範囲で調整することができる。なお、ゼオライトは窒素のみならず水分をも吸着するので、シーブベッド110、111から放出される高濃度酸素は極めて乾燥している(例えば、湿度0.1%〜0.2%)。シーブベッド110、111に充填されるゼオライトは、結晶中に微細孔を持つアルミノ珪酸塩(例えば、アルカリ土類金属を含む結晶性含水アルミノ珪酸塩)からなる多孔質材料であり、市販されている各種のゼオライトを使用することができる。
製品タンク112は、シーブベッド110、111に、マニホールド108が接続する側とは反対側の部分で接続されており、シーブベッド110、111により圧縮空気から分離して得られた高濃度酸素を収容する。製品タンク112は、例えば、一端がシーブベッド110に、他端がシーブベッド111にそれぞれ連結された、コの字形状を有している。均圧弁113は、製品タンク112の両端部分の圧力をこれらが同一となるように調整する。パージオリフィス114は、シーブベッド110、111の脱着の際の二次浄化を行うために、製品タンク112の両端部分の間で高濃度酸素を通過させる。
消音器115は、筐体100に接して設けられた排気口115aを有しており、シーブベッド110、111からマニホールド108を介して送られてきた窒素富化空気を、排気口115aから筐体100の外部に排出する。
圧力センサ116は、製品タンク112からレギュレータ117に送られる高濃度酸素の圧力を検出する。レギュレータ117は、圧力センサ116の検出結果と予め設定された圧力とを比較してこれらが同一の値となるように、高濃度酸素の圧力のフィードバック制御を行う。
止め弁118は、閉鎖することにより、レギュレータ117から圧力調整されて送られる高濃度酸素の流れを止める。止め弁118は、例えば、高濃度酸素の供給を停止する操作が行われたとき、あるいは酸素濃縮器10への電源供給が停止されたときに閉鎖して、機器内に残留した高濃度酸素の流出を止める。
酸素センサ119は、止め弁118からバクテリアフィルタ120に送られる高濃度酸素の酸素濃度を検出する。バクテリアフィルタ120は、細菌類を捕集することにより、流路を流れる高濃度酸素を除菌する。流量制限オリフィス121は、バクテリアフィルタ120を通って送られる高濃度酸素の流路を絞ることにより、高濃度酸素の流量を制限する。流量制限オリフィス121の絞り具合は、筐体100に設けられた、例えばボタンやつまみを有する操作部(図示せず)の操作内容と連動して調整される。
圧力センサ122は、流量制限オリフィス121から流量センサ123に送られる高濃度酸素の圧力を検出する。流量センサ123は、流量制限オリフィス121を通って送られる高濃度酸素の流量を検出する。圧力センサ122で検出された高濃度酸素の圧力及び流量センサ123で検出された高濃度酸素の流量を継続的にメモリ(図示せず)に記憶することによって、予めなされた設定の通りに高濃度酸素が処理されているか否かをモニタリングすることができる。
加湿器124は、流量センサ123を通って送られた高濃度酸素を加湿する。酸素出口125は、加湿器124で湿度が与えられた高濃度酸素を、患者に供給するために排気する。酸素出口125には、一端に酸素マスクや鼻腔カニューラが接続されたチューブ(図示せず)が取付けられ、このチューブを通じて高濃度酸素が患者に供給される。
また、酸素濃縮器10は、CPU(central processing unit)、制御プログラムを格納した記憶媒体としてのROM(read only memory)、及び作業用メモリとしてのRAM(random access memory)等を有する。CPUは、制御プログラムを実行することにより、コンプレッサ104やマニホールド108を含めた各部の動作を制御する。
以上、酸素濃縮器10の全体構成について説明した。
次いで、シーブベッド110、111の固定方法について図2及び図3を用いて説明する。図2は、シーブベッド110、111の固定構造の分解図であり、図3は、シーブベッド110、111の装着状態を示す図である。
シーブベッド110、111はそれぞれ、上述のゼオライト(図示せず)を内部に充填した有蓋・有底の筒状体であり、例えばアルミニウムスラグ等の金属材料をインパクト成形することにより作製される。シーブベッド110、111は、側面が相互に密接した状態、且つ、下端部に形成されたマニホールド接続口110a、111aの高さ位置が一致する状態で、結束されてユニット化されている。シーブベッド110、111はそれぞれ、主要部である吸着剤充填部のみならず、マニホールド接続口110a、111aを含む下端部をも含む全体部分が、インパクト成形によって一体成形されている。このため、シーブベッド110、111は、側面部に穿孔して別体のマニホールド接続口を接着する既存のタイプのシーブベッドに比べて、流体漏洩の可能性を低減することができる。
シーブベッド110、111の固定構造は、シーブベッド載置台130と、継手140と、板金150と、ねじ160とを含む。
シーブベッド載置台130は樹脂製の成型体である。シーブベッド載置台130には、シーブベッド110、111を立てた状態で載置することができるほか、マニホールド108のうち、少なくとも図2に示された部分、すなわちシーブベッド110、111側の部分を載置することができる。
継手140は、L形の継手である。継手140は、一方の横向き開口部(図示せず)がマニホールド108に挿入され且つ他方の上向き開口部が開放された状態で、シーブベッド載置台130に固定されている。
シーブベッド110、111は、マニホールド接続口110a、111aを継手140の上向き開口部に被せて、上向き開口部をマニホールド接続口110a、111aに圧入することにより、マニホールド108と接合される。
ここで、シーブベッド110、111のマニホールド接続口110a、111aは下向きであり、継手140は上向きである。このため、装着時には、シーブベッド110、110を上から押し込むだけでマニホールド接続口110a、111aに継手140を圧入することができ、シーブベッド110、111とマニホールド108とを接合することができる。また、取り外し時には、シーブベッド110、111を上に引っ張るだけでマニホールド接続口110a、111aから継手140を抜き出すことができ、シーブベッド110、111とマニホールド108とを分離することができる。このように、シーブベッド110、111は、上下方向の移動だけで容易に着脱することができる。
また、マニホールド接続口110a、111aはシーブベッド110、111の下端部に形成されている。このため、装着時には、シーブベッド110、111の自重がマニホールド接続口110a、111aにかかる。よって、シーブベッド110、111の自重によって、シーブベッド110、111とマニホールド108との接合状態を安定化させることができる。
シーブベッド110、111とマニホールド108とを接合した後は、これらが容易に分離することのないよう、板金150が、マニホールド接続口110a、111aに係合させた状態でシーブベッド載置台130に装着される(図3参照)。
なお、シーブベッド110、111が装着状態にあるときの、シーブベッド110、111とマニホールド108と継手140と板金150との関係については、後でより具体的に説明する。
また、シーブベッド載置台130には、ねじ160を螺入可能なねじ穴部131が設けられている。よって、板金150をシーブベッド載置台130にねじ止めすることにより、シーブベッド110、111とマニホールド108との接合状態を確実に維持することができる。ねじ穴部131のねじ穴は、継手140の上向き開口部と同様、上向きに開口しているため、ねじ止め及びねじ抜きの作業を容易に行うことができる。
次いで、シーブベッド110、111の形状について図4を用いて説明する。図4(a)は、シーブベッド111の側面図であり、図4(b)は、図4(a)におけるA−A線に沿ったシーブベッド111の断面図であり、図4(c)は、図4(b)において円Cで囲まれた要部の拡大断面図である。なお、シーブベッド110の形状はシーブベッド111の形状と同様であるため、ここではその説明を省略する。
シーブベッド111は、吸着剤(図示せず)が充填された円筒状の吸着剤充填部161と、吸着剤充填部161の下方に形成された傾斜部162と、傾斜部162の下端部すなわちシーブベッド111の下端部に形成された底部163とを有する。底部163には、下方に突出し、上述のマニホールド接続口を形成する円筒状の突起部164が形成されており、突起部164の下端外周部には、フランジ165が形成されている。
底部163には、最上面部167から最下面部168まで底部163を上下方向に貫通するように開口部166が形成されている。継手(図示せず)は開口部166の最下部から圧入されるので、圧入時の摩擦低減のために開口部166は以下のような形状を有する。
開口部166の最上部から下方に伸延する上方開口部171は、内径dが均一であり、つまりストレート穴形状をなす。内径dは、継手の圧入部分の外径とほぼ同一となり、且つ継手の圧入部分に外装されたOリングの外径よりも小径となるよう設計される。これにより、継手の圧入固定を可能にするとともに、流体の流路の密封性を確保することができる。
上方開口部171の下端部からさらに下方に伸延する中間開口部172は、内径がdからdまで拡大し、つまりテーパ穴形状をなす。テーパ角度αは、好ましくは15度から45度までのいずれかの角度となるよう設計される。例えば、テーパ角度αは30度に設計される。30度の場合は、例えば60度の場合に比べて圧入時の抵抗を軽減することができる。
中間開口部172の下端部から開口部166の最下部までさらに下方に伸延する下方開口部173は、内径dが均一であり、つまりストレート穴形状をなす。内径dは、継手のOリングの外径とほぼ同一かそれよりも大径となるよう設計される。これにより、継手の圧入時及び抜脱時の抵抗を軽減することができる。
上方開口部171の下端部、つまり上方開口部171と中間開口部172との境界部分には、R加工が施されていることが好ましい。同様に、中間開口部172の下端部、つまり中間開口部172と下方開口部173との境界部分にも、R加工が施されていることが好ましい。同様に、下方開口部173の下端部、つまり開口部166の最下部であって、開口部166の内周壁と最下面部168との境界部分にも、R加工が施されていることが好ましい。これにより、継手の圧入時の摩擦を一層低減させることができる。
図5は、シーブベッド110、111が装着状態にあるときの、シーブベッド110、111とマニホールド108と継手140と板金150との関係を説明するための断面図である。
シーブベッド111が、図4を用いて説明したような形状を有するため、シーブベッド111の開口部166に継手140が圧入されると、継手140が開口部166に固定される。また、継手140に外装されたOリング141により、マニホールド108からシーブベッド111に流入する流体の流路及びシーブベッド111からマニホールド108に流出する流体の流路の密封性が確保される。
このようにシーブベッド111が継手140によってマニホールド108に接合されているときに、板金150をシーブベッド載置台130に装着すると、板金150の裏面がフランジ165の上面に当接した状態で板金150が固定される。これにより、シーブベッド111の上方への移動を阻止することができ、シーブベッド111の抜けを防止することができる。また、シーブベッド111の振動も抑えることができる。
なお、シーブベッド111が装着状態にあるときの開口部166の高さ位置とねじ穴部131の高さ位置とが相違するため、板金150は、段差が形成されるように折れ曲がった形状をなしているが、他の形状をなすものであってもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、シーブベッド111の底部163に設けられた開口部166が、均一内径dで開口部166の最上部から下方に伸延するストレート穴形状の上方開口部171と、内径を拡大しつつ上方開口部171の下端部から下方に伸延するテーパ穴形状の中間開口部172と、均一内径dで中間開口部172の下端部から開口部166の最下部まで下方に伸延するストレート穴形状の下方開口部173と、を含む形状を有する。このため、開口部166の最下部から継手140を圧入するときに、また、開口部166の最下部から継手140を抜脱するときに、発生する摩擦力を低減させることができる。したがって、メンテナンス部品であるシーブベッド111の着脱を容易に行うことができ、ひいては酸素濃縮器10のメンテナンス性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、シーブベッド111の底部163には、下方に突出し、開口部166の一部分を形成する筒状の突起部164が形成され、突起部164の下端外周部には、フランジ165が形成されている。そして、シーブベッド111が継手140によってマニホールド108と接合されているときに、板金150の裏面をフランジ165の上面に当接させつつシーブベッド載置台130に板金150を装着可能である。このようなシーブベッド111の固定構造を採用したことにより、シーブベッド111とマニホールド108との接合状態を、シーブベッド111の自重によってのみ安定化させ、板金150をシーブベッド載置台130にねじ止めすることによってのみ確実に維持させることができる。すなわち、シーブベッド111とマニホールド108とを複雑な手法で接合する必要がない。したがって、メンテナンス部品であるシーブベッド111の着脱を容易に行うことができ、ひいては酸素濃縮器10のメンテナンス性を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。なお、以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記装置の構成や各部分の形状についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。
本発明の一実施の形態に係る酸素濃縮器の構成を概略的に示す図 本発明の一実施の形態に係るシーブベッドの固定構造の分解図 本発明の一実施の形態に係るシーブベッドの装着状態を示す図 (a)本発明の一実施の形態に係るシーブベッドの側面図、(b)本発明の一実施の形態に係るシーブベッドの断面図、(c)本発明の一実施の形態に係るシーブベッドの拡大断面図 本発明の一実施の形態に係る装着状態のシーブベッドとマニホールドと継手と板金との関係を示す断面図
符号の説明
10 酸素濃縮器
100 筐体
101 風路ケース
102 ヘパフィルタ
103 吸気タンク
104 コンプレッサ
105 冷却パイプ
107 冷却用ファン
108 マニホールド
109a 第1の切替弁
109b 第2の切替弁
110、111 シーブベッド
110a、111a マニホールド接続口
112 製品タンク
113 均圧弁
114 パージオリフィス
115 消音器
116 圧力センサ
117 レギュレータ
118 止め弁
119 酸素センサ
120 バクテリアフィルタ
121 流量制限オリフィス
122 圧力センサ
123 流量センサ
124 加湿器
125 酸素出口
130 シーブベッド載置台
131 ねじ穴部
140 継手
141 Oリング
150 板金
160 ねじ
161 吸着剤充填部
162 傾斜部
163 底部
164 突起部
165 フランジ
166 開口部
167 最上面部
168 最下面部
171 上方開口部
172 中間開口部
173 下方開口部

Claims (6)

  1. 空気から窒素及び水分を吸着して高濃度酸素を得るシーブベッドと、
    空気、窒素及び水分の流路を形成するマニホールドと、
    前記シーブベッドを載置するための載置台と、
    前記載置台に着脱自在に装着される板金と、を有し、
    前記シーブベッドには、前記シーブベッドの底部を上下方向に貫通し、最下部から前記シーブベッドと前記マニホールドとの継手を圧入可能である開口部が設けられ、
    前記シーブベッドの底部には、下方に突出し、前記開口部の一部分を形成する筒状の突起部が設けられ、
    前記突起部の下端外周部には、フランジが設けられ、
    前記シーブベッドが前記継手によって前記マニホールドと接合されているときに、前記板金の裏面を前記フランジの上面に当接させつつ前記載置台に前記板金を装着可能に構成されている、酸素濃縮器。
  2. 前記開口部は、
    均一内径で前記開口部の最上部から下方に伸延するストレート穴形状の上方開口部と、
    内径を拡大しつつ前記上方開口部の下端部から下方に伸延するテーパ穴形状の中間開口部と、
    均一内径で前記中間開口部の下端部から前記開口部の前記最下部まで下方に伸延するストレート穴形状の下方開口部と、
    を有する、請求項1記載の酸素濃縮器。
  3. 前記上方開口部の前記下端部と前記中間開口部の前記下端部と前記開口部の前記最下部とにはそれぞれ、R加工が施されている、請求項2記載の酸素濃縮器。
  4. 前記中間開口部のテーパ角度は、15度から45度までのいずれかの角度である、請求項2記載の酸素濃縮器。
  5. 前記中間開口部のテーパ角度は、30度である、請求項4記載の酸素濃縮器。
  6. 空気から窒素及び水分を吸着して高濃度酸素を得るシーブベッドと、
    空気、窒素及び水分の流路を形成するマニホールドと、を有し、
    前記シーブベッドには、前記シーブベッドの底部を上下方向に貫通し、最下部から前記シーブベッドと前記マニホールドとの継手を圧入可能である開口部が設けられ、
    前記開口部は、
    均一内径で前記開口部の最上部から下方に伸延するストレート穴形状の上方開口部と、
    内径を拡大しつつ前記上方開口部の下端部から下方に伸延するテーパ穴形状の中間開口部と、
    均一内径で前記中間開口部の下端部から前記開口部の前記最下部まで下方に伸延するストレート穴形状の下方開口部と、
    を有する、酸素濃縮器。
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