JP6555771B2 - 空気供給装置および酸素濃縮器 - Google Patents

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Description

本発明は、コンプレッサを用いて圧縮空気を供給する空気供給装置およびこの空気供給装置により得られた圧縮空気を導入し高濃度の酸素を放出する酸素濃縮器に関する。
酸素濃縮器は、例えば呼吸器疾患の患者が在宅で酸素を吸入する在宅酸素療法(HOT:home oxygen therapy)において使用されている。在宅酸素療法で用いられる酸素濃縮器の一つに、吸着型酸素濃縮器(PSA:pressure swing adsorption)がある。この吸着型酸素濃縮器は、例えば特許文献1に記載されている。
この酸素濃縮器は、加圧空気に対して窒素を吸着し減圧空気に対して窒素を脱着する性質を持つ吸着剤(例えば、ゼオライト)が充填された、シーブベッド(吸着塔)を備えている。酸素濃縮器は、フィルタおよび吸気タンクを通して取込んだ室内の空気をコンプレッサにより圧縮し、この圧縮空気を加減圧の切替えを繰り返しながらシーブベッドを通過させることによって、圧縮空気から高濃度の酸素を分離する。そして、酸素濃縮器は、分離した高濃度酸素を、加湿した後に、鼻腔カニューラを通して患者に供給する。
この酸素濃縮器に使用されるコンプレッサは、動作時に発熱するため、得られる圧縮空気の温度も上昇することになる。圧縮空気の温度が上昇すると、それを導入するシーブベッドにおける窒素の吸着効率が低下する。そこで、酸素濃縮器においては、送風機を用いて、コンプレッサに、およびコンプレッサの下流に接続された冷却パイプに、風を当てることにより、圧縮空気の温度上昇を抑えるようになっている。このような構成は、例えば特許文献2、3に記載されている。
このように、圧縮空気の温度上昇を抑制することは、コンプレッサの下流側に設けられた装置、の寿命を長くする上でも重要である。
特開2006−263441号公報 特開2011−537号公報 特開2004−18313号公報
ところで、吸着型酸素濃縮器においては、窒素を吸着するための吸着材(例えば、ゼオライト)は、水分を吸着すると吸着性能が著しく低下することが知られている。また、圧縮空気を冷却して下流側装置に供給する空気供給装置においては、冷却時に結露が生じることが考えられるので、下流側装置として吸着型酸素濃縮器のような水分に弱い装置が用いられている場合には、水分の影響を十分に配慮しなければならない。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、簡易な構成により、圧縮空気の供給対象の装置(酸素濃縮器の場合にはシーブベッド)への水分の影響を抑制することができる、空気供給装置および酸素濃縮器を提供することを目的とする。
本発明の空気供給装置の一つの態様は、
原料空気を導入し、導入した前記原料空気から圧縮空気を生成するコンプレッサと、
前記コンプレッサにより得られた前記圧縮空気が導入され、前記圧縮空気を冷却する冷却部と、
前記冷却部によって冷却された圧縮空気を供給対象の装置に供給するパイプと、
前記パイプまたは前記パイプに連通する管路に設けられ、前記パイプ内の水分を前記パイプの外に排出する水分排出口と、
少なくとも一部が前記水分排出口よりも下方に配置され、一端側が前記水分排出口に接続され、他端側が閉塞されており、前記水分排出口から進入した水分を外気へと発散する中空糸膜モジュールと
を具備する。
また、本発明の空気供給装置の一つの態様は、前記中空糸膜モジュールの前記他端側には、キャップが取り付けられている。
本発明によれば、簡易な構成により、圧縮空気の供給対象の(酸素濃縮器の場合にはシーブベッドに相当する)への水分の影響を抑制することができるようになる。
実施の形態に係る酸素濃縮器の全体構成を示す概略図 コンプレッサケースおよびファンケースの内部構成を示す斜視図 コンプレッサ、冷却部およびファンの配置の説明に供する側面図 冷却部およびファンの配置の説明に供する上面図 冷却部の構成を示す斜視図 冷却部の構成を示す側面図 パイプ内の水分をパイプの外に排出するドレインの説明に供する側面図 他の実施の形態におけるドレインの取り付け位置を示す斜視図 他の実施の形態の構成を示す斜視図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<全体構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る酸素濃縮器の全体構成を示す概略図である。
酸素濃縮器100は、コンプレッサ110によって圧縮空気を生成し、この圧縮空気を冷却部120で冷やした後、シーブベッド210、211に供給する。そして、酸素濃縮器100は、シーブベッド210、211によって圧縮空気から高濃度の酸素を分離し、これにより得た高濃度酸素を酸素出口225を介して患者に供給する。
さらに詳しく説明する。コンプレッサ110は、コンプレッサケース111内に収容されている。コンプレッサケース111の上方には、ファンケース131が設けられている。ファンケース131内には、ファン132a、132bと、冷却部120とが設けられている。このファンケース131内の構成および圧縮空気を冷却するための構成については、後で詳しく説明する。
ファンケース131内の冷却部120で冷却された圧縮空気は、マニホールド140に送られる。マニホールド140は、圧縮空気を第1および第2のシーブベッド210、211に交互に切り替えて送り、第1および第2のシーブベッド210、211からの窒素富化空気を交互に切り替えて消音器143に送るための多岐管である。マニホールド140は、三方弁である第1および第2の切替弁142a、142bを有する。マニホールド140は、第1および第2の切替弁142a、142bの状態を制御することにより、例えば10秒間隔で、圧縮空気および窒素富化空気のマニホールド140内の流路の切替えを行う。
具体的には、例えば、マニホールド140は、図1に示すように、第1の切替弁142aを用いて、第1のシーブベッド210とコンプレッサ110との間の管路を開放し、第1のシーブベッド210と消音器143との間の管路を閉鎖する。同時に、マニホールド140は、第2の切替弁142bを用いて、第2のシーブベッド211とコンプレッサ110との間の管路を閉鎖し、第2のシーブベッド211と消音器143との間の管路を開放する。この場合、コンプレッサ110からの圧縮空気は矢印141Aの方向で第1のシーブベッド210に送られ、消音器143には矢印141Bの方向で第2のシーブベッド211からの窒素富化空気が送られる。
また、マニホールド140は、第1の切替弁142aを用いて、第1のシーブベッド210とコンプレッサ110との間の管路を閉鎖し、第1のシーブベッド210と消音器143との間の管路を開放する。同時に、マニホールド140は、第2の切替弁142bを用いて、第2のシーブベッド211とコンプレッサ110との間の管路を開放し、第2のシーブベッド211と消音器143との間の管路を閉鎖する。この場合、コンプレッサ110からの圧縮空気は第2のシーブベッド211に送られ、消音器143には第1のシーブベッド210からの窒素富化空気が送られる。
第1および第2のシーブベッド210、211は、マニホールド140を介して送られてきた圧縮空気から、高濃度酸素をそれぞれ分離する。この分離は、第1および第2のシーブベッド210、211に充填されたゼオライトの働きにより実現される。ゼオライトは、加圧空気に対しては窒素および水分を吸着し、減圧空気に対しては吸着している窒素および水分を脱着する性質を有する吸着剤である。第1および第2のシーブベッド210、211は、コンプレッサ110と通じているとき、コンプレッサ110から送られてきた圧縮空気から高濃度酸素を分離して後段の製品タンク212に送る。そして、第1および第2のシーブベッド210、211は、消音器143と通じているとき、圧縮空気から吸着した窒素および水分を多く含む窒素富化空気を消音器143に送る。
製品タンク212は、第1および第2のシーブベッド210、211に、マニホールド140が接続する側とは反対側の部分で接続されており、第1および第2のシーブベッド210、211により圧縮空気から分離して得られた高濃度酸素を収容する。製品タンク212は、例えば、一端が第1のシーブベッド210に、他端がシーブベッド211にそれぞれ連結された、コの字形状を有している。均圧弁213は、製品タンク212の両端部分の圧力をこれらが同一となるように調整する。パージオリフィス214は、第1および第2のシーブベッド210、211の脱着の際の二次浄化を行うために、製品タンク212の両端部分の間で高濃度酸素を通過させる。
消音器143は、排気口143aを有しており、第1および第2のシーブベッド210、211からマニホールド140を介して送られてきた窒素富化空気を、排気口143aから酸素濃縮器100の筐体の外部に排出する。
圧力センサ216は、製品タンク212からレギュレータ217に送られる高濃度酸素の圧力を検出する。レギュレータ217は、圧力センサ216の検出結果と予め設定された圧力とを比較してこれらが同一の値となるように、高濃度酸素の圧力のフィードバック制御を行う。
止め弁218は、閉鎖することにより、レギュレータ217から圧力調整されて送られる高濃度酸素の流れを止める。止め弁218は、例えば、高濃度酸素の供給を停止する操作が行われたとき、あるいは酸素濃縮器100への電源供給が停止されたときに閉鎖して、機器内に残留した高濃度酸素の流出を止める。
酸素センサ219は、止め弁218からバクテリアフィルタ220に送られる高濃度酸素の酸素濃度を検出する。バクテリアフィルタ220は、細菌類を捕集することにより、流路を流れる高濃度酸素を除菌する。流量制限オリフィス221は、バクテリアフィルタ220を通って送られる高濃度酸素の流路を絞ることにより、高濃度酸素の流量を制限する。流量制限オリフィス221の絞り具合は、酸素濃縮器100の筐体に設けられた、例えばボタンやつまみを有する操作部(図示せず)の操作内容と連動して調整される。
圧力センサ222は、流量制限オリフィス221から流量センサ223に送られる高濃度酸素の圧力を検出する。流量センサ223は、流量制限オリフィス221を通って送られる高濃度酸素の流量を検出する。圧力センサ222で検出された高濃度酸素の圧力および流量センサ223で検出された高濃度酸素の流量を継続的にメモリ(図示せず)に記憶することによって、予めなされた設定の通りに高濃度酸素が処理されているか否かをモニタリングすることができる。
加湿器224は、流量センサ223を通って送られた高濃度酸素を加湿する。酸素出口225は、加湿器224で湿度が与えられた高濃度酸素を、患者に供給するために排気する。酸素出口225には、一端に酸素マスクや鼻腔カニューラが接続されたチューブ(図示せず)が取付けられ、このチューブを通じて高濃度酸素が患者に供給される。
また、酸素濃縮器100は、CPU(central processing unit)、制御プログラムを格納した記憶媒体としてのROM(read only memory)、および作業用メモリとしてのRAM(random access memory)等を有する。CPUは、制御プログラムを実行することにより、コンプレッサ110やマニホールド140を含めた各部の動作を制御する。
<冷却機構の詳細構成>
次に、ファンケース131内に設けられた、圧縮空気を冷却するための冷却機構の構成について詳しく説明する。図2は、コンプレッサケース111内およびファンケース131内の構成を示す斜視図である。図3は、コンプレッサ110、冷却部120およびファン132a、132bの配置の説明に供する側面図である。図4は、冷却部120およびファン132a、132bの配置の説明に供する上面図である。図5は、冷却部120の構成を示す斜視図である。図6は、冷却部120の構成を示す側面図である。図7は、パイプ内の水分をパイプの外に排出するドレインの説明に供する側面図である。
図1に示すように、冷却部120は、コンプレッサ110から圧縮空気が導入され、この圧縮空気の熱を放熱する冷却パイプ121を有する。また、冷却パイプ121の表面(外周面)には複数の放熱フィン122(例えば図4、図5を参照)が取り付けられており、これにより冷却効率が向上される。
図2および図3に示すように、コンプレッサ110は、コンプレッサケース111内において、基台114の上面にコンプレッサ110の振動を吸収するためのダンパー115を介して固定されている。ファン132aおよび冷却部120は、ファンケース131の底板134上に固定されている。ここで、ファンケース131の底板134は、コンプレッサケース111の上板を兼ねている。コンプレッサケース111とファンケース131は、底板134によって仕切られている。
ファン132a、132bは、シロッコファンであり、吸気口が冷却部120の方向を向き、排気口がコンプレッサ110の方向を向くように設置されている。本実施の形態の場合には、冷却部120がファン132a、132bの側方に配置されるのでファン132a、132bの吸気口は側方を向き、コンプレッサ110がファン132a、132bの下方に配置されるのでファン132a、132bの排気口は下方を向くように設置されている。
底板134には、ファン132a、132bの排気口とほぼ同じ大きさの排気穴134a、134b(図1、図4)が開けられており、この排気穴134a、134bを通過して、ファン132a、132bの排気風がコンプレッサ110に上方から当たるようになっている。ここで、ファン132a、132bの位置は、シリンダヘッドのほぼ真上に配置されている。これにより、ファン132a、132bの排気風がコンプレッサ110のうちで最も高熱となるコンプレッサ110のシリンダヘッドに直接当たるようになっている。ここで、本実施の形態のコンプレッサ110は、2つのシリンダを有する2シリンダタイプのコンプレッサであり、各シリンダに各ファン132a、132bからの排気風が当てられることにより、コンプレッサ110が冷却される。
また、図1−図4に示すように、ファン132a、132bは、冷却部120を挟んで、吸気口が互いに対向するように配置されている。ここで、ファン132a、132bと冷却部120の位置関係は、ファン132aの吸気口とファン132bの吸気口とを結ぶ線と交差する位置に冷却部120が存在するようになされている。これにより、冷却部120の全体に吸気風が当たるようになるので、冷却部120における放熱を促進させることができる。
また、図4−図6に示すように、冷却部120は、冷却パイプ121と、複数の放熱フィン122とを有する。冷却パイプ121は、コンプレッサ110に連結された第1のメインパイプ123から分岐した、複数の分岐パイプによって構成されている。本実施の形態の例では、冷却パイプ121は、第1のメインパイプ123から分岐した4個の分岐パイプ121−1、121−2、121−3、121−4によって構成されている。分岐パイプ121−1、121−2、121−3、121−4は、下流側で、マニホールド(図1)へと繋がる第2のメインパイプ124で合流するようになっている。因みに、図1では、図を簡単化するために、冷却パイプ121を1本のパイプとして示してある。
図4および図5からも分かるように、分岐パイプ121−1、121−2、121−3、121−4は、第1および第2のメインパイプ123、124よりもパイプ径が小さい複数のパイプが並設されて構成されている。本実施の形態の場合、第1のメインパイプ123と第2のメインパイプ124は上下に並んで配置され、図6に示すように、第1のメインパイプ123から分岐した分岐パイプ121−4(121−1、121−2、121−3)は一往復して第2のメインパイプ124に繋がるようになっている。因みに、圧縮空気は、分岐パイプ121−4(121−1、121−2、121−3)内を、図6の矢印の方向に流れる。
また、複数の分岐パイプ121−1、121−2、121−3、121−4の流路の断面積の合計は、第1のメインパイプ123の流路の断面積以上とされている。つまり、各分岐パイプ121−1、121−2、121−3、121−4の流路の断面である円の合計面積(4つの円の合計面積)が、第1のメインパイプ123の流路の断面である円の面積よりも大きくされている。
このようにメインパイプ123を、このメインパイプ123よりもパイプ径の小さい複数のパイプ121−1、121−2、121−3、121−4に分岐させたことにより、圧縮空気がよりパイプの表面近くを流れるようになるので、放熱効率(冷却効率と言ってもよい)を高めることができる。加えて、複数の分岐パイプ121−1、121−2、121−3、121−4の流路の断面積の合計を、第1のメインパイプ123の流路の断面積以上としたことにより、分岐パイプ121−1、121−2、121−3、121−4での圧力損失を抑制できる。
複数の放熱フィン122は、分岐パイプ121−1、121−2、121−3、121−4に直交するようにして分岐パイプ121−1、121−2、121−3、121−4の表面(外周)に取り付けられている。これにより、冷却部120での冷却効率をより高めることができる。特に、放熱フィン122は、圧縮空気の圧力に影響を及ぼさないので、非常に有効である。
また、図4を見れば明らかなように、放熱フィン122は、フィンの面がファン132a、132bの吸気方向とほぼ平行となるように配置されており、これにより各放熱フィン122の間を通過する吸気風の風量を多くすることができ、放熱効率を高めることができる。
かかる構成に加えて、図7に示すように、第2のメインパイプ124には、ドレイン125が取り付けられている。ドレイン125は、冷却部120によって圧縮空気を冷却することで生じたパイプ内の水分をパイプの外に排出する。つまり、ドレイン125は、パイプ内に溜まった水滴を、パイプ外に排出する。
図3に示すように、ドレイン125には、中空糸膜モジュール126が取り付けられている。中空糸膜モジュール126は、パイプ状であり、一端がドレイン125に差し込まれてドレイン125に接続され、他端がキャップ127で閉塞されている。この構成により、ドレイン125から中空糸膜モジュール126に入った水滴は、中空糸膜モジュール126を通して外気へと発散(蒸発)される。なお、中空糸膜モジュール126は、内部の水分を、溜まり水の状態では通過させず、蒸発した状態でのみ通過させる(つまり発散させる)ようになっている。これにより、中空糸膜モジュール126から水滴が落ちることがないので、落下する水滴で装置内が濡れるのを防止できる。
さらに、中空糸膜モジュール126は、ファンケース131内に設けられているので、ファン132a、132bからの風があたり、外部への水分の発散が促進される。
このように、第2のメインパイプ124にドレイン125を取り付けたことにより、シーブベッド210、211に入る水分を減少させることができるので、シーブベッド210、211内の吸着剤(例えば、ゼオライト)の性能の低下を防止できる。
また、ドレイン125から出た水滴を、中空糸膜モジュール126を用いて外気中に放出(発散)するようにしたので、落下する水滴で装置内が濡れるのを防止できる。
次に、本実施の形態における冷却動作について説明する。
ここで、図1および図2に示すように、ファンケース131の上部には、原料空気の導入口133が設けられており、ファン132a、132bが動作すると、この導入口133からファン132a、132bの吸気口へと空気が引き込まれる。なお、図1では、図を簡単化するために、導入口133をファンケース131の上面に示したが、実際には、ゴミとの付着を防ぐために、図2に示したように、導入口133はファンケース131の側面に設けられている。
図1の矢印で示すように、導入口133からファン132a、132bへと引き込まれる空気が冷却部120を通過することにより、冷却部120が冷却(放熱)される。ここで、導入口133は、導入口133とファン132a、132bの吸気口との間に冷却部120が存在するような位置に設けることが好ましい。このようにすることで、冷却部120を通過する空気の風量を大きくでき、冷却部120での冷却効率を高くすることができる。
コンプレッサ110の原料空気導入口(図示せず)には、ファンケース131の底板134に開けられた導入口113(図1)に接続された導入管112(図1、図3)が接続されている。コンプレッサ110の圧縮空気排出口(図示せず)には、第1のメインパイプ123が接続されている。コンプレッサ110は、導入管112を通してファンケース内の原料空気を導入し、この原料空気を圧縮することで圧縮空気を得、これを第1のメインパイプ123を通して冷却パイプ121に導出する。
実際上、導入口133には吸気フィルタ(図示せず)が設けられ、導入口113にはヘパフィルタ(図示せず)が設けられている。吸気フィルタは、ファンケース131内にゴミや埃等の空中浮遊粒子が進入することを防ぐ。ヘパフィルタは、吸気フィルタにより除去されなかった微細粒子を除去する。このように、本実施の形態の場合、ファンケース131は、原料空気を取り込むための原料空気取込ケースとしての機能も有している。
コンプレッサ110は、ファンケース131内に設けられたファン132a、132bからの排気風が当てられることにより冷却される。一方、冷却パイプ121は、ファンケース131内でファン132a、132bからの吸気風が当てられることで冷却される。このように、本実施の形態の構成では、ファン132a、132bの排気風に加えて吸気風も有効に利用して、コンプレッサ110及び冷却パイプ121を効率的に冷やすことができるようになっている。
以上説明したように、本実施の形態によれば、冷却された圧縮空気をシーブベッド210、211に供給する第2のメインパイプ124にドレイン125を取り付けたことにより、第2のメインパイプ124内の水滴を容易に除去することができ、この結果、シーブベッド210、211内の性能の低下を防止できる。
また、ドレイン125に中空糸膜モジュール126を取り付け、ドレイン125から出た水滴を、中空糸膜モジュール126を用いて外気中に放出するようにしたので、落下する水滴で装置内が濡れるのを防止できる。
また、中空糸膜モジュール126を、ファン132a、132bの風があたる位置に設けたことにより、中空糸膜モジュール126から外部への水分の発散が促進され、シーブベッド210、211への水分の進入をより抑制できる。
なお、上述の実施の形態では、図5に示したように、ドレイン125を第2のメインパイプ124の底面に取り付けた場合について説明したが、本発明はこれに限らず、ドレインは、例えば図8に示すように、第2のメインパイプ124に連通する管路に取り付けてもよい。要は、ドレインは、冷却された圧縮空気を供給対象の装置に供給するパイプ、またはこのパイプに連通する管路に取り付ければよい。図8の場合、第2のメインパイプ124の下方位置には、連結パイプ124−1が下方を向くように取り付けられている。連結パイプ124−1の一端には、T字継ぎ手124−2が取り付けられている。T字継ぎ手124−2のうち、横方向の継ぎ手にはマニホールド140へと繋がる連結パイプ124−3が取り付けられ、圧縮空気はこの連結パイプ124−3を介してマニホールド140へと供給される。一方、T字継ぎ手124−2のうち、下方向の継ぎ手にはドレイン125が取り付けられ、さらにドレイン125には中空糸膜モジュール126およびキャップ127が取り付けられている。これにより、第2のメインパイプ124内の水滴は、ドレイン125および中空糸膜モジュール126を介して外部へと発散される。
また、上述の実施の形態では、送風機としてシロッコファン132a、132bを用いた場合について述べたが、シロッコファン以外の送風機を用いてもよい。例えば、軸流ファンを用いてもよい。また、上述の実施の形態では、吸気風によって冷却パイプ121を冷却するとともに排気風によってコンプレッサ110を冷却する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、排気風によって冷却パイプおよびコンプレッサ110の両方を冷却するようにしてもよい。
図9は、他の実施の形態の構成を示す斜視図である。ファンケース131の底板134には、軸流ファン151a、151bが取り付けられている。コンプレッサケース111内には、コンプレッサ110に加えて、冷却パイプ121および放熱フィン122を有する冷却部120が設けられている。この構成により、冷却部120およびコンプレッサ110の両方が、軸流ファン151a、151bの排気風によって冷却される。
さらに、上述の実施の形態では、本発明に係る圧縮空気の冷却装置を酸素濃縮器に適用した場合を例として説明したが、これに限定されない。本発明に係る空気供給装置は、コンプレッサを用いて空気を供給する他の各種装置に適用することができる。特に、冷却後の圧縮空気が供給される装置が、水分による悪影響を受ける場合に適用して有効である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、例えば、酸素濃縮器の空気供給装置に適用し得る。
100 酸素濃縮器
110 コンプレッサ
111 コンプレッサケース
120 冷却部
121 冷却パイプ(分岐パイプ)
122 放熱フィン
123 第1のメインパイプ
124 第2のメインパイプ
125 ドレイン
126 中空糸膜モジュール
127 キャップ
131 ファンケース
132a、132b ファン
133 導入口
134a、134b 排気穴
140 マニホールド
151a、151b 軸流ファン
210、211 シーブベッド

Claims (5)

  1. 原料空気を導入し、導入した前記原料空気から圧縮空気を生成するコンプレッサと、
    前記コンプレッサにより得られた前記圧縮空気が導入され、前記圧縮空気を冷却する冷却部と、
    前記冷却部によって冷却された圧縮空気を供給対象の装置に供給するパイプと、
    前記パイプまたは前記パイプに連通する管路に設けられ、前記パイプ内の水分を前記パイプの外に排出する水分排出口と、
    少なくとも一部が前記水分排出口よりも下方に配置され、一端側が前記水分排出口に接続され、他端側が閉塞されており、前記水分排出口から進入した水分を外気へと発散する中空糸膜モジュールと
    を具備する空気供給装置。
  2. 前記中空糸膜モジュールの前記他端側には、キャップが取り付けられている、
    請求項1に記載の空気供給装置。
  3. 前記コンプレッサおよび前記冷却部を冷却するためのファンを、さらに具備し、
    前記中空糸膜モジュールは、前記ファンの風が当たる位置に設けられている、
    請求項1または請求項2に記載の空気供給装置。
  4. 前記冷却部は、複数の冷却パイプを有し、
    前記圧縮空気を供給する前記パイプは、前記複数の冷却パイプが合流したパイプである、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の空気供給装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の空気供給装置と、
    前記空気供給装置によって得られた冷却後の前記圧縮空気から高濃度酸素を分離し、分離した前記高濃度酸素を放出するシーブベッドと、
    を具備する酸素濃縮器。
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