JP2010119733A - 箸補助具及び補助具付き箸 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は手指の機能後退が進んでいる要介護者が、自力で食事をするために、正確に箸を保持することを可能とし、わずかの力で箸の操作を容易にするができる箸補助具及びこれを用いた補助具付き箸を提供する。
【解決手段】固定箸保持用貫通孔22及び移動箸保持用貫通孔21を備えた弾性体からなる基台20とこの基台の周面23に第1指を挿入するサック30、第2指を挿入するサック40及び第3指を挿入するサック50を備えた箸補助具1を用い、この箸補助具に箸60、61を装着したのちに、これらサックに各々の指を挿入する。サックに指を挿入するだけで正確な箸の保持ができ小さな力で箸の操作が容易にできるため、要介護者は自力で食事をすることができる。本発明は要介護者以外にも箸に不慣れな外国人、左利き者、幼年者等の箸の正しい持ち方の矯正に利用できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、箸操作を容易にするための箸補助具及びこれを用いた補助具付き箸に関する。詳しくは手指の機能が不全である者の食事中の箸操作を補助する箸補助具及びこの箸補助具を使用した補助具付き箸に関する。
手指の機能後退が進んでいる高齢者及び手の機能障害者等(以下「要介護者」という)は、箸で食事をすることが習慣となっていて、箸を用いて自分の力で食事をすることを望んでいる。要介護者は介護者に食物を口に入れてもらう際、口に入れてもらう1回の食物の量、口に入れてもらう間隔、食物の熱さ及び冷たさ等の感覚に満足できないことが多いため肉体的ストレスを感じている。更に、要介護者は介護者に食事をさせてもらっているという負い目のために精神的ストレスを感じる。このため、大部分の要介護者はたとえ長時間を要したとしても自分の力で食事をすることを望んでいる。また、介護をする者にとっても限られた時間内において要介護者に食事をさせるのは負担が大きく、要介護者の食事については双方にとって問題がある。
従来から要介護者のための種々の箸補助具及び補助具付きの箸が開示されている。例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3により、一対の箸本体間を捩りバネやU字形のバネ部材により連結して、箸本体を親指と人差し指で押圧すると先端が閉じて食物を掴み、押圧力を解除するとバネ弾力により先端が開拡するようにした箸が開示されている。これら公報等により開示された補助具付き箸は、優れたものであり要介護者にとっては便利なものである。
しかし、これらの補助具付き箸は手指の感覚が正常ではない要介護者にとっては、箸を正確に保持できる程度に指の力あるいは、指の感覚が欠如している等の一定程度の機能の不全が進行した要介護者にとっては箸を正確に持つことができない。このためこれらの箸を使用することが不可能な場合がある。本願発明者は永い介護経験の後に下記のことに気付くに至った。即ち、(1)先ず第1に要介護者が正確に箸を持つことが必要であること。(2)正確に箸を持つことができれば一定程度の機能の不全が進行した要介護者であっても自分の力で食事が可能である。
実開平6−36465号公報 登録実用新案第3017337号公報 特開平11−332720号公報
上記課題を解決するために、手指の機能後退が進んでいる要介護者が、自力で食事をするために、正確に箸を持つことを可能とし、わずかの力で箸の開閉操作を容易にすることができる箸補助具及びこれを使用した補助具付き箸を提供する。本発明は要介護者以外にも箸の扱いに不慣れな外国人、左利き者、幼年者の箸の正しい持ち方の矯正に利用できる。
1.上記箸補助具は固定箸を装着するための貫通孔及び移動箸を装着するための貫通孔を備えた弾性体からなる基台と、第1指を挿入するサックと、第2指を挿入するサックと、第3指を挿入するサックとからなり、
上記サックの各々は上記基台の周面に配設され、且つ上記サックの各々の先端が移動箸を装着するための貫通孔の下端部を取り囲んで配設されている。
この箸補助具に箸を装着してこれらのサックに各々の指を挿入すると正しい箸の持ち方になるように、上記サックは基台の周面に取付けられている。これらのサックに各々の指を挿入すると基台は手のひらで保持され、且つ移動箸はこれらの3本の指で保持される。また、固定箸は基台と第4指で固定される。これらの箸は弾性体からなる基台に設けられた貫通孔に装着される。基台が弾性体であるため箸の先端部の開閉は自在であり、且つわずかの力ででき、介護者は自力で食物を挟持できる。
2.上記箸補助具の基台に使用される弾性体は、ゴム、樹脂及びエラストマーの中から選ばれる少なくとも1種で作成される。
3.上記第1指を挿入する指サック、上記第2指を挿入するサック及び上記第3指を挿入するサックは、ゴム、樹脂及びエラストマーの中から選ばれる少なくとも1種で作成される。
4.上記第1指を挿入するサック、上記第2指を挿入するサック及び上記第3指を挿入するサックは、上記基台に接着して配設される。
5.上記第1指を挿入するサック、上記第2指を挿入するサック、上記第3指を挿入するサック及び基台は一体成形されてなる。
6.他の発明の箸補助具は、固定箸を装着するための貫通孔及び移動箸を装着するための貫通孔を備えた弾性体からなる基台と、第1指を挿入するサックと、第2指を挿入するサックと、からなりこのサックの各々は上記基台の周面に配設され、且つ上記サックの各々の先端が移動箸を装着するための貫通孔の下端部を取り囲んで配設される。
7.他に発明は、上記の箸補助具を使用した補助具付き箸である。
8.上記補助具付き箸の断面は矩形状であって且つ、上記補助具付き箸の先端部には複数の突起設けられている。
本発明による箸補助具によれば、箸を装着して、指サックに各指を挿入すればおのずから正確に箸を保持することになるため、箸保持機能の退化した要介護者であっても正確に箸を持つことができる。また、移動箸を装着する基台が弾性体からなるため移動箸に少しの力を加えれば基台が撓んで箸の先端が開閉でき、力を抜けば箸の位置は復元し、移動箸と固定箸の先端部の間隔は一定となる。このため、要介護者は容易に食物を挟持することができ、自分の力で食事を楽しむことができる。
また、基台はゴム、樹脂及びエラストマーの中から選ばれる少なくとも1種で作成されるため、箸を操作するための好ましい弾性力を容易に得られ、且つ安価に作成できる。
更に、上記第1指を挿入する指サック、上記第2指を挿入するサック及び上記第3指を挿入するサックは、ゴム、樹脂及びエラストマーの中から選ばれる少なくとも一種で作成されるため、好ましい肉厚が容易に選択でき且つ、安価である。
また、上記第1指を挿入するサック、上記第2指を挿入するサック及び上記第3指を挿入するサックは、上記基台の周面に接着して一体とされるため、要介護者の指のサイズに応じてサック及び基台を適宜選択して接着して箸補助具を作成できる。このため、幼児等の指の小さい者にも適した箸補助具の作成が容易である。
更に、上記第1指を挿入するサック、上記第2指を挿入するサック、上記第3指を挿入するサック及び基台の材質は、ゴム、樹脂及びエラストマーの中から選ばれる1種であるため、一体成形が可能であり、大量且つ安価に作成できる。
他の本願発明に係る箸補助具は、固定箸保持用貫通孔及び移動箸保持用貫通孔を備えた弾性体からなる基台、第1指を挿入するサック及び第2指を挿入するサックからなる。手指の機能後退が進んでいない者には、第1指を挿入するサック及び第2指を挿入するサックに各指を挿入すれば正確に箸を保持でき箸操作を行うことができるため、第3指を挿入するサックは必要がない。第3指を挿入するサックがないため、要介護者はより簡易な補助具を用いて食事をすることになり、自力で食事をする満足度をより大きく感じる。
他の本願発明に係る補助具付き箸を使用すれば、要介護者等は容易に箸を用いて食事をすることができ、肉体的ストレス及び精神的ストレスを感じることなく、自己の力で食事ができる満足感が得られる。更に介護者の労力も軽減される。
また、この補助具付き箸の箸本体の先端部に複数の突起を設けることにより、滑りやすい食物を箸操作機能が劣化した要介護者であっても容易に挟むことができる。
本願発明の箸補助具は、主に箸操作機能の低下した老人及び身体障害者に利用されるが、箸を自由に操作できない外国人、年少者にも利用できるうえに左手使い(左利き)者等の正しい箸の使い方を矯正する訓練にも利用される。本願箸補助具は、基台と、第1指を挿入するサックと、第2指を挿入するサックと、第3指を挿入するサックとから構成される。この基台は固定箸を装着するための貫通孔及び移動箸を装着するための貫通孔を備えた弾性体からなる。
これらのサックは基台の周面に配設され、且つ上記サックの各々の先端が移動箸を装着するための貫通孔の下端部を取り囲んで配設されている。即ち、基台に箸が装着されたときにこれらのサックに各々の指を挿入すれば、自然に正しく箸を持つことになる。以下本願発明に係る箸補助具を図に基づいて詳細に説明する。本願発明の箸補助具はこれらの図に限定されるものではない。
図1は本願箸補助具に箸を装着して各サックにそれぞれの指を挿入して箸を保持した状態を示す説明図である。固定箸61は基台20の備える貫通孔21に、移動箸60は基台20の備える貫通孔22に、貫通・装着される。要介護者は基台20の周面23に配設された第1指を挿入するサック(以下「第一サック」という。)30、第2指を挿入するサック(以下「第二サック」という。)40、及び第3指を挿入するサック(以下「第三サック」という。)50に各々の指を挿入すると、基台20を手のひらで包みこみ状態となる。
固定箸61は、基台20と第4指(薬指)とで固定・保持される。移動箸60は第一サック30、第二サック40、及び第三サック50に各々の指を挿入すればこれらのサックの先端31、41、51により自然に正しい状態で挟持される。従って、要介護者は基台20を握るようにして、これらのサックに各々の指を挿入して第4指(薬指)を固定箸61に添えるだけでおのずから正しく箸を持つことができる。
図2は、正常な箸の持ち方を現す説明図である。手指に正常な力を入れることができ且つ正常な感覚を有する者がこの状態で箸を持つことができれば、食事のときの箸捌きは自在である。箸を使い慣れない外国人、年少者、左利きの人及び箸捌きがぎこちない人は図2に現すような正常な箸の持ち方になっていない。これらの者であってもこの正しい箸の持ち方ができれば食事の箸捌きはかなり自在となる。本箸補助具1を用いた要介護者は、この正しい箸の持ち方ができるため自力で食事をすることが可能となる。
本箸補助具1に箸を装着して各々のサックに所定の指を挿入すれば、要介護者であっても必ず正しい箸の持ち方になるため少しの力で箸の先端の開閉ができ食物を箸で挟持することができる。かなり手指の機能障害が衰えたものであっても、各々のサックに所定の指を挿入して基台20を握り締めるように力を入れれば箸の先端を閉じることができるため、時間をかければ自己の力で食事をすることができる。
基台20の材質は弾性体であれば特に限定はされないが、ゴム、樹脂及びエラストマーの中から選ばれる1種が好ましい。安価であって成形が容易なためである。ゴムを使用した場合はゴムを発泡させたスポンジゴムが好ましい。スポンジゴムはこの箸補助具を使用する者にとって手で持った感触が良く、更に弾力性が良好だからである。このスポンジゴムのうちで、エチレン−プロピレンゴム(EPDM)発泡ゴム又はウレタン発泡ゴムが特に好ましい。発泡状態のよい良好なスポンジゴムが得られやすいためである。更に弾力性も良好だからである。
この基台20には、固定箸61及び移動箸60を装着・固定するための貫通孔が設けられる。ここで固定箸61とは、図2に示すように通常の人が一対の箸を持つとき第1指(親指)と第2指(人差し指)の付け根及び第4指(薬指)で固定する側の箸をいい、移動箸60とは第1指、第2指及び第3指で保持する側の箸であり、食物を挟持するときはこの移動箸60を操作して、固定箸61の間に食物を挟持する。
図3は本発明に係る箸補助具1の斜視図である。この図3に示すようにこの基台20には固定箸61及び移動箸60を装着・固定するための固定箸用の貫通孔21及び移動用の貫通孔22が設けられる。図11は平面図8に係るA-B切断端面図である。通常これらの貫通孔は互いに平行に設け、箸を装着したときに一対の箸が平行になるようにする。要介護者の手指の形状又は機能障害の程度によってはやや上部に開く又は上部に閉じる状態で設けることもできる。
この貫通孔21及び22の横断面形状は特に限定されない。基台20が弾性体からなるため、箸の横断面形状が如何様であっても箸を貫通させて装着することができるためである。これらの貫通孔の大きさは、通常の箸の横断面より小さくする。基台20が弾性体からなるため、貫通孔を拡張して箸を装着できるからである。また、これらの貫通孔21と貫通孔22の中心間の距離は正常機能を有する人が箸を持つときの通常の距離でよい。具体的には20mm〜30mmが好ましく、22mm〜28mmがより好ましい。人によっては好ましい距離はそれぞれ異なるが、多少この距離が大きくても小さくても正しい箸の持ち方をしていれば特に問題なく食物を挟持できる。
図11の(a)は、移動箸60を操作して箸を閉じたときの基台20の状態を示す。移動箸60を挟持した3本の指で力Fを加えると基台20には弾力性を有するため内側に容易に撓んで移動箸60と固定箸61で食物を挟持することができる。また、図11の(b)は、力Fを加えて移動箸60を操作して箸の先端を開いたときの基台20の状態を示す。この場合、基台20は弾力性を有するため外側に撓んで、大きな食物を挟持することが可能となる。更に、力Fを取除くと基台20は図10の状態に復元する。
図4は箸補助具1の正面図、図5は右側面図、図6は左側面図、図7は平面図、図8は底面図である。これらの図が示すようにこの基台20の全体形状は略楕円柱状である。また、図4の平面図が示すようにサック(30、40、50)に指を挿入したときに箸が正しく保持されるためにサックと基台20が接触する部分に凹部を設けることができる。この基台20の寸法は、手のひらにスッポリと包まれる程度のものであれば特に限定はないが、具体的には図10で示す高さHは好ましくは15mm〜25mm、縦Tは好ましく40mm〜50mm、図8の平面図で示す幅Wは20mm〜30mmである。
図3に示すように、第一サック30、第二サック40及び第三サック50は、基台20の周面に配設され、これらのサックの各々の先端31、41及び51が移動箸60を装着するための貫通孔22の下端部27を取り囲んで配設される。即ち、この基台20に箸を装着て、各サックに各々の指を挿入すると図1に示すように正しく移動箸60を挟持する位置に配設される。
第一サック30の大きさは、親指の第1関節までがスッポリ挿入できれば特に限定はない。具体的には40mm〜60mmが好ましい。また、この第一サック30の内径は指がスムーズに挿入可能であれば特に限定はないが、好ましくは25mm〜35mmである。この範囲であれば指がスムーズに挿入できるうえに簡単に指が抜けてしまうこともない。この第一サック30は、第1指を挿入した際に(図2で示す)正常な箸の持ち方になる位置に基台20の周面23の上方から下方に向かってに斜めに設けられる。この位置を確保するために、第一サック30の1部が基台20に食い込むように凹部24を設けることができる。
この第一サック30の材質は弾力性及び可撓性があれば特に限定はないが、好ましくはゴム、樹脂及びエラストマーのうちのいずれか1種である。材質にゴムを選ぶときは天然ゴム及びニトリルゴムのうちのいずれか1種が好ましく、樹脂を選ぶときは塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリウレタンのうちのいずれか1種が好ましく、エラストマーはウレタンエラストマーが好ましい。これらのものは薄膜の成形が容易であり、衛生的且つ丈夫なためである。この第一サック30の肉厚は好ましくは0.1mm〜0.6mm、より好ましくは0.2mm〜0.5mmである。この範囲であると指の挿入が容易であり、箸を持ったときに違和感が少ないためである。
第二サック40の大きさは、第2指の第2関節までが挿入できれば特に限定はない。具体的には35mm〜55mmが好ましい。また、この第二サック40の内径は指がスムーズに挿入可能であれば特に限定はないが、好ましくは22mm〜32mmである。この範囲であれば指がスムーズに挿入できるうえに簡単に指が抜けてしまうこともない。この第二サック40は、第2指を挿入した際に(図2で示す)正常な箸の持ち方になる位置に基台20の周面23の上方から下方に向かってに斜めに設けられる。この位置を確保するために、第二サック40の1部が基台20に食い込むように凹部25を設けることができる。この第二サック40の材質及び肉厚は第一サック30のものがそのまま適用できる。
第三サック50の大きさは、第3指の第2関節までが挿入できれば特に限定はない。具体的には50mm〜70mmが好ましい。また、この第三サック40の内径は第二サック40のものが適用できる。この第二サック40は、第2指を挿入した際に(図2で示す)正常な箸の持ち方になる位置に基台20の周面23の上方から下方に向かってに斜めに設けられる。この位置を確保するために、第二サック40の1部が基台20に食い込むように凹部26を設けることができる。この第三サック50の材質及び肉厚は第一サック30のものがそのまま適用できる。これらの各々のサックは基台20と別個に独立して製作し、基台20に接着して取り付けることができる。特に指が小さい、特別な指の形状をしている等の要介護者に応じて作成するのに適している。また、これらの各々のサックと基台20とを射出成形機等を用いて一体成形をすることもできる。安価且つ大量に生産できるためである。
他の本願発明の箸補助具1bは、図12に示すように固定箸保持用貫通孔21b及び移動箸保持用貫通孔22bを備えた弾性体からなる基台20b、第1指を挿入するサック30b及び第2指を挿入するサック40bからなる。本発明は、上述の箸補助具1の基台20についている第3指を挿入するサック50を削除して第1指を挿入するサック30b及び第2指を挿入するサック40bと基台20bから構成される。要介護者のうちで箸を用いて自力で食事をすることは困難であるが、手指の機能及び感覚がそれほど後退していない要介護者である場合は、この箸補助具1bを使用することにより食事ができる。
基台20b、第1指を挿入するサック30b及び第2指を挿入するサック40bは、上述の箸補助具1のものがそのまま適用できる。また、この第1指を挿入するサック30b及び第2指を挿入するサック40bを取付ける際に上述の箸補助具1と同様に基台20bに凹部24b及び25bを設けることもできる。第3指を挿入するサックがないため、要介護者はより簡易な補助具を用いて食事をすることにより、自力で食事をする満足度をより大きく感じる。図13はこの態様の箸補助具の使用状態を示す説明図である。
他の本願発明の補助具付き箸2は、図14に示すように上述の箸補助具1及び箸補助具2を使用したものである。この箸60c、61cの先端部60d、61dは複数の凸起62を設けることが好ましい。手指の機能が後退した要介護者であっても食物を容易に挟持することができるためである。
A.箸補助具1の作成
1.基台20はウレタンゴムを発泡させたスポンジゴムを使用した。この寸法は下記のとおりである。
(1)基台の縦寸法T :45mm
(2)基台の幅寸法W :25mm
(3)基台の高さ寸法H:20mm
(4)貫通孔の距離 :25mm
2.第一サック30は材質が天然ゴムのものを使用した。この寸法は下記のとおりである。
(1)長さ :50mm
(2)指挿入口径:30mm
(3)肉厚 :0.25mm
3.第二サック40は材質が天然ゴムのものを使用した。この寸法は下記のとおりである。
(1)長さ :40mm
(2)指挿入口径:25mm
(3)肉厚 :0.25mm
4.第三サック50は材質が天然ゴムのものを使用した。この寸法は下記のとおりである。
(1)長さ :60mm
(2)指挿入口径:25mm
(3)肉厚 :0.25mm
第一サック30、第二サック40及び第三サック50を図1及び図3乃至図9のごとく取付け可能に基台20を削って凹部を設けて周面とし、第一サック30、第二サック40及び第三サック50をウレタン系接着材で接着した。
B.使用及び効果
作成した箸補助具1に横断面が略矩形の箸を装着して、自力で食事ができない要介者
5人にこの箸補助具1を試用した。いずれの要介護者も各指を各サックにスムーズに
挿入でき、図1に示す状態にこの補助具付の箸をホールドできた。手指の感覚がかな
り減退した要介護者もこの補助具付き箸が指から抜けてしまうことはなかった。食事に要した時間は介護者が食事をさせる場合に比較して多くを要したが、各要介護者は自力で食事を済ますことができた。
本願発明の箸補助具に箸を装着して各サックに指を挿入した際の説明図である。 正常な箸の持ち方を現す説明図である。 本発明の箸補助具の斜視図である。 本発明の箸補助具の正面図である。 本発明の箸補助具の背面図である。 本発明の箸補助具の左側面図である。 本発明の箸補助具の右側面図である。 本発明の箸補助具の平面図である。 本発明の箸補助具の底面図である。 図8に係るA−B端面断面図である。 移動箸を開閉した場合の基台の状態を表す説明図である。 他の本願発明に係る箸補助具の斜視図である。 他の本願発明に係る箸補助具の使用状態を示す説明図である。 他の本願発明に係る補助具付き箸の斜視図である。
符号の説明
1 箸補助具
2 補助具付き箸
20 基台
21 固定箸を装着するための貫通孔
22 移動箸を装着するための貫通孔
23 基台の周面
27 移動箸を装着するための貫通孔の底部
30 第1指を挿入するサック
40 第2指を挿入するサック
50 第3指を挿入するサック
60 移動箸
61 固定箸
1b 他の本願発明に係る箸補助具
20b 他の本願発明に係る基台
21b 他の本願発明に係る固定箸を装着するための貫通孔
22b 他の本願発明に係る移動箸を装着するための貫通孔
23b 他の本願発明に係る基台の周面
30b 他の本願発明に係る第1指を挿入するサック
40b 他の本願発明に係る第2指を挿入するサック
60b 他の本願発明に係る移動箸
61b 他の本願発明に係る固定箸
60c 他の本願発明に係る補助具付き箸の移動箸
60d 他の本願発明に係る補助具付き箸の移動箸の先端部
61c 他の本願発明に係る補助具付き箸の固定箸
61d 他の本願発明に係る補助具付き箸の固定箸の先端部
62 他の本願発明に係る補助具付き箸の突起
H 基台の高さ寸法
T 基台の縦寸法
W 基台の幅寸法

Claims (8)

  1. 手指の機能不全者が使用する食事用の箸補助具であって、
    1.上記箸補助具は固定箸を装着するための貫通孔及び移動箸を装着するための貫通孔を備えた弾性体からなる基台と、
    2.第1指を挿入するサックと、
    3.第2指を挿入するサックと、
    4.第3指を挿入するサックとからなり
    上記サックの各々は上記基台の周面に配設され、且つ上記サックの各々の先端が移動箸を装着するための貫通孔の下端部を取り囲んで配設されていることを特徴とする箸補助具。
  2. 上記弾性体の材質は、ゴム、樹脂及びエラストマーの中から選ばれる1種である請求項1記載の箸補助具。
  3. 上記第1指を挿入する指サックの材質、上記第2指を挿入するサックの材質及び上記第3指を挿入するサックの材質は、ゴム、樹脂及びエラストマーの中から選ばれる1種である請求項1又は請求項2記載の箸補助具。
  4. 上記第1指を挿入するサック、上記第2指を挿入するサック及び上記第3指を挿入するサックは、上記基台に接着して配設された請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の箸補助具。
  5. 上記第1指を挿入するサック、上記第2指を挿入するサック、上記第3指を挿入するサック及び基台は一体成形されてなる請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の箸補助具。
  6. 手指の機能不全者が使用する食事用の箸補助具であって、
    1.上記箸補助具は固定箸を装着するための貫通孔及び移動箸を装着するための貫通孔を備えた弾性体からなる基台と、
    2.第1指を挿入するサックと、
    3.第2指を挿入するサックと、
    上記サックの各々は上記基台の周面に配設され、且つ上記サックの各々の先端が移動箸を装着するための貫通孔の下端部を取り囲んで配設されていることを特徴とする箸補助具。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の箸補助具に箸を装着したことを特徴とする補助具付き箸。
  8. 上記補助具付き箸の断面は矩形状であって且つ、上記補助具付き箸の先端部には複数の突起が設けられている請求項7記載の補助具付き箸。
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JP (1) JP2010119733A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5232966B1 (ja) * 2012-01-25 2013-07-10 株式会社ナイクウイン 食器とフォークやスプーンなどの食掬具を片手で同時に保持して操作する食事補助具
JP2015097656A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 学校法人千葉工業大学 アシスト装置
JP2016087367A (ja) * 2014-10-30 2016-05-23 清徳 平塚 落下防止具付き箸

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