JP2010119029A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子式ビューファインダーのルーペレンズによる倍率色収差および歪曲収差を電気的に補正して、ユーザーが色にじみ等の無い被写体画像を観察できる撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像光学系を介して被写体を撮像して画像信号を出力する撮像センサー11と、画像信号に基づいて画像データを生成するデジタル信号処理部15および画像表示制御部23と、デジタル信号処理部15および画像表示制御部23で生成された画像データに基づく画像を表示する液晶パネル22と、画像を視認できるルーペレンズとを備え、デジタル信号処理部15または画像表示制御部23は、ルーペレンズが有する光学収差を補正するように画像データを生成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子式ビューファインダーを搭載したデジタルカメラ等の撮像装置に関する。
近年、被写体の光学的な像を電気的な画像信号に変換して半導体メモリ等の記録媒体に記録できるデジタル一眼レフカメラが、急速に普及している。このデジタル一眼レフカメラでは、ユーザーは、光学ファインダーかカメラの背面に備えられた液晶モニターのいずれかで被写体を観察しながら撮影することができる。ユーザーによるファインダーを用いた被写体観察時には、撮影レンズに入射した光(すなわち被写体像)を、レンズの後の撮影用光路上に配置した反射ミラーで反射することにより光路を変更し、ペンタプリズムなどを通して正立像にして光学ファインダーに導くことで、レンズを通した被写体像を光学ファインダーから見ることができる。したがって通常は、ファインダー用光路を形成する位置が反射ミラーの定位置となっている。そして、レンズを撮影用として使用する場合は、反射ミラーが瞬時に位置を変え、撮影用光路から退避することで、ファインダー用光路を撮影用光路に切り替え、撮影が終了すると定位置に瞬時に戻るように構成されている。この方式は、一眼レフ方式であれば、従来の銀塩カメラでも、デジタルカメラでも同様である。
デジタル一眼レフカメラのユーザー層の広がりに伴い、コンパクトカメラ並みの小型、軽量でより安価なカメラが強く求められているが、反射ミラーおよびビューファインダーの光学系が小型化の上で課題であった。そこで、反射ミラーをなくし、電子式ビューファインダーを搭載したデジタル一眼カメラが登場してきている。
ところで、被写体からの光は、撮影レンズを通して入射し、撮像センサーの前面に配置されているカラーフィルターによりR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色の光に分解されて撮像センサー上に結像されて電気信号に変換される。その際、撮影レンズに倍率色収差や歪曲収差(ディストーション)などの光学収差が存在すると、撮像センサー上のR、G、B各画像の結像位置がお互いにずれてしまい、色にじみのある画像としてユーザーに観察される。この問題を解決するために、光学収差の少ない撮影レンズを使えばよいが、光学収差の少ないレンズはレンズ構成が複雑となり、カメラが大型化し、高価なものとなる。
そこで、これらの収差補正を電気的に実施する方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、一眼レフカメラで電子式ビューファインダーを搭載した技術が開示されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開平6−292207号公報 特開2006−121344号公報
ところで、レンズの倍率色収差や歪曲収差の問題は、撮影レンズのみではなく電子式ビューファインダーで使用される虚像拡大用のルーペレンズにも同様に存在する。特に、電子式ビューファインダーでは、サイズの小さい液晶パネル等に表示された撮像画像を拡大して表示するので上記ルーペレンズの倍率色収差による色にじみはさらに目立ったものとなる。また、撮影レンズの場合と同様に、電子式ビューファインダーの小型化や低コスト化の要求からルーペレンズの収差補正を光学的に行うのは難しく、電気的な収差補正が求められている。
しかしながら、特許文献1には、撮影光学系における収差補正を電気的に行うことが開示されているのみで、電子式ビューファインダーの収差補正に関しては何ら開示が無い。
また、特許文献2にも、電子式ビューファインダーを搭載したデジタル一眼レフカメラの開示はあるが、電子式ビューファインダーの収差補正に関しては何ら開示が無い。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、電子式ビューファインダーのルーペレンズによる倍率色収差および歪曲収差などの光学収差を電気的に補正して、ユーザーが色にじみ、歪み等の無い被写体画像を観察できる撮像装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の撮像装置は、撮像光学系を介して被写体を撮像して画像信号を出力する撮像手段と、画像信号に基づいて画像データを生成する画像処理手段と、画像データに基づく画像を表示する第1の表示手段と、画像を視認できる視認光学系と、を備え、画像処理手段は、視認光学系が有する光学収差を補正するように画像データを生成する、ことを特徴とする。
これにより、視認光学系(ルーペレンズ)に倍率色収差および歪曲収差などの光学収差が存在する場合でも、ユーザーは電子式ビューファインダーを通して、色にじみ、歪みの等無い被写体画像を視認することができる。
また本発明の撮像装置では、画像データは画像信号とは独立に生成される文字図形データを含んでもよい。
これにより、OSD機能を使って、撮影条件等を表す文字図形を被写体画像に合成する場合でも、ユーザーは電子式ビューファインダーを通して、色にじみ、歪み等の無い文字図形を視認することができる。
また本発明の撮像装置では、画像処理手段は、撮像光学系が有する光学収差を補正するように画像データを生成してもよい。
これにより、1つの画像処理回路で撮像光学系の光学収差と、視認光学系(ルーペレンズ)の光学収差を同時に補正することが可能となる。
また本発明の撮像装置では、第2の表示手段をさらに備え、画像処理手段は、第1の表示手段に画像を表示する場合には、撮像光学系が有する光学収差および視認光学系が有する光学収差の両方を補正するように画像データを生成し、第2の表示手段に画像を表示する場合には、撮像光学系が有する光学収差を補正するように画像データを生成してもよい。
これにより、第1の表示手段(電子式ファインダーの液晶パネル)に表示した被写体画像を観察しながら撮影するファインダー撮影モードでも、第2の表示手段(カメラ本体の液晶モニター)に表示した被写体画像を観察しながら撮影するモニター撮影モードでも、ユーザーは色にじみ、歪み等の無い被写体画像を視認することができる。
また本発明の撮像装置では、画像データは画像信号とは独立に生成される文字図形データを含み、画像処理手段は、文字図形データに対しては撮像光学系が有する光学収差の補正をしないようにしてもよい。
これにより、OSD機能を使って、撮影条件等を表す文字図形を被写体画像に合成する場合でも、ユーザーは色にじみ、歪み等の無い被写体画像および文字図形を視認することができる。
また本発明の撮像装置では、光学収差は倍率色収差および歪曲収差の少なくとも一方でもよい。
本発明によれば、電子式ビューファインダーのルーペレンズによる倍率色収差および歪曲収差などの光学収差を電気的に補正して、ユーザーが色にじみ、歪み等の無い被写体画像を観察できる撮像装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における一眼方式のデジタルカメラ1の前面を示す斜視図である。本実施の形態におけるデジタルカメラ1は、カメラ本体2とカメラ本体2に着脱可能でズームリング46およびフォーカスリング47を備えた交換レンズ3とから構成されている。
図2は、本実施の形態におけるデジタルカメラ1の背面を示す斜視図である。カメラ本体2の背面には、電子式ビューファインダー(以下、単に「ファインダー」と略記する)38と液晶モニター20が備えられている。ファインダー38の近傍には、接眼検出センサー35が備えられている。また、カメラ本体2の背面の左上には、撮影モード切替ボタン34が備えられている。
ファインダー38は、接眼することによって画像を視認することができる表示手段である。ファインダー38で被写体を確認しながら撮影すると、ユーザーは両手と顔の一部でデジタルカメラ1を支えることができるので、安定して構図を決めることができる。このファインダー38を使った撮影モードをファインダー撮影モードと呼ぶ。
一方、液晶モニター20は、接眼しなくても画像を視認することができる表示手段である。比較的大きな画面で画像を視認することができるとともに、三脚を使用した植物のマクロ撮影などのように、ファインダー38に接眼することが困難な状況においても容易に画像を視認することができる。また、液晶モニター20は、カメラ本体2に対する角度を変えることができるように構成されており、撮影状況に合わせて最適な角度で被写体を確認することができる。この液晶モニター20を使った撮影モードをモニター撮影モードと呼ぶ。このように、デジタルカメラ1では、ファインダー撮影モードとモニター撮影モードとを撮影状況に合わせて自動的あるいは撮影モード切替ボタン34で切り替えて使うことができる。
交換レンズ3は、被写体の像を撮像手段としての撮像センサーに結像させる。撮像センサーは、被写体の像に対応した画像信号を出力する。画像信号に基づく画像が、ファインダー38または液晶モニター20に表示される。
ファインダー38および液晶モニター20は、メモリカードスロット5に装着されたメモリカードに記録された画像データに基づく画像を表示することもできる。
モード切替ダイヤル36によって撮影モードが選択されているときは、ファインダー38または液晶モニター20に、被写体の像に対応した画像信号に基づく画像が表示される。一方、モード切替ダイヤル36によって再生モードが選択されているときは、ファインダー38または液晶モニター20に、メモリカードスロット5に装着されたメモリカードに記録された画像データに基づく画像が表示される。
モード切替ダイヤル36によって撮影モードが選択されているときに、レリーズボタン30を押下すると、撮像センサーから出力された画像信号に基づく画像データが、メモリカードスロット5に装着されたメモリカードに記録される。
接眼検出センサー35が接眼を検出しているときは、ファインダー38に、画像が表示される。一方、接眼検出センサー35が接眼を検出していないときは、液晶モニター20に、画像が表示される。
ファインダー38または液晶モニター20に画像が表示されているときに、撮影モード切替ボタン34が操作されると、接眼検出センサー35が接眼を検出しているか否かにかかわらず、現在画像が表示されている表示手段から現在画像が表示されていない表示手段に表示を切り替える。例えば、ファインダー38に画像が表示されているときに、撮影モード切替ボタン34が操作されると、液晶モニター20に表示を切り替える。一方、液晶モニター20に画像が表示されているときに、撮影モード切替ボタン34が操作されると、ファインダー38に表示を切り替える。
次に図3および図4を用いて本実施の形態におけるデジタルカメラ1の構成および動作を説明する。
図3は、本実施の形態におけるデジタルカメラ1の全体構成を示すブロック図であり、図4はカメラ本体2の内部構成を示すブロック図である。
図3に示すように、デジタルカメラ1はカメラ本体2と、カメラ本体2に着脱可能な交換レンズ3とから構成されており、交換レンズ3は、最後部に設けられたレンズマウント45を介して、カメラ本体2の前面に設けられたボディーマウント4に装着されている。
カメラ本体2は主に、被写体を撮像する撮像部24と、撮像部24などの各部の動作を制御する本体制御部としてのボディーマイコン10と、撮影された画像や各種情報を表示する液晶モニター20と、被写体像を視認する電子ビューファインダーであるファインダー38と、撮影した画像データを格納する画像格納部(図示せず)とから構成されている。
撮像部24は主に、光電変換を行う撮像センサー11と、撮像センサー11の露光時間を調節するシャッターユニット33と、ボディーマイコン10からの制御信号に基づいてシャッターユニット33の駆動を制御するシャッター制御部31と、撮像センサー11の動作を制御する撮像センサー駆動制御部12とから構成されている。また、デジタルカメラ1は、撮像センサー11で生成された画像データに基づくコントラスト方式のオートフォーカス機能を備えている。コントラスト方式を用いることにより、デジタルカメラ1として、精度の良いフォーカス動作を実現することができる。
撮像センサー11は、撮像光学系Lにより形成される光学的な像をR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3原色に対応する電気的な画像信号に変換する、例えばCCD(Charge Coupled Device)である。撮像センサー11は、撮像センサー駆動制御部12により発生されるタイミング信号により駆動制御される。なお、撮像センサー11はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサーでもよい。あるいは、撮像機能を備えた他のデバイスでもよい。
ボディーマイコン10は、カメラ本体2の中枢を司る制御装置であり、各種シーケンスをコントロールする。具体的には、ボディーマイコン10にはCPU、ROM、RAMが搭載されており、ROMに格納されたプログラムがCPUに読み込まれることで、ボディーマイコン10は様々な機能を実現することができる。例えば、ボディーマイコン10は、交換レンズ3がカメラ本体2に装着されたことを検知する機能、あるいは交換レンズ3から焦点距離情報、交換レンズ3の各種補正情報など、デジタルカメラ1を制御する上で不可欠な情報を取得し、制御する機能を有している。
ボディーマイコン10は、電源スイッチ37、レリーズボタン30、モード切替ダイヤル36、撮影モード切替ボタン34および接眼検出センサー35の信号を、それぞれ受信可能である。また、ボディーマイコン10内のメモリ部39には、カメラ本体2に関する各種情報が格納されている。
ボディーマイコン10は、レリーズボタン30等の操作部材からの指示に応じて、撮像センサー11等のデジタルカメラ1全体を制御する。
ボディーマウント4は、交換レンズ3のレンズマウント45と機械的および電気的に接続可能である。ボディーマイコン10とレンズマイコン40は、ボディーマウント4およびレンズマウント45を介してお互いに必要な信号を送受信する。また、電源部(図示せず)からの電力は、ボディーマウント4からレンズマウント45を経由して交換レンズ3全体に供給される。
撮像センサー11から出力されたR、G、Bの3原色の画像信号は、アナログ信号処理部13から、A/D変換部14、画像処理手段としてのデジタル信号処理部15で画像データに変換され、バッファメモリ16に一時的に記憶される。アナログ信号処理部13は、撮像センサー11から出力される画像信号にガンマ処理等のアナログ信号処理を施す。A/D変換部14は、アナログ信号処理部13から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。デジタル信号処理部15は、A/D変換部14によりデジタル信号に変換された画像データに対してノイズ除去や輪郭強調等のデジタル信号処理を施す。また、このデジタル信号処理部15において撮像光学系Lが持っている各種光学収差(倍率色収差や歪曲収差など)も補正される。
バッファメモリ16は、RAM(Random Access Memory)であり、画像データを一旦記憶する。バッファメモリ16から読み出された画像データは、画像圧縮/伸張部17で、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で元のデータより小さなデータサイズからなる圧縮画像データに変換される。その後、記録/再生制御部18は、圧縮画像データをメモリカード19の記録形式に変換して記録する。この記録形式としては、例えばExif(登録商標)形式やExif(登録商標)形式に類する形式であり、画像を撮影した際の日時、焦点距離、シャッタースピード、絞り値、撮影モードなどの撮影情報を画像データとともに記録する。
一方、再生モード時には、メモリカード19に記録された圧縮画像データは、メモリカード19から再生されて記録/再生制御部18を経由して、画像圧縮/伸張部17で元の画像データに伸張されてバッファメモリ16に一旦記憶される。
第2の表示手段としての液晶モニター20は、デジタル信号処理部15あるいはバッファメモリ16からの出力画像データを可視画像として表示する。画像表示制御部21は画像データを液晶モニター20用の表示画像形式に変換する。ここで液晶モニター20の表示形態としては、画像データのみを可視画像として表示する表示形態と、画像データとOSD(On Screen Display)信号発生部25で生成される文字図形データからなる撮影時の情報とを可視画像として表示する表示形態とがある。
ファインダー38は、デジタル信号処理部15あるいはバッファメモリ16からの出力画像データを可視画像として表示する。画像処理手段としての画像表示制御部23は画像データを第1の表示手段としての液晶パネル22用の表示画像形式に変換する。液晶パネル22にもOSD信号発生部25で生成される文字図形データからなる撮影時の情報を撮像画像データとともに可視画像として表示する表示形態がある。ユーザーはファインダー接眼窓9からルーペレンズ7で拡大された表示画像を観察しながら撮影する。また、画像表示制御部23では、ルーペレンズ7の倍率色収差および歪曲収差を補正する処理が行われる。この補正処理については、後程詳しく説明する。
次に、交換レンズ3の構成について説明する。図3に示すように、交換レンズ3は主に、デジタルカメラ1内の撮像センサー11に被写体像を結ぶための撮像光学系Lと、撮影倍率を変更するズームレンズ駆動制御部41と、フォーカシングを行うフォーカスレンズ駆動制御部42と、絞りを調節する絞り駆動制御部43と、交換レンズ3の動作を制御するレンズ制御部としてのレンズマイコン40とから構成されている。
ユーザーがズームリング46を回転させると、ズームレンズ駆動制御部41は、撮影倍率を望遠側あるいは広角側に調整する第1レンズ群L1を駆動制御する。ズームセンサー(図示せず)はズーム位置を読み取り、カメラ本体2に送信する。
ユーザーがフォーカスリング47を回転させると、レンズマイコン40はフォーカスリング47の回転方向および回転量の情報をフォーカスレンズ駆動制御部42へ送信し、フォーカスレンズ駆動制御部42はフォーカスを無限遠側あるいは至近側に調節する第2レンズ群L2を駆動制御する。オートフォーカス時には、レンズマイコン40はカメラ本体2のボディーマイコン10からフォーカス情報を受信して、フォーカスレンズ駆動制御部42を制御する。絞り駆動制御部43は、レンズマイコン40から指令を受けて絞り径を調節する絞り部44を駆動制御する。
また、レンズマウント45に設けられた電気切片(図示せず)を介してボディーマイコン10およびレンズマイコン40は電気的に接続されており、互いに情報の送受信が可能となっている。
次に、本実施の形態におけるデジタルカメラ1に備わっているファインダー38のルーペレンズ7の収差補正方法について説明する。ファインダー38で発生するルーペレンズ7の光学収差としては、軸上色収差、倍率色収差、球面収差、コマ収差、非点収差、像面湾曲収差、歪曲収差の7種類あるが、ここでは、倍率色収差および歪曲収差のみについて扱う。まず、倍率色収差について図5〜図8を用いて説明する。なお、ファインダー38の視認光学系としてのファインダー光学系にはルーペレンズ7以外の光学素子も含まれるが、ここではルーペレンズ7を中心に説明する。
図5は、本実施の形態におけるデジタルカメラ1の倍率色収差およびその補正の原理を説明するための図であり、図5(a)は倍率色収差の無い理想的なルーペレンズ7を使った場合にファインダー38に形成される像を示す図、図5(b)はルーペレンズ7に倍率色収差がある場合にファインダー38に形成される像を示す図、図5(c)は倍率色収差の補正の原理を示す図である。
図5(a)に示すように、ファインダー38は、液晶パネル22に表示した像高pの表示画像52をルーペレンズ7でm倍に拡大し、ユーザーに像高mpの虚像53を提示するものである。ここで、ルーペレンズ7に倍率色収差があると、図5(b)に示すように、虚像53はR、G、B各画像の像高が異なり、ファインダー38で色にじみとして見えてしまう。ここで、G画像を基準としてR画像の倍率色収差量をDr、B画像の倍率色収差量をDbとすると、R画像の像高はm(1+Dr)pとなり、B画像の像高はm(1+Db)pとなる。図5では、Drが負の値、Dbが正の値を持つような倍率色収差が発生した例を示している。
そこで、このルーペレンズ7で発生する倍率色収差を補正するためには、図5(c)に示すように、液晶パネル22に表示する表示画像52のR画像およびB画像をG画像に対してルーペレンズ7で発生する倍率色収差量に応じた補正量で予め補正して表示する。すなわち、R画像の像高がp/(1+Dr)、B画像の像高がp/(1+Db)になるようにそれぞれの画像を拡大または縮小してやればよいことになる。
図6は、本実施の形態におけるデジタルカメラ1の実際のルーペレンズ7の持つ倍率色収差の具体例を示す図である。図6(a)は液晶パネル22の表示画素領域のサイズおよび表示画素数の例を示す図、図6(b)は倍率色収差量の具体的な数値例(R画像およびB画像のG画像に対する収差量を画素単位で示す)を示す図、図6(c)、図6(d)はルーペレンズ7の倍率色収差量(%)と光学中心からの距離(像高)との関係を示す図である。
図6(a)に示すように、本実施の形態のデジタルカメラ1におけるファインダー38で使用している液晶パネル22の画素表示領域のサイズ(0.4インチ)は、例えば、水平:8mm、垂直:6mm、対角:10mmであり、表示画素数は、例えば、水平:800画素、垂直:600画素、対角:1,000画素(総画素数:480,000画素)である。
また、図6(c)、図6(d)に示すように倍率色収差量は光学中心から距離が離れる(像高が高くなる)程大きくなり、ほぼ同心円状に変化する。このように、倍率色収差は固定の値ではなく、像高の関数である。したがって、ある像高の画像の倍率色収差を補正するためには、その像高での倍率色収差量に相当する補正量だけ画像の位置を中心方向(縮小)または中心と反対方向(拡大)に移動することにより補正ができる。ここでは、説明を簡略化するために便宜上、倍率色収差量を一定とし、補正のために画像を拡大および縮小すると表現する場合がある。なお、図6(c)には像高が高くなると単調に倍率色収差量が増加する例を示しているが、この関係はルーペレンズ7の光学特性で決まるものであり、必ずしも単調に増加するとは限らない。
次に、図7および図8を用いて、本実施の形態における倍率色収差の補正方法について説明する。本実施の形態におけるデジタルカメラ1では、ファインダー38の画像処理手段としての画像表示制御部23(図3、図4)において倍率色収差の補正処理を行っている。図7は、本実施の形態におけるデジタルカメラ1の倍率色収差を補正するための座標変換を示す概念図であり、図8は本実施の形態におけるデジタルカメラ1の画像表示制御部23の補正処理(座標変換)に関係する部分のブロック図である。
図7において、例えば、G画素が画像中心(光学中心)から距離pだけ離れた座標(x,y)に表示されている場合、これと対応するR’画素を座標(x’,y’)に表示するとする。この場合、
p=√(x+y) (1)
p’=√(x’+y’)=p/(1+Dr) (2)
であるので、
x’=pcosθ/(1+Dr) (3)
y’=psinθ/(1+Dr) (4)
となる。
したがって、本来、液晶パネル22の座標(x,y)に表示されるR画素を座標(x’,y’)にR’画素として表示すればR画像が拡大されてG画像に対するR画像の倍率色収差を補正することができる。B画像の倍率色収差も同様の考え方で補正することができる。
次に、補正を実施するための画像表示制御部23の構成および動作を説明する。図8に示すように、画像表示制御部23は、画素数変換部60、フレームメモリ61、コントローラ63、書き込みアドレスカウンタ64、読み出しアドレスカウンタ65および読み出しアドレスを変換するアドレス変換LUT(ルックアップテーブル)66を備えている。
画素数変換部60は、入力された撮像センサー11のR、G、Bの撮像画素(例えば、4,000画素×3,000画素)を液晶パネル22の表示画素(800画素×600画素)に変換する。
フレームメモリ61は、倍率色収差を補正するためにR画像およびB画像を所定の倍率で拡大または縮小するためのメモリである。R、G、B独立にそれぞれ表示画素数(800画素×600画素)に対応する記憶容量を持っており、R、G、B独立に書き込みアドレスと読み出しアドレスを制御できるようになっている。
書き込みアドレスカウンタ64および読み出しアドレスカウンタ65は、ともに800×600(水平×垂直)のアドレス構成であり、コントローラ63は、水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vを基準にして、書き込みアドレスカウンタ64および読み出しアドレスカウンタ65を制御する。
アドレス変換LUT66は、読み出しアドレスカウンタ65が発生するアドレスを変換する。すなわち、R’画素に対応する座標(x’,y’)の位置で座標(x,y)のR画素を読み出すように読み出しアドレスを変換する。このようなフレームメモリ61への書き込みおよび読み出し動作により、液晶パネル22上にはR画像がルーペレンズ7の倍率色収差に応じた所定の倍率で拡大して表示される。これにより、ルーペレンズ7の倍率色収差を補正することができる。B画像についても、同様のアドレス変換を行うことによりB画像の倍率色収差を補正できる。
図9は、上記アドレス変換を説明するための図であり、書き込みアドレスと読み出しアドレスの関係を模式的に示している。図9(a)は、水平アドレスの変換を示す図、図9(b)は垂直アドレスの変換を示す図である。図9(a)に示すように水平アドレスの書き込みアドレスは400を中心に0から800まで変化する。倍率色収差を補正しない場合は、変換特性(点線)a1に示すように書き込みアドレスをそのまま読み出しアドレスとする(アドレス変換なし)。
これに対して、図6(c)に示したような倍率色収差を補正する場合は、変換特性c1の関係で読み出しアドレスを変換することになる。すなわち、読み出しアドレス400の近傍では書き込みアドレスとほぼ同じアドレスで読み出し、読み出しアドレス0の近傍では書き込みアドレスよりも大きなアドレスで読み出し、逆に読み出しアドレス800の近傍では書き込みアドレスよりも小さなアドレスで読み出す。これにより、フレームメモリ61から読み出されるR画素は倍率色収差の補正量に応じて移動することになり、倍率色収差を補正できる。図9(b)も同様であり、倍率色収差を補正しない場合は、変換特性(点線)a2に示すように書き込みアドレスをそのまま読み出しアドレスとする(アドレス変換なし)。倍率色収差を補正する場合は、変換特性c2の関係で読み出しアドレスを変換する。
以上説明したように、ルーペレンズ7で発生する倍率色収差は、画像表示制御部23においてフレームメモリ61からの読み出しアドレスを適宜制御して、簡単に補正できる。これにより、ユーザーはファインダー38を通して色ずれの無い被写体画像を観測することができる。
なお、前述したようにルーペレンズ7には、倍率色収差以外に、歪曲収差が存在するが、この歪曲収差についても同様に補正することができる。図10は、本実施の形態におけるデジタルカメラ1の歪曲収差の補正の様子を示す図である。歪曲収差には、樽状に歪むものと、糸巻状に歪むものがあるが、ここでは糸巻状の歪を補正する場合を示している。図10(a)のような四角図形を液晶パネル22に表示すると図10(b)のように周囲がへこんだ糸巻図形の虚像が現れる。そこで、倍率色収差補正の場合と同様に予め周囲を膨らませた樽型図形に変形処理して液晶パネル22に表示する。これにより、図10(d)に示すように歪曲収差が補正されて元の四角図形の虚像を提示することができる。樽状に歪むものも同様にして補正することができる。これらの、変形処理は、図8の読み出しアドレス変換LUT66の内容を変更することによって、倍率色収差補正と合わせて行うことができる。
(実施の形態2)
次に実施の形態2について図11〜図16を用いて説明する。実施の形態1ではルーペレンズ7の倍率色収差をファインダー38の画像表示制御部23で行ったが、本実施の形態では、この補正を画像処理手段としてのデジタル信号処理部115で行うものである。
図11は本実施の形態におけるデジタルカメラ100(図示せず)のカメラ本体200の内部構成を示すブロック図である。図11が図4と異なる点は、デジタル信号処理部115と画像表示制御部123、およびOSD信号発生部25の出力がデジタル信号処理部115に入力されていることである。それ以外の構成は図4と同じであるので、同じ構成には同一の符号を付して説明を省略する。
画像表示制御部123は図7に示した画像表示制御部23から収差の補正処理機能を除いた構成である。
図12は、本実施の形態におけるデジタルカメラ100のデジタル信号処理部115での倍率色収差補正の原理を説明するための図である。図12(a)に示すように撮像センサー11のサイズ(4/3インチ)は、例えば、水平:17.3mm、垂直:13.0mm、対角:21.64mmであり、撮像画素数は、例えば、水平:4,000画素、垂直:3,000画素、対角:5,000画素(総画素数:12,000,000画素)である。
次に、図12を用いて、本実施の形態の倍率色収差の補正方法について説明する。図12(b)は、撮像光学系Lの倍率色収差の発生状態を示す図である。G画像を基準にしてR画像の倍率色収差をDDr、B画像の倍率色収差をDDbとする。撮像センサー11の座標(X,Y)のG画素に対応するR’画素は、座標(X’,Y’)の位置に撮像される。この場合、
q=√(X+Y) (5)
q’=√(X’+Y’)=q(1+DDr) (6)
であるので、
X’=qcosθ(1+DDr) (7)
Y’=qsinθ(1+DDr) (8)
したがって、撮像センサー11の座標(X’,Y’)の位置に撮像されたR’画素を座標(X,Y)にR画素として読み出せば撮像光学系Lの倍率色収差に応じた倍率でR画像が拡大されるので、G画像に対するR画像の倍率色収差を補正することができる。B画像の倍率色収差も同様の考え方で補正することができる。
図12(c)は、デジタル信号処理部115でルーペレンズ7の倍率色収差を補正する原理を示す図である。この図面は、ルーペレンズ7による倍率色収差が等価的に撮像光学系Lで発生したと仮定して、仮想的に示している。撮像センサー11の座標(X,Y)のG画素に対応するR’’画素は、撮像光学系Lの倍率色収差DDrとルーペレンズ7の倍率色収差Drにより座標(X’’,Y’’)の位置に撮像されたと考えることができる。
この場合は、
q=√(X+Y) (9)
q’’=√(X’’+Y’’)=q(1+DDr)(1+Dr) (10)
であるので、
X’’=qcosθ(1+DDr)(1+Dr) (11)
Y’’=qsinθ(1+DDr)(1+Dr) (12)
したがって、撮像センサー11の座標(X’’,Y’’)の位置に撮像されたR’’画素を座標(X,Y)にR画素として読み出せば撮像光学系Lおよびルーペレンズ7の倍率色収差に応じた補正量でR画像が補正されるので、撮像光学系Lとルーペレンズ7のR画像の倍率色収差を同時に補正することができる。B画像も同様にして倍率色収差を補正することができる。
前述したように、本実施の形態におけるデジタルカメラ100は、液晶モニター20とファインダー38(液晶パネル22)のいずれか一方にしか撮像画像を表示しないので、撮像画像を液晶モニター20に表示するモニター撮影モードで撮影する場合は、(7)式、(8)式で座標変換を行い、撮像画像をファインダー38に表示するファインダー撮影モードで撮影する場合は、(11)式、(12)式で座標変換を行えばどちらの撮影モードの場合も、ユーザーは倍率色収差が補正された撮像画像を確認しながら撮影することができる。また、ルーペレンズ7の倍率色収差に関して実施の形態1のようにファインダー38の画像表示制御部23で補正する場合に比べて、本実施の形態のようにデジタル信号処理部115で補正を行えば、撮像センサー11の画素数(12,000,000画素)が液晶パネル22の画素数(480,000画素)よりも20倍以上も多いので、より精度の高い倍率色収差の補正が可能となる。
ところで、上記説明は液晶パネル22に撮像画像のみが表示される場合であったが、前述したように、実際には液晶パネル22には撮像画像以外にOSD信号発生部25で生成される撮影条件等の文字図形情報も撮像画像に重畳されて表示される。図13は本実施の形態におけるデジタルカメラ100の液晶パネル22の表示画面71の例を示す図である。図13において表示画面71は画像エリア72以外にOSDエリア73があり、そこに撮影時の撮影条件等が表示されている。なお、OSDエリア73の位置および大きさは固定ではなく、撮影モードやユーザーの設定により変化する。この場合、OSDエリア73に表示される文字図形には当然のことながら撮像光学系Lの倍率色収差は含まれていない。したがって、OCDエリア73においてはモニター撮影モードの場合は補正の必要がなく、ファインダー撮影モードの場合は、ルーペレンズ7の倍率色収差のみを補正すればよい。なお、撮像光学系Lの補正をしない領域としては、OSDエリア73全体でなくOSDエリア73内の文字図形が表示されている領域のみでもよい。
図14は、本実施の形態におけるデジタルカメラ100のデジタル信号処理部115での撮像光学系Lおよびルーペレンズ7の倍率色収差を補正する補正処理部のブロック図である。図14に示すように、本実施の形態のデジタル信号処理部115は、フレームメモリ161、コントローラ163、書き込みアドレスカウンタ164、読み出しアドレスカウンタ165、アドレス変換LUT166、アドレス変換LUT167、アドレス変換LUT168、アドレスセレクタ169、170、171を備えている。
アドレス変換LUT166は、(7)式、(8)式の座標変換に対応するアドレス変換を行い、アドレス変換LUT167は、(11)式、(12)式の座標変換に対応するアドレス変換を行い、アドレス変換LUT168は、(1)式、(2)式の座標変換に対応するアドレス変換を行う。アドレスセレクタ171はモニター撮影モードでは、アドレスセレクタ169の出力アドレスを選択し、ファインダー撮影モードでは、アドレスセレクタ170の出力アドレスを選択する。また、アドレスセレクタ169は画像エリア72ではアドレス変換LUT166の読み出しアドレスを選択し、OSDエリア73では読み出しアドレスカウンタ165の読み出しアドレスを選択する。アドレスセレクタ170は画像エリア72ではアドレス変換LUT167の読み出しアドレスを選択し、OSDエリア73ではアドレス変換LUT168の読み出しアドレスを選択する。
図15は、実施の形態1の図9に相当する図であり、この図面を用いて本実施の形態のアドレス変換を説明する。図15(a)、図15(b)に示すように水平アドレスは2,000を中心に0から4,000まで変化し、垂直アドレスは1,500を中心に0から3,000まで変化する。点線の変換特性a3、a4は、倍率色収差を補正しない場合の変換特性を表す。変換特性b3、b4は撮像光学系Lの倍率色収差を補正するための変換特性であり、アドレス変換LUT166の変換特性を表す。変換特性c3、c4はルーペレンズ7の倍率色収差を補正するための変換特性であり、アドレス変換LUT168の変換特性を表す。変換特性d3、d4は(撮像光学系L+ルーペレンズ7)の倍率色収差を補正するための変換特性であり、アドレス変換LUT167の変換特性を表している。
次に、図16を用いて倍率色収差の補正のためのアドレス変換を説明する。図16(a)は、図13において、垂直アドレスがY0のときの水平アドレスの変換特性を示し、図16(b)は図13において、水平アドレスがX0のときの垂直アドレスの変換特性を示す。図16において実線で表した変換特性Aおよび変換特性Cはモニター撮影モード時の変換特性であり、破線で表した変換特性Bおよび変換特性Dはファインダー撮影モード時の変換特性である。
図16(a)に示すように、モニター撮影モードの水平アドレス変換は、水平アドレスX1からX2までの領域(OSDエリア73)では、変換特性a3を選択し、それ以外の領域では変換特性b3を選択する。一方、ファインダー撮影モードの水平アドレス変換は、水平アドレスX1からX2までの領域(OSDエリア73)では、変換特性c3を選択し、それ以外の領域は変換特性d3を選択する。
図16(b)に示すように、モニター撮影モードの垂直アドレス変換は、垂直アドレスY1からY2までの領域(OSDエリア73)では、変換特性a4を選択し、それ以外の領域では変換特性b4を選択する。一方、ファインダー撮影モードの垂直アドレス変換は、垂直アドレスY1からY2までの領域(OSDエリア73)では、変換特性c4を選択し、それ以外の領域では変換特性d4を選択する。
以上説明したように、デジタル信号処理部115の補正処理部のフレームメモリ161の読み出しアドレスを制御することにより、OSDエリア73に撮影条件等の表示が行われた場合でも、撮影モードによらず撮像光学系Lおよびルーペレンズ7の倍率色収差を適切に補正することができる。したがって、ユーザーは倍率色収差の無い撮像画像を観察することができる。本実施の形態においても、倍率色収差と同様にして歪曲収差を補正するようにしてもよい。
なお、上記実施の形態では、ルーペレンズ7は1枚のレンズとして説明したが、複数枚のレンズから構成してもよい。この場合は、レンズ系で倍率色収差、歪曲収差がある程度補正できるので電気的な補正量は少なくてすむ。
また、上記実施の形態では、倍率色収差を補正するのに、G画像を固定してR画像またはB画像を移動して補正したが、R画像を固定してG画像およびB画像を移動させてもよい。あるいは、B画像を固定してG画像およびR画像を移動させてもよい。
また、上記実施の形態では、画像表示制御部23、123はファインダー38が備えているとして説明したが、画像表示制御部23、123はファインダー38以外のカメラ本体2に備えられていてもよい。
本発明は、例えば、電子式ビューファインダーおよび液晶モニターを備えたデジタルカメラなどの撮像装置に広く利用することが可能である。
本発明の実施の形態1におけるデジタルカメラの前面を示す斜視図 同デジタルカメラの背面を示す斜視図 同デジタルカメラの全体構成を示すブロック図 同デジタルカメラのカメラ本体の内部構成を示すブロック図 同デジタルカメラの倍率色収差およびその補正の原理を説明するための図 同デジタルカメラのルーペレンズの持つ倍率色収差の具体例を示す図 同デジタルカメラの倍率色収差を補正するための座標変換を示す概念図 同デジタルカメラの画像表示制御部の補正処理(座標変換)に関係する部分のブロック図 同デジタルカメラのアドレス変換を説明するための図 同デジタルカメラの歪曲収差の補正の様子を示す図 本発明の実施の形態2におけるデジタルカメラのカメラ本体の内部構成を示すブロック図 同デジタルカメラのデジタル信号処理部での倍率色収差補正の原理を説明するための図 同デジタルカメラの液晶パネルの表示画面の例を示す図 同デジタルカメラのデジタル信号処理部での撮像光学系およびルーペレンズの倍率色収差を補正する補正処理部のブロック図 同デジタルカメラのアドレス変換を説明するための図 同デジタルカメラのアドレス変換を説明するための図
符号の説明
1,100 デジタルカメラ
2,200 カメラ本体
3 交換レンズ
4 ボディーマウント
5 メモリカードスロット
7 ルーペレンズ(視認光学系)
9 ファインダー接眼窓
10 ボディーマイコン
11 撮像センサー(撮像手段)
12 撮像センサー駆動制御部
13 アナログ信号処理部
14 A/D変換部
15,115 デジタル信号処理部(画像処理手段)
16 バッファメモリ
17 画像圧縮/伸張部
18 記録/再生制御部
19 メモリカード
20 液晶モニター(第2の表示手段)
21,23,123 画像表示制御部(画像処理手段)
22 液晶パネル(第1の表示手段)
24 撮像部
25 OSD信号発生部
30 レリーズボタン
31 シャッター制御部
32 シャッター駆動モータ
33 シャッターユニット
34 撮影モード切替ボタン
35 接眼検出センサー
36 モード切替ダイヤル
37 電源スイッチ
38 電子式ビューファインダー(ファインダー)
39 メモリ部
40 レンズマイコン
41 ズームレンズ駆動制御部
42 フォーカスレンズ駆動制御部
43 絞り駆動制御部
44 絞り部
45 レンズマウント
46 ズームリング
47 フォーカスリング
50 眼
52 表示画像
53 虚像
60 画素数変換部
61,161 フレームメモリ
63,163 コントローラ
64,164 書き込みアドレスカウンタ
65,165 読み出しアドレスカウンタ
66,166,167,168 アドレス変換LUT(ルックアップテーブル)
71 表示画面
72 画像エリア
73 OSDエリア
169,170,171 アドレスセレクタ

Claims (6)

  1. 撮像光学系を介して被写体を撮像して画像信号を出力する撮像手段と、
    前記画像信号に基づいて画像データを生成する画像処理手段と、
    前記画像データに基づく画像を表示する第1の表示手段と、
    前記画像を視認できる視認光学系と、を備え、
    前記画像処理手段は、
    前記視認光学系が有する光学収差を補正するように前記画像データを生成する、
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記画像データは前記画像信号とは独立に生成される文字図形データを含むことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記画像処理手段は、前記撮像光学系が有する光学収差を補正するように前記画像データを生成することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 第2の表示手段をさらに備え、
    前記画像処理手段は、
    前記第1の表示手段に前記画像を表示する場合には、前記撮像光学系が有する光学収差および前記視認光学系が有する光学収差の両方を補正するように前記画像データを生成し、
    前記第2の表示手段に前記画像を表示する場合には、前記撮像光学系が有する光学収差を補正するように前記画像データを生成することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記画像データは画像信号とは独立に生成される文字図形データを含み、
    前記画像処理手段は、
    前記文字図形データに対しては前記撮像光学系が有する光学収差の補正をしないことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記光学収差は倍率色収差および歪曲収差の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置。
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