JP2010118883A - 無線通信端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】 限られた周波数帯域を利用して時分割多重方式による通信を行い、時間即応性の良好な緊急通信を行うことができる無線通信端末を得ることを目的とする
【解決手段】 データ送信処理部3は時分割多重方式により割り当てられた送信タイムスロットのペイロード領域において送信する送信信号を通信データから生成する。緊急送信処理部4は送信タイムスロットのガードタイムにおいて送信する送信信号を緊急通報信号から生成する。TDMA多重化回路13はデータ送信処理部3及び緊急送信処理部4により生成した信号を上記送信タイムスロットのペイロード領域に、上記緊急送信処理部により生成した信号を送信タイムスロットに格納する。一方、データ受信処理部16は受信タイムスロットのペイロード領域に格納された受信信号を復調し、緊急受信処理部17受信タイムスロットのガードタイムに格納された受信信号を復調する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、時間分割多重方式によって双方向の無線通信を行う無線通信端末に関するものである。
例えば、特許文献1には従来の時分割多重通信回線用いて緊急通報を行う無線通信が記載されている。特許文献1に記載された緊急通報の方式は、基地局及び移動局に使用される無線電話装置が、時分割多重回線の各タイムスロットの電波状態を把握するための手段を有し、緊急通信用に割り当てられたスロットを各スロットの電波状態を把握した時点で最も電波状態が良好なスロットに割り当てるように構成されたものであり、このような構成によって、同時に通話可能な無線端末の数を減らさずに緊急通報することができるとするものであった。
特開2005−057643
この従来の緊急通信方式では、緊急通信のための伝搬時間を短くしようとすると緊急通信用のスロットを数多く配置する必要が生じるために、通常の通信容量が減少するという問題点があった。また、一旦、緊急通信用のスロットを設定したのちは、通常の通信がその緊急通信用スロット以外に限られることとなり、通常の通信が制限されるという問題点もあった。さらには、タイムスロットを使用して各端末から緊急通報を送信するので、そのタイミング周期よりも短い間隔での緊急通報によるデータ交換を行うことができず、そのため、時分割多重方式による緊急通報の場合、周波数分割多重方式や符号分割多重方式による通信において緊急通報を通信信号中に重畳する場合に比べ、時間即応性を高めることができないという問題点もあった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、限られた周波数帯域を利用して時分割多重方式による通信を行い、時間即応性の良好な緊急通信を行うことができる無線通信端末を得ることを目的とする。
請求項1の発明に係る無線通信端末は、時分割多重方式により割り当てられた送信タイムスロットのペイロード領域において送信する送信信号を通信データから生成するデータ送信処理部と、上記送信タイムスロットのガードタイムにおいて送信する送信信号を緊急通報信号から生成する緊急送信処理部と、上記データ送信処理部により生成した信号を上記送信タイムスロットのペイロード領域に、上記緊急送信処理部により生成した信号を上記送信タイムスロットのガードタイムに格納するTDMA多重化手段と、時分割多重方式により割り当てられた受信タイムスロットのペイロード領域に格納された受信信号を復調して通信データを再生するデータ受信処理部と、上記受信タイムスロットのガードタイムに格納された受信信号を復調して緊急通報信号を再生する緊急受信処理部とを備えたものである。
請求項2の発明に係る無線通信端末は、請求項1の発明に係る無線通信端末において、上記緊急送信処理部は、上記データ送信処理部により生成された信号よりも電力レベルの低い信号を生成するものである。
請求項3の発明に係る無線通信端末は、請求項1の発明に係る無線通信端末において、上記緊急送信処理部は緊急通報信号を拡散変調して送信信号を生成し、上記緊急受信処理部は受信信号を逆拡散復調して緊急通報信号を再生するものである。
請求項1乃至請求項3に記載の発明によれば、無線通信端末は、タイムスロットのガードタイムにおいて緊急通報信号を送信し、これを受信するので、緊急通報の即時性を高めることができる。また、緊急通報信号の電力レベルを下げることにより、或いは、緊急通報信号を拡散変調することにより、遠方の無線通信端末での受信波干渉を抑制することができる。
実施の形態1
この発明の実施の形態1に係る無線通信端末について、図1乃至図9を用いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1に係る無線通信端末を含む通信システムの全体構成を示す構成図であり、図2はこの発明の実施の形態1に係る無線通信端末の機能ブロック図である。図1において、1は通信システムにおける時分割多重方式の回線を統率するリファレンス局であり、2(図1中の符号は2a乃至2c)はリファレンス局1に従属して、端末間での通信を行う無線通信端末である。リファレンス局1は時分割多重回線のフレームタイミングとタイムスロットを規定し、無線通信端末2a乃至2cが使用するタイムスロットを管理している。例えば、リファレンス局1から1フレーム長ごとに区切り信号であるフレームタイミング信号(微小時間長さのバースト信号)を送信し、これを無線通信端末2a乃至2cで受信することにより、時分割多重回線のフレーム同期が計られ、このフレーム同期にしたがって、プリアサインされたタイムスロット位置を特定することができる。また、タイムスロットを区切るスロットタイミング信号をリファレンス局1から送信することによっても、このスロットタイミング信号を無線通信端末2a乃至2cで受信して、タイムスロット位置を特定することができる。リファレンス局1と無線通信端末2a乃至2cの位置関係については、様々な状況が考えられるが、図1には、その例として、通信中の無線通信端末2a及び2bは近距離にあってリファレンス局1からは遠距離にあり、また無線通信端末2cも無線通信端末2a及び2bから遠距離にあるものを記載している。
図2において、3はタイムスロットのペイロード領域内において送信する通信データ(以下、TDMAデータという。TDMAは、Time Division Multiple Accessの略である。)を信号処理し送信信号を生成するデータ送信処理部、4はタイムスロットのペイロード領域外(ガードタイム)において送信する緊急通報信号及び緊急通報応答信号を信号処理し送信信号を生成する緊急送信処理部である。データ送信処理部3において、5はTDMAデータを読み込み、フレーム化等の処理を行って出力する送信データ処理部であり、送信データ処理部5からの出力信号は、符号化回路6により符号化され変調器7により変調される。緊急送信処理部4において、8はタイムスロットのペイロード領域外により送信する緊急通報信号及び緊急通報応答信号を読み込み、フレーム化等の処理を行って出力する送信緊急通報処理部であり、送信緊急通報処理部8からの出力信号は、符号化回路9により符号化され、変調器10により変調され、減衰器11により所定の信号レベルに減衰される。緊急通報信号及び緊急通報応答信号を拡散変調する場合には、変調器10及び減衰器11の代わりに拡散変調器12を用いて緊急通報信号及び緊急通報応答信号を拡散変調する。13は、通常は変調器7から出力するTDMAデータの送信信号をタイムスロット内のペイロード領域に時間割り当てし、緊急通報がある場合には、減衰器9(又は拡散変調器12)からの緊急通報信号及び緊急通報応答信号をタイムスロット中のペイロード領域外(ガードタイム)に挿入するTDMA多重化回路である。タイムスロットに割り当てられ、適宜緊急通報信号及び緊急通報応答信号が多重化された送信信号は、送信信号レベルを減衰器14で調整し、図示しないアンテナから送出される。
一方、アンテナにより受信した相手端末からの変調波は、分配器15により分配される。13は分配器15の一方の出力信号からTDMAデータを受信再生するデータ受信処理部であり、14は分配器14の他方の出力信号から緊急通報信号及び緊急通報応答信号を受信再生する緊急受信処理部である。18は分配器15の一方の出力信号を復調するTDMA復調器であり、19はタイムスロット位置に同期する同期信号を出力するTDMA同期回路である。前述のように、フレームタイミング信号やスロットタイミング信号を受信し、これに同期したタイミング信号をTDMA同期回路19からTDMA復調器18及び後述の復調器22(又は逆拡散復調器23)へ入力し、入力されたタイミング信号に基づいて、復調や逆拡散復調の処理が行われる。TDMA復調器18により復調されたTDMAデータは、復号化回路20で復号され、受信データ処理部21によりデフレーム化されてデータ再生される。22は分配器15の他方の出力を復調する復調器であり、復調器22により復調された受信信号は、復号化回路24により復号化され、受信緊急通報処理部25によりデフレーム化されて緊急通報信号及び緊急通報応答信号が再生される。また、緊急通報信号及び緊急通報応答信号が拡散変調されて送信される場合には、復調器22の代わりに逆拡散復調器23を用い、受信信号を逆拡散変調して復号化回路24へ出力する。なお、TDMA復調器18はTDMA同期回路19からのタイミング信号に基づきタイムスロット内のペイロード領域の受信信号を復調しており、一方、復調器22及び逆拡散復調器23はTDMA同期回路19からのタイミング信号に基づきタイムスロット内のペイロード領域外(ガードタイム)の受信信号を復調するものである。
次に無線通信端末2間での時分割多重通信のタイムスロットについて説明する。図3はこの発明の実施の形態1に係る無線通信端末による通信のタイムスロット構造を表わす模式図である。図3(a)に示すように1つのタイムスロット内はペイロード領域26とその領域外のガードタイムよりなる。ガードタイムは、距離が離れている無線通信端末2からの無線波が伝播遅延によって干渉することを抑制するために設けられた不送信時間帯であり、無線通信端末の送信電力に基づく最大伝播距離を考慮してシステム的に設定される。一方、近距離にある無線通信端末2間のみでみると、伝播遅延は小さくガードタイムに信号を送信したとしても、そのガードタイムを含むタイムスロット内で当該信号が受信される限りにおいて、当該無線通信端末2間での干渉は生じない。そこで、図3(b)に示すように緊急通報信号27をガードタイムに割り付けるが、遠方に位置する無線通信端末2では緊急通報信号がタイムスロット内のペイロード領域に干渉してくるので、その影響が少なくなるように、緊急通報信号及び緊急通報応答信号の送信電力を低減化し、また、緊急通報信号及び緊急津方応答信号を拡散変調して送信するのが好適である。即ち、図1を参照して、近距離にある2つの無線通信端末2aと2bとの間で通信が行われる場合に、通常は無線通信端末2a、2bに割り当てられたタイムスロットのペイロード領域を使用したデータ伝送を行うが、緊急通報信号及び緊急通報応答信号をガードタイムに送信することを許容し、このガードタイムに割り付けた緊急通報信号及び緊急通報応答信号が、遠方に位置する無線通信端末2cでも受信されるが、その受信レベルが十分に小さくなるように、必要最小限な送信レベルで送信し、あるいは、拡散変調して送信する。
図4はこの発明の実施の形態1に係る無線通信端末による送受信のタイミングを表わすタイミングチャート図である。図1に示したように無線通信端末2a及び2bは近距離に位置し、これらの無線通信端末2a及び2bと、リファレンス局1及び無線通信端末2cとは遠距離にあり、リファレンス局1及び無線通信端末2cは近距離に位置しているものとする。通信は、無線通信端末2aと2bとの間と、端末としてのリファレンス局1と無線通信端末2cとの間で行われているものとし、各タイムスロットTS1、TS2、TS3、TS4は、順にリファレンス局1、無線通信端末2c、無線通信端末2a、無線通信端末2bにより使われているものとする。リファレンス局1からTS1で送信された送信信号TX1は無線通信端末2cにおいて受信している。無線通信端末2cからTS2で送信された送信信号TX2はリファレンス局1において受信している。これらの送信信号TX1及びTX2は、無線通信端末2a及び2bにも到達するが、伝播距離が長いため受信レベルは低い。次に無線通信端末2aからTS3で送信された送信信号TX3は無線通信端末2bにおいて受信しており、無線通信端末2bからTS4で送信されたTX4は無線通信端末2aで受信している。これらの送信信号TX3及びTX4は、リファレンス局1及び無線通信端末2cにも到達するが、伝播距離が長いため受信レベルは低い。無線通信端末2bは送信信号TX4に引続きタイムスロットTS4内で緊急通報信号28を送信しており、近距離にある無線通信端末2aは同じタイムスロットTS4内でこれを受信する。図4に示す例では、緊急通報信号長さが十分に時間的に短く、かつ遠距離にあるリファレンス局1及び無線通信端末2cにおいてもタイムスロットTS4内で緊急通報信号28が受信される場合を示しており、この緊急通報信号28が他のタイムスロットに干渉することはない。無線通信端末2aは、無線通信端末2bからの緊急通報信号28を受信したのちに緊急通報応答信号29を無線通信端末2bへ送信するようにしても良い。緊急通報応答信号29は緊急通報信号28と同様にタイムスロット内のペイロード領域20外(ガードタイム)に割り当てる信号であり、図4に示すように無線通信端末2a用に割り当てられたタイムスロットではないタイムスロットTS1において送信することが許容される。図4に示す例では、緊急通報応答信号29は、近距離にある無線通信端末2bは同じタイムスロットTS1内で受信し、緊急通報応答信号長さが十分に時間的に短く、かつ遠距離にあるリファレンス局1及び無線通信端末2cにおいてもタイムスロットTS1内で受信されており、他のタイムスロットに干渉するものではない。
図5はこの発明の実施の形態1に係る無線通信端末による送受信のタイミングの別の一例を表わすタイミングチャート図である。図5に示す最初のタイムスロットTS1からTS3における送受信は図4に示すものと同様であるので説明を省略する。無線通信端末2bからTS4で送信されたTX4は無線通信端末2aで受信している。送信信号TX4は、リファレンス局1及び無線通信端末2cにも到達するが、伝播距離が長いため受信レベルは低く、またタイムスロットTS4のペイロード領域及びガードタイム内に収まっている。無線通信端末2bは送信信号TX4に引続きタイムスロットTS4内で緊急通報信号28を送信しており、近距離にある無線通信端末2aは同じタイムスロットTS4内でこれを受信する。図5に示す例では、緊急通報信号長さが時間的に長い(ガードバンドに占める緊急通報信号の割合が大きいという意味のほか、遠方に位置する無線通信端末が使用する次のタイムスロットにかかるほど通信距離との関係で長いと認められる意味を含む)ため、遠距離にあるリファレンス局1及び無線通信端末2cにおいて次のタイムスロットTS1で受信される場合を示しており、この緊急通報信号28が干渉しないように、減衰器11によって送信電力を低くしている。この減衰器11で減衰させる送信電力レベルは、近距離にある無線通信端末2aが受信し得る最小限のレベルまで下げることができる。緊急通報信号28は、リファレンス局1及び無線通信端末2cにおいて受信されるが、受信電力が小さいので干渉の影響が低減化されており、リファレンス局1と無線通信端末2との間のタイムスロットTS1での通信が行える。無線通信端末2aは、無線通信端末2bからの緊急通報信号28を受信したのちに緊急通報応答信号29を無線通信端末2bへ送信するようにしても良い。緊急通報応答信号29は緊急通報信号28と同様にタイムスロット内のペイロード領域26外に割り当てる信号であり、図5に示すように無線通信端末2a用に割り当てられたタイムスロットではないタイムスロットTS1において送信することが許容される。図5に示す例では、緊急通報応答信号29は、近距離にある無線通信端末2bは同じタイムスロットTS1内で受信する。この際、緊急通報応答信号29は減衰器9によって送信レベルが低減化されており、リファレンス局1及び無線通信端末2cにおいてもタイムスロットTS2内で受信されるものの干渉の影響は低減化されており、リファレンス局1と無線通信端末2との間のタイムスロットTS2での通信が行える。
図6はこの発明の実施の形態1に係る無線通信端末による送受信のタイミングの更に別の一例を表わすタイミングチャート図である。図6に示す最初のタイムスロットTS1からTS3における送受信は図4に示すものと同様であるので説明を省略する。無線通信端末2bからTS4で送信されたTX4は無線通信端末2aで受信している。送信信号TX4は、リファレンス局1及び無線通信端末2cにも到達するが、伝播距離が長いため受信レベルは低く、またタイムスロットTS4のペイロード領域及びガードタイム内に収まっている。無線通信端末2bは送信信号TX4に引続きタイムスロットTS4内で緊急通報信号28を送信しており、近距離にある無線通信端末2aは同じタイムスロットTS4内でこれを受信する。図5に示す例では、緊急通報信号長さが時間的に長い(ガードバンドに占める緊急通報信号の割合が大きいという意味のほか、遠方に位置する無線通信端末が使用する次のタイムスロットにかかるほど通信距離との関係で長いと認められる意味を含む)ため、遠距離にあるリファレンス局1及び無線通信端末2cにおいて次のタイムスロットTS1で受信される場合を示しており、この緊急通報信号28が干渉しないように、拡散変調器12によって緊急通報信号を拡散変調している。近距離にある無線通信端末2aは受信信号を逆拡散復調することにより緊急通報信号を受信することができる。拡散変調された緊急通報信号28は、リファレンス局1及び無線通信端末2cにおいて受信されるが、電力スペクトラム密度が小さいので干渉の影響が低減化されており、リファレンス局1と無線通信端末2との間のタイムスロットTS1での通信が行える。無線通信端末2aは、無線通信端末2bからの緊急通報信号28を受信したのちに緊急通報応答信号29を無線通信端末2bへ送信するようにしても良い。緊急通報応答信号29は緊急通報信号28と同様にタイムスロット内のペイロード領域26外に割り当てる信号であり、図6に示すように無線通信端末2a用に割り当てられたタイムスロットではないタイムスロットTS1において送信することが許容される。図6に示す例では、緊急通報応答信号29は、近距離にある無線通信端末2bは同じタイムスロットTS1内で受信信号を逆拡散復調して受信する。この際、緊急通報応答信号29は拡散変調器12によって拡散変調されており、リファレンス局1及び無線通信端末2cにおいてもタイムスロットTS2内で受信されるものの電力スペクトラム密度が小さく干渉の影響は低減化されており、リファレンス局1と無線通信端末2との間のタイムスロットTS2での通信が行える。
次に無線通信端末間の距離と干渉の有無について説明する。図7はこの発明の実施の形態1に係る無線通信端末の端末間距離と受信電力との関係を表わす特性図である。図7は、近距離にある無線通信端末間で緊急通報を行っている場合に、遠方の無線通信端末に干渉が生じるかどうかを示している。図7において直線30(太線の線分31及び線分32を含む)は、緊急通報信号を送信する無線通信端末2bからの距離に対する、受信側の無線通信端末(2a、2c)での受信電力の関係を表わしており、距離が大きくなるほど受信電力が小さくなる。図7において、距離A以下に位置する無線通信端末2aは受信電力は太線線分31上にあり受信電力限界以上となるので緊急通報信号を受信することができる。距離B以上に位置する無線通信端末2c(実線で囲んだ端末2c)は緊急通報信号の受信電力が太線線分32上にあり干渉となる電力レベル以下となるので、干渉の影響を受けずに通信が行える。しかし、距離A以上距離B以下に位置する無線通信端末2c(点線で囲んだ端末2c)は緊急通報信号の受信レベルが大きく、この無線通信端末2cは、ガードタイムに伝送される緊急通報信号が干渉して通信を行えなくなる。
この干渉を解消するために緊急通報信号の送信電力を下げる制御を行った場合について、図8に基づき説明する。図8はこの発明の実施の形態1に係る無線通信端末の端末間距離と受信電力との関係につき緊急通報信号の送信電力を下げた場合の特性を表わす特性図である。送信電力レベルを下げた緊急通報信号を送信する無線通信端末2bからの距離が距離B1(<B)以上にある、実線で示す無線通信端末2c及び点線で示す無線通信端末2cでの緊急通報信号の受信電力は、干渉となる電力レベル以下となるので、干渉の影響を受けずに通信が可能となる。その反面、緊急通報信号の送信電力レベルを下げているので、緊急通報信号を受信することができる距離は距離A1(<A)以下となる。
図9はこの発明の実施の形態1に係る無線通信端末の端末間距離と受信電力との関係につき緊急通報信号を拡散変調した場合の特性を表わす特性図である。拡散変調によって緊急通報信号の電力スペクトラム密度は低くなり、逆拡散復調をしない無線通信端末2cでの緊急通報信号の受信レベルは、直線30(太線線分32を含む)上にある。従って、緊急通報信号を送信する無線通信端末2bからの距離が距離B1(<B)以上にある、実線で示す無線通信端末2c及び点線で示す無線通信端末2cでの緊急通報信号の受信電力は、干渉となる電力レベル以下となるので、干渉の影響を受けずに通信が可能となる。一方、逆拡散復調を行う無線通信端末2aでの緊急通報信号の受信レベルは逆拡散の効果により太線線分31上にあり受信電力限界以上となるので、距離A以下に位置する無線通信端末2aは緊急通報信号を受信することができる。
以上のように、この発明の実施の形態1に係る無線通信端末2は、近距離にある通信中の他の無線通信端末2に対して緊急通報信号及び緊急通報応答信号を、タイムスロット内のペイロード領域外(ガードタイム領域)で送信するものであり、これらの送信にあたり、緊急通報信号及び緊急応答信号を減衰させる手法(図5及びこの図に対する上記説明により記載した手法)と、緊急通報信号を拡散変調して電力スペクトラム密度を小さくする手法(図6及びこの図に対する上記説明により記載した手法)とを採用することができる。このように緊急通報信号及び緊急通報応答信号に対して減衰や拡散変調を与えることにより、近距離にある通信中の他の無線通信端末2での受信(拡散変調の場合は受信時に逆拡散復調が必要である)ができる状態とし、一方、遠方にあるその他の無線通信端末2では、その緊急通報信号及び緊急通報応答信号の信号レベルが低く干渉しないようにすることができる。また、タイムスロット中のガードタイムに緊急通報信号及び緊急通報応答信号を挿入できるので、緊急通報の発生から送信までのシステム的な待機時間が短く、緊急通報の即時性を高めることができる。さらに、緊急通報信号を受信した無線通信端末2は、緊急通報応答信号を生成した後、受信したタイムスロットに継続するタイムスロットのガードタイムにおいて、生成した緊急通報応答信号を送信することができるので、緊急応答の即時性も高めることができる。尚、図4乃至図6では、無線通信端末2aが緊急通報応答信号29をタイムスロットTS1で送信しているが、後続するTS2、TS3等で送信するようにしてもよい。
この発明の実施の形態1に係る無線通信端末を含む通信システムの全体構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る無線通信端末の機能ブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る無線通信端末による通信のタイムスロット構造を表わす模式図である。 この発明の実施の形態1に係る無線通信端末による送受信のタイミングを表わすタイミングチャート図である。 この発明の実施の形態1に係る無線通信端末による送受信のタイミングの別の一例を表わすタイミングチャート図である。 この発明の実施の形態1に係る無線通信端末による送受信のタイミングの更に別の一例を表わすタイミングチャート図である。 この発明の実施の形態1に係る無線通信端末の端末間距離と受信電力との関係を表わす特性図である。 はこの発明の実施の形態1に係る無線通信端末の端末間距離と受信電力との関係につき緊急通報信号の送信電力を下げた場合の特性を表わす特性図である。 はこの発明の実施の形態1に係る無線通信端末の端末間距離と受信電力との関係につき緊急通報信号を拡散変調した場合の特性を表わす特性図である。
符号の説明
1 リファレンス局
2a、2b、2c 無線通信端末
3 データ送信処理部
4 緊急送信処理部
13 TDMA多重化回路
16 データ受信処理部
17 緊急受信処理部

Claims (3)

  1. 時分割多重方式により割り当てられた送信タイムスロットのペイロード領域において送信する送信信号を通信データから生成するデータ送信処理部と、上記送信タイムスロットのガードタイムにおいて送信する送信信号を緊急通報信号から生成する緊急送信処理部と、上記データ送信処理部により生成した信号を上記送信タイムスロットのペイロード領域に、上記緊急送信処理部により生成した信号を上記送信タイムスロットのガードタイムに格納するTDMA多重化手段と、時分割多重方式により割り当てられた受信タイムスロットのペイロード領域に格納された受信信号を復調して通信データを再生するデータ受信処理部と、上記受信タイムスロットのガードタイムに格納された受信信号を復調して緊急通報信号を再生する緊急受信処理部とを備えた無線通信端末。
  2. 上記緊急送信処理部は、上記データ送信処理部により生成された信号よりも電力レベルの低い信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
  3. 上記緊急送信処理部は緊急通報信号を拡散変調して送信信号を生成し、上記緊急受信処理部は受信信号を逆拡散復調して緊急通報信号を再生することを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
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