JP2003338822A - 無線緊急情報通信方法ならびに無線緊急情報通信システムおよびそれに用いられる無線端末 - Google Patents

無線緊急情報通信方法ならびに無線緊急情報通信システムおよびそれに用いられる無線端末

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JP2003338822A
JP2003338822A JP2002146493A JP2002146493A JP2003338822A JP 2003338822 A JP2003338822 A JP 2003338822A JP 2002146493 A JP2002146493 A JP 2002146493A JP 2002146493 A JP2002146493 A JP 2002146493A JP 2003338822 A JP2003338822 A JP 2003338822A
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emergency
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wireless
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Takashi Matsumoto
崇司 松本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 時分割多重してパケットを送信する場合にお
いて、緊急情報送信用の特別な区間を設けずに、全ての
チャネルが使用中であったとしても、無線端末が緊急パ
ケットを送信することができる通信方法を提供する。 【解決手段】 無線緊急情報通信システムは、時分割多
重されている複数のチャネルを利用してパケットを無線
で送信する複数の無線端末100を備える。各無線端末
100は、緊急パケットを保有したとき、任意のチャネ
ルに対し、緊急パケット送信要求信号を出力する。使用
中のチャネルにおいて、緊急パケット送信要求信号によ
って生じる異常信号を受信した無線端末100は、当該
使用中のチャネルでのパケット送信を中断する。緊急パ
ケットを保有する無線端末100は、他の無線端末10
0がパケットの送信を中断したチャネルを利用して、緊
急パケットを送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信局と複数
の無線端末とで構成される無線LAN等のシステムにお
ける通信方法に関し、より特定的には、緊急情報を優先
的に送信することができる通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無線基地局と複数の無線端末とで構成さ
れるシステムにおいて、パケットを時分割多重して送信
する通信方法が数々提案されている。たとえば、時分割
多重するために所定間隔の一つのフレームを複数のチャ
ネルに分割しておき、無線端末が使用する上りチャネル
を無線基地局が割り当て、割り当てられたチャネルを利
用して無線端末がパケットを送信する通信方法が提案さ
れている。
【0003】このような上りチャネルの割り当てによる
通信方法として、例えば、特開平10−79970号公
報に開示されている方法が存在する。図9は、特開平1
0−79970号公報に開示されている方法を説明する
ための図である。送信すべきパケットを保有した無線端
末は、使用されていない上りチャネル(例えば、5c
h)で、上りチャネルを割り当ててもらうための予約信
号を無線基地局宛に送信する。当該予約信号を受け取っ
た無線基地局は、未使用の上りチャネル(例えば、4c
h,5ch)を割り当て、割り当てた上りチャネルの番
号を下りチャネル(例えば、1ch)を利用して当該無
線端末宛に送信する。そのチャネル番号を受け取った無
線端末は、チャネル番号(例えば、4ch,5ch)に
対応する上りチャネルを利用して、パケットを送信す
る。このように、無線基地局によって無線端末が使用す
るチャネルが割り当てられることによって、時分割多重
によるパケット送信が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の通信方法においては、全てのチャネルが使用中で
ある場合、緊急に送信すべきパケットを無線端末が無線
基地局に送信することができないという問題があった。
すなわち、従来のように上りチャネルを割り当てる通信
方法の場合、全てのチャネルが使用中であれば、予約信
号の送信すらできないので、上りチャンネルの割り当て
が行われず、緊急パケットを送信できなかった。もちろ
ん、緊急パケットの送信用に、特別な区間(オーバーヘ
ッド)を予めフレーム内に設けておくことも考えられる
が、緊急パケットの発生は希であるのに、オーバーヘッ
ドを設けるのは、帯域の有効活用という観点からして妥
当な策とは言えない。それゆえ、本発明の目的は、時分
割多重してパケットを送信する場合において、緊急情報
送信用の特別な区間を設けずに、全てのチャネルが使用
中であったとしても、無線端末が緊急パケットを送信す
ることができる通信方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、無線ネッ
トワーク上で動作する複数の無線端末が、時分割多重さ
れている複数のチャネルを用いてパケットの無線通信を
行う無線LANシステムにおいて、緊急に送信すべき情
報を格納した緊急パケットを送信するための方法であっ
て、各無線端末は、緊急パケットを保有したとき、緊急
パケットを送信したい旨の緊急送信要求信号を任意のチ
ャネルに出力し、当該チャネルを使用中の無線端末は、
緊急送信要求信号によって生じる異常信号を受信した場
合、使用中の当該チャネルでのパケット送信を中断し、
緊急パケットを保有する無線端末は、緊急送信要求信号
を出力したチャネルを利用して、緊急パケットを送信す
ることを特徴とする。
【0006】上記第1の発明により、使用中のチャネル
において緊急送信要求信号を受信した無線端末は、パケ
ットの送信を中断し、緊急パケットを保有する無線端末
に対して、使用中のチャネルを譲ることとなる。これに
より、緊急パケットを保有する無線端末は、緊急パケッ
トを送信することが可能となる。
【0007】第2の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、システムは、各無線端末が使用するチャネル
を割り当てるための無線基地局を備え、任意のチャネル
は、無線基地局から無線端末への信号を送信するための
区間であることを特徴とする。
【0008】上記第2の発明により、無線端末は、無線
基地局から無線端末への信号用の区間において、異常信
号を受信することとなる。
【0009】第3の発明は、第2の発明に従属する発明
であって、区間では、無線端末から出力されたパケット
の送信が成功したか否かを示すデータACK信号が無線
基地局から送信され、緊急パケットを保有する無線端末
は、緊急送信要求信号を出力することによってデータA
CK信号を破壊して異常信号を発生させ、下りチャネル
を使用中の無線端末に対して、緊急パケットを送信した
い旨を認識させることを特徴とする。
【0010】上記第3の発明により、無線端末は、通常
に使用しているデータACK信号を受信する区間におけ
る緊急送信要求信号の送出により、データACK信号が
破壊されているか否かを判断することによって、緊急パ
ケットを保有する無線端末からの通知があるか否かを認
識することとなる。
【0011】第4の発明は、無線LAN上で動作する複
数の無線端末が、時分割多重されている複数のチャネル
を用いてパケットの無線通信を行い、緊急に送信すべき
情報を格納した緊急パケットが発生したらそれを優先的
に送信させるシステムであって、各無線端末は、緊急パ
ケットを保有したとき、緊急パケットを送信したい旨の
緊急送信要求信号を任意のチャネルに出力する緊急送信
要求信号出力手段と、緊急送信要求信号出力手段が緊急
送信要求信号を出力したチャネルを利用して、緊急パケ
ットを送信する緊急パケット送信手段と、使用中のチャ
ネルにおいて、緊急送信要求信号によって生じる異常信
号を受信した場合、使用中の当該チャネルでのパケット
送信を中断するパケット送信中断手段とを含む。
【0012】第5の発明は、無線LAN上において、時
分割多重されている複数のチャネルを用いてパケットの
無線通信を行い、緊急に送信すべき情報を格納した緊急
パケットを優先的に送信できるように動作する無線端末
であって、緊急パケットを保有したとき、緊急パケット
を送信したい旨の緊急送信要求信号を任意のチャネルに
出力する緊急送信要求信号出力手段と、緊急送信要求信
号出力手段が緊急送信要求信号を出力したチャネルを利
用して、緊急パケットを送信する緊急パケット送信手段
と、使用中のチャネルにおいて、無線LAN上の他端末
からの前記緊急送信要求信号によって生じる異常信号を
受信した場合、使用中の当該チャネルでのパケット送信
を中断するパケット送信中断手段とを含む。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
る無線緊急情報通信システムの全体構成を示す図であ
る。図1において、無線緊急情報通信システムは、複数
の無線端末100と、無線基地局200とを備える。図
1において、無線端末100を3つしか示さなかった
が、2以下であってもよいし、4以上であってもよい。
【0014】図2は、無線基地局200と無線端末10
0との間で送受信されるフレームの構造を示す図であ
る。図2において、各フレームは、0〜2の上り下り用
のチャネルに分割される。各チャネルの前には、チャネ
ル要求用ミニ区間が設けられている。なお、各フレーム
内のチャネル数は、0ch〜2chに限られるものでは
ない。
【0015】チャネル要求用ミニ区間は、無線端末10
0が無線基地局200に対して、チャネルの割り当てを
要求するため信号(以下、チャネル割当要求信号とい
う)を送出するための区間である。
【0016】また、各上りチャネルは、データパケット
区間と、データACK区間と、チャネル要求信号ACK
区間とで構成される。データパケット区間は、無線端末
100がパケットを送出するための区間である。データ
パケット区間で送出されるパケットは、無線端末100
と無線基地局200との間の通信に用いられるパケット
や複数の無線端末100間の通信に用いられるパケット
である。すなわち、通信形態としては、無線端末100
と無線基地局200との間の通信形態と、複数の無線端
末100間での通信形態とがある。
【0017】データACK区間は、無線端末100が送
出したパケットが無事に無線基地局200に到達した場
合に、パケットの送信が成功したことを示す信号(以
下、データACK信号という)を無線基地局200が送
出するための区間ある。無線端末100は、データAC
K信号を受け取ることによって、パケットの送信が成功
したか否かを認識することができる。なお、データAC
K信号は、無線端末100と無線基地局200との間の
通信形態以外に、複数の無線端末100間での通信形態
にも利用される。
【0018】チャネル要求信号ACK区間は、無線端末
100からのチャネル割当要求信号に応答して、無線基
地局200が割り当てたチャネル番号を無線端末100
に送信するための区間である。なお、チャネル要求信号
ACK区間は、チャネル内に設けるのではなく、チャネ
ル要求用ミニ区間の直後に設けてもよい。
【0019】次に、図1および図2を参照しながら、本
実施形態に係る無線緊急情報通信システムにおける全体
の動作について説明する。フレームの同期は、無線基地
局200から出力されるビーコン信号によって行われる
ことを前提するが、説明を簡単にするために、ビーコン
信号の送出処理および電波の遅延時間を考慮したガード
タイム処理についての説明は省略する。
【0020】無線端末100は、送信すべきパケットを
保有した場合、チャネル要求用ミニ区間において、チャ
ネル割当要求信号を送出する。チャネル割当要求信号を
受信した無線基地局200は、割り当てることができる
チャネル番号を認識し、チャネル要求信号ACK区間に
おいて、当該チャネル番号を、チャネルの割り当てを要
求した無線端末100宛に返信する。
【0021】チャネルの割り当てを要求した無線端末1
00は、チャネル要求信号ACK区間で、割り当てられ
たチャネル番号を受信し、当該チャネル番号の次フレー
ムからのチャネルにおけるデータパケット区間におい
て、保有中のパケットを順次送信する。
【0022】緊急に送信すべき情報を含むパケット(以
下、緊急パケットという)を保有した無線端末100
は、データACK区間において、緊急パケットを送信す
べき旨の信号(以下、緊急パケット送信要求信号)を出
力する。緊急パケット送信要求信号が出力された場合、
緊急パケット送信要求信号は、無線基地局200が送出
するデータACK信号と衝突し、データACK信号を破
壊する。したがって、無線端末100は、データACK
区間において、衝突の結果生じた異常な信号を受信する
こととなる。緊急パケット送信要求信号は、データAC
K信号を破壊するものであれば、予め定められているフ
ォーマットでもよいし、任意のフォーマットでもよい。
【0023】使用中のチャネルにおけるデータACK区
間で異常な信号を受信した無線端末100は、次フレー
ムでのパケット送信を中止して、緊急パケットを保有す
る他の無線端末100に次フレームでのパケット送信権
を譲る。なお、緊急パケットは、無線基地局200宛の
ものに限らず、他の無線端末100宛のものも含まれ
る。
【0024】図3は、無線基地局200の構成を示すブ
ロック図である。図3において、無線基地局200は、
無線通信部201と、通信制御部202と、チャネル管
理部203とを含む。
【0025】無線通信部201は、無線端末100から
の無線信号を受信し、通信制御部202に送ると共に、
通信制御部202からの信号を無線信号に変換して出力
する。チャネル管理部203は、各チャネルを現在どの
無線端末100が使用しているのかをテーブルで管理す
る。
【0026】通信制御部202は、無線端末100から
のチャネル割当要求信号に応じて、チャネル管理部20
3を参照し、空いているチャネルを認識して割り当て可
能なチャネル番号を決定し、当該無線端末100宛に当
該チャネル番号をチャネル要求信号ACK区間において
通知する。また、通信制御部202は、無線端末100
からのパケットを受信し、正常に受信できている場合、
データACK信号を発生し、データACK区間におい
て、無線通信部201を介して出力する。
【0027】図4は、無線端末100の構成を示すブロ
ック図である。図4において、無線端末100は、無線
通信部101と、通信制御部102と、パケット管理部
103とを含む。無線通信部101は、無線基地局20
0または無線端末100からの無線信号を受信し、通信
制御部102に送ると共に、通信制御部102からの信
号を無線信号に変換して、出力する。パケット管理部1
03は、パケットを管理する。パケットには、緊急パケ
ットと、それ以外の通常パケットとが存在する。
【0028】通信制御部102は、パケット管理部10
3が送信すべきパケットを保有しているか否かを判断す
る。送信すべきパケットを保有している場合、通信制御
部102は、チャネル割当要求信号を発生して、チャネ
ル要求用ミニ区間で出力する。通信制御部102は、チ
ャネル要求信号ACK区間で送信されてくるチャネル番
号を受信し、次フレームにおけるそのチャネルのデータ
パケット区間から、パケットを順次送信する。緊急パケ
ットを保有している場合、通信制御部102は、直近の
データACK区間において、緊急パケット送信要求信号
を出力し、次フレームのでデータパケット区間で緊急パ
ケットを送信する。なお、原則的には、緊急パケット
は、一回のデータパケット区間で送信することができる
サイズのものとするが、一回のデータパケット区間で送
信することができない場合、緊急パケット送信要求信号
を出力する処理を何度か繰り返せばよい。
【0029】図5は、無線基地局200の動作を示すフ
ローチャートである。以下、図5を参照しながら、無線
基地局200の動作について説明する。まず、通信制御
部202は、チャネル要求用ミニ区間において、無線端
末100からのチャネル割当要求信号を受信するか否か
を判断する(ステップS10)。受信していない場合、
通信制御部202は、ステップS12の動作に進む。
【0030】一方、受信している場合、通信制御部20
2は、チャネル管理部203を参照して、現在の空きチ
ャネルを認識し、要求してきた無線端末100用に空き
チャネルを割り当て、チャネル管理部203のテーブル
を変更し(ステップS11)、ステップS12の動作に
進む。
【0031】ステップS12の動作において、通信制御
部202は、無線端末100から送信されてくるパケッ
トをデータパケット区間で受信して、宛先(送信元およ
び送信先の宛先)を確認し、転送や破棄等、必要な処理
を行う。
【0032】次に、通信制御部202は、パケットが正
常に受信できている場合、パケットを送信してきた無線
端末100宛に、データACK信号をデータACK区間
で送信する(ステップS13)。その後、通信制御部2
02は、ステップS11で割り当てたチャネル番号を、
チャネルの割り当てを要求した無線端末100宛にチャ
ネル要求ACK区間で送信し、ステップS10の動作に
戻る。
【0033】図6は、無線端末100の動作を示すフロ
ーチャートである。以下、図6を参照しながら、無線端
末100の動作について説明する。まず、通信制御部1
02は、パケット管理部103が送信すべきパケットを
保有しているか否かを判断する(ステップS101)。
送信すべきパケットを保有していない場合、通信制御部
102は、ステップS101の動作を繰り返す。
【0034】次に、通信制御部102は、パケット管理
部103が保有する送信すべきパケットが緊急パケット
であるか否かを判断する(ステップS102)。緊急パ
ケットであると判断した場合、通信制御部102は、緊
急パケットを送信するための処理(後述の図8参照)を
行い(ステップS103)、動作を終了する。一方、緊
急パケットでないと判断した場合(すなわち、通常パケ
ットであると判断した場合)、通信制御部102は、通
常パケットを送信するための処理(後述の図7参照)を
行い(ステップS104)、動作を終了する。
【0035】図7は、通常パケットを送信する場合の無
線端末100の動作を示すフローチャートである。以
下、図7を参照しながら、通常パケットを送信する場合
(図6のステップS103参照)の無線端末100の動
作について説明する。まず、通信制御部102は、無線
通信部101を介して、チャネル割当要求信号を無線基
地局200に送信する(ステップS201)。次に、通
信制御部102は、チャネル割当要求信号の送信が成功
したか否かを判断する(ステップS202)。
【0036】送信が失敗した場合、通信制御部102
は、ランダムに設定される所定の時間が経過したか否か
を判断する(ステップS202)。経過していない場
合、通信制御部102は、ステップS202の動作を繰
り返す。一方、経過した場合、通信制御部102は、ス
テップS201の動作に戻る。
【0037】一方、ステップS202の動作において、
送信が成功したと判断した場合、通信制御部102は、
チャネル要求信号ACK区間において、無線基地局20
0が割り当てたチャネル番号を受信する(ステップS2
03)。次に、通信制御部102は、次フレームにおけ
る割り当てチャネルの先頭時刻が到来するか否かを判断
する(ステップS204)。割り当てチャネルの先頭時
刻が到来していない場合、通信制御部102は、ステッ
プS204の動作を繰り返す。
【0038】一方、割り当てチャネルの先頭時刻が到来
した場合、通信制御部102は、パケット管理部103
が保有するパケットの数が0であるか否かを判断する
(ステップS205)。保有パケット数が0であると
は、送信すべきパケットが既に存在しないことを意味す
るので、保有パケット数が0である場合、通信制御部1
02は、動作を終了する。一方、保有パケット数が0で
ない場合、通信制御部102は、データパケット区間に
おいて、パケットを送信する(ステップS206)。
【0039】次に、通信制御部102は、データACK
区間において、データACK信号が正常に受信できたか
否かを判断する(ステップS207)。データACK信
号が正常に受信できた場合(すなわち、パケットの送信
が成功した場合)、通信制御部102は、ステップS2
04の動作に戻り、次のパケットの送信を準備する。一
方、データACK信号が正常に受信できなかった場合
(すなわち、緊急パケットを保有する他の無線端末10
0が緊急パケット送信要求信号を出力したため、データ
ACK信号が破壊され、異常な信号を受信した場合)、
通信制御部102は、次フレームの割り当てチャネルで
のパケット送信を中止し(ステップS208)、ステッ
プS209の動作に進む。
【0040】ステップS209の動作において、通信制
御部102は、次々フレームにおける割り当てチャネル
の先頭時刻が到来するか否かを判断し、到来した場合、
ステップS205の動作に戻り、次のパケットの送信を
準備する。
【0041】図8は、緊急パケットを送信する場合の通
信制御部102の動作を示すフローチャートである。以
下、図8を参照しながら、緊急パケットを送信する場合
(図6ステップS103参照)の通信制御部102の動
作について説明する。まず、通信制御部102は、緊急
パケット送信要求信号を作成する(ステップS30
1)。次に、通信制御部102は、データACK区間の
先頭時刻が到来するか否かを判断する(ステップS30
2)。
【0042】データACK区間の先頭時刻が到来しない
場合、通信制御部102は、ステップS302の動作を
繰り返す。一方、データACK区間の先頭時刻が到来し
た場合、通信制御部102は、無線通信部101を介し
て、緊急パケット送信要求信号を出力する(ステップS
303)。ここでは、緊急パケット送信要求信号を出力
するチャネルは、緊急パケット送信要求信号作成直後に
到来するデータACK区間におけるチャネルであるとし
たが、緊急パケット送信要求信号作成後の任意のチャネ
ルであれば、直後のチャネルでなくてもよい。
【0043】次に、通信制御部102は、緊急パケット
送信要求信号を出力したデータACK区間が含まれるチ
ャネルを、緊急パケットを送信するためのチャネルと
し、次フレームにおけるそのチャネルの先頭時刻が到来
するか否かを判断する(ステップS304)。到来して
いない場合、通信制御部102は、ステップS304の
動作を繰り返す。一方、到来した場合、通信制御部10
2は、ステップS305の動作に進み、緊急パケットを
当該チャネルにおけるデータパケット区間で送信し、処
理を終了する。
【0044】上記のように図8に示す動作では、複数の
無線端末100が同一のチャネルで同時に緊急パケット
送信要求信号を出力した場合、次のフレームの当該チャ
ネルで緊急パケットの衝突が生じる。かかる場合、無線
端末100は、ランダム時間(少なくとも通常パケット
の再送時間よりは短い時間)経過後に、緊急パケット送
信要求信号を再送するようにすればよい。
【0045】このように、上記実施形態において、緊急
パケットを保有する無線端末100は、他の無線端末1
00が受信すべきデータACK信号に、緊急パケット送
信要求信号を衝突させて破壊することによって、自端末
が緊急パケットの送信を試みていることを他の無線端末
100に知らせる。緊急パケットの送信を試みている無
線端末100の存在を知った他の無線端末100は、次
フレームでのパケット送信を中止し、使用中のチャネル
を緊急パケットの送信を試みている無線端末100に一
時的に譲る。これにより、緊急パケットの送信を試みて
いる無線端末100は、次フレームにおいて、緊急パケ
ットを送信することができる。したがって、時分割多重
してパケットを送信する場合において、緊急パケット送
信用の余分な区間を設けることなく、全てのチャネルが
使用中であったとしても、無線端末100が緊急パケッ
トを送信することが可能となる。
【0046】また、上記実施形態では、緊急パケットの
送信の際、無線基地局200による制御を介していない
ので、各無線端末100が自立分散的に緊急パケットを
優先的に送信することとなる。
【0047】また、無線端末は、緊急パケット送信要求
信号の有無をデータACK区間でのデータACK信号の
破壊で発生する異常信号によって認識することとなり、
緊急パケットを保有している無線端末の有無判断が容易
となる。
【0048】なお、上記実施形態では、無線基地局20
0がチャネルの割り当てを行うこととしたが、チャネル
の割り当てが正常に行われるのであれば、これに限定さ
れるものではない。また、チャネルの割り当て方法は、
上記実施形態のようにチャネル要求用ミニ区間を利用す
るものでなくてもよい。
【0049】なお、上記実施形態では、無線端末100
が受信予定のデータACK信号に緊急パケット送信要求
信号を衝突させることとしたが、緊急パケットを保有す
る無線端末100は、他の無線端末100が上り信号用
として利用中のチャネルに緊急パケット送信要求信号を
割り込ませて、異常信号を発生させ、緊急パケットを保
有している旨を他の無線端末100に認識させ、当該他
の無線端末100はパケットの送信を一時中断するよう
にしてもよい。すなわち、緊急パケットを保有する無線
端末100は、上り下りを問わず、他の無線端末100
が使用中のチャネルに、緊急パケット送信要求信号を出
力して、それを受信した他の無線端末100がパケット
の送信を一時中断するようにすればよい。
【0050】なお、データACK信号が正常に受信でき
なかった場合としては、緊急パケット送信要求信号とデ
ータACK信号とが衝突した以外に、無線端末100か
ら送出されたパケット信号が何らかの原因で無線基地局
200に正常に到達しなかったために、データACK信
号が返信されなかった場合も考えられる。この場合、無
線端末100は、パケットを再送するようにすればよ
い。
【0051】なお、上記実施形態において、無線端末1
00は、緊急パケットを送信するために、他の無線端末
100が受信予定のデータACK信号にいきなり緊急パ
ケット送信要求信号を衝突させることとしたが、空きチ
ャネルが存在しない場合のみ、緊急パケット送信要求信
号を出力する処理を行い、空きチャネルが存在する場合
は、通常のパケット送信と同様の手順で、無線基地局2
00からの割り当てを待って緊急パケットを送信するよ
うにしてもよい。具体的には、無線端末100は、図6
のフローチャートにおいて、ステップS102の動作に
おいて、緊急パケットを保有していると判断した後に、
無線基地局200に対し、チャネルの割り当てを要求す
る。次に、無線端末100は、チャネルが割り当てられ
なかった場合のみ、ステップS103の動作に進み、チ
ャネルが割り当てられた場合は、図7におけるステップ
S204〜S206と同様の動作によって、緊急パケッ
トを送信するようにすればよい。
【0052】なお、キャリアセンス方式の場合も、デー
タACK信号に緊急パケット送信要求信号を衝突させる
ことによって、通常パケットを送信中の無線端末の動作
を一時中断させることが可能である。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明において、緊急パケ
ットを保有する無線端末は、任意のチャネルに対して、
緊急パケット送信要求信号を出力して異常信号を発生さ
せ、自端末が緊急パケットの送信を試みていることを他
の無線端末に知らせる。使用中のチャネルにおいて、緊
急パケットの送信を試みている無線端末の存在を知った
他の無線端末は、パケット送信を中断し、使用中のチャ
ネルを緊急パケットの送信を試みている無線端末に一時
的に譲る。したがって、時分割多重されている複数のチ
ャネルを利用してパケットを送信する無線LANシステ
ムにおいて、緊急パケット送信用の余分な区間を設ける
ことなく、全てのチャネルが使用中であったとしても、
緊急パケットを優先的に送信させることが可能となる無
線緊急情報通信方法ならびに無線緊急情報通信システム
およびそれに用いられる無線端末を提供することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る無線緊急情報通信シ
ステムの全体構成を示す図である。
【図2】無線基地局200と無線端末100との間で送
受信されるフレームの構造を示す図である。
【図3】無線基地局200の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】無線端末100の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】無線基地局200の動作を示すフローチャート
である。
【図6】無線端末100の動作を示すフローチャートで
ある。
【図7】通常パケットを送信する場合の無線端末100
の動作を示すフローチャートである。
【図8】緊急パケットを送信する場合の通信制御部10
2の動作を示すフローチャートである。
【図9】特開平10−79970号公報に開示されてい
る方法を説明するための図である。
【符号の説明】
100 無線端末 200 無線基地局 101,201 無線通信部 102,202 通信制御部 103 パケット管理部 203 チャネル管理部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線ネットワーク上で動作する複数の無
    線端末が、時分割多重されている複数のチャネルを用い
    てパケットの無線通信を行う無線LANシステムにおい
    て、緊急に送信すべき情報を格納した緊急パケットを送
    信するための方法であって、 各前記無線端末は、前記緊急パケットを保有したとき、
    前記緊急パケットを送信したい旨の緊急送信要求信号を
    任意のチャネルに出力し、 当該チャネルを使用中の無線端末は、前記緊急送信要求
    信号によって生じる異常信号を受信した場合、使用中の
    当該チャネルでのパケット送信を中断し、 前記緊急パケットを保有する無線端末は、前記緊急送信
    要求信号を出力したチャネルを利用して、前記緊急パケ
    ットを送信することを特徴とする、無線緊急情報通信方
    法。
  2. 【請求項2】 前記システムは、各前記無線端末が使用
    するチャネルを割り当てるための無線基地局を備え、 前記任意のチャネルは、前記無線基地局から前記無線端
    末への信号を送信するための区間であることを特徴とす
    る、請求項1に記載の無線緊急情報通信方法。
  3. 【請求項3】 前記区間では、前記無線端末から出力さ
    れたパケットの送信が成功したか否かを示すデータAC
    K信号が前記無線基地局から送信され、 前記緊急パケットを保有する無線端末は、 前記緊急送信要求信号を出力することによって前記デー
    タACK信号を破壊して前記異常信号を発生させ、前記
    下りチャネルを使用中の無線端末に対して、前記緊急パ
    ケットを送信したい旨を認識させることを特徴とする、
    請求項2に記載の無線緊急情報通信方法。
  4. 【請求項4】 無線LAN上で動作する複数の無線端末
    が、時分割多重されている複数のチャネルを用いてパケ
    ットの無線通信を行い、緊急に送信すべき情報を格納し
    た緊急パケットが発生したらそれを優先的に送信させる
    システムであって、 各前記無線端末は、 前記緊急パケットを保有したとき、前記緊急パケットを
    送信したい旨の緊急送信要求信号を任意のチャネルに出
    力する緊急送信要求信号出力手段と、 前記緊急送信要求信号出力手段が前記緊急送信要求信号
    を出力したチャネルを利用して、前記緊急パケットを送
    信する緊急パケット送信手段と、 使用中のチャネルにおいて、前記緊急送信要求信号によ
    って生じる異常信号を受信した場合、使用中の当該チャ
    ネルでのパケット送信を中断するパケット送信中断手段
    とを含む、無線緊急情報通信システム。
  5. 【請求項5】 無線LAN上において、時分割多重され
    ている複数のチャネルを用いてパケットの無線通信を行
    い、緊急に送信すべき情報を格納した緊急パケットを優
    先的に送信できるように動作する無線端末であって、 前記緊急パケットを保有したとき、前記緊急パケットを
    送信したい旨の緊急送信要求信号を任意のチャネルに出
    力する緊急送信要求信号出力手段と、 前記緊急送信要求信号出力手段が前記緊急送信要求信号
    を出力したチャネルを利用して、前記緊急パケットを送
    信する緊急パケット送信手段と、 使用中のチャネルにおいて、前記無線LAN上の他端末
    からの前記緊急送信要求信号によって生じる異常信号を
    受信した場合、使用中の当該チャネルでのパケット送信
    を中断するパケット送信中断手段とを含む、無線端末。
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