JP2010118480A - 基板吸着装置、及び、基板検査装置 - Google Patents

基板吸着装置、及び、基板検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】基板への静電気の誘引を抑えることができると共に、基板を確実に吸着することができる基板吸着装置及び基板検査装置を提供する。
【解決手段】基板(G)を吸引するための吸引孔11cが形成された吸着パッド11と、この吸着パッド11の基部11bを収容し吸引孔11cに連通する収容凹部12a及びこの収容凹部12aに連通する吸引路12bが形成されたパッド支持部材12と、吸着パッド11を基板(G)側に付勢する弾性部材(13)と、を備える基板吸着装置10において、吸着パッド11は、この吸着パッド11の揺動軸A1と交差する中心軸A2を有する係止ピン16がこの係止ピン16と略同一の幅で且つ係止ピン16よりも高さ方向(Z軸方向)に長い係止孔17d内を移動することで、高さ方向に移動し、吸着パッド11は、係止ピン16が係止孔17dにより係止孔17dの幅方向への移動を規制されることで、揺動軸A1回りの回転が規制される。
【選択図】図2A

Description

本発明は、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)その他のフラットパネルディスプレイ(FPD)等の基板を吸着保持する基板吸着装置、及び、この基板吸着装置を備える基板検査装置に関する。
従来、フラットパネルディスプレイ等の製造工程におけるガラス基板の外観検査に用いられる基板検査装置には、検査ステージにおいてガラス基板をエア吸着により保持する基板吸着装置が配置される(例えば、特許文献1参照)。
このような基板吸着装置は、近年のガラス基板の大型化に伴い、ガラス基板を確実に吸着する吸着力を備え且つガラス基板の反りや歪みに対応することが要求されている。
例えば、上記特許文献1記載の基板吸着機構では、吸着パッドは、この吸着パッドを支持するパッド支持部材との間の隙間を気密に閉塞するパッキンの弾性変形により揺動する。また、吸着パッドはコイルスプリングの弾性変形により上下動し、吸着パッドの上限高さはストッパにより規定される。
上記特許文献1のストッパとしては、吸着パッドを支持するパッド支持部材の側面にボルトにより固定され、水平方向に屈曲した上端側で吸着パッドの上限高さを規定する2つの略L字状の部材(特許文献1の例えば、図2〜図4、図7、図8、図10等参照)や、吸着パッドの吸引孔に上方から挿入され、頭部で吸着パッドの上限高さを規定するネジ(特許文献1の例えば、図9、図11〜図14等参照)などが開示されている。
また、上記特許文献1記載の基板吸着機構では、ストッパとして上述の略L字状の部材を用いる場合には、吸着パッドは略L字状の部材によって回転も規制される。一方、ストッパとして上述のネジを用いる場合には、吸着パッドに設けられパッド支持部材の孔に挿入される回転防止用のピン(特許文献1の例えば、図11〜図14等参照)によって、吸着パッドは回転を規制される。
特開2007−157867号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の基板吸着機構は、ストッパとして用いられる金属製の2つの略L字状の部材やネジが吸着パッドのガラス基板吸着面側に露出するため、基板に帯電した静電気が金属部に向けて放電し、そのスパークによりガラス基板や基板面に形成されたTFT回路を損傷させてしまう事態が発生してしまう虞がある。この静電気の放電は、回転防止用に設けられるピンによっても発生する虞がある。
更には、上記特許文献1記載の基板吸着機構は、ストッパとしての2つの略L字状の部材の、吸着パッドの上限高さを規定する屈曲した上端側が、吸着パッドの揺動範囲を制限してしまっていた。また、回転防止用にピンを用いる場合、このピンが挿入されるパッド支持部材の孔を大きくすると吸着パッドの回転を規制することができず、孔を小さくするとピンが吸着パッドの揺動時に引っ掛かってしまい、吸着パッドの揺動範囲を制限してしまう。
このように吸着パッドの揺動範囲が制限されると、ガラス基板の反りに沿って吸着パッ
ドが追従できず、吸着パッドの吸着面とガラス基板の裏面との間に隙間ができ確実に吸着することができなくなる。このように吸着不完全な状態で大型のガラス基板の一辺を吸着して浮上搬送する際に、ガラス基板が途中で外れて破損等の事態を招く。
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、基板への静電気の誘引を抑えることができると共に、基板を確実に吸着することができる基板吸着装置及び基板検査装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の基板吸着装置は、基板を吸引するための吸引孔が形成された吸着パッドと、この吸着パッドの基部を収容し上記吸引孔に連通する収容凹部及びこの収容凹部に連通する吸引路が形成されたパッド支持部材と、上記吸着パッドを上記基板側に付勢する弾性部材と、を備える基板吸着装置において、上記吸着パッドは、この吸着パッドの揺動軸と交差する中心軸を有する係止ピンがこの係止ピンと略同一の幅で且つこの係止ピンよりも高さ方向に長い係止孔内を移動することで、高さ方向に移動し、上記吸着パッドは、上記係止ピンが上記係止孔によりこの係止孔の幅方向への移動を規制されることで、上記揺動軸回りの回転が規制される構成とする。
上記課題を解決するために、本発明の基板検査装置は、上記基板吸着装置と、この基板吸着装置が配置されるステージと、を備える構成とする。
本発明は、基板に対する静電気の放電を防ぐことができ、かつ吸着パッドの揺動の自由度を高め基板を確実に吸着することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る基板吸着装置及び基板検査装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る基板検査装置1を示す概略平面図である。
同図に示す基板検査装置1は、基板吸着装置10と、浮上ステージ2と、基板搬送ステージ3と、ガントリ4と、観察部5とを備え、例えば液晶ディスプレイに用いられるガラス基板Gの外観検査を行う。
浮上ステージ2には、上面にエアを吐出する吐出孔が形成された複数の浮上プレート2aがマトリクス状に配列されている。
基板搬送ステージ3は、浮上ステージ2の片側において基板搬送方向(X軸方向)に延びている。また、基板搬送ステージ3は、その上面に形成されたガイド3aと、例えばリニアモータ等の駆動手段によってガイド3aに沿って移動する基板搬送部3bとを有する。
基板搬送部3bには、基板吸着装置10が基板搬送方向(X軸方向)に一定間隔で並設されている。詳しくは後述するが、基板吸着装置10は、ガラス基板Gの裏面端部を吸着保持する。
ガントリ4は、浮上ステージ2及び基板搬送ステージ3を跨ぐ門型形状を呈する。ガントリ4の水平アーム部には、図示しないガイドが形成されている。
観察部5は、例えばリニアモータ等の駆動手段によって、ガントリ4の上記ガイドに沿って基板搬送方向(X軸方向)と直交するY軸方向に移動する顕微鏡等からなる。
なお、図1に示す基板検査装置1は、ガラス基板Gを浮上ステージ2上で浮上搬送しながら検査するが、ガントリ4を固定式ではなく可動式にして、ガラス基板Gをステージ上に載置又は浮上させて静止した状態で検査する構成の場合にも、基板吸着装置10は、ガラス基板Gを吸着保持するために配置される。
図2A及び図2Bは、本発明の一実施の形態に係る、吸着パッド11が上限高さにある状態の基板吸着装置10を示す断面図である。図3は、基板吸着装置10を示す分解斜視図である。
基板吸着装置10は、ガラス基板Gを吸引するための吸着凹面に吸引孔11cが形成された矩形の吸着パッド11と、収容凹部12a及び吸引路12bが形成されたパッド支持部材12と、吸着パッド11をガラス基板G側に付勢する弾性部材としてのコイルスプリング13と、パッキンとしてのVパッキン14と、高さ調整部材としての係止ピン固定板15と、係止ピン16,16と、係止孔としての長孔17d,17dが形成されたストッパ17と、を備える。
吸着パッド11は、ガラス基板G側の面である上面の一部に吸着面11eが設けられた平面視矩形状の吸着部11aと、この吸着部11aの裏面中央から下方に突出する水平断面形状が円形の基部11bとを有する。
吸着部11aの上面中央には吸引孔11cが開口している。吸引孔11cは、この吸引孔11cよりも大径で吸引孔11cと同軸(吸着パッド11のZ軸方向に延びる揺動軸A1とも同軸)に設けられた凹部11dと連通している。この凹部11dは、基部11bの底面に開口し、後述するコイルスプリング13の少なくとも上端が収容される。
吸着部11aの上面は、図3に示すように、ガラス基板Gを吸着する吸着面11eと、この吸着面11eよりも下方に位置する非吸着面11fとからなる。吸着部11aの上面中央に形成された吸引孔11cは、吸着面11eに位置しており、吸着面11eと非吸着面11fとの境界は、吸着部11aの上面長手方向(X軸方向)に吸引孔11c近傍を通って延びている。
吸着面11eには、外周部分を除く部分が窪んで吸着凹部が形成されている。そのため、吸引孔11cのみで直接ガラス基板Gを吸着するよりも吸着面積を増やすことができ、したがって、吸着力を高めることができる。
基部11bは、パッド支持部材12の上面に開口する収容凹部12aに、径方向に所定の間隙をもって収容される。凹部11d上面と収容凹部12a底面との間には、コイルスプリング13が設けられ、このコイルスプリングの弾性力により吸着パッド11を上方に付勢させている。
Vパッキン14は、基部11bのうち収容凹部12a内に収容される部分の外周に設けられ、基部11bと収容凹部12aとの間の間隙を気密に閉塞する。また、Vパッキン14は、吸着パッド11の揺動時にも上記間隙を気密に閉塞した状態で弾性変形する。これにより、吸引により収容凹部12a内を負圧にしたときに、基部11bと収容凹部12aとの間の間隙からの外気の流入を防ぐことができる。
パッド支持部材12には、収容凹部12aに連通する吸引路12bが形成され、この吸引路12bは継手18及び図示しない吸引用チューブ(吸引配管)を介して吸引ポンプに接続されている。また、パッド支持部材12は、支持台19の固定孔19aにネジにより固定され、支持台19を介して、図1に示す基板搬送部3bに接続される。
係止ピン固定板15は、図3に示すように平面視略U字状を呈し、パッド支持部材12を挟んで対向する側壁部15a,15aに高さ方向(Z軸方向)に長い長孔15b,15bが形成されている。係止ピン固定板15は、長孔15b,15bに挿入されるネジ15c,15cによりパッド支持部材12に固定され、長孔15b,15bとネジ15c,15cとの位置関係によって、パッド支持部材12に対し高さ調整可能となっている。また、係止ピン固定板15には、2つの固定孔15d,15dが形成され、ここに2つの係止ピン16,16が固定される。
2つの係止ピン16,16は、その中心軸A2が互いに一致し、係止ピン固定板15の固定孔15d,15dから互いに遠ざかるように延びる。なお、吸着パッド11が上限高さにあるときの係止ピン16の中心軸A2は、Vパッキン14部分(又はその近傍)で吸着パッド11の揺動軸A1と垂直に交差する。
ストッパ17は、薄板の水平部17aと、その両端から鉛直下方に延びる側壁部17b,17bとを有する。
水平部17aの中央には、吸着パッド11の基部11bが挿入される貫通孔17cが形成され、水平部17aは、吸着パッド11の吸着部11aの裏面に4つのネジ17eで固定されている。
側壁部17bには,係止ピン16の直径よりも若干大きい幅(Y軸方向)で、且つ高さ方向(Z軸方向)に長い長孔(係止孔)17d,17dが形成されている。この長孔17d,17dには上述の係止ピン16,16が内側から挿入される。
係止ピン16,16の直径は、長孔17d,17dの幅よりも若干小さいため、長孔17d,17dにより長孔17d,17dの幅方向(Y軸方向)への移動が規制される。そのため、係止孔17d,17dが形成されたストッパ17に固定される吸着パッド11は、係止ピン16,16及び長孔17d,17dにより回転を規制される。また、係止ピン16,16同士の間隔を広げることにより、吸着パッド11の回転角度を極めて微小に抑えることができる。
本実施の形態の吸着パッド11は、係止ピン16,16が長孔17d,17dの下端で係止されるときに上限高さにあり、基部11bの根元側にかけて拡径したテーパ部11gがパッド支持部材12の収容凹部12aの面取り部12cに当接するときに下限高さにある。
詳しくは後述するが、長孔17d,17dは係止ピン16よりも高さ方向に長いため、吸着パッド11は揺動軸A1を中心にX軸方向に揺動可能である。また、上述のように係止ピン16の中心軸A2が、揺動中心となるVパッキン14部分又はその近傍で吸着パッド11の揺動軸A1と交差するため、吸着パッド11はY軸方向へも揺動可能である。
以下、基板吸着装置10によるガラス基板Gの吸着について、上述の図1〜図3に加え、図4〜図6Bを参照しながら説明する。
図4は、吸着パッド11がX軸方向へ揺動した状態の基板吸着装置10を示す断面図であり、図5は、吸着パッド11がY軸方向へ揺動した状態の基板吸着装置10を示す断面図である。
図6A及び図6Bは、吸着パッド11が下限高さにある状態の基板吸着装置10を示す断面図である。
まず、図示しない基板搬送ロボットにより図1に示す浮上ステージ2上にガラス基板G
が搬入される。このとき、基板吸着装置10は、コイルスプリング13の上方への付勢力により、図2A及び図2Bに示すように、吸着パッド11が上限高さに位置する状態、即ち、ストッパ17の長孔17d,17dの下端に係止ピン16が当接している状態にある。
浮上ステージ2上に搬入されたガラス基板Gは、浮上プレート2aにより吐出されるエアにより浮上した状態で、図示しない基板位置決め機構により位置決めされた後、ガラス基板Gの裏面端部が吸着パッド11に当接する。このとき、ガラス基板Gに反りや撓みが生じていても、吸着パッド11は、揺動軸A1を中心に、図4に示すX軸方向、図5に示すY軸方向、これらの間の方向等に自在に揺動して、吸着面11eがガラス基板Gに平行になる。
具体的には、図4に示すように、吸着パッド11の中心軸A1´が揺動軸A1よりもX軸方向に傾いて吸着パッド11がX軸方向に揺動する場合には、ストッパ17に設けられた2つの長孔17d、17dでは、ガラス基板Gが他方よりも下方に位置する側(同図では右側)の係止ピン16が長孔17dの上方に移動し、基部11bのテーパ部11gが収容凹部12aの面取り部12cに当接する下限高さまで到達する。また、他方の係止ピン16は係止孔17dの下方に移動し、係止孔17dの下端に当接する上限高さまで到達する。このように係止ピン16,16が長孔17d,17d内を移動することで、吸着パッド11はX軸方向へ自在に揺動する。
一方、図5に示すように、吸着パッド11の中心軸A1´´が揺動軸A1よりもY軸方向に傾いて吸着パッド11がY軸方向に揺動する場合には、係止ピン16,16の中心軸A2が吸着パッド11の揺動中心となるVパッキン14部分で揺動軸A1と交差するため、吸着パッド11はY軸方向へ自在に揺動する。
そして、ガラス基板Gによって吸着パッド11の吸着面11eの吸着凹部が閉塞されると、吸引孔11c、凹部11d、収容凹部12a、吸引路12b、継手18、図示しない吸引用チューブを介して、吸引ポンプによりエアが排気され、負圧によってガラス基板Gが吸着パッド11に吸着される。
そして、ガラス基板Gの吸引による内部負圧がコイルスプリング13の付勢力を上回ると、吸着パッド11は、図6A及び図6Bに示すように、基部11bのテーパ部11gに収容凹部12aの面取り部12cが当接する基準高さまで下降して停止する。
なお、ガラス基板Gに反りや撓みが生じている場合には、吸着パッド11の吸着面11eは、図6A及び図6Bに示す水平状態ではなく、ガラス基板Gに対し傾斜した状態で下降し、基部11bのテーパ部11gに収容凹部12aの面取り部12cが当接することで水平位置に規制され、ガラス基板Gの反りや撓みが矯正される。
吸着パッド11がガラス基板Gを吸着すると、基板吸着装置10は、図1に示す基板搬送部3bがガイド3aに沿って移動することで、ガラス基板Gを吸着したまま基板搬送方向(X軸方向)に移動する。
そして、観察部5は、基板搬送方向(X軸方向)と直交するY軸方向に移動しながら、基板搬送方向(X軸方向)に移動するガラス基板Gの外観検査を行う。なお、観察部5は、ガラス基板Gを顕微鏡により拡大観察するが、基板検査装置1の検査手段としては、観察部5のように微視的にミクロ検査を行うものではなく、巨視的にマクロ検査を行う例えばラインセンサを用いてもよい。
検査が終了したガラス基板Gは、図示しない基板搬送ロボットにより浮上ステージ2から搬出され、次工程に搬送される。
以上説明した本実施の形態では、吸着パッド11は、係止ピン16,16が長孔17d,17d内を移動することで、高さ方向(Z軸方向)に移動する。また、吸着パッド11は、係止ピン16,16が係止孔17d,17dにより幅方向(Y軸方向)への移動を規制されることで、揺動軸A1回りの回転が規制される。
そのため、吸着パッド11の上限高さを規定する部材や吸着パッドの回転を規制する部材を吸着パッド11の基板吸着面側に配置する必要がない。したがって、ガラス基板Gに帯電した静電気の放電を未然に防ぐことができる。
また、吸着パッド11の揺動軸A1と係止ピン16,16の中心軸A2とが交差すると共に係止ピン16,16が係止孔17d,17d内を高さ方向(Z軸方向)に移動することができるため、吸着パッド11の揺動範囲が制限されるのを防ぐことができる。
よって、本実施の形態によれば、簡素な構造で、ガラス基板Gに帯電した静電気の放電を抑えることができると共に、ガラス基板Gを確実に吸着することができる。
また、本実施の形態では、互いに中心軸A2が一致する2つの係止ピン16,16と係止孔17d,17dとにより、吸着パッド11は、高さ方向に移動すると共に揺動軸A1回りの回転が規制される。そのため、吸着パッド11を自在に揺動させることができ、したがって、より一層、ガラス基板Gを確実に吸着することができる。
また、本実施の形態では、Vパッキン14は、吸着パッド11の基部11bとパッド支持部材12の収容凹部12aとの間の間隙を気密に閉塞した状態で弾性変形し、吸着パッド11が上限高さにあるときの係止ピン16の中心軸A2は、吸着パッド11の揺動中心であるVパッキン14部分又はその近傍で揺動軸A1と交差する。そのため、吸着パッド11を自在に揺動させることができ、したがって、より一層、ガラス基板Gを確実に吸着することができる。
また、本実施の形態では、係止ピン16は、パッド支持部材12に対し高さ調整可能に固定された高さ調整部材15に設けられる。これにより、パッド支持部材12と吸着パッド11との位置関係を高さ調整部材15により調整することができるため、したがって、吸着パッド11の揺動範囲を自在に調整することができる。
また、本実施の形態では、吸着パッド11の吸着部11aのガラス基板G側の面は、吸着面11eと非吸着面11fとを含む。この非吸着面11fを設けることにより、吸着面11eのY方向の幅を20mm程度に小さくしても、吸着孔11cの位置を非吸着面11f側に寄せることが可能になり、吸着部11a下方に配置される吸着保持部材12等のその他の部材を小さくする必要がなく設計の自由度を高めることができると共に、吸着パッド11の揺動範囲を広くとることができる。更には、本実施の形態では、吸着パッド11に、吸着パッド11の上限高さを規定するネジなどを設けていないため、吸引孔11cの開口面積を小さくすることができ、したがって、吸着面11eの領域と非吸着面11fの領域とを自由に区画することができる。
また、吸着パッド11がストッパ17に取り付けられているため、吸着パッド11の吸着面11fを長手方向に延出させることができ、5cm、10cmと大型の吸着パッドにも容易に対応できる。すなわち、吸着パッド11以外の部材を共通に使用し、吸着パッド11のみ換えることで、ストッパ17よりも大きな各種サイズの吸着パッドに対応可能となる。また、吸着パッド11をストッパ17より大きいサイズにすることで、金属性のストッパ17や係止ピン16とガラス基板Gとの間を吸着パッド11で遮蔽することができ
、ガラス基板Gに帯電した静電気の放電によるスパークを未然に防ぐことができる。
このように吸着パッド11の吸着11aを長手方向に大きくする場合には、図3に示すように吸着面11eにガラス基板の裏面を支える突起部11hを設けると、ガラス基板Gを水平に吸着保持できるので好ましい。この突起部11hは、図示のような線状のもに限られず、円形、ドーナツ型または矩形など島状突起部を複数分散して配置してもよい。
なお、以上説明した本実施の形態では、ストッパ17を貫通する長孔17d,17dを係止孔として説明したが、係止孔としては、係止ピン16を係止できるものであればよいため、ストッパ17を貫通しない凹部ないし溝でもよい。
また、ストッパ17の長孔(係止孔)17d,17dは、係止ピン16と略同一幅で且つ係止ピン16よりも高さ方向に長ければ上述の本実施の形態の効果を得ることができるため、縦長の孔である必要はなく、例えば、係止ピン16が幅方向に長い場合には断面正方形の孔としてもよい。この点は、係止ピン固定板15の長孔15b,15bについても同様である。
また、本実施の形態では、パッキンとして、吸着パッド11の基部11bの上下動を許容しやすいVパッキン14を例に説明したが、例えば、OリングやCリングとしてもよく、吸着パッド11の揺動時に基部11bと収容凹部12aとの間隙を気密に閉塞した状態で弾性変形するものであれば、吸着パッド11を自在に揺動させることができる。
また、本実施の形態では、係止ピン16の中心軸A2は、吸着パッド11の揺動軸A1と垂直に交差することで吸着パッド11の揺動範囲を広くすることができるが、交差する角度は垂直から多少ズレていてもよい。
また、本実施の形態では、吸着パッド11等の部材の高さ方向をZ軸方向として説明したが、ガラス基板Gを縦置きにして検査する場合には、上述の高さ方向はガラス基板Gに対して垂直な方向とするとよい。
図7は、本発明の一実施の形態の第1変形例に係る基板吸着装置20を示す概略部分断面図である。
同図に示す基板吸着装置20では、ストッパ27は、吸着パッド11の吸着部11aの裏面全面に亘って設けられている。また、ストッパ27は、係止孔が形成される係止板27a,27aが下方に突出するように設けられている。
図8は、本発明の一実施の形態の第2変形例に係る基板吸着装置30を示す概略部分断面図である。
同図に示す基板吸着装置30では、吸着パッド31は、吸着部31a及び基部31b、並びに、吸着部31aの両端から下方に屈曲して延びる屈曲部31c,31cを有する。屈曲部31c,31cには、係止ピン16,16が挿入される係止孔としての長孔31d,31dが形成されている。
本変形例によれば、吸着パッド31に係止孔31d,31dを設けているため、上述の実施の形態のストッパ17を省略することができ、したがって、より一層簡素な構成とすることができる。
図9は、本発明の一実施の形態の第3変形例に係る吸着パッド41を示す側面図である。
同図に示す吸着パッド41は、上述の第2変形例と同様に、吸着部41a及び基部41
b、並びに、吸着部41の両端から下方に屈曲して延びる屈曲部41c,41cを有するが、屈曲部41c,41cには係止孔ではなく係止ピン41d,41dが設けられている。そのため、図示しない高さ調整部材或いはパッド支持部材には、係止ピン41d,41dが挿入される係止孔を設ける必要がある。
本発明の一実施の形態に係る基板検査装置を示す概略平面図である。 本発明の一実施の形態に係る、吸着パッドが上限高さにある状態の基板吸着装置を示す断面図(その1)である。 本発明の一実施の形態に係る、吸着パッドが上限高さにある状態の基板吸着装置を示す断面図(その2)である。 本発明の一実施の形態に係る基板検査装置を示す分解斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る、吸着パッドがX軸方向へ揺動した状態の基板吸着装置を示す断面図である。 本発明の一実施の形態に係る、吸着パッドがY軸方向へ揺動した状態の基板吸着装置を示す断面図である。 本発明の一実施の形態に係る、吸着パッドが下限高さにある状態の基板吸着装置を示す断面図(その1)である。 本発明の一実施の形態に係る、吸着パッドが下限高さにある状態の基板吸着装置を示す断面図(その2)である。 本発明の一実施の形態の第1変形例に係る基板吸着装置を示す概略部分断面図である。 本発明の一実施の形態の第2変形例に係る基板吸着装置を示す概略部分断面図である。 本発明の一実施の形態の第3変形例に係る吸着パッドを示す側面図である。
符号の説明
1 基板検査装置
2 浮上ステージ
2a 浮上プレート
3 基板搬送ステージ
3a ガイド
3b 基板搬送部
4 ガントリ
5 観察部
10 基板吸着装置
11 吸着パッド
11a 吸着部
11b 基部
11c 吸引孔
11d 凹部
11e 吸着面
11f 非吸着面
11g テーパ部
11h 突起部
12 パッド支持部材
12a 収容凹部
12b 吸引路
12c 面取り部
13 コイルスプリング
14 Vパッキン
15 係止ピン固定板
15a 側壁部
15b 長孔
15c ネジ
15d 固定孔
16 係止ピン
17 ストッパ
17a 水平部
17b 側壁部
17c 貫通孔
17d 長孔(係止孔)
17e ネジ
18 継ぎ手
19 支持台
19a 固定孔
20 基板吸着装置
27 ストッパ
27a 係止板
30 基板吸着装置
31 吸着パッド
31a 吸着部
31b 基部
31c 屈曲部
31d 長孔
41 吸着パッド
41a 吸着部
41b 基部
41c 屈曲部
41d 係止ピン
A1 吸着パッド揺動軸
A2 係止ピン中心軸
G ガラス基板

Claims (6)

  1. 基板を吸引するための吸引孔が形成された吸着パッドと、
    該吸着パッドの基部を収容し前記吸引孔に連通する収容凹部及び該収容凹部に連通する吸引路が形成されたパッド支持部材と、
    前記吸着パッドを前記基板側に付勢する弾性部材と、
    を備える基板吸着装置において、
    前記吸着パッドは、該吸着パッドの揺動軸と交差する中心軸を有する係止ピンが該係止ピンと略同一の幅で且つ該係止ピンよりも高さ方向に長い係止孔内を移動することで、高さ方向に移動し、
    前記吸着パッドは、前記係止ピンが前記係止孔により該係止孔の幅方向への移動を規制されることで、前記揺動軸回りの回転が規制される、
    ことを特徴とする基板吸着装置。
  2. 前記吸着パッドは、互いに中心軸が一致する2つの前記係止ピンが別個の前記係止孔内をそれぞれ移動することで、高さ方向に移動し、
    前記吸着パッドは、前記2つの係止ピンが前記係止孔により該係止孔の幅方向への移動を規制されることで、前記揺動軸回りの回転が規制される、
    ことを特徴とする基板吸着装置。
  3. 前記吸着パッドの基部と前記パッド支持部材の収容凹部との間の間隙を気密に閉塞し、前記吸着パッドの揺動時に前記間隙を気密に閉塞した状態で弾性変形するパッキンを更に備え、
    前記吸着パッドが上限高さにあるときの前記係止ピンの中心軸は、前記パッキン部分又はその近傍で前記揺動軸と交差する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の基板吸着装置。
  4. 前記パッド支持部材又は前記吸着パッドに対し、高さ調整可能に固定された高さ調整部材を更に備え、
    前記係止ピン又は前記係止孔は、前記高さ調整部材に設けられる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項記載の基板吸着装置。
  5. 前記吸着パッドの前記基板側の面は、前記吸着面と非吸着面とを含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項記載の基板吸着装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項記載の基板吸着装置と、
    該基板吸着装置が配置されるステージと、
    を備えることを特徴とする基板検査装置。
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CN112018019A (zh) * 2020-08-11 2020-12-01 四川旭茂微科技有限公司 一种跳线吸盘及跳线吸取机构

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CN112018019B (zh) * 2020-08-11 2023-04-28 四川旭茂微科技有限公司 一种跳线吸盘及跳线吸取机构

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