JP2010115951A - データ中継装置、及びデータ処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】データ中継の対象となる制御装置の処理負荷の増加を抑えつつ、一方の制御装置についての異常判定を行うことが可能なデータ中継装置を提供する。
【解決手段】
図3におけるFPGA10がデータ中継装置に相当し、このFPGA10は車載用レーザセンサに搭載されている。このFPGA10における第一のDPRAM13aを介して、レーザ光の反射光の受光信号に基づき生成された距離データ等が、スレーブ制御部70に提供される。また、スレーブ制御部70にて距離データ等に基づき生成された演算データが、FPGA10における第二のDPRAM13bを介してマスタ制御部20に提供される。FPGA10は、所定のタイミングで、スレーブ制御部70に対し距離データ等に替えてテストデータを提供し、このテストデータに基づき生成された演算データに基づき、スレーブ制御部70についての異常判定を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、二つの制御装置間のデータの中継を行うデータ中継装置であって、一方の制御装置から受け取ったデータを、他方の制御装置に提供するデータ中継装置等に関する。
車載用レーザセンサは、自車両周辺の領域に対してレーザ光のスキャンを行い、照射したレーザ光のピークと、このレーザ光の反射光のピークとの時間差から得られる距離データに基づく複雑な行列演算等を行うことにより、自車両周辺の物体の位置や形状等を検知する。この車載用レーザセンサにより自車両周辺の物体の位置や形状等を緻密に検知するためには、短い間隔でレーザ光のスキャンを行い、スキャンにより得られた大量の距離データに基づく複雑な行列演算等を行う必要があり、このような演算を行うための処理負荷は非常に大きなものとなる。そこで、車載用レーザセンサの全体を統括的に制御するCPU(以後、マスタCPUとも記載)と、上記演算を行う高速な専用CPU(以後、スレーブCPUとも記載)とを設け、複数のCPUにより車載用レーザセンサを制御するという構成が考えられる。
また、このような構成を有する場合には、例えば上記距離データを生成するための専用IC等からスレーブCPUに対して大量の距離データ等を提供すると共に、スレーブCPUにより生成された大量の演算結果データを、スレーブCPUからマスタCPUに送信する必要が生じる。そこで、例えば、DPRAM(Dual Port Ram)を備えるFPGA(Field Programmable Gate Array)をデータ中継装置として設け、このDPRAMを介してDMA転送を行うことにより、スレーブCPUへの距離データの提供や、スレーブCPUからマスタCPUへの演算結果データの送信を行っても良い。
ところで、このように処理負荷が非常に大きい行列演算等を行うスレーブCPUには、マスタCPUに比べて発熱量の多いCPUが用いられることが多く、スレーブCPUは、マスタCPUに比べ発熱により暴走してしまう危険性が高い。特に、車両内部は温度環境が苛酷なものとなるおそれがあり、熱暴走が助長される危険性がある。したがって、スレーブCPUの動作を監視する必要がある。ここで、特許文献1には、車載ユニットの異常を検知する装置が記載されている。この装置は、車載ユニットに対しテスト用データを送信すると共にこの車載ユニットからテスト用データに対する応答を受信し、受信した応答に基づき、この車載ユニットについての異常判定を行う。
特開2005−199951号公報
特許文献1に記載の発明を上述したマスタCPUとスレーブCPUとを有する車載用レーザセンサに適用し、マスタCPUは、スレーブCPUに対してテスト用データを送信し、テスト用データに対するスレーブCPUの応答に基づき、スレーブCPUの異常判定を行っても良い。しかしながら、このような構成を有することにより、マスタCPUの処理負荷が増加してしまう。
本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、例えば、上述した車載用レーザセンサに搭載されるデータ中継装置のように、CPU等といった所定の制御装置に対してデータを提供すると共に、提供したデータに基づき当該制御装置にて生成された生成データを他の制御装置に転送する装置等に関する発明である。本願発明は、これらの制御装置の処理負荷の増加を抑えつつ、所定の制御装置の動作についての異常判定を行うことが可能なデータ中継装置等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載のデータ中継装置は、第一の制御装置に対し、当該第一の制御装置による所定の処理に用いられる処理用データを提供すると共に、当該第一の制御装置から所定の処理にて生成された生成データを受け取り、受け取った生成データを第二の制御装置に提供する。尚、制御装置とは、例えば、CPUや、CPUを有する制御回路であっても良いし、CPUを用いることなく所定の処理を行うための専用回路であっても良い。また、このデータ中継装置は、第一の制御装置に対して処理用データを提供する処理用データ提供手段と、第一の制御装置から生成データを受け取ると共に、受け取った生成データを第二の制御装置に提供するための転送手段と、第一のテスト用データを前記処理用データとして前記第一の制御装置に提供する第一のテスト用データ提供手段とを備える。また、このデータ中継装置は、処理用データとして提供された第一のテスト用データを用いて行われた所定の処理にて生成された生成データを、転送手段が第一の制御装置から受け取ると、受け取った当該生成データに基づき、第一の制御装置についての異常判定を行う第一の判定手段を備える。
つまり、データ中継装置は、第一の制御装置に対し、第一のテスト用データを処理用データとして提供するのである。第一のテスト用データを処理用データとして受け取った第一の制御装置では、第一のテスト用データに基づく所定の処理が行われ、生成データが生成される。そして、データ中継装置は、第一のテスト用データに基づく所定の処理にて生成された生成データを第一の制御装置から受け取り、受け取った生成データに基づき、第一の制御装置についての異常判定を行う。このとき、データ中継装置は、例えば、異常判定用データを予め記憶しておき、この異常判定データと、第一のテスト用データに基づき生成された生成データとを比較することにより、第一の制御装置についての異常判定を行っても良い。
このような構成を有することにより、第一の制御装置及び第二の制御装置にて異常判定のための専用処理を新たに設けることなく、第一の制御装置についての異常判定を行うことができる。また、第二の制御装置にて第一の制御装置についての異常判定処理を実行することなく、第一の制御装置についての異常判定を行うことができる。したがって、請求項1に記載のデータ中継装置は、第一の制御装置及び第二の制御装置の処理負荷の増加をできるだけ抑えつつ、第一の制御装置についての異常判定を行うことができる。
また、データ中継装置は、上述したようにして第一のテスト用データに基づき生成された生成データに基づき異常判定を行うことにより、第一の制御装置についての異常判定と同時に、自装置と第一の制御装置との間の通信状態についての異常判定も行うことができる。
また、データ中継装置は、次のようなタイミングで第一の制御装置に対して第一のテスト用データを提供しても良い。
すなわち、請求項2に記載されているように、データ中継装置は、定期的なタイミングで、第一のテスト用データ提供手段に対し、第一のテスト用データを処理用データとして第一の制御装置に提供する旨の指示である提供指示を行う指示手段をさらに備え、第一のテスト用データ提供手段は、指示手段から提供指示を受け付けると、第一のテスト用データを処理用データとして第一の制御装置に提供しても良い。
こうすることにより、データ中継装置は、所定の周期にて第一の制御装置についての異常判定を行うことができる。このため、第一の制御装置に異常が発生した後、最長でも上記所定の周期内の時間で、第一の制御装置の異常を確実に検知することが可能となる。
また、請求項3に記載されているように、指示手段は、第二の制御装置からの指示に応じて、第一のテスト用データ提供手段に対し、第一のテスト用データを処理用データとして第一の制御装置に提供する旨の指示である提供指示を行っても良い。
こうすることにより、第二の制御装置は、最適なタイミングを見計らって第一の制御装置についての異常判定を行うことが可能となる。
また、請求項4に記載されているように、指示手段は、ユーザからの指示に応じて、第一のテスト用データ提供手段に対し、第一のテスト用データを処理用データとして第一の制御装置に提供する旨の指示である提供指示を行っても良い。
こうすることにより、例えば、ユーザが第二の制御装置の動作に関しての異常を感じた際に、第二の制御装置に対しての異常判定を行うことが可能となる。したがって、データ中継装置の利便性を高めることができる。
また、データ中継装置は、デュアルポートRAMを用いて、第一の制御装置へのデータの提供や、第一の制御装置から第二の制御装置へのデータの転送を行っても良い。
すなわち、請求項5に記載されているように、データ中継装置は、第一のテスト用データを記憶している第一のテスト用データ記憶手段をさらに備えていても良い。また、処理用データ提供手段は、一方のポートが第一の制御装置に接続されている第一のデュアルポートRAMを有しており、第一のデュアルポートRAMに記憶されている処理用データについて、第一の制御装置からの読み出しがなされることにより、第一の制御装置に対して処理用データを提供しても良い。そして、転送手段は、一方のポートが第一の制御装置に接続され、他方のポートが第二の制御装置に接続されている第二のデュアルポートRAMを有しており、第一の制御装置により第二のデュアルポートRAMへの生成データの書き込みがなされることにより、第一の制御装置から生成データを受け取ると共に、第一の制御装置により第二のデュアルポートRAMに書き込まれた生成データについて、第二の制御装置からの読み出しがなされることにより、第二の制御装置に対して生成データを提供しても良い。さらに、第一のテスト用データ提供手段は、第一の制御装置に対し、処理用データ提供手段が有する第一のデュアルポートRAMに記憶されている処理用データに替えて、第一のテスト用データ記憶手段に記憶されている第一のテスト用データの読み出しをさせることにより、第一のテスト用データを処理用データとして第一の制御装置に提供しても良い。
尚、第一の制御装置は、DMA転送を行うことにより、第一のデュアルポートRAMに記憶されている処理用データの読み出しや、第二のデュアルポートRAMへの生成データの書き込みを行っても良い。また、第二の制御装置は、DMA転送を行うことにより、第二のデュアルポートRAMに書き込まれた生成データの読み出しを行っても良い。
こうすることにより、データ中継装置は、短時間で大量の処理用データを第一の制御装置に提供することや、第一の制御装置にて生成された生成データを、短時間で大量に第二の制御装置に転送することが可能となる。
また、データ中継装置は、第二の制御装置に対してもテスト用データを提供しても良い。
すなわち、請求項6に記載されているように、データ中継装置は、第二の制御装置によるデータ中継装置に関しての異常判定に用いられるデータである第二のテスト用データを、転送手段が第一の制御装置から受け取った生成データとして第二の制御装置に提供する第二のテスト用データ提供手段をさらに備えていても良い。
また、請求項7に記載されているように、データ中継装置は、第二の制御装置によるデータ中継装置に関しての異常判定に用いられるデータである第二のテスト用データを記憶している第二のテスト用データ記憶手段をさらに備えていても良い。また、データ中継装置は、第二の制御装置に対し、転送手段が有する第二のデュアルポートRAMに記憶されている生成データに替えて、第二のテスト用データ記憶手段に記憶されている第二のテスト用データの読み出しをさせることにより、第二のテスト用データを、転送手段が第一の制御装置から受け取った生成データとして第二の制御装置に提供する第二のテスト用データ提供手段をさらに備えていても良い。
こうすることにより、第二の制御装置は、例えば、データ中継装置と第二の制御装置との間の通信状態についての異常判定を行うことができる。尚、第二の制御装置は、例えば、異常判定用データを第二の制御装置に接続されているROM等に予め記憶しておき、この異常判定データと第二のテスト用データとを比較することにより、データ中継装置についての異常判定を行っても良い。
また、請求項5等に記載されているように、第一のデュアルポートRAMにより第一の制御装置への処理用データの提供が行われる場合には、第一の制御装置に何らかの異常が生じ、第一のデュアルポートRAMから処理用データの読み出しがなされないといった事態が生じるおそれがある。しかしながら、請求項5等に記載されているデータ中継装置は、このような異常を検知することができない。
そこで、請求項8に記載されているデータ中継装置は、処理用データ提供手段が有する第一のデュアルポートRAMに新たな処理用データが記憶された後から、第一の制御装置により第一のデュアルポートRAMに記憶されている処理用データの読み出しがなされるまでの間の時間に基づき、第一の制御装置についての異常判定を行う第二の判定手段をさらに備える。
こうすることにより、データ中継装置は、第一の制御装置により第一のデュアルポートRAMに記憶されている処理用データの読み出しがなされない場合には、第一の制御装置に異常が生じたとみなすことができる。
また、請求項5等に記載されているように、第二のデュアルポートRAMにより第一の制御装置から生成データを受け取る場合には、第一の制御装置に何らかの異常が生じ、第二のデュアルポートRAMへの生成データの書き込みがなされないといった事態が生じるおそれがある。しかしながら、請求項5等に記載されているデータ中継装置は、このような異常を検知することができない。
そこで、請求項9に記載されているデータ中継装置は、第一の制御装置により、処理用データ提供手段が有する第一のデュアルポートRAMに記憶されている処理用データの読み出しがなされた後から、第一の制御装置により、当該処理用データを用いて行われた所定の処理にて生成された生成データが、転送手段が有する第二のデュアルポートRAMに書き込まれるまでの時間に基づき、第一の制御装置についての異常判定を行う第三の判定手段をさらに備える。
こうすることにより、データ中継装置は、第一の制御装置により第二のデュアルポートRAMへの生成データの書き込みがなされない場合には、第一の制御装置に異常が生じたとみなすことができる。
また、データ中継装置は、第一の制御装置についての異常判定の結果を、第二の制御装置に通知しても良い。
すなわち、請求項10に記載されているように、判定手段は、第一の制御装置についての異常判定の結果を、第二の制御装置に対して通知しても良い。
こうすることにより、第二の制御装置において、第一の制御装置にて生じた異常を検知することができる。
また、データ中継装置は、次のような構成を有していていも良い。
すなわち、請求項11に記載されているように、データ中継装置は、FPGAにより実現される専用回路により構成されていても良い。
このような構成を有することにより、データ中継装置の回路構成を容易に変更することが可能となり、データ中継装置を効率良く開発することが可能となる。
また、請求項1から請求項11のいずれかに記載のデータ中継装置と、請求項1から請求項11のいずれかに記載の第一の制御装置と、請求項1から請求項11のいずれかに記載の第二の制御装置とを有するデータ処理システムとして市場に流通させても良い。データ中継装置と、第一の制御装置と、第二の制御装置とを、このようなデータ処理システムとして構成した場合であっても、上述した効果を奏する。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[動作の概要について]
まず、本実施形態における車載用レーザセンサの動作の概要について、図1に記載されている説明図を用いて説明する。
図1の(a)には、車載用レーザセンサによるレーザの照射方向についての説明図が記載されている。車載用レーザセンサは、図1の(a)に記載されているように、自車両の左斜め前方の方向である左側限界方向100から、自車両の右斜め前方の方向である右側限界方向110にかけて、所定の角度で方向をずらしながらレーザ光を照射する。そして、レーザの照射方向が右側限界方向110に到達すると、左側限界方向100に照射方向を戻し、再度、右側限界方向110にかけてのレーザ光の照射を行う。
また、車載用レーザセンサは、レーザ光の方向を設定すると、所定のタイミングでレーザ光の強度をピークとする。そして、照射したレーザ光の強度がピークとなるタイミングと、当該レーザ光の反射光の強度がピークとなるタイミングの時間差であるピーク時間差に基づき、自車両と自車両前方の物体までの距離を検出する。図1の(b)には、このピーク時間差についての説明図が記載されている。
自車両前方に物体が存在する場合には、車載用レーザセンサによりレーザ光が照射されると、この物体によりレーザ光が反射され、その反射光は車載用レーザセンサの受光回路により検知される。そして、受光回路は、検知した反射光を、その強度に応じた電気信号に変換して出力する。この受光回路から出力される電気信号は、図1の(b)の説明図における受光信号であり、この受光信号には、自車両と反射物体との距離に応じたタイミングで反射ピークが出現する。そして、この反射ピークのタイミングと、照射したレーザ光のピークのタイミングの時間差に基づき、物体までの距離が算出される。
尚、レーザ光は光の一種であるので、光の速度をCとすると、車載用レーザセンサから反射物体までの距離は、距離=C×ピーク時間差/2で算出される(ピーク時間差は往復時間なので、片道の距離は2で割る)。このピーク時間差の計測と距離の算出は、FPGAにおける距離計測処理部により実行される。レーザ光は、1nsの時間で約15cmの距離を往復するため、15cm以上の距離計測分解能を持つ車載用レーザセンサを得るためには、1nsより短い時間分解能でピーク時間差を計測することが要求される。このため、FPGA等といった専用ICにより、ピーク時間差の計測が行われる。
また、上述した方式とは別に、照射したレーザ光と反射光との位相差を使って距離を計測する方式もあるが、この方式では数m程度の距離までしか計測できない。しかしながら、車載用のレーザセンサは、50m以上遠方の物体を検出することが要求される。このため、本実施形態における車載用レーザセンサでは、ピーク時間差に基づき距離を算出する方式が採用されている。
[構成の説明]
(1)車載用レーザセンサの構成について
図2は、車載用レーザセンサ1の構成を示すブロック図である。車載用レーザセンサ1は、FPGA10,マスタ制御部20,発光回路30,発光スキャナ40,受光回路50,AD変換器60,スレーブ制御部70を有する。尚、FPGA10と、マスタ制御部20と、発光回路30と、発光スキャナ40と、受光回路50と、AD変換器60とは、同一の基板に搭載されている。また、スレーブ制御部70は、FPGA10等とは異なる基盤に搭載されており、スレーブ制御部70とFPGA10とはケーブルにより接続されている。
FPGA10は、上述したピーク時間差に基づき距離データを生成し、生成した距離データ等をスレーブ制御部70に提供する部位である。また、FPGA10は、スレーブ制御部70によりこの距離データに基づき生成された演算データを、マスタ制御部20に転送する部位である。尚、FPGA10は、マスタ制御部20とAD変換器60とに接続されている。
マスタ制御部20は、車載用レーザセンサ1全体の制御を行う部位である。具体的には、マスタ制御部20は、発光回路30及び発光スキャナ40の制御や、受光回路50の制御を行う。また、FPGA10を介してスレーブ制御部70により生成された演算データを取得し、取得した演算データに基づく情報を外部に出力する。
発光回路30は、図示しないレーザ発振器によりレーザ光を照射させる部位である。
発光スキャナ40は、発光回路30によるレーザ光の照射方向及び強度を制御し、図1の(a)に記載の説明図における左側限界方向100から右側限界方向110にかけての範囲で、レーザ光のスキャンを行う部位である。具体的には、発光スキャナ40は、発光回路30に対し、左側限界方向100から右側限界方向110にかけて、所定の角度で方向をずらしながらレーザ光を照射させる。そして、レーザの照射方向が右側限界方向110に到達すると、左側限界方向100に照射方向を戻し、右側限界方向110にかけてのレーザ光の照射を再度行う。尚、発光スキャナ40は、左側限界方向100から右側限界方向110までのスキャンを1サイクルとし、自車両の運転中、当該サイクルを繰り返し行う。
受光回路50は、レーザ光の反射光を受光し、この反射光に基づきアナログの電気信号である受光信号を生成する部位である。受光回路50は、受光した反射光の強度に応じた電圧の受光信号を生成し、AD変換器60に出力する。
AD変換器60は、受光回路50から受光信号を取得し、取得した受光信号に対してAD変換を行う部位である。AD変換器60は、AD変換により生成された受光信号のデジタルデータをFPGA10に出力する。
スレーブ制御部70は、FPGA10から取得した距離データに基づき、自車両前方の物体の位置や形状を特定するための演算を行う部位である。尚、これらの演算を行うための処理負荷は非常に大きなものであり、スレーブ制御部70は、処理を高速化するため、マスタ制御部20に比べて高速なクロックで動作する。スレーブ制御部70は、演算により生成された演算データを、FPGA10を介してマスタ制御部20に転送する。
(2)FPGA10の構成について
次に、FPGA10の構成について、図3に記載のブロック図を用いて説明する。FPGA10は、距離計測処理部11,マスタ受信制御部12,第一のDPRAM13a,第二のDPRAM13b,タイムチェック部14,スレーブ送信制御部15a,スレーブ用テストデータ記憶部15b,スレーブ受信制御部16a,スレーブ用判定データ記憶部16b,異常判定指示部17,マスタ送信制御部18a,マスタ用テストデータ記憶部18bを有している。尚、マスタ受信制御部12,マスタ送信制御部18a,マスタ制御部20のマスタCPU21,RAM22,DMA制御部23は、マスタ制御部バスライン24に接続されている。また、タイムチェック部14,スレーブ送信制御部15a,スレーブ受信制御部16a,スレーブ制御部70のスレーブCPU71,第一のRAM72,DMA制御部73,第二のRAM74は、スレーブ制御部バスライン75に接続されている。
距離計測処理部11は、AD変換器60から受光信号のデジタルデータを取得し、このデジタルデータに基づき距離データを生成して第一のDPRAM13aに書き込む部位である。
マスタ受信制御部12は、第一のDPRAM13aへのデータの書込みについての制御を行う部位である。マスタ受信制御部12は、距離計測処理部11から受け取った距離データを第一のDPRAM13aに書込むと共に、マスタ制御部バスライン24を介してマスタ制御部20から受け取った演算パラメータを第一のDPRAM13aに書込む。
第一のDPRAM13aは、第一ポート13a−1と第二ポート13a−2との二つのポートを有し、各ポートからのデータの書込み及び読出しが可能な周知のデュアルポートRAMである。第一のDPRAM13aの第一ポート13a−1はマスタ受信制御部12に接続されており、第二ポート13a−2はスレーブ送信制御部15aに接続されている。
第二のDPRAM13bは、第一ポート13b−1と第二ポート13b−2との二つのポートを有し、各ポートからのデータの書込み及び読出しが可能な周知のデュアルポートRAMである。第二のDPRAM13bの第一ポート13b−1はマスタ送信制御部18aに接続されており、第二ポート13b−2はスレーブ受信制御部16aに接続されている。
タイムチェック部14は、スレーブ制御部70により、DPRAMへのアクセスが正常になされているかを判定するための部位である。タイムチェック部14は、マスタ受信制御部12からのデータ送信準備完了通知信号に基づき、第一のDPRAM13aへの距離データ等の書込みが終了したタイミングを特定する。また、スレーブ制御部バスライン75からの信号に基づき、スレーブ制御部70によるDPRAMへのアクセスを検知する。
スレーブ送信制御部15aは、第一のDPRAM13aからのデータの読出しについての制御を行う部位である。
スレーブ用テストデータ記憶部15bは、スレーブ用テストデータを記憶している部位である。
スレーブ受信制御部16aは、第二のDPRAM13bへのデータの書込みについての制御を行う部位である。
スレーブ用判定データ記憶部16bは、スレーブ用判定データを記憶している部位である。
異常判定指示部17は、所定のタイミングで、スレーブ送信制御部15a,スレーブ受信制御部16a,マスタ送信制御部18aに対し、スレーブ制御部70についての異常判定を行う旨の指示を行う部位である。異常判定指示部17は、例えば、所定の時間が経過する度に異常判定を行う旨の指示を行っても良いし、マスタ制御部20からの指示に応じて、異常判定を行う旨の指示を行っても良い。また、例えば、異常判定指示部17は、ユーザから車載用レーザセンサ1に対し所定の操作がなされたことを検知した場合に、異常判定を行う旨の指示を行っても良い。
マスタ送信制御部18aは、第二のDPRAM13bからのデータの読出しについての制御を行う部位である。
マスタ用テストデータ記憶部18bは、マスタ用テストデータを記憶している部位である。
(3)マスタ制御部20の構成について
次に、マスタ制御部20の構成について、図3に記載のブロック図を用いて説明する。マスタ制御部20は、マスタCPU21,RAM22,DMA制御部23を有している。これらの部位は、FPGA10のマスタ受信制御部12,マスタ送信制御部18aと、マスタ制御部バスライン24により接続されている。
マスタCPU21は、図示しないROMや、RAM22にロードされたプログラムに従い、マスタ制御部20の制御や各種演算を行う部位である。
RAM22は、CPU21から直接アクセスされるメインメモリ等として利用される記憶装置である。このRAM22には、OSや各種アプリケーションなどのプログラムが読み込まれ、また、CPU21による各種演算の結果もRAM22に記憶されるようになっている。
DMA制御部23は、RAM22と、FPGA10の第一のDPRAM13a及び第二のDPRAM13bとの間のDMA転送を行う部位である。
(4)スレーブ制御部70の構成について
次に、スレーブ制御部70の構成について、図3に記載のブロック図を用いて説明する。スレーブ制御部70は、スレーブCPU71,第一のRAM72,DMA制御部73,第二のRAM74を有している。これらの部位は、FPGA10のタイムチェック部14,スレーブ送信制御部15a,スレーブ受信制御部16aと、スレーブ制御部バスライン75により接続されている。
スレーブCPU71は、図示しないROMや、第一のRAM72や第二のRAM74にロードされたプログラムに従いスレーブ制御部70の制御や各種演算を行う部位である。
第一のRAM72及び第二のRAM74は、CPU71から直接アクセスされるメインメモリ等として利用される記憶装置である。これらのRAMには、OSや各種アプリケーションなどのプログラムが読み込まれ、また、CPU71による各種演算の結果もこれらのRAMに記憶されるようになっている。
DMA制御部73は、第一のRAM72,第二のRAM74と、FPGA10の第一のDPRAM13a,第二のDPRAM13bとの間のDMA転送を行う部位である。
[動作の説明]
次に、車載用レーザセンサ1の動作について説明する。既に述べたように、車載用レーザセンサ1は、自車両の運転開始後、自車両前方へのレーザ光のスキャンを行い、反射光に基づき自車両前方に存在する物体の位置や形状等を検出する。この処理は、概略、次のようなステップで行われる。
(a)マスタ制御部20により、レーザ光のスキャンが実施され、反射光の受光信号がFPGA10に入力される。
(b)FPGA10は、反射光の受光信号のピークに基づき距離データを生成し、生成した距離データ等をスレーブ制御部70に提供する。ここで、FPGA10は、所定のタイミングで、距離データ等に替えてスレーブ用テストデータを提供する。
(c)スレーブ制御部70は、距離データ等に基づき自車両前方に存在する物体の位置や形状等を特定するための演算を行い、この演算により生成された演算データをFPGA10に提供する。演算データを受け取ったFPGA10は、この演算データをマスタ制御部20に提供する。ここで、FPGA10は、スレーブ用テストデータに基づく演算データを受け取った場合には、このデータに基づきスレーブ制御部70についての異常判定を行い、さらに、演算データに替えてマスタ用テストデータをマスタ制御部20に提供する。
ここでは、上記処理を実現するためにマスタ制御部20,スレーブ制御部70,FPGA10にて実行される処理について、それぞれ説明する。
尚、本実施形態では、車載用レーザセンサを例として挙げて、スレーブ制御部70等といった制御装置についての異常判定を行う処理について説明を行う。しかし、本願発明は、車載用レーザセンサのみに適用可能なものではないことを念のため付言しておく。
(1)マスタ制御部20にて実行される処理について
マスタ制御部20では、上述した(a)〜(c)の処理を実現するため、レーザ制御処理,DMA割込み処理,タイムアウト割込み処理が実行される。
(1−1)レーザ制御処理、及びDMA割込み処理について
まず、図4に記載のフローチャートを用いてレーザ制御処理について説明する。尚、本処理は、自車両の運転が開始された際に開始される。また、本処理は、自車両の運転が終了した際に終了する。
S205では、マスタ制御部20は、発光スキャナ40や発光回路30により、1サイクルのレーザ光のスキャンを実行させると共に、受光回路50に、照射した各レーザ光の反射光を受光させる。尚、反射光を受光した受光回路50は、AD変換器60に対して受光信号を出力し、AD変換器60は、受光信号をデジタルデータに変換してFPGA10における距離計測処理部11に出力する。そして、距離計測処理部11は、このデジタルデータに基づき距離データを生成し、生成した距離データを、マスタ受信制御部12を介して第一ポート13a−1から第一のDPRAM13aに書き込む。1サイクルのスキャンにより生成した全ての距離データの書込みが終了すると、距離計測処理部11は、マスタ制御部20に対し、距離データ書込み終了通知信号により、距離データの書込み終了を通知する。
続いてS210では、マスタ制御部20は、距離計測処理部11から距離データの書込み終了通知を受けたか否かを判定する。書込み終了通知を受けた場合には(S210:Yes)、マスタ制御部20はS215に処理を移行し、書込み終了通知を受けていない場合には(S210:No)、再度、S210の処理を実行する。
S215では、マスタ制御部20は、DMA制御部23により、RAM22に記憶されている演算パラメータについての第一のDPRAM13aへのDMA転送を開始する。具体的には、DMA制御部23は、マスタ受信制御部12を介して第一ポート13a−1から第一のDPRAM13aにアクセスし、RAM22に記憶されている演算パラメータの、第一のDPRAM13aへのDMA転送を行う。そして、S220に処理を移行する。
S220では、マスタ制御部20は、DMA転送終了フラグ(詳細については後述する)の状態に基づき、DMA転送が終了したか否かを判定する。DMA転送が終了した場合(S220:Yes)、マスタ制御部20は、DMA転送終了フラグをクリアしてS225に処理を移行する。また、DMA転送が終了していない場合(S220:No)には、マスタ制御部20は、再度、S220の処理を実行する。
S225では、マスタ制御部20は、スレーブ制御部70による距離データ等に基づく演算が終了し、演算データが第二のDPRAM13bに書き込まれるまで待つ。具体的には、マスタ制御部20は、2ビットの信号である読出し要求通知信号の状態が“11”以外となった場合(S225:No)、演算データの第二のDPRAM13bへの書込みが終了したと判定し、S230に処理を移行する。
S230では、マスタ制御部20は、DMA制御部23により、第二のDPRAM13bに記憶されている演算データについてのRAM22へのDMA転送を開始する。具体的には、DMA制御部23は、マスタ送信制御部18aを介して第一ポート13b−1から第二のDPRAM13bにアクセスし、第二のDPRAM13bに記憶されている演算データのDMA転送を行う。
続いてS235では、マスタ制御部20は、DMA転送終了フラグの状態に基づき、DMA転送が終了したか否かを判定する。DMA転送が終了した場合(S235:Yes)、マスタ制御部20は、DMA転送終了フラグをクリアしてS240に処理を移行する。また、DMA転送が終了していない場合(S235:No)には、マスタ制御部20は、再度、S235の処理を実行する。
S240では、マスタ制御部20は、読出し要求通知信号の状態をチェックし、この信号が“00”である場合(スレーブ制御部70に対する異常判定が行われていない場合)には(S240:Yes)、S245に処理を移行する。この信号が“00”以外である場合(S240:No)、マスタ制御部20は、S250に処理を移行する。
S245では、マスタ制御部20は、演算データに基づき、自車両前方に存在する物体をユーザに報知する等といった処理を行う。そして、再度、レーザ光のスキャンや反射光の受光等を行うべく、S205に処理を移行する。
読出し要求通知信号の状態が“00”以外である場合に移行するS250では、マスタ制御部20は、読出し要求通知信号の状態を再びチェックする。この信号が“01”である場合(スレーブ制御部70に対する異常判定が行われ、スレーブ制御部70が正常と判定された場合)には(S250:Yes)、マスタ制御部20はS255に処理を移行する。また、この信号が“01”以外である場合(スレーブ制御部70に対する異常判定が行われ、スレーブ制御部70が異常と判定された場合)には(S250:No)、マスタ制御部20は、S265に処理を移行する。
S255では、マスタ制御部20は、図示しないROMに記憶されている判定用データと、RAM22に転送されたマスタ用テストデータとが一致するか否かチェックする。これらのデータが一致した場合、マスタ制御部20とFPGA10との通信状態は正常であると判定し(S260:Yes)、S280に処理を移行する。また、これらのデータが一致しない場合(S260:No)、S265に処理を移行する。
S265では、マスタ制御部20は、スレーブ制御部70の動作や、スレーブ制御部70,FPGA10,マスタ制御部20の間の通信状態についての異常発生回数を更新する。また、マスタ制御部20は、時計機能等により現在の時刻を特定すると共に、図示しない温度センサによる現在の温度の特定等を実行し、現在の時刻や現在の温度等を、異常発生時の状況として図示しない記憶部に記憶する。
そして、S270では、マスタ制御部20は、異常発生回数に基づき、自装置の停止条件が成立したか否かを判定する。具体的には、例えば、連続して所定の回数異常が検知された場合や、複数のサイクルにわたって連続して異常判定を行った場合において、所定の回数異常が検知された場合や、一定時間内に検知された異常が所定の回数に達した場合等には、停止条件が成立したとみなしても良い。停止条件が成立した場合(S270:Yes)、マスタ制御部20は、S275に処理を移行する。停止条件が成立していない場合(S270:No)、マスタ制御部20は、S280に処理を移行する。
S275では、マスタ制御部20は、図示しない音声出力部等を介して異常発生をユーザに報知し、車載用レーザセンサ1を停止状態として本処理を終了する。尚、車載用レーザセンサ1は、停止状態となった後、例えば、自装置の電源の再投入や、図示しない再起動スイッチの操作等により自装置がリセットされた場合等には、自車両前方に存在する物体の位置や形状等を検出する処理を再開しても良い。
異常判定の結果が正常である場合や、停止条件が成立していない場合に移行するS280では、マスタ制御部20は、異常判定実施時の代替処理を行う。具体的には、例えば、前回のサイクルにおける演算データに基づき、自車両前方に存在する物体をユーザに報知する等といった処理を行っても良い。そして、再度、レーザ光のスキャンや反射光の受光等を行うべく、S205に処理を移行する。
尚、マスタ制御部20とFPGA10とは同一基板に搭載されており、マスタ制御部20とFPGA10との間の通信に異常が生じる可能性は低いと考えられる。このため、マスタ制御部20は、FPGA10から取得したマスタテスト用データに基づく異常判定、つまり、S255及びS260の処理については必ずしも実行する必要はない。
(1−2)DMA割込み処理について
次に、図5の(a)に記載のフローチャートを用いて、DMA割込み処理について説明する。本処理はDMA制御部23によるDMA転送が終了した際に開始される処理である。本処理が起動されると、マスタ制御部20は、DMA転送終了フラグをセットし(S305)、本処理を終了する。
(1−3)タイムアウト割込み処理について
次に、図5の(b)に記載のフローチャートを用いてタイムアウト割込み処理について説明する。本処理は、スレーブ制御部70により、FPGA10の第一のDPRAM13aや第二のDPRAM13bへのアクセスが行われない場合に起動される処理である。具体的には、FPGA10のタイムチェック部14からのタイムアウト通知信号の状態が“1”となった際に、割込み処理としてコールされる処理である。本処理が起動されると、マスタ制御部20は、図示しない音声出力部等を介して異常発生をユーザに報知すると共に車載用レーザセンサ1を停止状態とし(S405)、本処理を終了する。
(2)スレーブ制御部70にて行われる処理について
スレーブ制御部70では、上述した(a)〜(c)の処理を実現するため、演算処理,DMA割込み処理が実行される。
(2−1)演算処理について
まず、図6に記載のフローチャートを用いて演算処理について説明する。尚、本処理は、自車両の運転が開始された際に開始される。また、本処理は、自車両の運転が終了した際に終了する。
S505では、スレーブ制御部70は、第一のDPRAM13aへの距離データと演算パラメータの書込みが終了したか否かを判定する。具体的には、FPGA10のマスタ受信制御部12からのデータ送信準備終了通知信号の状態に基づき上記判定を行い、この信号の状態が“1”である場合には、距離データ等の書込みが終了したものと判定し、S510に処理を移行する。また、データ送信準備終了通知信号が“0”である場合には、スレーブ制御部70は、再度、S505の処理を実行する。
S510では、スレーブ制御部70は、DMA制御部73により、第一のDPRAM13aに記憶されている距離データ及び演算パラメータについての、第二のRAM74へのDMA転送を開始する。具体的には、DMA制御部73は、スレーブ送信制御部15aを介して第二ポート13a−2から第一のDPRAM13aにアクセスし、第一のDPRAM13aに記憶されている距離データ等のDMA転送を行う。
続いてS515では、スレーブ制御部70は、DMA転送終了フラグ(詳細については後述する)の状態に基づき、DMA転送が終了したか否かを判定する。DMA転送が終了した場合(S515:Yes)、スレーブ制御部70は、DMA転送終了フラグをクリアし、S520に処理を移行する。DMA転送が終了していない場合(S515:No)、マスタ制御部20は、再度、S515の処理を実行する。
S520では、スレーブ制御部70は、第二のRAM74に書込まれた距離データと演算パラメータに基づき、自車両前方の物体の位置や形状等を特定するための演算を行う。尚、この演算により生成された演算データは、第一のRAM72に記憶される。
演算が終了すると、スレーブ制御部70は、DMA制御部73により、第一のRAM72に記憶されている演算データについての、第二のDPRAM13bへのDMA転送を開始する(S525)。具体的には、DMA制御部73は、スレーブ受信制御部16aを介して第二ポート13b−2から第二のDPRAM13bにアクセスし、第一のRAM72に記憶されている演算データのDMA転送を行う。
続いてS530では、スレーブ制御部70は、DMA転送終了フラグの状態に基づき、DMA転送が終了したか否かを判定する。DMA転送が終了した場合(S530:Yes)、スレーブ制御部70は、DMA転送終了フラグをクリアし、S505に処理を移行する。DMA転送が終了していない場合(S530:No)、マスタ制御部20は、再度、S530の処理を実行する。
(2−2)DMA割込み処理について
スレーブ制御部70においても、マスタ制御部20と同様のDMA割込み処理が実行される。本処理はDMA制御部73によるDMA転送が終了した際に開始される処理である。本処理が起動されると、スレーブ制御部70は、DMA転送終了フラグをセットし、本処理を終了する。
(3)FPGA10にて行われる処理について
次に、上述した(a)〜(c)の処理を実現するためにFPGA10にて行われる動作について、図3に記載のブロック図を用いて説明する。以下に説明する動作は、マスタ制御部20によるレーザ制御処理、または、スレーブ制御部70による演算処理におけるいずれかのステップに対応する動作である。
(3−1)距離データ等を第一のDPRAM13aに書込む動作について
マスタ制御部20によるレーザ制御処理におけるS205では、1サイクルのレーザ光のスキャンが行われるが、FPGA10の距離計測処理部11には、照射されたレーザ光の反射光が受光される度に、この反射光の受光信号のデジタルデータが入力される。そして、距離計測処理部11は、受光信号のデジタルデータに基づき反射光がピークとなるタイミングを特定し、このタイミングに基づき距離データを生成する。そして、距離計測処理部11は、生成した距離データを、マスタ受信制御部12を介して第一ポート13a−1から第一のDPRAM13aに書込む。
また、1サイクルのスキャンについての距離データの生成が終了すると、距離計測処理部11は、距離データ書込み完了通知信号を“1”とすることにより、マスタ制御部20に対し距離データの生成が終了した旨を通知する。この通知を受け取ったマスタ制御部20は、マスタ受信制御部12を介して、第一のDPRAM13aへの演算パラメータのDMA転送を行う。マスタ受信制御部12は、演算パラメータのDMA転送が終了すると、データ送信準備完了通知信号を“1”とすることにより、演算パラメータのDMA転送が終了した旨をタイムチェック部14とスレーブ制御部70とに通知する。尚、距離データ書込み完了通知信号やデータ送信準備完了通知信号は、所定の時間経過後に“0”に戻される。
(3−2)距離データ等をスレーブ制御部70に提供する動作について
スレーブ制御部70による演算処理におけるS510では、第一のDPRAM13aに記憶されている距離データ等についての第二のRAM74へのDMA転送が開始される。スレーブ制御部70のDMA制御部73は、スレーブ送信制御部15aを介して第二ポート13a−2から第一のDPRAM13aにアクセスし、第一のDPRAM13aに記憶されている距離データ等のDMA転送を行う。
ここで、スレーブ送信制御部15aは、異常判定指示部17からスレーブ制御部70についての異常判定を行う旨の指示を受け付けた場合には、DMA制御部73に対し、第一のDPRAM13aに替えてスレーブ用テストデータ記憶部15bにアクセスさせ、スレーブ用テストデータのDMA転送を実行させる。
(3−3)スレーブ制御部70から演算データを取得する動作について
スレーブ制御部70による演算処理におけるS525では、スレーブ制御部70の第一のRAM72に記憶されている演算データについての第二のDPRAM13bへのDMA転送が開始される。スレーブ制御部70のDMA制御部73は、スレーブ受信制御部16aを介して第二ポート13b−2から第二のDPRAM13bにアクセスし、第一のRAM72に記憶されている演算データのDMA転送を行う。
ここで、スレーブ受信制御部16aは、異常判定指示部17からスレーブ制御部70についての異常判定を行う旨の指示を受け付けた場合には、DMA転送された演算データに基づく異常判定を行う。具体的には、スレーブ受信制御部16aは、DMA転送により第二のDPRAM13bに書込まれた演算データと、スレーブ用判定データ記憶部16bに記憶されているスレーブ用判定データとが一致するか判定する。スレーブ受信制御部16aは、DMA制御部73により第二のDPRAM13bに演算データが書込まれる度に、逐次、書込まれた演算データと、対応するスレーブ用判定データとの比較を行う。そして、これらのデータが全て一致する場合にはスレーブ制御部70が正常であると判定し、そうでない場合にはスレーブ制御部70が異常であると判定する。
また、スレーブ受信制御部16aは、演算データのDMA転送や、スレーブ制御部70についての異常判定が終了した場合には、マスタ送信制御部18aやマスタ制御部20に対しての2ビットの信号である読み出し要求通知信号を、“11”(読出し要求なし)から他の値に設定する。具体的には、異常判定の実施の有無や異常判定の結果に応じて、この信号を以下のように設定する。
・“00”…スレーブ制御部70について異常判定がなされていない場合
・“01”…スレーブ制御部70について異常判定がなされ、判定結果が正常である場合
・“10”…スレーブ制御部70について異常判定がなされ、判定結果が異常である場合
尚、読み出し要求通知信号が設定された後、所定の時間が経過した際に、読み出し要求通知信号は再び“11”に設定される。
(3−4)演算データをマスタ制御部20に提供する動作について
マスタ制御部20によるレーザ制御処理におけるS230では、第二のDPRAM13bに記憶されている演算データについての、マスタ制御部20のRAM22へのDMA転送が開始される。マスタ制御部20のDMA制御部23は、マスタ送信制御部18aを介して第一ポート13b−1から第二のDPRAM13bにアクセスし、第二のDPRAM13bに記憶されている演算データのDMA転送を行う。
ここで、マスタ送信制御部18aは、異常判定指示部17からスレーブ制御部70についての異常判定を行う旨の指示を受け付け、なおかつ、読出し要求信号が“01”である場合、マスタ制御部20に対してマスタ用テストデータを提供する。このとき、マスタ送信制御部18aは、DMA制御部23に対し、第二のDPRAM13bに替えてマスタ用テストデータ記憶部18bにアクセスさせ、マスタ用テストデータのDMA転送を実行させる。
尚、マスタ用テストデータとは、例えば、スレーブ用判定データと同一のデータであっても良い。このような場合であれば、FPGA10はマスタ用テストデータ記憶部18bを備えていなくても良く、マスタ送信制御部18aは、DMA制御部23に対し、スレーブ用判定データ記憶部16bに記憶されているスレーブ用判定データのDMA転送を実行させても良い。
(3−5)スレーブ制御部70からDPRAMへのアクセスの監視について
次に、スレーブ制御部70による第一のDPRAM13a及び第二のDPRAM13bへのアクセスについての監視を行う動作について説明する。
マスタ制御部20によるレーザ制御処理におけるS205において行われたレーザ光のスキャンに基づく距離データや演算パラメータについて、第一のDPRAM13aへの書込みが終了すると、マスタ受信制御部12は、データ送信準備完了通知信号を“1”とし、演算パラメータのDMA転送が終了した旨をタイムチェック部14とスレーブ制御部70とに通知する。この通知を受け取ったタイムチェック部14はタイマを起動し、第一のDPRAM13aへの距離データ等の書込み終了後から、スレーブ制御部70により、第一のDPRAM13aに記憶されている距離データ等のDMA転送が開始されるまでの時間を計測する。そして、所定時間を経過しても上記DMA転送が開始されない場合には、スレーブ制御部70に異常が発生したとみなし、マスタ制御部20へのタイムアウト通知信号を“1”に設定する。
また、スレーブ制御部70による演算処理におけるS510では、第一のDPRAM13aに記憶されている距離データ等についての第二のRAM74へのDMA転送が開始されるが、このDMA転送が開始されると、タイムチェック部14はタイマを起動する。そして、スレーブ制御部70より、第二のDPRAM13bへの演算データのDMA転送が開始されるまでの時間を計測する。そして、所定時間が経過しても演算データについての第二のDPRAM13bへのDMA転送が開始されない場合には、タイムチェック部14は、スレーブ制御部70に異常が発生したとみなし、マスタ制御部20へのタイムアウト通知信号を“1”に設定する。
タイムアウト通知信号が“1”に設定されると、マスタ制御部20にてタイムアウト割込み処理が実行され、車載用レーザセンサ1が停止状態となる。
[効果]
本実施形態における車載用レーザセンサ1は、自装置の全体を制御するマスタ制御部20と、距離データ等に基づく演算を行うスレーブ制御部70とを有している。そして、スレーブ制御部70への距離データ等の提供や、スレーブ制御部70からマスタ制御部20への演算データの転送は、FPGA10が有するDPRAMを介して行われる。このため、マスタ制御部バスライン24の形式とスレーブ制御部バスライン75の形式が異なる場合や、これらのバスクロックが異なる場合であっても、短時間で大量のデータをやりとりすることができる。
また、マスタ制御部20,FPGA10等は同一の基板に搭載されているが、FPGA10等とスレーブ制御部70はそれぞれ別の基板に搭載されており、FPGA10とスレーブ制御部70とは、ケーブルで接続されている。このため、FPGA10とスレーブ制御部70との間の通信は、FPGA10とマスタ制御部20との間の通信に比べ、ノイズの影響を受けやすいと考えられる。ここで、FPGA10とスレーブ制御部70との間の通信状態をチェックする方法として、パリティビットやチェックサムを用いる方法が考えられるが、このような方法では、通信状態のチェックのみしか行うことができない。
また、スレーブ制御部70は、マスタ制御部20に比べて高速なクロックで動作しており、マスタ制御部20に比べて発熱により暴走してしまう危険性が高く、スレーブ制御部70の動作について監視を行う必要がある。
そこで、FPGA10は、定期的なタイミングで、距離データ等に替えて、スレーブ用テストデータをスレーブ制御部70に提供する。スレーブ用テストデータを受け取ったスレーブ制御部70は、距離データ等を受け取った場合と同様の処理を行い、演算データを第二のDPRAM13bに書込む。そして、FPGA10は、スレーブ制御部70によりスレーブ用テストデータに基づき生成された演算データにより、スレーブ制御部70についての異常判定を行う。
こうすることにより、マスタ制御部20及びスレーブ制御部70にて異常判定のための専用処理を新たに設けることなく、スレーブ制御部70についての異常判定を行うことができる。また、マスタ制御部20にて、スレーブ制御部70についての異常判定処理を行うことなく、スレーブ制御部70について異常判定を行うことができる。したがって、本実施形態の車載用レーザセンサ1によれば、マスタ制御部20及びスレーブ制御部70の処理負荷の増加をできるだけ抑えつつ、スレーブ制御部70についての異常判定を行うことができる。また、FPGA10は、スレーブ用テストデータに基づき生成された演算データによる異常判定を行うことにより、スレーブ制御部70についての異常判定のみならず、FPGA10とスレーブ制御部70との間の通信状態についての異常判定も行うことができる。
ここで、異常判定の際にスレーブ制御部70により生成された演算データは、距離計測処理部11により生成された距離データ等に基づき生成されたものではなく、この演算データはマスタ制御部20にとって不要である。そこで、FPGA10は、スレーブ制御部70についての異常判定の結果が正常であった場合には、マスタ制御部20に対して、上記演算データに替えてマスタ用テストデータを提供する。そして、マスタ制御部20は、受け取ったマスタ用テストデータと判定用データとを比較することにより、マスタ制御部20とFPGA10との間の通信状態について異常判定を行う。こうすることにより、マスタ制御部20は、FPGA10との間の通信の異常を検知することができる。
また、何らかの異常により、スレーブ制御部70からFPGA10のDPRAMへのアクセスがなされないということが想定されるが、このような異常が生じても、上述した方法では検知することができない。
そこで、FPGA10は、第一のDPRAM13aへの距離データ等の書込み終了後から、スレーブ制御部70による第一のDPRAM13aに記憶されている距離データ等のDMA転送が開始されるまでの時間を計測する。また、スレーブ制御部70より、第一のDPRAM13aに記憶されている距離データ等についてのDMA転送が開始された後から、第二のDPRAM13bへの演算データのDMA転送が開始されるまでの時間を計測する。そして、これらの時間が所定時間を越える場合には、スレーブ制御部70に異常が発生したものと判定する。
こうすることにより、スレーブ制御部70によりFPGA10のDPRAMへのアクセスがなされないという異常を検知することができる。
[他の実施形態]
(1)本実施形態における車載用レーザセンサ1は、回路構成を変更可能なFPGA10により、スレーブ制御部70への距離データ等の提供や、スレーブ制御部70からマスタ制御部20への演算データの転送等を行っている。しかし、回路構成を変更することができないゲートアレイ等に本実施形態におけるFPGA10と同様の構成を備えさせ、FPGA10に替えて上記ゲートアレイを車載用レーザセンサ1に搭載しても良い。このような構成を有する場合であっても、マスタ制御部20及びスレーブ制御部70の処理負荷の増加を抑えつつ、スレーブ制御部70についての異常判定を行うことができる。
(2)本実施形態では、FPGA10が備えるDPRAMを介して、スレーブ制御部70への距離データ等の提供や、スレーブ制御部70からマスタ制御部20へのデータの転送等が行われる。しかし、FPGA10は、例えばシリアル通信等により、スレーブ制御部70への距離データの提供や、スレーブ制御部70からマスタ制御部20へのデータの転送を行っても良い。シリアル通信等によりデータの提供等を行う場合であっても、本実施形態と同様の構成を有することにより、マスタ制御部20及びスレーブ制御部70の処理負荷の増加を抑えつつ、スレーブ制御部70についての異常判定を行うことができる。
(3)本実施形態におけるスレーブ制御部70では、スレーブCPU71により、距離データ等に基づき自車両前方に存在する物体の位置や形状等を特定するための演算が実行される。しかし、スレーブ制御部70は、専用回路により上記演算が実行されるという構成を有していても良い。このような場合であっても、同様の効果を得ることができる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
FPGA10がデータ中継装置に、スレーブ制御部70が第一の制御装置に、マスタ制御部20が第二の制御装置にそれぞれ相当する。また、車載用レーザセンサ1がデータ処理システムに相当する。また、演算処理が所定の処理に、距離データ及び演算パラメータが処理用データに、演算データが生成データに、スレーブ用テストデータが第一のテスト用データに、マスタ用テストデータが第二のテスト用データにそれぞれ相当する。
第一のDPRAM13a及びスレーブ送信制御部15aが処理用データ提供手段に相当し、第一のDPRAM13aが第一のデュアルポートRAMに相当する。また、第二のDPRAM13b、スレーブ受信制御部16a、及びマスタ送信制御部18aが転送手段に相当し、第二のDPRAM13bが第二のデュアルポートRAMに相当する。
また、スレーブ送信制御部15aが第一のテスト用データ提供手段に、スレーブ用テストデータ記憶部15bが第一のテスト用データ記憶手段に、マスタ送信制御部18aが第二のテスト用データ提供手段に、マスタ用テストデータ記憶部18bが第二のテスト用データ記憶手段にそれぞれ相当する。また、スレーブ受信制御部16aが第一の判定手段に相当し、タイムチェック部14が第二の判定手段,第三の判定手段にそれぞれ相当する。また、異常判定指示部17が指示手段に、異常判定指示部17によりなされる指示が提供指示にそれぞれ相当する。
レーザの照射方向やピーク時間差について説明するための説明図である。 車載用レーザセンサの構成についてのブロック図である。 FPGA等の構成についてのブロック図である。 レーザ制御処理についてのフローチャートである。 DMA割込み処理、タイムアウト割込み処理についてのフローチャートである。 演算処理についてのフローチャートである。
符号の説明
1…車載用レーザセンサ、10…FPGA、11…距離計測処理部、12…マスタ受信制御部、13a…第一のDPRAM、13a−1…第一ポート、13a−2…第二ポート、13b…第二のDPRAM、13b−1…第一ポート、13b−2…第二ポート、14…タイムチェック部、15a…スレーブ送信制御部、15b…スレーブ用テストデータ記憶部、16a…スレーブ受信制御部、16b…スレーブ用判定データ記憶部、17…異常判定指示部、18a…マスタ送信制御部、18b…マスタ用テストデータ記憶部、20…マスタ制御部、21…マスタCPU、22…RAM、23…DMA制御部、24…マスタ制御部バスライン、30…発光回路、40…発光スキャナ、50…受光回路、60…AD変換器、70…スレーブ制御部、71…スレーブCPU、72…第一のRAM、73…DMA制御部、74…第二のRAM、75…スレーブ制御部バスライン。

Claims (12)

  1. 第一の制御装置に対し、当該第一の制御装置による所定の処理に用いられる処理用データを提供すると共に、当該第一の制御装置から前記所定の処理にて生成された生成データを受け取り、受け取った前記生成データを第二の制御装置に提供するデータ中継装置であって、
    前記データ中継装置は、
    前記第一の制御装置に対して前記処理用データを提供する処理用データ提供手段と、
    前記第一の制御装置から前記生成データを受け取ると共に、受け取った前記生成データを前記第二の制御装置に提供するための転送手段と、
    第一のテスト用データを前記処理用データとして前記第一の制御装置に提供する第一のテスト用データ提供手段と、
    前記処理用データとして提供された前記第一のテスト用データを用いて行われた前記所定の処理にて生成された前記生成データを、前記転送手段が前記第一の制御装置から受け取ると、受け取った当該生成データに基づき、前記第一の制御装置についての異常判定を行う第一の判定手段と、
    を備えることを特徴とするデータ中継装置。
  2. 請求項1に記載のデータ中継装置において、
    前記データ中継装置は、定期的なタイミングで、前記第一のテスト用データ提供手段に対し、前記第一のテスト用データを前記処理用データとして前記第一の制御装置に提供する旨の指示である提供指示を行う指示手段をさらに備え、
    前記第一のテスト用データ提供手段は、前記指示手段から前記提供指示を受け付けると、前記第一のテスト用データを前記処理用データとして前記第一の制御装置に提供すること、
    を特徴とするデータ中継装置。
  3. 請求項1に記載のデータ中継装置において、
    前記データ中継装置は、前記第二の制御装置からの指示に応じて、前記第一のテスト用データ提供手段に対し、前記第一のテスト用データを前記処理用データとして前記第一の制御装置に提供する旨の指示である提供指示を行う指示手段をさらに備え、
    前記第一のテスト用データ提供手段は、前記指示手段から前記提供指示を受け付けると、前記第一のテスト用データを前記処理用データとして前記第一の制御装置に提供すること、
    を特徴とするデータ中継装置。
  4. 請求項1に記載のデータ中継装置において、
    前記データ中継装置は、ユーザからの指示に応じて、前記第一のテスト用データ提供手段に対し、前記第一のテスト用データを前記処理用データとして前記第一の制御装置に提供する旨の指示である提供指示を行う指示手段をさらに備え、
    前記第一のテスト用データ提供手段は、前記指示手段から前記提供指示を受け付けると、前記第一のテスト用データを前記処理用データとして前記第一の制御装置に提供すること、
    を特徴とするデータ中継装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のデータ中継装置において、
    前記データ中継装置は、前記第一のテスト用データを記憶している第一のテスト用データ記憶手段をさらに備え、
    前記処理用データ提供手段は、一方のポートが前記第一の制御装置に接続されている第一のデュアルポートRAMを有しており、前記第一のデュアルポートRAMに記憶されている前記処理用データについて、前記第一の制御装置からの読み出しがなされることにより、前記第一の制御装置に対して前記処理用データを提供し、
    前記転送手段は、一方のポートが前記第一の制御装置に接続され、他方のポートが前記第二の制御装置に接続されている第二のデュアルポートRAMを有しており、前記第一の制御装置により前記第二のデュアルポートRAMへの前記生成データの書き込みがなされることにより、前記第一の制御装置から前記生成データを受け取ると共に、前記第一の制御装置により前記第二のデュアルポートRAMに書き込まれた前記生成データについて、前記第二の制御装置からの読み出しがなされることにより、前記第二の制御装置に対して前記生成データを提供し、
    前記第一のテスト用データ提供手段は、前記第一の制御装置に対し、前記処理用データ提供手段が有する前記第一のデュアルポートRAMに記憶されている前記処理用データに替えて、前記第一のテスト用データ記憶手段に記憶されている前記第一のテスト用データの読み出しをさせることにより、前記第一のテスト用データを前記処理用データとして前記第一の制御装置に提供すること、
    を特徴とするデータ中継装置。
  6. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のデータ中継装置において、
    前記データ中継装置は、前記第二の制御装置による前記データ中継装置に関しての異常判定に用いられるデータである第二のテスト用データを、前記転送手段が前記第一の制御装置から受け取った前記生成データとして前記第二の制御装置に提供する第二のテスト用データ提供手段をさらに備えること、
    を特徴とするデータ中継装置。
  7. 請求項5に記載のデータ中継装置において、
    前記データ中継装置は、
    前記第二の制御装置による前記データ中継装置に関しての異常判定に用いられるデータである第二のテスト用データを記憶している第二のテスト用データ記憶手段と、
    前記第二の制御装置に対し、前記転送手段が有する前記第二のデュアルポートRAMに記憶されている前記生成データに替えて、前記第二のテスト用データ記憶手段に記憶されている前記第二のテスト用データの読み出しをさせることにより、前記第二のテスト用データを、前記転送手段が前記第一の制御装置から受け取った前記生成データとして前記第二の制御装置に提供する第二のテスト用データ提供手段と、
    をさらに備えること、
    を特徴とするデータ中継装置。
  8. 請求項5または請求項7に記載のデータ中継装置において、
    前記データ中継装置は、前記処理用データ提供手段が有する前記第一のデュアルポートRAMに新たな前記処理用データが記憶された後から、前記第一の制御装置により前記第一のデュアルポートRAMに記憶されている前記処理用データの読み出しがなされるまでの間の時間に基づき、前記第一の制御装置についての異常判定を行う第二の判定手段をさらに備えること、
    を特徴とするデータ中継装置。
  9. 請求項5、請求項7、または、請求項8のいずれかに記載のデータ処理装置において、
    前記データ中継装置は、前記第一の制御装置により、前記処理用データ提供手段が有する前記第一のデュアルポートRAMに記憶されている前記処理用データの読み出しがなされた後から、前記第一の制御装置により、当該処理用データを用いて行われた前記所定の処理にて生成された前記生成データが、前記転送手段が有する前記第二のデュアルポートRAMに書き込まれるまでの時間に基づき、前記第一の制御装置についての異常判定を行う第三の判定手段をさらに備えること、
    を特徴とするデータ中継装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載のデータ中継装置において、
    前記判定手段は、前記第一の制御装置についての異常判定の結果を、前記第二の制御装置に対して通知すること、
    を特徴とするデータ中継装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれかに記載のデータ中継装置において、
    前記データ中継装置は、FPGAにより実現される専用回路により構成されていること、
    を特徴とするデータ中継装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれかに記載のデータ中継装置と、請求項1から請求項11のいずれかに記載の第一の制御装置と、請求項1から請求項11のいずれかに記載の第二の制御装置とを有するデータ処理システム。
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