JP2010115916A - 射出成形方法及び射出成形装置 - Google Patents

射出成形方法及び射出成形装置 Download PDF

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Abstract

【課題】成形品にバリが残らないようにし、合成樹脂の分離面も光沢があって肌荒れが無いように成形する。
【解決手段】固定金型部6のキャビティ形成面側及びゲートカット部材17を熱媒体通路35、36内に加熱用媒体を供給して加熱した後にキャビティS内に溶融した合成樹脂を注入し、この注入後に合成樹脂の圧縮密度を高めるべく注入圧力を維持して保圧し、注入された合成樹脂の流れが止まる直前又は直後にゲートカット部材17を作動させてゲート13内の合成樹脂とキャビティS内の合成樹脂とを分離させることにより合成樹脂がキャビティから出ようとする力をゲートカット部材17に加え、この分離後に固定金型部6のキャビティ形成面側及びゲート13内の合成樹脂を熱媒体通路35、36内に冷却用媒体を供給して冷却し、固定金型部6と可動金型部26とから取り出せる程度まで固化したら取り出す。
【選択図】図3

Description

本発明は、固定金型と可動金型を閉じた状態でゲートを介してキャビティ内に溶融した合成樹脂を射出充填して成形する射出成形方法及び射出成形装置に関する。
この種の射出成形装置は、例えば特許文献1などに開示されているように、溶融した合成樹脂を射出する前に成形品の表面側を成形する表面側キャビティ形成面を加熱し、転写性の向上を図る技術が提案されている。また、例えば特許文献2などに、ゲートカットシャッターを上昇させて、前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離する技術が開示されている。
特開平6−254924号公報 特開平11−330112号公報
しかしながら、前者の技術によれば、合成樹脂の熱が可動金型部に伝わって、ゲートカット部材を上昇させて前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離するときには、この分離部位の合成樹脂は温度が低められるので、合成樹脂の分離面は光沢が無く、肌荒れ状態となるという問題があった。また、後者の技術によれば、ゲートカット部材上面をゲートを形成する固定金型部へ接触させるようにプレスして合成樹脂を分離するものであるから、プレス仕切れなかった場合に成形品にバリが残るような事態を招く虞がある。
そこで本発明は、上記の点に鑑み、成形品にバリが残らないようにし、転写性が良好で、合成樹脂の分離面も光沢があって肌荒れが無く、この分離面とその他の分離されない面との境がわからないように成形することを目的とする。
このため第1の発明は、固定金型と可動金型とを閉じた状態でゲートを介してキャビティ内に溶融した合成樹脂を射出充填して成形する射出成形方法において、
前記固定金型と可動金型とを閉じた後に前記キャビティ内に溶融した合成樹脂を注入し、
この合成樹脂を注入した後に合成樹脂の圧縮密度を高めるべく注入圧力を維持して保圧し、
前記注入された合成樹脂の固化が始まる前にゲートカット部材を作動させて前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離させることにより合成樹脂がキャビティから出ようとする力を前記ゲートカット部材に加え、
この分離後に前記キャビティ内の合成樹脂が前記固定金型と可動金型とから取り出せる程度まで固化したら取り出すことを特徴とする。
第2の発明は、固定金型と可動金型とを閉じた状態でゲートを介してキャビティ内に溶融した合成樹脂を射出充填して成形する射出成形方法において、
前記固定金型と可動金型とを閉じた後に前記キャビティ内に溶融した合成樹脂を注入し、
この合成樹脂を注入した後に合成樹脂の圧縮密度を高めるべく注入圧力を維持して保圧し、
前記注入された合成樹脂の流れが止まる直前又は直後にゲートカット部材を作動させて前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離させることにより合成樹脂がキャビティから出ようとする力を前記ゲートカット部材に加え、
この分離後に前記キャビティ内の合成樹脂が前記固定金型と可動金型とから取り出せる程度まで固化したら取り出すことを特徴とする。
第3の発明は、固定金型と可動金型とを閉じた状態でゲートを介してキャビティ内に溶融した合成樹脂を射出充填して成形する射出成形方法において、
前記固定金型と可動金型とを閉じた後に前記キャビティ内に溶融した合成樹脂を注入し、
この合成樹脂を注入した後に合成樹脂の圧縮密度を高めるべく注入圧力を維持して保圧し、
前記固定金型の前記キャビティ形成面側及び前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離するゲートカット部材を加熱させて前記キャビティ形成面側及び前記ゲートカット部材の周囲の温度を合成樹脂の軟化点温度周辺の温度にした状態で前記注入された合成樹脂の流れが止まる直前又は直後に前記ゲートカット部材を作動させて前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離させることにより合成樹脂がキャビティから出ようとする力を前記ゲートカット部材に加え、
この分離後に前記キャビティ内の合成樹脂が前記固定金型と可動金型とから取り出せる程度まで固化したら取り出すことを特徴とする。
第4の発明は、固定金型と可動金型を閉じた状態でゲートを介してキャビティ内に溶融した合成樹脂を射出充填して成形する射出成形方法において、
前記固定金型の前記キャビティ形成面側及び前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離するゲートカット部材を加熱した後に前記キャビティ内に溶融した合成樹脂を注入し、
この合成樹脂を注入した後に合成樹脂の圧縮密度を高めるべく注入圧力を維持して保圧し、
前記注入された合成樹脂の流れが止まる直前又は直後に前記ゲートカット部材を作動させて前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離させることにより合成樹脂がキャビティから出ようとする力を前記ゲートカット部材に加え、
この分離後に前記固定金型の前記キャビティ形成面側及び前記ゲート内の合成樹脂を冷却し、
この冷却により前記キャビティ内の合成樹脂が前記固定金型と可動金型とから取り出せる程度まで固化したら取り出すことを特徴とする。
第5の発明は、固定金型と可動金型を閉じた状態でゲートを介してキャビティ内に溶融した合成樹脂を射出充填して成形する射出成形方法において、
前記固定金型の前記キャビティ形成面側及び前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離するゲートカット部材を加熱手段により加熱した後に前記キャビティ内に溶融した合成樹脂を注入し、
この合成樹脂を注入した後に合成樹脂の圧縮密度を高めるべく注入圧力を維持して保圧し、
前記注入された合成樹脂の流れが止まる直前又は直後に前記ゲートカット部材を作動させて前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離させることにより合成樹脂がキャビティから出ようとする力を前記ゲートカット部材に加え、
この分離後に前記固定金型の前記キャビティ形成面側及び前記ゲート内の合成樹脂を冷却手段により冷却し、
この冷却により前記キャビティ内の合成樹脂が前記固定金型と可動金型とから取り出せる程度まで固化したら取り出すことを特徴とする。
第6の発明は、固定金型と可動金型を閉じた状態でゲートを介してキャビティ内に溶融した合成樹脂を射出充填して成形する射出成形方法において、
前記固定金型の前記キャビティ形成面側及び前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離するゲートカット部材を熱媒体通路内に加熱用媒体を供給することにより加熱した後に前記キャビティ内に溶融した合成樹脂を注入し、
この合成樹脂を注入した後に合成樹脂の圧縮密度を高めるべく注入圧力を維持して保圧し、
前記注入された合成樹脂の流れが止まる直前又は直後に前記ゲートカット部材を作動させて前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離させることにより合成樹脂がキャビティから出ようとする力を前記ゲートカット部材に加え、
この分離後に前記固定金型の前記キャビティ形成面側及び前記ゲート内の合成樹脂を前記熱媒体通路内に冷却用媒体を供給することにより冷却し、
この冷却により前記キャビティ内の合成樹脂が前記固定金型と可動金型とから取り出せる程度まで固化したら取り出すことを特徴とする。
第7の発明は、固定金型と可動金型を閉じた状態でゲートを介してキャビティ内に溶融した合成樹脂を射出充填して成形する射出成形装置において、
前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離する際に上昇するゲートカット部材の上面に段差部により高いレベル面が形成された高い部分と低い部分とを形成し、
前記ゲートを前記キャビティの端部において下向きに開口した開口部を介して前記キャビティに連通させると共に前記キャビティを形成する前記キャビティの下面レベルより低い段差部を前記固定金型下面に形成し、
前記ゲートカット部材の上昇時に前記高い部分が前記開口部を閉塞するようにこの高い部分の高さレベルが前記キャビティの下面レベルと同じとなるようにして前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離する
ことを特徴とする。
第8の発明は、固定金型と可動金型を閉じた状態でゲートを介してキャビティ内に溶融した合成樹脂を射出充填して成形する射出成形装置において、
前記キャビティ内に溶融した合成樹脂を注入する前に前記固定金型の前記キャビティ形成面側及び前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離するゲートカット部材を加熱するために加熱用媒体を供給すると共に前記ゲートカット部材による分離後に前記固定金型の前記キャビティ形成面側及び前記ゲート内の合成樹脂を冷却するために冷却用媒体を供給するための熱媒体通路を配設し、
前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離する際に上昇するゲートカット部材の上面に段差部により高いレベル面が形成された高い部分と低い部分とを形成し、
前記ゲートを前記キャビティの端部において下向きに開口した開口部を介して前記キャビティに連通させると共に前記キャビティを形成する前記キャビティの下面レベルより低い段差部を前記固定金型下面に形成し、
前記ゲートカット部材の上昇時に前記高い部分が前記開口部を閉塞するようにこの高い部分の高さレベルが前記キャビティの下面レベルと同じとなるようにして前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離する
ことを特徴とする。
第9の発明は、第7又は第8の射出成形装置に係る発明において、前記ゲートカット部材の上面に断熱層を形成したことを特徴とする。
本発明によれば、成形品にバリが残らないようにし、転写性が良好で、合成樹脂の分離面も光沢があって肌荒れが無く、この分離面とその他の分離されない面との境がわからないように成形することができる。
第1の実施形態の射出成形装置の縦断正面図である。 ゲートカット部材が上昇する前の状態の図1の部分拡大図である。 ゲートカット部材が上昇した状態の図1の部分拡大図である。 可動金型部の部分平面図である。 可動金型部の部分平面図である。 第2の実施形態のゲートカット部材が上昇する前の状態の部分拡大図である。 第3の実施形態のゲートカット部材が上昇する前の状態の部分拡大図である。 第3の実施形態のゲートカット部材が上昇した状態の部分拡大図である。 ゲートカット部材が上昇する前の状態における第1の実施形態において、電気ヒータを埋設した状態の図である。
以下図1及び図2に基づき、本発明の実施の形態について説明する。先ず、図1に基づいて、本発明の第1の実施の形態の射出成形装置の全体構成について説明する。1は図示しない固定プラテンにボルトによって取り付けられた固定側組立体であり、この固定側組立体1は固定側第1ベースプレート2と、この固定側第1ベースプレート2にボルトによって固定された固定側第2ベースプレート3と、この固定側第2ベースプレート3にボルトによって固定された固定側第3ベースプレート4と、この固定側第3ベースプレート4の凹部内に配設されてこの固定側第3ベースプレート4にボルトにより固定される固定金型部6と、前記固定側第1ベースプレート2の前記固定プラテン寄りに設けられ固定側第1ベースプレート2を固定プラテンに対して位置決めするロケートリング7と、このロケートリング7に隣設して配設されたスプルーブッシュ8等から成る。
そして、前記スプルーブッシュ8の中心には図示しない射出ノズルから射出される溶融した合成樹脂を通すための第1スプルー9が形成され、その下端部には第1ランナー10が形成され、この第1ランナー10の出口たる第2スプルー11が形成され、更にこの第2スプルー11の下端部には第2ランナー12が形成され、この第2ランナー12の出口たるゲート(ジャンプゲート)13が形成される。
そして、図2及び図3に示すように、このゲート13は前記固定金型部6のキャビティS端部においてこのキャビティS端部に開設された開口部に下方から連通し、第2ランナー12寄りの部位は薄肉であるが、キャビティS寄りの部位は厚肉に形成される。また、前記ゲート13を形成する固定金型部6の前記キャビティS寄りの部位には、このゲート13内に入り込む突出部15が下方へ向けて形成される。なお、ゲート13内に入り込む突出部15の代わりに、固定金型部6のゲート形成面よりも可動金型部26のキャビティ形成面を高くしてもよい。
17はゲート13内の合成樹脂とキャビティS内の合成樹脂とを分離するゲートカット部材で、後述する可動側第4ベースプレート24及び可動金型部26に開設された案内孔27及び28を介して前記ゲートカット部材17は昇降が可能となる。前記可動金型部26に開設された案内孔27は上下中間の位置で上部の細い部分27Aと下部の太い部分27Bとから構成され、前記可動金型部26には案内孔形成段差部26Aが形成される。
そして、ゲートカット部材17が駆動源(図示せず)により前記案内孔27、28に案内されて上昇した際に、このゲートカット部材17の側部に形成された側面段差部17Aが前記案内孔形成段差部26Aに当接して、その上昇が制限されることとなる。また、ゲートカット部材17の上面にはキャビティS寄りの高いレベル面が形成された高い部分17Hと第2ランナー12寄りの低い部分17Lとの頂面段差部17Bとが形成され、ゲートカット部材17が上昇して側面段差部17Aが案内孔形成段差部26Aに当接して上昇が制限された状態では、高い部分17Hの上面が前記キャビティの下面レベルと同じとなって前記キャビティSの下面の一部を形成すると共に、低い部分17Lの上面がゲート13の底面と同じ高さレベルとなる。
一方、20は図示しない可動プラテンにボルトによって取り付けられた可動側組立体であり、この可動側組立体20は可動側第1ベースプレート21と、この可動側第1ベースプレート21にボルトによって固定された可動側第2ベースプレート22(エジェクタプレート)と、この可動側第2ベースプレート22を囲むように前記可動側第1ベースプレート21にボルトによって固定された可動側第3ベースプレート23と、この可動側第3ベースプレート23にボルトによって固定された可動側第4ベースプレート24と、この可動側第4ベースプレート24の凹部内に嵌合してこの第4プレート24に固定される可動金型部26等から成る。
そして、前記可動側第3ベースプレート23に立設されたガイド棒(図示せず)が、固定側第3ベースプレート4に設けられたガイド孔に挿入して、このガイド孔に前記ガイド棒が案内されて可動側組立体20が上下可能となる。
この可動金型部26上面と前記固定金型部6の下面に形成された凹部下面とでキャビティSが形成され、このキャビティS内に溶融した合成樹脂が注入され、成形品が作製される。
30は固定金型部6寄りの前記固定側第3ベースプレート4に形成された熱媒体通路で、31は可動金型部26寄りの可動側第4ベースプレート24に形成された熱媒体通路で、32は前記可動金型部26中間部位に形成された熱媒体通路で、これらの熱媒体通路30、31、32にはキャビティS内に注入される合成樹脂に適した温度に応じて固定金型部6、可動側第4ベースプレート24及び可動金型部26が所定温度に維持されるように、常時熱媒体が供給される。
また、35は前記固定金型部6のキャビティSに近い部位にこのキャビティSに沿って形成された熱媒体通路で、36は可動金型部26のゲートカット部材17の昇降を案内する案内孔27Aの近くに形成された熱媒体通路で、この熱媒体通路36はゲートカット部材17を所定間隔を存して、例えば平行な2つの通路で挟むように形成する(図4参照)。なお、図5に示すように、ゲートカット部材17を所定間隔を存して囲むようにコ字形状に形成してもよい。これらの熱媒体通路35、36内に加熱用媒体である、例えば熱い蒸気や、冷却用媒体である、例えば冷却水を流して固定金型部6のキャビティ形成面側と、可動金型部26のゲートカット部材17の周囲(延いてはゲートカット部材17)を加熱又は冷却する。
以上の構成により、初めに媒体通路30、31、32には常時熱媒体が供給されて、固定金型部6、可動側第4ベースプレート24及び可動金型部26が所定温度に維持されており、この状態下において、固定金型部6の熱媒体通路35及び可動金型部26の熱媒体通路36内に熱媒体である熱い蒸気を供給して、固定金型部6のキャビティ形成面側、可動金型部26のゲートカット部材17の周囲を加熱して、このキャビティS内に射出する合成樹脂の種類に応じた所定温度、即ち固定金型部6のキャビティ形成面側、ゲートカット部材17の周囲を加熱して昇温を開始させ、固定側組立体1と可動側組立体20とを型閉めする(図1参照)。このように、昇温を開始した後に型閉めする場合に限らず、昇温の開始と同時に型閉めしたり、型閉めしてから昇温を開始してもよい。
この場合、固定金型部6のキャビティ形成面側及びゲートカット部材17の周囲の温度を合成樹脂の軟化点温度周辺(軟化点温度を含むその前後の温度範囲内)の温度となるように加熱させる。即ち、軟化点温度が低い合成樹脂にあっては、固定金型部6のキャビティ形成面側は前記軟化点温度超で且つゲートカット部材17の周囲が前記軟化点温度未満となるように、また軟化点温度が高い合成樹脂にあっては、固定金型部6のキャビティ形成面側及びゲートカット部材17の周囲が軟化点温度超となるように、固定金型部6のキャビティ形成面側及びゲートカット部材17の周囲を加熱する。
具体的に説明すると、軟化点温度が低い合成樹脂にあっては、この軟化点温度を、例えば70℃とすると、固定金型部6のキャビティ形成面側は前記軟化点温度超の120℃程度で且つゲートカット部材17の周囲が前記軟化点温度未満の50℃程度となるように加熱する。このように、軟化点温度が低い合成樹脂にあっては、ゲートカット部材17の周囲を前記軟化点温度以上となるように加熱すると、切断分離の切れが悪く、薄いバリができ易くなるからである。また、軟化点温度が高い合成樹脂にあっては、この軟化点温度を、例えば90℃とすると、固定金型部6のキャビティ形成面側及びゲートカット部材17の周囲が軟化点温度超の120℃程度となるように、固定金型部6のキャビティ形成面側及びゲートカット部材17の周囲を加熱する。このように、軟化点温度が高い合成樹脂にあっては、ゲートカット部材17の周囲を前記軟化点温度未満となるように加熱すると、切断分離の際にクラックが発生し易くなるからである。
以上のように、キャビティS内への溶融した合成樹脂の注入前に、固定金型部6の熱媒体通路35及び可動金型部26の熱媒体通路36内に熱い蒸気を供給することにより、極めて短時間で、固定金型部6のキャビティ形成面側及びゲートカット部材17の周囲の温度を前述したような合成樹脂の軟化点温度周辺(軟化点温度を含むその前後の温度範囲内)の温度となるように昇温させることができる。
そして、固定金型部6のキャビティ形成面側、可動金型部26のゲートカット部材17及びその周囲が前述した所定温度となると、蒸気の供給を止めて昇温を停止し、射出ノズルをスプルーブッシュ8に通して、溶融した合成樹脂Jを第1スプルー9、第1ランナー10、第2スプルー11、第2ランナー12及びゲート13を介して前記可動金型部27と固定金型部6とで形成されるキャビティS内に射出する(図1及び図2参照)。
この溶融した合成樹脂Jを注入した後、この合成樹脂Jの圧縮密度を高めるため、圧縮を開始すると共に注入圧力を維持して保圧する。そして、注入された合成樹脂の固化が始まる前の合成樹脂Jの流れが止まる直前で、即ち注入圧力又は保持圧力がピークに達する直前で、ゲートカット部材17を上昇させ、ゲート13内の合成樹脂とキャビティS内の合成樹脂とを分離する(図3参照)。
この場合、ゲートカット部材17が駆動源により案内孔27、28を介して上昇した際に、このゲートカット部材17側部の側面段差部17Aが案内孔形成段差部26Aに当接して、その上昇が制限されることとなる。また、ゲートカット部材17上面のキャビティS寄りの高い部分17Hの上面が前記キャビティの下面レベルと同じとなってキャビティSの開口部を閉塞して前記キャビティSの下面の一部を形成すると共に、第2ランナー12寄りの低い部分17Lの上面がゲート13の底面と同じ高さレベルとなる。
従って、ゲートカット部材17上面の高い部分17Hは、ゲート13を形成する固定金型部6のキャビティS寄りの部位の突出部15と可動金型部26に形成された開口形成壁とに沿って案内されながら、前記突出部15の下面レベルより高い部分17Hの高さレベルが高くなるように上昇して、ゲート13内の容積を減少させるので、ゲート13内の合成樹脂をキャビティS内及び第2ランナー12内へと押しやりながら、ゲート13内の合成樹脂とキャビティS内の合成樹脂とを分離させることとなる。
従って、本実施形態によれば、特にゲートカット部材17上面は加熱されているので、合成樹脂の分離面部位は固まらない状態が維持されているので、キャビティS内及び第2ランナー12内へと押し込まれた合成樹脂とキャビティS内及び第2ランナー12内に押し込まれる前からあった合成樹脂とが綺麗に融合するから、合成樹脂の分離面は肌荒れが無く、綺麗であり、また従来のように、ゲートカット部材17上面をゲートを形成する固定金型部6へ接触させるようにプレスして合成樹脂を分離するものではないから、プレス仕切れなかった場合に成形品(製品)にバリが残るような事態を回避できる。
なお、以上のように、本実施形態では、合成樹脂Jの流れが止まる直前で、即ち注入圧力又は保持圧力がピークに達する直前で、ゲートカット部材17を上昇させるようにしたが、合成樹脂Jの流れが止まった直後に、即ち注入圧力又は保持圧力がピークに達した直後に上昇させてもよい。
このいずれの場合でも、ゲートカット部材17が上昇してゲート13内の合成樹脂とキャビティS内の合成樹脂とを分離させると、合成樹脂Jの流れが止まって、今度は逆に合成樹脂がキャビティSから出ようとする力がゲートカット部材17の高い部分17Hの上面(ゲートカット部材17の分離面)に加わることとなることによって、特にゲートカット部材17上面は加熱されているので、合成樹脂の分離面部位は固まらない状態が維持されていることと相俟って、転写性が良好で、合成樹脂Jの分離面も光沢があって肌荒れが無く、この分離面とその他の分離されない面との境がわからないように成形することができる。
そして、ゲートカット部材17の上昇によりゲート13内の合成樹脂とキャビティS内の合成樹脂とが分離されたら、前記固定金型部6の熱媒体通路35及び可動金型部26の熱媒体通路36内に冷却用媒体である冷却水の供給を開始する。従って、合成樹脂Jの固定金型部6のキャビティ形成面側を固化させると共に可動金型部26のゲートカット部材17周囲近くのゲート13内の合成樹脂が冷却されて固化することとなる。
そして、キャビティS内の合成樹脂が固化して、成形品として両金型部6、26から取り出せる程度まで冷却を持続し、キャビティSより取り出すのに十分なほど合成樹脂が固化したら、固定金型部6の熱媒体通路35及び可動金型部26の熱媒体通路36内への冷却水の供給を停止し、その後型開きして、エジェクターピンによる成形品を離型して、次の成形品の生産に備える。
次に、図6に基づいて、第2の実施の形態について説明するが、以上説明した第1の実施形態と同一の番号・符号は同一の機能を有するものとし、説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。即ち、ゲートカット部材17上面に断熱層41を形成すると共に可動側第4ベースプレート24に開設された案内孔27の内周面に断熱層42を形成する。
これにより、初めに固定金型部6の熱媒体通路35及び可動金型部26の熱媒体通路36内に熱媒体である熱い蒸気を供給して、固定金型部6のキャビティ形成面側、可動金型部26のゲートカット部材17及びその周囲を加熱する際に、前記断熱層41、42によりゲートカット部材17は遅れて昇温することとなるが、固定金型部6のキャビティ形成面側及びゲートカット部材17の周囲を合成樹脂の軟化点温度以上となるように昇温を開始させて固定側組立体1と可動側組立体20とを型閉めしてキャビティS内に溶融した合成樹脂を流すと、熱い合成樹脂の熱を断熱層41、42が断熱するので、合成樹脂温度を降下させない。従って、ゲートカット部材17上面上の合成樹脂が直ちには固化しないので、ゲートカット部材17上昇によるゲート13内の合成樹脂とキャビティS内の合成樹脂とを分離の際にキャビティS内及び第2ランナー12内へと押し込まれた合成樹脂とキャビティS内及び第2ランナー12内に押し込まれる前からあった合成樹脂とが綺麗に融合するから、なお一層、合成樹脂の分離面は肌荒れが無く、綺麗に仕上げることができる。
次に、図7及び図8に基づいて、第3の実施の形態について説明するが、以上説明した第1の実施形態と同一の番号・符号は同一の機能を有するものとし、説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。先ず、第1の実施形態では、ゲート13を形成する固定金型部6のキャビティS寄りの部位に、このゲート13内に入り込む突出部15を形成したが、本第3の実施形態では突出部を形成せず、ゲート13の上面は段差が無い。また、第1の実施形態では、ゲート13はキャビティSに下から連結したが、本第3の実施形態ではゲート(サイドゲート)13AはキャビティSに側面から連結する。更に、ゲートカット部材47の上面は高さレベルが異なるような段差は形成しないが、第2ランナー12に向けて徐々に低くなるように傾斜面47Bを形成する。
従って、ゲートカット部材47が案内孔27A、27Bを介して上昇した際に、このゲートカット部材47の側部に形成された側面段差部47Aが案内孔形成段差部26AAに当接して、その上昇が制限されることとなり、この状態では、ゲートカット部材47の上部の右側面がキャビティSの左側面の一部を形成するようにして、ゲート13内の合成樹脂とキャビティS内の合成樹脂とを分離する。
この場合、注入された合成樹脂の固化が始まる前の合成樹脂Jの流れが止まる直前である注入圧力又は保持圧力がピークに達する直前、或いはピークに達した直後に、前記ゲートカット部材47を上昇させるので、このいずれの場合でも、ゲートカット部材47が上昇してゲート13内の合成樹脂とキャビティS内の合成樹脂とを分離させると、合成樹脂Jの流れが止まって、今度は逆に合成樹脂がキャビティSから出ようとする力がゲートカット部材47上部側面(ゲートカット部材47の分離面)に加わることとなることによって、特にゲートカット部材47上面は加熱されているので、合成樹脂の分離面部位は固まらない状態が維持されていることと相俟って、転写性が良好で、合成樹脂Jの分離面も光沢があって肌荒れが無く、この分離面とその他の分離されない面との境がわからないように成形することができる。
なお、以上の実施形態は、固定金型のキャビティ形成面側及びゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離するゲートカット部材を加熱する加熱手段として、熱媒体通路を形成して、この熱媒体通路内に加熱用媒体を供給するように構成し、また固定金型のキャビティ形成面側及びゲート内の合成樹脂を冷却する冷却手段として、熱媒体通路を形成して、この熱媒体通路内に冷却用媒体を供給するように構成したが、これらの実施の形態に限らず、その他の加熱手段、冷却手段が考えられる。
例えば、図9に示すように、固定金型部6のキャビティSに近い部位にこのキャビティSに沿って熱媒体通路35を形成して加熱用媒体又は冷却用媒体を供給するように構成すると共に、可動金型部26のゲートカット部材17の昇降を案内する案内孔27Aの近くに前記熱媒体通路36の配設構造と同様な構造で熱媒体通路36Aを形成して冷却用媒体を供給するように構成するが、前記案内孔27Aの近くに加熱手段としての、例えば電気ヒータ37を埋設したり、ゲートカット部材内部に加熱手段としての、例えば電気ヒータ等の加熱手段を埋設してもよい。また、固定金型部6の熱媒体通路35に加熱用媒体を供給することなく、各熱媒体通路35間に加熱手段としての、例えば電気ヒータを埋設してもよい。
以上のように、本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
6 固定金型部
13 ゲート
17、47 ゲートカット部材
17H 高い部分
17L 低い部分
26 可動金型部
35、36 熱媒体通路
37 電気ヒータ
S キャビティ

Claims (9)

  1. 固定金型と可動金型とを閉じた状態でゲートを介してキャビティ内に溶融した合成樹脂を射出充填して成形する射出成形方法において、
    前記固定金型と可動金型とを閉じた後に前記キャビティ内に溶融した合成樹脂を注入し、
    この合成樹脂を注入した後に合成樹脂の圧縮密度を高めるべく注入圧力を維持して保圧し、
    前記注入された合成樹脂の固化が始まる前にゲートカット部材を作動させて前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離させることにより合成樹脂がキャビティから出ようとする力を前記ゲートカット部材に加え、
    この分離後に前記キャビティ内の合成樹脂が前記固定金型と可動金型とから取り出せる程度まで固化したら取り出すことを特徴とする射出成形方法。
  2. 固定金型と可動金型とを閉じた状態でゲートを介してキャビティ内に溶融した合成樹脂を射出充填して成形する射出成形方法において、
    前記固定金型と可動金型とを閉じた後に前記キャビティ内に溶融した合成樹脂を注入し、
    この合成樹脂を注入した後に合成樹脂の圧縮密度を高めるべく注入圧力を維持して保圧し、
    前記注入された合成樹脂の流れが止まる直前又は直後にゲートカット部材を作動させて前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離させることにより合成樹脂がキャビティから出ようとする力を前記ゲートカット部材に加え、
    この分離後に前記キャビティ内の合成樹脂が前記固定金型と可動金型とから取り出せる程度まで固化したら取り出すことを特徴とする射出成形方法。
  3. 固定金型と可動金型とを閉じた状態でゲートを介してキャビティ内に溶融した合成樹脂を射出充填して成形する射出成形方法において、
    前記固定金型と可動金型とを閉じた後に前記キャビティ内に溶融した合成樹脂を注入し、
    この合成樹脂を注入した後に合成樹脂の圧縮密度を高めるべく注入圧力を維持して保圧し、
    前記固定金型の前記キャビティ形成面側及び前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離するゲートカット部材を加熱させて前記キャビティ形成面側及び前記ゲートカット部材の周囲の温度を合成樹脂の軟化点温度周辺の温度にした状態で前記注入された合成樹脂の流れが止まる直前又は直後に前記ゲートカット部材を作動させて前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離させることにより合成樹脂がキャビティから出ようとする力を前記ゲートカット部材に加え、
    この分離後に前記キャビティ内の合成樹脂が前記固定金型と可動金型とから取り出せる程度まで固化したら取り出すことを特徴とする射出成形方法。
  4. 固定金型と可動金型を閉じた状態でゲートを介してキャビティ内に溶融した合成樹脂を射出充填して成形する射出成形方法において、
    前記固定金型の前記キャビティ形成面側及び前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離するゲートカット部材を加熱した後に前記キャビティ内に溶融した合成樹脂を注入し、
    この合成樹脂を注入した後に合成樹脂の圧縮密度を高めるべく注入圧力を維持して保圧し、
    前記注入された合成樹脂の流れが止まる直前又は直後に前記ゲートカット部材を作動させて前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離させることにより合成樹脂がキャビティから出ようとする力を前記ゲートカット部材に加え、
    この分離後に前記固定金型の前記キャビティ形成面側及び前記ゲート内の合成樹脂を冷却し、
    この冷却により前記キャビティ内の合成樹脂が前記固定金型と可動金型とから取り出せる程度まで固化したら取り出すことを特徴とする射出成形方法。
  5. 固定金型と可動金型を閉じた状態でゲートを介してキャビティ内に溶融した合成樹脂を射出充填して成形する射出成形方法において、
    前記固定金型の前記キャビティ形成面側及び前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離するゲートカット部材を加熱手段により加熱した後に前記キャビティ内に溶融した合成樹脂を注入し、
    この合成樹脂を注入した後に合成樹脂の圧縮密度を高めるべく注入圧力を維持して保圧し、
    前記注入された合成樹脂の流れが止まる直前又は直後に前記ゲートカット部材を作動させて前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離させることにより合成樹脂がキャビティから出ようとする力を前記ゲートカット部材に加え、
    この分離後に前記固定金型の前記キャビティ形成面側及び前記ゲート内の合成樹脂を冷却手段により冷却し、
    この冷却により前記キャビティ内の合成樹脂が前記固定金型と可動金型とから取り出せる程度まで固化したら取り出すことを特徴とする射出成形方法。
  6. 固定金型と可動金型を閉じた状態でゲートを介してキャビティ内に溶融した合成樹脂を射出充填して成形する射出成形方法において、
    前記固定金型の前記キャビティ形成面側及び前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離するゲートカット部材を熱媒体通路内に加熱用媒体を供給することにより加熱した後に前記キャビティ内に溶融した合成樹脂を注入し、
    この合成樹脂を注入した後に合成樹脂の圧縮密度を高めるべく注入圧力を維持して保圧し、
    前記注入された合成樹脂の流れが止まる直前又は直後に前記ゲートカット部材を作動させて前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離させることにより合成樹脂がキャビティから出ようとする力を前記ゲートカット部材に加え、
    この分離後に前記固定金型の前記キャビティ形成面側及び前記ゲート内の合成樹脂を前記熱媒体通路内に冷却用媒体を供給することにより冷却し、
    この冷却により前記キャビティ内の合成樹脂が前記固定金型と可動金型とから取り出せる程度まで固化したら取り出すことを特徴とする射出成形方法。
  7. 固定金型と可動金型を閉じた状態でゲートを介してキャビティ内に溶融した合成樹脂を射出充填して成形する射出成形装置において、
    前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離する際に上昇するゲートカット部材の上面に段差部により高いレベル面が形成された高い部分と低い部分とを形成し、
    前記ゲートを前記キャビティの端部において下向きに開口した開口部を介して前記キャビティに連通させると共に前記キャビティを形成する前記キャビティの下面レベルより低い段差部を前記固定金型下面に形成し、
    前記ゲートカット部材の上昇時に前記高い部分が前記開口部を閉塞するようにこの高い部分の高さレベルが前記キャビティの下面レベルと同じとなるようにして前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離する
    ことを特徴とする射出成形装置。
  8. 固定金型と可動金型を閉じた状態でゲートを介してキャビティ内に溶融した合成樹脂を射出充填して成形する射出成形装置において、
    前記キャビティ内に溶融した合成樹脂を注入する前に前記固定金型の前記キャビティ形成面側及び前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離するゲートカット部材を加熱するために加熱用媒体を供給すると共に前記ゲートカット部材による分離後に前記固定金型の前記キャビティ形成面側及び前記ゲート内の合成樹脂を冷却するために冷却用媒体を供給するための熱媒体通路を配設し、
    前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離する際に上昇するゲートカット部材の上面に段差部により高いレベル面が形成された高い部分と低い部分とを形成し、
    前記ゲートを前記キャビティの端部において下向きに開口した開口部を介して前記キャビティに連通させると共に前記キャビティを形成する前記キャビティの下面レベルより低い段差部を前記固定金型下面に形成し、
    前記ゲートカット部材の上昇時に前記高い部分が前記開口部を閉塞するようにこの高い部分の高さレベルが前記キャビティの下面レベルと同じとなるようにして前記ゲート内の合成樹脂とキャビティ内の合成樹脂とを分離する
    ことを特徴とする射出成形装置。
  9. 前記ゲートカット部材の上面に断熱層を形成したことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の射出成形装置。
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