JPH10337752A - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

Info

Publication number
JPH10337752A
JPH10337752A JP9147997A JP14799797A JPH10337752A JP H10337752 A JPH10337752 A JP H10337752A JP 9147997 A JP9147997 A JP 9147997A JP 14799797 A JP14799797 A JP 14799797A JP H10337752 A JPH10337752 A JP H10337752A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin
mold
gate
elastic member
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9147997A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Muranaka
和久 村中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP9147997A priority Critical patent/JPH10337752A/ja
Publication of JPH10337752A publication Critical patent/JPH10337752A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で、しかも駆動装置及びそのため
の動力源や制御機器を別途必要とすることなく、ゲート
を自動的にカットすることのできる射出成形用金型を提
供する。 【解決手段】 弾性部材14により付勢され、先端が高
低の段状に形成されたピン11がゲート部8に対し進退
可能に設けられていて、樹脂の射出注入時または保圧
時には、ピン11の低い方の先端部112に作用する全
圧力が弾性部材14の反発力に打ち勝って弾性部材14
が収縮し、ピン11が後退する、保圧終了後または金
型1内が空の場合には、弾性部材14は反発力により伸
長し、ピン11が前進して、ピン11の高い方の先端部
111がゲート部8に当接する構造とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造が簡単で且つ
付加的な動力を要することなしに、ゲートを自動的に切
断することのできる射出成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂成形品の射出成形において、成
形品取り出し後のゲートカット作業をなくすために、成
形中または取り出し時に自動的にゲートカットすること
が行われている。ゲートを自動的にカットする方法とし
ては、油圧シリンダーで駆動されるピンの先端でゲート
部の樹脂を圧縮・切断する方法、「日経メカニカル別
冊」に記載されているような回転機構、スライド機構等
を持った金型を使用し、回転あるいはスライド時の剪断
作用によってゲート部の樹脂を切断する方法等が知ら
れ、且つ実施されている。
【0003】しかるに、このような従来技術において
は、ピンを駆動する油圧シリンダーなどの駆動装置及び
そのための動力源や制御機器が必要となったり、金型の
構造が複雑になって設備費が高価についたり、メンテナ
ンスが困難になるという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の問題点を解消し、構造が簡単で、しかも特
に駆動装置及びそのための動力源や制御機器を必要とし
ない、射出成形用金型を提供することを目的としたもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の射出成形用金型(以下単に「金型」と称
する)は、弾性部材により付勢され、先端が高低の段状
に形成されたピンがゲート部に対し進退可能に設けられ
ていて、 樹脂の射出注入時または保圧時には、ピンの低い方の
先端部に作用する全圧力が弾性部材の反発力に打ち勝っ
て弾性部材が収縮し、ピンが後退する、 保圧終了後または金型内が空の場合には、弾性部材は
反発力により伸長し、ピンが前進してピンの高い方の先
端部がゲート部に当接する、 構造とされていることを特徴とする。
【0006】(作用)金型に樹脂を射出注入する前は、
弾性部材は反発力によって伸長し、ゲート部は閉鎖され
ている。金型内に樹脂が射出・注入されると、ピンの低
い方の先端部に作用する樹脂圧により弾性部材が収縮し
てピンが後退し、ゲート部が開放され、樹脂が通過して
キャビティに充填される。
【0007】樹脂射出注入後の保圧工程では、弾性部材
は引き続き収縮したままで、ゲート部は開放されている
ので、冷却による体積収縮を補う樹脂が補給される。こ
れによってヒケが防止される。
【0008】保圧力が解放されて保圧工程が終了する
と、弾性部材は反発力により伸長し、ピンが前進してゲ
ート部が閉鎖されるが、その際にピンの高い方の先端部
がゲート部に当接し、ゲート部の樹脂が圧縮され切断さ
れる。
【0009】このように、金型内の樹脂の圧力と弾性部
材の弾性反発力の関係のみによってピンが自動的に駆動
されるので、ゲート部の樹脂切断のために、特別に駆動
装置及びそのための動力源や制御機器を必要とせず、金
型の構造が簡単である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を参照して説明する。図1は本発明金型全体の断面
図、図2は図1に示す本発明金型の要部の構成及び金型
に樹脂が射出・注入される前の状態を示す部分拡大断面
図、図3は金型内に樹脂が射出・注入される状態を示す
部分拡大断面図、図4はゲート部の樹脂が切断された状
態を示す部分拡大断面図である。
【0011】図1に示すように、金型1は固定側取付板
21と固定側型板22が一体に連結して組立てられ、移
動側取付板31と移動側型板32がスペーサーブロック
33を介して一体に連結して組立てられている。固定側
型板22にはキャビティプレート4が取付けられ、移動
側型板32にはコア5が取付けられていて、キャビティ
プレート4とコア5の間にキャビティ6が形成される。
また7はスプルー、8はゲート部である。なお、9は2
枚の板よりなる突出板で、突出板9には移動側型板32
とコア5を貫通してキャビティ6に達する突出ピンが設
けられているが、図では省略されている。
【0012】移動側型板32のゲート部8の下部にはピ
ン収容孔10が穿設され、ピン収容孔10にはピン11
が収容されている。ピン11はピン収容孔10内を摺動
し、先端部がゲート部8の高さ方向に進出・後退するこ
とができる。
【0013】ピン11は先端が段状に形成され、高い方
の先端部111がゲート部8の上面に当接した状態で、
低い方の先端部112がゲート部8の下面とほぼ同一面
になるように形成されている。
【0014】また、移動側型板32には、ピン収容孔1
0に続いて弾性部材収容孔12が穿設され、弾性部材収
容孔12の下には弾性部材支持板13が固定されてい
て、ピン11の後端部と弾性部材支持板13の間に、金
属バネ、耐熱性に優れたゴム等よりなる弾性部材14が
収容されている。そして、ピン11は弾性部材14によ
りゲート部8へ向けて付勢されている(図1,図2参
照)。
【0015】次に、上記金型1の作動について説明す
る。金型1が空の状態においては、金型1内に樹脂圧が
作用しないので、図2に示すように、弾性部材14は伸
長し、高い方の先端部111がゲート部8上面のキャビ
ティプレート4に当接して、ゲート部8は閉鎖されたま
まである。
【0016】次いで、空の状態の金型1に、図示しない
射出成形機から溶融した樹脂Rが射出・注入されると、
樹脂Rの射出圧力がピン11の低い方の先端部112に
作用し、その全圧力が弾性部材14の弾性反発力に打ち
勝って、弾性部材14は圧縮されて収縮し、図3に示す
ように、ピン11が後退し、高い方の先端部111の先
端がゲート部8の上面から離れてゲート部が開放され、
樹脂Rがキャビティ6内へ流入し、キャビティ6が充填
される。
【0017】キャビティ6が樹脂Rで充填された後の保
圧工程では、ピン11の全断面積に樹脂圧が作用し、ピ
ン11は後退したままで、ゲート部8は開放されてい
る。従って樹脂Rが冷却され収縮しても、ゲート部8を
通って樹脂Rが補給され、ヒケが防止される。
【0018】保圧工程が終了すると金型1内の樹脂圧は
基本的に0となるので、弾性部材14は反発力によって
伸長し、ピンが前進して、高い方の先端部111がゲー
ト部の樹脂Rを圧縮し、自動的にゲートが切断される。
ゲート切断後金型1が開き、ゲートの切断された成形品
は図示しない突出ピンで突き出されて金型1に落下し、
製品が得られる。
【0019】なお、保圧中にゲート部8の樹脂が完全に
固化してしまうと、ゲートカットができなくなることが
あるので、樹脂がまだ半溶融状態のうちに保圧工程を終
了することが肝要である。また、樹脂が完全に固化して
からゲートカットする必要がある場合には、ゲート部8
を電熱ヒーター、高周波誘導加熱装置、高周波誘電加熱
装置などにより加熱し、半溶融状態にしてゲートカット
するようにする。
【0020】上記の金型1は、金型内の樹脂の圧力と弾
性部材14の弾性反発力の関係のみによってピン11が
自動的に駆動され、ゲート部の樹脂が切断されるので、
特別な駆動装置、そのための動力源、及び制御機器等を
必要とせず、構造が簡単である。
【0021】
【発明の効果】本発明の射出成形用金型は上記の如き構
成とされているので、油圧シリンダー、エアシリンダ
ー、モーターなどの特別な駆動装置及びそのための動力
源や制御機器を必要としない簡単な構造で、ゲートの自
動切断を行うことができる。従って、従来技術に比べ設
備費が安価で、メンテナンスが容易であり、メンテナン
スコストも安価である。
【0022】また、従来の射出成形用金型を用いてガス
注入成形をする場合、ガスの逆流を防ぐためにバルブゲ
ートを必要とし、構造が複雑であったが、本発明の射出
成形用金型はピンによってゲート部が閉鎖されるので、
バルブゲートとする必要がなく、簡単な構造でガス注入
成形を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明金型全体の断面図。
【図2】図1に示す本発明金型の要部の構成及び樹脂が
射出・注入される前の状態を示す部分拡大断面図。
【図3】樹脂が射出注入される状態を示す部分拡大断面
図。
【図4】ゲート部の樹脂が切断された状態を示す部分拡
大断面図。
【符号の説明】
1 射出成形用金型 22 固定側型板 32 移動側型板 4 キャビティプレート 5 コア 6 キャビティ 8 ゲート部 9 突出板 11 ピン 111 高い方の先端部 112 低い方の先端部 14 弾性部材 R 樹脂

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性部材により付勢され、先端が高低の
    段状に形成されたピンがゲート部に対し進退可能に設け
    られていて、 樹脂の射出注入時または保圧時には、ピンの低い方の
    先端部に作用する全圧力が弾性部材の反発力に打ち勝っ
    て弾性部材が収縮し、ピンが後退する、 保圧終了後または金型内が空の場合には、弾性部材は
    反発力により伸長し、ピンが前進してピンの高い方の先
    端部がゲート部に当接する、 構造とされていることを特徴とする射出成形用金型。
JP9147997A 1997-06-05 1997-06-05 射出成形用金型 Pending JPH10337752A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9147997A JPH10337752A (ja) 1997-06-05 1997-06-05 射出成形用金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9147997A JPH10337752A (ja) 1997-06-05 1997-06-05 射出成形用金型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10337752A true JPH10337752A (ja) 1998-12-22

Family

ID=15442812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9147997A Pending JPH10337752A (ja) 1997-06-05 1997-06-05 射出成形用金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10337752A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010115916A (ja) * 2008-10-13 2010-05-27 Fuji Seiko:Kk 射出成形方法及び射出成形装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010115916A (ja) * 2008-10-13 2010-05-27 Fuji Seiko:Kk 射出成形方法及び射出成形装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100445948B1 (ko) 인젝션 노즐 및 인젝션 성형 방법
WO2006053419A1 (en) An improved valve gate for a hot runner injection molding machine
JPH10337752A (ja) 射出成形用金型
JP3191276B2 (ja) ランナーレス金型
EP1080862B1 (en) Cutting apparatus for ingates and method for disc molding
WO1998042489A1 (en) Injection mold having heated sprue bushing
KR20160088696A (ko) 사출 성형기의 토글식 형체 장치
CN109109273B (zh) 一种内外抽芯式注塑模具及其内抽芯成型结构
JP2004338127A (ja) 射出成形金型
JP3160874B2 (ja) バルブゲート式金型装置
JP2717758B2 (ja) 射出成形方法および射出成形用金型
KR100967875B1 (ko) 사출성형장치
JP4608793B2 (ja) 射出成形機
JPH11314148A (ja) ホットランナ金型装置を用いた金属材料の射出成形方法及びそのためのホットランナ金型装置
KR100225402B1 (ko) 게이트차단핀을 갖는 사출 성형 금형 및 게이트차단핀의 구동 장치
JPH08336865A (ja) 射出成形金型のゲート封止機構
JP3427690B2 (ja) 射出成形用金型
JP3892990B2 (ja) バルブシステムと注入ノズルとが結合された射出成形機の注入ノズル
JP2005014317A (ja) 射出成形方法と成形用金型装置
KR20230165434A (ko) 사출성형장치
JP2000005861A (ja) 成形装置及び成形方法
JP3094268B2 (ja) 射出成形金型装置
JP3216081B2 (ja) 圧入によるインサート成形方法
KR100215241B1 (ko) 다이케스팅 금형의 공기 배출장치
JP3258196B2 (ja) 射出成形機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20031029

A621 Written request for application examination

Effective date: 20040210

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050510

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050920