JP2010115819A - 液体噴射装置及び液体収容装置 - Google Patents

液体噴射装置及び液体収容装置 Download PDF

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Abstract

【課題】液体収容装置内に減圧空間を形成できるとともに当該減圧空間の減圧状態を維持
できて脱気された液体を液体噴射部に安定に供給可能な液体噴射装置などを提供する。
【解決手段】液体噴射装置は、液体収容部2と、液体噴射部3と、ポンプPと、制御手段
5とを備え、液体収容部2が、第1室15と、第2室16と、気体非透過性液体収容体1
7と、気体透過性液体収容体18と、連通路19と、空気取込口部10と、空気排出口部
11と、液体出口部52とを備え、制御手段5が上記空気排出口部11を介して上記第2
室16内の空気を上記第2室16の外に排出するようにポンプPを作動させることによっ
て、上記第2室16内が上記気体透過性液体収容体18内の液体中に溶存した気体を吸収
可能な減圧空間に形成されることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体収容装置内に減圧空間を形成して液体の脱気を行う液体噴射装置などに
関する。
従来、インク(液体)を収容するとともに、収容したインク中に溶存している気体を吸
収可能な減圧空間を有した構成、即ち、インクを脱気するための構成を備えたインクパッ
ク(液体収容装置)を使用したインクジェット式記録装置(液体噴射装置)が知られてい
る(例えば、特許文献1等参照)。上記減圧空間は、インクパックの成形の際に真空引き
されて形成される。
特開2007−276242号公報
しかしながら、上記インクジェット式記録装置は、インクパックの減圧空間の減圧状態
を維持する構成を備えていない。従って、インクパックの減圧空間は、インクパックの内
外から気体を吸収するため、真空度が落ちる。よって、上記従来のインクジェット式記録
装置では、長期間に渡ってインクを脱気できず、インク中に発生した気泡がインク流路や
ヘッドのノズルを閉塞することによって、インクの吐出不良や印刷不良を招くという欠点
があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、液体収容装置内に減圧空間を形成できる
とともに当該減圧空間の減圧状態を維持できて脱気された液体を液体噴射部に安定に供給
可能な液体噴射装置、及び、当該液体噴射装置に用いられる液体収容装置を提供する。
本発明に係る液体噴射装置は、液体を収容する液体収容部と、上記液体収容部から供給
された液体を噴射する液体噴射部と、ポンプと、制御手段とを備え、上記液体収容部が、
第1室と、第2室と、上記第1室内に設けられて液体を収容する気体非透過性を有した気
体非透過性液体収容体と、上記第2室内に設けられて液体を収容する気体透過性を有した
気体透過性液体収容体と、上記気体非透過性液体収容体と上記気体透過性液体収容体とを
連通させる連通路と、上記第1室内を外部と連通可能とする空気取込口部と、上記第2室
内を外部と連通可能とする空気排出口部と、上記気体非透過性液体収容体から上記連通路
及び上記気体透過性液体収容体を経由する液体を上記液体噴射部に供給するための液体出
口部とを備え、上記制御手段が上記空気排出口部を介して上記第2室内の空気を上記第2
室の外に排出するように上記ポンプを作動させることによって、上記第2室内が上記気体
透過性液体収容体内の液体中に溶存した気体を吸収可能な減圧空間に形成されるので、脱
気された液体を液体噴射部に安定に供給可能な液体噴射装置を提供できる。
本発明に係る液体噴射装置は、液体を収容する液体収容部と、上記液体収容部から供給
された液体を噴射する液体噴射部と、ポンプと、制御手段とを備え、上記液体収容部が、
第1室と、第2室と、上記第1室内に設けられて液体を収容する気体非透過性を有した気
体非透過性液体収容体と、上記第2室内に設けられて液体を収容する気体透過性を有した
気体透過性液体収容体と、上記気体非透過性液体収容体と上記気体透過性液体収容体とを
連通させる連通路と、上記第1室内を外部と連通可能とする空気取込口部と、上記第2室
内を外部と連通可能とする空気給排口部と、上記気体非透過性液体収容体から上記連通路
及び上記気体透過性液体収容体を経由する液体を上記液体噴射部に供給するための液体出
口部とを備え、上記制御手段が上記空気給排口部を介して上記第2室内の空気を上記第2
室の外に排出するように上記ポンプを作動させることによって、上記第2室内が上記気体
透過性液体収容体内の液体中に溶存した気体を吸収可能な減圧空間に形成され、かつ、上
記制御手段が上記空気給排口部を介して上記第2室内に空気を供給するように上記ポンプ
を作動させることによって、上記気体透過性液体収容体内の液体が上記液体噴射部に供給
されるので、脱気された液体を液体噴射部に安定に供給可能で、かつ、液体収容部内の液
体を使い切ることが可能な液体噴射装置を提供できる。
本発明に係る液体噴射装置は、液体を収容する液体収容部と、上記液体収容部から供給
された液体を噴射する液体噴射部と、ポンプと、三方切換弁と、制御手段とを備え、上記
液体収容部が、第1室と、第2室と、上記第1室内に設けられて液体を収容する気体非透
過性を有した気体非透過性液体収容体と、上記第2室内に設けられて液体を収容する気体
透過性を有した気体透過性液体収容体と、上記気体非透過性液体収容体と上記気体透過性
液体収容体とを連通させる連通路と、上記第1室内を外部と連通可能とする空気取込口部
と、上記第2室内を外部と連通可能とする空気排出口部と、上記気体非透過性液体収容体
から上記連通路及び上記気体透過性液体収容体を経由する液体を上記液体噴射部に供給す
るための液体出口部とを備え、上記空気取込口部と上記ポンプの吐出口部とが連通可能に
繋がれ、上記空気排出口部と上記ポンプの吸込口部とが上記三方切換弁を介して連通可能
に繋がれ、上記制御手段が、上記ポンプを作動させるとともに、上記三方切換弁を、上記
第2室からの空気を上記ポンプの吸込口部に供給する状態、又は、上記空気排出口部から
上記ポンプの吸込口部への空気の流通を遮断する状態に制御することによって、上記第2
室内が上記気体透過性液体収容体内の液体中に溶存した気体を吸収可能な減圧空間に形成
されるので、1つのポンプを第1室内を加圧するための加圧用及び第2室内を減圧するた
めの減圧用として使用することによって、脱気された液体を液体噴射部に安定に供給可能
な液体噴射装置を提供できる。
本発明に係る液体噴射装置は、液体を収容する液体収容部と、上記液体収容部から供給
された液体を噴射する液体噴射部と、ポンプと、三方切換弁と、開閉弁と、制御手段とを
備え、上記液体収容部が、第1室と、第2室と、上記第1室内に設けられて液体を収容す
る気体非透過性を有した気体非透過性液体収容体と、上記第2室内に設けられて液体を収
容する気体透過性を有した気体透過性液体収容体と、上記気体非透過性液体収容体と上記
気体透過性液体収容体とを連通させる連通路と、上記第1室内を外部と連通可能とする空
気取込口部と、上記第1室内を外部と連通可能とする第1室側空気給排口部と、上記第2
室内を外部と連通可能とする第2室側空気給排口部と、上記気体非透過性液体収容体から
上記連通路及び上記気体透過性液体収容体を経由する液体を上記液体噴射部に供給するた
めの液体出口部と、上記空気取込口部と連通した空気取込路とを備え、上記ポンプの一方
口部と上記第1室側空気給排口部とが連通可能に繋がれ、上記ポンプの他方口部と上記第
2室側空気給排口部とが上記三方切換弁を介して連通可能に繋がれ、上記開閉弁が上記空
気取込路を開閉可能に設けられ、上記制御手段が、上記開閉弁を閉じて上記空気取込口部
から上記第1室内への空気の流入を遮断して、上記ポンプを作動させるとともに、上記三
方切換弁を、上記第2室からの空気を上記ポンプの他方口部に供給する状態、又は、上記
第2室側空気給排口部から上記ポンプの他方口部への空気の流通を遮断する状態に制御す
ることによって、上記第2室内が上記気体透過性液体収容体内の液体中に溶存した気体を
吸収可能な減圧空間に形成され、かつ、上記制御手段が、上記開閉弁を開いて空気取込口
部から第1室への空気の流入を許容する状態として、上記空気給排口部及び上記三方切換
弁を介して上記第2室内に空気を供給するように上記ポンプを作動させることによって、
上記気体透過性液体収容体内の液体が上記液体噴射部に供給されるので、1つのポンプを
第1室内を加圧するための加圧用及び第2室内を減圧するための減圧用として使用するこ
とによって、脱気された液体を液体噴射部に安定に供給可能で、かつ、液体収容部内の液
体を使い切ることが可能な液体噴射装置を提供できる。
上記連通路は、上記気体非透過性液体収容体から上記気体透過性液体収容体への液体の
流れを許容するとともに上記気体透過性液体収容体から上記気体非透過性液体収容体への
液体の流れを遮断する逆止弁を備えたので、脱気されたインクが気体透過性液体収容体内
から気体非透過性液体収容体内に逆流することを防止でき、効率的に液体の脱気を行える

上記気体透過性液体収容体は、少なくとも一部に可撓性部分を備えたので、気体透過性
液体収容体内に液体が収容されることによって、第2室と接触する気体透過性液体収容体
の外面の面積が大きくなるので、液体の脱気効率が向上する。
本発明に係る液体噴射装置に着脱可能な液体収容装置は、第1室と、第2室と、上記第
1室内に設けられて液体を収容する気体非透過性を有した気体非透過性液体収容体と、上
記第2室内に設けられて液体を収容する気体透過性を有した気体透過性液体収容体と、上
記気体非透過性液体収容体と上記気体透過性液体収容体とを連通させる連通路と、上記第
1室内を外部と連通可能とする空気取込口部と、上記第2室内を外部と連通可能とする空
気排出口部と、上記気体非透過性液体収容体から上記連通路及び上記気体透過性液体収容
体を経由する液体を上記液体噴射部に供給するための液体出口部とを備えたので、液体噴
射装置に取付けられることによって、脱気された液体を液体噴射部に安定に供給可能な液
体噴射装置を構成できる。
本発明に係る液体噴射装置に着脱可能な液体収容装置は、第1室と、第2室と、上記第
1室内に設けられて液体を収容する気体非透過性を有した気体非透過性液体収容体と、上
記第2室内に設けられて液体を収容する気体透過性を有した気体透過性液体収容体と、上
記気体非透過性液体収容体と上記気体透過性液体収容体とを連通させる連通路と、上記第
1室内を外部と連通可能とする空気取込口部と、上記第2室内を外部と連通可能とする空
気排出口部と、上記気体非透過性液体収容体から上記連通路及び上記気体透過性液体収容
体を経由する液体を上記液体噴射部に供給するための液体出口部とを備え、空気排出口部
にはポンプの吸込口部が繋がれ、空気取込口部には前記ポンプの吐出口部又は前記ポンプ
とは異なるポンプの吐出口部が繋がれるので、液体噴射装置に取付けられることによって
、脱気された液体を液体噴射部に安定に供給可能な液体噴射装置を構成できる。
本発明に係る液体噴射装置に着脱可能な液体収容装置は、第1室と、第2室と、上記第
1室内に設けられて液体を収容する気体非透過性を有した気体非透過性液体収容体と、上
記第2室内に設けられて液体を収容する気体透過性を有した気体透過性液体収容体と、上
記気体非透過性液体収容体と上記気体透過性液体収容体とを連通させる連通路と、上記第
1室内を外部と連通可能とする空気取込口部と、上記第1室内を外部と連通可能とする第
1室側空気給排口部と、上記第2室内を外部と連通可能とする第2室側空気給排口部と、
上記気体非透過性液体収容体から上記連通路及び上記気体透過性液体収容体を経由する液
体を上記液体噴射部に供給するための液体出口部とを備えたので、液体噴射装置に取付け
られることによって、脱気された液体を液体噴射部に安定に供給可能で、かつ、液体収容
部内の液体を使い切ることが可能な液体噴射装置を構成できる。
本発明に係る液体噴射装置に着脱可能な液体収容装置は、第1室と、第2室と、上記第
1室内に設けられて液体を収容する気体非透過性を有した気体非透過性液体収容体と、上
記第2室内に設けられて液体を収容する気体透過性を有した気体透過性液体収容体と、上
記気体非透過性液体収容体と上記気体透過性液体収容体とを連通させる連通路と、上記第
1室内を外部と連通可能とする空気取込口部と、上記第1室内を外部と連通可能とする第
1室側空気給排口部と、上記第2室内を外部と連通可能とする第2室側空気給排口部と、
上記気体非透過性液体収容体から上記連通路及び上記気体透過性液体収容体を経由する液
体を上記液体噴射部に供給するための液体出口部とを備え、上記空気取込口部には空気取
込路が繋がれ、上記第1室側空気給排口部にはポンプの一方口部が繋がれ、上記第2室側
空気給排口部には三方切換弁を介して上記ポンプの他方口部が繋がれるので、液体噴射装
置に取付けられることによって、脱気された液体を液体噴射部に安定に供給可能で、かつ
、液体収容部内の液体を使い切ることが可能な液体噴射装置を構成できる。
次に図1〜図5を参照して本発明に係る最良の形態について説明する。
図1はプリンタ装置1の構成を示す。
図1に示すように、液体噴射装置としての、例えば、プリンタ装置1は、液体としての
インクI(以下、符号を付さずにインクという)を収容する液体収容部としてのインクカ
ートリッジ2(以下、カートリッジという)と、カートリッジ2から供給されたインクを
噴射する液体噴射部としてのヘッド3と、カートリッジ2とヘッド3とを連通させるイン
ク供給路4と、ポンプPと、三方切換弁V1と、出口開閉弁V2と、制御手段5とを備え
る。
図2はカートリッジ2の構成を示す。
カートリッジ2は、容器6とインク収容体7とを備える。容器6は、硬質プラスチック
のような硬質材料により形成され、外囲壁8と仕切壁9とを備える。容器6の内部は、仕
切壁9によって第1室15と第2室16とを区画、すなわち、区切られる。外囲壁8は、
容器6の内部と外部とに連通するそれぞれチューブより成る空気取込口部10と空気排出
口部11と容器側インク出口部12とを備える。空気取込口部10は、第1室15内を外
部と連通可能とする貫通孔10aにより形成される。空気排出口部11は、第2室16内
を外部と連通可能とする貫通孔11aにより形成される。
容器6は、気体非透過性を有した硬質プラスチック等の硬質材料により形成される。
インク収容体7は、第1室15内に設けられてインクを収容する気体非透過性を有した
気体非透過性インク収容体17と、第2室16内に設けられてインクを収容する気体透過
性を有した気体透過性インク収容体18と、仕切壁9に形成された貫通孔14を貫通する
ように設けられて気体非透過性インク収容体17と気体透過性インク収容体18とを連通
させる連通路19とにより形成される。なお、仕切壁9は板材の外周にフランジを付加し
、このフランジを容器6の内壁に熱溶着あるいは接着して容器6に一体化してもよい。
気体非透過性インク収容体17は、容器6を形成している材料と略同等以上に気体透過
性が低く、かつ、可撓性を有した材料により形成されたインク収容容積可変のシート状の
袋体より成り、インク出口部20を備える。気体非透過性インク収容体17は、例えば、
ブチルゴム、多硫化ゴム、エピクロロヒドリンゴム、高ニトリルゴム、フッ素ゴムなどの
シートないしはフィルム材料により形成される。
気体透過性インク収容体18は、気体非透過性インク収容体17を形成している材料よ
りも気体透過性が高く、かつ、可撓性を有した材料により形成されたインク収容容積可変
のシート状の袋体より成り、インク入口部21とインク出口部とを備え、気体非透過性イ
ンク収容体17と同じ材料で形成された管路からなる収容体側インク出口部22の一端部
とインク出口部とが締め付けバンドbにより連通可能に繋がれる。
気体透過性インク収容体18は、例えば、シリコーンゴム、天然ゴム、SBR、BR、
EPDMなどのシートないしはフィルム材料により形成される。
つまり、気体非透過性インク収容体17は、例えば、極性ゴムにより形成され、気体透
過性インク収容体18は、例えば、非極性ゴムにより形成される。
連通路19は、例えば、気体非透過性インク収容体17と同じ材料で形成された管路に
より形成される。
連通路19の一端部と気体非透過性インク収容体17のインク出口部20とが締め付け
バンドbにより連通可能に繋がれ、連通路19の他端部と気体透過性インク収容体18の
インク入口部21とが締め付けバンドbにより連通可能に繋がれる。連通路19には、気
体非透過性インク収容体17から気体透過性インク収容体18へのインクの移動のみを許
容し、気体透過性インク収容体18から気体非透過性インク収容体17へのインクの移動
を遮断する逆止弁51が設けられる。
気体透過性インク収容体18内のインクをヘッド3に供給するための液体出口部として
のカートリッジ2のインク出口部52が、気体透過性インク収容体18の収容体側インク
出口部22と、気体透過性インク収容体18内のインクをインク供給路4を介してヘッド
3に供給可能なように収容体側インク出口部22を保持する容器側インク出口部12とに
より形成される。
カートリッジ2のインク出口部52は、例えば、気体透過性インク収容体18の収容体
側インク出口部22の開口端が、容器側インク出口部12を通過して容器6の外部に臨む
ように容器側インク出口部12に固定されて形成される。そして、インクが気体透過性イ
ンク収容体18とインク供給路4とに連通可能なようにインク供給路4の他端開口部と気
体透過性インク収容体18の収容体側インク出口部22とが連結される。尚、カートリッ
ジ2は未使用状態においては収容体側インク出口部22の一端開口が図外の封止膜により
封止されている。そして、インク供給路4の他端開口部には図外のインク供給針が設けら
れている。そして、カートリッジ2がプリンタ装置1に取付けられた場合に、インク供給
針が収容体側インク出口部22の一端開口を封止する封止膜を破り、これにより、カート
リッジ2の収容体7内のインクがインク供給針の中空路及びインク供給路4を経由してヘ
ッド3に供給されることになる。また、インク供給路4におけるインク供給針に近い位置
には出口開閉弁V2が設けられ、制御手段5が、後述する脱気シーケンス制御時に当該出
口開閉弁V2の開度を制御したり、カートリッジ2の交換時に当該出口開閉弁V2を閉じ
る。
図1に示すように、空気取込路40の一端と空気取込口部10とが互いに繋がれ、空気
取込路40の他端とポンプPの吐出口部41とが互いに繋がれる。空気供給路42の一端
とポンプPの吸込口部43とが互いに繋がれ、空気供給路42の他端と三方切換弁の第1
弁口部44とが互いに繋がれる。空気排出路45の一端と空気排出口部11とが互いに繋
がれ、空気排出口部11の他端と三方切換弁の第2弁口部46とが繋がれる。三方切換弁
の第3弁口部47は空気取込路48に繋がれて大気に開放される。空気取込路40、空気
供給路42、空気取込路48、インク供給路4は、例えば、気体非透過性インク収容体1
7と同じ材料で形成された管路により形成される。
押出し弾性チューブより成る空気取込路40の外周面と空気取込口部10を形成する貫
通孔10aの内周面との間、押出し弾性チューブより成る空気排出路45の外周面と空気
排出口部11を形成する貫通孔11aの内周面との間、気体透過性インク収容体18の収
容体側インク出口部22の外周面と押出し弾性チューブより成る容器側インク出口部12
を形成する貫通孔12aの内周面との間は、気体が通過できないように、例えば図外のシ
ール部材などの塞材で塞がれる。以上により、容器6の内部空間が気密状態に維持される
。さらに、外囲壁8の内面と仕切壁9の外縁面との間、及び、連通路19の外周面と仕切
壁9に形成された貫通孔14の内面との間は、気体が通過できないように、例えば図外の
シール部材などの塞材で塞がれる。以上により、第1室15と第2室16とがそれぞれ気
密状態に維持される。
カートリッジ2がプリンタ装置1に取付けられることによって、気体透過性インク収容
体18の収容体側インク出口部22とインク供給路4の他端とが連通可能なように互いに
繋がれ、空気取込口部10と空気取込路40の一端とが連通可能なように互いに繋がれ、
空気排出口部11と空気排出路45の一端とが連通可能なように互いに繋がれる。カート
リッジ2は、プリンタ装置1の例えばキャリッジ50(図5参照)に着脱可能に取付けら
れ、本例ではインクが消費されることによって交換されるものである。
図5はヘッドの構成を示す。
ヘッド3は、インク室24と、圧力室25と、ノズル28と、アクチュエータ30とを
備える。インク室24の他端開口部とインク供給路4の一端開口部とが連通可能に繋がれ
る。圧力室25の他端開口部はインク室24と連通し、圧力室25の一端開口部はノズル
28と連通する。アクチュエータ30は、圧力室25の壁に設けられたピエゾ素子やヒー
タ素子などにより形成される。
キャリッジ50に連結されたキャリッジ駆動コンベアベルト34がキャリッジモータ3
3の駆動により移動することで、キャリッジ50に設けられたカートリッジ2及びヘッド
3がキャリッジ50とともに移動する。
ヘッド3では、インク室24から圧力室25内に供給されたインクがノズル28の出口
にインクの凹面(メニスカス)を形成し、アクチュエータ30の作用によってノズル28
内のインクを押し出してドロップを形成し、ドロップが印刷対象物に被着することによっ
て、紙などの印刷対象物に対する印刷が行われる。
図3はプリンタ装置1の脱気制御の流れを示し、図4はプリンタ装置1の脱気制御の際
の動作を示す。
図3;4を参照し、脱気制御を説明する。脱気制御は、減圧制御、減圧維持制御、印字
制御からなる。カートリッジ2がプリンタ装置1に取付けられており、プリンタ装置1に
電源が供給されている状態において、制御手段5は、脱気制御プログラムを読み込んで、
脱気制御プログラムに従った脱気制御を定期的に行う。
まず、制御手段5は、減圧制御を行う。即ち、制御手段5は、出口開閉弁V2を閉じ、
ポンプPが第2室16から空気を吸入できるように三方切換弁V1の流路R1(図4(a
)参照)を設定し(ステップS1)、その後、ポンプPを作動させて、第1室15内を加
圧する(ステップS2)。つまり、制御手段5が、三方切換弁V1の流路R1を設定し、
第1室15内を加圧するための加圧ポンプとしてポンプPを作動させることにより、図4
(a)に示すように、第2室16の空気が、空気排出口部11、空気排出路45、三方切
替弁V1の流路R1、空気供給路42を経由してポンプPの吸込口部43に吸い込まれて
、第2室16内が減圧されるとともに、ポンプPの吸込口部43より吸い込まれてポンプ
Pで加圧された空気が、ポンプPの吐出口部41、空気取込路40、空気取込口部10を
経由して第1室15内に供給され、第1室15内に供給された加圧空気が気体非透過性イ
ンク収容体17を押圧する。これにより、気体非透過性インク収容体17内のインクが押
し出されて連通路19を経由して気体透過性インク収容体18内に移動する。
そして、制御手段5は、図外のタイマを監視してポンプPの作動開始から一定時間経過
するまでポンプPを作動し続ける(ステップS3でNo)。よって、ポンプPの作動開始
から一定時間経過するまでの間、第2室16内は減圧され続ける。
上記一定時間は、第2室16内が所定の負圧値(所定の真空度)に減圧されるまでに必
要な時間である。所定の負圧値は、気体透過性インク収容体18内に移動したインク中に
溶存した気体が気化し、気化した気泡が気体透過性インク収容体18を透過して第2室1
6内に吸収されるのに十分に必要な負圧値である。所定の負圧値、及び、当該負圧値に到
達するまでの上記一定時間は、例えば、実験により求めればよい。
即ち、制御手段5が空気排出口部11を介して第2室16内の空気を第2室16の外に
排出するようにポンプPを作動させることによって、第2室16内が気体透過性インク収
容体18内のインク中に溶存した気体を吸収可能な減圧空間に形成される。
次に制御手段5は、減圧維持制御を行う。減圧維持制御は、制御手段5が、ポンプPの
作動開始から一定時間経過したと判定した場合(ステップS3でYES)に、ポンプPが
空気取込路48から空気(大気)を吸入できるように三方切換弁V1の流路R2(図4(
b)参照)を設定することにより、第2室16内を大気と遮断して第2室16内の圧力を
所定の負圧値に保つ(ステップS4)。
第2室16内が気体透過性インク収容体18内のインク中に溶存した気体を吸収可能な
減圧空間に形成され(ステップS3でYES)、かつ、第2室16内が所定の負圧値に維
持された状態(ステップS4)において、制御手段5は、ポンプPを作動し続けてかつ出
口開閉弁V2の開度を調整することによって、印字制御を行う。
印字制御では、空気取込路48からポンプPに取り込まれて加圧された空気が第1室1
5内に供給されることで、気体非透過性インク収容体17内のインクが押し出されて連通
路19を経由して気体透過性インク収容体18内に移動する。この際、第2室16内は、
所定の負圧値に保たれた減圧空間に維持されているので、第2室16内に設置されている
気体透過性インク収容体18内のインク中に溶存した気体が気化し、気化した気泡が気体
透過性インク収容体18を透過して第2室16内に吸収される。
つまり、気体透過性インク収容体18内のインクが脱気され、脱気されたインクが出口
開閉弁V2及びインク供給路4を経由してヘッド3に安定に供給されるので、良好な印刷
が行われることになる。
よって、印字制御では、制御手段5が、第2室16内を所定の負圧値に保たれた減圧空
間に維持した状態で第1室15内を加圧するとともに出口開閉弁V2の開度を調整するこ
とによって、インクが、気体透過性インク収容体18を通過する過程で脱気されてヘッド
3に安定に供給される。
最良の形態によれば、減圧制御により、カートリッジ2内に減圧空間を形成できるとと
もに当該減圧空間の減圧状態を維持できるので、印字制御において、気体透過性インク収
容体18内を経由するインク内の溶存気体が減圧空間に吸収されることで脱気されたイン
クが得られ、当該脱気されたインクを安定にヘッド3に供給できることから、インクの吐
出不良や印刷不良を防止できる。
最良の形態によれば、一定時間間隔で制御手段5に減圧制御を繰り返させることにより
、減圧空間内の圧力を所定の負圧値に戻すことができるので、減圧空間による脱気効率の
劣化を抑えることができる。
最良の形態によれば、1つのポンプPを用いて第1室15内の加圧と第2室16内の減
圧とを行うので、後述するように、加圧専用のポンプと減圧専用のポンプとを用いる場合
に比べて、プリンタ装置1の構成を簡素化でき、また、1つのポンプPを駆動制御すれば
よいので、制御が容易となる。
最良の形態によれば、連通路19に逆止弁51を備えたので、脱気されたインクが気体
透過性インク収容体18内から気体非透過性インク収容体17内に逆流することを防止で
き、効率的にインクの脱気を行える。
最良の形態によれば、気体透過性インク収容体18が、可撓性を有した材料により形成
されたので、気体透過性インク収容体18内にインクが収容されることによって、第2室
16と接触する気体透過性インク収容体18の外面の面積が大きくなるので、インクの脱
気効率が向上する。
他の形態1
図6は他の形態1によるプリンタ装置1に使用するカートリッジ2の構成を示し、図7
は他の形態1によるプリンタ装置1の脱気制御の流れを示し、図8は他の形態1によるプ
リンタ装置1の脱気制御の際の動作を示す。
最良の形態のプリンタ装置1においては、第2室16内を加圧できないので、気体非透
過性インク収容体17内のインクが空になっても気体透過性インク収容体18内のインク
を空にできない可能性が高い。そこで、他の形態1では、最後に気体透過性インク収容体
18内にインクが残った場合に、第2室16内を加圧することにより、気体透過性インク
収容体18内に残ったインクをすべてヘッド3に供給できるようにした。即ち、カートリ
ッジ2のインク使い切りを可能としたプリンタ装置1を提供する。
図6に示すように、他の形態1で使用するカートリッジ2は、最良の形態で使用したカ
ートリッジ2の空気取込口部10を第1室側空気給排口部100として機能させ、最良の
形態で使用したカートリッジ2の空気排出口部11を第1室側空気給排口部110として
機能させ、さらに、第1室15と容器6の外部とに連通する空気取込口部60を備えたも
のを用いる。
そして、図8に示すように、空気取込路61を設け、この空気取込路61の一端と空気
取込口部60とが連通可能に繋がれ、かつ、空気取込路61を開閉する開閉弁62を備え
た構成のプリンタ装置1とした。他の形態1のプリンタ装置1では、最良の形態のプリン
タにおける、空気取込路40、空気供給路42、空気排出路45がすべて空気給排路63
として機能する。
次に他の形態1によるプリンタ装置1の脱気制御及びインク使い切り制御について説明
する。
図7に示すように、他の形態1によるプリンタ装置では、制御手段5が開閉弁62を閉
じた後に、最良の形態と同じ脱気制御を行う。脱気制御の後、制御手段5が、気体非透過
性インク収容体17内のインクが空になったと判定した場合(ステップS5でYES)に
インク使い切り制御(ステップS6)を行う。インク使い切り制御は、制御手段5が、開
閉弁62を開けるとともに、開閉弁62、空気取込口部60、第1室15、第1室側空気
給排口部100、ポンプP、三方切換弁V2、第2室側空気給排口部110経由で第2室
16内に加圧空気を供給できるように、三方切換弁V2の流路R3を設定し、かつ、ポン
プPを作動させる。これにより、ポンプPに取込まれてポンプで加圧された空気が第2室
16内に供給され、気体透過性インク収容体18が加圧空気で押圧されて気体透過性イン
ク収容体18内のインクをインク供給路4に押し出すので、気体透過性インク収容体18
内のインクを絞りきって使い切ることができる。尚、例えば、気体非透過性インク収容体
17内や連通路19に流量センサのようなインク有無検出手段を設けておくことで、制御
手段5は、インク有無検出手段からの信号に基いて気体非透過性インク収容体17内のイ
ンクが空になったことを検出可能となるので、ステップS5の判断を実行できる。
他の形態2
図9は他の形態2によるプリンタ装置1の脱気制御の際の動作を示す。
最良の形態では、1つのポンプPを用いて第2室16内の空気を吸引して第2室16内
を減圧するとともに第1室15内に加圧空気を供給するようにしたが、他の形態2では、
第2室16内の空気を吸引して第2室16内を減圧する減圧用のポンプP1と第1室15
内に加圧空気を供給する加圧用のポンプP2とを別々に設けた構成のプリンタ装置1とし
た。
即ち、他の形態2では、最良の形態のカートリッジ2と同じカートリッジ2を用い、空
気排出口部11と空気排出路70の一端とが互いに繋がれ、空気排出路70の他端とポン
プP1の吸込口部43とが互いに繋がれ、大気に開放された空気排出路71の一端とポン
プP1の吐出口部42とが互いに繋がれる。空気取込口部10と空気取込路72の一端と
が互いに繋がれ、空気取込路72の他端とポンプP2の吐出口部41とが互いに繋がれ、
大気に開放された空気取込路73の一端とポンプP2の吸込口部43とが互いに繋がれる
。そして、空気排出路71を開閉する開閉弁75を備えた構成のプリンタ装置1とした。
次に図9を参照し、他の形態2によるプリンタ装置1の脱気制御について説明する。
他の形態2によるプリンタ装置1では、制御手段5が、出口開閉弁V2を閉じ、開閉弁
75を開き、減圧用のポンプP1を駆動して第2室16内の圧力が所定の負圧値になるま
で減圧し、その後、開閉弁75を閉じる。以上により、第2室16内が気体透過性インク
収容体18内のインク中に溶存した気体を吸収可能な減圧空間に形成され(ステップS3
でYES)、かつ、第2室16内が所定の負圧値に維持された状態(ステップS4)にな
る。即ち、減圧制御及び減圧維持制御を行う。第2室16内が所定の負圧値に維持された
状態において、制御手段5は、ポンプP2を作動し続けてかつ出口開閉弁V2の開度を調
整することによって、印字制御を行う。
従って、最良の形態と同じように、印字制御において、気体非透過性インク収容体17
内のインクが気体透過性インク収容体18内に供給されると、負圧状態の上記第2室16
が上記気体透過性インク収容体18内の液体中に溶存した気体を吸引するので、カートリ
ッジ2内のインクが脱気され、脱気されたインクがヘッド3に供給されて印刷が行われる
他の形態3
図10は他の形態3によるプリンタ装置1の脱気制御の際の動作を示す。
他の形態3は、他の形態2の構成のプリンタ装置1において、カートリッジ2のインク
使い切りを可能としたプリンタ装置1である。他の形態3では、他の形態2のプリンタ装
置1で使用した減圧用のポンプP1の代わりに加減圧用のポンプP3が用いられる。即ち
、ポンプP3を第2室16内を減圧するための減圧用のポンプ、及び、第2室16内を加
圧するための加圧用のポンプとして使用する。そして、他の形態3のプリンタ装置1では
、他の形態2のプリンタ装置1における、空気排出路70、空気排出路71がすべて空気
給排路76として機能する。
他の形態3では、制御手段5が、気体非透過性インク収容体17内のインクが空になっ
たと判定した場合に、開閉弁75を開けるとともに、ポンプP3を駆動することでポンプ
P3に取込まれてポンプP3で加圧された空気が第2室16内に供給され、気体透過性イ
ンク収容体18が加圧空気で押圧されて気体透過性インク収容体18内のインクをインク
供給路4に押し出すので、気体透過性インク収容体18内のインクを絞りきって使い切る
ことができる(図10(c)参照)。
他の形態4
インクの脱気効率を向上させるためには、第2室16と接触するインクの面積を大きく
すればよいので、気体透過性インク収容体18の外面の面積を大きくすればよい。従って
、気体透過性インク収容体18は、外面の面積が大きな形態のものを使用することが望ま
しい。例えば、気体透過性インク収容体18は、細いインク路で形成しても良いが、外面
の面積を大きくするために、扁平なインク路で形成したり、螺旋状のインク路で形成する
ことが好ましい。
また、気体非透過性インク収容体17は、多くのインクを収容可能なように、収容容積
の大きな形態のものを使用することが好ましい。
上記実施例は、インクジェット式のプリンタ装置を例として説明したが、インク以外の
他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置と、その液体を収容した液体容器を採
用しても良い。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置
に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい
、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体
噴射装置が噴射させることができるような材料であれば良い。例えば、物質が液相である
ときの状態のものであれば良く、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無
機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の
一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が
溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上
記実施例の形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは上記
実施例で説明したような一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホッ
トメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例として
は、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光
ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散ま
たは溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生
体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射す
る液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカ
メラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用い
られる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂
液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等
のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用しても良い。そして、これらのうちいずれ
か一種の噴射装置に本発明を適用することができる。
また、貫通孔14は連通路19における仕切壁9に位置するとして説明したが、仕切壁
9より第1室15側、又は、仕切壁9より第2室16側の連通路19に設けてもよい。
プリンタ装置の構成を示す図(最良の形態)。 カートリッジの構成を示す図(最良の形態)。 脱気制御の動作を説明するフローチャート(最良の形態)。 プリンタ装置の脱気制御の際の動作を示す図(最良の形態)。 ヘッドの断面図(最良の形態)。 カートリッジの構成を示す図(他の形態1)。 脱気制御の動作を説明するフローチャート(他の形態1)。 プリンタ装置の脱気制御の際の動作を示す図(他の形態1)。 プリンタ装置の脱気制御の際の動作を示す図(他の形態2)。 プリンタ装置の脱気制御の際の動作を示す図(他の形態3)。
符号の説明
1 プリンタ装置、2 インクカートリッジ(液体収容部)、
3 ヘッド(液体噴射部)、5 制御手段、10 空気取込口部、
11 空気排出口部、15 第1室、16 第2室、
17 気体非透過性インク収容体(気体非透過性液体収容体)、
18 気体透過性インク収容体(気体透過性液体収容体)、19 連通路、
52 インク出口部(液体出口部)、P ポンプ。

Claims (10)

  1. 液体を収容する液体収容部と、上記液体収容部から供給された液体を噴射する液体噴射
    部と、ポンプと、制御手段とを備え、上記液体収容部が、第1室と、第2室と、上記第1
    室内に設けられて液体を収容する気体非透過性を有した気体非透過性液体収容体と、上記
    第2室内に設けられて液体を収容する気体透過性を有した気体透過性液体収容体と、上記
    気体非透過性液体収容体と上記気体透過性液体収容体とを連通させる連通路と、上記第1
    室内を外部と連通可能とする空気取込口部と、上記第2室内を外部と連通可能とする空気
    排出口部と、上記気体非透過性液体収容体から上記連通路及び上記気体透過性液体収容体
    を経由する液体を上記液体噴射部に供給するための液体出口部とを備え、上記制御手段が
    上記空気排出口部を介して上記第2室内の空気を上記第2室の外に排出するように上記ポ
    ンプを作動させることによって、上記第2室内が上記気体透過性液体収容体内の液体中に
    溶存した気体を吸収可能な減圧空間に形成されることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 液体を収容する液体収容部と、上記液体収容部から供給された液体を噴射する液体噴射
    部と、ポンプと、制御手段とを備え、上記液体収容部が、第1室と、第2室と、上記第1
    室内に設けられて液体を収容する気体非透過性を有した気体非透過性液体収容体と、上記
    第2室内に設けられて液体を収容する気体透過性を有した気体透過性液体収容体と、上記
    気体非透過性液体収容体と上記気体透過性液体収容体とを連通させる連通路と、上記第1
    室内を外部と連通可能とする空気取込口部と、上記第2室内を外部と連通可能とする空気
    給排口部と、上記気体非透過性液体収容体から上記連通路及び上記気体透過性液体収容体
    を経由する液体を上記液体噴射部に供給するための液体出口部とを備え、上記制御手段が
    上記空気給排口部を介して上記第2室内の空気を上記第2室の外に排出するように上記ポ
    ンプを作動させることによって、上記第2室内が上記気体透過性液体収容体内の液体中に
    溶存した気体を吸収可能な減圧空間に形成され、かつ、上記制御手段が上記空気給排口部
    を介して上記第2室内に空気を供給するように上記ポンプを作動させることによって、上
    記気体透過性液体収容体内の液体が上記液体噴射部に供給されることを特徴とする液体噴
    射装置。
  3. 液体を収容する液体収容部と、上記液体収容部から供給された液体を噴射する液体噴射
    部と、ポンプと、三方切換弁と、制御手段とを備え、上記液体収容部が、第1室と、第2
    室と、上記第1室内に設けられて液体を収容する気体非透過性を有した気体非透過性液体
    収容体と、上記第2室内に設けられて液体を収容する気体透過性を有した気体透過性液体
    収容体と、上記気体非透過性液体収容体と上記気体透過性液体収容体とを連通させる連通
    路と、上記第1室内を外部と連通可能とする空気取込口部と、上記第2室内を外部と連通
    可能とする空気排出口部と、上記気体非透過性液体収容体から上記連通路及び上記気体透
    過性液体収容体を経由する液体を上記液体噴射部に供給するための液体出口部とを備え、
    上記空気取込口部と上記ポンプの吐出口部とが連通可能に繋がれ、上記空気排出口部と上
    記ポンプの吸込口部とが上記三方切換弁を介して連通可能に繋がれ、上記制御手段が、上
    記ポンプを作動させるとともに、上記三方切換弁を、上記第2室からの空気を上記ポンプ
    の吸込口部に供給する状態、又は、上記空気排出口部から上記ポンプの吸込口部への空気
    の流通を遮断する状態に制御することによって、上記第2室内が上記気体透過性液体収容
    体内の液体中に溶存した気体を吸収可能な減圧空間に形成されることを特徴とする液体噴
    射装置。
  4. 液体を収容する液体収容部と、上記液体収容部から供給された液体を噴射する液体噴射
    部と、ポンプと、三方切換弁と、開閉弁と、制御手段とを備え、上記液体収容部が、第1
    室と、第2室と、上記第1室内に設けられて液体を収容する気体非透過性を有した気体非
    透過性液体収容体と、上記第2室内に設けられて液体を収容する気体透過性を有した気体
    透過性液体収容体と、上記気体非透過性液体収容体と上記気体透過性液体収容体とを連通
    させる連通路と、上記第1室内を外部と連通可能とする空気取込口部と、上記第1室内を
    外部と連通可能とする第1室側空気給排口部と、上記第2室内を外部と連通可能とする第
    2室側空気給排口部と、上記気体非透過性液体収容体から上記連通路及び上記気体透過性
    液体収容体を経由する液体を上記液体噴射部に供給するための液体出口部と、上記空気取
    込口部と連通した空気取込路とを備え、上記ポンプの一方口部と上記第1室側空気給排口
    部とが連通可能に繋がれ、上記ポンプの他方口部と上記第2室側空気給排口部とが上記三
    方切換弁を介して連通可能に繋がれ、上記開閉弁が上記空気取込路を開閉可能に設けられ
    、上記制御手段が、上記開閉弁を閉じて上記空気取込口部から上記第1室内への空気の流
    入を遮断して、上記ポンプを作動させるとともに、上記三方切換弁を、上記第2室からの
    空気を上記ポンプの他方口部に供給する状態、又は、上記第2室側空気給排口部から上記
    ポンプの他方口部への空気の流通を遮断する状態に制御することによって、上記第2室内
    が上記気体透過性液体収容体内の液体中に溶存した気体を吸収可能な減圧空間に形成され
    、かつ、上記制御手段が、上記開閉弁を開いて空気取込口部から第1室への空気の流入を
    許容する状態として、上記空気給排口部及び上記三方切換弁を介して上記第2室内に空気
    を供給するように上記ポンプを作動させることによって、上記気体透過性液体収容体内の
    液体が上記液体噴射部に供給されることを特徴とする液体噴射装置。
  5. 上記連通路は、上記気体非透過性液体収容体から上記気体透過性液体収容体への液体の
    流れを許容するとともに上記気体透過性液体収容体から上記気体非透過性液体収容体への
    液体の流れを遮断する逆止弁を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
    に記載の液体噴射装置。
  6. 上記気体透過性液体収容体は、少なくとも一部に可撓性部分を備えたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の液体噴射装置。
  7. 液体噴射装置に着脱可能な液体収容装置であって、第1室と、第2室と、上記第1室内
    に設けられて液体を収容する気体非透過性を有した気体非透過性液体収容体と、上記第2
    室内に設けられて液体を収容する気体透過性を有した気体透過性液体収容体と、上記気体
    非透過性液体収容体と上記気体透過性液体収容体とを連通させる連通路と、上記第1室内
    を外部と連通可能とする空気取込口部と、上記第2室内を外部と連通可能とする空気排出
    口部と、上記気体非透過性液体収容体から上記連通路及び上記気体透過性液体収容体を経
    由する液体を上記液体噴射部に供給するための液体出口部とを備えたことを特徴とする液
    体収容装置。
  8. 液体噴射装置に着脱可能な液体収容装置であって、第1室と、第2室と、上記第1室内
    に設けられて液体を収容する気体非透過性を有した気体非透過性液体収容体と、上記第2
    室内に設けられて液体を収容する気体透過性を有した気体透過性液体収容体と、上記気体
    非透過性液体収容体と上記気体透過性液体収容体とを連通させる連通路と、上記第1室内
    を外部と連通可能とする空気取込口部と、上記第2室内を外部と連通可能とする空気排出
    口部と、上記気体非透過性液体収容体から上記連通路及び上記気体透過性液体収容体を経
    由する液体を上記液体噴射部に供給するための液体出口部とを備え、空気排出口部にはポ
    ンプの吸込口部が繋がれ、空気取込口部には前記ポンプの吐出口部又は前記ポンプとは異
    なるポンプの吐出口部が繋がれることを特徴とする液体収容装置。
  9. 液体噴射装置に着脱可能な液体収容装置であって、第1室と、第2室と、上記第1室内
    に設けられて液体を収容する気体非透過性を有した気体非透過性液体収容体と、上記第2
    室内に設けられて液体を収容する気体透過性を有した気体透過性液体収容体と、上記気体
    非透過性液体収容体と上記気体透過性液体収容体とを連通させる連通路と、上記第1室内
    を外部と連通可能とする空気取込口部と、上記第1室内を外部と連通可能とする第1室側
    空気給排口部と、上記第2室内を外部と連通可能とする第2室側空気給排口部と、上記気
    体非透過性液体収容体から上記連通路及び上記気体透過性液体収容体を経由する液体を上
    記液体噴射部に供給するための液体出口部とを備えたことを特徴とする液体収容装置。
  10. 液体噴射装置に着脱可能な液体収容装置であって、第1室と、第2室と、上記第1室内
    に設けられて液体を収容する気体非透過性を有した気体非透過性液体収容体と、上記第2
    室内に設けられて液体を収容する気体透過性を有した気体透過性液体収容体と、上記気体
    非透過性液体収容体と上記気体透過性液体収容体とを連通させる連通路と、上記第1室内
    を外部と連通可能とする空気取込口部と、上記第1室内を外部と連通可能とする第1室側
    空気給排口部と、上記第2室内を外部と連通可能とする第2室側空気給排口部と、上記気
    体非透過性液体収容体から上記連通路及び上記気体透過性液体収容体を経由する液体を上
    記液体噴射部に供給するための液体出口部とを備え、上記空気取込口部には空気取込路が
    繋がれ、上記第1室側空気給排口部にはポンプの一方口部が繋がれ、上記第2室側空気給
    排口部には三方切換弁を介して上記ポンプの他方口部が繋がれることを特徴とする液体収
    容装置。
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