JP2010115742A - 工作機械及び工作機械における誤差補正方法 - Google Patents
工作機械及び工作機械における誤差補正方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】ワークのZ軸方向長さを求める第1工程と、心押台3がワークを支持する場合の心押台3の心押推力にもとづいて、心押台3がワークを心押しすることにより生じるワークの端面でのZ軸方向平面内における心押位置の変位量を求める第2工程と、ワークのZ軸方向長さと変位量とにもとづいて、主軸台2及び心押台3に支持されているワークのZ軸方向からの傾きを求める第3工程と、傾きにもとづいて、加工位置における補正量を求める第4工程とを実行する。
【選択図】図2
Description
また、案内部等の剛性を高めることで、上記変位を抑えることも可能ではある。しかしながら、そのような方法では案内部が大型化するため、心押台の動作範囲が制限されてしまうといった事態が予想される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記心押台が、サーボモータを駆動源とするねじ送り機構によりZ軸方向へ移動可能であって、前記心押台が前記ワークを支持するZ軸方向への位置で、前記主軸台のZ軸方向への位置を基準とした相対位置となる支持位置にもとづいて前記ワークのZ軸方向長さを求めることを特徴とする。
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、Z軸を中心として回転する主軸を有する主軸台と、前記主軸台に対向して設けられた心押台と、制御装置とを備え、前記制御装置による制御のもと、前記主軸台及び前記心押台によりZ軸方向へ長尺なワークの両端を支持し加工する工作機械であって、前記心押台を、サーボモータを駆動源とするねじ送り機構によりZ軸方向へ移動可能とするとともに、前記制御装置に、前記心押台が前記ワークを支持するZ軸方向への位置で、前記主軸台のZ軸方向への位置を基準とした相対位置となる支持位置からワークのZ軸方向長さを求める位置演算手段と、前記心押台が前記ワークを支持する場合の前記心押台の心押推力を求める心押推力演算手段と、前記心押推力にもとづいて、前記心押台がワークを心押しすることにより生じる前記ワークの端面でのZ軸方向に直交する平面内における心押位置の変位量を求める変位量演算手段と、前記支持位置と前記変位量とにもとづいて、前記主軸台及び前記心押台に支持されている前記ワークのZ軸方向からの傾きを求める傾き演算手段と、前記傾きにもとづいて、加工位置における補正量を求める補正量演算手段とを設け、前記補正量にもとづき前記加工位置を補正しながら加工することを特徴とする。
また、心押推力に起因する変位を防止すべく剛性を高める等の必要がないため、装置を大型化したり、加工動作に必要以上の制限を生じさせたりすることなく、上記精度の高い加工を実現することができる。
工作機械1は、図示しないベッド上に備えられた主軸台2、心押台3、及び切込台4と、それらの動作を制御するNC装置20とからなる。主軸台2は、Z軸方向(図1における左右方向)へ長尺なワークWを複数の爪5aで把持するチャック5、チャック5と共にワークWをZ軸周りで回転させる主軸6等を備えている。また、切込台4は、ワークWの周面を切削加工する工具7が装着されたタレット8を備えており、モータ9を駆動源とするねじ送り機構によりZ軸方向へ移動可能となっている。尚、タレット8は、モータ10を駆動源とするねじ送り機構により切込台4上でY軸方向(図1における上下方向)へ移動可能とされている。また、切込台4は、図示しないねじ送り機構によりX軸方向(図1における表裏方向)へ移動可能とされている。
心押台3による心押位置のズレを補正するにあたり、本件出願人は、心押推力と変位量との間に図3に示すような比例関係があることを確認した。つまり、X軸方向又はY軸方向への変位量=α・心押推力+βで表すことができる。ここで、αは、機械構成や各部の寸法などにより決まる機械固有の係数であり、実験により求められるものとする。また、βは、各種要因により定まる定数であって、α同様、実験により求められるものとする。そして、ワークWの加工を開始する前に、上記α、βを求めるとともに、心押推力毎に、その心押推力における変位量を予め算出し、心押推力に対応づけて変位量記憶部26に記憶させる。
以上が、工作機械1による加工動作の制御となる。
また、心押推力に起因する変位を防止すべく剛性を高める等の必要がないため、装置を大型化したり、加工動作に必要以上の制限を生じさせたりすることなく、上記精度の高い加工を実現することができる。
また、心押台を、サーボモータ等の駆動源を備えたねじ送り機構により心押台を進退させるNC心押台としているが、油圧により心押台を進退させるタイプの心押台としてもよい。この場合、心押推力は、油圧等を計測することにより求めることができる。
さらに、心押推力を予め設定するような場合には、電流にもとづいたり、油圧にもとづいたりせずとも、モータへの電流やトルクの制御指令値、加工プログラムなどから予め定められる設定値等をもとに変位量を求めるように構成することも当然可能である。
加えて、変位量を記憶させるに際しての軸の設定等は、タレットや心押台等の移動方向に応じて所謂直交2軸に何ら限定されることはないし、タレット側をX軸、Y軸に移動させるのではなく、心押台や主軸台側を移動させるように構成することは当然可能である。また、上記実施形態では旋削加工を例に説明しているが、旋削の他、タレットに回転工具主軸を装備してドリル等による穴空け加工や、エンドミル等による転削加工、或いは砥石による研削加工など、心押台を用いてワークを支持して実施する多くの加工やそのための工作機械に適用することも当然可能である。
Claims (3)
- Z軸を中心として回転する主軸を有する主軸台と、前記主軸台に対向して設けられた心押台と、制御装置とを備え、前記制御装置による制御のもと、前記主軸台及び前記心押台によりZ軸方向へ長尺なワークの両端を支持し加工する工作機械における誤差補正方法であって、
前記ワークのZ軸方向長さを求める第1工程と、
前記心押台が前記ワークを支持する場合の前記心押台の心押推力にもとづいて、前記心押台がワークを心押しすることにより生じる前記ワークの端面でのZ軸方向に直交する平面内における心押位置の変位量を求める第2工程と、
前記ワークのZ軸方向長さと前記変位量とにもとづいて、前記主軸台及び前記心押台に支持されている前記ワークのZ軸方向からの傾きを求める第3工程と、
前記傾きにもとづいて、加工位置における補正量を求める第4工程
とを実行することを特徴とする工作機械における誤差補正方法。 - 前記心押台が、サーボモータを駆動源とするねじ送り機構によりZ軸方向へ移動可能であって、
前記心押台が前記ワークを支持するZ軸方向への位置で、前記主軸台のZ軸方向への位置を基準とした相対位置となる支持位置にもとづいて前記ワークのZ軸方向長さを求めることを特徴とする請求項1に記載の工作機械における誤差補正方法。 - Z軸を中心として回転する主軸を有する主軸台と、前記主軸台に対向して設けられた心押台と、制御装置とを備え、前記制御装置による制御のもと、前記主軸台及び前記心押台によりZ軸方向へ長尺なワークの両端を支持し加工する工作機械であって、
前記心押台を、サーボモータを駆動源とするねじ送り機構によりZ軸方向へ移動可能とするとともに、
前記制御装置に、
前記心押台が前記ワークを支持するZ軸方向への位置で、前記主軸台のZ軸方向への位置を基準とした相対位置となる支持位置からワークのZ軸方向長さを求める位置演算手段と、
前記心押台が前記ワークを支持する場合の前記心押台の心押推力を求める心押推力演算手段と、
前記心押推力にもとづいて、前記心押台がワークを心押しすることにより生じる前記ワークの端面でのZ軸方向に直交する平面内における心押位置の変位量を求める変位量演算手段と、
前記支持位置と前記変位量とにもとづいて、前記主軸台及び前記心押台に支持されている前記ワークのZ軸方向からの傾きを求める傾き演算手段と、
前記傾きにもとづいて、加工位置における補正量を求める補正量演算手段とを設け、
前記補正量にもとづき前記加工位置を補正しながら加工することを特徴とする工作機械。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022203268A1 (ko) * | 2021-03-25 | 2022-09-29 | 주식회사 디엔솔루션즈 | 공작기계의 가공 오차 보정장치 및 보정방법 |
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-
2008
- 2008-11-12 JP JP2008290332A patent/JP5266020B2/ja not_active Expired - Fee Related
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