JP2010115291A - インソール及びハーフインソール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】全体として板状である可撓性材料からなり、足裏に対応した平面形状を有するインソールにおいて、インソール表面の外側(足の小指側)にスポット状に設けた隆起部と、インソール表面の内側(足の親指側)にスポット状に設けた凹部とを、歩行時の足裏の重心移動ラインに沿って配設したインソール。このインソールの前半部分を切り欠いたハーフインソール。
【選択図】図2
Description
上記課題を解決するための本願第1発明の構成は、全体として板状である可撓性材料からなり、足裏に対応した平面形状を有するインソールにおいて、
インソール表面の外側(足の小指側)にスポット状に設けた隆起部と、インソール表面の内側(足の親指側)にスポット状に設けた凹部とを、歩行時の足裏の重心移動ラインに沿って配設した、インソールである。
上記課題を解決するための本願第2発明の構成は、前記第1発明に係る隆起部が下記の(1)及び(2)に示すものであり、前記凹部が下記の(3)に示すものである、インソールである。
(1)外側縦アーチ後部に位置する立方骨に当接して、これを支持するように隆起した外側縦アーチ後部隆起部。
(2)第3趾〜第4趾の中足骨アーチ部に当接するように隆起した中央外側隆起と外側縦アーチの中央下部を横断するように隆起した外側縦アーチ隆起からなる中足骨外側隆起部。
(3)親指の中足骨骨頭部下側にある種子骨を受け止める位置にある種子骨凹部。
上記課題を解決するための本願第3発明の構成は、前記第2発明に係る種子骨凹部が、インソール表面の基準面よりも下方へ凹陥した凹部であり、あるいはインソールを底部までくり抜いた孔である、インソールである。
上記課題を解決するための本願第4発明の構成は、全体として板状である可撓性材料からなり、足裏の後半部に対応した平面形状を有するハーフインソールであって、
インソール表面の外側(足の小指側)にスポット状に設けた隆起部を歩行時の足裏の重心移動ラインに沿って配設した、ハーフインソールである。
上記課題を解決するための本願第5発明の構成は、前記第4発明に係る隆起部が下記の(1)及び(2)に示すものである、ハーフインソールである。
(1)外側縦アーチ後部に位置する立方骨に当接して、これを支持するように隆起した外側縦アーチ後部隆起部。
(2)第3趾〜第4趾の中足骨アーチ部に当接するように隆起した中央外側隆起と外側縦アーチの中央下部を横断するように隆起した外側縦アーチ隆起からなる中足骨外側隆起部。
後述の実施例において重心移動ラインAとして具体的に示すように、歩行時において後部(踵の部分)から前部(足先部)へ向って移動する足裏の重心は、重心移動の前期、即ち重心が足裏の後半部を移動中には外側(小指側)に重心が偏って移動し、次いで、重心移動の後期、即ち重心が足裏の前半部を移動してゆく際には内側(親指側)に重心が偏って移動することが知られている。
第2発明のインソールにおいては、インソール表面の外側にスポット状に設けた隆起部が前記の外側縦アーチ後部隆起部と中足骨外側隆起部であり、インソール表面の内側にスポット的に設けた凹部が前記の種子骨凹部である。
第3発明においては、種子骨凹部がインソール表面の基準面よりも下方へ凹陥しており、あるいはインソールを底部までくり抜いた孔として形成されているので、第2発明で述べた種子骨凹部の安定・支持効果が特に強く得られる。
第4発明及び第5発明のハーフインソールは、要するに、第1発明〜第3発明に係るインソールにおいて、そのインソール表面内側の凹部もしくは種子骨凹部を含む前半部分を切り欠いた形態のものである。
本発明のインソールは、全体として板状である可撓性材料からなり、足裏に対応した平面形状を有するインソールにおいて、インソール表面の外側(足の小指側)にスポット状に設けた隆起部と、インソール表面の内側(足の親指側)にスポット状に設けた凹部とを、歩行時の足裏の重心移動ラインに沿って配設したものである。
(1)外側縦アーチ後部に位置する立方骨に当接して、これを支持するように隆起した外側縦アーチ後部隆起部。
(2)第3趾〜第4趾の中足骨アーチ部に当接するように隆起した中央外側隆起と、外側縦アーチの中央下部を横断するように隆起した外側縦アーチ隆起からなる中足骨外側隆起部。この中足骨外側隆起部における外側縦アーチ隆起部は、中央外側隆起部から外側縦アーチ方向へ連続的に延設され、外側縦アーチの下部を横断するように隆起している。
(3)親指の中足骨骨頭部下側にある種子骨を受け止める位置にある種子骨凹部。
本発明のインソールにおいては、前記した各種の隆起部及び凹部の他にも、例えば、インソール上面の後端部周縁において足の踵部の周囲を取り囲むように隆起したヒールカップ隆起や、そのヒールカップ隆起がインソールの内側周縁沿いに内側アーチ下方のほぼ中央部まで延設された内側アーチサポート隆起を設けることができる。
本発明のインソールの加工にあたっては、切削加工や型成形その他の公知の各種加工方法を任意に選択して利用することができる。例えば切削加工においては、装着者個人の足骨格等の計測データを取得したもとで、コンピュータを利用してインソールのデザイン及び加工を行う、いわゆるCAD/CAMの手法によるオーダーメードの加工方法が特に好ましい。
本発明のハーフインソールは、全体として板状である可撓性材料からなり、足裏の後半部に対応した平面形状を有し、インソール表面の外側(足の小指側)にスポット状に設けた隆起部を歩行時の足裏の重心移動ラインに沿って配設したものである。より好ましい具体的な形態において、本発明のハーフインソールは、上記の隆起部が下記の(1)及び(2)に示すものである。
(1)外側縦アーチ後部に位置する立方骨に当接して、これを支持するように隆起した外側縦アーチ後部隆起部。
(2)第3趾〜第4趾の中足骨アーチ部に当接するように隆起した中央外側隆起と外側縦アーチの中央下部を横断するように隆起した外側縦アーチ隆起からなる中足骨外側隆起部。
図2に平面図を示す本実施例のインソール1は左足用のものであるが、右足用のインソールは、これと対称に形成される。インソール1は発泡性の可撓性樹脂材料からなり、その縦方向(図の上下方向)の長さがほぼ25cm、横方向の最大幅がほぼ9cmのサイズであり、足裏の形状Bに対応した平面形状を有する。インソール1は単一の構成材料からなる単層のものでも良いが、同一又は異なる構成材料を層状に接合させた積層構造を持つこともできる。
本実施例のハーフインソールは、図2に示すインソール1における切り欠き線Cよりも後方部分(図2の下方部分)のみからなる。このハーフインソールは、そのような形状のものとして加工されたものであっても良いし、実施例1に係るインソール1を切り欠き線Cに沿ってカットしたものであっても良い。
B 足裏
C 切り欠き線
1 インソール
2 外側縦アーチ後部隆起部
3 中足骨外側隆起部
3a 中央外側隆起
3b 外側縦アーチ隆起
4 種子骨凹部
5 外側縦アーチ
6 内側縦アーチ
7 横アーチ
8 立方骨
14 ヒールカップ隆起
15 内側アーチサポート隆起
Claims (5)
- 全体として板状である可撓性材料からなり、足裏に対応した平面形状を有するインソールにおいて、
インソール表面の外側(足の小指側)にスポット状に設けた隆起部と、インソール表面の内側(足の親指側)にスポット状に設けた凹部とを、歩行時の足裏の重心移動ラインに沿って配設したことを特徴とするインソール。 - 前記隆起部が下記の(1)及び(2)に示すものであり、前記凹部が下記の(3)に示すものであることを特徴とする請求項1に記載のインソール。
(1)外側縦アーチ後部に位置する立方骨に当接して、これを支持するように隆起した外側縦アーチ後部隆起部。
(2)第3趾〜第4趾の中足骨アーチ部に当接するように隆起した中央外側隆起と外側縦アーチの中央下部を横断するように隆起した外側縦アーチ隆起からなる中足骨外側隆起部。
(3)親指の中足骨骨頭部下側にある種子骨を受け止める位置にある種子骨凹部。 - 前記種子骨凹部が、インソール表面の基準面よりも下方へ凹陥した凹部であり、あるいはインソールを底部までくり抜いた孔であることを特徴とする請求項2に記載のインソール。
- 全体として板状である可撓性材料からなり、足裏の後半部に対応した平面形状を有するハーフインソールであって、
インソール表面の外側(足の小指側)にスポット状に設けた隆起部を歩行時の足裏の重心移動ラインに沿って配設したことを特徴とするハーフインソール。 - 前記隆起部が下記の(1)及び(2)に示すものであることを特徴とする請求項4に記載のハーフインソール。
(1)外側縦アーチ後部に位置する立方骨に当接して、これを支持するように隆起した外側縦アーチ後部隆起部。
(2)第3趾〜第4趾の中足骨アーチ部に当接するように隆起した中央外側隆起と外側縦アーチの中央下部を横断するように隆起した外側縦アーチ隆起からなる中足骨外側隆起部。
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