JP2010115075A - 車両用発電機制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用発電機制御装置において、所定の充電条件が成立した場合に、発電機に接続されたインバータのスイッチング周波数を常に高くすることなく、乗員に不快な騒音を抑制し、かつ、高い制御性を確保することである。
【解決手段】モータジェネレータ制御装置は、エンジンの駆動により発電する第1モータジェネレータと、第1モータジェネレータ用のインバータ制御部63とを備える。インバータ制御部63は、第1モータジェネレータの回転数を検出する回転数検出手段72と、所定のPチャージ条件が成立したと判定された場合に、第1モータジェネレータの低回転数領域と高回転数領域とでのキャリア周波数が、第1モータジェネレータの中回転数領域でのキャリア周波数よりも高くなるように、第1モータジェネレータの回転数に応じてキャリア周波数を設定するキャリア周波数設定手段74とを含む。
【選択図】図3
【解決手段】モータジェネレータ制御装置は、エンジンの駆動により発電する第1モータジェネレータと、第1モータジェネレータ用のインバータ制御部63とを備える。インバータ制御部63は、第1モータジェネレータの回転数を検出する回転数検出手段72と、所定のPチャージ条件が成立したと判定された場合に、第1モータジェネレータの低回転数領域と高回転数領域とでのキャリア周波数が、第1モータジェネレータの中回転数領域でのキャリア周波数よりも高くなるように、第1モータジェネレータの回転数に応じてキャリア周波数を設定するキャリア周波数設定手段74とを含む。
【選択図】図3
Description
本発明は、エンジンの駆動により発電する発電機と、発電機で発電された電力がインバータを介して供給され、充電される蓄電部と、インバータを制御する制御部と、を備える車両用発電機制御装置に関する。
従来から、エンジンと走行用モータとを、車両の駆動源として備えるハイブリッド車両が考えられ、一部で実用化されている。このようなハイブリッド車両では、走行用モータの電力供給源として、バッテリ、キャパシタ等の蓄電部を備えることが考えられる。
また、走行用モータを備えない、一般的に使用されるエンジン付き車両において、補機等の駆動のために電力供給源として上記のような蓄電部を備えることも行われている。このように蓄電部を備える車両では、外部から蓄電部を充電することも考えられるが、エンジンの駆動により発電機を駆動し、発電機により発電された電力を、インバータを介して蓄電部に供給し、蓄電部を充電する場合がある。
特許文献1には、パラレルシリーズハイブリッドシステムにおいて、エンジンと、バッテリに接続されたインバータと、インバータが含む第1インバータ回路に接続されたモータジェネレータと、インバータが含む第2インバータ回路に接続された電気モータと、制御装置とを備え、制御装置は、モータジェネレータ及び電気モータに発生させるトルクや、モータジェネレータ及び電気モータの回転数に基づいて算出されるキャリア周波数を優先させる第1のモードと、インバータに起因して発生させるノイズの音量及び周波数帯域に基づいて算出されるキャリア周波数を優先させる第2のモードとに分けて、インバータを制御する構成が記載されている。第1インバータ回路は、第2のモードの場合に、エンジン回転数センサにより検知されたエンジンの回転数に応じて算出されるキャリア周波数に、制御回路により予め定められた切り換え条件にしたがって、切り換えられるとされている。エンジン回転数センサからの信号により検知されたエンジン回転数が、予め定められた閾値よりも小さい場合には、モータジェネレータ用の第1インバータ回路のキャリア周波数が高く設定され、検知されたエンジン回転数が閾値よりも小さくない場合には、第1インバータ回路のキャリア周波数が低く設定されるとされている。
また、特許文献2には、エンジンと、モータジェネレータと、インバータと、蓄電装置と、ECUとを備えるハイブリッド車両において、モータジェネレータが含む3相コイルの端がインバータのアームの接続ノードに接続され、3相コイルの中性点にコネクタが接続され、蓄電装置は、インバータへ電力を供給し、また、インバータによって充電される構成が記載されている。コネクタに接続された商用電源から、中性点に交流電力が与えられると、インバータは交流電力を直流電力に変換して蓄電装置を充電するとされている。ECUは、インバータを制御するための信号を生成し、生成した信号を駆動回路に出力し、駆動回路は、インバータのトランジスタをオン/オフするための駆動信号を生成するとされている。ECUが含むキャリア信号生成部は、協調制御部からのモード信号が、動作モードが走行モードであることを示す、非活性化されたモード信号であるとき、キャリア信号のキャリア周波数を走行モード用の周波数に設定し、協調制御部からのモード信号が、動作モードが充放電モードであることを示す、活性化されたモード信号であるとき、キャリア信号のキャリア周波数を、走行モード用のキャリア周波数よりも高い、充放電モード用のキャリア周波数に設定するとされている。
特許文献1に記載されたハイブリッドシステムでは、検知されたエンジン回転数が、予め定められた閾値よりも小さい場合に、モータジェネレータ用の第1インバータ回路のキャリア周波数が高く設定され、検知されたエンジン回転数が閾値よりも小さくない場合に、第1インバータ回路のキャリア周波数が低く設定される。このため、エンジン回転数の増大にしたがって、発電機として機能するモータジェネレータの回転数が増大する場合に、モータジェネレータの回転数が高いのにもかかわらずインバータのキャリア周波数が低くなる可能性がある。このような特許文献1に記載のハイブリッドシステムでは、ハイブリッドシステムの制御性を効率よく高くできない可能性がある。例えば、ハイブリッド車両では、シフトレバーを駐車状態に対応するPレンジに位置させた場合に、走行用モータの駆動を停止させた状態で、運転者がアクセルペダルを踏み込むことによりエンジンの回転数を高くして、エンジンにより発電機を駆動してバッテリ等の蓄電部を充電しようとする、「Pチャージ」と呼ばれる状態が生じる場合がある。このようなPチャージでは、エンジン回転数の増大にしたがって、発電機の回転数も増大するが、発電機の回転数が高いのにもかかわらず発電機と蓄電部との間に設けられたインバータのキャリア周波数が低いと、制御性を効率よく高くすることができない可能性がある。
これに対して、エンジン回転数の変化にかかわらず、常にキャリア周波数を高い一定値に維持することも考えられるが、キャリア周波数が高い状態にある頻度が多くなると、インバータを構成するトランジスタ等のスイッチング素子の耐熱性を高くする必要がある。スイッチング素子の耐熱性を高くすることは、インバータのコストが高くなる要因となるため、コスト低減の面から好ましくない。また、エンジン音が大きい場合には、インバータのスイッチングに基づくノイズが大きい場合に、そのノイズが車両の乗員にとって不快な騒音となることは少ないのに対して、エンジン音が小さい場合には、スイッチングに基づくノイズが大きいと、乗員に不快な騒音となりやすい。
このような事情から本発明者は、所定の充電条件が成立した場合に、発電機に接続されたインバータのスイッチング周波数を常に高くすることなく、乗員に不快な騒音を抑制し、かつ、高い制御性を確保することができる構成を考えるに至った。これに対して、特許文献2には、単に、キャリア信号生成部が、充放電モードを表すモード信号が入力された場合に、走行モードを表すモード信号が入力される場合よりも、キャリア周波数を高くすることが記載されているのに過ぎず、上記のように発電機に接続されたインバータのスイッチング周波数を常に高くすることなく、乗員に不快な騒音を抑制し、かつ、高い制御性を確保することができる構成は、これを示唆する事項を含めて記載されていない。
本発明の目的は、車両用発電機制御装置において、所定の充電条件が成立した場合に、発電機に接続されたインバータのスイッチング周波数を常に高くすることなく、乗員に不快な騒音を抑制し、かつ、高い制御性を確保することである。
本発明に係る車両用発電機制御装置は、エンジンの駆動により発電する発電機と、発電機で発電された電力がインバータを介して供給され、充電される蓄電部と、インバータを制御する制御部と、を備え、インバータは、キャリア周波数で動作するスイッチング素子を含み、制御部は、発電機の回転数を検出する回転数検出手段と、予め設定される所定の特別充電条件が成立した場合に、発電機の低回転数領域と高回転数領域とでのキャリア周波数が、発電機の中回転数領域でのキャリア周波数よりも高くなるように、発電機の回転数に応じてキャリア周波数を設定するキャリア周波数設定手段とを含むことを特徴とする車両用発電機制御装置である。
また、本発明に係る車両用発電機制御装置において、好ましくは、変速用シフトレバーが駐停車レンジにあるか否かを検出するシフトレバー位置検出手段を備え、特別充電条件は、制御部が起動され、かつ、変速用シフトレバーが駐停車レンジにあることである。
また、本発明に係る車両用発電機制御装置において、好ましくは、変速用シフトレバーが駐停車レンジにあるか否かを検出するシフトレバー位置検出手段と、アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、を備え、特別充電条件は、制御部が起動され、かつ、変速用シフトレバーが駐停車レンジにあり、かつ、アクセル開度が予め設定された所定開度以上であることである。
また、本発明に係る車両用発電機制御装置において、好ましくは、制御部は、発電機の回転数の増大にしたがってキャリア周波数が減少する第1のマップと、発電機の回転数の増大にしたがってキャリア周波数が増大する第2のマップとを表すデータを記憶するマップ記憶手段を含み、キャリア周波数設定手段は、特別充電条件が成立し、かつ、キャリア周波数が予め設定される閾値未満の場合にマップ記憶部から取得した第1のマップにより発電機の回転数に応じてキャリア周波数を設定し、特別充電条件が成立し、かつ、キャリア周波数が閾値以上の場合にマップ記憶部から取得した第2のマップにより発電機の回転数に応じてキャリア周波数を設定することである。
本発明に係る車両用発電機制御装置によれば、制御部は、予め設定される所定の特別充電条件が成立した場合に、発電機の低回転数領域と高回転数領域とでのキャリア周波数が、発電機の中回転数領域でのキャリア周波数よりも高くなるように、発電機の回転数に応じてキャリア周波数を設定するキャリア周波数設定手段を含むため、エンジンの回転数の増大にしたがって発電機の回転数が増大する場合等に対応する特別充電条件が成立した場合に、発電機に接続されたインバータのスイッチング周波数を常に高くすることなく、発電機の回転数が高回転数領域にある場合に、キャリア周波数も高くでき、高い制御性を確保することができる。しかも、インバータのスイッチング周波数が高いので、乗員にとって不快な騒音を抑制できる。
また、発電機の回転数が低回転数領域にある場合も、キャリア周波数が高くなる。この場合、エンジン回転数が低くなることにより、エンジンに基づく騒音が低くなり、エンジン以外の騒音が乗員に聞こえやすくなるのにもかかわらず、インバータのスイッチング周波数が可聴音の周波数領域から外れやすくなり、乗員に不快な騒音を抑制できる。しかも、キャリア周波数が高いので、制御性を高くできる。これに対して、発電機の回転数が中回転数領域にある場合には、低回転数領域の場合よりもキャリア周波数が低くなるが、エンジンの回転数が上がるので、インバータのスイッチング周波数が可聴音の周波数領域となっても、乗員にとって不快な騒音とはなり難い。また、発電機の回転数が高回転数領域の場合よりもキャリア周波数が低くなっても、発電機の回転数自体が低くなるので、高い制御性を確保しやすい。この結果、所定の特別充電条件が成立した場合に、発電機に接続されたインバータのスイッチング周波数を常に高くすることなく、かつ、乗員に不快な騒音を抑制し、かつ、高い制御性を確保することができる。
以下において、図面を用いて本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。図1から図6は、本発明の実施の形態の1例を示している。図1は、本実施の形態の車両用発電機制御装置を含むハイブリッド車両の略構成図である。図2は、図1に示すハイブリッド車両を構成する動力分割機構が遊星歯車機構を備える場合の、Pチャージにおけるサンギヤ、キャリア、リングギヤの回転数の関係を表す共線図の1例である。図3は、図1の制御部のうち、第1モータジェネレータ用のインバータ制御部の構成を詳しく示すブロック図である。図4は、本実施の形態で使用する2つのマップの関係を示す図である。図5は、本実施の形態のPチャージ時におけるインバータ制御方法を説明するためのフローチャートである。図6は、図5において、本実施の形態でPチャージ時に使用する、第1モータジェネレータの回転数とキャリア周波数との関係を示す図である。
本実施の形態の車両用発電機制御装置を含むハイブリッド車両10は、車両用発電機制御装置であるモータジェネレータ制御装置12と、駆動軸14と、車輪16とを備える。また、モータジェネレータ制御装置12は、車両駆動用のエンジン18と、動力分割機構20と、エンジン18の駆動により発電する発電機である第1モータジェネレータ(MG1)22と、走行用モータである第2モータジェネレータ(MG2)24と、減速機26とを含む。
なお、ハイブリッド車両10は、前置エンジン付前輪駆動車であるFF車や、前置エンジン付後輪駆動車であるFR車や、四輪駆動車である4WD車等とすることができる。なお、本発明に係る車両用発電機制御装置は、本実施の形態の場合と異なり、走行用モータを備えるエンジン付き車両に搭載し、エンジンにより駆動される発電機から蓄電部に充電する場合等に使用することもできる。
動力分割機構20は、エンジン18からの動力を、駆動軸14への経路と、第1モータジェネレータ22への経路とに分割可能としている。動力分割機構20は、例えば、遊星歯車機構により構成する。例えば、第1モータジェネレータ22の回転軸を中空として、この回転軸の端部に遊星歯車機構のサンギヤを接続する。また、第1モータジェネレータ22の回転軸の内側を挿通したエンジン18の駆動軸に、遊星歯車機構のプラネタリギヤに接続したキャリアを接続する。また、遊星歯車機構のリングギヤに、出力軸28を接続し、出力軸28に直接または図示しない別の遊星歯車機構等の減速機を介して第2モータジェネレータ24の回転軸を接続する。出力軸28は、減速機26を介して車輪16を駆動するための駆動軸14に接続する。なお、エンジン18の駆動軸に図示しないダンパを介して動力分割機構20を接続することもできる。
第1モータジェネレータ22は、3相交流モータであり、エンジン18始動用モータとしても使用可能であるが、第1モータジェネレータ22をエンジン18により駆動される発電機として使用する場合には、キャリアから入力されるエンジン18からのトルクの少なくとも一部を、サンギヤを介して、第1モータジェネレータ22の回転軸に伝達する。
第2モータジェネレータ24は、車両駆動力発生用の3相交流モータであり、かつ、発電機、すなわち電力回生用としても使用可能である。
エンジン18の回転は、動力分割機構20を介して出力軸28側と第1モータジェネレータ22側とに取り出す。第1モータジェネレータ22の駆動により発生した電力は、蓄電部であるバッテリ30に充電される。第1モータジェネレータ22は、回転数を無段階制御可能としている。また、第1モータジェネレータ22は、発電量を制御することにより、エンジン18の動作点を、燃費性能を良好にする面から最適にする役目も有する。なお、ハイブリッド車両10をFR車として構成する場合には、出力軸28の回転を、プロペラシャフト、ディファレンシャルギヤを介して駆動輪である、後輪に伝達し、後輪を駆動させる。
また、モータジェネレータ制御装置12は、上記の各モータジェネレータ22,24と、DC/DCコンバータ32と、蓄電部であるバッテリ30と、システムリレー34と、第1コンデンサ36及び第2コンデンサ38と、各モータジェネレータ22,24に対応して設けられるインバータ40,42と、第1、第2各モータジェネレータ22,24にそれぞれ対応して設けられる回転角センサ44及び電流センサ46とを含む。
DC/DCコンバータ32は、図示しないリアクトルと2個のトランジスタ等のスイッチング素子と2個のダイオードとを含み、第1コンデンサ36から供給された直流電圧を昇圧して、第2コンデンサ38に供給可能としている。DC/DCコンバータ32は、制御部48から信号を送られ、この信号に対応して、スイッチング素子のオン時間に対応して直流電圧を昇圧し、第2コンデンサ38に供給する機能を有する。また、DC/DCコンバータ32は、制御部48からの信号に対応して、第2コンデンサ38を介して2個のインバータ40,42との一方または両方から供給された直流電圧を降圧して直流電圧をバッテリ30に充電する機能を有する。
バッテリ30は、ニッケル水素電池またはリチウムイオン電池等の二次電池である。なお、バッテリ30の代わりに、蓄電部としてキャパシタ等を使用することもできる。また、システムリレー34は、制御部48からの信号によりオンまたはオフされる。すなわち、図示しない起動スイッチのオンに対応して、制御部48が起動され、制御部48からシステムリレー34がオンされ、バッテリの直流電圧が第1コンデンサ36に供給される。また、起動スイッチのオフに対応して、システムリレー34がオフされ、バッテリ30と第1コンデンサ36との接続が遮断される。バッテリ30が出力するバッテリ電圧Vbは、電圧センサ50によって検知され、制御部48に入力される。
第1コンデンサ36は、バッテリ30から供給された直流電圧を平滑化し、平滑化した直流電圧をDC/DCコンバータ32に供給する。第2コンデンサ38は、DC/DCコンバータ32からの直流電圧を平滑化し、平滑化した直流電圧をノードN1,N2を介して各インバータ40,42に供給する。
各インバータ40,42は、U、V,W各相のアーム52u,52v,52w,54u,54v,54wを備える。それぞれのアーム52u,52v,52w,54u,54v,54wは、キャリア周波数で動作する、直列接続されたIGBT,トランジスタ等の2個ずつのスイッチング素子56を含み、各アーム52u,52v,52w,54u,54v,54wの中点を、対応するモータジェネレータ22,24を構成する図示しない3相のコイルの一端にそれぞれに接続している。また、各スイッチング素子56に、それぞれダイオード58を逆並列に接続している。2個のインバータ40,42はバッテリ30に対し並列に接続している。
第1モータジェネレータ22用のインバータ40は、第2コンデンサ38から直流電圧が供給されると、制御部48からのトルク指令値に対応する信号に基づいて、直流電圧を交流電圧に変換して第1モータジェネレータ22を駆動する。また、第1モータジェネレータ22用のインバータ40は、エンジン18により動力分割機構20を介して第1モータジェネレータ22が駆動させられた場合に、第1モータジェネレータ22により発電した交流電圧を制御部48からの信号に基づいて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧を、第2コンデンサ38を介してDC/DCコンバータ32に供給する。
一方、第2モータジェネレータ24用のインバータ42は、第2コンデンサ38から直流電圧が供給されると、制御部48からのトルク指令値に対応する信号に基づいて、直流電圧を交流電圧に変換して第2モータジェネレータ24を駆動する。また、第2モータジェネレータ24用のインバータ42は、ハイブリッド車両10の回生制動時に、第2モータジェネレータ24により発電した交流電圧を制御部48からの信号に基づいて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧を、第2コンデンサ38を介してDC/DCコンバータ32に供給する。各モータジェネレータ22,24の3相コイルの他端は、中性点で互いに接続している。
制御部48は、CPU,メモリ等を有するマイクロコンピュータを含み、例えば、モータECUと呼ばれるモータコントローラを含むものでもよい。第1モータジェネレータ22と第2モータジェネレータ24とに電流センサ46を設けており、電流センサ46で検出した、各モータジェネレータ22,24の各相のコイルを流れるモータ電流値I1、I2を制御部48に入力する。電流センサ46は、3相のコイルのそれぞれに設けることなく、2相分のコイルの電流を検出し、制御部48は、残りの1相分のコイルの電流を2相分のコイルの電流の検出値から算出することもできる。制御部48には、図示しない電圧センサにより検出したDC/DCコンバータの出力電圧VH、すなわち各インバータ40,42への入力電圧と、図示しない外部ECUからの各モータジェネレータ22,24のトルク指令値TR1,TR2を入力する。
第1モータジェネレータ22用のインバータ40は、制御部48からの信号に応答したスイッチング素子56のオンオフ動作である、スイッチング動作により、トルク指令値TR1にしたがったトルクが出力されるように、第1モータジェネレータ22を駆動する。トルク指令値TR1は、運転状況に応じて、正、0、負のいずれかの所定値に設定される。また、第2モータジェネレータ24用のインバータ42は、第1モータジェネレータ22用のインバータ40と同様に、制御部48からの信号に応じたスイッチング素子56の制御により、トルク指令値に従ったトルクが出力されるように、第2モータジェネレータ24を駆動する。
また、各モータジェネレータ22,24に対応して設けられた回転角センサ44は、例えばレゾルバ等であり、第1、第2各モータジェネレータ22,24の回転角度θ1,θ2を検出して制御部48に入力する。制御部48は、この回転角度θ1,θ2から各モータジェネレータ22,24の回転数N1,N2、すなわち回転速度を算出することができる。なお、本明細書及び特許請求の範囲の全体で、「回転数」とは、単位時間当たり、例えば毎分当たりの回転数を言う。また、制御部48には、シフトレバー位置検出手段であるシフトポジションセンサ60(図2)から、図示しない変速用シフトレバーが駐停車レンジであり、パーキング位置であるPレンジに位置するか否かを表す信号Prを入力する。なお、制御部48に、アクセル開度検出手段であるアクセル開度センサ62(図2)から、図示しないアクセルペダルの操作量に対応するアクセル開度を表す信号を入力することもできる。
また、車両の走行が停止され、すなわち、第2モータジェネレータ24の駆動が停止された場合で、制御部48が起動され、かつ、変速用シフトレバーがPレンジに位置する場合に、運転者がアクセルペダルを踏み込むことによりエンジン18の回転数の上昇に応じて第1モータジェネレータ22の回転数N1を上昇させ、第1モータジェネレータ22の駆動により発電した電力を、インバータ40、DC/DCコンバータ32を介して、バッテリ30に充電させる、「Pチャージ」と呼ばれる状態が生じる場合がある。このようなPチャージでは、第2モータジェネレータ24の回転が停止される。
図2は、図1に示すハイブリッド車両を構成する動力分割機構が遊星歯車機構を備える場合の、Pチャージにおけるサンギヤ、キャリア、リングギヤの回転数の関係を表す共線図の1例である。図2に示すように、サンギヤ、キャリア、リングギヤの回転数は、リングギヤとサンギヤとの歯数の比に対応して、サンギヤとリングギヤとの間にキャリアを配置した状態で直線状に並ぶ関係にある。以下では、図1と同一の要素には同一の符号を付して説明する。図2で(+)は正方向の回転を、(−)は逆方向の回転を表している。サンギヤに第1モータジェネレータ22が連結され、キャリアにエンジン18の駆動軸が連結され、リングギヤに第2モータジェネレータ24側の出力軸28が連結される。このように第2モータジェネレータ24が回転を停止した状態では、エンジン18の回転数が上昇するのにしたがって、第1モータジェネレータ22の回転数が上昇し、第1モータジェネレータ22へのトルク指令値を負トルクとすることにより、第1モータジェネレータ22が発電機として機能してバッテリ30が充電される。この場合、第1モータジェネレータ22のトルク指令値は、例えば、バッテリ30の充電状態から定まる発電許容電力以下の要求発電電力に対応する負の値に設定される。なお、トルク指令値は、固定値としてもよく、また、エンジン18の回転数に応じて設定してもよい。このようなPチャージにおいては、第1モータジェネレータ22の負トルクの発生により、トルク×回転数に応じた発電電力が発生する。
図3は、制御部のうち、第1モータジェネレータ用のインバータ制御部の構成を詳しく示す図である。制御部48は、第1モータジェネレータ22用のインバータ制御部63と、図示しない第2モータジェネレータ用のインバータ制御部とを含む。図3に示すように、インバータ制御部63は、電流指令算出手段64と、PI演算手段66と、3相/2相変換手段68と、2相/3相変換手段70と、回転数検出手段72と、キャリア周波数設定手段74と、PWM信号生成手段76と、ゲート回路78とを含む。なお、第2モータジェネレータ24用のインバータ制御部の構成は、回転数検出手段72がなく、キャリア周波数設定手段が予め一定値に設定したキャリア周波数をPWM信号生成手段76に出力する以外は、図3に示す第1モータジェネレータ22用のインバータ制御部63の構成と同様である。
電流指令算出手段64は、予め作成されたテーブル等にしたがって、第1モータジェネレータ22のトルク指令値TR1に応じて、d軸、q軸に対応する電流指令値Id*,Iq*を算出する。3相/2相変換手段68は、第1モータジェネレータ22に設けられた回転角センサ44により検出されたモータジェネレータ22の回転角度θ1と、電流センサ46により検出された3相の電流I1とから、2相の電流であるd軸電流算出値Id、q軸電流算出値Iqとを算出する。
PI演算手段66は、d軸電流の指令値Id*に対する偏差及びq軸電流の指令値Iq*に対する偏差を算出し、それぞれの偏差について、所定ゲインによるPI演算を行って制御偏差を求め、制御偏差に応じたd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を算出する。
2相/3相変換手段70は、PI演算手段66から入力された各電圧指令値Vd*,Vq*を、モータジェネレータ22の回転角度θ1を用いて、U相、V相、W相の3相の電圧指令値Vu、Vv、Vwに変換する。なお、電圧指令値Vu、Vv、Vwへの変換には、DC/DCコンバータ32の出力電圧VHも反映する。
回転数検出手段72は、第1モータジェネレータ22の回転角度θ1が入力され、第1モータジェネレータ22の回転数N1を算出する、すなわち検出する。また、キャリア周波数設定手段74に、シフトポジションセンサ60から変速用シフトレバーがパーキング位置であるPレンジに位置するか否かを表す信号Prを入力し、回転数検出手段72から第1モータジェネレータ22の回転数N1を入力する。なお、より好ましくは、さらにアクセル開度センサ62からアクセル開度を表す信号Accをキャリア周波数設定手段74に入力することもできる。キャリア周波数設定手段74は、回転数N1と、信号Prとを用いて、第1モータジェネレータ22用のインバータ40のキャリア周波数fc1を設定する。
また、第2モータジェネレータ24用のインバータ制御部(図示せず)を構成するキャリア周波数設定手段は、第2モータジェネレータ24用のインバータ42のキャリア周波数fc2を、予め定められた一定値として、予め記憶部に記憶し、キャリア周波数設定手段がこの一定値を読み出すことにより設定する。第1モータジェネレータ22のPチャージ時以外の第1モータジェネレータ22用のインバータ40のキャリア周波数fc1は、予め定められた一定値として、予め記憶部に記憶し、キャリア周波数設定手段74がこの一定値を読み出すことにより設定する。また、第1モータジェネレータ22のPチャージ時に設定する第1モータジェネレータ22に対応するキャリア周波数fc1は、後述するマップを用いて第1モータジェネレータ22の回転数N1に応じて設定する。この設定方法については、後述する。
このようにして各モータジェネレータ22,24に対応して設けられるキャリア周波数設定手段74により設定されたキャリア周波数fc1,fc2は、それぞれのPWM信号生成手段76に入力され、PWM信号生成手段76は、キャリア周波数fc1,fc2と、電圧指令値Vu、Vv、Vwとから各インバータ40,42駆動用のPWM信号を生成する。すなわち、電圧指令値Vu、Vv、Vwに従う信号波と、所定のキャリア周波数fc1,fc2の三角波である搬送波とを比較し、搬送波電圧と信号波電圧との大小の比較により、各相のインバータ40,42出力電圧としてのかつ、方形波電圧の集合としてのPWM信号を生成する。このため、キャリア周波数fc1,fc2は、インバータ40,42を構成する各スイッチング素子56のスイッチング周波数に相当する。生成されたPWM信号は、ゲート回路78に出力され、ゲート回路78は、電圧を印加するインバータ40,42のスイッチング素子56を選択することにより、スイッチング素子56のオンオフを制御する。
特に、本実施の形態では、第1モータジェネレータ22用のインバータ制御部63を構成するキャリア周波数設定手段74において、予め設定される所定の特別充電条件であるPチャージ条件が成立したと判定された場合に、第1モータジェネレータ22の回転数N1に応じて、第1モータジェネレータ22用のインバータ40のキャリア周波数fc1を設定する。このために、キャリア周波数設定手段74は、図示しない条件判定手段を含み、条件判定手段は、制御部48が起動され、かつ、シフトポジションセンサ60から、変速用シフトレバーがPレンジに位置することを表す信号Prが入力された場合にPチャージ条件が成立と判定し、それ以外の場合はPチャージ条件不成立と判定する。キャリア周波数設定手段74は、Pチャージ条件成立と判定された場合に、第1モータジェネレータ22のキャリア周波数fc1を、第1モータジェネレータ22の回転数N1に応じて設定する。
また、制御部48は、マップ記憶手段である図示しない記憶部において、2つのキャリア周波数設定用マップMAP1(N1),MAP2(N1)を記憶している。図4は、2つのキャリア周波数設定用マップが表す、第1モータジェネレータの回転数とキャリア周波数との関係を示す図である。図4に示すように第1キャリア周波数設定用マップMAP1(N1)は、第1モータジェネレータ22の回転数N1の増大にしたがってキャリア周波数fc1が減少している。第2キャリア周波数設定用マップMAP2(N1)は、第1モータジェネレータ22の回転数の増大にしたがってキャリア周波数fc1が増大している。本実施の形態では、それぞれのマップMAP1(N1),MAP2(N1)で、キャリア周波数fc1は、第1モータジェネレータ22の回転数に対し直線的に比例する関係にあり、それぞれのマップMAP1(N1),MAP2(N1)を表す直線が第1モータジェネレータ22の回転数がKであり、キャリア周波数fc1がfminである点で交差している。
キャリア周波数設定手段74は、上記のようにPチャージ条件が成立したと判定された場合に、第1モータジェネレータ22の回転数N1に応じて2つのマップMAP1(N1),MAP2(N1)のうち、いずれのマップMAP1(N1)(またはMAP2(N1))を使用するかを決定し、決定したマップMAP1(N1)(またはMAP2(N1))と、第1モータジェネレータ22の回転数N1とから、第1モータジェネレータ22用のインバータ40のキャリア周波数fc1を設定する。この場合、キャリア周波数設定手段74は、第1モータジェネレータ22の回転数N1が閾値であるK未満である場合に、記憶部から取得した第1のマップMAP1(N1)により、第1モータジェネレータ22の回転数N1に応じてキャリア周波数fc1を設定する。これに対して、キャリア周波数設定手段74は、第1モータジェネレータ22の回転数N1が閾値であるK以上である場合に、記憶部から取得した第2のマップMAP2(N1)により、第1モータジェネレータ22の回転数N1に応じてキャリア周波数fc1を設定する。このように構成するため、キャリア周波数設定手段74では、予め設定される所定のPチャージ条件が成立されたと判定された場合に、第1モータジェネレータ22の回転数N1がKからそれぞれ低回転数側と高回転数側とに外れた、低回転数領域R1と高回転数領域R2とでのキャリア周波数fc1が、第1モータジェネレータ22の回転数NgがKを含む、中回転数領域R3でのキャリア周波数fc1よりも高くなるように、第1モータジェネレータ22の回転数N1に応じてキャリア周波数fc1が設定される。なお、本実施の形態で、制御部48は1つとしても、複数の機能に応じて複数の制御部に分割してもよい。
このように構成する本実施の形態のモータジェネレータ制御装置12は、次のように、Pチャージ時に、第1モータジェネレータ22用のインバータ40を制御する。図5は、Pチャージ時における第1モータジェネレータ22用のインバータ40の制御方法を説明するためのフローチャートである。図5のステップS1で、キャリア周波数設定手段74は、Pチャージ条件成立か否かを判定し、Pチャージ条件成立と判定された場合には、ステップS2で、第1モータジェネレータ22の回転数N1が、予め設定された閾値K未満か否かを判定する。第1モータジェネレータ22の回転数N1が閾値K未満であると判定されると、ステップS3でキャリア周波数設定手段74は、キャリア周波数fc1を、第1のマップMAP1(N1)と、第1モータジェネレータ22の回転数N1とから決定されるキャリア周波数fc1に設定する。これに対して、第1モータジェネレータ22の回転数N1が閾値K未満でない、すなわち、K以上であると判定された場合には、ステップS4に移行し、キャリア周波数設定手段74は、キャリア周波数fc1を、第2のマップMAP2(N1)と、第1モータジェネレータ22の回転数N1とから決定されるキャリア周波数fc1に設定する。したがって、キャリア周波数設定手段74で設定される、第1モータジェネレータ22の回転数N1に対応するキャリア周波数fc1は、図6に太線aで示すように、第1モータジェネレータ22の回転数がKで谷部となるV形となる。
なお、本実施の形態で記憶部に記憶させる第1、第2の各マップMAP1(N1),MAP2(N1)は、図4、図6に示すように、第1モータジェネレータ22の回転数N1の増大にしたがってキャリア周波数fc1が直線的に上昇または減少するものに限定するものではなく、第1モータジェネレータ22の回転数N1の増大にしたがってキャリア周波数fc1が曲線的に上昇または減少するものとすることもできる。
このようにして設定されたキャリア周波数fc1は、図3に示すPWM信号生成手段76に出力され、PWM信号生成手段76は、2相/3相変換手段70から出力された3相電圧指令値Vu,Vv,Vwと、キャリア周波数fc1とからPWM信号を生成し、PWM信号をゲート回路78に出力することにより、第1モータジェネレータ22にトルク指令値に応じた負トルクを発生させる。
なお、図4に示すフローチャートは、第2モータジェネレータ24用のインバータ42を制御するための第2のフローチャート、第1モータジェネレータ22用のインバータ40において、Pチャージ以外の通常の条件で制御する第3のフローチャート等と、同時に並行して実行させる。このような第2、第3のフローチャートで使用するインバータ40,42のキャリア周波数fc1,fc2は、図4、図6に示すキャリア周波数fminよりも高い、予め設定される一定値とする。
このようなモータジェネレータ制御装置12によれば、制御部48は、予め設定される所定のPチャージ条件が成立した場合に、第1モータジェネレータ22の低回転数領域R1と高回転数領域R2とでの、第1モータジェネレータ22用のインバータ40のキャリア周波数fc1が、第1モータジェネレータ22の中回転数領域R3でのキャリア周波数fc1よりも高くなるように、第1モータジェネレータ22の回転数N1に応じてキャリア周波数fc1を設定するキャリア周波数設定手段74を含む。このため、エンジン18の回転数の増大にしたがって第1モータジェネレータ22の回転数が増大する場合であるPチャージに対応する、Pチャージ条件が成立した場合に、第1モータジェネレータ22に接続されたインバータ40のスイッチング周波数を常に高くすることなく、第1モータジェネレータ22の回転数N1が高回転数領域R2にある場合に、キャリア周波数fc1も高くでき、高い制御性を確保できる。しかも、キャリア周波数fc1が高いので、インバータ40のスイッチング周波数が可聴音の周波数領域から外れやすくなり、乗員にとって不快な騒音を抑制できる。
また、第1モータジェネレータ22の回転数N1が低回転数領域R2にある場合も、第1モータジェネレータ22用のインバータ40のキャリア周波数fc1が高くなる。この場合、エンジン18回転数が低くなることにより、エンジン18に基づく騒音が低くなり、エンジン18以外の騒音が乗員に聞こえやすくなるのにもかかわらず、インバータ40のスイッチング周波数が可聴音の周波数領域から外れやすくなり、乗員に不快な騒音を抑制できる。しかも、キャリア周波数fc1が高いので、制御性を高くできる。
これに対して、第1モータジェネレータ22の回転数N1が中回転数領域R3にある場合には、低回転数領域R1の場合よりも第1モータジェネレータ22用のインバータ40のキャリア周波数fc1が低くなる。ただし、エンジン18の回転数が上がるので、インバータ40のスイッチング周波数が可聴音の周波数領域となっても、乗員にとって不快な騒音とはなり難い。また、第1モータジェネレータ22の回転数N1が高回転数領域の場合よりもキャリア周波数fc1が低くなっても、第1モータジェネレータ22の回転数N1自体が低くなるので、高い制御性を確保しやすい。この結果、所定のPチャージ条件が成立した場合に、第1モータジェネレータ22に接続されたインバータ40のスイッチング周波数を常に高くすることなく、乗員に不快な騒音を抑制し、かつ、高い制御性を確保できる。
なお、本実施の形態では、Pチャージ条件成立か否かを判定するために、制御部48が起動され、かつ、シフトポジションセンサ60から、変速用シフトレバーがPレンジに位置することを表す信号が入力された場合を、Pチャージ条件成立としている。ただし、車両用発電機制御装置であるモータジェネレータ制御装置12が、アクセル開度Accを検出するアクセル開度検出手段であるアクセル開度センサ62を備え、Pチャージ条件は、制御部48が起動され、かつ、変速用シフトレバーがPレンジにあり、かつ、アクセル開度Accが予め設定された(0ではない)所定開度以上である場合とすることもできる。この場合には、アクセルペダルが踏み込まれたことを条件として含んでいるため、より精度よく制御を行える。なお、本発明では、特別充電条件を、上記のようなPチャージ条件に限定するものではなく、エンジン回転数の上昇に応じて発電機の回転数が上昇する場合等、種々の条件とすることができる。
10 ハイブリッド車両、12 モータジェネレータ制御装置、14 駆動軸、16 車輪、18 エンジン、20 動力分割機構、22 第1モータジェネレータ(MG1)、24 第2モータジェネレータ(MG2)、26 減速機、28 出力軸、30 バッテリ、32 DC/DCコンバータ、34 システムリレー、36 第1コンデンサ、38 第2コンデンサ、40,42 インバータ、44 回転角センサ、46 電流センサ、48 制御部、50 電圧センサ、52u,52v,52w アーム、54u,54v,54w アーム、56 スイッチング素子、58 ダイオード、60 シフトポジションセンサ、62 アクセル開度センサ、63 インバータ制御部、64 電流指令算出手段、66 PI演算手段、68 3相/2相変換手段、70 2相/3相変換手段、72 回転数検出手段、74 キャリア周波数設定手段、76 PWM信号生成手段、78 ゲート回路。
Claims (4)
- エンジンの駆動により発電する発電機と、
発電機で発電された電力がインバータを介して供給され、充電される蓄電部と、
インバータを制御する制御部と、
を備え、
インバータは、キャリア周波数で動作するスイッチング素子を含み、
制御部は、
発電機の回転数を検出する回転数検出手段と、
予め設定される所定の特別充電条件が成立した場合に、発電機の低回転数領域と高回転数領域とでのキャリア周波数が、発電機の中回転数領域でのキャリア周波数よりも高くなるように、発電機の回転数に応じてキャリア周波数を設定するキャリア周波数設定手段とを含むことを特徴とする車両用発電機制御装置。 - 請求項1に記載の車両用発電機制御装置において、
変速用シフトレバーが駐停車レンジにあるか否かを検出するシフトレバー位置検出手段を備え、
特別充電条件は、制御部が起動され、かつ、変速用シフトレバーが駐停車レンジにあることであることを特徴とする車両用発電機制御装置。 - 請求項1に記載の車両用発電機制御装置において、
変速用シフトレバーが駐停車レンジにあるか否かを検出するシフトレバー位置検出手段と、
アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、を備え、
特別充電条件は、制御部が起動され、かつ、変速用シフトレバーが駐停車レンジにあり、かつ、アクセル開度が予め設定された所定開度以上であることであることを特徴とする車両用発電機制御装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか1に記載の車両用発電機制御装置において、
制御部は、
発電機の回転数の増大にしたがってキャリア周波数が減少する第1のマップと、発電機の回転数の増大にしたがってキャリア周波数が増大する第2のマップとを表すデータを記憶するマップ記憶手段を含み、
キャリア周波数設定手段は、特別充電条件が成立し、かつ、キャリア周波数が予め設定される閾値未満の場合にマップ記憶部から取得した第1のマップにより発電機の回転数に応じてキャリア周波数を設定し、特別充電条件が成立し、かつ、キャリア周波数が閾値以上の場合にマップ記憶部から取得した第2のマップにより発電機の回転数に応じてキャリア周波数を設定することを特徴とする車両用発電機制御装置。
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-
2008
- 2008-11-10 JP JP2008287562A patent/JP2010115075A/ja active Pending
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