JP2010114284A - チップ形金属板抵抗器とその製造方法 - Google Patents

チップ形金属板抵抗器とその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は小形化が可能なチップ形金属板抵抗器を提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明のチップ形金属板抵抗器は、1つの共通端子11と、複数の個別端子12a〜12cと、金属板で構成され、かつ一端部13aが共通端子11の上面に接続されるとともに他端部13aが複数の個別端子12a〜12cの上面に接続された複数の抵抗体14a〜14cとを備え、前記共通端子11と個別端子12a〜12cとが並ぶ方向と平行な方向において、前記共通端子11の幅を個別端子12a〜12cの幅より広くするとともに、前記抵抗体14a〜14cが共通端子11に接続されている寸法を前記抵抗体14a〜14cが個別端子12a〜12cに接続されている寸法より広くしたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は各種電子機器の電流値検出等に使用される低抵抗値のチップ形金属板抵抗器とその製造方法に関するものである。
従来のこの種のチップ形金属板抵抗器は、図7に示すように、金属板で構成された抵抗体1と、この抵抗体1の両端部の下面に設けられた一対の電極2と、前記抵抗体1の下面における一対の電極2間および前記抵抗体1の上面に形成された絶縁層3とを備えた構成としていた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特表2003−518330号公報
上記した従来のチップ形金属板抵抗器においては、抵抗体1自身が発熱するため、チップ形金属板抵抗器の大きさを定格(抵抗体1の温度)に対応した大きさにせざるを得ず、これにより、小形化ができないという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、小形化が可能なチップ形金属板抵抗器を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、1つの共通端子と、複数の個別端子と、金属板で構成され、かつ一端部が前記共通端子の上面に接続されるとともに他端部が前記複数の個別端子の上面に接続された複数の抵抗体とを備え、前記共通端子と個別端子とが並ぶ方向と平行な方向において、前記共通端子の幅を前記個別端子の幅より広くするとともに、前記抵抗体が前記共通端子に接続されている寸法を前記抵抗体が前記個別端子に接続されている寸法より広くしたもので、この構成によれば、共通端子の幅を複数の個別端子の幅より広くするとともに、抵抗体が共通端子に接続されている寸法を抵抗体が個別端子に接続されている寸法より広くしているため、抵抗体で発生した熱をより多く、かつより早く共通端子に逃がすことができ、さらに、複数の抵抗体のすべてが大きな共通端子に接続されているため、それぞれの抵抗体で発生した熱も大きな共通端子を介していち早く実装基板へ逃がすことができる。その結果、電流が印加された際の抵抗体の発熱温度を低く抑えることができるため、チップ形金属板抵抗器の大きさを定格に対応した大きさより小さくすることができ、これにより、小形化が可能になるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、個別端子と抵抗体をそれぞれ3つ設け、かつこの3つの抵抗体に交互に電流を印加するようにしたもので、この構成によれば、発熱するのは1つの抵抗体であるため、他の抵抗体、共通端子および個別端子でその熱を放熱させることができ、これにより、電流が印加された際の当該抵抗体の発熱温度を低く抑えることができるため、1つの抵抗体の大きさを定格に対応した大きさより小さくすることができ、これにより、小形化が可能になるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、中央部に貫通孔を備えた金属プレートに、前記金属プレートのチップ形金属板抵抗器において1つの共通端子となる部分の上面および複数の個別端子となる部分の上面に、複数の抵抗体を前記貫通孔を跨ぐようにして接続する工程と、前記複数の個別端子となる部分に、前記複数の抵抗体のそれぞれの間と前記複数の抵抗体の外側に溝を形成する工程と、前記複数の抵抗体に抵抗値調整用の切欠きを形成する工程と、前記複数の抵抗体のそれぞれの間から粘度の低い状態の樹脂を注入して、前記複数の抵抗体の裏面、前記複数の抵抗体のそれぞれの隙間、前記溝および前記複数の抵抗体の外側に第1の保護膜を形成する工程と、前記金属プレートの周縁部を残して、前記金属プレートと前記複数の抵抗体の上面に第2の保護膜を形成する工程とを備え、さらに、前記共通端子と個別端子とが並ぶ方向と平行な方向において、前記共通端子の幅を前記個別端子の幅より広くし、かつ前記抵抗体が前記共通端子に接続されている寸法を前記抵抗体が前記個別端子に接続されている寸法より広くしたもので、この製造方法によれば、複数の抵抗体のそれぞれの間および複数の抵抗体の外側の溝を粘度の低い状態の樹脂で埋めるようにしているため、個別端子間を樹脂で確実に絶縁させることができ、これにより、複数の抵抗体に切欠きを形成して抵抗値を調整した後に、抵抗値が変動するのを防止できるという作用効果を有するものである。
以上のように本発明のチップ形金属板抵抗器は、共通端子の幅を個別端子の幅より広くするとともに、前記抵抗体が前記共通端子に接続されている寸法を前記抵抗体が前記個別端子に接続されている寸法より広くしているため、抵抗体で発生した熱をより多く、かつより早く共通端子に逃がすことができ、さらに、複数の抵抗体のすべてが大きな共通端子に接続されているため、それぞれの抵抗体で発生した熱も大きな共通端子を介していち早く実装基板へ逃がすことができる。その結果、電流が印加された際の抵抗体の発熱温度を低く抑えることができるため、チップ形金属板抵抗器の大きさを定格に対応した大きさより小さくすることができ、これにより、小形化が可能になるという優れた効果を奏するものである。
以下、本発明の一実施の形態におけるチップ形金属板抵抗器について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態におけるチップ形金属板抵抗器の主要部の上面図、図2は同チップ形金属板抵抗器の上面図、図3は図1、図2におけるA−A線断面図である。
本発明の一実施の形態におけるチップ形金属板抵抗器は、図1〜図3に示すように、1つの共通端子11と、第1〜第3の個別端子12a〜12cと、金属板で構成され、かつ一端部13aが前記共通端子11の上面にそれぞれ接続されるとともに他端部13bが前記第1〜第3の個別端子12a〜12cの上面に接続された第1〜第3の抵抗体14a〜14cとを備え、そして、前記共通端子11と第1〜第3の個別端子12a〜12cとが並ぶ方向と平行な方向pにおいて、前記共通端子11の幅W1を前記第1〜第3の個別端子12a〜12cの幅W2より広くするとともに、前記第1〜第3の抵抗体14a〜14cが前記共通端子11に接続されている寸法t1を前記抵抗体14a〜14cが前記第1〜第3の個別端子12a〜12cに接続されている寸法t2より広くしたものである。
上記構成において、前記共通端子11は、Cuからなる直線状の金属で構成されており、かつこの共通端子11の上面には前記第1〜第3の抵抗体14a〜14cの一端部13aがそれぞれ接続されている。
また、前記第1〜第3の個別端子12a〜12cは、CuまたはCuNiからなる金属で構成されており、かつこの第1の個別端子12a、第2の個別端子12b、第3の個別端子12cの上面には、第1の抵抗体14a、第2の抵抗体14b、第3の抵抗体14cの他端部13bがそれぞれ接続されている。そしてまた、これらの第1〜第3の個別端子12a〜12cは一定の間隔を介して配置されている。なお、図1においては、第1〜第3の個別端子12a〜12cのすべてが、共通端子11から見て同じ方向に位置しているが、必ずしもその必要はない。
さらに、前記第1〜第3の抵抗体14a〜14cは、CuNi、NiCr、マンガニン等からなるCuまたはNiを主成分とする金属板で構成されており、かつこの第1〜第3の抵抗体14a〜14cには抵抗値調整用の切欠き(図示せず)がそれぞれ形成されているものである。
このとき、前記第1の抵抗体14aの一端部13aは共通端子11の上面に接続され、かつ他端部13bは第1の個別端子12aの上面に接続されている。また、第2の抵抗体14bの一端部13aは共通端子11の上面に接続され、かつ他端部13bは第2の個別端子12bの上面に接続されている。そしてまた、第3の抵抗体14cの一端部13aは共通端子11の上面に接続され、かつ他端部13bは第3の個別端子12cの上面に接続されている。すなわち、第1〜第3の抵抗体14a〜14cは並列になるように配置されている。そして、第1〜第3の抵抗体14a〜14cのうち、第2の抵抗体14bが第1の抵抗体14aと第3の抵抗体14cとの間(内側)に位置している。
また、前記第1〜第3の抵抗体14a〜14cは、共通端子11と第1〜第3の個別端子12a〜12cに溶接や圧延等の方法により接続される。なお、前記共通端子11と第1〜第3の個別端子12a〜12cに上面に開口する凹部をそれぞれ形成し、そしてこれらの凹部に第1〜第3の抵抗体14a〜14cの両端部13a,13dを載置するようにしてもよい。
ここで、電流値検出に使用される抵抗器は、印加時の発熱による抵抗値変化を小さくするために例えば50mΩ以下の低い抵抗値が必要となり、このため、本発明の一実施の形態においては、抵抗体14a〜14cの材料として金属を採用している。そして、この金属はアルミナ等のセラミックよりも放熱がよいため、抵抗体14a〜14cで発生した熱をより効果的に実装基板へ逃がすことができる。
また、共通端子11と第1の個別端子12aが並ぶ方向と平行な方向pにおいて、前記共通端子11の幅W1を第1の個別端子12aの幅W2より広くするとともに、第1の抵抗体14aが共通端子11に接続されている寸法t1を第1の抵抗体14aが第1の個別端子12aに接続されている寸法t2より広くしている。なお、この関係は、第2の個別端子12bと第2の抵抗体14bおよび第3の個別端子12cと第3の抵抗体14cについても同様である。
そしてまた、第1〜第3の抵抗体14a〜14cの上面と裏面、第1〜第3の抵抗体14a〜14cのそれぞれの隙間、第1〜第3の個別端子12a〜12cのそれぞれの隙間、第1の抵抗体14aの外側および第3の抵抗体14cの外側には、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等の絶縁材からなる絶縁層15が設けられている。さらに、共通端子11、第1〜第3の個別端子12a〜12cの表面にはSnからなるめっき層16が施されている。
次に、本発明の一実施の形態におけるチップ形金属板抵抗器の製造方法について説明する。
まず、図4(a)に示すように、Cuからなる金属板で構成され、かつ中央部に貫通孔17aを備えた金属プレート17を用意する。このとき、金属プレート17のチップ形金属板抵抗器における共通端子11となる部分18の幅W1は、この部分18と貫通孔17aを介して対向する第1、第2、第3の個別端子12a,12b,12cとなる部分19の幅W2より広くする。なお、この金属プレート17は、縦方向、横方向に連続して広がっているが、以下の説明では1つの金属プレート17のみについて説明する。
次に、図4(b)(c)に示すように、CuNi、NiCr、マンガニン等からなるCuまたはNiを主成分とする金属板で構成された第1〜第3の抵抗体14a〜14cを順に貫通孔17aを跨ぐように、共通端子11となる部分18の上面、第1〜第3の個別端子12a〜12cとなる部分19の上面に溶接や圧延等の方法により接続する。このとき、第1〜第3の抵抗体14a〜14cのそれぞれの一端部13aを共通端子11の上面に接続するとともに、第1〜第3の抵抗体14a〜14cのそれぞれの他端部13bを第1〜第3の個別端子12a〜12cの上面に接続する。なお、図4(c)は図4(b)におけるB−B線断面図を示したものである。
また、第1〜第3の抵抗体14a〜14cを、1つの金属帯を個々に切断したもので構成し、かつ近接する箇所から切断された複数の金属片で1つのチップ形金属板抵抗器を構成する抵抗体14a〜14cを形成するようにすれば、1つのチップ形金属板抵抗器において第1〜第3の抵抗体14a〜14c間のTCRや抵抗値のばらつきが小さくなる。
次に、図5(a)に示すように、第1〜第3の個別端子12a〜12cとなる部分19において、第1〜第3の抵抗体14a〜14cのそれぞれの間と、第1の抵抗体14aの外側および第3の抵抗体14cの外側に溝20を形成する。
次に、図5(b)に示すように、第1〜第3の抵抗体14a〜14cに、抵抗値調整用の切欠き21を形成する。
次に、図5(c)に示すように、金属プレート17の下面に当て板22aを配置するとともに、第1〜第3の個別端子12a〜12cとなる部分19の溝20が形成された端面に当て板22bを配置し、液状またはペースト状の粘度の低い状態のエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等の樹脂を、第1〜第3の抵抗体14a〜14cのそれぞれの間から注入する。これにより、第1〜第3の抵抗体14a〜14cの裏面、第1〜第3の抵抗体14a〜14cのそれぞれの隙間、溝20、第1の抵抗体14aの外側および第3の抵抗体14cの外側に第1の保護膜23を形成する。
このように、第1〜第3の抵抗体14a〜14cのそれぞれの間、第1の抵抗体14aの外側、第3の抵抗体14cの外側にそれぞれ形成された溝20を粘度の低い状態の樹脂で埋めるようにしているため、第1〜第3の個別端子12a〜12c間は樹脂で確実に絶縁させることができ、これにより、第1〜第3の抵抗体14a〜14cに切欠き21を形成して抵抗値調整をした後に、第1〜第3の個別端子12a〜12c同士が接触する等による抵抗値変動を防止できる。
次に、図6(a)に示すように、金属プレート17の周縁部を残して、金属プレート17、第1〜第3の抵抗体14a〜14cの上面に、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等からなる樹脂シートを貼付して第2の保護膜24を形成する。そして、前記第1の保護膜23と、この第2の保護膜24を硬化させて絶縁層15を形成する。
最後に、図6(b)に示すように、所定の位置25で金属プレート17を切断して個片状にした後、金属プレート17の第1の保護膜23、第2の保護膜24で覆われていない部分にSnからなるめっき層16(図6では図示せず)を形成して、図1〜図3に示すチップ形金属板抵抗器を得るものである。
なお、上記したチップ形金属板抵抗器の製造方法の説明において、図4(a)(b)、図5(a)(b)(c)、図6(a)(b)は斜視図であり、図4(c)は断面図である。
上記した本発明の一実施の形態においては、共通端子11と第1〜第3の個別端子12a〜12cとが並ぶ方向と平行な方向pにおいて、前記共通端子11の幅W1を前記第1〜第3の個別端子12a〜12cの幅W2より広くするとともに、前記第1〜第3の複数の抵抗体14a〜14cが前記共通端子11に接続されている寸法t1を前記第1〜第3の抵抗体14a〜14cが前記第1〜第3の個別端子12a〜12c接続されている寸法t2より広くしているため、第1〜第3の抵抗体14a〜14cで発生した熱をより多く、かつより早く幅が広くて横方向に長い(体積が大きい)共通端子11に逃がすことができ、さらに、第1〜第3の抵抗体14a〜14cのすべてが大きな共通端子11に接続されているため、それぞれの抵抗体14a〜14cで発生した熱も大きな共通端子11を介していち早く実装基板へ逃がすことができる。その結果、電流が印加された際の第1〜第3の抵抗体14a〜14cの発熱温度を低く抑えることができるため、チップ形金属板抵抗器の大きさを定格に対応した大きさより小さくすることができ、これにより、小形化が可能になるという効果を得ることができるものである。
すなわち、共通端子11の実装基板との接合面積が大きく、かつ実装用のはんだの体積も大きくなるため、熱抵抗が小さくなり、これにより、熱が共通端子11により逃げ易くなる。この結果、温度上昇の速度を抑えることができ、ホットスポットの温度も低くなる。
また、上記本発明の一実施の形態におけるチップ形金属板抵抗器は、いわゆる多連タイプになっているため、チップ形金属板抵抗器を複数回実装する必要はなく、1回の実装で済む。
そしてまた、共通端子11の幅が広くなっているため、抵抗値測定の際のプローブの当接箇所がずれても、抵抗値測定結果はほとんど変化せず、生産性、特性の面で有利である。
さらに、前記第1〜第3の抵抗体14a〜14cで発生した熱は効果的に実装基板に放熱させることができるため、チップ形金属板抵抗器の小形化、大電力化が可能となるものである。
なお、上記した本発明の一実施の形態におけるチップ形金属板抵抗器においては、抵抗体が3つのものについて説明したが、複数であればよく、3つに限定されるものではない。ここで、抵抗体を3つ設けた場合には、3相モータ電流値検出用抵抗器として使用することができるものである。この場合は、3つの抵抗体14a〜14cに交互に電流が印加されるため、発熱するのは1つの抵抗体であり、これにより、他の抵抗体14a〜14c、共通端子11および個別端子12a〜12cでその熱を放熱させることができるため、電流が印加された際の当該抵抗体の発熱温度を低く抑えることができる。その結果、1つの抵抗体の大きさを定格に対応した大きさより小さくすることができるため、従来のように定格に対応した大きさの抵抗体と同一の抵抗体3つで構成した場合と比べ小形化が可能になる。
すなわち、3つの抵抗体14a〜14cを順番に電流をON−OFFすることにより、電流が印加されていない抵抗体が2つ発生する。そして、この電流が印加されていない抵抗体を放熱体として使用できるため、電流が印加されている当該抵抗体の発熱温度を低くすることができる。
したがって、従来のチップ形金属板抵抗器において、3つのチップ形金属板抵抗器を互いに近接して並列に配置すると、チップ形金属板抵抗器の大きさは定格に対応した大きさになるが、上記本発明の一実施の形態においては、上述したように電流が印加されていない抵抗体を放熱体として使用するため、電流が印加された際の当該抵抗体の温度を低く抑えることができ、これにより、チップ形金属板抵抗器の大きさを、従来のチップ形金属板抵抗器の単品よりは大きいが、3つのチップ形金属板抵抗器を単に接合しただけのもの(定格に対応した)の大きさよりは小さくすることができる。
本発明に係るチップ形金属板抵抗器は、小形が可能になるという効果を有するものであり、特に各種電子機器の電流値検出等に使用される低抵抗値のチップ形金属板抵抗器等に適用することにより有用となるものである。
本発明の一実施の形態におけるチップ形金属板抵抗器の主要部の上面図 同チップ形金属板抵抗器の上面図 図1、図2におけるA−A線断面図 (a)〜(c)同チップ形金属板抵抗器の製造方法を示す図 (a)〜(c)同チップ形金属板抵抗器の製造方法を示す図 (a)(b)同チップ形金属板抵抗器の製造方法を示す図 従来のチップ形金属板抵抗器の斜視図
符号の説明
11 共通端子
12a〜12c 個別端子
13a 抵抗体の一端部
13b 抵抗体の他端部
14a〜14c 抵抗体
17 金属プレート
17a 貫通孔
18 共通端子となる部分
19 個別端子となる部分
20 溝
21 切欠き
23 第1の保護膜
24 第2の保護膜

Claims (3)

  1. 1つの共通端子と、複数の個別端子と、金属板で構成され、かつ一端部が前記共通端子の上面に接続されるとともに他端部が前記複数の個別端子の上面に接続された複数の抵抗体とを備え、前記共通端子と個別端子とが並ぶ方向と平行な方向において、前記共通端子の幅を前記個別端子の幅より広くするとともに、前記抵抗体が前記共通端子に接続されている寸法を前記抵抗体が前記個別端子に接続されている寸法より広くしたチップ形金属板抵抗器。
  2. 個別端子と抵抗体をそれぞれ3つ設け、かつこの3つの抵抗体に交互に電流を印加するようにした請求項1記載のチップ形金属板抵抗器。
  3. 中央部に貫通孔を備えた金属プレートに、前記金属プレートのチップ形金属板抵抗器において1つの共通端子となる部分の上面および複数の個別端子となる部分の上面に、複数の抵抗体を前記貫通孔を跨ぐようにして接続する工程と、前記複数の個別端子となる部分に、前記複数の抵抗体のそれぞれの間と前記複数の抵抗体の外側に溝を形成する工程と、前記複数の抵抗体に抵抗値調整用の切欠きを形成する工程と、前記複数の抵抗体のそれぞれの間から粘度の低い状態の樹脂を注入して、前記複数の抵抗体の裏面、前記複数の抵抗体のそれぞれの隙間、前記溝および前記複数の抵抗体の外側に第1の保護膜を形成する工程と、前記金属プレートの周縁部を残して、前記金属プレートと前記複数の抵抗体の上面に第2の保護膜を形成する工程とを備え、さらに、前記共通端子と個別端子とが並ぶ方向と平行な方向において、前記共通端子の幅を前記個別端子の幅より広くし、かつ前記抵抗体が前記共通端子に接続されている寸法を前記抵抗体が前記個別端子に接続されている寸法より広くしたチップ形金属板抵抗器の製造方法。
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