JP2010113185A - 露光用マスクおよびプロセス評価方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シュリンク処理によるパターンの変形量を高精度で効率よく評価して、シュリンク処理の条件評価を行うこと。
【解決手段】本発明は、第1のパターンP1と第2のパターンP2とが所定の間隔で配置された評価用パターンPを複数備えており、各評価用パターンPとして、第1のパターンP1と第2のパターンP2との特定方向に沿った間隔が異なるよう設けられている露光用マスクである。また、この露光用マスクを用いて感光材料を露光、現像する工程と、感光材料の現像後の評価用パターンにおける第1のパターンと第2のパターンとの相対位置を計測して第1の計測結果を得る工程と、感光材料にシュリンク処理を施す工程と、シュリンク処理後の感光材料の評価用パターンにおける第1のパターンと第2のパターンとの相対位置を計測して第2の計測結果を得る工程と、第1の計測結果と第2の計測結果との差を得る工程とを有するプロセス評価方法である。
【選択図】図2

Description

本発明は、露光用マスクおよびプロセス評価方法に関する。詳しくは、感光材料を現像した後に行うシュリンク処理のプロセス条件を評価する露光用マスクおよびプロセス評価方法に関する。
半導体製造において、微細パターンを形成する技術の一つに、シュリンク処理がある。これは、感光材料であるレジストにて形成したパターンを薬液処理または熱処理によってその寸法を縮小させる技術であり、特にスペース(溝)パターンやコンタクトホール(穴)パターンの縮小に有効な技術として知られている(例えば、特許文献1参照。)。
シュリンク処理のうち薬液処理の場合は、パターン形成後に水溶性ポリマ、架橋剤、添加剤からなるシュリンク剤と呼ばれる薬液を塗布し、その後、熱処理を行うことにより、シュリンクを発生させている。その後、リンス処理を行うことによって、縮小したパターンを得ることが可能となる。シュリンク処理におけるパターンの縮小量は、主として、熱処理により制御される。
特開2007−010698号公報
しかしながら、微細化を達成するシュリンク処理技術においては、シュリンク量の制御のみならず、パターンの疎密や開口面積に依存する形状ばらつきの制御が重要である。シュリンク技術は形成したレジストに熱を付与して、パターン変形を促す技術であるため、レジストの高さや面積(体積)によって、その形状は大きく依存することになる。
従来の技術において、シュリンク処理後のパターン形状を定量的に評価するには、各パターンにおける断面観察を行うしかなく、材料およびプロセスの最適化を行うためには膨大な評価時間を必要とする。すなわち、材料やプロセス(特に熱プロセス)の最適化を行うために多くの時間を要することとなる。
本発明は、シュリンク処理によるパターンの変形量を高精度で効率よく評価して、シュリンク処理の条件評価を行うことを目的とする。
本発明は、第1のパターンと第2のパターンとが所定の間隔で配置された評価用パターンを複数備えており、各評価用パターンとして、第1のパターンと第2のパターンとの特定方向に沿った間隔が異なるよう設けられている露光用マスクである。
このような本発明では、複数の評価用パターンにおける第1のパターンと第2のパターンとの特定方向に沿った間隔が異なるよう設けられているため、これらの評価用パターンを用いた露光によって同じ条件で異なる間隔のパターンを形成できるようになる。これにより、パターン形成後の処理条件に応じたパターン間隔の変化を捉えることができるようになる。
また、本発明は、第1のパターンと第2のパターンとが所定の間隔で配置された評価用パターンを複数備えており、各評価用パターンとして、第1のパターンと第2のパターンとの特定方向に沿った間隔が異なるよう設けられている露光用マスクを用いて感光材料を露光し、当該感光材料を現像する工程と、感光材料の現像後の評価用パターンにおける第1のパターンと第2のパターンとの相対位置を計測して第1の計測結果を得る工程と、感光材料にシュリンク処理を施す工程と、シュリンク処理後の感光材料の評価用パターンにおける第1のパターンと第2のパターンとの相対位置を計測して第2の計測結果を得る工程と、第1の計測結果と第2の計測結果との差を得る工程とを有するプロセス評価方法である。
このような本発明では、第1の計測結果と第2の計測結果との差を得ることで、シュリンク処理の条件に応じたパターン間隔の変化を捉えることができるようになる。
本発明によれば、パターンの疎密や開口面積に依存した形状ばらつきを定量化することが可能となり、迅速に材料やプロセス(特に熱プロセス)の最適化を行うことが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.露光用マスクの概要(露光システム、露光用マスクの構成、評価用パターンの構成)
2.プロセス評価方法(評価方法の流れ、シュリンク処理の概要)
3.評価用パターンを用いた評価方法(評価用パターンの詳細構成、シュリンク処理前後での変化)
<1.露光用マスクの概要>
[露光システム]
図1は、本実施形態に係る露光用マスクを用いる露光システムを説明する模式図である。露光システム1は、光源10から出射した光を露光用マスク20および投影レンズ30を介してウェハ40に照射するものである。
露光用マスク20には、半導体装置を製造する際の素子や配線に対応したパターンが露光領域内に形成されている。このパターンを透過した光を投影レンズ30によって必要に応じて縮小し、ウェハ40上に照射している。
本実施形態に係る露光用マスク20では、半導体装置の製造を行う際の露光領域の外側に評価用パターンが形成されている。
露光用マスク20の露光領域は露光システム1における1ショット(1回の光照射)に対応しており、ショット間ではウェハを所定ピッチ移動させている。ウェハ上のショット間には所定の隙間が設けられ、このショット間の隙間に評価用パターンが露光されるようになっている。
[露光用マスクの構成]
図2は、露光領域と評価用パターンとの位置関係を説明する模式図である。図2(a)に示すように、ウェハ40上には所定のピッチでショット毎の露光領域が形成されている。
図2(b)は、ショットおよびショット間の露光状態を示す拡大図である。本実施形態の露光用マスクでは、ショットに対応した露光領域の外側、すなわちショット間の隙間となる位置に対応して図2(c)に示すような評価用パターンPが形成されている。
評価用パターンPは隣接するショットとは干渉しない位置に配置されている。これにより、ショット間の隙間を狭くできることになる。具体的には、1ショットに対応した露光領域の1辺における中央からずれた位置に配置されている。また、対向する辺についての評価用パターンPもずれた位置に配置されている。
図2(c)に示すように、評価用パターンPは、外枠となる第1のパターンP1と、内枠となる第2のパターンP2とを備えている。この第1のパターンP1と第2のパターンP2との組みが複数配置されており、第1のパターンP1と第2のパターンP2との特定方向に沿った間隔が異なるよう設けられている。
なお、図2(c)に示す例では、外枠となる第1のパターンP1が図中横方向に連結した状態となっている。
[評価用パターンの構成]
図2(c)に示す評価用パターンでは、第1のパターンP1と第2のパターンP2との間隔が徐々に変化するよう設けられている。また、この例では、間隔が図中横方向(X方向)と図中縦方向(Y方向)との両方について徐々に変化している。つまり、外枠である第1のパターンP1に対して内枠である第2のパターンP2が、図中右に進むにしたがい徐々に右下方向へずれるよう設けられている。
このように、第1のパターンP1と第2のパターンP2との特定方向に沿った間隔が異なるよう設けられていることで、これらの評価用パターンPを用いた露光によって同じ条件で異なる間隔のパターンを形成できるようになる。これにより、パターン形成後の処理条件に応じたパターン形状の変化を捉えることができるようになる。
なお、本実施形態では、露光領域の外側に評価用パターンPが設けられている例を示しているが、露光領域内の素子や配線と無関係な領域に評価用パターンが設けられていてもよい。露光領域内に評価用パターンが設けられていることで、隣接ショットの間隔を極力狭くすることが可能となる。
<2.プロセス評価方法>
[評価方法の流れ]
図3は、本実施形態に係るプロセス評価方法の流れを説明するフローチャートである。本実施形態のプロセス評価方法では、先に説明した露光用マスクを用い、ウェハへの露光を行う流れとなっている。
先ず、ウェハに感光材料であるレジストを塗布し、ベーキングを行う(ステップS1)。ここで、ウェハはシリコンウェハを用い、塗布装置によってウェハ上にレジストを塗布する。
その後、ベーキングを施す。レジスト材料およびベーキング処理は、例えば以下のようになる。
レジスト:AZ Electronic Materials社製、TX1311(4500nmt)
ベーキング:Pre-Bake(150deg-130sec)、PEB(110deg-160sec))。
次に、塗布したレジストに対して露光用マスクを用いた露光を行う(ステップS2)。露光は、先に説明した本実施形態に係る露光用マスクを用い、図1に示す露光システムによって行う。この露光によって、評価用パターンが露光されることになる。
露光の後は、ベーキングと現像を施す(ステップS3)。現像によって、レジストに露光された評価用パターンのうち光が透過した部分と対応する凹パターンが形成される。
ここで、現像された評価用パターンでは、外枠である第1のパターンと内枠である第2のパターンとの間が凹パターンとなる。
次に、現像されたパターンの寸法を計測する(ステップS4)。本実施形態では、露光された評価用パターンにおける第1のパターンの中心位置と第2のパターンの中心位置とから特定方向に沿った相対位置を計測して第1の計測結果とする。
本実施形態に係る露光用マスクでは、複数の評価用パターンが設けられ、これらにおける第1のパターンと第2のパターンとの特定方向に沿った間隔が異なっている。例えば、X方向に沿って複数の異なる間隔が設定されている場合、X方向に沿った複数の間隔に応じた相対位置を計測する。そして、これを第1の計測結果とする。
次いで、現像されたレジストに対してシュリンク処理を施す(ステップS5)。シュリンク処理には、サーマルシュリンクと薬液シュリンクとがある。詳細については後述する。シュリンク処理によってレジストの凹パターンの寸法が縮小することになる。
続いて、シュリンク処理後のパターンの寸法を計測する(ステップS6)。本実施形態では、評価用パターンにおける第1のパターンと第2のパターンとの特定方向に沿った間隔がシュリンク処理によって縮小していることになる。
したがって、特定方向に沿って異なる間隔について、シュリンク処理後の両パターンの相対位置を計測する。例えば、X方向に沿って複数の異なる間隔が設定されている場合、X方向に沿った複数の間隔に応じた相対位置を計測する。そして、これを第2の計測結果とする。
その後、特性値の算出を行う(ステップS7)。特性値の算出としては、第1の計測結果と第2の計測結果との差を求める演算である。ここで、第1のパターンと第2のパターンとの間隔が複数設定されていることから、第1、第2の計測結果は各々複数得られている。このため、第1の計測結果と第2の計測結果との差も各間隔に応じて複数求められることになる。
上記のように求めた差は、第1のパターンと第2のパターンとの間隔の変化と、シュリンク処理の前後でのパターンずれ(ずれのパターン間隔依存性)との関係を示していることになる。
このような評価の流れを、シュリンク処理の条件を変えて行うことにより、各条件に応じたずれのパターン間隔依存性を得ることができる。
そして、シュリンク処理の条件のうち、第1のパターンと第2のパターンとの間隔の変化によるずれのパターン間隔依存性が最も小さいものを実際のシュリンク処理の条件として用いることになる。つまり、その条件は、第1のパターンと第2のパターンとの間隔である凹パターンの大きさの変化による依存性が最も少ないものとなり、安定したシュリンク処理を行うことができるためである。
[シュリンク処理の概要]
ここで、シュリンク処理の概要について説明する。図4は、シュリンク処理の概要を説明する模式図であり、図4(a)はサーマルシュリンク、図4(b)は薬液シュリンクである。
先ず、シリコンウェハの上に塗布したレジストに露光、現像を行い、所定の凹パターンを形成する。この凹パターンに対してシュリンク処理を施すことで、凹パターンの開口を縮小させる。
図4(a)に示すサーマルシュリンクでは、現像によって形成したレジストの凹パターンについて所定の加熱処理を施す。これによりレジストの凸形状が熱によって拡がり、凹パターンの開口を縮小できることになる。
図4(b)に示す薬液シュリンクでは、現像によって形成したレジストの凹パターンの上にシュリンク剤を塗布する。シュリンク剤は、例えば、以下のものを用いる。
AZ Electronic Materials社製、RELACSTM R602
その後、熱処理によって架橋反応を起こさせ、レジストの凸形状を拡げる。熱処理は例えば以下のようになる。
Pre-Bake:85deg-70sec
Mixing Bake:115deg-70sec
これにより、凹パターンの開口を縮小できる。そして、リンス処理を行い、シュリンク剤を除去する。
<3.評価用パターンを用いた評価方法>
[評価用パターンの詳細構成]
次に、具体的な評価用パターンを用いた評価方法について説明する。図5は、評価用パターンの詳細構成の一例を説明する模式平面図である。
評価用パターンPは、外枠である第1のパターンP1と内枠である第2のパターンP2とから構成される。
第1のパターンP1は四角枠形状となっており、その枠内に第2のパターンP2が配置されている。第2のパターンP2は複数のドットパターンを枠形状に配置したものから構成される。
このような評価用パターンPにおいて、第1のパターンP1に対する第2のパターンP2の相対位置が異なるようになっている。すなわち、第1のパターンP1の枠形状の左側中心と、第2のパターンP2の枠形状の左側中心(2つのドットパターンの中心)との間隔Xが、徐々に変化するようになっている。
なお、図5に示す例では、第1のパターンP1の枠形状の上側中心と、第2のパターンP2の枠形状の上側中心(2つのドットパターンの中心)との間隔Yも徐々に変化するよう設けられている。
図5に示す例では、5つの評価用パターンPがX方向に連結されている。そして、第1のパターンP1の枠の大きさは全て同じ(例えば、20μm)であるが、間隔Xが、左から右にかけて順に、2μm、3μm、5μm、7μm、10μmというように設定されている。
[現像後のパターン形状]
図6は、上記説明した評価用パターンをレジストに露光し、現像した後のレジストパターンの断面形状を説明する模式図である。図6(a)と(b)とでは、第2のパターンP2の位置が異なっている。評価用パターンPをレジストに露光、現像すると、第1のパターンP1および第2のパターンP2の部分が凸パターン、それ以外の部分が凹パターンとなる。
本実施形態では、複数の評価用パターンPにおいて、第1のパターンP1に対する第2のパターンP2の位置が異なるよう設けられていることから、各評価用パターンPについて、第1のパターンP1の位置と第2のパターンP2の位置とを計測し、第1の計測結果を得ることになる。
ここで、第1のパターンP1の位置を計測するには、評価用パターンPの平面画像を取り込み、中央付近の走査線上の波形から第1のパターンP1の左右枠の波形における中心位置を検出する。そして、検出した左右枠の中心位置から中央値(図中三角印参照)を求める。この中央値が第1のパターンの位置となる。
また、第2のパターンP2の位置を計測するには、評価用パターンPの平面画像における中央付近の走査線上の波形から、第2のパターンP2の左右ドットの波形の中心位置を検出する。そして、検出した左右ドットの中心位置から中央値(図中三角印参照)を求める。この中央値が第2のパターンの位置となる。
上記のように求めた第1のパターンP1の位置と第2のパターンP2の位置との差(相対位置)が第1の計測結果となる。第1の計測結果は、第1のパターンP1と第2のパターンP2との間隔が異なる各評価用パターンPについて求められる。
[シュリンク処理前後での変化]
上記と同様な第1のパターンP1と第2のパターンP2との相対位置の計測は、シュリンク処理後についても行われる。図7は、シュリンク処理前後での相対位置の変化について説明する模式図である。
図7(a)は、評価用パターンの平面図、(b)は(a)のA−A’線およびB−B’線の断面図、(c)はA−A’線の断面図の拡大図である。図7(b)、(c)に示す断面図のうち、図中ドット部分はシュリンク処理前のパターン、図中ハッチング部分はシュリンク処理後のパターンを示している。
各断面図に示すように、シュリンク処理前に対してシュリンク処理後ではパターンの幅が拡張しており、隙間である凹部の幅が縮小している。このようなシュリンク処理の前後において、第1のパターンP1の位置および第2のパターンP2の位置を検出する。
シュリンク処理前の第1のパターンP1の位置は図中三角印C1、第2のパターンP2の位置は図中三角印C2で示されている。第1のパターンP1と第2のパターンP2との相対位置は、C1−C2で得られる。これが第1の計測結果となる。
ここで、評価用パターン形成後(現像後)の段階では、パターンの疎密(隣接パターンまでの距離の大小)に起因する形状変化は出ていない。このため、第1の計測結果はほぼ設計通りの値となる。
シュリンク処理後の第1のパターンP1の位置は、図中三角印C1’、第2のパターンP2の位置は図中三角印C2’で示されている。第1のパターンP1と第2のパターンP2との相対位置は、C1’−C2’で得られる。これが第2の計測結果となる。
ここで、シュリンク処理後では、第1のパターンP1と第2のパターンP2との間隔が小さくなるほどシュリンク量が小さくなる。このため、シュリンク処理の前後では、第1のパターンP1と第2のパターンP2との間隔に応じて両者の相対位置に変化が生じることになる。
この変化は、第1の計測結果と第2の計測結果との差を求めることで得ることができる。シュリンク処理前後でのパターンの変形量をΔとする。変形量Δは、図中横方向(X方向)についてのΔXと、図中縦方向(Y方向)についてのΔYとを求めることができる。なお、ここでは説明を分かりやすくするため、ΔXの場合について示す。
そして、このΔXを、各評価パターンについて求める。つまり、第1のパターンP1と第2のパターンP2との特定方向に沿った間隔が異なるものについてそれぞれΔXを求めることになる。
[評価結果とプロセス条件と関係]
図8は、評価結果とプロセス条件との関係を示す図である。上記のように、第1のパターンP1と第2のパターンP2との特定方向に沿った間隔Xに対するΔXを、シュリンク処理のプロセス条件ごとに求めると、図8に示すような関係を得ることができる。
すなわち、図8は、横軸に第1のパターンと第2のパターンとの特定方向に沿った間隔X、縦軸にシュリンク処理前後でのパターン位置ずれ量ΔXをとり、パラメータとしてシュリンク処理のプロセス条件(例えば、レジスト材料、シュリンク剤の材料、熱処理等の条件)をとっている。
この関係から、間隔Xに対するΔXの変化の大きさが分かる。つまり、変化が大きいほどシュリンク処理によるパターン形状の変化が大きいことを示している。したがって、このうち最も変化の少ないシュリンク処理のプロセス条件を選択すれば、パターン開口面積に依存してパターン形状が変化してしまうことを抑制できることになる。
なお、ここでは、X方向に沿った間隔XについてΔXの変化を求めたが、同様にY方向に沿った間隔Yについて、シュリンク処理前後のY方向のパターン位置ずれ量ΔYの変化を求めるようにしてもよい。そして、ΔX、ΔYの両者から最適なプロセス条件を決定するようにしてもよい。
<他の評価用パターンの例>
上記説明した実施形態では、評価用パターンの第2のパターンとしてドットパターンを用いているが、これ以外にもラインパターン、スペースパターンなど、他のパターン形状であってもよい。また、第1のパターンを連結せずに別個に設けてもよい。
なお、第2のパターンとしてドットパターンを用いると、レジストパターンの倒壊を高精度に検出することができる。すなわち、比較的厚膜のドットパターンでは、特にリソグラフィにおけるプロセスマージンが狭い。したがって、ドットパターンによる第2のパターンの計測を行う際に、レジストパターンの倒壊を検出できることになる。
図9は、評価用パターンにおける第1のパターンの他の例を示す模式平面図である。図9(a)に示す例は、ドット形状で枠を構成した例、図9(b)に示す例は、ライン形状で枠を構成した例、図9(c)は、凹パターンのライン形状で枠を構成した例である。
図9(a)に示す第1のパターンP1の例では、枠部分について2列のドットパターンを配置したもので、第2のパターンの場合と同様、ドットパターンにすることにより、レジストパターンの倒壊を精度良く検出できるようになる。
図9(b)に示す第1のパターンP1の例では、枠部分について3列のラインパターンを配置したものである。3列のライン間を抽出することで枠の位置を正確に検出できるようになる。
図9(c)に示す第1のパターンP1の例では、枠部分について3列の凹パターンのライン形状を配置したものである。3列の凹パターンのうちいずれかの中心を抽出することで枠の位置を正確に検出できるようになる。
図9では、第1のパターンP1の種々の例を示したが、これらのパターンは第2のパターンP2の形状として適用してもよい。また、第1のパターンP1と第2のパターンP2とで、異なる種類のパターンを組み合わせてもよい。
図10は、評価用パターンにおける第1のパターンの周辺に凹部を形成した例を示す模式平面図である。図10(a)に示すように、第1のパターンP1の形状として単純な枠形状としても良い。
一方、図10(b)に示すように、枠形状の凹パターンの枠形状を付加しても良い。凹パターンは、第1のパターンP1の略中央に枠状に設けられたもので、第1のパターンP1を内側、外側で分割するためのものである。
これにより、第1のパターンP1のレジスト面積が大きすぎてシュリンク処理に影響を与えないようすることができる。
なお、本実施形態では、主としてレジストのシュリンク処理の前後でのパターン位置ずれを計測して、シュリンク処理のプロセス条件評価を行ったが、本発明はこれに限定されず、他の処理であっても適用可能である。
すなわち、レジストのパターンに対して何らかの処理を施す際、処理前後での評価パターンにおける第1のパターンおよび第2のパターンの相対位置のずれを計測し、処理条件との関係を求めることで、最適な処理条件を求めることが可能となる。
これにより、レジストのパターンについての処理前後での変化について、隣接するパターンの間隔の依存性を得ることができ、依存性の少ない最適な処理条件を評価できるようになる。
本実施形態に係る露光用マスクを用いる露光システムを説明する模式図である。 露光領域と評価用パターンとの位置関係を説明する模式図である。 本実施形態に係るプロセス評価方法の流れを説明するフローチャートである。 シュリンク処理の概要を説明する模式図である。 評価用パターンの詳細構成の一例を説明する模式平面図である。 評価用パターンをレジストに露光し、現像した後のレジストパターンの断面形状を説明する模式図である。 シュリンク処理前後での相対位置の変化について説明する模式図である。 評価結果とプロセス条件との関係を示す図である。 評価用パターンにおける第1のパターンの他の例を示す模式平面図である。 評価用パターンにおける第1のパターンの周辺に凹部を形成した例を示す模式平面図である。
符号の説明
1…露光システム、10…光源、20…露光用マスク、30…投影レンズ、40…ウェハ、P…評価用パターン、P1…第1のパターン、P2…第2のパターン

Claims (6)

  1. 第1のパターンと第2のパターンとが所定の間隔で配置された評価用パターンを複数備えており、
    各評価用パターンとして、前記第1のパターンと前記第2のパターンとの特定方向に沿った間隔が異なるよう設けられている
    露光用マスク。
  2. 前記各評価用パターンにおける前記第1のパターンと前記第2のパターンとの特定方向に沿った間隔が徐々に変化するよう設けられている
    請求項1記載の露光用マスク。
  3. 前記評価用パターンは、半導体装置の製造における当該半導体装置の露光領域の外側に設けられている
    請求項1または2記載の露光用マスク。
  4. 第1のパターンと第2のパターンとが所定の間隔で配置された評価用パターンを複数備えており、各評価用パターンとして、前記第1のパターンと前記第2のパターンとの特定方向に沿った間隔が異なるよう設けられている露光用マスクを用いて感光材料を露光し、当該感光材料を現像する工程と、
    前記感光材料の現像後の評価用パターンにおける前記第1のパターンと前記第2のパターンとの相対位置を計測して第1の計測結果を得る工程と、
    前記感光材料にシュリンク処理を施す工程と、
    前記シュリンク処理後の感光材料の評価用パターンにおける前記第1のパターンと前記第2のパターンとの相対位置を計測して第2の計測結果を得る工程と、
    前記第1の計測結果と前記第2の計測結果との差を得る工程と
    を有するプロセス評価方法。
  5. 前記シュリンク処理の条件を変えて前記第2の計測結果を複数求め、前記第1のパターンと前記第2のパターンとの間隔の変化に対する前記差の変化が最も小さいシュリンク処理の条件を求める工程を有する
    請求項4記載のプロセス評価方法。
  6. 前記シュリンク処理の条件を変えて前記第2の計測結果を複数求め、前記第1の計測結果と複数の前記第2の計測結果との差を求め、当該差と前記シュリンク処理の条件との関係を求める工程を有する
    請求項4記載のプロセス評価方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017083906A (ja) * 2017-02-03 2017-05-18 ルネサスエレクトロニクス株式会社 マスクおよびその製造方法、ならびに半導体装置

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