JP2010112881A - 磁気エンコーダ - Google Patents

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JP2010112881A JP2008286913A JP2008286913A JP2010112881A JP 2010112881 A JP2010112881 A JP 2010112881A JP 2008286913 A JP2008286913 A JP 2008286913A JP 2008286913 A JP2008286913 A JP 2008286913A JP 2010112881 A JP2010112881 A JP 2010112881A
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Fumio Shirasaki
文雄 白崎
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Abstract

【課題】 使用環境温度が変化しても磁気センサの中点電位がシフトしにくく、使用環境
温度に対して変位検出精度の変化が小さい磁気エンコーダを提供する。
【解決手段】 磁気エンコーダに用いる磁気センサの電気ブリッジ回路を、磁気媒体から
の漏洩磁界に対して異なる磁気抵抗変化を示して電気抵抗温度係数が等しいスピンバルブ
型巨大磁気抵抗効果素子から形成することで、使用環境温度が変化しても磁気センサの中
点電位がシフトしにくく、使用環境温度に対して変位検出精度の変化が小さい磁気エンコ
ーダとすることができる。

【選択図】 図1

Description

本願発明は、磁気媒体と磁気媒体からの漏洩磁界を検出する磁気センサとからなる磁気
エンコーダに関するものである。
工業計測の分野では、磁気媒体と非接触で位置や回転角等の物理的変位量を検出するた
めに、ホール素子のような低価格の感磁センサ素子が多く使用されている。高感度で検出
を行う必要がある場合には、磁気媒体との相対速度が再生出力に依存しない異方性磁気抵
抗効果膜(以下、AMR膜)を有する磁気センサが使用されている。しかしAMR膜を用
いた磁気センサは、磁気抵抗変化率が3%程度と小さいため、得られる出力信号電圧が小
さい。そこで、磁気抵抗変化率が大きく、回路上では単純な2端子の抵抗として取り扱え
る巨大磁気抵抗効果膜(以下、GMR膜)を用いた磁気センサが実用化されている。
GMR膜は、非磁性層を介して隣り合う磁性層の磁化方向が互いに逆向きの結合型巨大
磁気抵抗効果人工格子膜(以下、結合型GMR膜)が知られている。結合型GMR膜は磁
界変化に対する磁気抵抗変化特性がAMR膜と同等であり、AMR膜との置き換えが容易
である。結合型GMR膜は磁気抵抗変化率が10%以上と大出力を得ることができる一方
、最大抵抗変化に必要な動作磁界強度が大きいので、大型の動作磁界発生手段が必要であ
る。さらに、結合型GMR膜の電気抵抗はAMR膜の1/2〜1/3程度と小さいので磁
気センサの低消費電力化が難しく、結合型GMR膜を用いた磁気センサは用途に制限を受
ける場合がある。
比較的小さい動作磁界強度で結合型GMR膜と同程度の磁気抵抗変化率を示すものとし
て、スピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜(以下、SVGMR膜)がある。SVGMR膜は
ハードディスク記憶装置(HDD)の磁気ヘッドに用いられている膜である。特許文献1
に開示されているように、SVGMR膜は外部磁界の方向により磁化方向が変化しない固
定層と、非磁性導電層、外部磁界の変化により磁化方向が変化する自由層から構成されて
いる。SVGMR膜を加工した素子(以下、SVGMR素子)は、結合型GMR膜を加工
した素子(以下、結合型GMR素子)に比べ電気抵抗が5〜6倍大きく、磁気センサの低
消費電力化が容易である。また、SVGMR素子の動作磁界強度領域は比較的小さく、1
〜160(A/m)[約0.006〜20(Oe)]である。
特許3040750号
図7に、磁気センサと磁気媒体の例を示す。回転する磁気媒体32に所定の間隔(ギャ
ップ)で対向するように磁気センサ31が配されている。磁気センサ31は複数の磁気セ
ンサ素子21からなり、磁気センサ素子21には、磁気媒体32からの漏洩磁界により電
気抵抗が変化する感磁センサ素子22と、漏洩磁界により電気抵抗が殆ど変化しない固定
抵抗素子23が直列に接続されている。固定抵抗素子23の他端は接地、感磁センサ素子
22の他端は電源電圧Vccに接続されている。感磁センサ素子22と固定抵抗素子23
の接続点24から中点電位を取り、この電圧が磁気センサ31の出力電圧となる。固定抵
抗素子23は漏洩磁界により電気抵抗が殆ど変化しないので電気抵抗は略一定であり、感
磁センサ素子22の比較抵抗として働く。感磁センサ素子22が磁気媒体32の漏洩磁界
を検知すると、電気抵抗が変化して中点電位が変化する。この中点電位の変化を磁気媒体
32と磁気センサ31の相対位置信号として検出される。
図7の磁気センサ31は、2個の磁気センサ素子21を用いて電気ブリッジ回路を組む
こともできる。図8に2個の磁気センサ素子21を用いた電気ブリッジ回路を示す。本電
気ブリッジ回路は磁気センサ素子21を逆方向に並列接続した回路であり、接続点24a
と24b間の出力電圧を、図7の接続点24の出力電圧に比較して2倍にすることができ
る。
しかし、SVGMR膜などから形成した感磁センサ素子22と、銅などの金属導体膜か
ら形成した固定抵抗素子23を接続して磁気センサ素子21を形成した場合、磁気センサ
の使用環境温度が変化すると、素子抵抗の温度特性の違いから電気ブリッジ回路の中点電
位がシフトして、磁気センサの変位検出精度が悪くなる可能性がある。例えば、銅抵抗の
電気抵抗温度係数が4.3×10−3(deg.−1)であるのに対して、SVGMR膜
抵抗の電気抵抗温度係数は1.0〜1.3×10−3(deg.−1)と小さく、使用環
境温度の変化により電気ブリッジ回路の中点電位のシフトは避けられない。金属導体膜と
して一般的なアルミニウムや金、銀を固定抵抗素子に用いた場合でも、素子抵抗の電気抵
抗温度係数は4.0〜4.2×10−3(deg.−1)であり、SVGMR膜との間に
電気抵抗温度係数の差が生じるので、使用環境温度の変化による電気ブリッジ回路の中点
電位のシフトは避けられない。
SVGMR膜と電気抵抗温度係数の近い金属には、アルミニウムとマンガンを含んだニ
ッケル合金のアルメル、銅と亜鉛の合金の黄銅、白金とロジウムの合金などがある。しか
し、これら金属の電気抵抗温度係数は1.2〜1.4×10−3(deg.−1)とSV
GMR膜と非常に近くはあるが全く同じではない。またこれら金属は、SVGMR膜と比
抵抗が大きく異なるため、素子の形状や膜厚を変えて抵抗値を合わせ込む作業が非常に困
難である。
本願発明者はこの問題を解決するために、特許文献2においてSVGMR膜の自由層と
非磁性中間層の積層順を入れ替えて、GMR効果の発現を抑えたものを固定抵抗素子にす
る方法を発明した。しかしこの方法では、自由層と固定層が一体となることでSVGMR
膜トータルの磁化量が増加し、AMR効果による抵抗変化が大きくなるという磁気センサ
の特性上好ましくない副作用があることがわかった。
特開2007−263654
また本願発明者は、特許文献3においてSVGMR膜の成膜面のRaを大きくしてGM
R効果の発現を抑える方法や、SVGMR膜の一部を加熱してGMR効果の発現を抑える
方法を発明した。しかしどちらの方法でもGMR効果を抑えるための追加工程が必要にな
り、製造コストが上がってしまう可能性は否定できない。
特開2008−151528
上記問題を鑑み、本願発明の目的は、使用環境温度が変化しても磁気センサの中点電位
がシフトしにくく、使用環境温度に対して変位検出精度の変化が小さい磁気エンコーダを
提供することにある。
本願発明の磁気エンコーダは、磁気媒体と、磁気媒体に対して所定の間隔で対向して相
対的に移動する磁気センサとからなる磁気エンコーダであって、磁気センサの電気ブリッ
ジ回路は前記磁気媒体からの漏洩磁界に対して異なる磁気抵抗変化を示して電気抵抗温度
係数が等しいSVGMR素子から形成されていることが好ましい。
本願発明の磁気エンコーダは、磁気シートや磁気ドラムからなる磁気媒体と、磁気媒体
に対して所定の間隔で対向して相対的に移動する磁気センサとで構成される。磁気センサ
は、前記磁気媒体からの漏洩磁界を検出して電気信号として出力する電気ブリッジ回路を
備えるが、電気ブリッジ回路を形成する素子はSVGMR素子からなることが好ましい。
電気ブリッジ回路を形成する素子をSVGMR素子にすることで、結合型GMR素子と比
較して電気抵抗を大きくすることが可能であり、低消費電力の磁気センサにすることがで
きる。また、SVGMR素子の動作磁界強度領域は結合型GMRの動作磁界強度領域より
小さいので、磁気媒体からの漏洩磁界は小さくてすみ、エンコーダを小型化することもで
きる。
電気ブリッジ回路を形成する素子は、全てSVGMR素子からなることが好ましい。従
来は銅などの金属導体膜で形成された固定抵抗素子を電気ブリッジ回路に用いていたが、
感磁センサ素子と固定抵抗素子との温度特性の違いから使用環境温度の変化で電気ブリッ
ジ回路の中点電位がシフトし、磁気センサの変位検出精度が悪くなる問題があった。固定
抵抗素子に相当する素子もSVGMR素子にすることで、素子間の温度特性差は小さくな
り、環境温度の変化があっても中点電位がシフトせず、変位検出精度の良い磁気センサに
することができる。
電気ブリッジ回路を形成するSVGMR素子は、電気抵抗温度係数が等しいことが好ま
しい。電気ブリッジ回路を形成するSVGMR素子の電気抵抗の温度係数に差があると、
環境温度の変化があったときに電気ブリッジ回路の中点電位がシフトし、磁気エンコーダ
の変位検出精度が悪くなるので好ましくない。電気ブリッジ回路を形成する全てのSVG
MR素子を全く同じ温度係数にするのが理想的で好ましいものであるが、実際はプロセス
上の要因で全てのSVGMR素子を全く同じ温度係数にするのは物理的に不可能である。
ただし、環境温度の変化に対して厳しい特性が要求される車載用の磁気センサの場合でも
、常温と高温における電気ブリッジ回路からの出力差が、感磁センサ素子の抵抗変化の1
%以内であれば許容されると考えられるので、電気抵抗温度係数の平均に対して1%の範
囲内に全てのSVGMR素子の電気抵抗温度係数が収まれば、環境温度の変化があっても
中点電位の変化が少なく、精度の良い磁気センサにすることが可能になる。したがって本
願発明では、電気ブリッジ回路を形成するSVGMR素子の電気抵抗温度係数が、電気抵
抗温度係数の1%の範囲に収まっていれば、SVGMR素子の電気抵抗温度係数は等しい
と考えるものである。
本願発明の磁気エンコーダにおける磁気センサは、電気ブリッジ回路を形成するSVG
MR素子が、前記磁気媒体からの漏洩磁界に対して磁気抵抗変化をする感磁センサ素子と
、前記磁気媒体からの漏洩磁界に対して磁気抵抗変化をしない固定抵抗素子とからなるこ
とが好ましい。
電気ブリッジ回路を形成するSVGMR素子の一部は、磁気媒体からの漏洩磁界に対し
て磁気抵抗変化をしない固定抵抗素子として振舞うのが好ましい。電気ブリッジ回路を形
成するSVGMR素子を、磁気媒体からの漏洩磁界に対して磁気抵抗変化をする感磁セン
サ素子と、磁気抵抗変化をしない固定抵抗素子とすることで、電気ブリッジ回路からの出
力電圧を高めることができ、回路設計が容易になるので好ましいものである。固定抵抗素
子の磁気媒体からの漏洩磁界に対する磁気抵抗変化は限りなくゼロに近いことが好ましい
が、測定機器の検出限界を考えると完全にゼロであるか判断をするのは難しい。本願発明
では測定機器の検出限界を考えて、磁気媒体からの漏洩磁界に対する固定抵抗素子の磁気
抵抗変化が0.2%未満であれば固定抵抗素子の磁気抵抗変化をしないと考えるものであ
る。また、通常SVGMR素子の磁気抵抗変化率は10%以上であり、固定抵抗素子の磁
気抵抗変化が0.2%未満であれば、感磁センサ素子との磁気抵抗変化率比は50倍以上
になるので出力電圧に与える影響も小さい。
本願発明の磁気エンコーダにおける磁気センサは、前記SVGMR素子が積層薄膜から
なるSVGMR膜からなり、前記磁気媒体からの漏洩磁界に対する感磁センサ素子の層間
結合磁界(Hint)と異方性磁界(Hk)とを加えた磁界が、前記磁気媒体からの漏洩
磁界に対する固定抵抗素子のHintからHkを減じた磁界よりも小さいことが好ましい
外部磁界強度HfとSVGMR素子の磁気抵抗変化との間には、
(1)Hf≦(Hint−Hk)の磁界範囲:
・・・SVGMR素子の磁気抵抗変化は外部磁界強度によらずほぼゼロ
(2)(Hint−Hk)≦Hf≦(Hint+Hk)の磁界範囲:
・・・SVGMR素子の電気抵抗は外部磁界強度に応じて変化する
(3)(Hint+Hk)≦Hfの磁界範囲:
・・・SVGMR素子の磁気抵抗変化量は外部磁界によらずほぼ一定
の関係がある。本願発明の磁気エンコーダに用いる磁気センサでは、固定抵抗素子ではS
VGMR素子と磁気媒体からの漏洩磁界との関係を(1)にし、感磁センサ素子ではSV
GMR素子と磁気媒体からの漏洩磁界強度の関係を(3)にするのが好ましい。すなわち
、感磁センサ素子の層間結合磁界に異方性磁界を加えた磁界(Hint+Hk)より磁気
媒体からの漏洩磁界強度を小さくし、それよりさらに、固定抵抗素子の層間結合磁界から
異方性磁界を減じた磁界(Hint−Hk)を小さくするのが好ましい。以上の関係にす
ることで、感磁センサ素子および固定抵抗素子ともにSVGMR素子であるにもかかわら
ず、磁気媒体からの漏洩磁界に対して感磁センサ素子は磁気抵抗変化を示し、固定抵抗素
子は磁気抵抗変化を示さないようにすることができるものである。
本願発明における磁気センサは、電気ブリッジ回路を形成する感磁センサ素子と固定抵
抗素子が、同じ膜材料で同じ積層順のSVGMR膜からなることが好ましい。
感磁センサ素子と固定抵抗素子は、磁気媒体からの漏洩磁界に対する磁気抵抗変化は異
なるものの、電気抵抗率および電気抵抗温度特性は略等しくする必要がある。SVGMR
膜から本願発明の感磁センサ素子および固定抵抗素子を形成する場合、全く膜構成の異な
るSVGMR膜から形成するよりも、同じ膜材料で同じ積層順であっても一部の膜厚が異
なるSVGMR膜から感磁センサ素子と固定抵抗素子を形成するほうが、電気抵抗率およ
び電気抵抗温度特性を略等しくしやすいので好ましいものである。
同じ膜材料で同じ積層順のSVGMR膜を用いて感磁センサ素子と固定抵抗素子を得る
方法としては、感磁センサ素子のSVGMR膜の構成膜厚を調整し、Hintをシフトさ
せることで固定抵抗素子のSVGMR膜の膜構成とするのが好ましい。この方法を用いれ
ば、電気抵抗率および電気抵抗温度係数が略等しい感磁センサ素子と固定抵抗素子を得る
ことが可能になる。SVGMR膜のHintを変える方法としては、固定層および自由層
の膜厚を調整することでも可能であるが、非磁性中間層の膜厚を調整するほうが膜厚の調
整量に対するHintのシフト量が大きく、電気抵抗率および電気抵抗温度特性が略等し
い感磁センサ素子と固定抵抗素子を得ることができるので好ましいものである。
本願発明の磁気エンコーダにおける磁気センサは、電気ブリッジ回路を形成する感磁セ
ンサ素子と比較抵抗素子が短冊状のSVGMR膜からなり、磁気媒体からの漏洩磁界の方
向と、短冊の長手方向と、SVGMR膜の固定層の磁化方向とのなす角度の組合せを変え
ることで、感磁センサ素子と固定抵抗素子が形成されていることが好ましい。
磁気センサの消費電力を小さくするためには電気ブリッジ回路を形成するSVGMR素
子の抵抗は高いほうが好ましく、SVGMR膜からなるSVGMR素子は短冊状にパター
ニングされているのが好ましい。磁気媒体からの漏洩磁界に対するSVGMR素子の磁気
抵抗変化量を変えるためには、漏洩磁界の方向と、短冊の長手方向と、素子を形成するS
VGMR膜の固定層の磁化方向とのなす角度の組合せを変えればよい。
SVGMR膜の磁気抵抗変化量は、固定層の磁化方向と自由層の磁化方向のなす角度に
より変化する。固定層の磁化方向と自由層の磁化方向が平行のとき、SVGMR膜の電気
抵抗は最小値を示し、固定層の磁化方向と自由層の磁化方向が反平行のとき、SVGMR
膜の電気抵抗は最大値を示し、固定層の磁化方向と自由層の磁化方向のなす角度が90度
のとき、SVGMR膜の電気抵抗は、平行/反平行のときの中間値を示す。
また、磁気媒体からの漏洩磁界の方向とSVGMR素子の短冊長手方向、SVGMR膜
の固定層の磁化方向、SVGMR素子の磁気抵抗変化量の間には以下のような関係がある
(1)磁気媒体からの漏洩磁界の方向とSVGMR膜の固定層の磁化方向とが平行でS
VGMR素子の短冊長手方向とのなす角度が90度の場合、自由層の磁化は固定層の磁化
方向に対して平行から反平行方向まで回転するので、SVGMR素子は最大の磁気抵抗変
化を示すことができる。
(2)磁気媒体からの漏洩磁界の方向とSVGMR素子の短冊長手方向とが平行でSV
GMR膜の固定層の磁化方向とのなす角度が90度の場合、自由層の磁化は固定層の磁化
方向に対して±90度の範囲で回転するので、SVGMR素子は(1)の半分の磁気抵抗
変化を示す。
(3)SVGMR素子の短冊長手方向とSVGMR膜の固定層の磁化方向とが平行で一
致して磁気媒体からの漏洩磁界の方向とのなす角度が90度の場合、自由層の磁化はSV
GMR素子の形状磁気異方性の影響を受け、固定層の磁化方向に対して±90度の範囲で
回転するので、SVGMR素子は(2)と同じく(1)の半分の磁気抵抗変化を示す。
(4)磁気媒体からの漏洩磁界の方向とSVGMR膜の固定層の磁化方向、SVGMR
膜の短冊長手方向の全てが平行な場合、磁気媒体からの漏洩磁界がSVGMR素子のHi
ntとHkの和より大きくなったとき、自由層の磁化は回転して(1)と同じ最大の磁気
抵抗変化を示すはずである。しかし、実際には最大の磁気抵抗変化を示すのはほんの瞬間
で、自由層の磁化はすぐに固定層の磁化方向と平行な状態に安定してしまい、最大の磁気
抵抗変化を観察することはできない。したがって、SVGMR素子は見かけ上磁気抵抗変
化を示さないことになる。
以上の関係をもとに、磁気媒体からの漏洩磁界の方向と、短冊の長手方向と、SVGM
R膜の固定層の磁化方向とのなす角度の組合せを変えることで、同じSVGMR膜から磁
気媒体からの漏洩磁界に対して磁気抵抗変化が異なる感磁センサ素子と固定抵抗素子を形
成することが可能になり、感磁センサ素子と固定抵抗素子の電気抵抗温度係数が等しい磁
気センサと磁気エンコーダとすることが可能になる。
使用環境温度が変化しても磁気センサの中点電位がシフトしにくく、使用環境温度に対
して変位検出精度の変化が小さい磁気エンコーダを提供することができた。
以下、本願発明を、図面を参照しながら実施例に基づいて詳細に説明する。説明をわか
りやすくするため、同一の部品、部位には同じ符号を用いている。
(実施例1)
図1に、本実施例の磁気エンコーダを構成する磁気センサに用いた反強磁性層下置積層
フェリ固定層タイプ(ボトム積層フェリ固定層タイプ)のSVGMR膜を示す。図1a)
は実施例に用いたSVGMR膜の膜構成図である。本実施例で用いたSVGMR膜は、ガ
ラス基板11上に下地層12、反強磁性層13、固定層14、非磁性中間層15、自由層
16、保護層17の順でスパッタ成膜したボトム積層フェリ固定層タイプのSVGMR膜
である。磁気媒体からの漏洩磁界により自由層16の磁化が回転し、固定層14の磁化方
向となす相対角度によってSVGMR膜の電気抵抗が変化する。図1b)は実施例のSV
GMR膜に用いた膜材質である。電気絶縁性を有するガラス基板11側からNiFeCr
(4nm)/MnPt(12nm)/CoFe(1.8nm)−Ru(0.9nm)−C
oFe(2.0nm)/Cu(Xnm)/CoFe(1nm)−NiFe(3nm)/T
a(3nm)の順にスパッタ膜を堆積した。NiFeCrが下地層12、MnPtが反強
磁性層13、Ruとこれを挟むCoFeが固定層14、Cuが非磁性中間層15、保護層
側のCoFeとNiFeが自由層16、Taが保護層17に対応している。本実施例では
、磁気媒体からの漏洩磁界に対して磁気抵抗変化が大きい感磁センサ素子であるSVGM
R素子1と、磁気抵抗変化が小さい固定抵抗素子であるSVGMR素子2を得るために、
SVGMR素子1を形成するSVGMR膜1のCu膜厚を2.2nmとし、SVGMR素
子2を形成するSVGMR膜2のCu膜厚を1.9nmとした。
図2に、本実施例の磁気センサに用いたSVGMR膜のMRカーブを示す。SVGMR
膜のCu膜厚を変えることで、SVGMR膜2のSVGMR膜はSVGMR膜1のMRカ
ーブに対して外部磁界の大きい側(図の右側)にシフトした。図より、SVGMR膜1の
Hint1+Hk1(SVGMR膜1のMRカーブの飽和磁界に相当)は、SVGMR膜
2のHint2−Hk2(SVGMR膜2のMRカーブの立ち上がり磁界に相当)より小
さく、Hint2−Hk2>Hint1+Hk1の関係になった。図2の磁界範囲Hfに
おいて、SVGMR膜1は漏洩磁界に対して磁気抵抗変化が大きいSVGMR膜であり、
SVGMR膜2は漏洩磁界に対して磁気抵抗変化が小さいSVGMR膜となる。
図3に、本実施例の磁気センサに用いたSVGMR素子1およびSVGMR素子2の構
成を示す。磁界範囲Hfにおいて磁気抵抗変化が大きいSVGMR膜1から感磁センサ素
子であるSVGMR素子1を形成し、磁界範囲Hfにおいて磁気抵抗変化が小さいSVG
MR膜2から固定抵抗素子であるSVGMR素子2を形成した。SVGMR素子1および
SVGMR素子2はSVGMR膜1およびSVGMR膜2をフォトリソグラフィーの手法
で短冊状にパターニングしたものであり、SVGMR膜1およびSVGMR膜2の固定層
の磁化方向と短冊長手方向とのなす角度を90度にした。また、SVGMR膜のパターニ
ングでは、SVGMR素子1とSVGMR素子2の短冊長手方向は一致するようにした。
次に、図3に示したSVGMR素子を用いて磁気センサを作製した。図4に、本実施例
の磁気センサの電気ブリッジ回路を示す。感磁センサ素子であるSVGMR1素子と固定
抵抗素子であるSVGMR素子2を直列接続し、SVGMR素子1の他端を電源電圧(V
cc)に接続し、SVGMR素子2の他端を接地(GND)し、SVGMR素子1とSV
GMR素子2の接続点から中点電圧を取り磁気センサの出力電圧とした。SVGMR素子
の結線には、フォトリソグラフィーの手法でパターニングしたアルミニウム配線を用いた
図4の電気ブリッジ回路に対して、図中矢印の方向に図2に示したHfの強度で磁界を
印加して磁気抵抗変化を調べたところ、SVGMR素子1が12.8%の磁気抵抗変化を
示したのに対し、SVGMR素子2の磁気抵抗変化は測定機器の測定限界である0.2%
未満であった。この結果から、磁気センサの電気ブリッジ回路において、SVGMR素子
1が感磁センサ素子として動作し、SVGMR素子2が固定抵抗素子として動作している
ことが確認できた。また、SVGMR素子1とSVGMR素子2の常温と75℃間の電気
抵抗から温度係数を算出したところ、両素子の温度係数は略等しく、温度係数の差は0.
68×10−4(deg.−1)であった。
図4の電気ブリッジ回路が形成されたウェファーをダイアモンド砥石で個片化した後、
フレキシブルプリント回路(FPC)を取付けて磁気センサとし、磁気媒体である磁気ド
ラムを組み合せて、図8のような磁気エンコーダを作製した。図8ではFPCは省略され
ている。磁気ドラムはSUSからなるドラム軸体表面にフェライト材料を塗布したもので
あり、磁気ドラム表面は予め周方向にNSの多極着時が施されている。磁気センサは磁気
ドラム面に所定のギャップ間隔をもって対向させ、磁気センサのブリッジ回路が磁気ドラ
ム表面からの漏洩磁界を検出して電気信号を出力するようにした。なお磁気センサと磁気
ドラムの組立てでは、SVGMR素子1およびSVGMR素子2の短冊長手方向と磁気ド
ラム表面からの漏洩磁界の方向を90度の位置関係とし、磁気センサのSVGMR素子が
感磁する磁気ドラム表面からの漏洩磁界が図2のHfの磁界強度範囲になるよう磁気セン
サ表面と磁気ドラム表面とのギャップ間隔を調整した。
作製した磁気エンコーダの磁気センサに、電源電圧として5Vを印加した状態で磁気ド
ラムを回転させたところ、磁気センサからは正弦波状の出力が得られ、磁気エンコーダと
して正常に駆動していることが確認できた。また、磁気エンコーダを恒温槽に入れて温度
変化させ、−40℃〜75℃の温度範囲で出力電圧の変化を測定したところ、出力電圧の
変化量、すなわち中点電位のシフト量は1mV〜5mVであり、変位測定精度は常温の値
と殆ど変わらなかった。比較例として、固定抵抗素子であるSVGMR素子2を黄銅の固
定抵抗素子にした磁気エンコーダを作成して評価したところ、出力電圧の変化は20mV
〜100mVと本実施例の約20倍の大きさとなり、高温および低温条件の変位測定精度
は本実施例の磁気エンコーダより劣る結果となった。この結果から、本実施例の磁気エン
コーダの構成にすることで、使用環境温度が変化しても磁気センサの中点電位がシフトし
にくく、使用環境温度に対して変位検出精度の変化が小さい磁気エンコーダを得られるこ
とが確認できた。
(実施例2)
本願発明の他の実施例として、図5に示すSVGMR素子1とSVGMR素子2の構成
である磁気エンコーダの例を示す。SVGMR素子1とSVGMR素子2は、実施例1の
SVGMR膜1と同じ構成のSVGMR膜をフォトリソグラフィーの手法で短冊状にパタ
ーニングしたものであり、SVGMR素子1は固定層の磁化方向と短冊長手方向とのなす
角度を90度にし、SVGMR素子2は固定層の磁化方向と短冊長手方向とを一致させた
。また、SVGMR膜のパターニングでは、SVGMR素子1とSVGMR素子2の短冊
長手方向を一致させた。
次に、図5に示したSVGMR素子を用いて磁気センサを作製した。図6に、本実施例
の磁気センサの電気ブリッジ回路を示す。本実施例では、感磁センサ素子であるSVGM
R1素子と固定抵抗素子であるSVGMR素子2の直列接続を逆方向に並列接続した電気
ブリッジ回路を形成した。SVGMR素子の結線には、フォトリソグラフィーの手法でパ
ターニングしたアルミニウム配線を用いた。
図5の電気ブリッジ回路に対して、図中矢印の方向に実施例1と同じHfの強度で磁界
を印加して磁気抵抗変化を調べたところ、SVGMR素子1が12.8%の磁気抵抗変化
を示したのに対し、SVGMR素子2の磁気抵抗変化は測定機器の測定限界である0.2
%未満であった。この結果から、磁気センサの電気ブリッジ回路において、SVGMR素
子1が感磁センサ素子として動作し、SVGMR素子2が固定抵抗素子として動作してい
ることが確認できた。また、SVGMR素子1とSVGMR素子2の常温と75℃間の電
気抵抗から温度係数を算出したところ、両素子の温度係数差は0.25×10−4(de
g.−1)であった。
図5に示した電気ブリッジ回路が形成されたウェファーをダイアモンド砥石で個片化し
た後、フレキシブルプリント回路(FPC)を取付けて磁気センサとし、実施例1と同じ
磁気ドラムとを組み合せることで磁気エンコーダを作製した。なお磁気センサと磁気ドラ
ムの組立てでは、SVGMR素子1の短冊長手方向と磁気ドラム表面からの漏洩磁界の方
向のなす角度を90度とした。
作製した磁気エンコーダの磁気センサに、電源電圧として5Vを印加した状態で磁気ド
ラムを回転させたところ、磁気センサからは正弦波状の出力が得られ、磁気エンコーダと
して正常に駆動していることが確認できた。また、磁気エンコーダを恒温槽に入れて温度
を上げ、−40℃〜75℃の温度範囲で出力電圧の変化を測定したところ、出力電圧の変
化量、すなわち中点電位のシフト量は2mV〜10mVであり、変位測定精度は常温の値
と殆ど変わらなかった。比較例として、固定抵抗素子であるSVGMR素子2を黄銅の固
定抵抗素子にした磁気エンコーダを作成して評価したところ、出力電圧の変化は40mV
〜200mVと本実施例の約20倍の大きさとなり、高温および低温条件の変位測定精度
は本実施例の磁気エンコーダより劣る結果となった。この結果から、本実施例の磁気エン
コーダの構成にすることで、使用環境温度が変化しても磁気センサの中点電位がシフトし
にくく、使用環境温度に対して変位検出精度の変化が小さい磁気エンコーダを得られるこ
とが確認できた。
本願発明の実施例1におけるSVGMR膜の膜構成と膜材質を説明する図である。 本願発明の実施例1におけるSVGMR膜の磁気特性を説明する図である。 本願発明の実施例1におけるSVGMR素子の構成を説明する図である。 本願発明の実施例1における電気ブリッジ回路を説明する図である。 本願発明の実施例2におけるSVGMR素子の構成を説明する図である。 本願発明の実施例2における電気ブリッジ回路を説明する図である。 磁気センサと磁気媒体、磁気エンコーダを説明する図である。 ブリッジを組んだ磁気センサ素子を説明する図である。
符号の説明
11 基板、
12 下地層、
13 反強磁性層、
14 固定層、
15 非磁性中間層、
16 自由層、
17 保護層、
21 磁気センサ素子、
22 感磁センサ素子、
23 固定抵抗素子、
24,24a,24b 接続点、
31 磁気センサ、
32 磁気媒体。

Claims (5)

  1. 磁気媒体と、磁気媒体に対して所定の間隔で対向して相対的に移動する磁気センサとか
    らなる磁気エンコーダであって、磁気センサの電気ブリッジ回路は前記磁気媒体からの漏
    洩磁界に対して異なる磁気抵抗変化を示して電気抵抗温度係数が等しいスピンバルブ型巨
    大磁気抵抗効果素子から形成されていることを特徴とする磁気エンコーダ。
  2. 請求項1の磁気センサにおいて、電気ブリッジ回路を形成するスピンバルブ型巨大磁気
    抵抗効果素子が、前記磁気媒体からの漏洩磁界に対して磁気抵抗変化をする感磁センサ素
    子と、前記磁気媒体からの漏洩磁界に対して磁気抵抗変化をしない固定抵抗素子とからな
    ることを特徴とする磁気エンコーダ。
  3. 請求項2の磁気センサにおいて、前記スピンバルブ型巨大磁気抵抗効果素子は積層薄膜
    からなるスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜からなり、前記磁気媒体からの漏洩磁界に対
    する感磁センサ素子の層間結合磁界(Hint)と異方性磁界(Hk)とを加えた磁界が
    、前記磁気媒体からの漏洩磁界に対する固定抵抗素子のHintからHkを減じた磁界よ
    りも小さいことを特徴とする磁気エンコーダ。
  4. 請求項3の磁気センサにおいて、電気ブリッジ回路を形成する感磁センサ素子と固定抵
    抗素子が、同じ膜材料で同じ積層順のスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜からなることを
    特徴とする磁気エンコーダ。
  5. 請求項3の磁気センサにおいて、電気ブリッジ回路を形成する感磁センサ素子と固定抵
    抗素子は短冊状にパターニングされたスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜からなり、磁気
    媒体からの漏洩磁界の方向と、短冊の長手方向と、スピンバルブ型巨大磁気抵抗効果膜の
    固定層の磁化方向とのなす角度の組合せを変えることで、感磁センサ素子と比較抵抗素子
    が形成されていることを特徴とする磁気エンコーダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013024830A1 (ja) 2011-08-12 2013-02-21 日立金属株式会社 エンコーダ
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