JP2010112845A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】測色装置を使用するときに、その測色時の温度や湿度などの環境データを簡単且つ信頼性をもって計測できるようにする。
【解決手段】測色装置ユニットを備えた記録装置であって、前記測色装置ユニットは、被記録材の被記録面から測色データを得る測色器を備えた測色装置と、基端部に設けられた吸引ファンによりメイン吸気口を介して外部から空気を取り込み、該吸引ファンより下流側のダクトを通して吹出し口から被記録材の被記録面に対して該空気を放出して乾燥を行う乾燥装置と、前記測色装置の測色環境を計測する環境センサとを備え、前記環境センサは、前記ダクトの外側であって前記吸引ファンの吸引口と連通する他の区画領域内の位置であり、且つ前記基端部と反対側の他端部に設けられている外部から空気を取り込むためのサブ吸気口の近傍位置に設けられている。
【選択図】図14

Description

本発明は、測色装置と乾燥装置を有する測色装置ユニットを備えた記録装置に関する。
印刷物の製作現場では本印刷に入る前に校正刷りを行い、校正刷りした印刷見本に表示された画像や当該画像といっしょに表示されている認証用のカラーパッチを参考にして忠実に画像データの色が再現されているか否かを確認する色校正が従来から行われている。
一方、CRTモニタ上の画像の色と、プリンタやイメージセッタ等の出力装置から出力された上記印刷見本に表示された画像の色とをプロファイルと呼ばれているカラー管理ファイルに基づいて電子的にマッチングさせるデジタルマッチングが広く普及しており、印刷データの製作現場や印刷物の製作現場で実施されている(特許文献1)。
また、最近では校正刷りに要する時間を短縮するために製版用の印刷データから直接、校正紙を出力する簡易校正と呼ばれている色校正の形態が広く普及しており、このような校正紙の出力に測色装置を搭載した大型のインクジェット式記録装置が使用されている。
また、上記測色装置によって得られる測色データは、温度や湿度等の室内環境が一定の基準値以内にある時に有効となり、信頼性のある測色データとして取り扱かわれる。従って、測色装置によって測色データを得る場合には、その測色データを得たときの温度や湿度等の室内環境データを添付することが必要とされている。
特開平11−326056号公報
しかし、測色装置を使用するときに使用するものであるにも拘らず、測色装置と別個に環境センサを設置することは効率的でないし、取り扱い上も不便を来たす。また、測色装置ユニット内に環境センサを配設することも考えられるが、測色装置ユニット内には乾燥装置が設けられているため、乾燥装置の吸引ファンやヒータからの影響を受けて正確な室内環境データが得られない虞れがある。また、人の手に触れるような個所に環境センサを配設した場合には、破損や誤動作等の虞れがあり、この場合にも計測した室内環境データの信頼性が損なわれる場合がある。
本発明の目的は、測色装置を使用するときに、その測色時の温度や湿度などの環境データを簡単且つ信頼性をもって計測できるようにすることにある。
上記目的を達成するために本発明の第1の態様は、測色装置ユニットを備えた記録装置であって、前記測色装置ユニットは、被記録材の被記録面から測色データを得る測色器を備えた測色装置と、基端部に設けられた吸引ファンによりメイン吸気口を介して外部から空気を取り込み、該吸引ファンより下流側のダクトを通して吹出し口から被記録材の被記録面に対して該空気を放出して乾燥を行う乾燥装置と、前記測色装置の測色環境を計測する環境センサとを備え、前記環境センサは、前記ダクトの外側であって前記吸引ファンの吸引口と連通する他の区画領域内の位置であり、且つ前記基端部と反対側の他端部に設けられている外部から空気を取り込むためのサブ吸気口の近傍位置に設けられていることを特徴とするものである。
本態様において、乾燥装置が作動すると、基端部に設けられた吸引ファンにより外部空気の主要な取込み口であるメイン吸気口を介して外部から多量の空気を取り込む。そして、該吸引ファンより下流側のダクトを通して吹出し口から被記録材の被記録面に前記空気が放出されて乾燥に供される。
前記メイン吸気口からの多量の空気の取込みによる空気の強い大きな流れ、すなわちメイン流路が形成されると前記吸引ファンの吸引口周辺に負圧が生じる。この負圧は前記吸引口と連通構成の他の区画領域内に作用し、更に他端部のサブ吸気口にまで作用する。この負圧がサブ吸気口に作用することで、外部の空気が該サブ吸気口から取り込まれる弱い流れが形成される。
環境センサは前記サブ吸気口の近傍に位置するので、その弱い空気の流れと接触することができ、温度や湿度等の環境データを計測することができる。
本態様によれば、環境センサは、上記のように吸引ファンによる空気の強い大きな流れの影響を受けない離れた位置に設けられ、更に外部空気の弱い流れと接触して計測するので、高精度で温度や湿度等の環境データを計測することができる。また、通常吸引ファンの近傍にヒータが設けられているので、ヒータ近傍ではヒータの熱の影響を受けて精度良く環境温度を計測することができないが、本態様によれば上記の配置によってヒータの熱の影響を受けずに高精度での計測を実現することができる。
また、サブ吸気口を介して測色装置ユニットの内部に取り込まれた外部空気を計測対象としているから、信頼性のある室内環境データを得ることができる。
また、サブ吸気口から外部空気を取り込むための吸引力をメイン吸気口用の吸引ファンで兼用しているので、部品点数少なく小型化及び低コスト化を図ることができる。
また、環境センサは測色装置ユニット内に設けられているので、別個に設けた場合における管理の煩わしさが無く使いやすい上に、ユーザーが環境センサに不用意に触れることがないので、故障や誤作動の虞が少ない。
本発明の第2の態様は、前記第1の態様の記録装置において、前記サブ吸気口から取り込まれて前記環境センサを通過した空気の前記吸引ファンの吸引口に至る流路は、一部が前記ダクトの外面によって構成されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、サブ吸気口から取り込まれた外部空気の流れは、乾燥装置のダクトに沿って静かに流れるので、該ダクトからの放熱を吸収して、当該他の区画領域内の温度上昇を抑制しつつ、自らは余熱された状態で吸引ファンの吸引口から吸引されて乾燥用の空気として利用されることになり、無駄が無く効率的である。
本発明の第3の態様は、前記第1の態様又は第2の態様の記録装置において、前記測色器による測色が実行されるときに前記環境センサにより計測された環境データを被記録材に記録するように構成されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、測色器による測色が実行されるときに前記環境センサにより計測された環境データを被記録材に記録するので、環境データが自動的に記録され、測色装置ユニットを備えた記録装置として使い勝手が良い。
以下、本発明に係る測色装置ユニットを備えた記録装置について説明する。最初に本発明の記録装置を実施するための最良の形態としてインクジェット式記録装置100を採り上げて、その全体構成の概略を図面に基づいて説明する。尚、ここで説明するインクジェット式記録装置100は、例えばA3サイズ以上のシート状の大判の被記録材P(以下単票紙Pとも言う)やA1サイズ或いはA1プラス(ノビ)サイズや、B0サイズ或いはB0プラス(ノビ)サイズといったロール状の大判の被記録材R(以下ロール紙Rともいう)に対して記録を実行することができる大型のインクジェット式記録装置である。
図1は本体カバーを装着した状態のインクジェット式記録装置の外観を示す斜視図、図2は本体カバーを装着した状態のインクジェット式記録装置の外観を示す側面図である。図3は本体カバーを取り外した状態のインクジェット式記録装置を示す斜視図、図4は本体カバーを取り外した状態のインクジェット式記録装置を示す側面図である。また、図5はインクジェット式記録装置の内部構造の概略を示す要部側断面図である。
図示のインクジェット式記録装置100は、図3、図4に示すように、記録装置本体3を備えている。該記録装置本体3は、図1、図2に示すように本体カバー2によって覆われている。また、前記記録装置本体3の後部寄りの上部には、ロール紙Rを保持することのできるスピンドルと、一対のフランジ状のロール紙押さえとによって構成されているロール紙ホルダ5が設けられている。また、記録装置本体3の前面の一例として左端寄りの部分には、各色のインクカートリッジを個別に収容することができる複数のカートリッジスロットを備えたカートリッジホルダ8が設けられている。
また、インクジェット式記録装置100の前面の一例として右端寄りの部分には、各種の操作指令を司る操作パネル9が適宜のブラケットによって支持されて設けられている。また、記録装置本体3には、約60°の前下がり傾斜姿勢で搬送案内板11が設けられており、ロール紙ホルダ5によって保持されているロール紙Rと単票紙Pを搬送方向Aとなる前部下方に向けて案内している。該搬送案内板11の上面が記録装置本体3の後述する測色器31と対向する面であって被記録材を保持する保持面となる。
また、図5に示すように、ロール紙Rと単票紙Pの搬送経路の上流位置には、搬送用駆動ローラ19と搬送用従動ローラ20の一対のニップローラによって構成されている搬送用ローラ21が設けられている。このうち、前記搬送用駆動ローラ19は一例として正逆転可能なローラである。前記搬送用ローラ21によって挟持されたロール紙Rや単票紙Pは、前部下方への搬送方向Aと後部上方への戻し方向Dとの両方向に搬送されるようになっている。
前記搬送用ローラ21の下流には記録ポジション26が設けられている。記録ポジション26の上方には記録ヘッド13が位置している。該記録ヘッド13はキャリッジ10によって保持され、記録装置本体3の幅方向に往復移動できるようになっている。一方、記録ポジション26の下方には、ギャップPGを隔ててプラテン28が設けられている。該プラテン28には吸引孔29が形成されている。そして、該吸引孔29からのエア吸引によって、プラテン28上を搬送されるロール紙Rや単票紙Pは、プラテン28上に吸着保持されながら記録が実行され、下流の乾燥領域81、そして測色領域80へと搬送されるようになっている。尚、前記乾燥領域81での乾燥と測色領域80での測色は、ハウジングフレーム30によって被覆された着脱式の測色装置ユニット1によって実行される。
[実施例]
次に、このようにして構成されるインクジェット式記録装置100に対して適用される本発明の特徴的構成である測色装置ユニット1について具体的に説明する。
図6は測色時の測色装置の動作状態を示す斜視図、図7は同測色装置の構造を示す拡大斜視図、図8は同測色装置の正面図である。図9は測色装置ユニットを示す斜め後方からの斜視図、図10は同測色装置ユニットの平面図、図11は同測色装置ユニットの右側面図、図12は同測色装置ユニットの左側面図、図13はハウジングを取り外した状態の測色装置ユニットを示す平面図である。図14は外部空気の流れを示す測色装置ユニットの平断面図、図15は同測色装置ユニットの側断面図である。また図16は環境センサの設置部位を拡大して示す斜視図、図17は同上平面図である。
図9、図15に示した下ように、測色装置ユニット1は、測色装置82と、測色装置82を支持するメインフレーム114と、乾燥装置83と、乾燥装置83を支持する乾燥装置フレーム115と、これらを一体に収容するハウジング30とを備えた1ユニット化された装置である。そして、ハウジング30は、測色装置82と乾燥装置83の側胴部を覆うハウジングカバー30Aと、測色装置82と乾燥装置83の左右の両端面を覆うサイドカバー30L、30Rと、を備えることによって構成されている。
図9、図10、図12に示したように、向って左側のサイドカバー30Lには、外方に大きく張り出すように突出したリブが設けられており、そのリブの内部が記録装置本体3に設けられている、図示しない向って左側の取付け軸と係合する案内溝111Lになっている。また、左側のサイドカバー30Lには、測色装置ユニット1を記録装置本体3に取り付けたり、取り外す際に使用するハンドル112Lと、乾燥装置83に外部空気Gを供給するための外部空気Gの主要な取込み口となる口径の大きなメイン吸気口113Lとが設けられている。
図9、図10、図11に示したように、向って右側のサイドカバー30Rには、外方に僅かに張り出したリブが設けられており、そのリブの陥没した内部が記録装置本体3に設けられている、図示しない向って右側の取付け軸と係合する案内溝111Rになっている。また、右側のサイドカバー30Rにも、測色装置ユニット1を記録装置本体3に取り付けたり、取り外す際に使用するハンドル112Rと、乾燥装置83に外部空気Gを供給するための外部空気Gの補助的な取込み口となる口径の小さなサブ吸気口113Rとが設けられている。
図5に示したように、図示の測色装置ユニット1にあっては、記録ポジション26の下流位置に乾燥装置83、乾燥装置83の下流位置に測色装置82が位置するように構成されている。
図5乃至図8に示したように、測色装置82は、測色器31と、測色器ホルダ32と、キャリッジ往復機構33と、連結機構44と、押さえ部材34と、回動シフト機構35と、ホワイトタイル36と、タイルホルダ37とを備えることによって基本的に構成されている。
また、図13、図14に示したように、乾燥装置83は、外部空気Gを取り込む吸引ファン84と、取り込んだ外部空気Gを温めるヒータ89と、上記吸引ファン84によって取り込まれた外部空気Gを温風あるいは冷風として測色領域80の上流位置に設けられている乾燥領域81に導くダクト85とを備えることによって基本的に構成されている。
測色器31は、ロール紙Rや単票紙Pの被記録面に対して記録を実行した測色用パターンB(以下、測色用パターンの代表的な例であるカラーパッチBの語も使用する)に対して光を照射し、カラーパッチBに反射して戻って来た光に基づいて測色データである色校正用の色情報を測定して補正値を得る測定機器である。尚、色情報としてはホワイトバランス、色度、明度によってカラー値を定義するLabカラーモードに基づく色情報が一例として使用できる。また、モニタ側ではRGBカラーモードが、インクジェット式記録装置100側ではCMYKカラーモードがそれぞれ使用されるから、測色器31によって測定したLabカラーモードに基づく色情報をそれぞれRGBカラーモードまたはCMYKカラーモードに変換してモニタ側ないしインクジェット式記録装置100側の補正値を算出して適用することになる。
測色器ホルダ32は、前面、上面、底面が開放されたホルダーケース41と、該ホルダーケース41の上面を覆うケースカバー42とを備えた前記測色器31用の保持部材である。また、測色器ホルダ32の下面には、測色領域80を挟んで(図5)、その前後に基端側車輪45と自由端側車輪46とを備えた一対の移動用車輪47が測色器31の走査方向C(図6)の左右に2組設けられている。尚、本実施例では基端側車輪45と自由端側車輪46とを一例としてベアリングによって構成している。
キャリッジ往復機構33は、前記測色器ホルダ32によって保持されている測色器31を走査方向Cに往復移動させる機構である(図6)。具体的には、連結機構44を介して測色器ホルダ32に接続され、測色器31と共に往復移動する測色器用キャリッジ51と、該測色器用キャリッジ51の移動を案内する主軸52と副軸53とによって構成されている2本のガイド軸と、前記測色器用キャリッジ51を往復移動させる際の駆動源となるキャリッジ駆動モータ54と、該キャリッジ駆動モータ54からの駆動力を受けて実際に測色器用キャリッジ51を往復移動させる無端帯状のタイミングベルト59とを基本的に備えることによってキャリッジ往復機構33は構成されている。
尚、前記キャリッジ往復機構33によって走査できる走査方向Cのストロークは、カラーパッチBが走査方向Cに並設された長さに合わせて設定されている。従って、B0プラス(ノビ)サイズまでの記録ができるインクジェット式記録装置100の移動ストロークよりも短くなっている。
連結機構44は、前記測色器ホルダ32の下面に設けられている移動用車輪47が後述する押さえ部材34における押さえ板48上に常時、接地して走行できるようにするための機構である(図5乃至図7)。具体的には、上下に配置されたリンク101、102を左右に2組有する平行リンク機構によって連結機構44は構成されている。そして、押圧バネ107の付勢力によって測色器ホルダ32は、常時、押さえ部材34側に移動するように構成されている。また、連結機構44は、後述するタイルホルダ37と押さえ部材34間の測色器ホルダ32の移動を円滑にする役割も併せ持っている。
押さえ部材34は、測色時にカラーパッチBが記録されたロール紙Rや単票紙Pの被記録面を前記保持面(搬送案内板11)との間に押さえる押圧姿勢をとり、非測色時に上方に跳ね上がってロール紙Rや単票紙Pの搬送を可能にする退避姿勢をとる保持部材である(図6、図8)。具体的には、一体に設けられる回動軸62を中心にして約90°の範囲に亘って回動する支持アーム63と、該支持アーム63の回動自由端に対して回動ピン64を介して回動自在に接続される平板状の押さえ板48と、前記回動アーム63と押さえ板48との間に縮設される図示しない押さえ板支持バネ及び押さえ板加圧バネとを備えることによって押さえ部材34は構成されている。
支持アーム63は、走査方向Cに長い湾曲した板状の回動式のアームである(図6)。該支持アーム63は、その回動基端側には左右外方に突出するように前記回動軸62が一体に形成されている。また、回動軸62の左右には、約90°の範囲に亘って歯が刻設されている扇形ギヤ67が設けられている。押さえ板48は走査方向Cに長い矩形平板状の部材である。押さえ板48の上面中央部には、走査方向Cに延びる窓部49が押さえ板48の上下面を貫通するように設けられている。
前記窓部49は、測色器31からの照射光と、ロール紙Rないし単票紙Pからの反射光の通過を可能にするための開口である。また、該窓部49の周りの押さえ板48の上面は、上述した測色器ホルダ32の下面に設けられている基端側車輪45及び自由端側車輪46と接触し案内する案内面48aになっている。そして、該窓部49の周りの押さえ板48の下面は、測色領域80に到達し、前記保持面11上に保持されているロール紙Rや単票紙Pの被記録面に作用して直接押圧する押さえ面48bになっている。
回動シフト機構35は、前記押さえ部材34の押圧姿勢と退避姿勢とを切り替えるためのシフト機構である(図6)。具体的には、駆動源である押さえ部材用駆動モータ70と、該押さえ部材用駆動モータ70の回転を前記扇形ギヤ67に伝達するためのギヤ輪列71とを備えることによって回動シフト機構35は構成されている。
ホワイトタイル36は、非測色時において前記測色器31のキャリブレーションを実行するためのセラミック製のタイルである(図6)。そして、前記ホワイトタイル36は、着脱可能な状態でタイルホルダ37によって保持されている。タイルホルダ37は、カラーパッチBが記録されたロール紙Rや単票紙Pが通る搬送経路の側方の前記キャリッジ往復機構33のホームポジション領域に設けられている前記ホワイトタイル36の保持部材である。そして、測色器用キャリッジ51がホームポジションに位置している非測色時には、前記測色器31がホワイトタイル36の上面に位置してキャップとして機能し、ホワイトタイル36の上面に対する埃等の付着を防止している。
また、図14に示したように、本発明の特徴的構成として、上記測色装置82と乾燥装置83に加えて、測色装置82の測色環境を計測する環境センサ155が測色装置ユニット1に設けられている。
すなわち、本実施例に係る前記測色装置ユニット1は、測色器31を備えた測色装置82と、基端部に設けられた吸引ファン84によりメイン吸気口113Lを介して外部から空気Gを取り込み、該吸引ファン84より下流側のダクト85を通して吹出し口から被記録材の被記録面に対して該空気を放出して乾燥を行う乾燥装置83と、前記測色装置82の測色環境を計測する環境センサ155とを備えている。
そして、前記環境センサ155は、前記ダクト85の外側であって前記吸引ファン84の吸引口84Aと連通する他の区画領域156内の位置であり、且つ前記基端部と反対側の他端部に設けられている外部から空気を取り込むためのサブ吸気口113Rの近傍位置に設けられている。
前記サブ吸気口113Rから取り込まれて前記環境センサ155を通過した空気の前記吸引ファン84の吸引口84Aに至るサブ流路159は、一部が前記ダクト85の外面によって構成されている。これにより、サブ吸気口113Rから取り込まれた外部空気Gの流れは、乾燥装置83のダクト85に沿って静かに流れるので、該ダクト85からの放熱を吸収して、当該他の区画領域156内の温度上昇を抑制しつつ、自らは余熱された状態で吸引ファン84の吸引口84Aから吸引されて乾燥用の空気として利用されることになる。
すなわち、一部繰り返しになるが、上記環境センサ155は、他の区画領域156内であって、上記乾燥装置83からの影響を受けない個所に設けられている。そして、上記他の区画領域156は、乾燥装置83によって生成された温風ないし冷風のダクト85となる乾燥装置フレーム115と、測色装置82と乾燥装置83を一体に収容するハウジング30との間の既存の空間を利用して形成されている。
また、他の区画領域156内には、上記メイン吸気口113Lから取り込まれて直接、ダクト85内に外部空気Gが流入するメイン流路158と、上記サブ吸気口113Rから取り込まれて、上記吸引ファン84側に一旦、迂回してからダクト85内に外部空気Gが流入するサブ流路159とが作られる。そして、上記環境センサ155は、上記サブ流路159上のサブ吸気口113R近傍の当該他の区画領域156内のスペースに配設されている。
尚、環境センサ155としては、室内環境を判断するための種々の判断要素、例えば温度と湿度のいずれか一方、あるいはこれらの双方を計測し得るセンサが適用でき、環境センサ155によって計測した室内環境データは、測色器31によって計測した測色データと共にモニタ上に表示されたり、プリント出力される。そして、このようにして構成される測色ユニット1によって、環境センサ155の特性に影響を与えることなく、測色装置ユニット1内に環境センサ155を組み込むことが可能になり、効率的で取り扱いが容易、しかも信頼性のある測色データが得られる測色装置ユニット1をインクジェット式記録装置100に適用することが可能になる。
次に作用を説明する。本実施例においては、乾燥装置83が作動すると、基端部に設けられた吸引ファン84により外部空気Gの主要な取込み口であるメイン吸気口113Lを介して外部から多量の空気を取り込む。そして、該吸引ファン84より下流側のダクト85を通して吹出し口から被記録材の被記録面に前記空気が放出されて乾燥に供される。
前記メイン吸気口113Lからの多量の空気の取込みによる空気の強い大きな流れ、すなわちメイン流路158が形成されると前記吸引ファン84の吸引口84A周辺に負圧が生じる。この負圧は前記吸引口84Aと連通構成の他の区画領域156内に作用し、更に他端部のサブ吸気口113Rにまで作用する。この負圧がサブ吸気口113Rに作用することで、外部の空気Gが該サブ吸気口113Rから取り込まれる弱い流れ(サブ流路159)が形成される。
環境センサ155は前記サブ吸気口113Rの近傍に位置するので、そのサブ流路159の弱い空気の流れと接触することができ、温度や湿度等の環境データを計測することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、環境センサ155は、上記のように吸引ファン84による空気の強い大きな流れ(メイン流路158)の影響を受けない離れた位置に設けられ、更に外部空気Gの弱い流れ(サブ流路159)と接触して計測するので、高精度で温度や湿度等の環境データを計測することができる。また、通常吸引ファン84の近傍にヒータ89が設けられているので、ヒータ89近傍ではヒータ89の熱の影響を受けて精度良く環境温度を計測することができないが、本実施例によれば上記の配置によってヒータ89の熱の影響を受けずに高精度での計測を実現することができる。
次に、このようにして構成される測色装置ユニット1を使用することによって実行される測色用パターンBの乾燥と測色の流れについて簡単に説明する。記録ポジション26でカラーパッチBが記録されたロール紙Rと単票紙Pは、搬送方向Aの下流に設けられている乾燥領域81に搬送される。そして、乾燥領域81に設けられている乾燥装置83からの温風ないし冷風によって、上記カラーパッチBの乾燥が実行される。また、このとき同時に環境センサ155によって温度、湿度等の案内環境データが計測される。
カラーパッチBの乾燥が終了すると、ロール紙Rと単票紙Pは、更に搬送方向Aの下流に搬送されて測色領域80に至る。そして、測色領域80では、上述した測色装置82が作動して、先ず押さえ部材34によりロール紙Rないし単票紙Pを搬送案内板11上に固定する。次に、キャリッジ駆動モータ54を作動させて測色器用キャリッジ51をホームポジションから測色領域80に移動させる。そして、測色器31を走査方向Cに往復移動させ、所望の測色データを取得する。また、上記環境センサ145によって計測された環境データと共にモニタ上に上記測色データが表示され、プリント出力される。
[他の実施例]
本発明の記録装置100は、以上述べたような構成を基本とするものであるが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
例えば、上述した測色装置ユニット1は、記録装置本体3とは別体のユニットとして構成されているから、記録装置100に対して当初から設置されている場合に限らず、オプション品として、爾後に記録装置本体3に対して装着して使用することが可能である。また、前記実施例のような大型のインクジェット式記録装置100に限らず、小型、中型のインクジェット式記録装置に対して前述した測色装置ユニット1を適用することが可能である。
また、環境センサ155が配設される個所は、外部からユーザが手で触れることができず、乾燥装置からの影響や気流の影響を受けない種々の個所が適用でき、前述した図示の実施例の配設個所に限定されない。また、環境センサ155の設置個所は複数個でもよく、その場合には個別に配設個所を替えるようにすることも可能である。
本体カバー装着時のインクジェット式記録装置の外観を示す斜視図。 本体カバー装着時のインクジェット式記録装置の外観を示す側面図。 本体カバーを取り外した状態のインクジェット式記録装置を示す斜視図。 本体カバーを取り外した状態のインクジェット式記録装置を示す側面図。 インクジェット式記録装置の内部構造の概略を示す側断面図。 測色時の測色装置の動作状態を示す斜視図。 測色時の測色装置の動作状態を示す正面図。 測色装置の構造を示す斜視図。 測色装置ユニットを示す斜め後方からの斜視図。 測色装置ユニットを示す平面図。 測色装置ユニットを示す右側面図。 測色装置ユニットを示す左側面図。 ハウジングを取り外した状態の測色装置ユニットを示す平面図。 外部空気の流れを示す測色装置ユニットの平断面図。 外部空気の流れを示す測色装置ユニットの側断面図。 環境センサの設置部位を拡大して示す斜視図。 環境センサの設置部位を拡大して示す平面図。
符号の説明
1 測色装置ユニット、2 本体カバー、3 記録装置本体(記録装置本体)、5 ロール紙ホルダ、8 カートリッジホルダ、9 操作パネル、10 キャリッジ、11 搬送案内板、13 記録ヘッド、19 搬送用駆動ローラ、20 搬送用従動ローラ、21 搬送用ローラ、26 記録ポジション、28 プラテン、29 吸引孔、30 ハウジング、30A ハウジングカバー、30L サイドカバー、30R サイドカバー、31 測色器、32 測色器ホルダ、33 キャリッジ往復機構、34 押さえ部材、35 回動シフト機構、36 ホワイトタイル、37 タイルホルダ、41 ホルダーケース、42 ホルダーカバー、44 連結機構、45 基端側車輪、46 自由端側車輪、47 移動用車輪、48 押さえ板、48a 案内面、48b 押さえ面、49 窓部、51 測色器用キャリッジ、52 主軸(ガイド軸)、53 副軸(ガイド軸)、54 キャリッジ駆動モータ、59 タイミングベルト、62 回動軸、63 支持アーム、64 回動ピン、67 扇形ギヤ、70 押さえ部材用駆動モータ、71 ギヤ輪列、80 測色領域、81 乾燥領域、82 測色装置、83 乾燥装置、84 吸引ファン、85 ダクト、89 ヒータ、100 インクジェット式記録装置(記録装置)、101 リンク、102 リンク、107 押圧バネ、111L 案内溝、111R 案内溝、112L ハンドル、112R ハンドル、113L メイン吸気口、113R サブ吸気口、114 メインフレーム、 115 乾燥装置フレーム、155 環境センサ、156 他の区画領域、158 メイン流路、159 サブ流路、P 単票紙(被記録材)、R ロール紙(被記録材)、A 搬送方向、B カラーパッチ(測色用パターン)、C 走査方向、PG ギャップ、D 戻し方向、G 外部空気

Claims (3)

  1. 測色装置ユニットを備えた記録装置であって、前記測色装置ユニットは、
    被記録材の被記録面から測色データを得る測色器を備えた測色装置と、
    基端部に設けられた吸引ファンによりメイン吸気口を介して外部から空気を取り込み、該吸引ファンより下流側のダクトを通して吹出し口から被記録材の被記録面に対して該空気を放出して乾燥を行う乾燥装置と、
    前記測色装置の測色環境を計測する環境センサと、を備え、
    前記環境センサは、前記ダクトの外側であって前記吸引ファンの吸引口と連通する他の区画領域内の位置であり、且つ前記基端部と反対側の他端部に設けられている外部から空気を取り込むためのサブ吸気口の近傍位置に設けられていることを特徴とする測色装置ユニットを備えた記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記サブ吸気口から取り込まれて前記環境センサを通過した空気の前記吸引ファンの吸引口に至る流路は、一部が前記ダクトの外面によって構成されていることを特徴とする測色装置ユニットを備えた記録装置。
  3. 請求項1又は2に記載の記録装置において、
    前記測色器による測色が実行されるときに前記環境センサにより計測された環境データを被記録材に記録するように構成されていることを特徴とする測色装置ユニットを備えた記録装置。
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