JP2010112746A - 電極処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水晶振動子の電極上にて処理蒸気を確実に凝縮させることにより、電極に対する処理を効率良く行う。
【解決手段】有機膜形成装置16では、処理蒸気が配管1632内にて飽和温度よりも高い温度まで加熱されて処理チャンバ161の内部空間1610へと供給され、チャンバ加熱部167により飽和温度よりも高い温度のまま維持される。処理チャンバ161の内部空間1610では、電極冷却部165により処理蒸気の飽和温度よりも低い温度まで予め冷却されている水晶振動子9の電極上にて処理蒸気が凝縮し、凝縮した処理蒸気が電極の表面に付着することにより、処理蒸気による電極に対する有機膜の成膜処理が行われる。有機膜形成装置16では、水晶振動子9の電極を冷却することにより、処理蒸気を電極上にて確実に凝縮させ、処理蒸気による電極に対する有機膜の成膜処理を効率良く行うことができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、水晶振動子の電極に所定の処理を行う技術に関する。
近年、空気中のアルコール等の濃度を検出するセンサ(いわゆる、「匂いセンサ」)が様々な場面で利用されており、このような匂いセンサの1つとして水晶振動子を有するものが知られている。水晶振動子を利用する匂いセンサでは、水晶片に設けられた1対の電極の一方または双方に、アルコール等の検出対象となる分子を吸着する感応膜が形成されており、感応膜に気体分子が吸着することにより、上記1対の電極間における電圧の周波数が変化する。匂いセンサでは、この周波数の変化に基づいて検出対象の濃度が検出される。
水晶振動子の電極上の感応膜は、例えば、特許文献1に示すように、電極上に金属酸化物の薄膜(以下、「無機膜」という。)と検出対象となる分子を吸着する有機膜とを交互に積層することにより形成される。特許文献1では、蒸気状態の金属酸化物前駆体を電極に接触させることにより電極上に金属酸化物前駆体の薄膜を形成し、金属酸化物前駆体の薄膜を加水分解することにより金属酸化物の薄膜である無機膜を形成した後、水晶振動子を有機材料を含む処理液が貯溜された処理槽に所定の時間だけ浸漬することにより無機膜上に有機膜を形成する方法が開示されている。
上述の金属酸化物前駆体の薄膜の形成が行われる際には、例えば、金属酸化物前駆体が蒸発槽にて所定の温度まで加熱されることにより生成された処理蒸気が、水晶振動子が収容されている処理チャンバへと配管を介して供給されるが、ほぼ飽和状態の処理蒸気の温度が配管にて低下すると、処理蒸気中にミストが発生したり、配管の内壁に結露が生じてしまう。このようなミスト等が処理チャンバ内へと進入して水晶振動子の電極に付着すると、電極上における成膜が不均一となる成膜不良が生じてしまう。
また、処理チャンバにおいて処理蒸気の温度が低下すると、処理チャンバの内壁に結露が生じ、後続の加水分解処理において結露した処理蒸気(すなわち、処理液)が加水分解されてパーティクルが発生してしまう。そして、当該処理チャンバにおいて新たな水晶振動子に対する成膜処理が行われる際に、パーティクルが電極に付着して成膜不良が生じるおそれがある。
一方、特許文献2では、ステージ上に載置された基板を収容する処理チャンバ内に原料蒸気を供給して基板に対する処理を行う基板処理装置において、原料を気化する気化器から処理チャンバに至る供給経路にヒータを設け、原料蒸気の分圧が飽和蒸気圧以下となるように原料蒸気を加熱することにより、供給経路における原料蒸気の結露を防止する技術が開示されている。特許文献2の基板処理装置では、さらに、処理チャンバの外壁を加熱するヒータ、および、ステージに埋設されて基板を加熱するヒータも設けられている。
特開2007−61752号公報 特開2004−349439号公報
ところで、特許文献2の基板処理装置では、処理チャンバに設けられたヒータにより、処理チャンバ内の原料蒸気の分圧が飽和蒸気圧以下となっているため、処理チャンバ内において処理蒸気の凝縮が生じない。また、基板が載置されるステージも埋設ヒータにより加熱されるため、仮に、このような装置により上述の水晶振動子の電極に対する成膜処理を行おうとしても、電極上における処理蒸気の凝縮が発生せず、成膜処理を行うことができない。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、水晶振動子の電極上にて処理蒸気を確実に凝縮させることにより、電極に対する処理を効率良く行うことを目的としている。
請求項1に記載の発明は、水晶振動子の電極に所定の処理を行う電極処理装置であって、処理チャンバと、前記処理チャンバの内部空間において板状の水晶片の両主面に1対の電極が形成された水晶振動子を保持する保持部と、前記内部空間に処理蒸気を供給する処理蒸気供給部と、前記1対の電極のうち少なくとも一方の電極を冷却することにより、前記処理蒸気を前記少なくとも一方の電極上にて凝縮させて前記処理蒸気による前記少なくとも一方の電極の処理を行う電極冷却部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電極処理装置であって、前記処理が、前記少なくとも一方の電極の表面に薄膜を形成する処理である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電極処理装置であって、前記薄膜が、エチルアルコールを選択的に吸着する膜である。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の電極処理装置であって、前記処理が、前記少なくとも一方の電極の表面を洗浄する処理である。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の電極処理装置であって、前記保持部が、前記少なくとも一方の電極に接触する支持部材を備え、前記電極冷却部が、前記支持部材を介して前記少なくとも一方の電極を冷却する。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の電極処理装置であって、前記電極冷却部が、前記少なくとも一方の電極に接続された配線を介して前記少なくとも一方の電極を冷却する。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の電極処理装置であって、前記処理蒸気供給部が、前記処理蒸気を生成する蒸気生成部と、前記処理蒸気を前記蒸気生成部から前記処理チャンバの前記内部空間へと導く配管と、前記配管にて前記処理蒸気を飽和温度よりも高い温度まで加熱する蒸気加熱部とを備える。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の電極処理装置であって、前記処理チャンバを前記処理蒸気の飽和温度よりも高い温度まで加熱するチャンバ加熱部をさらに備える。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の電極処理装置であって、前記水晶片の前記両主面に他の1対の電極が設けられ、前記1対の電極に対する前記処理が行われる際に、前記他の1対の電極の温度が前記処理蒸気の飽和温度以上とされる。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の電極処理装置であって、前記1対の電極が、エチルアルコールの濃度の測定に利用される主感応部であり、前記他の1対の電極が、前記主感応部からの出力の補正に利用される副感応部である。
請求項11に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれかに記載の電極処理装置であって、前記保持部が前記処理チャンバの前記内部空間において複数の水晶振動子を保持し、前記電極冷却部により、前記複数の水晶振動子のそれぞれの前記1対の電極のうち少なくとも一方の電極が冷却されることにより、前記処理蒸気が前記少なくとも一方の電極上にて凝縮される。
本発明では、水晶振動子の電極上にて処理蒸気を確実に凝縮させることにより、電極に対する処理を効率良く行うことができる。また、請求項7の発明では、配管における処理蒸気の凝縮を防止することができ、請求項8の発明では、処理チャンバ内壁における処理蒸気の凝縮を防止することができる。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る有機膜形成装置16を備える電極処理システム100を示す図である。電極処理システム100は、複数の水晶振動子の電極上にエチルアルコール(COH)を選択的に吸着する薄膜(以下、「エチルアルコール感応膜」という。)を形成する処理を行うシステムであり、電極処理システム100により処理された水晶振動子は、エチルアルコールの濃度を測定するセンサ(いわゆる、「匂いセンサ」)に利用される。
図1に示すように、電極処理システム100は、複数の水晶振動子を保持する保持部であるキャリア8が投入されるローダ11、水晶振動子の電極に硫酸系の処理液を付与することにより電極上のゴミや金属、有機物等を除去する前処理を行う前処理装置12、前処理装置12による処理後の水晶振動子に対して洗浄処理を行う第1洗浄装置13、前処理が行われた水晶振動子の電極上に無機膜を形成する無機膜形成装置14、無機膜形成装置14による処理後の水晶振動子に対して洗浄処理を行う第2洗浄装置15、水晶振動子の電極に形成された無機膜上に有機膜を形成する有機膜形成装置16、有機膜形成装置16による処理後の水晶振動子に対して洗浄処理を行う第3洗浄装置17、処理が終了したキャリア8が払い出されるアンローダ18、および、これらの装置間においてキャリア8を搬送する搬送機構19を備える。
図2は一の水晶振動子9の一方の主面を示す図であり、図3は水晶振動子9の他方の主面を示す図である。図2および図3に示すように、水晶振動子9は、略円板状の水晶片95を備え、図2に示すように、水晶片95の一方の主面951(以下、「第1主面951」という。)に形成された略矩形の第1電極91および第2電極92を備える。水晶振動子9は、また、図3に示すように、水晶片95の他方の主面952(以下、「第2主面952」という。)に形成された共通電極93を備える。図3に示す共通電極93の左半分は、水晶片95を挟んで第1電極91(図2参照)に対向する第1電極対向部931となっており、共通電極93の右半分は、水晶片95を挟んで第2電極92(図2参照)に対向する第2電極対向部932となっている。本実施の形態では、第1電極91、第2電極92および共通電極93は金(Au)により形成される。また、水晶片95の直径は、約9ミリメートル(mm)とされる。
水晶振動子9では、第1電極92および共通電極93が一の電源に接続されることにより、第1電極91および共通電極93(の第1電極対向部931)が水晶片95の両主面に形成された1対の電極(以下、「第1電極対」という。)となり、第2電極92および共通電極93が他の電源に接続されることにより、第2電極92および共通電極93(の第2電極対向部932)が水晶片95の両主面に形成された他の1対の電極(以下、「第2電極対」という。)となる。
図4および図5はそれぞれ、キャリア8を示す正面図および右側面図である。図4および図5に示すように、キャリア8は、水晶振動子9の主面に略平行な方向に配列された複数の水晶振動子9をそれぞれ保持する複数の振動子列保持部材であるホルダ81を備え、複数のホルダ81は、水晶振動子9の主面に略垂直な方向に配列される。
図6および図7は、キャリア8に保持された一の水晶振動子9近傍をそれぞれ示す右側面図および左側面図である。図6および図7に示すように、水晶振動子9は、ホルダ81(図4および図5参照)から下方に突出する3本の支持部材811の先端に設けられたクランプ部812により挟持されており、3本の支持部材811はそれぞれ、水晶振動子9の第1電極91、第2電極92および共通電極93に接触する。支持部材811は、クランプ部812を含め、熱伝導性が高い材料にて形成されている。
図1に示す電極処理システム100では、前処理装置12および第1洗浄装置13により水晶振動子9の第1電極91(図2参照)に対する前処理が行われた後、無機膜形成装置14および第2洗浄装置15により第1電極91に無機膜が形成され(より具体的には、無機膜形成装置14により金属酸化物の前駆体の薄膜が第1電極91上に形成され、第2洗浄装置15により当該前駆体の薄膜が洗浄されることにより加水分解されて金属酸化物の薄膜である無機膜が形成される。)、有機膜形成装置16および第3洗浄装置17により第1電極91に形成された無機膜上に、エチルアルコールを選択的に吸着する有機膜が形成される。
有機膜の形成が終了すると、搬送機構19によりキャリア8が第3洗浄装置17から搬出されて無機膜形成装置14へと再び搬入され、無機膜形成装置14、第2洗浄装置15、有機膜形成装置16および第3洗浄装置17による処理(すなわち、無機膜および有機膜の形成)が順次行われる。電極処理システム100では、無機膜形成装置14、第2洗浄装置15、有機膜形成装置16および第3洗浄装置17による処理が繰り返し行われる(例えば、無機膜および有機膜の形成がそれぞれ10回行われる)ことにより、図2に示す水晶振動子9の第1電極91上に、無機膜および有機膜が交互に積層されたエチルアルコール感応膜が形成される。
水晶振動子9を利用する匂いセンサでは、第1電極91上のエチルアルコール感応膜にエチルアルコールの分子が吸着する(すなわち、エチルアルコール感応膜のシクロデキストリンがエチルアルコールと包接錯体を形成する)ことにより、第1電極91と共通電極93の第1電極対向部931との間の電圧(すなわち、第1電極対における電圧)の周波数が変化し、第1電極対における電圧の周波数に基づいてエチルアルコールの濃度が求められる。また、水晶振動子9の第1電極対および第2電極対のそれぞれにおける電圧の周波数は、周囲の温度等によっても変化する。匂いセンサでは、第1電極対における電圧の周波数と第2電極対における電圧の周波数との差に基づいて、第1電極対における電圧の周波数から求められたエチルアルコールの濃度が補正されて温度等による影響が除去される。換言すれば、水晶振動子9では、第1電極対がエチルアルコールの濃度の測定に利用される主感応部となっており、第2電極対は、第1電極対により求められたエチルアルコールの濃度(すなわち、主感応部からの出力)の補正に利用される副感応部となる。
図8は、電極処理システム100の有機膜形成装置16を示す図である。図8に示すように、有機膜形成装置16は、処理チャンバ161、処理チャンバ161の内部空間1610に有機膜の材料を含む処理蒸気を供給する処理蒸気供給部163、処理チャンバ161の内部空間1610においてキャリア8に保持された複数の水晶振動子9のそれぞれの第1電極91(図2参照)を冷却する電極冷却部165、複数の水晶振動子9のそれぞれの第2電極92および共通電極93(図3参照)を加熱する電極加熱部166、並びに、処理チャンバ161を加熱するチャンバ加熱部167を備える。なお、図8では、図示の都合上、処理チャンバ161を断面にて描いている。
電極冷却部165は、図6および図7に示す各水晶振動子9を保持する3本の支持部材811のうち、第1電極91に接触する支持部材811を介して第1電極91を冷却し、電極加熱部166は、各水晶振動子9を保持する3本の支持部材811のうち、第2電極92および共通電極93にそれぞれ接触する2本の支持部材811を介して第2電極92および共通電極93を加熱する。電極冷却部165としては、例えば、ペルチェ素子や低温の冷媒を流通させた熱交換器が利用される。
図8に示すように、処理蒸気供給部163は、処理蒸気を生成する蒸気生成部1631、処理蒸気を蒸気生成部1631から処理チャンバ161の内部空間1610へと導く配管1632、配管1632の途中に設けられて配管1632を通過する処理蒸気からミスト(すなわち、微小な液滴)を除去するミストセパレータ1633、および、ミストセパレータ1633と処理チャンバ161との間に設けられて配管1632にて処理蒸気を加熱する蒸気加熱部1634を備える。
有機膜形成装置16により成膜処理が行われる際には、処理蒸気供給部163の蒸気生成部1631において、有機膜の材料が蒸発槽にて所定の温度まで加熱されて所定圧力(すなわち、所定の分圧)の有機材料の蒸気(すなわち、処理蒸気)が生成され、処理蒸気とキャリアガスとが混合されて配管1632へと送られる。処理蒸気が可燃性の場合、キャリアガスとして窒素(N)ガス等の不活性ガスが利用され、処理蒸気が非可燃性の場合は、空気等がキャリアガスとされる。
蒸気生成部1631により生成された処理蒸気は、配管1632を介して処理チャンバ161の内部空間1610へと供給される。このとき、ミストセパレータ1633により処理蒸気からミストが除去されることにより、処理蒸気は、処理蒸気の圧力(すなわち、処理蒸気の分圧)に対応した飽和温度におよそ等しい飽和蒸気となる。また、蒸気加熱部1634により配管1632が加熱されることにより、処理蒸気が配管1632内にて飽和温度よりも高い温度まで加熱されて過熱蒸気となる。蒸気加熱部1634による加熱は、配管1632内の処理蒸気の温度を測定する温度測定部からの出力に基づいて制御される。
なお、処理蒸気供給部163では、蒸気加熱部1634により高温のガスが配管1632内に供給されることにより、処理蒸気が飽和温度よりも高い温度まで加熱されてもよい。また、処理蒸気供給部163では、ミストセパレータ1633と一体型の蒸気加熱部1634が設けられ、当該蒸気加熱部1634により、ミストが除去された後の処理蒸気が加熱されてもよい。
有機膜形成装置16では、チャンバ加熱部167により、処理チャンバ161が処理蒸気の飽和温度よりも高い温度(例えば、飽和温度よりも2〜3℃程度高い温度)まで予め加熱されているため、配管1632から処理チャンバ161の内部空間1610へと供給された処理蒸気の温度は、飽和温度よりも高い温度のまま維持される。チャンバ加熱部167による加熱は、処理チャンバ161の温度(または、処理チャンバ161内の処理蒸気の温度)を測定する温度測定部からの出力に基づいて制御される。チャンバ加熱部167としては、例えば、処理チャンバ161に巻き付けるように設けられたヒータ(いわゆる、リボンヒータ)やシートヒータ、ラバーヒータ等が利用される。
処理チャンバ161の内部空間1610では、電極冷却部165により処理チャンバ161内の処理蒸気の飽和温度よりも低い温度(例えば、飽和温度よりも2〜3℃程度低い温度)まで予め冷却されている第1電極91上にて処理蒸気が凝縮し、凝縮した処理蒸気が第1電極91の表面(より正確には、第1電極91上に形成された無機膜の表面)に付着することにより、処理蒸気による第1電極91に対する有機材料の薄膜の形成処理(すなわち、有機膜の成膜処理)が行われる。
有機膜形成装置16では、第1電極91に対する有機膜の形成処理が行われる際に、第1電極91以外の電極である第2電極92および共通電極93が、電極加熱部166により予め加熱されており、第2電極92および共通電極93の温度が処理チャンバ161内の処理蒸気の飽和温度以上(より好ましくは飽和温度よりも高い温度であり、例えば、飽和温度よりも2〜3℃程度高い温度)とされているため、第2電極92および共通電極93上において処理蒸気の凝縮は生じない。有機膜の生成処理が終了すると、処理チャンバ161の内部空間1610の雰囲気が乾燥したガス(例えば、窒素ガスやドライエア(乾燥空気))に置換され、キャリア8が有機膜形成装置16から搬出されて第3洗浄装置17に搬入される。
以上に説明したように、有機膜形成装置16は、キャリア8を含めて水晶振動子9の電極に有機膜の成膜処理を行う電極処理装置となっており、当該電極処理装置では、処理チャンバ161の内部空間1610において水晶振動子9の第1電極91を冷却することにより、内部空間1610に供給された処理蒸気を第1電極91上にて確実に凝縮させ、処理蒸気による第1電極91に対する有機膜の成膜処理を効率良く行うことができる。このように、有機膜形成装置16では、有機膜の成膜処理を効率良く行うことができるため、有機膜形成装置16の構造は、エチルアルコールを選択的に吸着する薄膜を電極の表面に形成する成膜処理等のように、比較的高価な処理蒸気が利用される処理に特に適している。
上述のように、有機膜形成装置16では、複数の水晶振動子9のそれぞれの第1電極91が冷却されることにより、第1電極91に対する有機膜の成膜処理を複数の水晶振動子9に対して並行して行うことができる。これにより、複数の水晶振動子9に対する有機膜の成膜処理を効率良く行うことができる。
また、各水晶振動子9の第1電極91に対する成膜処理の際に、第2電極92および共通電極93(すなわち、第1電極対のうち第1電極91とは異なる電極、および、第2電極対の2つの電極)が電極加熱部166により加熱されて処理蒸気の飽和温度以上(より好ましくは、飽和温度より高い温度)とされることにより、第2電極92および共通電極93上における処理蒸気の凝縮が確実に防止される。これにより、処理対象である第1電極91以外の電極をマスクすることなく、第1電極91に対する処理蒸気による成膜処理を行うことができる。すなわち、第1電極91に対する成膜処理が簡素化される。
キャリア8では、熱伝導率が高い支持部材811を第1電極91に接触させつつ支持部材811により水晶振動子9を保持し、当該支持部材811を介して第1電極91が冷却される。これにより、水晶振動子9を保持するための構成とは別に第1電極91を冷却するための構成を設ける必要がなく、第1電極91を簡素な構成により容易かつ速やかに冷却することができる。また、支持部材811を第2電極92および共通電極93に接触させつつ支持部材811により水晶振動子9を保持し、これらの支持部材811を介して第2電極92および共通電極93が加熱される。これにより、水晶振動子9を保持するための構成とは別に第2電極92および共通電極93を加熱するための構成を設ける必要がなく、第2電極92および共通電極93を簡素な構成により容易かつ速やかに加熱することができる。
有機膜形成装置16では、蒸気加熱部1634により処理蒸気が配管1632にて加熱されることにより、配管1632の内部における処理蒸気の凝縮を防止することができる。これにより、配管1632内におけるミストの発生や配管内壁における結露が防止される。その結果、配管1632から処理チャンバ161へとミストが進入することが防止され、水晶振動子9の第1電極91に対するミストの付着、および、ミスト付着に伴う有機膜の成膜不良が防止される。また、第2電極92および共通電極93に対するミストの付着も防止することができる。
有機膜形成装置16では、チャンバ加熱部167により処理チャンバ161が加熱されることにより、処理チャンバ161内壁における処理蒸気の凝縮による結露が防止される。これにより、水晶振動子9の第1電極91に対するミストの付着に伴う有機膜の成膜不良が防止されるとともに、第2電極92および共通電極93に対するミストの付着も防止することができる。
上述の有機膜形成装置16の装置構造は、水晶振動子9の電極に他の処理を行う電極処理装置に適用されてもよい。例えば、図1に示す電極処理システム100において、有機膜形成装置16による有機膜の成膜処理後に、複数の水晶振動子9の第1電極91に洗浄処理を行う電極処理装置である第3洗浄装置17の装置構造が、上述の有機膜形成装置16の装置構造と同様とされてよい。
第3洗浄装置17により洗浄処理が行われる際には、上述の有機膜形成装置16(図8参照)と同様に、処理蒸気供給部の蒸気生成部にて生成された洗浄液(例えば、純水)の蒸気である処理蒸気が、配管の途中においてミストセパレータによりミストが除去されるとともに蒸気加熱部により飽和温度よりも高い温度まで加熱された後に、処理チャンバの内部空間へと供給される。
チャンバ加熱部により処理蒸気の飽和温度よりも高い温度まで加熱されている処理チャンバへと供給された処理蒸気は、電極冷却部により処理蒸気の飽和温度よりも低い温度まで予め冷却されている第1電極91(図2参照)上にて凝縮し、凝縮した処理蒸気が第1電極91の表面に付着することにより、処理蒸気による第1電極91の表面に対する洗浄処理が行われる。
第2電極92および共通電極93(図2および図3参照)に対する洗浄処理が必要ない場合は、第2電極92および共通電極93の温度は、電極加熱部により処理蒸気の飽和温度以上(より好ましくは、飽和温度よりも高い温度)とされ、第2電極92および共通電極93上において処理蒸気の凝縮は生じない。なお、電極加熱部による加熱前の状態における第2電極92および共通電極93の温度が処理蒸気の飽和温度よりも高い場合は、第2電極92および共通電極93の加熱は行われなくてもよい。
また、第2電極92および共通電極93に対する洗浄処理も第1電極91に対する洗浄処理と並行して行われる場合は、第2電極92および共通電極93が電極冷却部に接続され、第2電極92および共通電極93の温度が処理蒸気の飽和温度よりも低い温度まで冷却されることにより、第2電極92および共通電極93の表面に凝縮した処理蒸気が付着して第2電極92および共通電極93の洗浄処理が行われる。
洗浄処理が終了すると、第3洗浄装置17内の雰囲気が乾燥ガスに置換され、必要に応じて上述の電極の洗浄処理が繰り返された後、キャリア8が第3洗浄装置17から搬出される。このように、第3洗浄装置17でも、上述の有機膜形成装置16と同様に、水晶振動子9の第1電極91を冷却することにより、処理蒸気を第1電極91上にて確実に凝縮させることができる。その結果、処理蒸気による第1電極91に対する洗浄処理を効率良く行うことができる。
このような電極の洗浄処理では、電極の周囲に常に清浄な洗浄液が存在することが好ましいが、処理槽内で流動する洗浄液に水晶振動子を浸漬して洗浄処理を行うと、洗浄液の流体抵抗等により電極上の薄膜が剥離したり損傷するおそれがある。一方、処理槽内に静止状態で貯溜された洗浄液に水晶振動子を浸漬して洗浄処理を行う場合、電極の周囲に清浄な洗浄液を供給するためには、洗浄液が貯溜された複数の処理槽を用意し、水晶振動子を複数の処理槽内の洗浄液に順次浸漬する必要があるため、洗浄装置が大型化するとともに洗浄液を多量に使用することとなる。
これに対し、上述の第3洗浄装置17では、洗浄液の蒸気を第1電極91(および他の電極)上のみにおいて凝縮させることにより、微量の洗浄液にて電極に対する洗浄処理を行い、必要に応じて当該洗浄処理を繰り返すことにより、洗浄液の使用量を低減しつつ電極に清浄な洗浄液を供給することができるとともに装置の大型化も抑制することができる。したがって、第3洗浄装置17の装置構造は、通常の処理では多量の洗浄液が必要となる洗浄装置に特に適しているといえる。
上述の有機膜形成装置16では、図2および図3に示す水晶振動子9に代えて、例えば、図9および図10に示すように、水晶振動子9とは異なる構造を有する水晶振動子9aの第1電極91に対する有機膜の成膜処理が行われてもよい。水晶振動子9aは、上述の水晶振動子9と同様に、水晶片95、第1電極91、第2電極92および共通電極93を備え、さらに、第1電極91、第2電極92および共通電極93にそれぞれ接続される引出線(すなわち、配線)である3本のリード971,972,973を備える。これらのリード971〜973は、図9および図10中の左右方向に並んだ状態で、絶縁性材料にて形成されるブロック状の部材96(リード971〜973から周囲に突出する部材と捉えることができるため、以下、「フランジ部96」という。)にて固定される。リード971〜973は、熱伝導率が高い導電性の材料(本実施の形態では、金)により形成されている。
リード971〜973の水晶片95側の端部(以下、「サポータ」という。)9711,9721,9731はそれぞれ二股に分かれており、水晶片95はサポータ9711〜9731にて挟持され、リード971〜973およびフランジ部96(「ベース」と総称される。)に対して固定される。中央のリード973のサポータ9731は、図10に示すように、水晶片95の第2主面952上にて共通電極93に導電性接着剤にて接着され、左右両側のリード971,972のサポータ9711,9721は、図9に示すように、水晶片95の第1主面951上にて第1電極91および第2電極92に導電性接着剤にてそれぞれ接着される。
図8に示す有機膜形成装置16における水晶振動子9aに対する処理は、複数の水晶振動子9aがそれぞれのフランジ部96をキャリア8により保持される点、並びに、電極冷却部165による水晶振動子9aの第1電極91の冷却、および、電極加熱部166による第2電極92および共通電極93の加熱が、各電極に接続されたリード971〜973を介して行われる点を除き、上述の水晶振動子9に対する処理とほぼ同様である。
水晶振動子9aに対する処理でも、上記と同様に、第1電極91を冷却することにより、処理チャンバ161の内部空間1610に供給された処理蒸気を第1電極91上にて確実に凝縮させ、第1電極91に対する有機膜の成膜処理を効率良く行うことができる。また、水晶振動子9aの一部であるリード971を介して第1電極91を冷却することにより、第1電極91を冷却するための他の構成を必要とすることなく、第1電極91を簡素な構成により容易かつ速やかに冷却することができる。同様に、水晶振動子9aの一部であるリード972,973を介して第2電極92および共通電極93を加熱することにより、第2電極92および共通電極93を簡素な構成により容易かつ速やかに加熱することができ、第2電極92および共通電極93上における処理蒸気の凝縮を防止することができる。
第1電極91上に有機膜が形成された水晶振動子9aは、上述の第3洗浄装置17において洗浄される。この場合も、リード971を介して第1電極91が冷却されることにより、洗浄液の処理蒸気を第1電極91上にて確実に凝縮させ、第1電極91に対する洗浄処理を効率良く行うことができる。また、第1電極91を簡素な構成により容易かつ速やかに冷却することができる。なお、第1電極91に対する上述の有機膜の成膜処理や洗浄処理が行われる際には、リード971上における処理蒸気の凝縮を防止するために、リード971が断熱材により被覆される。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
上記実施の形態に係る水晶振動子9,9aでは、第1電極91上に形成されたエチルアルコール感応膜とは異なる種類の薄膜が第2電極92上に形成されてもよく、第2電極92上への薄膜の成膜処理は、エチルアルコール感応膜の成膜処理と同様の方法により行われてよい。このように、第2電極92上にエチルアルコール感応膜とは異なる薄膜が形成された水晶振動子9を利用する匂いセンサでは、第1電極対および第2電極対のそれぞれにおける電圧の周波数が、温度や湿度等の環境の変化や振動、あるいは、第1電極91および第2電極92上の薄膜に吸着されるエチルアルコール以外の物質の影響等の外乱により変化する。匂いセンサでは、第1電極対における電圧の周波数と第2電極対における電圧の周波数との差に基づいて、第1電極対における電圧の周波数から求められたエチルアルコールの濃度が補正されて環境の変化や外乱による影響が除去される。その結果、エチルアルコールの濃度をより高精度に測定することができる。
水晶振動子9,9aでは、共通電極93に代えて、第1電極91と対向する第3電極、および、第2電極92と対向するとともに第3電極から独立する第4電極が、水晶片95の第2主面952に設けられてもよい。この場合、上述の有機膜形成装置16では、水晶振動子の第1電極対の他方の電極である第3電極に有機膜が形成されてもよく、第1電極91および第3電極の双方に有機膜が形成されてもよい。換言すれば、有機膜は、水晶振動子9の第1電極対のうち少なくとも一方の電極に形成されていればよい。また、有機膜は、第1電極対に代えて、第2電極対(すなわち、第2電極92および第4電極)のうち少なくとも一方の電極に形成されてもよい。この場合、第3洗浄装置17における洗浄処理は、有機膜が形成された第1電極対のうち少なくとも一方の電極、または、第2電極対のうち少なくとも一方の電極に対して行われる。
上述の電極処理システム100により処理される水晶振動子は、必ずしも水晶片95に2対の電極が形成されたものである必要はなく、例えば、水晶片95に1対の電極が形成されたものであってもよい。このような水晶振動子の1対の電極の双方に対して成膜処理や洗浄処理が行われる場合は、例えば、水晶片95を介して1対の電極が冷却されてもよい。
有機膜形成装置16では、エチルアルコールを選択的に吸着する有機膜以外の他の有機膜(例えば、毒性ガス、可燃性ガス、煙(火災時の煙等)、特定の危険物、環境ホルモン、特定の汚染物質(土壌汚染物質等)、エチルアルコールや薬物の摂取による代謝物、または、疾病による代謝物等を選択的に吸着する有機膜)が形成されてもよい。
有機膜形成装置16の装置構造は、電極処理システム100に設けられる他の電極処理装置である前処理装置12、第1洗浄装置13、無機膜形成装置14および第2洗浄装置15に適用されてもよく、その他の様々な電極処理装置に適用されてもよい。例えば、電極処理システム100の無機膜形成装置14および第2洗浄装置15において行われる無機膜の成膜処理(すなわち、金属酸化物前駆体の薄膜の形成、および、当該薄膜の加水分解による金属酸化物の薄膜の形成)が、上述の有機膜形成装置16と同様の構造を有する1つの電極処理装置により順次行われてもよい。この場合、仮に、金属酸化物前駆体の薄膜の成膜処理の際に処理チャンバの内壁に処理液の結露が生じると、後続の洗浄処理における金属酸化物前駆体の加水分解において、処理チャンバの内壁に付着した処理液が加水分解されてパーティクルが生成され、新たな水晶振動子の電極に対する有機膜の成膜処理の際に、パーティクルが電極に付着して成膜不良が生じるおそれがある。これに対し、上記構造を有する電極処理装置では、上述のように、処理チャンバが処理蒸気の飽和温度よりも高い温度まで加熱されることにより、処理チャンバ内壁における処理蒸気の凝縮による結露が防止され、その結果、パーティクルによる成膜不良を防止することができる。
電極処理システムを示す図である。 水晶振動子の一方の主面を示す図である。 水晶振動子の他方の主面を示す図である。 キャリアの正面図である。 キャリアの側面図である。 水晶振動子近傍を示す左側面図である。 水晶振動子近傍を示す右側面図である。 有機膜形成装置を示す図である。 他の水晶振動子の一方の主面を示す図である。 他の水晶振動子の他方の主面を示す図である。
符号の説明
8 キャリア
9,9a 水晶振動子
16 有機膜形成装置
17 第3洗浄装置
91 第1電極
92 第2電極
93 共通電極
95 水晶片
161 処理チャンバ
163 処理蒸気供給部
165 電極冷却部
167 チャンバ加熱部
811 支持部材
931 第1電極対向部
932 第2電極対向部
951 第1主面
952 第2主面
971〜973 リード
1610 内部空間
1631 蒸気生成部
1632 配管
1634 蒸気加熱部

Claims (11)

  1. 水晶振動子の電極に所定の処理を行う電極処理装置であって、
    処理チャンバと、
    前記処理チャンバの内部空間において板状の水晶片の両主面に1対の電極が形成された水晶振動子を保持する保持部と、
    前記内部空間に処理蒸気を供給する処理蒸気供給部と、
    前記1対の電極のうち少なくとも一方の電極を冷却することにより、前記処理蒸気を前記少なくとも一方の電極上にて凝縮させて前記処理蒸気による前記少なくとも一方の電極の処理を行う電極冷却部と、
    を備えることを特徴とする電極処理装置。
  2. 請求項1に記載の電極処理装置であって、
    前記処理が、前記少なくとも一方の電極の表面に薄膜を形成する処理であることを特徴とする電極処理装置。
  3. 請求項2に記載の電極処理装置であって、
    前記薄膜が、エチルアルコールを選択的に吸着する膜であることを特徴とする電極処理装置。
  4. 請求項1に記載の電極処理装置であって、
    前記処理が、前記少なくとも一方の電極の表面を洗浄する処理であることを特徴とする電極処理装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の電極処理装置であって、
    前記保持部が、前記少なくとも一方の電極に接触する支持部材を備え、
    前記電極冷却部が、前記支持部材を介して前記少なくとも一方の電極を冷却することを特徴とする電極処理装置。
  6. 請求項1ないし4のいずれかに記載の電極処理装置であって、
    前記電極冷却部が、前記少なくとも一方の電極に接続された配線を介して前記少なくとも一方の電極を冷却することを特徴とする電極処理装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の電極処理装置であって、
    前記処理蒸気供給部が、
    前記処理蒸気を生成する蒸気生成部と、
    前記処理蒸気を前記蒸気生成部から前記処理チャンバの前記内部空間へと導く配管と、
    前記配管にて前記処理蒸気を飽和温度よりも高い温度まで加熱する蒸気加熱部と、
    を備えることを特徴とする電極処理装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の電極処理装置であって、
    前記処理チャンバを前記処理蒸気の飽和温度よりも高い温度まで加熱するチャンバ加熱部をさらに備えることを特徴とする電極処理装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の電極処理装置であって、
    前記水晶片の前記両主面に他の1対の電極が設けられ、
    前記1対の電極に対する前記処理が行われる際に、前記他の1対の電極の温度が前記処理蒸気の飽和温度以上とされることを特徴とする電極処理装置。
  10. 請求項9に記載の電極処理装置であって、
    前記1対の電極が、エチルアルコールの濃度の測定に利用される主感応部であり、
    前記他の1対の電極が、前記主感応部からの出力の補正に利用される副感応部であることを特徴とする電極処理装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載の電極処理装置であって、
    前記保持部が前記処理チャンバの前記内部空間において複数の水晶振動子を保持し、
    前記電極冷却部により、前記複数の水晶振動子のそれぞれの前記1対の電極のうち少なくとも一方の電極が冷却されることにより、前記処理蒸気が前記少なくとも一方の電極上にて凝縮されることを特徴とする電極処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019015675A (ja) * 2017-07-10 2019-01-31 富士通株式会社 ガスセンサ、ガスセンサシステム、及びガス検出方法

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